07/01/02 23:29:24 0
>>283
レス嬉し。
「シオンの娘」は、大戦後のどさくさにアフリカ辺り(?)で
保護されたユダヤ人少女がとあるフランス人夫婦の養女になる。
少女は自分のことを「シオン」または「シモーヌ」と名乗ったため、
「シモーヌ」と名付けられる。
シモーヌはなぜか情緒的な人との接触を拒む傾向があり、ある時
養母はベランダから不審な転落死を遂げる。
シモーヌはその後寄宿学校に預けられ、その間養父はトントン拍子に
事業がうまくいき、財をなす。
シモーヌが学校の中で外界との接触を持たずに暮らるようになって
10年ほど経過したある晩、養父は天候不良のためか自動車事故を起こす。
今際の際に遺した言葉は「誰も触れてはならぬ……シオンの娘を隠せ」
養父の財産を受け継ぐことになったシモーヌは弁護士とともに
養父の別荘へ。そこでバカンスに来ていた大学生の青年アンリに出会う。
しかしシモーヌは相変わらず人との接触がぎこちなく、自分の身体に
触れられること、観られることに強迫的な嫌悪を持つ。
背中のケロイドを見られたと思い、別荘番の娘やアンリの学友数名を惨殺する。
殺害などの行為に及ぶ前に、彼女の中では「誰にも触れさせるな」という
声が暗示のように響き、行為の最中には乖離のような状態に陥るのか、
その間の記憶が抜け落ちてしまう。
惨殺事件を揉み消すため、弁護士はアンリも巻き込みシモーヌを守ろうとするが、
謎のユダヤ人たちもシモーヌ=「シオンの娘」を探し、取り戻そうとしていた。
自分が覚えているのをざっと粗筋にしてみました。
ユダヤのコミュニティ、秘密結社、ナチスの人体実験などを絡めた
ややハードなストーリーだったのに連載3話で消えてしまったみたいです。
神坂先生のお話は若松コロニーのお話ももういちどじっくり読みたい。