09/09/02 21:59:54
●東浩紀・伊藤剛・竹熊健太郎らによるヱヴァ鼎談
・エヴァはサブカル方面など、カジュアルに開かれていたオタクアニメだった
伊「と同時に、エヴァからオタクになった子供が今はいて、
『エヴァによって今のオタクというものが始まった』とか語りだす学生までいる」
・アニメプロパー・アニメファンではなく、思想系の人がエヴァを語る流れだった
竹「今は逆で、思想家はみんな沈黙してますね。例えば斎藤環さんとか」
オタク大絶賛、思想家沈黙」という見立て。ここから東浩紀に矛先が向く
東「レスポンスの必要を感じない。例えば、『東のエデン』とか『けいおん!』とかの方が、
批評家としての立場を語れる(このアニメ大丈夫か? 的な意味で)」
伊「ヱヴァは批評にならないって言うけど、例えばいま東くんが
頑張って批評しているような、平成ライダーと同じようには語れないの?」
東「直観的にできないと判断してます。ヱヴァはリメイクだから」
▲庵野が出てこなくて、マスコミが困っている、と竹熊が話を移す
竹「旧エヴァは庵野監督の私小説だった。でも今回は、僕も本人と接触できないから、
何も想像できない。マリは奥さんの影響?とか色々妄想できることはあるんだけど」
竹熊いわく、庵野はアマチュアからプロになろうと七転八倒していた。
その苦労が見て取れるのがナディアで、途中で作業できなくなって「島編」になったり、
終了後は四年間仕事できなかったりした。旧エヴァでも最終的には私小説をやってしまった
竹「でも、新劇場版はなんでも好きなことをやれる状況なのに、庵野さんはプロの仕事をしている」
伊「(他人のお金じゃなくて)自分の責任だからこそ、ヒットを狙ってプロの仕事をするとも言えるのでは?
例えば、大手の同人作家が感じるプレッシャーは『自由』ではない。
むしろ同人よりも、商業の方が好き勝手できてしまう、というようなことがあるので」