08/12/23 02:02:30
その5
翌日、件の立ち食い蕎麦屋の前で待つ玉虫を誘い、公園のベンチへ。
お汁粉とカレーパンという、胸焼けしそうな組み合わせでの逢瀬を楽しむ。
たぬきの語るミステリーの話に、玉虫は「へえ、意外だ、きみが…」と関心しきり。
その日の探偵事務所の夕食は、ヨモギの買い込んで来たカレーパンとおしるこ。
うりと半分こをしたがるヨモギ、どうやら食べたかったらしい。
そして玉虫との関係に焼き餅を焼いているのではと疑ううり。
そ知らぬ顔のヨモギは、ミステリの話をしていたうりを、博識だと褒めちぎる。
おしることカレーパンの組み合わせに対してヨモギは言う。
ヨモギ「ワシには日本人のふるさとの味がします」
「ふるさとと言うのは温かくて甘いだけじゃありません 残酷で恐ろしい
それでもなつかしくてたまらない味なんです」
うり「母親みたいですね…ああふるさとには母がいるものですよね」
「あとは ふるさとといえば鬼ですね」
と民話語りに突入、全く意味不明ながら楽しそうなヨモギとうりのバカップル。
そして(多分アンズと約束した期限の)最終日、ヨモギもたぬきの扮装でスタンバイ。
うりも同じ変装で、立ち食い蕎麦屋で玉虫を待つことしばし、
たぬきうどん三杯目に突入したとき、ようやく玉虫が到着、たぬきは別れを告げる。
たぬき「ポンポコポンのスッポンポン たぬきの国へ帰ります」
そして逃げるたぬき、この後玉虫に公園まで追いかけさせ、ヨモギと交代の筋書きだが、
食いすぎて走れず追いつかれ、玉虫に捕まってしまう。
と、仕込みでもないのに物凄くいいタイミングで、こまっしゃくれた少年が登場。
「このケンカ止めてやったら何くれる?」
財布に100円しかなかったたぬき、小声で少年にだけ正体を明かし、ツケで依頼、
ストーカー男玉虫は、少年に抱きつかれへろっと倒れてしまう(この辺のメカニズムの説明はまだ無い)
ここでようやく探偵とたぬきは交代、ヨモギはたぬきの腹に何の脈絡もなく無言で一発パンチを入れて、
昏倒させて茂みへ引きずり込み一緒に隠れる、随分と手馴れてます。