09/03/03 12:31:19 hm3QnCxb0
西暦20XX年、高度に発達したバイオテクノロジーはついに神の領域まで達し、獣人の製造を可能にした
人よりも強靭な体と、人に満たない知能を持ち合わせ、人権を持たない彼らは、
危険な仕事や、人間のやりたがらない仕事を押し付けられ、それこそ馬車馬のようにこき使われ、死んでいった
だが、そんな姿を見かねて人権団体を創立し、獣人に人権を与えよと擁護する者たちも現われる
同時に、人によって生み出された獣人は神の理に反するとし、獣人を排斥しようという運動も活発化した
この二つの勢力は水面下で争いつつも、決定的な事件は起こらぬまま、数十年が過ぎる
西暦21XX年、ついにその争いが表面化した
獣人に仕込まれた服従遺伝子の不備が露呈し、人間に従うのを良しとしない獣人が現われ始めたのだ
生殖能力を持たない獣人は、工場を占拠して、着々と自分たちの個体数を増やしながら、擁護派の人間たちと手を組み、独立のための戦争を始める
これが世に言う『獣人独立戦争』である。
しかし、自由のための戦いは、人類の獣人に対するイメージ悪化に繋がっていく
今や世界の風潮は、一握りの擁護派を除いて、獣人排斥へと傾いていた。
人類の領土で獣人が見つかれば、すぐに駆除されてしまうような状態だ。
そんなある日、一匹の狼獣人が、命辛々あなたの家の庭へと迷い込んできた。遠くから、保健所の車のサイレンが聞こえる。
薄汚れた毛皮に包まれた、細くやつれた腕をこちらへと伸ばし、擦れた声で水が欲しいと呟いている。
[>水と食料を与えてその場は見逃す
そのまま自分の家で匿う
保健所に連絡して引き取ってもらう
性奴隷にする
自分の手で殺す
その他(記入してください)