09/12/25 22:51:48 0
苦しむ実虎のところにキリィが現れた。
今までのことを彼に話し、やっと落ち着く実虎。
自分にとって一番大切なのは父母よりも、寧や戌彦達、
そして社長やキリィなんだと実虎は話す。
いなくなったりしないよね?と尋ねる彼にキリィは二人の関係を話し出した。
キリィは実虎と契約した日に死んでしまった。
今は肉体と精神を別々に持っているが、それを繋ぐための魂は一人分しか存在しない。
時間が経つにつれ、肉体は実虎に、精神はキリィに取り込まれて一つの存在となる。
ヴァイドラル手稿というのは、より優良な肉体と精神を持つ生物を、
この世界に残していくための存在淘汰の書なのだ。
「オレの身体は、もう長く持たねえ」そう話すキリィに実虎は、
「俺がどんなに無力でも、俺は最後まで足掻くよ」
「君が言ったんだ。大げさなくらい足掻けって」と告げる。
その言葉に、キリィは泣きながら「オマエの友達になれてよかっだあっ!!」と叫び、
姿を消す。
そこへ司馬が実虎達を探しに現れた。
二人に追っ手がかかっていると言われ、享受者である自分だけでなく、
なぜ社長にまでといぶかしむ実虎。
司馬は獅堂とここに来たのなら、もう聞いたんだろうと
彼が実虎の契約者であると明かすのだった。
続く