エヴァの主人公が真ゲッターの竜馬だったら~5号機at EVA
エヴァの主人公が真ゲッターの竜馬だったら~5号機 - 暇つぶし2ch469:第二話:慣れない、土方
08/10/18 20:30:32
 15年前のその日から。
 地獄が,始まった。
「誰か、いないのか……」
 返事はない。暴風のような何かが吹き荒れているのが理解できた。周りに居た同僚、調査員たちたちが一瞬で弾けた事が理解できた。
 と言っても弾けたのは血と肉ではない。血ではない真っ赤な液体。LCL。
「糞、人間を舐めるなよ……ッ」
 意思を持て。強く保て。いまならまだ、耐えられる。男はただ自分を鼓舞する為に呟く。
 目の前に白い巨人。そうとしか形容できないモノが天へと咆哮を挙げ、周囲には十数体の異形が浮かぶ。
 対するはヒトが乗る赤い巨人。槍を手にした、たった独りの赤い巨人。

「見るがいい。これが貴様らが最も恐ろしがったロンギヌスの槍だ!」
 白い巨人が身じろぎするのを感じた。感じたように思えた。
 白い巨人が咆哮し、異形達が応じるように共振を起こす。赤い機械巨人が、ゲッターロボが、軋む。
「貴様が何億年も寝ていたところを起こしてしまったのは我々だ。だが悪いがもう一度眠ってもらうぞ化け物め!」
『お父さん?』
 最後に過ぎったのは娘の顔。そして遠くから自分を見つめていた薄気味の悪い男の姿だった。
「ミサト、生きろ」
 全ての圧力を押し切ってリバーを押し切る。ゲッターロボは槍を白い巨人へ突き刺すと同時に緑の閃光と化して圧壊した。
 白い巨人は閃光となって弾け、その余波は「現代」と呼ばれていた時代を破滅させた。

 白い巨人の名はアダム。
 赤い巨人…ゲッターロボを駆った男の名は葛城。
 この事件は「セカンド・インパクト」と呼ばれるが、公表では『巨大隕石衝突によるもの』となっている。真実を知るものは少ない。
 それから15年。世界はゆっくりとだが復興した。その経過でゲッターロボと呼ばれるロボットが姿を消し、そしてゼーレと呼ばれた組織が姿を消した。
 狂った時代が過ぎてゆく。何が狂っているのかはさて知らぬ。だが狂った時代が過ぎてゆく。


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