08/11/30 22:26:39
復活! 悪の要塞ネルフ本部! ですね。わかります
「碇。またお前か」
「ああ。これがプログレッシブ(進化した)・バットだよ」
発令区要員は頭を抱え、冬月副司令に至っては達観した表情でカップ・ラーメンを啜っている始末である。
「副司令。失礼ですが現在作戦行動中ですので…その、カップは…」
「あ。ああ、すまんな日向君」
いかんな。どうも気が抜けておるようだ。
「そうですよ副司令」
「赤木君。君もそのコーヒーを片付けたまえ」
「え?」
赤木君も言われて初めて気付いたらしく、慌ててカップを片付ける。
伊吹マヤ君もこっそりお菓子をしまい青葉君もギターを椅子の下へ隠し加持君がスイカを……
「加持君。君は作戦中はここに立ち入らんように言ったはずだが?」
「ええ。アルバイトが公になって以来、戦闘配置に私の居場所はなくなりましたね」
「なのに何故ここに居る?」
加持リョウジ。彼の立場は色々微妙だが「ここに立ち入る資格は無い」のだけは間違いない。
駆けつけた保安要員が両脇からガッチリと捕らえる。
「こんな時だからですよ。使徒がここの地下に眠るリリスと接触すれば人は全て滅びるといわれている。サードインパクトで」
ずるずると引きずられ
「それを止められるのは、使徒と同じ力を持つエヴァンゲリオンだけだ」
ゴミ棄て穴<ダストシュート>が開けられ
「俺はここで退場させられる事しかできない。だが、ネルフにはネルフにしかできない、ネルフにならできることがあるはずだ」
放り込まれた。
「誰も強要はしない。自分で考え、自分で決めるしかない。自分が今、何をすべきなのか」
言葉が糸を引き、本人は奈落へ落ちてゆく。
『ま、後悔のないようにな』
声が糸を引く。結局なんだったのだあの男は。