10/02/14 19:05:39
この作品と同時に武蔵の成長を見ると、
胤栄、石舟に触れ、殺気を消し脱力による剣捌きを見出し、
ここまでは上泉石舟寄りの剣(だけじゃないが)で成長してきたのは確かである。
その武蔵が一刀斎と一戦交えたが
その後の武蔵の心理に変化は無く、石舟斎の評価は下がるどころか上がる一方。
逆に一刀斎に対する評価は早すぎた程度。
石舟斎が言ったものと同じく動物的な評価でしかない。
ここで一刀斎の剣が石舟斎を上回る事があれば、
なんて剣があるんだ、こんな強い兵法があるのかと
武蔵は一刀斎の剣を真似したり、追い求めたりするはず。
あたらしい師に出会うと言うのは他の漫画でもよく見られる話である。
しかし武蔵はそうしなかった。
武蔵の中では石舟>一刀である。
武蔵が求めていた剣を極限まで極めた石舟斎の剣と、
武蔵が早すぎたとしか評価しなかった一刀斎の剣。
どちらが強いなどと論ずるまでもない。