10/06/22 20:12:33
真実は、シュンと会っていなかった間に、
自分がすいぶん冴えない女になってしまっていたことに気づいた。
レイナの神々しいほどの美しさをテレビで見て以来、
自分とのあまりのギャップにショックを受け、
何もする気が起きなくなってしまったのだ。
コンビニを辞めてからは、美容院すら一度も行っていない。
伸びた髪は一つにまとめ、化粧もろくにしないで日々を過ごしていた。
このままシュンのライブに行くわけにはいかない。
そう思った真実は、まず美容室に行って髪を整え、
化粧品も新たに購入した。
当日は、髪から華やかな香りと、
艶を放つヘアオイルをつけた。
顔には少しだけラメをほどこしてみる。
そして唇には、初めてグロスをつけてみた。
うっふ~~~ん♪
「レイナにはおよばないけど、私だってなかなかイイ女じゃん」
真実はそうつぶやいて、笑顔になった。
あっは~~~ん♪