08/11/13 23:25:03
とにかく使徒接近である。以前第七使徒<椅子ラフェル>殲滅戦同様、水際での撃退を願うよ。
…なに? 撃退拠点がもう無いだと? 電源ビル及びエヴァ搬送レールがあったあの拠点はどうなった……そうか。
国連軍の爆撃で溶けて蒸発したのだったな。
「給電ビルの増設工事はどうなっている?」
「第三新東京市市内は90%が稼動可能ですが、市街は予定の2割にも達していません」
「パターン・オレンジ。不確定要素がいつも以上に多く、バッテリーによる対応は危険とMAGIは判断しています」
「どうみても相手は無限バッテリーだものねえ」
葛城君が愚痴る。ああ。機関と言えばゲッターチームはどうしている?
「既にビィートT23改で出撃しました」
やはりか。
「…誰か止める者は居なかったのかね。彼らはそれなりに重要人物なのだが」
「それよりもっといい方法があるんですよ」
と、葛城君が意味ありげにいったところ、メインスクリーンに流君の罵声が響く。
『おい! なんでビィートに燃料が入ってないんだよ!』
ああ、なるほど。…甘く見てもらっては困るな流君。君は我がネルフにそんな予算があるとでも思っていたのかね?
『燃料費くらいないのかよ!』
「ないのだよ。先日の二次補正予算案で大幅減額が確定してな」
『俺に解るように説明しろ!』
と、流竜馬と冬月副司令が軽妙なやり取りをしているうちにも、エヴァ3号機は着実に本部に近付き、遂に碇司令が宣言した。
「現時刻をもってエヴァンゲリオン3号機を廃棄。目標を使徒と識別する」
第十五話4に続きます。
なに? 分量が少ない上に間が空いた? そんな事は忘れろ! 俺はそうした!