08/12/25 22:57:15 +ytNLwfEO
タイトルとか完全に忘れたんだが、印象に残ってる話
暴君によって故郷や恋人を失った主人公が何とか暴君の元へたどり着き、傷を負いながらも殺す
そして城から出てしばらくすると、意識を失って倒れてしまう
やがて目が覚めた彼はやけに豪華な寝台に寝かされていた
なぜか彼を暴君の名前で呼ぶ人々
混乱していた主人公だったが、自分が過去の世界にいて暴君(当時は王子)と入れ代わってしまったことに気付く
腹をくくった主人公は王子として振る舞い、やがて名君と呼ばれるようになった
しかしある日胸騒ぎに襲われた彼は“自分”が生まれた日だと気付き、
その“自分”が彼を殺しにくるのではと思ってしまう
徐々に大きくなる不安に呑まれた主人公は、“自分”を殺すために軍を差し向ける
“自分”はそれから逃れ、彼が目にしたのは自ら滅ぼした故郷と両親の遺体
そこから主人公はどんどん理性を失っていき、誰もかれも疑っては殺し、暴君と呼ばれる存在になっていく
かつての自分の行動を思い出しながら“自分”を殺そうとする主人公にその“自分”は憎しみを募らせ
そしてかつての死闘は再現され、主人公は“自分”に殺される
…で、もちろんこの後はそれがずっと繰り返されていき
それをずっと見せられている主人公がまた別に存在していて…な感じだった
名君だった主人公が“自分”への恐怖で壊れていく姿がすごく悲しくて、でもどきどきした
最期のときには“自分”が同じ目に遭うよう呪いの言葉を吐くのも…
また読みたいんだけどタイトルが出てこないorz