07/06/24 00:51:42
更新乙、そしてGJ!
「スギナ」って何?って思った
おバカな俺が参考にしたサイト↓
URLリンク(had0.big.ous.ac.jp)
301:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/25 22:07:10
一週間後。
「…ぬわんてインチキッ!?」
殲滅したはずのスギナが再び生えてきたのだった。
生命力・繁殖力に優れたスギナにはあまり効果がなかったのだ。
幸い農協のN2(有機窒素系)農薬投下によって使徒の足止めだけには成功した。
しかし農薬耐性を持つ使徒の進行は目に見えていた。
「まったく恥をかかせおって。いいか君達。君達の仕事はなんだかわかるか?
…しかし、碇はどこへ行った?もう一週間も経つが…」
「ま、立て直しの時間が稼げただけでも儲けものっすよ。」
使徒攻略に失敗したミサトは抗議文と被害報告書の山に埋もれて唸っていた。
そのミサトのもとに、攻略アイデアを持ってリツコがやってきた。
手渡されるメモリーカード。
「さっすが、赤木リツコ博士。持つべきものは心優しき旧友ね。」
「残念ながら旧友のピンチを救うのは私じゃないわ。このアイデアは加地君よ。」
「加持が…?」
つづく
302:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/25 22:09:42
チラシの裏
>>300氏
参考サイトの貼り付け、ありがとうございますm(__)m
カルチベーターは、雑草除去用の耕運機のことです。
エヴァは汎用家庭菜園型特殊自動車なので、コンバインのほかにも
色々な農作業用の特殊自動車に変換できるということでお許し下さいませ。
303:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 05:25:32
>たまの農閑期だからデートに誘った
ワロタw
304:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 16:53:48
零号機
URLリンク(www.takedanosato.co.jp)
初号機
URLリンク(miyazakinoukiguten.com)
弐号機
URLリンク(www.tamagawa.ac.jp)
こんなイメージでおk?
305:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 22:03:33
一方で。
家に帰ったシンジを出迎えたのは、大量のトマトの苗とアスカだった。
いつの間にか引越してきているアスカ。
「…!(絶句)」
「あんたは今日からお払い箱よ。ミサトはアタシと暮らすの!」
「もう、イヤ…」
ゲンナリして言葉も見つからないシンジだった。
帰宅したミサトに説明を受ける2人
「第七使徒を倒すには、畝に黒色ビニールの被覆材、マルチを被せて太陽光線を遮蔽、枯死させるしかないわ。
マルチがけは、通常二人がかりの手作業で行われるのよ。
そのためには二人の協調、完璧なユニゾンが必要だわ。
そこであなたたちにはこれから一緒に暮らしてもらうわ。」
「工エエェェ(´д`)ェェエエ工工。」
「…出資者は無理難題をおっしゃる。」
つづく
306:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 22:07:35
>>304氏
よく写真が見つかりましたねw GJです。
弐号機に乗っているオジサンを見たら、アスカはさぞご立腹でしょうねw
次回なのですが、>>42氏のネタをベースに作成しております。
使用することをお許し下さいませ。
307:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/30 22:13:29
>>306
どんどん使っちゃってくださいな
俺42じゃないけど
308:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/02 22:05:04
三日も学校を休んでいるシンジとアスカ。
そのお見舞いに、委員長、トウジとケンスケがミサトの家へやってきた。
門についている銅鑼を鳴らしても返事はない。そこで三人は農場へ向かってみる。
農場でペアルックのつなぎを着ているシンジとアスカ。
「イヤーンな感じ。」
「ふ、不潔よ!二人とも!」
そこへミサトがレイを連れてやってきた。
パニクる三人に事情を説明するミサト。
「そうならそうと、はよ言うてくれたらよかったのに。」
「で、マルチがけはうまくいってるんですか?」
「それが見ての通りなのよ…」
息の全く合っていない二人の姿に一同、ため息。
「あったりまえじゃない!このシンジに合わせてマルチがけをしろったって、うまくいくわけないわ!どだい無理な話なのよ!」
「じゃ、やめとく?」
「他に人、いないんでしょ?」
「レイ、見せてあげて」
「合点、承知!」
自身の畑まで案内し、それを見せるレイ。
レイの畑には最新鋭のマルチがけ装置、マルチャーが配備されてあった。
得意げにマルチャーを操縦し、あっという間にマルチをかけ終わるレイ。
唖然としてそれを見つめるアスカと一同。
「…これは作戦変更して、レイのマルチャーを使った方がいいのかもね。」
ショックを受け、走り去るアスカ。
「冗談ではない!やってらんないわ!」
やってられないのは僕も同じだよ、ひどいよレイとミサトさん、と思いつつ追いかけるシンジ。
「―あの…」
「何も言わないで。分かってるわ。私のプライドを傷つけたマルチャーだからな。」
何だよこのガンオタ、追いかけなければ良かった、とまたも後悔するシンジだった。
309: ◆eKdOgEazbI
07/07/04 00:53:38
>「合点、承知!」
なにこの健康優良児w
310:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/04 22:54:53
結局、作戦が変更され、マルチがけはレイが担当することとなった。
シンジとアスカの二人は、トマトの苗の定植を担当することに。
この日から二人の必死の定植訓練が始まった。
まずは苗の順化。
苗床の苗は温度の変化が緩やかで、水分も光も適度、風にも守られている。
しかし定植される畑は環境の変化が激しい。
そこで、環境の急激な変化に順応させるため、
十日ほど前から夜間も外気に当てたりして、畑の環境に近づける必要があるのだ。
苗の変化に気を配るため、農場にテント泊り込みで管理を行う二人。
更に、定植は、マルチングしたフィルムを植え穴に合わせて切り取り、
収穫しやすいように花房を通路側に向けて植えなければならない。
マルチを切り取る作業をアスカが、苗を植える作業をシンジが受け持つ、
と二人は決め、迅速な作業を可能とするため、特訓に特訓を重ねた。
日に日に迫る定植予定日。
しかし、特訓の成果は徐々に現われ始めていた。
定植前夜。
夜、ミサトがいないので別々のテントで寝る二人。
ウォークマンを聞きながら寝るシンジ。なかなか寝付けないでいる。
と、そこへ。
寝ぼけてシンジの隣に横になるアスカ。
二人の距離、急接近。 目の前にあるアスカの唇。
その唇に迫るシンジ。
そのとき、アスカの寝言が。
「ララァ…、私を導いてくれ…」
急に興ざめして、離れて眠るシンジだった。
つづく
311:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/06 03:21:40
>>310
なぜ、そこで赤い彗星ww
ともかく、この後の作戦に期待と…。
312: ◆EVA01/6L0s
07/07/06 22:41:55
第七使徒 イスラフェル(スギナ)が再び進行を開始。
レイがマルチャーを起動、瞬く間にマルチをかけていく。
「マルチがけ、終わったわ。」
シンジとアスカ、二人の特訓の成果を見せる時がやってきた。
「…二人とも、いいわね?」
ミサトの最終指示確認を受け、呼吸を合わせる二人。
「最初からフル稼働。最大戦速でいくわよ。」
「わかってる。62秒で一株ずつ植えていく。」
絶妙なコンビネーションで定植を行っていくアスカとシンジ。
アスカがマルチングしたフィルム切り取ると、所々に使徒の姿が現われる。
それを素早く抜き去り、シンジが植えやすいよう適度な深さの穴を掘ってゆく。
トマトの根は酸素の多い土を好むため、あまり深くなりすぎないように気を配るアスカ。
一方、シンジはアスカが空けてくれた穴に合わせて苗を植えていく。
鉢から苗を、根鉢を崩さないよう慎重に取り出すと、後に収穫しやすいよう、
花房を通路側に向けて植え、乾燥しないように軽く土を被せていく。
最後に、アスカが支柱を立てると、シンジが茎を誘引し結びつける。
ここまでで62秒。
一糸乱れぬ二人の完璧なユニゾンに息を飲むネルフスタッフ一同。
その後も次々と苗を植えていく二人だった。
そして半日後…
使徒殲滅及びトマト苗の定植に成功。
だが植え方の細かい見解の違いで口論が始まる。
「ちょっと、アンタ、アタシのトマトになんて事すんのよ!
支柱への誘引は八の字結びだって、あれだけ言ったじゃない!」
「結び方ぐらい別になんだっていいじゃないか!」
第三新東京市中に響き渡る二人の罵りあい。
「また恥をかかせおって。…しかし、碇はどこへ行った?もう一ヶ月以上経つが…」
この際自分が農場長になってしまおうかと一瞬考えた冬月だった。
~第九話 瞬間、苗、植えて Fin~
313: ◆EVA01/6L0s
07/07/06 22:48:46
>>309氏
そのコテ… もしや貴殿は某スレの職人様ではござらぬか?
実は影ながら応援しております。あなたのような文才のある方が羨ましい…
もし気が向きましたら、こちらのスレにも投下して頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
>>311氏
期待を裏切る駄文で申し訳ありません。もっと精進していきますです。
チラシの裏
酉つけてみました。
あと今回、改行の仕方がおかしくてスイマセンでした。エラーばかりで…
とりあえず、『第拾参話 土竜、侵入』まで書き終わりました。
時たま、「外伝」と称して小ネタぐらいは投下しますが、私の投下はそこまでにしたいと思います。
新たな職人様、神の降臨をお待ちしております。
314: ◆eKdOgEazbI
07/07/07 03:42:19
ゲンドウ職場放棄GJ!
>>313
体育会系レイとガノタアスカのドラマ?が楽しみなので後半も続投よろ。あとメル欄。
とりあえずOPのたたき台。1番だけ↓
残酷な天使のように
少年よ 神話になれ
寒い風がいま 夏の茄子を叩いても
トマトだけをただ見つめて 微笑んでるあなた
もっと獲れるもの 育てることに夢中で
農薬さえまだ知らない 虫だらけの稲
だけどいつか気付くでしょう その田舎には
遥か未来 実り多き土地があること
残酷な日照りの記録
ハウスからやがて飛び立つ
ほとばしる熱い価格で
消費者を裏切るなら
この灰を撒いて耕す
少年よ 農家になれ
315:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/07 07:20:33
人はコメを紡ぎながら歴史を作る~
316:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/07 12:47:48 juH8Yqk0
嫁になんか行かないけど私は食べる~
317: ◆EVA01/6L0s
07/07/08 00:38:27
>>314氏
>もっと獲れるもの 育てることに夢中で
>だけどいつか気付くでしょう その田舎には
笑わせて頂きましたw
318:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/08 01:17:20
ざ~ん~こ~く~な案山子のように~
319:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/08 14:40:17
アスカ「栗の花の香りがしてきたわ」
320:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/08 17:17:56
>>313
いえいえ、むしろ誉め言葉ですよ。
今回も笑わせていただきました。
次回も期待させていただきますね。
321: ◆EVA01/6L0s
07/07/10 22:15:58
「えぇ~、修学旅行行っちゃダメ?」
「そ。収穫期前だもの、作戦担当の私が決めたの。」
「そんな決定権がお前にあるのか?まだだ、まだ終わらんよ!
ちょっとシンジ、なんとか言ってやったらどうなの?」
「…いや、僕は多分こんなことだろうと思ってて。」
「あきらめてた訳?はん!情けない。飼いならされた男なんて最低!」
「まぁまぁ、気持ちはわかるけどコレばっかりは仕方ないでしょ?
あなた達が修学旅行に行ってる間に使徒の攻撃があるかも知れないんだし。」
「マリガン、この埋め合わせはいつかして貰う。」
「…ま、二人ともこれをいい機会だと思わなきゃー。クラスのみんながいないうちに勉強できるでしょ。」
「若者をいじめないで頂きたい。」
農業用溜め池で泳ぐアスカとレイ。
本を読んでいるシンジにちょっかいをかけるアスカ。
「何の本読んでるの?…三国志!?」
「うん、今ちょうど長坂の逃避行のところ。曹操軍が百万の軍勢で攻めてきてて…」
「うん、知ってる知ってる!
劉備の第二夫人・糜夫人が、正室の子・阿斗を趙雲に預けて井戸に身投げしちゃうんだよね。
で、曹操軍の中を趙雲が単騎脱出、長坂橋で張飛が仁王立ちして…」
「うわあああぁぁぁ!先に展開言わないで!」
「ねぇ、シンジ。もしシンジが趙雲で、アタシが糜夫人だったとしたら、
シンジはアタシが井戸にダイブするのを止めて一緒に逃げてくれるのかな?」
「…えっ?」
「な~んてね。」
アスカの意外な一面を垣間見てちょっと驚くシンジだった。
第拾話 コシイタイワー
322: ◆EVA01/6L0s
07/07/10 22:17:37
>>320氏
支援ありがとうございます。頑張ります!
チラシの裏
今回、三国志ネタが満載です… わかりづらかったら申し訳ありません。
323:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/10 22:20:25
赤い人ww
324:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/10 22:40:17
おつ!
農業用溜め池で泳ぐとは頑強な二人だw
325:@携帯 ◆EVA01/6L0s
07/07/13 12:54:39
第八使徒 サンダルフォン(巨大なユスリカ)を農場の井戸の底にて発見。
まだ羽化していない使徒を虫取り網で捕獲する、というミサトの作戦に、自ら進んで志願するアスカ。
マッスルスーツに着替えると、うやうやしく左腕のPF・改をシンジに預け、井戸に潜っていく。
「シンジ殿、どうかその子をよろしく頼みます…」
その後ろ姿は、どこか哀愁を帯びていた。
「糜夫人?…って、ちょっ、アスカ、死亡フラグ!」
降下していくアスカ。途中で使徒が羽化して捕獲から殲滅に。
だが途中でつるべが切れてしまい、井戸の底へ落ちてゆく。
間一髪でアスカの手を取るシンジ。
「アスカ、大丈夫?絶対に助けるから!絶対離さないからね!」
「戦場でラブロマンスか… ガルマらしいよ、お坊ちゃん。」
手、離してやろうか、と思うシンジ。ほっとして意識を失うアスカ。
仕方なくアスカを背負って一旦退避するシンジ。
だがしかし。
懐にPF・改、アスカを背中に背負った状態では、マッスルスーツ着用とはいえ、なかなか登れない。
使徒の攻撃をかわしつつ登っていくが、あと少しのところでスーツの限界が…
「…もうダメか。」
と、その時。
粉塵を巻き上げ、単騎駆けつける猛将の姿が!
「我こそは!名は張飛、字は翼徳、燕人張飛ここにあり!ここから先は一歩も通さねえぜ!」
見れば、青葉シゲルにまたがり、片手に電気蝿叩きを持ったレイがいた。
青葉は青くなって息を切らしている。
「ファーック!何をちんたら走ってやがる!この資本主義のオス豚が!」
ロン毛の頭に噛み付くPF。電気蝿叩きで尻を叩くレイ。
張飛じゃなくてDMCのクラウザーさんかよ、と心の中で突っ込むシンジ。
かくしてレイの活躍により、シンジ達は引き上げられ、使徒は電気蝿叩きの餌食となったのだった。
326:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/13 21:24:16
レイも三国志ファンだったとw
それにしても青葉w
327:@携帯 ◆EVA01/6L0s
07/07/15 15:17:33
その夜。
使徒殲滅を祝って、地元の温泉旅館で宴会が開かれていた。
久しぶりにドンチャン騒ぎをするネルフ一行。
「シンジ君が趙雲でレイが張飛、アスカが糜夫人なら、私は正室の甘皇后ね♪」
「甘皇后はマヤちゃんだろう?葛城はどうみても孫尚香だな。」
「そういう加持さんは劉備みたいですね。僕は糜竺あたりかな…」
「マイナーなところはそっくりだよ、日向君。私は誰にあたるかな?赤木君。」
「副農場長は黄忠がぴったりですわ。」
「…ああ。老いてますます盛んだからな。では私は誰が似合うか?」
「碇農場長は… 『俺を斬れる者はいるか?』と三回言って頂けます?」
「俺を斬れる者はいるか?俺を斬れる者はいるか?俺を斬れる者は…」
「ここにいるぞ!」
一升瓶で首元を横から思い切り殴るリツコ。
「モルスァ」みたいなことを言いながら、すごい勢いで飛んで行くゲンドウ。
「碇農場長が魏延で、リツコさんが馬岱www」
碇農場長とリツコの挙動を見て、大爆笑の一同。久々に笑いの絶えることのない夜であった。
こうして第三新東京市の夜は更けていった。
しかし、若干約一名だけ姿が見えないことに、誰も気付いていない。
宴もたけなわになった頃、温泉で一人呻く男がいた。
ロン毛のその男は、今日一日中四つん這いになってレイを乗せていため、痛めた身体を癒していた。
お湯に浸かりながらボソッと呟く。
「コシイタイワー」
~第拾話 コシイタイワー Fin~
328:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/15 21:07:23
おつ!
青葉がオチだったとは意外だった
次もwktk
329: ◆KEVrvVR6eo
07/07/17 22:09:06
突然で恐縮ですが、以後、◆KEVrvVR6eo のコテに替えます…
拾った酉を使ってみたところ、◆EVA01/6L0s が出たので喜んで使っていたのですが、
ググってみたら有名な方のコテじゃないですか…
慌てて替える次第であります。
決して悪意があって使用した訳ではありません。申し訳ありませんでした。
以後、◆KEVrvVR6eo で投下を続けます。改めてよろしくお願い致しますm(__)m
330: ◆KEVrvVR6eo
07/07/17 22:11:07
公衆電話からゲンドウに電話をかけるシンジ。
「…何だ。」
「もしもし、父さん。あの、えっと…」
「どうした。早く言え。」
「その…ナスの追肥の最適配合比についてなんだけど…」
「そういうことは全て葛城君に一任してある。下らんことで電話してくるな。」
ショックを隠せず、しばらく受話器を持ったまま呆然とたたずむシンジだった。
ミサトに相談し、慰められるシンジ。
「…父さんは、僕やナスなんかよりも稲作の方が大事なんだ。」
「碇農場長、忙しいからねー。あまり気にしちゃダメよ。」
そう言いつつ、あわててナスの肥料について調べるミサト。
第拾壱話 降下した霜の中で
331:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/17 22:38:18
おつ
今回は停電の話だね
どう料理してくるのか楽しみw
332:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/17 23:42:40
麻婆茄子食いてぇ
333:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/18 00:54:26
>>329
貴方が奴じゃないのが解ったんで、やっと素直にレスが出せるよ・・・
今までの分ひっくるめて GJ!!!!
334: ◆KEVrvVR6eo
07/07/19 21:29:39
皆様、読んで頂きいつもありがとうございます。
能力不足で今回と次作はギャグが不作かもしれませんが、ご容赦下さいませ。
…私事なのですが、一人暮らしの私の家に今朝お中元が届きました。
かなり大きな箱だったのでワクテカしていたのですが、中身を開けたら…
大きな水ナスの漬物のみが20個程入っておりましたw
賞味期限は今月末まで。泣きながら食しております。
ツマラナイ文章を書いていた私に対しての、シンジ君の呪いなんでしょうか?
チラ裏スマソ。
引き続き投下していきます~
335: ◆KEVrvVR6eo
07/07/19 21:32:06
とある晩。
ミサト達の監視の目を逃れ、こっそり農場の裏の山で肝試しをするシンジ、レイ、アスカの三人。
「じゃあ、行動開始の前にグループのリーダーを決めましょう!
で、当然アタシがリーダー。異議ないわね♪」
アスカを先頭に、鬱蒼と生い茂った茂みの中を歩いてゆく。
鳴り響く虫の音、不気味に響き渡る鳥の声。
夜行性の動物たちによる、まるで真夜中のパーティーのようだ。
「べ、別に全然怖くなんかないんだから!」
突然飛び出すコウモリの群れ。
「キャアァァァ!」
レイとアスカにしがみつかれ、内心ウハウハなシンジ。
「も、もう十分堪能したわよね?帰りましょ!」
ビビリまくりなアスカに萌え~なシンジ。
「…私、帰り道、知らない。」
あくまでクールなレイに萌え~なシンジ。
「とりあえず、ミサトさんに迎えに来てもらおうよ。」
皆、我先にとネルフ本部へ連絡する。
一方その頃。
何者かの妨害により、ネルフ本部のあらゆる電力がダウンする。
「ダメ。連絡つかない。」
「こっちもだめ、携帯電話もつながらない!」
「僕もだ。」
「とにかく本部へ行きましょう。」
すたすた歩いていくレイ。
「ちょっと、ファースト!リーダーはアタシよ!
北斗七星があそこだから…こっちの方角ね。」
月明かりのみを頼りに、暗い道なき道を進む三人だった。
つづく
336:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/19 23:47:59
おつ
>北斗七星があそこ
これは・・・
337:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/20 12:05:17
もつかれさまです
338:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/20 14:15:33
>>332
>>334
俺は田楽が好き
339: ◆KEVrvVR6eo
07/07/21 22:36:58
>>336
うわあぁぁ、俺のバカバカバカ…
北極星の間違えです…
とりあえず、アスカが北極星と北斗七星を間違えたため道に迷った、
という設定で脳内補完よろしくですm(__)m
アスカさん、責任押し付けてごめんなさい…
>>337
ありがとうございます。
>>338
私は煮浸しが大好物です。
340: ◆KEVrvVR6eo
07/07/21 22:43:11
第九使徒 マトリエル(ウンカ)襲来を日向マコトがトラクターに拡声器をつけて告げている。急がねば。
「あそこまで行けば、きっとジオフロントに行けるわ。」
そう強がるアスカに一抹の不安を感じるシンジ。
北斗七星と北極星を間違えてない?方向が少し違う気が…
北斗七星は北極星を見つけるためのツールだよ…
結局、言えずじまいのシンジだった。
「時間が惜しいわ、近道しましょう。」
機転をきかせたレイが提案する。
「むぅぅ~!アタシがリーダーなんだから!仕切らないでよ!」
二人の気持ちを代弁するかのように、両者のPFが喧嘩を始める。
喧嘩を止めることも出来ないシンジ。どうしよう…
しばらく進んでゆくと、二手に別れている道が。
「うーん、右ね。」
「私は左だと思うわ。」
決断を迫られるシンジ。逃げちゃダメだ。どうする、どうするよ俺!
【右へ行く】 【左へ進む】 【引き返す】 【方角が間違っていることを教える】
つ【様子を見る】
強引に右へ進んだアスカが草むらを掻き分けると、そこにはウンカの大群がおり、慌てて引き返す。
「…使徒を肉眼で直接確認。これで急がなきゃ。」
取り繕うアスカに、再び萌え~なシンジ。
初霜の降りた農場を横目に、ジオフロントへ急ぐ三人であった。
341:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/21 23:19:36
乙です
>>339
きれいに繋がってるから、まったく気にならない
342: ◆KEVrvVR6eo
07/07/23 22:22:59
>>341氏
ありがとうございます。
書き込む前にもっと推敲してミスを減らすよう努力していきます。
343: ◆KEVrvVR6eo
07/07/23 22:30:12
なんとか本部に辿り着く三人。
「あなたたち…」
「リツコさん、エヴァは?」
「スタンバイできてるわ。碇指令はあなたたちが来ることを信じていたのよ。
問題点は二つ。目標の殲滅はもちろん、霜対策も忘れないでね。
霜対策としては、送風機で地表付近の空気を撹拌する送風法、
連続散水して作物の表面を凍結させることで植物体温を0度に維持し、
組織の凍結を防ぐ散水氷結法などがあるわ。
でも、電力がダウンしている状況でこれらの作戦は厳しいの。どうにかうまくやってみて頂戴。お願いね。」
早速エヴァに乗り込む三人。
「目標は強力な口吻で稲から栄養を直接吸収するつもりよ。」
「どうすれば?」
「決まってんじゃない。やっつけるのよ。」
「どうやって?殺虫剤もないんだよ。しかも霜対策の方も…」
「作戦はあるわ。焚き火をすれば、目標も霜も同時にやっつけられるわ。
名付けて、飛んで火に入る夏の虫作戦よ。
ここに留まるコンバインがディフェンス。ライトをつけて奴らをおびき寄せ、稲を守る。
バックアップは薪集め。落ちてる枝なんかを回収してオフェンスに渡す。
そしてオフェンスは火を熾して、目標の殲滅と同時に霜ともさようなら。これでいいわよね?」
「いいわ。ディフェンスは私が。」
「お生憎様。私がやるわ。」
「そんな、アスカ、危ないよ!」
「だからなのよ。チャンスは最大限に生かす。それが私の主義だ!
シンジがオフェンス。ファーストがバックアップ。いいわね?」
「…私、オフェンスやりたい。」
「むぅぅ~!アタシがリーダーなんだから!仕切らないでよ!じゃ、いくわよ!」
しかし、結局シンジを説き伏せ、無理やりオフェンスを担当するレイ。
「ファイヤー!ククク、皆燃え尽きてしまうがよい! ヽゝ゜ー゜νニヤリ」
レイは本当は最初からオフェンスがやりたくて仕方がなかったのでは、と内心思うシンジとアスカ。
…とにもかくにも三人の絶妙なコンビネーションで使徒殲滅及び霜対策は無事完了したのだった。
344:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/23 23:22:30
おつ
これは焼畑というやつ?
345:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/25 01:19:31
GJ!
346: ◆KEVrvVR6eo
07/07/25 22:56:20
拙作を読んでいただき、いつもありがとうございます。
分かりづらい点も多々あったので前回の補足をば少し…
焚き火についてなのですが、
ウンカの集光性(虫が光に集まる習性)を利用して、誘蛾灯の如く殲滅することと、
霜対策としてよく用いられている、『燃焼法』をイメージして書いてみました。
燃焼法とは、田畑の周りにいくつか一斗缶などを置いておき、
中に可燃性の木材チップや灯油を入れて燃やすという、霜対策の方法です。
燃焼による気温そのものの上昇と輻射熱による植物体温の上昇という2つの効果が期待できるので効率がよいことと、
他の防霜対策よりも簡単に実施でき、経費や設備投資が比較的少ないため、昔から用いられているそうです。
ただ、風向きや火の勢いに注意が必要で、実施する場合、農家の方は田畑の近くに小屋を建てて、
火事にならないよう、一晩中見守っているそうです。
私が幼少の頃の話なのですが、友人の家が農業を営んでおりまして、
霜注意報が出るとこの燃焼法を使って霜対策を行っていたのを思い出してネタとして使用してみました。
マニアックでわかりづらいことをネタにしてしまい申し訳ありませんです。
このスレによって、野菜作りに興味を持って下さる方や野菜が好きになってくれる方が増えることを祈って、
あと少し投下を続けたいと思います。
駄文・乱文でお見苦しい限りですが、今しばらくお付き合い下さいませm(__)m
347: ◆KEVrvVR6eo
07/07/25 22:58:23
作戦終了後、先ほど肝試しをした山の丘に寝転んで、農場と停電の村を見下ろす三人。
「電気、人工の光がないと… いや、いつもと代わり映えないよね…」
「この村じゃ、電気があるのは一部の箇所だけだから…」
先の作戦の焚き火のみがチカチカと光り、農場を幻想的に照らしている。
電気が復旧し、明かりを灯す村。ほんの気持ちだけ明るくなった…気がする。
「…ほ、ほら、こっちの方が落ち着くもの。」
「アスカって、実は怖がり屋さんなんだね。」
「う、うっさいわねー!」
再度、怖がり屋さんアスカ萌え~なシンジ。
何はともあれ今回も使徒の殲滅に成功した。
その三人を祝うかのように、徐々に夜空は白み始め、朝日が白昼夢色に染めていく。
その暁の空をいつまでも眺めている三人だった。
~第拾壱話 降下した霜の中で Fin~
348:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/26 21:43:12
いいよいいよ
>>346
そのマニアックさが(・∀・)イイ!!
349: ◆KEVrvVR6eo
07/07/27 22:50:17
トウジとケンスケが菜園の余った野菜を受け取りにミサトの家にやってきた。
「あらー、二人ともいらっしゃい♪」
ミサトの襟章を見るなり、敬礼するケンスケ。
「葛城三佐、昇進おめでとうございます!
襟章の線が二本になってる。一尉から三佐に昇進したんだよ。」
「へー」
「あの年で中学生二人を養うなんて大変なことだよ。」
「それは分かるけど…
前回の使徒戦なんか、アスカのたてた作戦の方が的確だったしなぁ…」
その夜、ケンスケ、トウジ、ヒカリを招いて昇進パーティーが開催される。
地元の山菜を使った天麩羅パーティー。
何故に天麩羅?
当然のように振舞うミサト達。
皆の当然な感じにビビるシンジとアスカ。
遅れて加持とリツコも到着する。
「父さんは日本にいないの?」
「碇農場長は今、南極に行ってるわ。」
「南極!?いつも思うんですけど、南極で家庭菜園なんて、不可能に近いですよね?
父さんは何を考えているんだろう?」
「…」
ゲンドウのしようとしていることを告げられないリツコだった。
第拾弐話 肥料の価値は
350:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/27 23:49:50
乙~
ふきのとうの天麩羅食べたくなった
351:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/28 00:37:02
GJ!
ここ読んでたら実家の手伝いしたくなった。
ケド、農家(米)だけでは食っていけんのよ・・・
今の世の中・・・
352: ◆KEVrvVR6eo
07/07/29 22:03:19
>>348,>>350-351
どうもです!
農業のみで生計をたてていくのは難しいですよね…
でも、日本の将来を支えていくのは農家だと思っております。
農家の方には本当に感謝せねばといつも思う次第です。
続き投下します~
353: ◆KEVrvVR6eo
07/07/29 22:04:31
第拾使徒 サハクィエル(ニホンザル)襲来
神出鬼没に現われては作物を食い荒らしていく使徒。
第三新東京市の迎撃システム(防護フェンス・ネット)も効果がない。
そこで業を煮やしたミサトのたてた、絶望的な作戦説明を聞かされる。
「目標は稲、麦、トウモロコシだけでなく、ナス、トマト、ジャガイモ、その他果樹園にも現われて食い荒らしているわ。
どこに現われるかは正直分からないのが現状なのよ。
そこで、一旦、すべての畑への追肥の投与を中断、一番出没しそうな畑へのみ肥料を投下することにしたわ。
そうすることで、その作物のみを成熟させ、使徒をおびき寄せるの。」
「わかりました。…で、そのおとりの畑ってどこですか?」
「…ス イ カ、よ!絶対目標はそこに来るわ!」
「ちょっ、葛城、待っ…!」
あわてる加持。
「これでうまくいったら正に奇跡ね。」
「奇跡ってのは、起こしてこそ初めて価値が出るものよ。」
「作戦といえるの?これが?」
「女の勘よ。自信はあるわ。ね、加持?」
「考え直してくれ、葛城!お、俺のスイカ…俺の子供たちが…」
成功したらみんなにステーキ奢るから、と言って立ち去るミサト。
呆然と立ち尽くす加持。
泣きながらチルドレン達に告げる。
「俺はここでスイカを見守ることしか出来ない。
でも、君たちには君たちにしか出来ないことがある。
…というか、お願いだから俺の子供たちを守ってくれ。頼むから俺の…」
保安部に取り押さえられ、引きずられながら連れ去られていく加持。
段々と遠ざかってゆくその姿を見送りながら、絶対にこの作戦は成功させようと心に誓う三人だった。
354:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/29 22:24:10
加持さんピンチGJ
355:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/30 15:20:33
ミサトヒドスw
スイカを守れ!
356: ◆KEVrvVR6eo
07/07/31 22:17:02
エヴァ配置地点を指示される三人。スイカ畑に身を潜める。
使徒襲来。予測通りスイカ畑にやって来た。
あっという間にスイカを一つ、ペロリとたいらげる。
「お、俺の子供が!デンスケ、デンスケ~!」
「あのスイカ、『デンスケ』って名前なんだ?」
「…そうみたいね。」
「どうせなら『アスカ』って付けてくれればよかったのに… 加持さんのイジワル~」
ちょっと不機嫌になるアスカ。
しかし、三人のコンビネーションでなんとか使徒殲滅。
碇農場長からの「よくやったな、シンジ」の言葉をかけてもらった嬉しさよりも、
泣きじゃくる加持さんの不憫さに胸を痛めるシンジ。
沈痛な面持ちで食事に行く四人。とりあえず雰囲気を変えるべく、明るく振舞うアスカ。
「ミサトの財布の中身くらいわかってるわよ。無理しなくたっていいわよ。
ここのお蕎麦屋さんおいしいの。優等生も蕎麦なら付き合うっていうしさ。」
屋台の暖簾をくぐると既に先客が一名。
一人寂しくヤケ酒を煽っている加持の姿が。
「…ヒック。オヤジさん、今日俺の息子が、俺のデンスケが…」
黙って立ち去る四人。
その後、葛城家で再び天麩羅パーティーが開かれたのだった。
「山ウド、タラの芽、コシアブラ♪」
裏山で採れた山菜を揚げていくミサト。
自分の畑で採れたナスを揚げていくシンジ。
自分の畑で採れたイモを揚げていくレイ。
自分の畑で採れたトマトを揚げようとするアスカ。
総力をもって止めに入る三人。
こうして第三新東京市の夜は更けていく…
~第拾弐話 肥料の価値は Fin~
357:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/31 23:00:13
加持さん不憫す。。。
358:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/01 00:25:10
乙です。
このアスカならトマトの天麩羅にケチャップつけて食いそうな勢いwww
359:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/01 00:46:47
>トマトのてんぷら に一致する日本語のページ 約 2,140 件中 1 - 50 件目 (0.52 秒)
結構あるもんだなw
中にはレシピもあったし
360:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/01 01:10:05
>>359
結構旨そう。食いたくなった
でもアスカさんの一個丸ごとは・・・遠慮しますw
361:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/01 18:39:23
でんすけって、でんすけすいかから採ったのかな?
あれはなかなか良いものだ。
私的な事だが、今年は家庭菜園で大玉すいか作ったが、
まずまずな出来だった。
夏エヴァから早10年だけど、リメイクは見たいような
見たくないような…。架空の話でも子供が痛い目に遭うようなのを
見たくはない歳になったんだなと思うと、ちと複雑だ。
362: ◆KEVrvVR6eo
07/08/02 22:38:28
>>357
加持さんの扱いが今回ひどすぎました… ごめんなさい。
でも、きっと今後活躍してくれるはず、と次の職人様に託してみます。
>>358-360
トマトの天麩羅って結構あるんですねw 知らなかった…
水分が多いので揚げるの大変そうですがw
>>361
デンスケは、おっしゃる通り、でんすけすいかから名付けました。
美味しいですけど、いかんせん高いですよね。
家庭菜園でスイカを作ってらっしゃるなんて羨ましい限りです。
リメイク版では、少しでも救われる方向になって欲しいですが、期待出来そうにないですよね…
少なくともこのスレではハッピーエンドになればいいな、と思います。
駄作を見て下さっている優しい皆様に申し訳ないのですが、
諸事情により来週あたりまで投下ペースが遅くなってしまいます。
大変申し訳ありませんがお許し下さい。
では、私の最後の回を投下します。
あと少し、お付き合い下さいませ。
363: ◆KEVrvVR6eo
07/08/02 22:41:42
ネルフ本部・中央作戦司令室。
その第一発令所にて、伊吹マヤがスコップをふるっている。
ネルフの中枢、スーパーコンパニオン・プランツ『NEGI(ネギ)』の定期健診中だ。
「さすがマヤ。速いわね。」
「それはもう先輩の直伝ですから。」
「あ、待ってそこ。シャベルの方が速いわよ。ちょっと貸して。」
「!! …さっすが先輩!」
ネギが掘り返され、収穫部位生長速度が表示される。
「ネギ・システム、三種とも生殖生長期に入りました!」
「第127次定期健診、異常なし。」
「了解、お疲れ様。」
洗面所で手と顔を拭いているリツコ。
鏡に写った疲れ顔の自分を見て、自嘲気味に一人呟く。
「異常なし、か… 母さんは今日も元気なのに… 私はただ日焼けして歳をとるだけなのかしらね…」
第拾参話 土竜、侵入
364:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/03 00:00:28
>>363
投下ペースはいい、お前のペースでいい。
だがな、NEGIで噴いちまったじゃねーか!責任とってよ!!
365:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/04 06:05:42
GJ
イロウルの回だね。
リツコさん大活躍wktk
366: ◆KEVrvVR6eo
07/08/06 17:25:57
ジオフロントの中心部に位置するライスセンター(セントラルドグマ)。
そこに裸で集められたシンジ、アスカ、レイの三人。
今日のテストは、マッスルスーツの補助なしでの農作業の筋負荷をシミュレーションするものだった。
映像モニターは切ってあるとはいえ、全裸でのテストに不平不満を爆発させるアスカ。
「冗談ではない!」
「テスト、スタート!」
「シミュレーション、ネギ畑模擬農耕地帯の制御下に入りました。」
模擬農耕地帯を鍬で掘っていく三人。
「気分はどう?」
「何か、重いわ。」
「いつもよりきつい気がする。」
「感覚がおかしいのよ。右腕だけは重たくて、あとはビリーズ・ブートキャンプをやった後のような感じ。」
「レイ、鍬を大きく振りかぶってみて。」
ネギのソースとシンクが対立モードに移行する。
「…ジレンマか。作った人間の性格が窺えるわね。」
「何言ってんの?作ったのはアンタでしょ?」
「私は育て上げただけ。掛け合わせと種を作ったのは母さんよ。」
その頃。
発令所では、冬月と青葉が農場内の異変をチェックしていた。
「三日前に搬入された土壌です。ここですね、空洞があるのは。」
ネルフ農場の地中奥深くに、いくつかの穴が空いているのをモニターが映し出す。
「第87ビニールハウスの土壌か…」
冬月は迅速に埋め立て処理(鎮圧)するよう、青葉に命じた。
367:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/06 20:43:19
>模擬農耕地帯を鍬で掘っていく三人。
これを全裸でやってる絵を想像して吹いたw
368: ◆KEVrvVR6eo
07/08/09 20:36:27
と、その時!
突然鳴り響く警報。
第11使徒 イロウル(土竜)襲来。
「どうしたの!?」
「ドライストア(シグマユニット)に汚染警報発令!」
「第87ビニールハウスの土壌が沈下、陥没しています!」
「第6散水用パイプにも異常発生!」
土壌の空洞の数が一気に増え、爆発的なスピードで広がっていく。
「第6散水用パイプを閉鎖!分析パターン、青。間違いなく使徒よ!」
あくまで冷静、迅速に指示を出すリツコ。
一方、指令室では…
「使徒の侵入を許したのか?
ライスセンター(セントラルドグマ)を物理封鎖!ドライストアと隔離しろ!」
「誤報だ。日本政府と委員会にはそう伝えろ。」
ゲンドウと冬月が小声で囁きあう。
「場所がまずいぞ。」
「…ああ。紫黒米に近すぎる。」
続く
369:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/09 21:22:58
おつ
紫黒米たべられちゃうぞw
370:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/09 22:25:08
ミミズは喰うしとんでもないヤツだよな、モグラって。
371: ◆KEVrvVR6eo
07/08/11 20:49:49
緊急対策会議が開かれる。
リツコが土竜(モグラ)の習性について推理、以下のような戦略を立てる。
「現在、ビニールハウス両脇の散水用パイプを封鎖しているため、
使徒はネギ畑に向かって進行しています。
でも、モグラにはネギ類の臭いを嫌ってその箇所を避ける習性があるわ。
そこで、下の図を見て欲しいの。
NEGI畑
┃ ┃ 九条ネギ‐2 ┃ ┃
┃ 分葱‐3 ┗━━━━━┛ 深谷ネギ‐1 ┃
┗━━━━━┛ ■ ┗━━━━━┛
←■←←←←↑→→→→→■→
┏━┏━━↑━━━┓━┓
┃封┃×←←←↑→→→→×┃封┃
┃ ┃×←←←↑→→→→×┃ ┃ ■:モグラ取り
┃鎖┃ 第87 ┃鎖┃
┃ ┃ ビニールハウス ┃ ┃
┗━┗━━━━━┛━┛
今回使徒が侵入した第87ビニールハウスがここ。幸い、周りにはネギ畑しかないわ。
よって、予測されうる使徒の移動経路は矢印のようになると推論されます。
その移動経路にモグラ取りを仕掛け、使徒を殲滅するのが最も得策だと思われます。
モグラ取りを仕掛けるのは… 青葉くんと日向くん、よろしく頼むわ。」
久しぶりの登場、しかも活躍の場を与えられて歓喜の青葉と日向。
しかし、重労働を押し付けられたと知った途端、急にやる気をなくす。
しぶしぶモグラ取りを仕掛けに出陣する二人だった。
372: ◆KEVrvVR6eo
07/08/11 20:57:27
うわ、すごいずれた…orz
ものすごく分かり辛くなっちゃいましたが、
何となく雰囲気で脳内補完よろしくお願いしますですm(__)m
>>369氏
紫黒米はNEGI畑の上の方にあるということで…
食べられないようにリッちゃん必死です。
>>370氏
モグラの退治は本当に難しいそうです。
もし失敗して手負いのまま逃してしまうと、
もう絶対に捕獲することは不可能だとか。
実は青葉と日向、かなり重要な役目だったりしますw
373:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/11 21:22:36
乙♪
図解とは芸が細かい。頭が下がります。
374:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/11 22:31:43
>>372
こんな感じ?
NEGI畑
┃ ┃ 九条ネギ‐2 ┃ ┃
┃ 分葱‐3 ┗━━━━━┛ 深谷ネギ‐1 ┃
┗━━━━━┛ ■ ┗━━━━━┛
←■←←←←↑→→→→→■→
┏━┏━━↑━━━┓━┓
┃封┃×←←←↑→→→→×┃封┃
┃ ┃×←←←↑→→→→×┃ ┃ ■:モグラ取り
┃鎖┃ 第87 ┃鎖┃
┃ ┃ ビニールハウス ┃ ┃
┗━┗━━━━━┛━┛
375:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/12 00:41:17
すげえww
376:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/12 09:19:52
乙
377:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/12 17:45:28
AAは専ブラで
378: ◆KEVrvVR6eo
07/08/13 20:04:01
>>373-377
どうもです。
致命的に文章表現能力が欠如しているため図説で凌ごうと思ったのですが、
このあり様です… 申し訳ありませんでした。
専ブラって何?と存在を知らなかった私は初心者丸出しですね…
>>374氏
補足ありがとうございます!
本当に感謝ですm(__)m
379: ◆KEVrvVR6eo
07/08/13 20:05:36
やる気なく、作業しながら駄弁るメガネとロン毛。
日向「おい、エアギター。」
青葉「うぜえ。」
日向「長澤まさみ、好きか?」
青葉「俺は沢尻エリカ派だ。」
日向「…沢尻の太腿、ボンレスハムじゃね?」
青葉「長澤は顔がボンレスだなw」
日向「…」
青葉「…」
日向「ふかし芋、食うか?」
青葉「おう。」
日向「左右どっちに仕掛けるか?」
青葉「俺、左。」
日向「じゃあ、俺右な。」
青葉「正面どうするよ?」
日向「お前やれよ。」
青葉「お前がやれよ。」
日向「…」
青葉「…」
日向「おい、エアギター。」
青葉「…うぜえ。」
日向「赤木リツコ、無茶ばっか言うな。」
青葉「ああ、三十路あなどれねえ。」
日向「三十路で金髪www」
青葉「三十路でタイツwww」
…結局、日向が仕掛けた右側(深谷ネギ方面)にモグラがかかる。
勝ち誇るメガネ。頭を抱えるロン毛。
使徒殲滅に成功し、大いに沸くネルフ。
しかし、これだけでは終わらなかったのだ。
380:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/13 21:33:57
なんて生々しい会話w
381:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/13 21:51:13
やる気ねぇwww
382: ◆KEVrvVR6eo
07/08/15 20:46:45
「…ぬわんてインチキっ!」
モグラ取りにかかり死亡したモグラから大量に流れ出る血。
その血液に根腐れを起こす病原菌が含まれていたのだ。
あっという間に三種のNEGIの一つ、『FUKAYA(深谷ネギ)』の根に侵食していく。
「ダメです!病原菌に乗っ取られます!」
病原菌は、更に『KUZYO(九条ネギ)』に侵食し始める。
「土壌状態を変更!畑を灌水状態にして!」
ある程度侵食のスピードを緩やかにすることに成功するが、一時的であることに変わりはない。
再度、緊急対策会議が開かれる。
ミサトはネギを廃棄し、クロルピクリン及び臭化メチルによって土壌を消毒することを提案する。
それに対し、リツコはその案を却下。
ネギの根に、ネギに対しては無害な共生菌を寄生させ病原菌を排除、死滅させる案を出す。
「寄生できる植物がなければ、その終着点は『死』、そのものだ。」
賛同する碇農場長。
「『WAKEGI(分葱)』が強いか、病原菌が強いか… 勝負だな。」
「その共生菌の作成、間に合うんでしょうね?WAKEGIまで侵されたら終わりなのよ。」
「…約束は守るわ。」
つづく
383:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/15 21:34:18
EVAと農業をココまでリンクさせるとわ・・・ 感服致しました!
GJと言わざるを得ない
384:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/15 22:02:37
VSモグラおつ
385: ◆KEVrvVR6eo
07/08/17 21:12:15
唯一、病原菌の侵食を免れたWAKEGIに、対病原菌対策を始める準備が行われる。
WAKEGIの畑には、開発者が残した様々な農具や農薬が置かれていた。
「!! こんな所にグリオスターが!これなら意外と速く共生菌でプロテクトできますね!先輩!」
マヤが嬉しそうに話しかける。
「ありがとう、母さん。確実に間に合うわ。」
生物農薬『グリオスター』は、植物と親和性の高い有効微生物『グリオ菌』の胞子を含む顆粒状の農薬である。(by出光興産)
グリオ菌は、根の表面で繁殖、陣取りし、あたかも根に靴下を履かせたかのようにガードして病原菌を排除してくれるのだ。
作業が始まる。
ミサトからNEGIについて問いかけられるリツコ。
「長い話よ。その割りに面白くない話。―コンパニオンプランツって知ってる?」
「ええ… 有機栽培で二種類の作物を混植して病気を防ぐシステム。」
「母さんが開発した技術なのよ。」
「じゃあ、お母さんがネギを移植したの?」
「そう。」
「それでネギを守りたかったの?」
「違うと思うわ。母さんのこと、そんなに好きじゃなかったから。農学者としての判断ね。」
そのとき、青葉が叫ぶ。
「KUZYOが乗っ取られました!」
病原菌がWAKEGIにも侵食していく。
「リツコ、急いで!」
「大丈夫。まだ余裕があるわ。…完全な排除には半年くらいかかるけれど。」
「半年って… 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」
何はともあれ、リツコのグリオ菌プロテクト作戦によって、NEGI畑は守られた。
農場に歓声がこだまする。大きくため息をつくリツコ。
「…ほんと、母さんらしいわ。」
386: ◆KEVrvVR6eo
07/08/17 21:14:43
>>383-384
ありがとうございます。現実とはかけ離れた内容ですがお許しを。
次回、私の投稿のラストです。
387:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 21:52:39
ナオコさんSUGEEEE
GJです
388:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/18 10:16:15
>「半年って… 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」
読んだ感想がまさにそんな感じwww
389:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/18 16:21:24
URLリンク(www.nya-taloda.jpn.org)
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(
)・∴ ∞
(∵ (・∀・ ))) ドンドン ガンガル
)←━cc )))
( し-Jll ホホジボジセッセセ ホジセッセ
)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(
). _..,∞,,,
(. ●'''" * ""'';;, 大きなスコップに パワーアップ!
) / ̄ ̄| \.从 从 ;;;ミ
( / | ゝ゚ー ゚ν ;;;ミ. /| 壱ちゃんに負けずに ほじせっせ
< <|===(,,,ノ(,,,ノ===< |
( \ | ヽ ;;ミ. \| (´´ほじほじせっせ ほじせっせ
\ \__| > > ,/~ (´⌒(´
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
URLリンク(www.nya-taloda.jpn.org)
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390:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/18 20:02:56
>>389
グロ(エロ?)注意
391:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/19 11:30:26
>>389
禁壷使ってるから、隠しようがネーよ! クソがwww
392: ◆KEVrvVR6eo
07/08/19 21:56:45
「もう歳かしらね。徹夜がこたえるわ。」
そう呟くリツコにミサトが抹茶を差し出す。
「また約束守ってくれたわね。お疲れさん。」
茶碗を時計回りに二回まわし、お抹茶を味わうリツコ。
「ミサトの淹れた抹茶をこんなにおいしいと思ったのは初めてだわ。結構なお手前で。」
飲み口を親指と人差し指でぬぐい、指を懐紙でふき取る。
茶碗を反時計回りにまわし、正面を自分の方にもどして置くと、いつもより饒舌に語りだす。
「死ぬ前の晩、母さん、言ってたわ。ネギは自分の好みの三種を植えたんだって。
白葱で甘みのある深谷、青葱で辛味のある九条、玉葱との雑種で汎用性のある分葱。
その三種がせめぎあっているのがネギなのよ。人の持つ味覚の嗜好性をわざと残したのね。」
何を言っているのか、ちょっち分からないミサト。
「WAKEGIにはね、玉葱としてのパターンがインプットされていたの。
最後まで扱いやすさを優先し、ネギと玉葱の雑種であることを守ったのね…」
よく分からないなりに、一応納得してみるミサト。
一方…
放置され続けているシンジ、レイ、アスカの三人。
「も、もう疲れたよ…」
「ねえ、シンジ?ここをどこだと思ってる?」
「えっ、模擬農耕地帯でしょ、アスカ?」
「違う!ここはブートキャンプだ!」
「碇君… ワンモアセッ!」
この時だけで、碇シンジは2キロの減量に成功したと後に語っている。
~第拾参話 土竜、侵入 Fin~
393: ◆KEVrvVR6eo
07/08/19 21:58:06
これで、私の投下はおしまいです。
こんな駄作を今まで読んで下さった皆様、感謝の気持ちでいっぱいです。
中途半端な終わり方で恐縮ですが、今の私に出来る限界がここまでです…
もし、続きを書いてくださる方がいらっしゃれば嬉しいです。
時々ネタは投下する予定ですので、その時はまたよろしくです。
本当にありがとうございました。
394:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/20 01:20:57
乙かれさま~
楽しませてもらいました
ネタ投下まってます
395:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/20 22:05:26
ブーツキャンプな
396:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/26 03:31:49
え?ブートキャンプじゃねぇの?
397:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/30 09:47:42
>>1-100
>>101-200
>>201-350
398:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/30 13:05:03
>>396
お前は片方の足にしかブートをはかないのか?
399: ◆KEVrvVR6eo
07/08/31 21:23:29
最後の最後で誤解を与えかねない表現をしてしまったので、お詫びと共に補足をば…
「ブートキャンプ」は、エクセサイズで話題になったビリーのが元ネタです。
(>>366で伏線張ったつもりでした。分かりにくくてすいません…)
ちなみに“boot camp”は、「海軍、海兵隊、及び沿岸警備隊の基礎訓練所」の意味で、
海兵隊において、新兵のことを“boot”と呼ぶことに由来しているそうです。
(「長靴・ブーツ」のイメージから、「下っ端」ということでこう呼ばれている?
また、単数形なのは、片方だけじゃ「ブーツ」は役にたたないので、
まだ「半人前」であることを暗に揶揄しているのではないでしょうか?)
更に蛇足ながら、
陸軍の基礎訓練は“Basic Combat Training(BCT)”、
空軍の基礎訓練は“Basic Military Training(BMT)”
というそうです。
一応参考サイトを。
URLリンク(en.wikipedia.org)
…Side Storyの方はなかなか進んでおらず、現在も執筆中。
しばしお待ち下さいませm(__)m
400:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/31 22:43:16
新EVA、すごいことになってた!超カッコイイ!
シンジとのシンクロシーンがたまらない!
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
性能が大幅に強化されたらしい。
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
エントリープラグ内もすごく豪華に。
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
というか、シンジがメッチャカッコ良くなった。イメージぶち壊しすぎ。
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
ソースはこちら。
URLリンク(blog.livedoor.jp)
401:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/01 01:17:31
そんな新しいもの買っていたら農家が一つ傾くよ・・・
402:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/01 09:53:35
農作業でマッチョになったんだな
403:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/05 09:22:54
>>400
ちょwww腹抱えてワロタwww
お前リアルでもかなりおもろいだろwww
404:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/06 21:30:49
良スレにつき、保守
405:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/09 18:18:28
保守~
大好きだった百姓スレが落ちてしまっていてショックを隠せない今日この頃。
しばらくの間は、保守間隔を詰めた方がいいんでしょうかねぇ?
406:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/12 22:14:59
保守
407:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/12 22:34:22
大野菜協会、長期間の研究の末「3mの巨大サツマイモ」の栽培に成功。しかし、ちんこに似ていたため非公開に。【画像あり】
日本大野菜協会が2002年に特別チームを発足し、5年の歳月を費やし、3mもの巨大サツマイモの栽培に成功した。
しかし、それが一般に発表される事はなかった。
その理由は栽培された巨大サツマイモがあまりにも男性器に酷似していたためである。
大野菜協会会長は「5年の歳月と沢山の経費をかけて作り出した大作といえるものだし、一般の方々にも見てもらいたい…が、ここまで酷似していてはコレを発表することは出来ない。我々にも恥がある。」
と、肩を落として語った。
長い歳月に渡り研究に研究を重ね、苦労の末栽培された世紀の大サツマイモは性器に似た大サツマイモになるという悲しい結末で幕を閉じた。
スレリンク(news7板)
408:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/13 23:21:10
無農薬シリーズ・・・・完成していたの?
409:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/15 21:58:09
|柱|皿 ) そ~…(私は八号機。…アスカが呼んでる?)
|柱|(# 皿 )<無農薬シリーズ、とっくに完成してたわよ!知らなかったの?
|柱|(# 皿 )つΥ<このトマトの苗、特別にアスカだけにあげるわ!
|柱|(# 皿 )<べ、別に礼なんかいらないんだから!
|柱|)彡 サッ
恥ずかしがり屋でツンデレな八号機さん。
410:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/16 22:41:17
|柱|皿 ) そ~…
|柱|(# 皿 )<誰もいない… 今がチャンス!
|柱|)彡 サッ
411: ◆KEVrvVR6eo
07/09/16 22:42:24
肌にまとわり付くような、気持ちの悪い湿っぽい暑さでアタシは目を覚ました。
気だるい身体をようやく起こし、時計を見やると、既に11時過ぎを指していた。
カーテンと窓を開け、外の空気を入れる。でも、その空気の生暖かさに、余計に嫌悪感を覚える。
とりあえずシャワーを浴び、テーブルに置かれてあるシンジの作った朝食を温めなおす。
今日はシンジもミサトもいない。誰もいない部屋の中で、一人、遅めの朝食をとる。
シンジとファーストは朝から農業研修を行っているのだ。ミサトもその同伴なのだろう。
アタシは大学で生物生産学を専攻し、農業実習なんかは既にやっていたため、その必要はない。
優越感はあるが、除け者にされているようで気分は悪い。
それにシンジとファーストが仲良く研修を受けていると思うと、それだけで虫唾が走る。
…というか、何でシンジとファーストの仲が気になるのだろう?そういう自分が何より一番イヤだった。
ムシャクシャした気持ちを抱えながら、お茶をすする。
いつの間にか正午をまわっていた。いまさら学校へ行く気など毛頭ない。
だから、気分転換にショッピングに出掛けようと思うまで、さほど時間はかからなかった。
ヒカリと一緒だったら楽しいだろうな、とは思ったが、彼女を学校から連れ出す訳にもいかない。
飲みかけのお茶を飲み干して、タンクトップに半ズボンとラフな服装に着替えると、
散らかった部屋を後にし、アタシは一人、家を出た。
side story #1 Garden City Life ―アスカ編―
412: ◆KEVrvVR6eo
07/09/16 22:43:41
日本へ来て数ヶ月。ここでの生活もかなり慣れてきた。でも、この蒸し暑さだけはどうしても慣れない。
吹き出る汗を拭いながら、村の中心部へと向かう。
ショッピング、とは言っても、ここ第三新東京市にはそれほど店がある訳ではない。
唯一のブティック、『ファッションセンター・しまむら』で洋服を見る。
ミサトから貰ったすずめの涙ほどの小遣いでも買えるぐらい安いことは安いのだが、いかんせんセンスがない。
でも値段の割にはそこそこなので、そこは我慢。
来るべき加持さんとのデート用に、グリーンのワンピースとボレロのような上着のセットを購入する。
(実際にはヒカリのお姉さんの友達とのデートで着ることになってしまったのだけど…)
しばらくウインドウショッピングを堪能した後、『Aコープ』でスイカバーを購入し、食べながら外をふらついてみる。
使徒の襲撃がない時は、毎日田畑の管理をするだけの代わり映えのない日常。
そこから逃れたいと思ったからかもしれない。
アタシは普段は行かない、村のはずれへ行ってみようと思った。
バスの時刻表を見る。…次のバスまでは一時間以上もあった。
イライラに任せてバス停を蹴飛ばすと、アタシは歩き出した。
413: ◆KEVrvVR6eo
07/09/16 22:45:40
左右一面にどこまでも広がる田園風景。そして遥か彼方まで延びてゆく一本道。
別に何か目的がある訳でもないし、急ぐ旅でもない。だらだらとかたつむりのように歩を進めていく。
照りつける太陽の日差しにウンザリしながら、アタシは物思いに耽る。ずっと昔の記憶が鮮明に蘇ってくる。
ママはドイツの大学で、園芸学の准教授をしていた。
その影響もあって、アタシも同じ道に進むことを決意したのだった。
家では家庭菜園もしていた。ママはそこで採れた野菜を料理していつも食卓に並べてくれた。
どの料理も全部美味しかったけれど、ママの作るトマト料理は何よりもダントツ一番美味しかった。
だからトマトには人一倍思い入れがあった。
アタシの書いた論文、『トマトのハイポニカ農法の確立』が評価され、
ネルフの専属就農者に選ばれた時は本当に嬉しかった。
1本の苗から1万5千個のトマトを成らせる養液栽培法、ハイポニカ農法。
人類の食糧危機を救うエリートとして選ばれたのだ。世界一。だから私を見て。
でも。その喜びを分かち合えないまま、ママは死んでしまった。自ら命を絶ってしまった。
そのときから、アタシはひたすらトマトの育成に励んだ。
アタシにはトマトしかないのだ。トマトを育てるしか…
現実と記憶の残像の狭間で、感傷的な気分に陥ったその時だった。
とても芳しいコーヒーの薫りに、急に現実に戻される。頭の中の思い出が遠ざかってゆく。
ふと顔を上げると、田んぼの傍らに、おおよそ不釣り合いな洒落た店構えの喫茶店が目の前に現れた。
白いしっくい塗りの外壁の下半分はレンガ張りになっており、三角屋根のてっぺんに大きな風見鶏が立っている。
何故こんな場所にカフェが?
そんな疑問が頭をよぎったが、その香りに引き寄せられるように、アタシはその店に入っていった。
414: ◆KEVrvVR6eo
07/09/16 22:48:53
「いらっしゃいませ!」
『風見鶏』と店の名前の書かれた看板がぶら下がっている分厚いドアを開け、中に入ると、
年齢不詳の髭のマスターとそのご婦人らしき長い髪の綺麗な女の人がアタシを出迎えた。
大きな出窓のおかげで店の中はおだやかに明るい。意外にも小奇麗な店内に少し驚く。
アタシの他に客はいない。当たり前だろう。こんな辺鄙な場所にわざわざ来る酔狂な客などいるはずがない。
アイスコーヒーをオーダーすると、開け放たれている出窓側の席に座る。
店内から流れてくるジャズのアルトサックスの音色に耳を傾けながら、アタシは再び記憶の海へと沈んでゆく。
ママがいなくなってから、アタシは自分の殻の中に閉じこもるようになっていた。
いつも自室に引き篭もり、TVばかり見ていた。
そんな時、あのアニメに出逢ったのだった。「機動戦士ガンダム」だ。
はじめは、なんて前時代的、面白くないアニメだろう、と思っていた。
だけど。話が進んでいくにつれ、ある人物に興味を惹かれていったのだった。
そう、赤い彗星、シャア・アズナブルに。
ララァを失ったシャアの気持ちが、アタシには痛いほど共感できた。
プライドが高く、超優秀。でも、心のどこかに闇を抱えている… そんな彼。
だからアタシは、シャアと自分とを重ねあわせるようになっていった。
いつしかアタシはシャアに傾倒し、その言動を真似る癖がついていた。
アタシ専用のコンバインが作られることになった時、そのカラーを赤にしたのは言うまでもない。
そういえばあのアニメ、最後、シャアはどうなったのだったっけ?
…そんなことを考えていた時。
マスターの声に、再度現実に引き戻されてしまった。
415: ◆KEVrvVR6eo
07/09/16 22:50:56
「お待たせしました。今日も暑いですねぇ。お嬢さんは学生さんかな?」
物思いの邪魔をされた苛立ち。非常に不愉快だ。
そんな人の気も知らず、余程暇だったのか、
はたまた喋ることもサービスの一つとでも考えているのだろうか、マスターがしきりに話しかけてくる。
アタシは、物思いの邪魔をされた苛立ちから、皮肉っぽくマスターに突っかける。
「こんな辺鄙な場所にカフェなんてビックリ。お客さんなんてほとんど来ないでしょ?」
「ええ。開店休業状態で商売あがったりですよ。」
テーブル上の草物盆栽を持ち上げて、布巾でその下を拭きながらそうマスターは答える。
「でも、私の淹れるコーヒーを楽しみにしてくれている方がいる限り、続けていくつもりです。」
アタシにはそこまでして営業を続けていく神経が理解できなかった。
「ここのマスターは、口は悪いけれどとっても美味しいコーヒーを淹れるのよ。」
ステレオの前でCDを選んでいる女の人が微笑みながら口を挟む。
「お前はいつも一言多いんだよ、カレン。」 マスターが子供のように口を尖らせる。
「あらー、でも本当のことじゃない?お兄ちゃんのコーヒーは世界一だって。」
美人でおっとりとしたこの女の人は、どうやらマスターの妹さんらしい。
「う… そう、かな…」 照れて顔を赤らめながら顎鬚を撫でさするマスター。
そんな微笑ましい二人のやり取りを見つめながら、アタシはアイスコーヒーをゆっくりと味わう。
妹さんとマスターの自負した通り、とても美味しいコーヒーだった。
何かのはずみで、ふと話が途切れる。
刹那、出窓の隙間からふわっと夏の風が震え、アタシの顔を撫でて通り過ぎていった。
その風は、朝に感じたような嫌悪感は全くなく、逆に涼しく、とても快いものだった。
朝からずっと抱えていたモヤモヤとした気持ちは、既にどこかへ消えていた。
今度来る時は加持さんと一緒に来ようかな。
ヒカリと一緒にお茶するのもいいな。ついでにバカシンジも連れて。そしてファーストも…
アタシはそう心に決めた。
「ご馳走さまでした~」
代金を支払うと、マスターとその妹さんにお礼をし、弾んだ心でアタシは店を出た。
416: ◆KEVrvVR6eo
07/09/16 22:52:28
帰りのバスは幸いにもすぐに来てくれた。足早にバスに飛び乗る。
誰もいないガラガラのバスの中。アタシは農場に寄ってみようと思った。
無性にトマト畑が気になり、見ておきたくなったのだ。
田んぼの中の案山子と、その周りを飛び交うトンボの群れを眺めながら、目的地への到着を心待ちにする。
バスを降り、農場へ向かう。アタシのトマト畑の隣で、シンジがナスに追肥をやっているのが目に入る。
シンジはアタシに気付いていない。視線をトマト畑へと戻す。
第七使徒イスラフェル(スギナ)戦の時にシンジと一緒に植えたトマトの苗は、
いまや背丈以上に大きくなり、美味しそうな実をいくつもつけていた。
真っ赤なトマト。畑に入ると、アタシは手を伸ばし、それを二個もいだ。
キュッという、なんともいえない感触が手に残る。
アタシはおもむろに、一つをシンジに向かって放り投げた。
「うわっ、アスカ!?危ないじゃないか!」
突然自分に向かって飛んできたトマトに驚き、慌てて受け止めるシンジ。その呆けた顔に言い放つ。
「いいから食べなさいよ!アタシのトマトが食べられない訳?」
ブツブツと文句を言っているシンジを横目に、アタシは手の中のトマトを見つめる。
光沢のある真っ赤なそれは、まるで神様の気まぐれで作られた宝石のようだ。
食べる前にそっと匂いを嗅いでみる。
夏の太陽の香りと甘酸っぱくて青臭いトマト特有の香り。服で軽く拭うと、アタシはたまらずかぶりつく。
張りのある外皮が破れると同時に、口中にさわやかな酸味がさっと広がっていく。
噛みしめていくほどに、じわじわと甘味が増してゆき、思わず顔がほころんでしまう。
もぎたてのトマトは少々生暖かったけれど、何よりも新鮮でとてもおいしかった。
食卓塩がこの場にないのが本当に恨めしい。
滴り落ちる果汁が手を汚すが、構わず何度も口へと運んでいく。
シンジの方を見やると、アイツも同じように一心にトマトをほおばっていた。
自分の作ったトマトを美味しそうに食べているのを見ていると、それだけで嬉しくなった。
417: ◆KEVrvVR6eo
07/09/16 22:53:38
ふと、先程のカフェのマスターが言っていた言葉を思い出す。
『私の淹れるコーヒーを楽しみにしてくれている方がいる限り、続けていくつもりです。』
今なら彼の言っていた意味がわかる。
今まで、アタシはいかにトマトの生産性を高められるかだけを考えて栽培に取り組んできた。
でも。ただ作るだけが目的じゃない。食べてくれる人がいるのだ。目の前のシンジのように。
きっとママも、アタシが美味しそうに食べるのを楽しみにして、家庭菜園をずっと続けてきたのだろう。
アタシの作ったトマトを食べてくれる消費者。その人たちへの真心を忘れていたことに、今更ながら気付いた。
これからはその気持ちも大切にして栽培していこう。そう思った。
トマトを食べ終えたシンジと目が合ってしまう。
手と口の周りを汚したカッコの悪い状況。そんなお互いの姿に笑い合う。
「ありがとう、アスカ。すごく美味しかったよ。」
思ったことを素直に口にするバカシンジ。いつもアイツはアタシの意表をついてくる。
不覚にも少しドギマギしてしまう。照れ隠しにシンジの服で手と口を拭ってやった。
「ちょっ、アスカ止めてよ!」
「…すっごく汗臭い。ちゃんとお風呂入ってるの?」
「あ、当たり前だろ!今日は朝から農作業してたんだからしょうがないじゃないか!
あ~あ、シャツが汚れちゃったよ…」
シンジにはお気の毒様だけれど、アタシの心は今日一番の爽快な気分だった。
いつの間にか、もう日は暮れかかっていた。
「ねぇシンジ、そろそろ帰ろっか?」
「うん、帰ろう。」
農場を後にして、アタシ達は並んで歩き出す。
トマトと同じくらい真っ赤な夕焼け。
それによって作られた影法師を踏みしめながら、アタシ達は家路につく。
~side story #1 Garden City Life ―アスカ編― Fin~
418: ◆KEVrvVR6eo
07/09/16 22:56:52
アスカの設定の補完を兼ねて投下。
TVシリーズ本編とは若干違いますが、ご容赦下さいませ。
…もしアレでしたら、いつかまたレイ編でも書いてみますです。
419:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/17 00:07:23
GJ
レイ編期待してる
420:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/17 01:02:00
GJ!
そういや前、トマトの天麩羅の話あったけどトマトのフライはちゃんとしたメニューに
あるのな…
なんか漬物に出来そうなくらい青いトマトを輪切りにして・種抜きして小麦粉・溶き卵
パン粉の順に絡めて揚げる料理だったよ… なぜかケチャップつけて食うらしい。
青いトマトなんざ自分で作らねーと手に入らねーよ!
真っ赤に熟した桃太郎トマト万歳!
421:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/20 01:44:32
アスカのトマト好きにはそんな訳があったのか
冷やしトマト食いたくなったぜ
422:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/20 14:02:53
>>412
しまむら
ワロタ
423:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/22 15:24:55
うちのトマトはこの前の台風でほとんど落ちてしまった
もったいないから拾って醤油漬けにしたんだが
ちょっとぐらい天麩羅にしてみれば良かったな・・・
424:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/25 20:58:44
青いトマトのフライにケチャップ…
どんな味なんだろうか?
前回の台風で、菜園家や農家の皆様は大変だったみたいですね。
家はジャガイモが不作だった…
425:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/29 21:43:26
保守
426:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/03 09:41:51
保守
427:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/03 22:13:40 77UCBmb1
ハ,,ハ
('(゚∀゚∩_ おいらをどこかのスレに送って!
/ヽ 〈/\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
/| ̄ ̄ ̄|.\/
| .モツ煮..|/
 ̄ ̄ ̄
現在の所持品:たばこ・ブラウザゲー・デストロイヤー・モロゴ石・菌・大便・大輔・魔界村・処女膜
真紅はいらない子
428:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/04 09:36:03
>真紅はいらない子
てめぇ!
429:党員
07/10/06 00:21:53
>>428
事実よぉ
おばかさぁんwww
430:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/07 14:46:48
アスカ「へえ、これが加持さん自慢のスイカ畑」
加持「どうだい、一つ持っていくか?」
アスカ「それじゃこれとこれと二つもらっていい?」
加持「ああ、構わないが…?」
アスカ「ねえ加持さん見て見て!
ス イ カ ッ プ !
加持、即死…
431:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/07 22:05:27
スイカップwww
432:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/13 09:25:13
新米の季節
433:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/20 12:41:59 iZegqi6Y
保守
434:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/26 18:33:31
うちのトマト、未だ健在・・・
435:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/02 09:41:25
まだ健在なんですか!?
羨ましいです。
温暖化の影響もあるのでしょうか?
436:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 21:02:11 iAT6SEYW
437:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 00:27:32
アスカ「へぇー、もやしを育てるなんていかにもアンタらしいわね。根暗でひょろっとしてて」
シンジ「なんだよ!もやしは成長が早くてすぐに収穫できるんだ!いいじゃないか、もやしでも!」
アスカ「それに文字通りのもやしっ子だし(笑」
シンジ「うるさいなぁ!それに僕はトマト大嫌いなんだよ!噛み潰すとグチャっとなって!人の食べる物じゃないね!」
アスカ「なんですってぇ!トマトの何処がいけないのよ!冷やしたトマトに塩かけて食べると美味しいのよ!」
438:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 05:13:32 05c89YU/
萌えた
439:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 07:24:10
レイ「私…押入でカイワレ育てたの…」
440:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 07:38:44 tx8OD2Tr
アスカ「ぷ、カイワレってあんたにお似合いね!」
441:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 07:42:10
レイ「だめ…さわらないで。トマト臭くなる…」
442:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 14:30:16
レイ「トマトを丸ごと咀嚼したとき、内圧に耐えられくなった人間の臓器みたいにデロッと出てくる感触が嫌い」
アスカ「何ですってぇ!トマトの悪口言わないでくれる!」
レイ「大玉のトマトは人間の心臓に似ているわ。中の作りも何処かしら似ているもの。手に取ると、今にも脈動しそうだわ」
アスカ「カイワレのクセに!大根になれなかったクセに!一丁前に、陽の当たる野菜をけなさないで!」
レイ「トマトジュース・・・あのトロミ、あの色使い・・・人間の血液に酷似しているわ・・・血の色・・・味」
マヤ「おえェッ!トマトなんて食べられません!イヤ、イヤァ!」
アスカ「あんたねぇ、そうやってまた私のお客を奪うの辞めてくれる!カイワレが売れないからって、妬まないでよ!」
レイ「本当のことを言っただけだもの」
443:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 14:56:55
レイ「カイワレ完売…大根を倉庫から出します。」
444:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 16:40:07
レイとアスカは仲良くしなきゃダメ~!
445:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 17:53:27
トマトもカイワレも好きだぜ
446:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 18:06:22
レイ「だめ…トマトを選んではだめ…」
447:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:12:52
―朝。太陽の白い光。湿度の高い部屋。
稲。私の宝物。気持ちいい草の匂い。
痛み。私の頭。頭痛?違う。これは何?この痛みは何?
とあるマンションの402号室で、レイは頭に痛みを感じて目を覚ました。
ベッドから身体を起こし鏡を見ると、
ペットであるPF(パックンフラワー)が頭に噛み付いていた。
すかさず右フックを食らわす。PFはすぐにおとなしくなった。
その隙にPFに液体肥料をやり、部屋中に敷き詰められた稲の苗にも水をやる。
今日は日曜日。学校は休みである。ネルフの特別徴収もない。
レイは、昨日の実験の帰りに日向二尉から強奪したビリーズ・ブートキャンプ5の
第2巻・応用編をDVDデッキに入れ、再生する。
「1、2…7&8!ワンモアセッ!…ユーキャンドゥ~イッ♪」
下着姿のままひとしきり汗を流し終えると、シャワーを浴び、制服に着替える。
レイの休日の過ごし方は、農学の勉強と田畑の管理、そして筋トレであった。
今日は昼まで家でゆっくり過ごそうと考えていたレイ。
だがしかし。
ふと、図書館で借りた雑誌、『現代農業』の返却期限が迫っていることに気付く。
チッ、と舌打ちすると、バックナンバーを乱暴に鞄に詰め込む。
そして窓を少しだけ開け、顔を突き出して天気を確かめる。
太陽の光がひどく眩しく感じられた。
スニーカーの紐をルーズに締め、ドアを開けると、外へ一歩踏み出した。
ただそれだけでもう汗ばんでいる自分に気付く。
今日もまた暑くなりそうだ。
side story #2 1/2のミッドサマー ―レイ編―
448:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:15:03
図書館までの道のりがいつも以上に長く感じられる。
降り注ぐ朝の太陽の鋭い日差しに目を細めながら、周囲を見渡す。
キュウリ畑の傍らで、大きな犬が日陰を探しているのが見えた。
―葛城三佐は日本に四季が戻ってきたと言うけれど、この暑さは異常…
そんなことを考えていたレイは、朝から何も口にしていないことに気付く。
ひどい空腹感を抱えながら、ドトールに入っていった。
「…ミラノサンドCセットを一つ。コーヒーはアメリカン。あと、テイクアウトで…」
店内は混んでいた。人混みは嫌いである。その中での食事は気が進まなかった。
商品の入った紙袋を受け取ると、レイは近くの公園へ向かう。
公園は閑散としていた。いくつかあるベンチの内、日陰のある場所に腰をおろす。
―ミラノサンドC。
ぷりぷりのエビとツナ。特製のタルタルソースで和えたタマゴサラダ。
彩り野菜で仕上げられた贅沢なサンドイッチ。
私の楽しみ。とてもおいしいもの。でも来月でおしまい。
メニューの入れ替えがなければいいのに… 肉、嫌いだもの…
一人サンドイッチをパクつきながら、自問自答するレイ。
砂場では猫たちが井戸端会議を行っていた。
何故、猫は集まって集会を開くのだろう?
いえ。猫だけではない。ヒトも同じ。何故コミュニティを形成するのだろう?
絆だから?一人では生きてゆけないから?
私には人との付き合い方がわからない。
だから、とりあえず一次的接触を試みてきた。
百人空手。YAZAWAの真似。でも。人は私のことを敬遠する。
寂しい?これは私の心?でも、どうして一人でいる時間も心地がいいのだろう?
相反する自分の心。
レイにはどうすることも出来なかった。
公園には、遠くの市民プールで遊んでいる子供達の声が響いている。
レイはおもむろに立ち上がると、公園を後にした。
449:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:16:59
アスファルトの照り返しに辟易しながら歩いていくレイ。
ぼんやりと歩いていると、すれ違う軽トラから突然声をかけられる。
「あらー、レイじゃない?」
振り返ると、運転席からミサトがひらひらと手を振っていた。
「これからシンジ君とアスカとで、今日の晩御飯の分の野菜を採りにいくんだけど、
レイも一緒に行かない?」
軽トラの荷台には、不機嫌そうにシンジとアスカが座っている。
図書館に本を返しに行くから、と言って断ろうとした時、シンジが顔を出して話しかけた。
「今日は晩御飯、僕が作るんだけど、よかったら綾波もどう?」
行きます、行きますとも。
軽やかなステップで荷台に飛び乗ったレイを乗せ、軽トラは再び走り出した。
ガタンガタン・・・
乗せられた荷台の上では何の会話も交わされず、ひどく居心地の悪いものであった。
ただ無機質なトラックのエンジン音と振動音のみが響く。
気まずい、気まずすぎる。こういう時、どんな顔をすればいいの?
レイは、かつてシンジに言われた言葉を思い出す。
『笑えばいいと思うよ。』
この重苦しい空気を吹き飛ばすかのように、レイは高らかに笑い出した。
「…気持ち悪い。」
弐号機パイロットがそう吐き捨てる。
どうしても、弐号機パイロットとは反りが合わない。
本当は仲良くしたいのに…
再び荷台の上は沈黙に包まれる。
そうこうしている内に、軽トラは目的地へと到着した。
450:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:18:14
ネルフ農場には様々な野菜が植えられている。
稲を筆頭に、ナス・トマト・ジャガイモ・ピーマン…
ナス科の植物が多いのは碇司令の命令だから。食糧補完計画の要だから。
でも、そのことはみんなには秘密。
知られたらきっと皆を裏切ることになるもの…
レイがそんなことを考えている間に、三人は夕飯の分の野菜を収穫していく。
慌ててレイも参加しようとすると、
「綾波はそこで休んでなよ。制服が汚れちゃうしさ。」
シンジが止めに入る。
でも。ご馳走になるのだから手伝わなくては。
レイは制服が泥まみれになるのも厭わず、畑に入って農作業を手助けした。
土の匂い。植物の青い香り。そういったものがレイは大好きだった。
しばらくの間、皆で収穫に勤しんだ。
「ふぅ~ はーい、みんな~!もういいわよ。お疲れ様!」
葛城三佐がパンパンと手を叩いて号令をかける。
気が付くと、太陽は少し傾き始めていた。
「働いたらお腹が減ったでしょ?焼き芋出来たわよん♪」
差し出される焼きたてふかふかのサツマイモ。四人で美味しく頂く。
スコップを振るって働いた後の焼き芋は、とても美味しかった。
胸をつかえながら食べ終えると、
「さぁ~て、後は調味料の調達だけね。この足でAコープ行くわよ!」
のかけ声。
…当分、本の返却は出来なさそうだ。
451:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:20:38
再び軽トラで移動する。
Aコープに着くと、弐号機パイロットに突っ掛けられる。
「アンタはここで野菜と留守番よ。泥だらけの制服でついて来られちゃ迷惑だから!」
そういう貴女もつなぎが泥だらけじゃない…
そう言い返そうとしたが、けたたましく畳み掛けられ、結局一緒に行かせてもらえなかった。
やっぱり私の天敵だ。
恨めしそうに三人の背中を見送りながら、
レイは今朝DVDの中のビリーが言っていた言葉を反芻していた。
『Change the Mind!Change the Will!』
状況を変えるためには自分を変えなくてはならない。
でも。わかっていてもレイには出来なかった。
変わるための一歩が踏み出せずにいた。
『No pain, No gain!』
―痛みなくして、得るものなし。
確かにその通りだ。
ビリーの言葉がレイの心に突き刺さる。
次こそは必ず、必ず変わってみせる。レイは一人強く拳を握りしめた。
しばらく後。
たくさんの買い物袋を抱えた三人が戻ってきた。
弐号機パイロットの顔が若干赤いのが少し気になった。
荷物を載せると、再度軽トラでミサトのマンションへと向かった。
452:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:21:54
「お邪魔、します…」
どかどかと入って行く三人とは対照的に、遠慮がちに家にあがるレイ。
何だろう、この疎外感…
レイはずっと寂しさを感じていた。
そんなレイを余所に、夕食の準備が進められていく。
今日のメニューは中華料理らしい。肉、入ってないといいな…
シンジとミサトが慌ただしく料理を始めている。
リビングでぼーっとしていると、アスカが汚いものでも見るような目で睨んでいるのに気付く。
今度こそ、今度こそは自分から話しかけなきゃ。今までの自分を変えるために。
心の中でビリーが励ましている。
『You can do it!』
―君なら出来るさ!
レイは意を決してアスカに話しかけた。
「…今日はいろいろと迷惑をかけてしまってごめんなさい。
こういう時、どんなことをすればいいかわからないの…」
一大決心して話しかけたのに、アスカは何も言わずに自分の部屋へと籠もってしまった。
泣きそうになるレイ。
けれども。
すぐに部屋から戻ってきたアスカの意外な行動に驚かされることになる。
453:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:23:02
「…前からずっと気になってたんだけどさ。アンタ、いっつも制服じゃない?
アタシのお下がりでよければ、農作業の時、これ着なさいよ。」
手にした紙袋から一着の作業着を取出して、レイの手に押し込むようにして渡す。
白を基調とした可愛らしい刺繍の入った服だった。
「それと…ショッピングとかに行く時はこっちの服。
アンタ、色が白いからこういう服が似合うと思うし。」
もう一着、綺麗な洋服を手渡される。
こちらは黒いドレスのようなワンピースで、襟元にフリルがあしらわれていた。
「…ありがとう。」
突然のアスカからのプレゼントに、ただ呆然とするレイ。
「ほら、ぼーっとつっ立ってないで、ちゃっちゃと着替えなさいよ!
汚れた服でいられると迷惑なのよ!」
アスカに急き立てられるようにして隣の部屋へと押し込められる。
黒いワンピースに着替えて部屋を出ると、待ち構えていたアスカが声をかける。
「似合ってるじゃない?
いいこと、今度からアタシ達と会う時にはその服で来るのよ。」
レイはアスカの好意に心から感謝した。
「ありがとう、セカンド。今度からそうするわ。」
「べ、別にアンタに喜んでもらうためにあげたんじゃないんだから!
アタシ達に見合った服装じゃなきゃこっちが恥ずかしいからあげたんだからね。」
相変わらずふてくされた様子でつっけんどんに言い放つアスカ。
でも、心なしか顔が綻んでいるのは気のせいだろうか。
「本当にありがとう。ずっと大事にするわ、セカンド…」
「セカンド、セカンドってまどろっこしいわね。…アスカ、でいいわよ。」
「わかったわ、セカ…アスカ。…私もレイでいいわ。」
この時から、少しずつ二人の距離が縮まっていったようだ。
後に二人が一緒に遊びに行ったりする姿がしばしば見かけられるようになったそうだ。
454:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:24:14
「お待たせ~!渾身の自信作が出来たわよん♪」
そんな二人のやりとりが交わされていた時に、
シンジとミサトがリビングに料理を持って入ってきた。
麻婆茄子に八宝菜、それに青椒肉絲。
綺麗に彩られた料理が次々とテーブルに並べられていく。
「あっ、綾波、着替え持って来てたんだ?可愛いね、その服!」
「あら~、レイもオシャレさんじゃない?すごく似合ってるわ!」
みんなが口々に誉めてくれる。
今まで抱えてきた疎外感はもう感じられなかった。
明るく晴れた気分で皆と一緒に食卓を囲む。
同じ食事でも、味が見違える程、美味しく感じられた。
ま、碇君が作ってくれたからというのもあるけれど。
だけど、青椒肉絲だけは肉だらけで食べられない…
麻婆茄子メインに、八宝菜も肉を避けながら箸をつけていく。
でも、こうしてワイワイガヤガヤと食事を楽しむのは久しぶりだった。
やっぱりみんなと一緒にいることの方が楽しい。
これからもこういう時を過ごしていきたい。
レイは初めて心からそう思った。
「ご馳走様でした。」
料理を美味しく頂き終わり、満足するレイ。
今日、葛城三佐のマンションに来て色々な意味で良かった、と思う。
「お邪魔しました。」
レイは晴れやかな気持ちでその場を後にした。
夜道の一人歩きは危ないからと、碇君が送ってくれることになった。ラッキー!
薄暗い果樹園の木々のトンネルの間を歩きながら、碇君が話しかけてくる。
「…綾波さえよければ、今度から週末、みんなで一緒に晩御飯食べようよ。」
昔の私なら、命令があればそうするわ、と言っていただろう。
でも、今なら素直に言える。
「ありがとう。そうさせてもらうわ…」
第三新東京市は、そんなレイを祝うかのように、
いつまでも淡い色で闇を照らし続けていた。
455:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:25:30
自宅マンションに戻ってきたレイ。
いつもと変わらない稲の苗ばかりの殺風景な部屋。
いつものように繰り返し再生されているビリーのDVD。
でも。
部屋に唯一ある鏡の前で、さっきアスカからもらった服を何度も嬉しそうに眺めている
レイの姿だけはいつもと違っていた。
二つの洋服が入っていた紙袋の中に、今日の日付のレシート
―アスカが昼にAコープに行くふりをして、急いでしまむらで買ったと思われるもの
も一緒に入っていたのに気付いたレイは、アスカの本心を知って嬉しかったのだ。
ひとしきり様々なポーズをとり終えて、一人ファッションショーをしたレイは、
大事そうにその服をタンスに仕舞い、ベッドに横になる。
そして、小さく広げた指の隙間から、自分の部屋をそっと覗いてみる。
こういう一日も悪くないな、とちょっとピンぼけした蛍光灯を眺めながらそう思う。
ふと、図書館に本を返却し忘れたことを思い出す。
借りたままだった… どうしよう?
まあいいや。もうどうでもいいかな?
アスカと少し仲良くなれたこと。そのことの方がずっと重要。
今はその気持ちを無駄にしたくないから…
そう思いながらレイは心地良い眠りへと落ちてゆく。
付けっ放しのテレビからはビリーの声が響いている。
『Good Job!』
―よくやった!
その声は、ビリーが今日一日のレイの行動を誉めているかのようであった。
~side story #2 1/2のミッドサマー ―レイ編― Fin~
456:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:26:41
酉を失念してしまったのですが、◆KEVrvVR6eoです。
遅くなった割にショボい話ですいません。
夏頃から書き進めていたため、少し季節外れですが、お許し下さいませ。
しばらく私は書き込み出来ませんが、
私のかわりに何か書いて下さる方がいると嬉しいです。
457:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/16 21:27:11
リアルタイムGJ
待ってた甲斐がありました
458:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/17 16:30:52
珍しくパックンフラワーが一日中大人しい
まさか忘れられて・・・
459:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/25 09:49:05
パックンタンはお留守番してたんだよ、きっと。
460:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/03 12:38:00
保守
461:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:43:26
hoshu
462:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 18:23:36
なんてこった、いつの間にか投下されてる!
>>447-455
GJ!
463:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/20 22:40:05
皆様、『破』の情報が入りましたよ!
『序』の予告で出ていたツインテールの女の子の写真と
彼女が乗るであろう仮設伍号機の写真を入手!
キャッチコピーは
「がんばれ!ニッポン!がんばれ!日本農業!」
「パワフルな足回り!」
などだそうです。
ソースは、
URLリンク(www.fine-frets.com)
他にも詳細情報求む!
464:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/21 05:29:06 dNY1Ygsz
「世紀のスター、現る」だってね
ツインテール大活躍かあ
465:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/01 23:31:59
明けおめ!
466:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/06 13:20:31
「負けてらんないのよー!」
農自(農業自衛隊)が送り込んだ農薬散布用ラジコンヘリを弐号機で撃破するアスカ
有機農業への目覚めであった
467:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/10 12:55:15
「…完成していたの?」
以前、ネタで投下した農作業用ロボットスーツが本当に量産化されるそうです。
■つらい中腰作業も楽々 農作業負担軽減ロボットスーツを開発 (3/3)
記事URL
URLリンク(www.news-service.ne.jp)
----------
TheNews
URLリンク(www.news-service.ne.jp)
携帯からすいません。
468:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/19 23:45:59
ネルフ農場の一角にたたずみ、畑を呆然と眺めているシンジ。
「どうすればいい?」
前回の洪水によって水没したトマト畑。
リツコさんの手によって煮崩れしてしまった芋。
そんなことをぼんやりと思い起こしていると、どこからともなく鼻歌が聞こえてきた。
『ABCDEMきん EMきんをそだてましょう
やさいをだいじに ちきゅうにやさしく
はたけにうえたスイカが いつのまにか ウリにへんしん びっくり
EMきんってふしぎだな いろんなちからが あるんだな』
びっくりして畑を見やると、土いじりをしている一人の少年がいた。
「菌はいいね」
「え?」
「例えば根粒菌。根粒菌は、マメ科植物のタンパク源となる窒素を固定してくれる。
土壌微生物の生み出した共生関係の極みだよ。…そう感じないか?VA菌根菌くん」
そう言いながら、地面に向かってにっこり微笑みかけている。
「ちょっ、君、さ… ネルフの農場で何やってるのさ!しかも、そこは僕の畑だよ!」
少し頭の危ない人が農場に侵入してきたと思い、思わず声をかけるシンジ。
だが、そんなシンジを無視して独り言を続ける少年。
「君の名を知らない者はいないさ。
失礼だが、君は自分の立場を少し知った方がいいと思うよ。…VA菌根菌くん」
どうやらあの少年は、土の中の細菌に話かけているらしい。
もやしもんかよ、と思いながら畑からその少年を引きずり出すシンジ。
「僕はカヲル。渚カヲル。君と同じ仕組まれた子供。フィフスチルドレンさ」
「フィフスチルドレン?君が?あの…渚くん?」
「またの名をピリクラリア・オリゼーとも言うんだ。オリゼーでいいよ。碇くん」
「…気持ち悪い」
その日のうちに、カヲルはネルフに拘束されたという。
469:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/20 00:03:06
>>468
GJ
「菌はいいね」で吹いたw
470:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/21 07:43:50
ちょwワロスw
471:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/28 22:10:06
一時的にネルフに拘束されたものの、その後の適正検査で、
今後のネルフの画期的な農業経営プランを打ちたてるカヲル。
「…したがって、線形計画法に基づいて以下のような生産計画を立案します。
現状では労働力の技術係数が制限要因になっており、これと等利益線とによって…」
「彼の言っているデータに間違いはないな?」
さっぱり意味がわからない冬月。
「すべての計算・論理に矛盾点は認められません」
電卓で計算しながら答える日向。
「おみそれしました~」
たまげる青葉。
「しかし、信じられません!いえ、初めて農業に携わる中学生にそんなこと、ありえないです」
そう言いながらも、出来のいい、しかもカッコイイ新人さんに目を輝かせるマヤ。
「でも事実なのよ。事実をまず受け止めてから、原因を探って」
ゼーレが直接送り込んできたことに対して疑問を覚えたミサトを除く、
他のネルフ職員の面々には、好意的に受け入れられるカヲルであった。
広大なネルフの芋畑でレイを待ち受けていたカヲル。
「君がファーストチルドレンだね?その泥まみれの手についているのはもしや…
イチゴ灰色かび病菌じゃないか!…君は僕と同じだね」
「あなた、誰?…てゆーか、気持ち悪い」
「つまり、僕達は不完全菌類に縁が…」
言葉を遮り、避けるようにして立ち去るレイの後姿を、
いつまでも冷ややかな目で見つめるカヲルだった。
472:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/29 03:13:18
おつ!
473:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/05 16:34:49
乙
保守
474:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/07 15:42:10
保守
まだアゲないよな?
475:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/07 19:34:27
スレ数721で圧縮だから710位までは保守しなくていいよ
あと、上げる必要は無いから
476:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/09 21:06:22
その頃、本部ではフィフスチルドレンの正体究明が行われていた。
しかしながら、ネルフの総力、NEGIを使用しての調査にも関わらず、
渚カヲルの正体は不明のままであった。
「何者なの?あの少年」
自宅のデスクのPCの前で頭を抱えているミサト。
本部への不正アクセスを試みるも、特段情報を得ることは出来なかった。
しかし。ゼーレが直接送り込んできたのだ。絶対に何かあるはずなのだ。
ふと、背後に気配を感じて振り返ると、アスカが立っていた。
「渚カヲルという人の事を知っているかな?」
「今、調査中よ… アスカ」
「シンジがまだ帰って来てないのよ!その男に取り憑かれるぞ!」
「えっ!まさか… 保護者失格ね、私」
「殴られたくなければ、自分のミスを無くせ」
そう言うと、アスカはシャアのように颯爽と自室へ戻っていった。
その頃。
農作業を終え、本部ゲート前のベンチでウォークマンを聞きながら、ジュースを飲んで一服しているシンジ。
突然、目の前のゲートが開き、カヲルが現われる。
「やぁ、僕を待っててくれたのかい?」
「げぇっ!!いや、別に、あの、そんなつもりじゃ…」
また変なヤツに絡まれ、ちょっと逃げ腰のシンジ。あまり関わりあいたくないのが本音だ。
「今日は?」
「あとはシャワーを浴びて帰るだけだけど…」
「帰る家、ホームがあるという事実は幸せにつながる。良いことだよ」
「そうかな?そうだよね。じゃあ、お先に失礼するね、なぎ……オリゼーくん」
理由をつけて逃げようとするシンジ。引き止めるカヲル。
「僕は君ともっと菌の話がしたいな。一緒に行っていいかい?」
「え?」
「シャワーだよ。これからなんだろ?」
「あ、いや、僕は家で浴びるから… って、うわっ!何をする、やめ…」
そそくさと帰ろうとするシンジを無理やり大浴場へと連行するカヲルだった。
477:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/10 00:36:11
大野菜協会、長期間の研究の末「3mの巨大サツマイモ」の栽培に成功。しかし、ちんこに似ていたため非公開に。【画像あり】
スレリンク(news7板)
日本大野菜協会が2002年に特別チームを発足し、6年の歳月を費やし、3mもの巨大サツマイモの栽培に成功した。
しかし、それが一般に発表される事はなかった。
その理由は栽培された巨大サツマイモがあまりにも男性器に酷似していたためである。
大野菜協会会長は「6年の歳月と沢山の経費をかけて作り出した大作といえるものだし、一般の方々にも見てもらいたい…が、ここまで酷似していてはコレを発表することは出来ない。我々にも恥がある。」
と、肩を落として語った。
長い歳月に渡り研究に研究を重ね、苦労の末栽培された世紀の大サツマイモは性器に似た大サツマイモになるという悲しい結末で幕を閉じた。
478:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/17 13:33:59
本部内にある大浴場でくつろぐカヲル。
対照的に緊張しながら警戒しているシンジ。
「人間は菌を永久になくすことはできない。菌は共生関係だからね。
ただ、抗生物質があるから人は生きていけるのさ」
突然、照明が消える。
「時間だ」
「もう終わりなのかい?」
「うん。もう寝なきゃ」
これでようやく解放されると、ほっとするシンジ。
と、いきなり手を握られる。
「ぼ、僕はノンケです!」
「一次的接触を極端に避けるね、君は。怖いのかい?菌と触れ合うのが。
毒素を作らなければ、病気になることも、互いに傷つけあうこともない。
でも、増殖を忘れることもないよ」
シンジを見つめるカヲル。
「常に人間は植物に癒しを感じている。植物を可愛がるから、収穫もつらいと感じる」
「ガラスのように繊細だね。特に君のナスは」
「!!僕は女の人にしか興味は…」
「厚意をもって育てていることに値するよ」
「コウイ?j好意?行為… アッー!」
シンジは浴槽で卒倒してしまい、カヲルの部屋へと運ばれていった。
「やはり、僕が下で寝るよ」
「い、いいよ。僕が湯あたりしたのがいけないんだから。ここでいいよ」
「君は何を話したいんだい?僕に聞いて欲しいことがあるんだろ?」
「…色々あったんだ、ここに来て。来る前は先生の所に居たんだ。
手は汚れるし、黴菌もいっぱいだから、農作業なんてするなっていわれてた。
でも、それでも良かったんだ。結局、僕には向いてなかったから…」
「農業が嫌いなのかい?」
「別に…どうでもよかったんだと思う。ただ、植物を育てることは大好きだった」
「僕は君に逢うために生まれてきたのかもしれない」
シンジの顔を見つめながらそう言うカヲルに、再び昏倒するシンジだった。
479:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/24 15:17:25
アッー!
480:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/03/01 22:13:18
やっぱり他スレと同時平行は無理だ…
オリゼーネタ、進んでません…
見て下さってる人はほとんどいないと思いますが、ごめんなさい。
お詫びというかなんというか、とりあえず米ネタを一つ。
URLリンク(d.pic.to)
フランス人もびっくりのネーミングセンスです。
481:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/03/02 23:41:09
t
482:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/03/07 03:51:16
なんて時代だ…
483:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/03/17 19:58:27
保守
484:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/03/30 17:35:05
hosshu
485:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/11 01:26:26
ほ
486:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/16 00:40:38
ほしゅう
487:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/19 11:08:54
翌朝。
ミサトは牛舎に拘禁されているリツコの元を訪れていた。
「…よく来られたわね」
「ちょっち臭うけどね… それより、あの少年の、フィフスの正体は何?」
俯いたまま、振り向きもせずリツコは答える。
「…おそらく、最後の使者ね」
「どういうこと?」
「あの少年は、自分のことをピリクラリア・オリゼーと言っていたわ。
Pyricularia oryzaeは、Magnaporthe griseaの不完全世代のことなの」
「…あんましリツコの言ってる意味がわかんないんだけど…」
「つまり、彼は子のう菌、しかも強力な病原菌なのよ」
「!!じゃあ、もしかしてあの少年は…」
「そう。アダム、すなわち紫黒米に感染を試みようとしている『イネいもち病菌』に間違いないわ」
『イネいもち病菌』は、イネの各種病害の中で最も減収率の高い病害として恐れられている。
もし紫黒米もといアダムとの融合を許せば、サードインパクト(食糧危機)の誘発は免れないだろう。
「ミサト、私はここで牛と戯れることしか出来ないわ。でも、貴女には貴女にしかできないことがあるはずよ」
「…わかったわ。リツコの気持ち、受け取ったもの」
ミサトは踵を返すと、急いでネルフ本部へと戻っていった。
「それにしても臭いわ… どうすればいいの?母さん…」
残されたリツコは、牛舎の中で一人呟いた。
488:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/19 17:22:43
うわああああああぁぁ!!
今日って、すくね先生のサイン会の日じゃないかあああぁぁ!!
すっかり忘れて家でまったりオリゼー書いてた!!
…鬱だ死のうorz
489:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/19 21:50:11
乙
490:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/19 22:29:46
死ぬなあああ
全力で乙
というか俺以外にまだ人いたんだねw
491:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/21 19:54:54
此所と素直クールスレは定期巡回してる
492:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/21 21:50:34
あの補完町スレか
493:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/21 22:09:53
小ネタ系とSS投下系は全部定期巡回してる自分みたいなのも居る
494:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/21 22:23:00
最近は投下も少ないよな
巡回しても大概待ちやってるよ
495:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/21 22:38:06
一応他のスレではペース遅いけどネタ投下してる
待ちの人が居るだけでまた投下しようかなって気になる
職人も住人も両方居るからスレが動くんだよな
496:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/22 00:03:26
みんなちゃんと見回ってんだな。安心したぜ。
でも素直クールスレはいつまで補完を待てばいいんだ?
497:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/22 00:49:29
もう一年だっけ?
とりあえず生存を確認したいもんだ……
最近はヤンデレスレの方で楽しませてもらったよ。あのスレは独特な嗜好の人が多くて難しそうだな
ということで投下町
498:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/23 23:22:38
うわああああああぁぁ!!
なんでこんなに人がいらっしゃるんですか?!
軽いプレッシャーを感じてますが頑張ります…
ネタ系スレかどうかは微妙ですが、私の定期巡回先は、
倒錯シンジスレ、地獄司令ゲンドウスレなどだったりします。
倒錯シンジスレは某氏が定期的に更新していていつも楽しんでますが、
地獄司令ゲンドウスレの方は… いずこも待ちの状況ですね…
とりあえず、オリゼーネタだけは週一のペースで投下・完結出来るよう心がけます。
いつも遅筆で申し訳ありません…
499:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/23 23:26:28
あ
500:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/25 00:39:05
職人さんのペースでどぞ
501:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/26 22:21:16
しばらく後。
パックンフラワー・改(PF・改)を乗せたコンヴァイン弐号機の前に立つカヲル。
「さあ、いくよ。おいで、アダムの友人、そしてリリンのしもべ」
警報が鳴り響く。
第拾七使徒 タブリス襲来
「おいでなすったわね… 容赦はしないわよ!」
事前のリツコ情報で気合の入っているミサト。
冬月が隔壁の閉鎖を命じるも、コンヴァイン弐号機の突進によりシャッターは次々と突破されてゆく。
「まさかゼーレが直接送り込んでくるとはな」
「老人は予定を一つ繰り上げるつもりだ、我々の手で」
その老人たち、ゼーレはこの事態を当然のように察知していた。
「最後のすとが、せんどらる゛どぐま゛に進入サ、すた。いんま、降下中サ」
「予定どんりだっぺ」
カール議長の声がモノリスから響く。
「いがり。おめぇサはしいどもだちで、こごろざしをどもサするのがまで、理解あるきょうりょぐしゃだったサ。
こんれが最後のしごどだ。初号機サしる遂行を願うっぺ」
そのカール議長の発言を知ってか知らずか、ゲンドウは初号機とPFの出撃を命じる。
「いかなる方法をもってしても、目標のライスセンター(セントラルドグマ)への進入は阻止しろ!」
ネルフ本部での最後の決戦が、まさに今、その幕を開けようとしていた。
502:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/26 22:45:08
続きワクワクテカテカ♪
503:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/27 12:10:38
乙!
504:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/27 22:58:51
かーる議長w
505:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/04/28 17:19:07
エヴァ板良スレ保守党
506:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/05/03 21:15:48
「しかし、使徒は何故パックンフラワー・改(PF・改)を?」
「もしやPF・改との融合を果たすつもりなのか?」
「あるいは、破滅を導くためか、だ」
そんな大人達のやりとりを尻目に、シンジは息巻いていた。
「やっぱり不審者だったんだ!オリゼー君が使徒だなんて、前から言ってたじゃないか!」
セントラルドグマを降下していくシンジとコンヴァインとPF。
「いた!」
「待っていたよ、シンジ君」
「コンヴァインシリーズ。古来よりアダムを食する人間にとって必要不可欠な存在…
それを酷使してまで生き延びようとするリリン。僕にはわからないよ」
「オリゼー君!やめてよ、どうしてだよ!」
「僕は菌で出来ている。僕もアダムより生まれし者だからね。細胞壁さえなければ同化できるさ。
このPF・改に、今、いもち病菌の分生胞子を撒いておいたよ」
「そんなの、わからないよ!」
「人のさだめか… 人の希望は悲しみにつづられているね…」
PFとPF・改の壮絶な戦いをよそに、シンジとカヲルの禅問答はいつまでも続く。
一方、発令所では。
「初号機の信号が消えて、もう一度PFに変化があったときは…」
「わかってます。そのときはこの土地を焼き払うんですね。食糧危機が起こるよりマシですから」
「すまないわね」
「いいですよ。あなたと一緒なら」
「ありがとう」
唯一といえる、日向マコトの見せ場がそこにはあった。
最終局面はすぐそこまで迫っていた。
つづく
…来週はちょっと投下できないかもです。申し訳ありません。