09/06/30 22:42:29 +6E9xfQ50
そのマンションは、大阪府茨木市に建つ「モンセーヌ南茨木」という、今から
6年ほど前に完成したマンションです。
総戸数166戸、平均価格約5000万円、平均坪単価198万円の高級マンションです。
売主は阪急不動産、施工は大林組でいずれも一流企業。
購入者は入居してすぐに部屋の中の扉が開かなくなったそうです。床と柱の間が
部屋の真ん中にいくほど隙間が大きくなっていきます。最大で4cmのたわみが
生じていました。
何故このようなことが起きたのでしょうか?
このマンションは「アンボンドスラブ工法」で施工されるはずでした。
「アンボンドスラブ工法」は、コンクリートスラブ(床)内にあらかじめPC
鋼材(ワイヤー)を配置し、それを緊張させることにより、上向きの吊り上げ
力と圧縮力を作用させます。
「アンボンドスラブ工法」により、在来工法にある小梁がなくなり、すっきり
とした天井で広い空間が確保できるのです。
ところがこのマンションは30cm間隔で配置するPC鋼材が全く入ってなかった
というのです。
外から見ると「アンボンドスラブ工法」ですが、実際は在来工法、しかし小梁
がないためにコンクリートの重みで床が沈んでいくのです。