09/07/02 16:52:29
「いつわり」は今週は特別に★を+1した。
今までプロらしからぬ枠線を描いていて、腹を立てていたのだが、
今週はきちんとした枠線を描いていた。
未だに無意味な微妙な斜め枠線は嫌いなのだが、個性だと思ってそこは突っ込まない。
また、背景の書き込みが緻密になっていた点も、アシの仕事だとは思うが、評価した。
ただ、構図という点ではもう少し勉強してもらいたいものだが…
本来なら構成・展開・画力・内容全て及第点で★３。
「はじめてのあく」は「究極超人あ～る」から伝わる、脱力系学園コメディ。
「あ～る」が大ヒットしたように、肩の力の入っていない学園コメディの需要は、割とある。
ただし個人としてはあまり高評価はしていない。
脇役のキャラクターづけが安易で、その割には生きてこない。
しかも一度に大量に出したのがいただけない。
あまりキャラクターという情報量を一度に多く与えるのは、読者が付いていきにくくなる原因になる。
一話における情報量は、狭く、深くが基本。
今週は少年漫画として、主人公が正しいことをして綺麗にまとめた点とほのぼのとした空気を巧く作った点を評価。
「神汁」は構成・展開が巧い。
読みやすいコマ割り・ページ割りと、一話の中に起承転結（途中回は引き）が生きてて、
かつ、一本調子にならないよう、合間に笑いを入れて、漫画として読みやすくしている。
この辺は高橋留美子・椎名と、ベテランを参考にしていると思われる。
ただし動きを必要とする構図においては下から数えた方がいいレベル。
画力そのものはそれなりに高いので、イラストとしてはいいのだが…動きがある回だと画力は総合で0～+1の評価になる。
特にカラーの使い方はイラストレーター向き。
こんな感じに評価した。