09/10/19 22:49:20
「んー、ん?…えっ、」
それまで曖昧に相槌を打って居たシンジは、降ってきた何にも脈絡の無い問いに素頓狂な声を上げた。
「何よ、その反応…。」
「いや、その、…アスカは?」
吃音混じりに返すと、はぁ、と大袈裟にアスカは溜め息を吐いてから、
「あんたバカァ?、本人に言える訳ないじゃないの。」
呟くように紡いだ言葉に、はっ、とアスカが息を飲んだ刹那、空気が凍り付く。
「…へ、どういう、」
「いやその、あの、…もう帰るわよ!」
「あ、待ってよ、アスカ!」
顔を夕焼けと同じ色に染め、教室を出て行く彼女の背を、シンジは慌てて追いかけた。
*
お目汚し、失礼致しました。