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松本零士参加前の宇宙戦艦ヤマトの画像
松本参加前から「宇宙戦艦ヤマト」のタイトルと大和を飛ばすアイデアは決まっていた。
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藤川桂介「アニメ・特撮ヒーロー誕生のとき」
彼は軍艦を使ったものをやりたいと言いました。
「しかし--」
どう考えても海上でスピーディな話はできそうもありません。
そこでぼくはすぐに、
「どうせ軍艦を出すなら、空を飛んでしまうような発想をしないと、面白くありませんよ」
発想を飛躍させることを提案したのです。
「いこう、いこう。それでいきましょう」
N氏は目を輝かせました。結局、「戦艦大和」を空に飛ばしてしまおうということになったのです。
老いも若きも日本中を沸き立たせることになった 「宇宙戦艦ヤマト」は、こんな会話から誕生したのです。
一般的に知られている「宇宙戦艦ヤマト」は、漫画家の松本零士氏の描いたものです。
ところが「宇宙戦艦ヤマト」には、もう一つのイメージ画があるのです。
そのことを知っているのはごくわずかな人間しかいないでしょう。しかしこのイメージ画がなかっ
たら、「宇宙戦艦ヤマト」が、世に出る.ことはありませんでした。
普通テレビの番組を決めるには、まず企画書が必要になりますが、幻の「宇宙戦艦ヤマト」は、そ
の企画書の表紙になって残っています。描いたのは、はじめの打ち合わせに参加した美術の槻間八郎
氏です。
それは舷側を岩盤で覆った戦艦大和で、宇宙に浮かんでいる絵でした。
そこにはぼくが書いた、宇宙の墓場サルガッソーを舞台にした参考ストーリーも載せられています
が、こういった企画書を持って代理店へ売り込みにいくわけです。
放送が決まると、その企画を中心にしてさまざまな変更を加えながら正式なものができあがります。
この場合もそうで、番組にするには、話の中心となるヤマトの他に、さまざまなメカが必要になり
ます。当然それは、視聴者にとって魅力的でなくてはなりません。その点で槻間氏には難点があり、
絵描きのスター探しを始めました。何人もの漫画家が候補に上がりました。