08/12/29 08:14:34 zEXiT+5O
【ウェブだから書けた】岡田敏一(産経新聞文化部ポピュラー音楽担当)が選ぶ2008邦楽アルバム ホンネのベストテン
スレリンク(mnewsplus板)
邦楽では従来のビッグネームより個性派の活躍が目立つ1年だった。ネット社会の進展によ
る情報過多で、テレビドラマや人気番組とのタイアップといった旧来のヒット曲製造の黄金律
が年々、通用しなくなっている。音楽業界では「FM局の大量オンエアがCDの売り上げ増に
全くつながらない」との嘆きが聞こえる。
そんな逆風の中、今年も多くの作品が登場したが、断トツの1位はパフューム。“女の子3
人組みのテクノ”なんて一昔前なら一笑に付されたこと間違いなしだが、これが時代のツボに
バッチリはまった。
プロデュース&作詞作曲の中田ヤスタカが生み出すデジ・サウンドとポップなメロディー。
あ~ちゃん、のっち、かしゆかの3人の天然炸裂(さくれつ)キャラ、1990年代以降、メ
ディアを席巻した米黒人系ヒップホップ系ダンスを過去に葬り去るピンクレディー直系の歌謡
曲系組み体操ダンスが素晴らしい。出世曲「ポリリズム」も素晴らしいが、個人的には「シー
クレットシークレット」がベスト。仕事抜きで今年最もよく聞いた作品だ。
案外、普通のベストテンになったような気もするが、業界内受けベストのような知ったかぶ
り&他人の受け売りの嫌味なものよりはずっといいでしょ? レコード会社の人に「好きなジ
ャンルは?」と聞かれると「売れてるものです」と答えていつも大受けのわたくしですから…。
(産経新聞文化部ポピュラー音楽担当)