09/04/18 12:45:01
アニメビジネスを知るためのブログ/増田弘道
URLリンク(anime.typepad.jp)
宇宙戦艦ヤマトの松本零士氏などもそのケースであろう。
ご本人は自分がヤマトの原作者であると主張されているが、参加の経緯(キャラクター
デザイナーとして起用された)からしてそれは有り得ないし、プロデューサーで原作者
でもある西崎氏と争って裁判でも証人になった人々は口々にヤマトは西崎氏のものであると証言している。
従って裁判の結果としてはほぼ100%西崎氏の完勝であったが松本氏は控訴、西崎氏の
諸事情(収監中、健康問題など)もあって結局和解となった。これによって、松本氏が
ヤマトの共同原作者と認定されるようになったが、事実としてヤマトはあくまで西崎氏が
考えたものである。(蛇足だが一連のヤマト作品の映像著作権は東北新社に
著作権譲渡されている。従って西崎氏が持っているのは原作権のみである)。
増田弘道プロフィール
増田弘道(ますだひろみち)
1954年生まれ。キティレコードなどを経て2000年アニメ制作会社である
株式会社マッドハウス代表取締役。2005年退職。現在フロントメディア取締役、
武蔵大学講師、映画大学院大学客員教授、東京国際アニメフェアコンペ部会副部会長、
日本動画協会事業委員会副委員長。
〈著書・寄稿等〉
1)『アニメビジネスがわかる』(2007年NTT出版)
2)「分野別動向に見る消費の多様化と産業構造の変化?アニメーション」(2008年『デジタルコンテンツの市場規模とコンテンツ産業の構造変化に関する調査研究』財団法人デジタルコンテンツ協会)
3)「アニメ産業」(2008年『アニメの教科書』東京都)
4)「人材育成」(2008年『デジタルコンテンツ白書』財団法人デジタルコンテンツ
5)NHKスペシャル 日本とアメリカ 『日本アニメvsハリウッド』(2008年)企画協力