09/06/05 04:21:11
>>757
■過去の借金払いが財務を圧迫
財務が危機的状況に陥ってしまっている直接の原因は、『ただでさえ収入が少ないのにもかかわず、それが端から過去の借金払いに消えていくことにある。』
■なぜ借金がそんなにあるのか?投資ファンドまで規制した「金融商品取引法」
連結対象でなかったアニメ製作ファンドを連結対象になり、そこからゴンゾが受け取った制作資金も内部取引となり、売上に計上できなくなったから。
■借金返済は「支出節約できない経費」
事業自体の収益力は高い数値にありながら、『最低限必要とされる経費が増加しては、投資や新規事業の余剰財源が限定されてしまい、財務硬直化が起きる。』
■事業単位で資金調達
企業全体でなく、対象となる事業からの収入だけを返済原資とするやり方。この方法だと、その企業がもつ物的担保や信用力に関係なく、事業自体の収益力に基づいて資金調達を行うことができる。
■よく使われるのがファンド
『重要な事は、「作品自体への支配」と「決算の分離」がセットで必要ということ』。作品制作を自律的に行えなければ意味がないし、『「決算を分離」しないと資金調達が難しい。』
■ここで連結を強いるのは、ファンドの利用自体を否定するもの
『ファンドが連結対象になると、そこから受け取った制作資金も内部取引となり、売上に計上できなくなる。』
これでは、ファンドを組成した意味がなくなってしまう。
アニメ製作ファンドの場合、親会社GDHがファンドを組成して資金を集め、アニメ制作子会社ゴンゾが作品制作を受注する。
■会計の透明性を高めたいなら、連結以外にもやり方はある
例えば「財務諸表に注記する」だけでも、専門家にはその意味を正確に伝えられる。
『法律上、ファンドのキャッシュフローは企業本体から切り離されている。それを会計上連結してしまう方が、実態を正しく反映していない。』
ファンド自体の利用価値を失わせてしまうようなやり方は望ましくない。より高い視点に立ち、かつ『実務に即した対応』が必要。