09/01/25 01:40:44 O
>>661
融資は増えない。銀行も慈善事業じゃないから、倒産リスクを考慮したリターンが、ある一定以上見込める先にしか貸さない。
また、バーゼル2などの自己資本比率規制も重石になっているが、銀行にとっての負債項目である預金が増えても、
条件が緩和されるわけではないので貸し出しは増やせない。それに、今の銀行は非常に低利で資金を調達出来るので、
良い貸し出し先にはこぞって既に貸し出してしまっている。結局、預金が増えても、その他の資金調達を控えて預金を
替わりに当てるだけで、融資は増えない。
銀行が貸し出し先不足になっていて、預金されても運用に困るようになっていることは、今回のサブプライム問題からも
うかがえる。地銀が早くから直接損害を受けていた理由は、サブプライムなどの証券化商品を購入していたからだが、
何故そんなものを購入していたかというと、優良な貸し出し先が枯渇していて、預金分の資金運用先に難儀していたから
の面がある。ある程度景気の良かった時代に既にに優良な貸し出し先が不足していたぐらいだから、今のようにデフォルトの
可能性が高まった場合、なお一層、貸し出し先がない。預金が増えても融資に回ることは無い。