08/06/06 15:32:07
>>183>>189>>191>>210
「ああ、それとネルフ管轄の住居は一斉リニューアルだから、レイも帰るあてがないのよ。そういう訳で、寝る時はシンジ君のベッドを貸してあげてちょうだい」
慌てて何かを言おうとしたシンジだったが、自分を捉えて離さない紅い瞳に気付き、言葉を飲む。
「……美味しい?」
「う、うん。美味しいよ」
「まだたくさんあるから……」
持参と思しき背中のナップザックから、いそいそと綺麗にラップされたケーキ箱と水筒を取り出すレイと、顔を赤くしながらその様子をチラチラ伺うシンジ。
「それじゃシンジ君、お誕生日を楽しむのよ。二人ともおやすみ」
リツコはそんな微笑ましい光景に目を細めると、二人の邪魔にならないようにそっと扉を閉めた。