09/11/05 21:32:06 O
鶲に会うために三人は里に向かい歩く
景虎は多くの仲間を殺され喜んでいい現状ではないと思いつつも、
鶲が藤吉を見たらどんなに喜ぶだろうと思い歩いていた
だが藤吉は夜河衆相手に鶲を守りきれるとはとうてい思えず、
鶲が死ぬ光景を見たくないが為に死に逃げる事を思いつきクナイを自らの首に突き刺す
蓮角の驚愕の表情と共に後ろで血飛沫が上がる
景虎は藤吉を抱きかかえ「頼む…死なないでくれ…!鶲が待ってるんだ…!」と必死に頼むが
藤吉は息も絶え絶えに、「平九郎には言うな…」と
さっき逃げた男が仲間を連れ狗威を襲ってくる…気をつけろ、と言い遺すと息をひきとる
分からない…何故藤吉は…と嘆く景虎に蓮角は
「忍であれば敵に捕まる事寝返る事は恥だ、白雨叉が死を選んだのは当然の事だろう…」
「でもこの人は鶲がずっと待ち望んでいたたった一人の兄だ、もう少しで会える所だったのに…」
「藤吉は二度も鶲を殺しかけたと言っていた。仲間が襲ってくるとも…
弟が死ぬ所をきっと何度も思い描いただろうな。
限界…おそらく限界だったんだ藤吉の中で…責めないでやろう
藤吉はもう十分生きた筈だ鶲の為に」