09/08/28 17:45:26 p+fXi76Q0
彼からついに別れの電話。
もう二ヶ月も前からその予感がしてたから、
素直に受け入れた。
出逢った頃1年前の境遇がすごく似てて、
二人でがんばろうって励ましあいながらやってきた。
お金の余裕があまりないから、夕陽を見たり、
川に散歩に行ったり。
俺を見つめては「俺でいいの?」って言った顔がいとおしくて
何度も抱きしめて、キスした。
これからの夢を目を輝かせながら俺に話してくれた。
駅で別れるときは、何度も振り返って、手を振ってくれた。
でも、だんだんと熱が冷めていくのを感じた。
だまってより強く抱きしめると、
好きだよって言うけれど。その湿度は日々落ちていった。
フォトメで撮ったいつもの駅のいつもの改札口。
そこに、彼の後ろ姿が小さく写っている。
もう、今では振り向いてくれなくなかった彼の写真。
どんな写真を見ても泣けないのに、
この写真を見ると涙がこぼれてしまう。
振り向いて手を振る彼が、そこに重なってしまう。
しあわせだった。