08/10/25 21:56:32
今回は割合マジメパートに相当してしまいました。ハイ
「…現在の復旧率は60%というところです。が、やはり安定しません。戦闘に使うには厳しいでしょうな」
「構わん。業務に支障がない限り続けたまえ」
いつものやりとりだ。だが珍しく神君が「私用がある」という。
「ご覧下さい。これがジオフロント。ネルフ本部区画内のゲッター値です」
「ほう」
神君の持ってきたパーソナル・コンピュータを覗き込む。うむ。聞いた事があるぞ。
「知っているのか冬月?」
知らんワケがないだろう碇。
「うむ。ゲッターロボの動力源であるゲッター線の量を示した数値のコトだな」
「その通りです冬月副指令。ゲッター学科に転向なさっては如何です?」
「老人をおだてるものではないよ。神君」
ゲッター光線。つまりゲッターエネルギーとは、かつて日本の科学者、早乙女博士が発見した光線だ。
宇宙から少量ながら地上に降り注ぐ光線…しかし微量でもエネルギーとして莫大な力を発揮した。
無公害にして無限のエネルギーとして騒がれ、研究が急がれたものだ。
「そうです。しかし三つの悲劇が起きた」
「うむ。一つはセカンドインパクト」
南極に眠っていた第一使徒アダムの発見。その時ゼーレは「神」を見つけたと喜んで手を伸ばし、そして…破滅が起きた。
アダム覚醒は葛城探検隊がロンギヌスの槍で防いだが、覚醒の余波は世界を一度完膚なきまで破壊した。