08/08/29 21:44:04 AI2WvXiO0
今年も祭りの時期が近づいて来たなあと思い出した、去年のなごみ。
ちょっとローカルでごめん。
「長崎くんち」は、江戸時代以来の踊り町と呼ばれる町が、7年に一度担当して、
神前での出し物を披露する、そりゃあ華やかな祭り。
参加する家は一家総出、それぞれの年代ごとにいろんな役目があるが、
やっぱり花形は、出し物の曳き物(でかい船とか龍踊りとか)を担当する「根曳き衆」で、
体力腕力根性のある20~30代の男性の担当。やりたい人も多く、競争率も高い。
何㌧もある曳き物をぐるぐる回したり、それを三日間朝から晩まで
町内を練り歩くというシロモノで、普段はご近所の兄ちゃんおっちゃんな方々も
粋な着物を着流しにして、キリリと締まった顔で、普段の5割増しは男前に見える。
で、くんち本番の数日前に、曳き物や衣装を披露する前夜祭みたいな賑やかな日があるんだが、
そのとき、ある町内で、その町内のTシャツを着た男の子が、
興奮して「ぼく、こんどはぜったい根曳きをやるー!」と叫んでたんだ。
たぶん、その子のお父さんが今年の根曳き衆の一人なんだろう。カッコイイと憧れたんだな。
でも、その子、どう見ても6,7歳。
ボク、次のおくんちでも7年後、せいぜいまだ中学生だよ?
この子が根曳きをやれるとしたら、次の次、14年後だろうなーと思いつつ、
こうして伝統行事は脈々と引き継がれてゆくのだなあと、なごむと同時に嬉しかった。