09/10/20 22:17:33
全てが終わり、サードインパクトも何とかうまくいった世界、死者も失われた自然もなにもかも元通りになった世界、だがそんな世界に一つだけ戻って来ないものがあった。
「ミサトさん…アスカは…」
「見ての通りよ…辛かったのね、きっと…」
「あ、おねーちゃん、こんにちはー。ねえ、このおにーちゃんだれ?」
「…アスカ」
「…幼児退行。今のアスカはエヴァと関係を持つ前に戻ってるの、エヴァの事は皆忘れて…」
「あれ?おにーちゃん、どーしてないてるの?どっかいたいの?」
「ううん…なんでもない、なんでもないよ…」
「シンジ君…分かってると思うけど、今のアスカにはエヴァの事、私達の事も話さないで、…また、心を壊してしまうかもしれないから」
「はい、…ゆっくり、また最初からやり直しましょう。アスカは頑張ったんです。ゆっくり休んでもらいましょう」
ミサトは退出し、その場には二人だけが残された。白いベッドとたくさんのおもちゃ、まるで子供部屋のような、病室だった
「ね、シンジー、あそぼー?」
「え、あ、うん、そうだね。何して遊ぶ?」
「えとねー、おままごと!私がお嫁さんで、シンジが旦那さん!」
「ええ?…うん、いいよ、どうしようか?」
「えっとね、そこによこになって」
「うん」
「後は目つむってれば終わるから…大人しくしてなさい。さ、夫婦の営みをするわよ」
「え!?アスカ!?元に戻って!?…ってうわっ!ちょっと!!」
「っだああ!動くんじゃないわよ!大丈夫痛くしないから気持ち良いって!」
「あああそういえばさっき僕の名前呼んでたっけ!あ、ちょっと、あ、あっ、アッー!!」