08/11/13 23:20:56
「…は、はじまるね」
「そうだね。じゃ、行こうか」
ここは北アメリカ。ネルフドイツ支部が破棄された今、本部に次ぐ規模と力を持つネルフ北米支部。
その一角で、2人の異形が言葉を交わす。
「ね、スティンガーくゥん?」
「う、うんコーウェン君」
爆光……。
それからしばらく後、こちらネルフ。
発令区メインスクリーンに映し出されたエヴァ3号機がダイナミックなバタフライで突き進む。その姿はまさに怒涛の一語に尽きた。
米国防衛ラインを形成する沿岸防衛艦隊はボウリングのピンのように弾き飛ばされ、太平洋艦隊をストライク。
余勢を駆って日本近海の第七艦隊をスプリットに決め、これに思わず米艦隊司令が
『オーウ! キタジーマ!?』
と、日本人水泳選手の名前を叫んでしまったものだから
『ムロフーシ、イーチローォゥ!』
『シュウゾウ・マツオーカ!』
『アツクナレヨ! モットアツクナレヨ!』
『ユメ見れヨ! 捕マエろヨ! 走リだせヨ! ツメタイ夜をツキヌケロヨ! 今がソノ時ヨ!』
『ゲッター、イッツ、ゲッター!?』
『ドラゴン!?』
『ニチリン・ポォゥ!』
『『『ポォウ!』』』
『オリエンタル・マージーーーーック!?』
艦隊全体が絶叫に包まれる。その様、まさに阿鼻叫喚であった。