シンジとアスカの同棲生活2at EVA
シンジとアスカの同棲生活2 - 暇つぶし2ch244:Don't Worry ◆Yqu9Ucevto
10/03/15 23:23:46
「あ、うん。そうだね、急ごうか」

結局、その日はそれ以上の事は無かった。
普段通りの事を普段通りに済ませて終わり。


けれどこの一月の事があってからの僕達は、随分と会話が増えた気がする。
確かにそれ迄も話はしていたんだろうけど、相手の事を考えるって事が少し欠けていたんじゃないかな。
自分の事ばかり考えていたから、一方通行か言葉のぶつけ合いに近かったのかもと思う。

自分の思っている事を相手に伝えるって、難しい。
でも伝わった時は凄く嬉しい。
これって、キャッチボールと同じだよね。

「アスカ、今度の週末は連休だよね?」
「うん」
「晴れてたら、お弁当持って何処かに出掛けようか?」
「良いわね、それ」
「何処が良いかな?」
「あら、やだ。こういう時はシンジがエスコートしてくれなきゃ」
「……あんまり期待しないでね」
「じゃあ思いっ切り期待しちゃう!」

平凡かも知れない。
でもこういう日常が、僕があの時望んだ事の一つなのは間違いの無い事。
だから毎日嬉しい事や楽しい事を見つけながら、僕は生きていこうと思う。
後ろばかり見ずに、前を向いて。

「えー? しょうがないな、クレームは受け付けないからね?」

245: ◆Yqu9Ucevto
10/03/15 23:30:12
2年越しVD&WD連作完結。
アスカが欲しがってシンジがあげたものは何でしょう?
気付いた方には……何も出ません(ヲイ

微妙に投下が遅れてすいませんですたorz
初動が遅かった('A`)

とりあえず続き物の方の投下はまたその内に。


246:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/03/16 21:40:38
GJ、ほのぼのしたお

247:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/03/18 17:17:18
GJ

248:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/04/28 20:00:53 camUH8y3
保守

249:ビニールのない傘 ◆Yqu9Ucevto
10/05/08 23:20:30
「……しょうがないな」
座り込んだまま眠ってしまったアスカの体をベッドの奥へと寝かせた。
けれど、僕のスウェットの上着の裾を掴んだままだから、そのままだと僕の腹が見えてしまう。
と言って、脱いでしまうと風邪を引くのが落ちだ。
裾を掴まれたままアスカの真横に横になり、備え付けの薄い毛布を体に掛けた。
やっぱり、夜は冷える。
それ程地軸が戻った影響が出ていないとは言え、だ。
適温に調整されている空調も風邪を引かない程度の物。
二人分の体温で暖められていく毛布は、冷えを感じる時間の室温には実に快適に感じる。
結局その暖かさのお陰か、昼間の疲れが出てしまった僕は横になって幾許もしない間に眠ってしまった。
側にアスカが居るだけで、病室での一人寝の緊張感が解けてしまったんだと思う。
次に意識が戻った時に携帯の時計を確認すると、時計は最後に確認した時間からはそれ程時間は経っていなかった。
でもあくまで意識が戻ったというだけであって、体の疲れは微妙に残っている感じだ。
アスカはまだ眠っている。
寝る前はスウェットの裾を掴んでいただけだったのが、何時の間にか僕の腕にしがみ付いていた。
僕の方はシングルの狭いマットの上に二人で寝ている為か、小さく体を折りたたんだツケで全身の筋肉が強張っている。
アスカを起こさない様にベッドから抜け出し筋肉を解そうかと思ったけど、結局止めてしまった。
腕にしがみ付いたアスカが幸せそうな顔で眠っているから、何となく動いて起こしてしまうのが忍びなくなったからだ。
それに比べれば少々筋肉が強張ってるのなんて、どうって事無い。
どう考えても後になって体が痛くなって後悔するのは判ってるんだけど、この時の僕はアスカとの睡眠を取った。
知らない天井でも病室じゃない場所というのもある。
でも一番の理由は、一人じゃないって事を実感したからじゃないかな。
腕にしがみ付いているアスカを見ていると、僕を必要としてくれている感じがするから。
だからアスカとの睡眠を取った僕にしても、アスカが必要だって事だと思う。
だって、アスカが居る事で僕は僕で居られるという事は、ホントはとても凄い事だよ。

250:ビニールのない傘 ◆Yqu9Ucevto
10/05/08 23:21:30
僕は……自分の事が一番嫌いで、自分の事を一番消したかったし、消えたいって思ってる部分がある。
でもアスカは、そんな僕だとしても一緒に居たいし僕の事が好きだ、って言ってくれる。
そんな彼女を邪険になんて、出来ないよ。

すうすう、と寝息を立てる彼女と携帯の時計を見比べている内に、僕はまたウトウトとし始めた。
とは言え、完全に眠った訳じゃない。
アスカの体温と僕の体温が混ざって全身を包み込んでいく心地好さにまどろむ感じが一番近い。
ただ眠るよりもずっと好かった。
時計が気になってはいたけれど、その内気にならなくなったのは多分、無防備なアスカの所為だと思う。
戻って来てからのアスカは、何となくだけど棘が小さくなった気がする。
僕以外の他に誰も居ない時は、前みたいに力が入った感じじゃない。
僕もアスカもエヴァを通してしか他の人と触れ合う事が出来なかった。
もう、エヴァは無い。
僕達はそれに慣れなくちゃいけないし、実際慣れ始めてはいる……少しだけど。
だから上手く言えないけれど、今はエヴァを通さないアスカを僕に見せてくれてるんじゃないかな、って。
それが嬉しくて、ずっとアスカの寝顔を見てたのかも知れない。
すると、時間が経つのはとても早かった。
「何時……?」
時間を確認すると、朝には遅くて昼には早い時間。
あれからすっかり眠り込んでしまったみたいだ。
アスカはあれからも僕の腕を抱え込んでいたみたいで、何だか片腕の感覚が鈍い。
「起きなきゃ……アスカ、アスカ? もう朝だよ?」
案の定、手を動かそうとすると痺れている。
ピリピリとした痛みを無視して腕を動かし、眠っているアスカの目を覚ます作業に移った。
「……ぅん……っ……もう朝ぁ……?」
「うん。ほら、起きよ―」
「ん……」
アスカの腕の中から腕を抜こうとすると、アスカは更に僕の腕にしがみ付いてきた。
力の配分が変わって、力を込められている部分のピリつきが強くなって腕が痛い。
「ねぇ、起きようよ?」

251:ビニールのない傘 ◆Yqu9Ucevto
10/05/08 23:22:30
しがみ付かれちゃ体は起こせないから、僕は体をアスカの方へと向けた。
するとアスカは全身をしがみ付く僕の腕に摺り寄せた。
そのまま僕の胸の中にすっぽりと収まってしまう。
「アスカぁ……」
「んー…」
僕は自由になっている片手でアスカの肩をやんわりと揺さぶった。
何度か呼びかけながら揺さぶると、アスカは眠そうな目を薄く開けてくれた。
「……おはよ……シンジ」
ぽつぽつといった感じでたどたどしい挨拶だ。
「おはよ、アスカ」
まだ意識がはっきりしないのか、ぼーっとした顔でアスカは僕の顔を見ている。
「まだ眠い?」
返事が無いので聞いてみた。
「……ぁ……っ!」
急に顔を赤くして、アスカは俯いた顔を僕の胸に伏せてしまった。
「どうしたの?」
「あ……その、あの―」
耳迄赤くした消え入りそうなアスカの声に、僕迄顔が赤くなってしまったみたい。
ちょっとだけ胸が痛くて、ドキドキして、何だか体が熱い。
「な、何?」
アスカは僕のスウェットにしがみ付いて、辛うじて聞き取れる声で呟いた。
「……嬉しく、って……夢みたい、って。だって、好きな人と一緒なんだもの……」
ぎゅっ、とアスカは僕のスウェットの胸の部分を掴み、額を僕の胸に擦り付けた。
髪の毛の隙間から見える首筋迄真っ赤になってる。
―何か……可愛い、かも。
ドクドクと全身を血が大量に流れる音が耳の中で反響している気がしてきた。
胸の痛みが治まらないどころか、どんどん強くなる。
気付いたら、痛みと痺れが残る腕で僕はアスカを抱き締めてた。

252: ◆Yqu9Ucevto
10/05/08 23:29:41
最新話でございます。

えーと、少し思う所がありまして今後暫くは短編の投下は控える事にしました。
理由はブログを参照して下さい。
自分としてはとても不本意なのですが、どうしようもないです。
読んで下さっている方には本当に申し訳ないです。

その分、続き物に関しては投下を頑張ろうと思います。

253:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/05/09 03:10:04
了解しますた
復帰いつでもまってますよ!

254:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/05/27 06:33:18


255:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/06/02 05:45:41
新たな職人はまだか・・・?

256:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/06/03 01:31:55
これもナグナブロの弊害なんだろうか・・・

257:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/06/03 02:19:24
あれの被害は広範囲に及んでいるからな

258:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/06/06 01:27:14
おいらもシンジとアスカと一緒に暮らしたいでヤンス

259:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/06/07 17:08:35
邪魔はしちゃいけない

260:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/06/17 03:32:25
書きたいけど書けない
仕事がつらい('A`)

261:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/06/19 08:04:31
がんばれ 応援してるぞ!

262:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/06/27 22:22:30
織月氏大丈夫ですか?

263:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/07/18 00:06:49
保守っといたほうがいいのかなぁ?

264:名無しが氏んでも代わりはいるもの
10/07/30 11:11:22
たうのhidden lecrifurは迎え火の劣化コピーの魂のこもっていない最低FF
たうは盗作電波自演荒らしの四重苦の高CQ、これ豆ね
みんな気をつけてね


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch