09/07/08 18:39:33
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結婚。はっきり言って前時代的だ。
儀式的な枠組みに囚われて形ばかりの名称。古い伝統なのか、或いは惰性なのか。
どちらにせよそんなもの、無くなればいい。私はもう、乙女ではない。
「ねぇシンジ」
「うん?」
「恋人と夫婦って何が違うの?」
「そりゃ、籍を置いたら夫婦で、まだだと恋人ってことじゃない?」
「こんな紙切れ一枚で?」
「…不服?」
「…別に」
こんな紙切れ一枚で男女の『契約』を結ぼうなどと、一体誰が考えたんだろう。重さも何も無い、風が吹けば飛ばされそうな程軽いものに。
「アスカ」
「なに」
「…不安?」
「んなわけないでしょっ」
不安じゃない、と言えば嘘になる。でもそれはもっと別の…。
「バカシンジ」
「なに?」
「ちゃんと…守ってよね、二人分」
「分かってる」
シンジと、もう一人の命が私の身にかかっている。そんな重いものを私一人で支える自信が無い。まして紙切れ一枚に。
だから今、人生で最後の弱音を吐く。シンジに支えてほしいから。
「シンジ」
「はい」
「結婚、したい」
こんなんでしょーか?