09/06/30 06:45:59
>>165
EOEでは「人と人のつながり」がテーマでしたよね。このとき「人類補完計画」では、言葉という道具を
媒介せずに、相互に理解できる存在への移行を目指し、人類が発生する以前のカオスへの回帰(赤いLCLの海へ)を図った・
人類は、動物と異なり、言語という複雑な意思を伝達できる便利な道具を得た。が、ために、言語をうまく使いこなさないと
他者と分かり合うために大変な努力を強いられることになった。ATフィールドは、その見えない人の壁のアレゴリー。
シンジは、ここで、カオスへの回帰(矛盾が無くなる、階級闘争も無くな
る。つまりヘーゲルの言う「歴史の終わり」)ではなく、他者と自分が離れ
た存在であろうとし、煩わしくても付き合っていこうとする道を選んだ。山
嵐のジレンマを引き受けることに。かつて、イデオンでは、肉体をすて魂が
融合するまさにカオスの世界に逃げ込んだのにたいし、シンジは、果敢に
「人と人との難しいつきあい」の道を選択している。但し、その再出発では、
いきなり「気持ち悪い」とアスカに言われてしまった。
でも、ココからしか始まらないという現実を見ようとする前向きな態度が
EOEから感じられた。
「破」では、じゃあどうするのというとき、曲が「だれもが耳にしたこと
がある」歌から始まっている、たとえば日本では世代を超えて知っている、
海外とは、日本人の根っこ(クラシックだとデラシネ=根なし草になる)を
示すことで、むしろ共感を得やすいという、うまい始まりを現実とした。
これが、互いに「ぽかぽか」とした気持ちを、僕らの心に残してくれる、
としたら、この演出は「逃げない」ことを実践してくれている。「Q」で
登場する「人類補完計画」が楽しみであり、不安でもある。長文すまん。