08/07/25 23:30:25
1991年5月「現代」。
<おもしろくないものを喜んで笑っているやつはバカだと思う。
バカにも種類があって、「箸が転んでもおかしい」という言葉で表されるところの「笑いの沸点が低い人」というのが、まずいる。
『笑っていいとも!』とか『やまだかつてないテレビ』などの公開番組のスタジオに入ってる客は、まさに何やっても笑う状態だ。
テレビを見ているうちに「あんたたちはこんなものがそんなにおもしろいのか」と憤りさえ感じる。
もうひとつのバカのパターンに「自分はこの笑いを理解している」ということをアピールするために笑う、というのがある。
芝居とか映画の客によくいるが困ったバカである。うるさいんだ。>(1992『何様のつもり』世界文化社/76頁)