09/12/15 19:28:57 0
環境会議はノルウェー海の豪華客船上で行われていた。
ヘスティアは操舵室に乗り込み、進路を変えるよう船長を脅迫する。
会議の方は各国の思惑が入り乱れ、自国の権利主張や他国批判に終始していた。
中継を見ていたアリサは、これをアポロンが見ていたら、と不安になる。
その会議場へ、アポロンとヘルメスが踏み込んだ。
「僕は太陽神アポロン、真に地球(ガイア)を救うものだ」
そこで中継画面が乱れ、何も映らなくなってしまった。
会議場を制圧したアポロンは窓の外を指さす。そこには海上油田があった。
進路を変えさせて油田の見える場所に船を進めさせたのだ。
ガイアの力を吸い上げ有害物質を排出するそれを排除する、とアポロンは言う。
そのとたん、3機の油田ポンプが爆発を起こした。
「これはほんの挨拶だ、これからも有害なものは排除する。
まあ神に仕えるという者は許してやるが。その愚かな頭で考えると良い」
そう言い残してアポロンとヘルメスは姿を消した。
油田が爆発し、大勢の人間が犠牲になったというニュースをみて
ナルミ達は青ざめる。
「アポロンは変えられない、こんな面倒な事をやるのは
よほどの決意と思いがあったはず、妹のお前でも止められない」
ナルミにそう言われて、もう倒すしか方法がないのだとアルテミスは悟る。
「私、プロメテウスに会いに行く」
アルテミスはプロメテウスと共に闘う決意をしたのだった。