09/07/04 21:23:17
レイの顔にユイをだぶらした演出が何故悪趣味なのか考えてみた。端的に答えを先に書いてしまえば、
凡庸、つまりごく「フツーの」演出だからだ。それは実質特化型独立国家とすら呼べる特務機関ネルフを
束ねる碇ゲンドウという男にまつわる演出としてはあまりに露骨。まるで島田紳助のしょうわねた
体 よわいねん
のようでもある。ゲンドウは絶対零度近傍の心臓に毛を生やした個性ではなかったのか。その予兆はEOEで
レイの心臓をアダムの棲む掌で直にまさぐる 甘えぶり と それに続く呼ばい に既に現れていたが、あれは
ゲンドウの変態性のよく出た許容範囲、もっといえば推奨水準の歪んだ愛情表現で
エヴァてきに肯定ひょうげんだ。アファーマティブ。で、もちろん↑はそうでない。ゲンドウはヱヴァで「普通の
お父さんに戻りたい!」と指令席のテーブルにグラサンを置かないか非常にシンパイだ。もちろんそのグラサンは
度入りである。
そもそもゲンドウの特異性というものは、結局つまるところ「内面の幼児性と外面の鉄仮面」で記述可能である。
あまり分析されていないが、碇ゲンドウという男は”反抗の権化”だ。国家にまつろわず、営々の独善史を
地球全体に強制する宗教団体兼務の”ゼーレ”にも 操作され得ぬ知性と暴力装置を担保する。それは裏を返せばゲンドウが
「ようちえんじ」の儘の精神性を継続しているからであり、だから「あの子もいいなでもこの子も」と母娘どんぶりを
かまして尚、妻のクローンにも愁波を魅せる・息子と胸襟できぬ理由が「レイを盗られるのが怖いから」と知られたら、
冷徹な鉄仮面には盛大なヒビが入るだろう
二代目麻宮サキのごとく。