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◇陸上の南ア・セメンヤ選手 薬物と偽り性別検査 「染色体、すべてではない」
9月に入り、海外メディアが「医学的検査の結果、男性と女性の生殖器を持つ両性具有であることが
分かった」と報道、性分化疾患の疑いを指摘した。南ア陸連が禁止薬物使用(ドーピング)検査だとうその説明を
して性別検査を実施していたことも発覚。国際陸連は11月までは最終的な決定をしないとの姿勢で、真相は
いまだ定かでない。
難波医師によると、女性選手に一律の性別検査が行われた最後の五輪は96年のアトランタ大会だった。この時、
検査した3387人のうち8人に男性型を示すY染色体があったという。それでも、全員が女子競技への参加を
許された。なぜか。
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女子競技では主に性別をめぐる二つのケースが問題になる。一つは男性が女性と偽って出場したり、何らかの
事情で女性として育てられ紛れ込んでいる場合。もう一つが性分化疾患だ。メダルはく奪などの処分が下される
のは「偽り」がほとんどで、性分化疾患の場合は必ずしも処分されるわけではない。「染色体は判断材料の一つに
はなるが、すべてではない。重要なのは男性ホルモンがどれだけ競技能力に有利に働いているかの判断」という。
世界陸上のように最高レベルの身体能力を持つ選手が集まる大会では、性分化疾患によって男性ホルモンが
強く働いている女子選手が一般社会以上の割合で見つかるのは必然だ。難波医師は「世界の目が集まる場で
女性選手が精神的に傷つけられることが繰り返されてはいけない」と話す。
セメンヤ選手の故郷は南アフリカ北東部にある小さな村だ。「プアレスト・プア」(最貧困地区)として知られ、電気、
水道などの整備も進んでいない。親族の一人は「女の子として生まれ、育ててきた。私たちの自慢の子なのに、
何が問題なのか」と訴える。
9月上旬に発売された地元の雑誌「YOU」はセメンヤ選手を特集した。表紙には黒いドレスにネックレスをつけた
写真を掲載。本人はインタビューにこう語っている。「私は私であることが誇り」
海外メディアが「両性具有」と報じた翌日、セメンヤ選手は国内レースの出場を取りやめ、その後は公の場に姿を
見せていない。