10/03/11 10:33:42
宮崎駿『僕がいま純粋娯楽漫画活劇を作らない理由』
「思春期の観客層から、以前の作品の方が面白かったと言われるのはよく判るんですよ。
その層を落として作品を作ってる気持ちも物凄くある。
でも、僕が変わったんじゃないんです。歳とっただけ。ジジイにはジジイの感じるところがあるんですよ」
「それより何でワーッと大笑いしてドキドキして、ああ面白かったっていう映画を作る若い人が出てこないんだろうと。
その方が不思議ですね。 僕もバカな話書いてる時が一番楽しいんです。
でもそれは『余技』でなくちゃやってはいけないっていう気持ちがあるんです」
「世界の敵役がいればいいんですけどね。だけど現代、僕らが抱えてる悪の問題って、
自分の生活を基盤に生まれてるものなんですよね。どこかに影の支配者がいて、っていう話もあるけどそれは違うでしょ。
そんなの問題の根源から随分ズレている。一番自分たちを苦しめているのは根源の問題なんです。
それは一番通俗的じゃないものでしょう」
「それで僕がその根源ににじり寄ろうとすると、とたんに『昔の方がよかった』って言う若者たちがいる。
そういう若者のために自分の残りわずかな時間を費やしたいとは思っていないんです」
「僕は日本のアニメーションが一番やっちゃいけないのは、ファンっていうのはこういう人たちだと限定することで、
特に好きモンの活動をしている人を相手に作品を作っちゃ駄目だということです。
アニメなんか全然見たことがないっていう人が見て納得できるものを作るにはどうしたらいいか、
その普遍性ににじり寄ろうと思って作らないと映画というのはやっぱりダメなんだということです」
これぞ真のクリエーターであるな。小賢しいオタはすっこんでろ。