ストーリーを教えてもらうスレ Part23at CSALOON
ストーリーを教えてもらうスレ Part23 - 暇つぶし2ch77:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 04:32:14
ガルシアの父を殺したのは米国防総省の特殊部隊だった。
しかしガルシアと会い、彼から父親を奪ったことを知った部隊の
隊長キャクストンは、ガルシアのために命を張る決意をする。

商会の仲間たちの協力も得て、黄金の三角地帯でロベルタとの決戦を迎える
ロックたち。ガルシアのおかげでロベルタは正気に戻り、二人はキスを交わす。
ガルシアは父を殺したキャクストンに生きて苦しむように言い、復讐心の負の連鎖を終わらせる。
多くの死人を出しながらも、目的を果たし、ガルシアを自分の力で救えたという喜びを口にするロック。
しかし人の命や心をもてあそんだロックの独善やレヴィのゆがんだ物の考え方の押し付けに
腹を立てたガルシア、ファビオラは二人を散々非難し、去っていくのだった。
落ち込むロックにチャンは、「ガルシアとロベルタにはロベルタの殺人の罪を償うという茨の道が
待っており、彼らは救われてなどいない」と厳しく言いながらも、慰めるのだった。

以上が最新刊までの展開です。
アニメ中心で追ってきたのではしょっているところ、間違っているところあるかも。
訂正願います。あと67最後変な一文入りました。

78:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 05:44:13
あと76
シェンフォア× シェンホア○です。すいません。

79:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 09:41:24
乙でした!

80:ブラックラグーン
10/07/11 22:08:05
補足でメインキャラクター説明

ロック=岡島緑郎
ラグーン商会に拉致された日本人青年。
商会のメンバーになってからもYシャツにネクタイ姿が基本。
会社に捨てられたことから、日本人であることを捨て裏社会に生きることを
決意するが、気のやさしい性格故にかなかなか順応し切れないでいる迷える主人公。
結構博識かつ頭脳派で時々策士っぽい黒い面も見せる。よく攫われる。

レヴィ(レヴェッカ)
中国系アメリカ人。アメリカのスラムで悪事三昧の過去を持つらしい。
男言葉でスラング連発、味方にまで銃を向けたことのある超癇癪持ち、
強いやつと戦うのが大好きという極悪暴力ヒロイン。
ロックとは大喧嘩の果てに友情が芽生え、よき相棒兼親友的存在に。
戦闘要員+ロックのボディガード的な存在。

基本この二人が主役で、裏社会を舞台にマフィア、軍隊、あらゆる
悪人たちがごたごた絡んでくる。ギャグ話あり鬱話ありという感じ。
悪人の哲学語りとか冒険活劇とかロックとレヴィの微妙な仲とか
色んな要素がぶち込まれてます。

81:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/11 22:23:21
チキタ★GUGUの続きから、五巻収録分だけとりあえず投下します。
以前の分はまとめwikiを参照してください。
レスがいきなり途切れたら多分連投規制を受けています。
規制がかかったら、時間を空けてからまた投下します。

(関係ないが別のスレにレスを誤爆していた…誤爆ってはじめてやったが恥ずかしいな)

82:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/11 22:24:06
第30話

ぺトラス皇帝のもとへ行くために城の中を進むうちに、
チキタたちは、皇帝とその取り巻きたちがなにをやっていたかを知っていく。
ある扉を開くと、中からは山のように積っていた人間の骨粉があふれだしてきた。
大きなツボをひっくり返してみれば、赤ん坊の爪が大量にこぼれた。
黒カビに感染したことによって、皇帝は脳を壊されてしまったのだとオルグは言う。
「袋の中のカビたみかん 伝染病の家畜 あいつらに罪があるわけじゃない
 でも もうわかるよ どんなにしんどくってもそのままにしておけない」

クリップは、自分の肩の上でそう話すオルグの存在を感じながら、7年前のことを思い出す。
7年前、人を大量に殺してオルグに与えた後、クリップは眠ってばかりいるようになった。
”もう一度お前に会いたい” その願いを果たし終えた後のクリップはひどく無気力だったのだ。
そんなクリップの前に現れたのが皇帝だった。
「しばらくあそこで休もうよ 俺がベッド作ってあげるから ね」
クリップは大量殺人の件で多くの人間に狙われる身であり、
オルグは彼らから隠れるために皇帝のもとに行くよう言った。
(ほんとはもう人間なんかひとりもいらない
 オルグとふたりだけの場所でずっと一緒にいたかった でも結局ぺトラスのところで7年…)

城の奥へと進んでいく一行。
問答無用で襲いかかってくる皇帝のシンパたちを殺しながら奥へ向かっていく。
顔見知りを殺さなければならないことに泣くサデュースを、バランスは慰める。
その様子からすると二人はとても親密な仲に見えた。
稼業が同じなもので、実は昔からの顔なじみなのだという。
一方、サデュースは、チキタとクリップの方も顔なじみなのかと訊いた。
そうだと言われ、サデュースは複雑な反応をした。

やがて一行は隠し扉を抜けて、皇帝のもとへとたどり着いた。
大きな部屋の中央には花畑があり、その中に皇帝は座っていた。
 *この花畑は、チキタと再会する前、皇帝に匿われている間にクリップが寝床にしていた場所

83:チキタ☆GUGU
10/07/11 22:25:31
バランスは皇帝を殺そうとするが、何故か攻撃は跳ね返された。
大妖怪であるオルグが同じことをしても、やはり皇帝に攻撃することはできなかった。
花畑の周囲にシールドのようなものがつくられているのだった。
この花畑は、クリップにゆっくりしてもらうためにオルグがつくったものだった。
害意のある者を退ける働きがシールドにはあった。
その上、ここに来るまでに一行が殺してきた皇帝シンパたちの思念が、
皇帝を守るためによりシールドを強固なものとしていた。

物理的な攻撃が効かないため、口で刃向かうサデュースとバランス。
黒カビは今も皇帝の周りを漂っており、少しでも皇帝に共感を感じればすぐに感染する。
問答するのは危険なことだった。チキタは二人を制止した。

チキタは、最後の手段として、皇帝を閉じ込めることを提案した。
「扉も窓も出入り口全部封鎖して 水 食料なしで
 1か月 念のために2、3か月もおいとけば」
皆はそれに同意した。
「これ、眠るみたいに死ねる薬 つらかったら飲んでくれ」
バランスは毒薬を置いていき、そして一行は部屋の外へ出た。

皇帝のいる部屋は閉ざされた。まだ開けられたままの天窓などは、
外に待機しているシャンシャン一族やザイセル一族の人手に閉めてもらうことにした。
天窓を通して、皇帝が赤子のように泣く声が聞こえた。
「開けてくれ 誰か 誰か ああ ああ 誰か ひっひとりはいや」

皇帝が死ねば黒カビの流行はおさまる、
これで人をたくさん助けられたねとオルグは嬉しそうだった。
「そう? だけど見ろよあの2人 戦いは終わったって顔じゃないぜ」
クリップがあごで示すその先には、クリップを見つめるサデュースとバランスの姿があった。

30話おわり

84:チキタ☆GUGU
10/07/11 22:26:42
第31話

クリップは、7年前の大量死は、オルグに人を食わせるために自分がやったのだと言った。
途端に、サデュースはクリップを攻撃したが、クリップは難なくその攻撃をそらした。
泣きながら非難の言葉をぶつけるサデュースを、バランスがなだめて押さえつける。
「やってみせようか? もう一度
 人間の脳みそだけを一瞬でぶち壊す音波のようなものをつくるんだ
 半径1・2キロ以内の人間がいっぺんで倒れる」
そう言って音波をつくろうとクリップは片手を挙げる。
オルグは、今は満腹だからいいと言ってすりすりして止めようとする。
そしてチキタは、クリップが挙げていた方の手首を掴んで制止した。
「帰ろうクリップ 約束しただろう いつか帰るって」

オルグはサデュースに対して「ごめんよお嬢さん」と声をかけ、
チキタもサデュースとバランスに別れの言葉を残し去っていこうとする。
サデュースは泣きながら言う。自分は7年前まで5人兄弟の末っ子だった、
だが、兄も姉も母もクリップによって殺され、オルグのエサにされてしまったのだという。
「私はこれからもけっしてその男を許さない」

チキタも涙を流し、言った。
「俺だってこいつが クリップがやったことは許せない
 だから…だからこそもう二度と 俺はこいつから目を離さない
 二度とお前から目を離さないからな クリップ」
そうしてチキタとラー、クリップとオルグはその場を去って行った。

シャンシャン一族やザイセル一族の者たちが恐れながら遠巻きに見ていることを感じ、クリップは思い出した。
かつて山の中を追われた時のこと、死ぬためにオルグに会いに行った時のことを。
(あの時からずいぶん時間がすぎたはずなのに おかしいな何もかもあの時のままじゃないか)
俺はどこを歩いているんだろう、そう思った時に、チキタが振り返って「クリップ」と名前を呼んだ。

(ああ……そうか チキタの後を歩いているんだ)

85:チキタ☆GUGU
10/07/11 22:28:24
チキタはひたすら歩き続け、気づけば真夜中になっていた。
いつもなら大きくなったり鳥になったりしてチキタを運んでくれるはずのラーは、
元気がない様子で運搬係にはなってくれず、野宿をすることになった。
クリップはちゃんとついてきてはいるようだが、
たらたら歩いているようでその場まではまだついてきていなかった。

くま姿から少年姿に変化したラーは、やはり落ち込んだような様子だった。
ラーは、クリップを絶対に許さないのかと訊く。チキタは「うん」と答えた。
「ひょっとして……俺の事も……許さないのか……
 俺も山のように人を殺してきた ずっと お前は俺を許してなかったのか?」
その質問にもやはりチキタは「うん」と答えた。
「俺はお前のことも許さないよ ラー・ラム・デラル
 これからも決して クリップやオルグやペトラスのことも」
ラーは泣きだし、くま姿になった。そんなラーをチキタは抱き上げる。

チキタは言う。自分は人間だから、人間である限りは、人間を殺すことは許せないと。
「お前は"人喰い"だろ!? お前が喰うのは"人間"だものな ラー
 だからいつか絶対に 俺を喰ってくれよな」
不老のまま長い時をさまよう事になっても、ラーのために最後まで人間でい続けようとチキタは思った。
ラーは泣きながら「うん」と言った。

その夜のおそくに、ペトラス皇帝はひっそりと生きることをやめた。
一週間くらいは生きると思っていたのにあっけなかったねとチキタとラーは話した。
「ヘトヘトだったんだろうね……体も魂(こころ)も」
チキタの言葉に、ラーはまた涙を浮かべて「良かったね」とつぶやいた。

(サデュースの為に バランスの為に 俺やチキタの為に
 そしてなによりペトラス自身の為に それはやっと少し嬉しい事だった…)

31話終わり

86:チキタ☆GUGU
10/07/11 22:31:23
第32話

チキタたちは、髪も肌も瞳の色さえも真っ白な女性の中にいる、妖を退治しているところだった。
ここしばらく、色素のない白い食べ物ばかり食べさせていた女性の口からは、蛾のようなものが這い出てきた。
オルグは言う。人喰いにも色んなタイプがいるのだと。
「肉を喰う奴 皮を喰う奴 人間の水分だけ喰う奴 精気を吸う奴 電流を喰う奴
 男しか喰えない奴 女しか喰えない奴……こいつは人間の"色素"だけ喰うんだよ」
蛾の妖はクリップによって退治された。女性は、元のようには戻れないものの、しばらくすればまた色づくらしい。

人喰いであるオルグが食べるのは、
「今際の際に人間の心臓のまわりを流れる一番きれいな光」だという。
ラーは一体なにを食べたのだろうか、とチキタは思うのだった。

皆が妖退治に出ていく中、留守番をしていた少年姿のラーのもとにサデュースとバランスが訪ねてきた。
ニッケルの墓とチキタの両親の墓が並ぶ前に座り込んでいたラーは、二人に相談をする。
百年たったらチキタを食べると約束したが、食べ終わったらどうすればいいのだろうかと。
「ニッケルが死んだ後 俺は寂しくて寂しくてニッケルに会いたくてたまらなくなった
 もしも今チキタがいなくなったら きっともっともっと寂しくて絶対もう我慢できない」
人喰いであるラーがそんな発言をすることに、サデュースはいらだった態度を見せる。
百年も経てば、喰われなくなったって寿命で人間は死ぬものだと怒りながら言う。
ラーはただただ茫然とした。

帰ってきたチキタに、サデュースとバランスは訪問の用件を話した。
ペトラス皇帝は宮殿ごと閉じ込めていたのだが、後の調査で隠し通路があることが発覚した。
宮殿の中ではパイエの死体だけが発見されていないので、彼女が逃亡した恐れがあった。
黒カビは、稀に見るカリスマであるペトラスが核となったからこそ広まったものであり、
パイエ一人が生き残ったところで更に広まる恐れはないとオルグは言い、とりあえずその件は保留となった。

87:チキタ☆GUGU
10/07/11 22:33:18
サデュースたちは、美白の薬を飲んで全身真っ白になる女性が近頃多く出ていることにも頭を悩ませていた。
チキタたちが冒頭で退治した妖の卵が薬として売られているせいだった。
日光のあたらないところに閉じ込め、色のない食べ物を食べさせればエサを求めて妖が出てくるとオルグはアドバイスした。
帰路につきながらサデュースとバランスは、ラーが人間味のある発言をしたことへの驚きや、
長年生きているだけあって妖退治の博学な知識を持つオルグについて語った。
サデュースは、オルグが憎いけどなにもできないことが悔しく、無力さを感じると歯噛みした。
「無力なんかじゃないさ 早いところ白くなってるお姉さんたちを助けてあげなきゃ!」
バランスはそう言って励ました。

寝入りばなに、お前は人間のなにを食べるのかとチキタはくま姿のラーに訊いた。
「お前は一体人間の何で腹が満ちてたのさ…?」
「わかんない…ただ… 人間を殺さなきゃ…やってはいけなかったんだよ……」
なのにどうしよう、ラーはそう思い、既に眠りに就いたチキタの横で震えた。
(もうお前なしでなんかやっていけない お前を食べるどころか…
 あとたった百年…もう…考えるだけで怖い チキタ…お前を失うのが怖い)

眠るクリップのそばにいたオルグは、ラーのそんな思いを感じ取る。
気持ちはわかるけど俺みたいになっちゃだめだよ、そうオルグは思った。

昼間にラーが座り込んでいた墓場の近くに、カナヤンとチョロルが姿を現した。
いよいよだね、最後の力をふりしぼってラーを仕上げよう、と二人は言い合った。


※カナヤンは第1話でチキタの涙を食べて毒にやられて死んだ妖
  チョロルはかつてクリップを舐めて死んだ妖
  何故かラーの夢の中に今までも度々現れている
 夢に出るのはカナヤン・チョロル本人ではなく、姿を借りている別の者らしい
  以前にはオルグの姿を借りたこともあり、その直後にクリップが「オルグの姿を勝手に借りやがって」と
  言いながらチキタの両親の頭蓋骨を粉砕している

32話終わり

88:チキタ☆GUGU
10/07/11 22:34:40
第33話

気がつけば、周囲には花、目の前にはテーブル、その上には豪華なごちそう。
そんな場所にチキタとラーは並んで座っていた。
カナヤンとチョロルから酌を受けながら、これは俺がよく見る夢だとラーは説明する。
こんなに早くに二人一緒に夢の中にこられるようになって嬉しいチョロルは言う。
そのチョロルを見ながら、なにかを感じるチキタ。

どうしてチキタが今日は一緒にいるのか、そういえばこの夢を見るのも久しぶりだなと言うラー。
「力を貯めてたのよ 今日のこの日を信じて 
 私たちも淋しいけれど無限ってわけじゃないから…」
涙を流すカナヤン。ラーは、目の前にいるカナヤンがかつて出会ったことのある妖だったと思い出す。
チキタの毒にやられて死んだはずなのに、どうしてここにいるのだと不思議がる。
「体はとうになくしたわ… あなたと話したくてずっと待ち続けていたのよ
 チキタにしがみつきたくてあなたがクマに化けるように、これは仮の姿」

カナヤンとチョロルはラーに語りかける。
「もう知ってるね チキタを それからニッケルを
 振り返ることを知って 思い出を持って やっと我々の声も聞ける」

「この後 クリップの中にチキタを見つけなさい
 かつて ニッケルの中にチキタを見たように」

「クリップの中に それからサデュースやバランスの中に
 これからどんどん出会う色んな人の中に
 お前はこれからずっとチキタを見つけていきなさい
 ラー・ラム・デラル…」

そしてチキタに対し、ラーの中に私たちを見つけてくれてありがとうと二人は言う。
「お礼なんて……俺の……方こそ ありがとう 父さん母さん」
二人は驚いて目を見開き、そして泣き、去って行った。
「なごり惜しいけどそろそろ バランスが死んじゃうわ またねチキタ いつの日か」

89:チキタ☆GUGU
10/07/11 22:36:01
バランスは、巨大な土虫のようなものに襲われ、腕がとびちったりと死にかけの状態だった。
これは助からないかもとつぶやくオルグ、泣いているサデュース、
どうせ死ぬんだし喰っちまえよとオルグに話しかけるクリップ。

そこにラーとチキタが駆け付ける。ラーによって虫は倒された。
ラーは巨大な救急袋の中にバランスを突っ込み、ちぎれていた腕なども放り込んだ。しばらくすると完治する。
 ※救急袋はチキタが大怪我した時などに何回か登場 傷の部分に巻きつけたり、
   全身まるごと袋の中に入ったりすると傷などが治るチートアイテム

サデュースたちは、美白薬の出所を探り訪ねたところ、
そこにいた土虫にいきなり襲われたのだという。
危険な敵だったので、立ち向かうバランスを残してサデュースはチキタを頼りに来たが、
チキタもラーも眠っており、その周囲にもシールドのようなものがあるせいで何故か近づけなかったという。
代わりにクリップとオルグが来てくれたが、その時にはもうバランスは死にかけていた。
美白の薬も土虫も、誰かの陰険な罠ではないかとサデュースは言う。

クリップの中にチキタを探しなさい―そんな言葉を思い返しながら、クリップのもとに行くラー。
「サデュース達がな 少しだけど感謝してたぞお前のおかげで助かったって……」
すぐに「うそつき」と返された。続けてなにも言えず、ラーは落ち込む。
去っていこうとしたところ、クリップは引きとめ、百年たったらチキタをどうするのかと訊いた。
どうするべきだろうかと言うラーに「チキタは人間なのだからちゃんと喰ってやれ」とクリップは言う。
「オルグの事を思うと……たまらない 本当に…申し訳ない気持ちでいっぱいになる」

クリップは言う。7年前に人を大量に殺した時に、きっと自分は人ではなくなったのだろうと。
そもそも、幼いころからずっと人を喰ってきた自分は人間だったことなど無かったのではないかと。
「オルグが哀れだ 何年もの時間を俺なんかのために費やして 命まで落としかけて
 結局俺を喰うこともできない……あいつは本当に俺にあたって不幸だ…
 だけどチキタは俺とちがってまっとうな人間だ だから迷うならデラル 安心して百年を待て」

90:チキタ☆GUGU
10/07/11 22:37:44
晩に眠るチキタの横で、ラーは泣いた。クリップが人間じゃないなんて悲しいと思えてだった。
(これが…クリップの中にチキタを捜すということなのかな?)

バランスは無事に全回復した。腕もくっついた。
だがしかし、服までは回復せず全裸状態なのでチキタに服を貸してくれとねだった。

第33話おわり

以上、5巻まで。
前に書いていた人は巻ごとにキャラプロフィールを整理していたようなので倣います。

*チキタ・グーグー
 人喰い妖にとって毒となるほどまずい人間。ラーに両親を喰われている。
  まずい人間は百年飼育したら美味くなるという伝承に従ったラーに飼われているが、段々ラーと仲良くなっている。
 『百年』の影響で不老状態になっている。妖退治などを生業とする「妖しい屋」をやっており、色々不思議なこともできる。
*ラー・ラムーデラル
 人喰い妖。チキタと『百年』をやっている。なんにでも変身できるが、おでこの印だけはどの姿でも固定されている。
 おでこの印はグーグー家の家紋なので、グーグー家の人間に造られた妖らしい。チキタに情がわき、食べられないと思い始める。
*クリップ
 人喰い人間。妖のオグルと『百年』をやっており、300年ぐらい生きているが不老なので少年の姿。
 食料のない土地に生まれて物心つくころから人肉を喰っていた。オルグが好きで、オルグに食われたいと思っている。
*オルグ
 黒いウサギのような姿をした人喰い妖。死に際の人間の心臓のあたりに流れる光を食べる。情がわいてクリップを喰い殺せない。
*バランス・シャンシャン
 妖しい屋一族のシャンシャン家の息子。チキタを慕っている。サデュースと懇意。
*サデュース・ザイセル
 妖しい屋一族のザイセル家の娘。クリップに家族を殺され、オルグに家族を喰われ、二人を憎んでいる。言霊が使える。
*パイエ
 盗賊の頭領の娘。妖しい屋じゃないが不思議な力を使える。色々と性格が悪い。サデュースとの仲は険悪。
*ニッケル・シャンシャン
 バランスの異母姉(シャンシャン一族は子供がたくさんいる)。
 人喰いに襲われたチキタをかばって7年前に死亡している。チキタ以外でラーが初めて心を開いた相手。

91:鉄人をひろったよ
10/07/12 22:22:47
未解決リストから。
重症をおった男行き倒れの男から謎のリモコンを受け取った老人。
リモコンは実は巨大ロボット(どう見ても鉄人28号のパロ)の操作機だった。
各国のスパイが鉄人をねらって戦いを繰り広げているらしい・・のだが、
とりあえず鉄人を家につれて帰った老人がそんな物騒な真実を知るよしもない。
夜間に響き渡る鉄人の動作音に、老人のイヤミな隣人が苦情の電話をかけてくる。
家に置いておくわけにはいかないし、かといってどこかにひきとってもらう術もない。
老人はかねてから隣人とのトラブルの元になっていた隣家の庭木を引っこ抜かせると、
鉄人に乗って海へ。庭木を海辺に植え替えさせた後、鉄人に平和な日本の都会に
お前の居場所はないと告げ、リモコンを海に投げ捨てる。リモコンを追って飛んでいった
鉄人も、海中に姿を消した。
世界各国が争奪戦を繰り広げていた新兵器、鉄人はあっさりとこの世から姿を消したのだった。


92:マロン名無しさん
10/07/13 19:35:08
チキタ、鉄人乙です

93:マロン名無しさん
10/07/17 18:34:51
細川智栄子さんの「伯爵令嬢」
どなたかお願い致します。

94:マロン名無しさん
10/07/19 13:53:38 n5bno804
まとめwikiに1話だけある、遠藤浩輝の「EDEN」の続きを教えてください

95:マロン名無しさん
10/07/21 20:08:25
「ご主人様に甘いりんごのお菓子」2巻に収録された、
「ご主人様の長い一日」と「続・ご主人様に甘いりんごのお菓子」をお願いします。
wikiにある1巻の内容と同じような感じで書いていただけたら嬉しいです。

96:マロン名無しさん
10/07/22 02:50:00
TRIGUN MAXIMUM、まとめの続き(4巻以降)を予約します

97:マロン名無しさん
10/07/31 13:19:58 Z2CqFeti
ほしゅ


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