08/09/24 11:35:38 O
>>644
「男ないし親的存在からの解放を描いていない」とは一言も述べてないが?
それが多くの作品内で描かれていることくらい百も承知だ。
「支配からの解放」が好まれるモチーフなのは確かだが
支配するものは「男ないし親」だけではなく、
時には友人同士の人間関係、社会や時代、
モラルや自身の劣等感でもある。
解放は受容や共感、喪失や諦め、死や挫折によって訪れることもある。
保護者的に見える存在が、被保護者によって支配されているという構図も多い。
吉田秋生の描く関係性は一方通行じゃないから味わい深いんだ。
ちなみに、家族、とりわけ兄弟姉妹コンプレックスを描きがちな傾向は
吉田秋生が自らが認めているんで、そこんとこヨロシク。