09/07/13 04:09:29
私は今日、覚悟を決めていた。
あの泥棒猫からシンジを取り返す為に、昔のようなシンジとの甘い生活を夢見ながら、
私は保健室の掃除用具ロッカーに潜んで居る。
数日前、ヒカリから、何度か私のシンジと泥棒猫が二人して保健室に入るのを目撃してると友達が言っていた。
私はあの泥棒猫のせいで、身も心を捧げた私のシンジを奪い取られた。
どうしてシンジが私を捨て、あんな泥棒猫に走ったのか、
考えれば、考えるほどに憎たらしくなり、虚しくなり、悲しくなり、涙を流したのかを思い出した。
私は今日のこの日の為にデパートで買った物を握りしめ、二人が保健室に来たら一思いにとか、いけない遊びをしてる最中にと妄想を膨らませ、昨日の待ち伏せをして不発に終わった疲労から眠気に襲われ寝入ってしまった。
どれくらい時が経ったのだろう、私は聞き覚えがある声で目を覚ました。
その甘い声の囁きで何度、私はキスをし身体を許し、夜を共に過ごしたかことか、
しかし、その甘い声の囁きは私ではなくてあの泥棒猫の名を呼んだ。
その途端、私は抑えられない衝動にかられ身体全体で扉を開け声のした方へ向かった。