落ち着いてLRS小説を投下するスレ7at EVA
落ち着いてLRS小説を投下するスレ7 - 暇つぶし2ch716: ◆IE6Fz3VBJU
09/10/27 01:22:53

猛烈な寒気がした。熱が出てるはずなのに、なぜ寒いのか。震えが止まらない。
そう言えば最近薬を飲んでなかった。それもまずかったか、と、レイはぼんやり考える。
目を開けると天井がぐるぐる回っているような気がして気持ちが悪くなった。目を閉じると、何故か昔のことが脳裏に浮かんでくる。
ゲンドウがレイに語りかけている。まだ幼いころだ。おそらく、これが最初の記憶。
ユイ。そろそろ帰ろう。
レイは首をかしげる。ユイ? それが私の名前?
いや、間違えた。いいんだ、気にするな。お前の名前はレイだ。
ゲンドウはどこか気まずそうに答える。
ユイという名前がゲンドウの死んだ妻のものだと知ったのは、だいぶ後になってからだ。
目をつむり、苦痛に喘ぐレイの脳裏に、今までの出来事が、時期も順番もでたらめに浮かんでくる。
ふーん、可哀想にねえ。ご両親が。それで今所長のところに? 男手一人では大変でしょうに。あらイヤだ、私は……うふふ。
この薬は毎日飲むこと。そう。これとこれを一錠ずつ。習慣にして頂戴。
失敗作ですわ。廃棄なされたほうがよろしいかと。……ッ! 女を殴るなんて男のやることじゃありませんわよ。母にもこうやって―誰? そこにいるのは!?
私の言うことを聞きなさい。ばらしてもいいの?
しかし……ちょっと不気味ですねぇ、あの子。何か観察されてるような気がしてしょうがないんですよ。おっと、それより今夜は一杯やりませんか? いい店知ってるんですよ。
ええ。どうも彼女……リリスの影響が大きいのではないかと。ATフィールドが生身で使えるのもその関係だと思われます。
謝りなさいよ。
レイ。ちょっと、あなた、性格悪すぎるわよ。そんなんじゃいつかしっぺ返しを食らうわよ。
ばあさんは用済み。ばあさんはしつこいって。
人間じゃないみたいだな。薄気味悪いよ。
凄い……。レイ、あなた、やっぱりシンクロ率を自由に操れるのね。でもそれは隠しておいたほうがいいわ。何で? 色々調べられたら厄介だからよ。……ゼーレがうるさいから。
お前、気持ち悪いな。何だよ、その赤い目は。化け物かよ。ははっ。……いてっ! 何だこいつ! おい、やめろ! やめてくれよ! 血だ……。お母さん! 血が出てるよ……!
これは……。彼女か、碇?

717: ◆IE6Fz3VBJU
09/10/27 01:24:20
綾波が、可哀想だから。
私は、可哀想じゃない。
ずっと一人で寂しくないの?
寂しくなんかない。
どうして? 
私は、一人じゃないもの。シンジがいる。
ほら、そこにいる。
エサはもうあげたっけ? うん。あげた。
おいで、シンジ。
ほら。
おいで……

シンジは自分の名前を呼ばれた気がして、レイに視線を移した。レイの額にあてようと、水に濡らしたタオルを持ってきたところだった。
ぼうっと霞がかかったような紅い目がシンジをとらえている。
「綾波、気が付いた……?」
「おいで……」
「え……?」
レイの白い腕がシンジに向かって差し出される。どうやら意識が混沌としているらしい。レイの目は、ここではないどこかを見ていた。
「綾波……」
綾波は何を求めているんだろう? 水? それとも、どこか痛いのだろうか?
迷っているうちに、仔犬が寄っていって、レイの指を舐めはじめた。
レイと仔犬のコンビのあまりの愛らしさに、シンジの顔に思わず笑みがこぼれる。
しかし、レイはまだ差し出した腕を引っ込めたりはしなかった。相変わらず何かを求めるように宙をさまよっている。
シンジは迷った末に、レイの掌を両手で握り締めた。その瞬間、レイが思わぬほどの力で握り返してきた。
心なしか、レイの呼吸が穏やかになったような気がするのは、自分の希望的観測に過ぎないのだろうか……。
医者が来るまで、シンジはレイの手を握り続けていた。

718: ◆IE6Fz3VBJU
09/10/27 01:25:11

世界は白一色で占められていた。
「……」
レイは上半身を起こそうとして、身体からごっそりと力が抜けていることに気づき、愕然とした。まるで自分が綾波レイの抜け殻になり、本体はどこかに去ってしまったかのようだった。
身体を起こすことを諦めて、横になる。
改めて周りを見るまでもなく、ここは病室だった。ゴテゴテした機械類がないところを見ると、大した症状ではないらしい。
いったいどういう経緯でここに運ばれてきたのか、全く記憶になかった。
まぁ、おおかた連絡が取れないことに業を煮やした―心配した、とは思わないところがレイらしい―ミサトかリツコが保安部の連中に様子を見るよう命令したのだろう。
レイの頬が屈辱に熱くなった。こちらから求めていないのに助けられるのが嫌なのだ。
天井を睨んで唇を噛みしめる。
醜態を晒してしまった。しかし、誰にもこの怒りをぶつけようがない。完全に自業自得だった。その思いがより一層の憤りを生む。
思わず手を振りかざしてベッドを叩こうとして―違和感を覚えた。右手が何か温かい気がする。
目の前に手を持ってきて、穴の開くほど凝視する。怪我をした様子はない。
何だろう? 妙な感触だった。同じ温かさを前にも感じたことがあるような気がする。あれはいつだったか。
手を額に当てて、目を閉じる。そんなに前のことではないと思う。あれは確か……。
……いつの間にか眠っていたらしい。目が覚めると、看護婦がいた。
「あら、眠れる美女がお目覚めね」
中年で太り気味の、貫禄のある女性だった。
「先生を呼んでくるから、ちょっと待っててね、綾波さん」
レイは外へ出ようとする看護婦を呼び止めた。
「どのくらい寝ていたの、私」
「昨日の夕方運ばれてきたから、丸一日ってところですよ」
「そう」とレイはうなずくと、起き上がった。
「どうしたの、トイレ?」
「家に帰る」
「だめよ、寝てないと。まだ熱はあるんだし」
制止する看護婦を押しのけようとしたが、簡単にベッドに戻されてしまった。やはり自分でも驚くほど体力が無くなっているのだ。
結局、太り気味の看護婦の言うとおり、大人しく医師の診断を受けることになった。

719: ◆IE6Fz3VBJU
09/10/27 01:26:09
「ま、峠は越えたから大丈夫でしょう」メガネをかけた神経質そうな医師はそう告げた。「普通の人なら家に帰って寝ていなさいと言うところですけど、
あなたには特別の事情がありますからね。ここでもう二、三日安静にしていましょう」
レイはうなずいた。もちろん、安静にしているつもりなど全くなかった。体力が回復次第抜け出すつもりだ。
医師が去ると、すぐにリツコが顔を見せた。多分外で待っていたのだろう。
「こういうのを、何て言うか知ってる? 鬼の霍乱と言うのよ」
レイは言い返さなかった。何も言うことはなかったからだ。
「レイ、あなた、薬はちゃんと飲んでた?」
「ええ」レイはぴくりとも表情を変えずに言った。
「嘘ね」リツコも同じく表情を変えなかった。
「レイ、あなたはね」リツコはやや言い澱むような素振りを見せながらも、「他の人とは違うのよ。そのことを少し自覚してもらわなければ困るわ」
「……」
リツコの予想に反して、レイは反発したりはしなかった。掌をじっとみつめ、戸惑いがちに口を開く。
「私、最近、少し変かも知れない」
「……身体の調子が?」
むろんリツコは身体のことではないと分かっている。
「違う」
「そう。良かったわ」そう言うと、わざとらしく安堵のため息をついた。「じゃあ、何が変なのかしら?」
「……よく、分からない。言えるのは……前の私と違う」
「成長したってことじゃないの? あなたぐらいの年齢の子供は、日々大人になっていくのよ。当然のことだわ」
そうじゃない、と言いかけてレイは口をつぐんだ。自分でも分からないのだから、反論の仕様がない。
「どうせあなたのことだから抜け出すんでしょうけど、せめてもう一日ぐらいはここでゆっくりしていきなさい。まだ熱があるんだから。
ああ、それと犬のことは心配しなくていいわよ。保安部がエサをやってるから。あんないかつい連中がね。想像すると笑ってしまうわ」
リツコが口にするまで、レイは犬のことをすっかり忘れていた。
「あなたのこと寂しがるかも知れないけど、さすがにここに連れてくるわけにはいかないから」
リツコが病室から出て行くと、レイは右手をぎゅっと握りしめた。
まるで、そこにある大切な何かを逃がさないとでも言うように。

720: ◆IE6Fz3VBJU
09/10/27 01:27:26

 □

窓を全開にしているにもかかわらず、百合の香りが車内に充満している。
リツコは無意識のうちに顔をしかめていた。この甘ったるい匂いが苦手なのだ。
しかし、我慢しなければならない。今日は、母ナオコの命日なのだから。
百合は、母の好きな花だった。

リツコは墓前に立ち、掃除を終えて綺麗になった母の墓を満足げに眺めた。
あのそっけなく、死の匂いがしない集団墓地ではなく、本当の墓だ。もっとも本当の墓とは何なのかについては、議論の余地があるだろうが。
マギの開発に多大な貢献をした母が、あの無個性な集団墓地に埋葬されるというのは、どういうわけか我慢ならなかった。自分らしくない感情だとは思うが、どうしてもそう感じてしまう。
母のことは特に好きというわけではなかった。むしろ反りの合わない親子だったと思う。
それでも母は母であり、それなりの年齢になったうえに立場も似てる今となっては、共感できるところが多々ある。
線香の代わりに、タバコに火を点けて供える。この方が母も喜ぶだろう。リツコと同じく、辛気臭いのは苦手なはずだった。
幼いころ、リツコは母がタバコを吸うのを快く思っていなかった。それが今では母以上のヘビースモーカーになっているのだから笑えない。
やはり母娘で似るものなのだろうか?
「母さん、あの子ね、最近とても人間らしくなってきたのよ」
リツコは母の墓に語りかける。
「安心して、あの子は絶対に死なせないわ。……多分、もうすぐだから」
リツコは空を仰ぎ見る。奥行きのない平坦な青空を背景に、雲がすごい速さで動いていた。
「やっぱり父子だけあって、女の趣味も似ているのかしら」
そう言ってリツコは笑おうとしたが、何かが喉に引っかかっているみたいで、くぐもった咳しか出ない。
唇を噛みしめ、立ちつくすリツコの髪を、強く吹いた風がかき乱していった。

721: ◆IE6Fz3VBJU
09/10/27 01:28:15

 □

レイは新しい「遊び」を思いついた。アスカの度を越した負けず嫌い、異常とも言えるエヴァへの執着を利用したレイらしい遊び。
その遊びを、レイは今日も実行している。
ミサトがチルドレン三人のシンクロ率を順番に読み上げた。シンジが1番、続いてレイ、アスカ。
アスカの息を呑む音がレイの耳にも届く。
「本当に私がビリなの? もう一回チェックしてよ、ミサト!」
「んー。残念だけど、間違いないわよ。でもレイとはちょっとしか差が無いから」
「それでもビリはビリなのよ! くそっ、何でよ! 何で私が……!」
レイはほくそ笑む。テストの度にレイがアスカの数ポイント上なのだ。アスカの怒りは尋常ではない。
―これは、レイが意図的にやっていることだった。レイはシンクロ率を自由に操ることが出来るのだ。使徒に対する絶対的な自信の根源がそれだった。
アスカの上限よりも数ポイント上のシンクロ率を出すのは容易なことだった。
しかし、レイの悪意の卓越した点は、アスカに勝つことよりも、むしろ、負けることにあった。
十回に一回ないし二回、わざと下回った率を出すのだ。
それによって、敗北をより鮮明に味あわせることができるというのがレイの狙いだった。
また、仮に何回やってもレイを上回れないとなると、アスカの思考は「多少のシンクロ率上下など戦闘には関係ない」などといった
いわゆる酸っぱいブドウの論理に至る可能性がある。性格的にはそうは考えないだろうが、可能性がある限りは避けたかった。
今回は上回ったが、次はわざと負けてやるつもりだった。
「シンジのやつにも負けるなんて……」
アスカは呟いた。テストが終わり、更衣室で着替えの最中だった。レイが自分を見ているのに気がつくと、はっとした表情になり、
「参っちゃったわよねぇ。あっさり抜かれちゃったじゃない? ここまで簡単にやられると、正直ちょっと悔しいわよねぇ」と言って、平気な顔を作る。
悔しいと自分から言うことで、気にしてないことをアピールしようとしているのがレイには手に取るように分かる。
そう。敢えてシンジの上にはいかないというのもポイントだった。その方がアスカには堪えるだろうと思ってのことだが、当たっていたようだ。

722: ◆IE6Fz3VBJU
09/10/27 01:29:25
「すごい! すばらしい! 強い! 強すぎる! あ~無敵のシンジ様ぁ! これであたし達も楽できるってもんじゃないの」
レイは思わず笑いそうになった。何とまぁ単純な女だ。
アスカはレイのことを睨みつけた。
「何よ。私のことをバカにしてるの?」
「いえ、してないわよ」と、レイは言った。だってこんなに私のことを楽しませてくれるんだもの。
「シンクロ率なら気にすることないわ」
もちろん、大いに気にして欲しいのは言うまでもない。
「あんたなんかに言われたくないわよ!」
アスカの顔は激怒のために赤く染まっていた。
「そう。じゃ、さよなら」
レイは歯軋りせんばかりのアスカを残して更衣室を出た。出た途端にくすくすと笑い出す。
黒い球体の使徒らしき物体が第3新東京市の直上に出現したのは、次の日のことだった。

 □

詳しい説明は乗り込んでからということで、着替えもそこそこに三人のチルドレンは格納庫に向かった。
「綾波、一つ訊きたいんだけど―」と、シンジがおそるおそると言った態でレイに話しかける。
レイは相変わらず無視の一手。
「いいわよ、シンジ。ほっときなさいよ」
シンジは何かが気になっているような顔つきだったが、アスカに促されて出撃の準備にかかる。
まったくしつこい男だ。プラグにLCLが満ちているのを見ながら、レイは半ば呆れる。話しかけるなと何度言えば分かるのだろうか?
そのとき、レイはまたしても違和感を覚えた。この前よりも、強く感じた。
何かを―何か大事なことを忘れているような感覚。
「……してちょうだい。レイ、聞いてる?」
「……ええ、聞いてるわ」
うわの空でミサトに返答しながらも、レイは嫌な予感を抑えられなかった。

723: ◆IE6Fz3VBJU
09/10/27 01:30:35

「やれやれだわ。独断専行、作戦無視。まったく、自業自得もいいとこね」
声高に喋っているのはアスカだ。強力なライトに照らされて、地面に長い影ができている。
「昨日のテストでちょっといい結果が出たからって、お手本を見せてやる? ははぁ~、とんだお調子もんだわ」
そう言うと、レイの反応を窺うように横目でレイを見た。
レイは内心驚いていた。全くの同意見だったからだ。珍しいこともあるものだった。
「な、何よ! シンジの悪口を言われるのがそんなに不愉快?」
何を言ってるのだろう、この猿は? なぜ私が不愉快になる? あなたと同じ意見というのは確かに不愉快と言えなくもないけど。
だいたい私があの男と口をきいてないことは知ってるはずなのに。
「別に、不愉快じゃない」
「じゃあ何よ、その顔は」
「顔?」
「あんたの顔よ。怒ってる顔してるじゃない。自分がどういう表情してるかも分かんないの?」
レイは答えずにアスカと視線を合わせた。他人が見れば、睨みつけた―と言うだろう。
「やめなさい、あなたたち」
ミサトは二人を制すると、腕を組んで巨大な球の形をした使徒に目を向けた。
「そうよ、確かに独断専行だわ。だから、帰ってきたら叱ってあげなくちゃ」

「私……こんなのに乗ってるの?」というアスカの独り言が聞こえてきた。
モニターには球体を内側から引きちぎるようにして出てくる初号機の姿が映っていた。血のような液体が奔流となって球体から迸っている。
真っ赤に染まった初号機を見てレイの脳裏に浮かんだのは、あの雨の日の仔犬の姿だった。

帰ろうとするレイを呼び止めたのはリツコだった。
「何?」
「シンジ君のお見舞いには行かないの? レイ」
「……何で私が?」
「実はね……」
リツコはレイの顔を見て、言葉を溜めた。言おうか言うまいか、迷う素振りを見せる。
レイは「何なの?」と、思わず釣り込まれる。
「レイ、これはシンジ君には黙っていて欲しいといわれてたことだけど、風邪で熱を出したあなたに医者を呼んだのはシンジ君なのよ。
何でもあなたの犬があんまり吠えるんで、シンジ君がおかしいと思ったらしいの」

724: ◆IE6Fz3VBJU
09/10/27 01:31:50
少し黙りこんだあと、レイは嫌そうに口を開いた。
「人の部屋に黙って上がりこむなんて、犯罪行為ね」
上がりこんだのが二度目だとは言わなかった。
「それくらい、緊急事態よ。……それにしてもあなたの飼い犬、名犬じゃない。ちゃんと名前つけてあげたほうがいいわ」
「もうつけた」
「あら、そう」
やはりこの娘は変わってきている、と、リツコは確信した。
レイが倒れていると連絡してきたのはシンジだという話を聞いたのは、昨日のことだった。リツコもレイと同じく、保安部の監視要員が発見したものと考えていたのだが、
ミサトに最近のシンジとレイの様子をそれとなく聞いた折に、ミサトが洩らしたのだ。シンジ君には黙っていて欲しいと言われてるだけど……とミサトは言っていたが、リツコは気にしなかった。
「で、何て名前なの?」
「……教えない」
リツコの目には、レイがかすかに動揺しているように見えた。さすがに犬の名前がシンジだとは想像の範囲外だから、レイが動揺した理由は分からない。
「名前はいいけれど。とにかく、シンジ君に一言お礼を言っておいたら?」
「言わない。勝手にやったことだし。私は頼んでない」
リツコは肩をすくめて、「まぁ、好きにしなさい」と言い、立ち去った。
レイはしばらく立ち尽くしていたが、やがて心を決めたようにある方角へ足を向けた。

病室の前に立ち、しみ一つない真っ白なドアを見つめる。どういうわけか、開けるのに少し勇気が必要だった。
中に入ると、すでにシンジの意識は戻っていたようで、こちらに目を向けて驚いた顔をした。
「碇君。医者呼んだの、あなただってね」
ベッドの脇に立つとと、シンジを見下ろして何の前置きもなくレイは言う。
「え……。うん、まぁ、その……」
「どうしてそういう勝手なことするの。だから私はあなたのことが大嫌いなの」
「ご、ごめん……。でも、犬が僕のところに来てあんまり鳴くもんだから、おかしいと思って、その……」
レイはシンジの言い訳を最後まで聞かなかった。
「じゃあ、碇君。学校で」
シンジは、はっとした顔をして―そして微笑んだ。
「うん。……学校で」

(続く)

725: ◆IE6Fz3VBJU
09/10/27 01:35:56
ベタな話を書いてしまったなぁ・・・と思いますがここはひとつご勘弁を。

残り3話、この分だと年内には確実に終われると分かってホッとしてます。
っていうかはじめて長編を完結できそうw

726:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/10/27 01:42:14
乙! あと3話・・・・・・終わってしまうのが悲しい

727:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/10/27 02:01:42
>>725
いやいや乙でした!
次も楽しみにしてます。

728:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/10/27 06:55:23
来た来たキタ━━(゜∀゜)━━!!

729:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/10/27 19:29:37
素晴しい。おつ

730:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/10/27 21:44:34
乙です。テンポいい書き出しで気が付けば黒レイ嵌ってました
名残惜しくもあと3話ですか…アルミサエルのエピ出てくるのかー

731:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/10/28 09:49:50
乙です
このレイは幸せになってほしいなぁ

732:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/10/28 20:50:44
おつ
レイがどんどん黒から白色にかわってく

733:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/10/29 21:31:35
灰色レイ

734:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/10/29 22:31:24
グレイ

735:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/03 21:16:40
HOWEVER

736:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/03 21:28:21
残り3話か。もうちょっと見てみたいなあ

737:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/04 06:17:23
自爆する直前に自分の気持ちに気が付くって展開は頼むからやめておくれよ~(;_;)

738:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/07 16:42:38 oYcABM9D
マイナーなギャルゲーSS祭りを開催したいです。
マイナーなギャルゲーSS祭り!

1. SS祭り規定
自分の個人サイトに未発表の初恋ばれんたいん スペシャル、エーベルージュ、センチメンタルグラフティ2、canvas 百合奈・瑠璃子のSSを掲載して下さい。(それぞれの作品20本)
EX)
初恋ばれんたいん スペシャル 20本
エーベルージュ 20本
センチメンタルグラフティ2 20本
canvas 百合奈・瑠璃子 20本
ダーク、18禁、クロスオーバー、オリキャラ禁止
プレーンテキストで20KB以下禁止、20KB~45KB以内

2. 日程
SS祭り期間 2009/11/07~2011/11/07
SS祭り結果・賞金発表 2011/11/08

3. 賞金
私が個人的に最高と思う最優秀SSサイト管理人に賞金10万円を授与します。

739:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/07 16:44:14 oYcABM9D
(1) 初恋ばれんたいん スペシャル
初恋ばれんたいん スペシャル PS版は あまりのテンポの悪さ,ロードは遅い(パラメーターが上がる度に、
いちいち読み込みに行くらしい・・・)のせいで、悪評が集中しました。ですが 初恋ばれんたいん スペシャル PC版は
テンポ,ロード問題が改善して 快適です。(初恋ばれんたいん スペシャル PC版 プレイをお勧めします!)
初恋ばれんたいん スペシャルは ゲームシステム的にはどうしようもない欠陥品だけど。
初恋ばれんたいん スペシャル のキャラ設定とか、イベント、ストーリーに素晴らしいだけにとても惜しいと思います。

(2) エーベルージュ
科学と魔法が共存する異世界を舞台にしたトリフェルズ魔法学園の初等部に入学するところからスタートする。
前半は初等部で2年間、後半は高等部で3年間の学園生活を送り卒業するまでとなる。
(音声、イベントが追加された PS,SS版 プレイをおすすめします。)

(3) センチメンタルグラフティ2
前作『センチメンタルグラフティ1』の主人公が交通事故で死亡したという設定で
センチメンタルグラフティ2の主人公と前作 センチメンタルグラフティ1の12人のヒロインたちとの感動的な話です
前作(センチメンタルグラフティ1)がなければ センチメンタルグラフティ2は『ONE~輝く季節へ~』の茜シナリオを
を軽くしのぐ名作なのではないかと思っております。 (システムはクソ、シナリオ回想モードプレイをおすすめします。)

(4) canvas 百合奈・瑠璃子シナリオ
個人的には 「呪い」 と「花言葉」 を組み合わせた百合奈 シナリオは Canvas 最高と思います。


740:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/07 23:52:30
黒レイ見たい

741:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/09 01:51:36
グレイwwwwwww

742:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/09 02:20:29
愛しいティーンエイジメモリー

743:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/10 01:09:01
明日来るのかな

744:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/10 21:47:02
規制されて書き込めないんじゃねえか

745: ◆IE6Fz3VBJU
09/11/10 23:45:00
●持ってるので規制は関係なくて、ただ完成してないだけです・・・
明日、遅くても明後日には投下できます。できるはずです。

容量いっぱいに近づいているので新スレ立てました

落ち着いてLRS小説を投下するスレ8
スレリンク(eva板)

746:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/11 05:01:40
500Kbで落ちるんだっけ

747:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/11 22:07:20
良かった。作者が生きてて

748:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/13 00:44:45
ワクワクテカテカ

749:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/15 09:51:45
埋め

750:名無しが氏んでも代わりはいるもの
09/11/15 22:22:29
いまさらだがポカ波さんGJ!!!!!!!!
身悶えたわ


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