09/10/15 00:39:50
女の子の家、いや、他人の家のドアをノックするのは少し勇気がいる。
ほかの人はどうか知らないが、少なくとも自分にとっては。
(綾波の部屋の呼び鈴が壊れているのはもちろん知っていた)
「ふぅ」
ひとつ息をはき、ドアを叩く。
・・反応がない。
もう一回ドアを叩いた。
がちゃっ、とカギを開ける音がして、ドアが開いた。
そして、綾波が出てきた。
右手でドアノブを持ったまま、左手で目をこすっている。
「・・なに?」
僕は半歩後ろに下がって、
「・・ゴメン、寝てた?」と言った。
「・・明け方まで本部にいたから」
「そうなんだ。・・ゴメンね」
「何の用?」