09/06/24 22:12:13 O
再会したオルセリートは以前と変わらないままのように見えた。
だからこそ、なぜキリコが彼の側にいるのか不信に思い、
兄ヘクトルのことに話を向けると、兄上は病気で亡くなったとオルセリートは言う。
その言葉に、キリコのせいだと彼に怒りをぶつけるベルカ。
興奮する彼を、お疲れのようだと言って、キリコはオルセリートと引き離し、部屋に案内するように指示を出す。
その時、突然ベルカが倒れた。
部屋で眠るベルカの側で、オルハルディがキリコに説明をしていた。
アルロン伯は怪我が重かったベルカに、かなり強い精神に影響を与える薬を使ったのだと。
体調は快方に向かったものの、薬の効果が少々残っており、
その都度症状に会わせた治療をさせていただいています、と話す。
その説明をキリコは信じたのか、それでは殿下のことはオルハルディに任すと言うのだった。
彼が部屋から出ていくと、ベルカは目を開けた。
これらは城内でも二人が共に行動できるように、エーコと考えた嘘だったのだ。