10/06/28 17:53:01 U5OeoMYpO
去年の3月のある夜、実家の自室の布団の中でいつものようにゴロゴロしていたときのこと。
どこからか、急にカートをひいてる音とともに「お飲み物はいりませんか?」と若い男の声がした。
うちに若い男はいないし今夜中だしで、明らかに得体の知れない存在の声なので、
とりあえず問われるたびにひたすら「いりません!」と心の中で唱えていた。
しばらくすると声が止んで、ふぅー、どっかいったかーと思ったのも束の間、
今度は布団一枚隔てた向こうから、「お飲み物はいりませんか?」と問われた。
布団をめくれば奴がいる。
化け物を見たことがない私は、いっちょその顔を拝んでみようと思って布団から顔をだした。
奴はイケメンだった。
すごくイケメンだった。すばらしかった。
しかも嬉しいことに二次元だった。
私の目の前には絵に描いたようなイケメン(比喩ではない)がいた。
絵柄は「いばらの王」みたいなかんじ。
しかも黒髪オールバック黒スーツと私の萌えツボを抑えていた。
なぜ黒ぶち眼鏡をしていないのか理解に苦しんだ。
(*゚∀゚)=3ムッハーと萌え萌えしている私にイケメンは微笑んで今までと同じように問い掛けた。
答えは当然「いりません!」なんだが、今までと同じように断っただけなのに今度は私の首を絞めてきた。
殺されるわけにはいかないので微笑んでるイケメンを蹴り倒してフルボッコにした。
金玉に当たったんじゃないのかあれ。
そしたら消えたので、また床についたら1分もしないうちに急に体が重くなった。
何かが上に乗ってるというより私のまわりの重力が数倍になったかんじ。
否応なしにベッドに這いつくばることになったけど、どう考えてもイケメンの仕業なのでムカついて、
根性で起き上がり空中をフルボッコしといた。
そしたら重力が元に戻ったのでガクブルしながらも眠った。
顔が良ければ何をしても許されるわけじゃねーぞ。