09/07/08 12:43:02
「ところであたしたちの報酬ってどうなってるのかしら?」
「さあ。そういえば父さんからもミサトさんからも何も聞いたことないな」
「どういうことよそれ!ちょっと抗議してくる!」
「アアッ、アスカ!?靴も履かないでどこへ!?」
ドンドンドンドン!ドカーン!
「お取り込み中失礼します!お金なんかいらないから息子さん下さい!」
「は、入ってるって言ったじゃないですか」
個室でおトイレ中だったゲンドウさん。思わず敬語になっています。
「イエスかノーで答えて早く!」
「う、うむ」
「うむって何よ、あんた馬鹿ぁ!」
「す、好きにしたまえ。欲しいならシンジはやる」
「ありがとうございます、お義父さま!失礼します!」
そしてアスカさんは嵐のように去っていきました。
「あの…ドア閉めて…」
トイレの床には木っ端微塵になったドアの残骸が散らばっています。
しばらくし、静まり返ったトイレにトイレットペーパーを引き出す
からからという乾いた音が物悲しく響くのでした。
「ただいまシンジ!」
「おかえりー。暑かったでしょ。麦茶いる?」
「わあ、ありがと!(次は結婚資金調達ね!)」
ほわほわしたシンジくんとほくそ笑むアスカさん。
そして離れた場所で強烈な悪寒に見舞われるミサトさんでした。