美少女戦士セーラームーン連載中 ☆4at CSALOON
美少女戦士セーラームーン連載中 ☆4 - 暇つぶし2ch450:マロン名無しさん
09/04/30 23:48:29
浅沼くんキター

ブラックムーン編でいい感じだったまこと先輩が星になったことを知ったらどう思うだろ‥

451:マロン名無しさん
09/04/30 23:51:27
>>446
ギャラクシアの技がギャラクティカ・ビッグバン・ボンバーとかだったら笑う

452:マロン名無しさん
09/04/30 23:52:49
ネタバレ

セーラーギャラクシアンの正体は遠藤君

453:マロン名無しさん
09/04/30 23:57:31
美奈子だけは殺されずに洗脳されて敵の幹部になる、に一票
レイはともかく美奈子まで殺したら、
コードネームはセーラーV時代からのファンが大勢離反するだろJK

454:マロン名無しさん
09/05/01 00:04:47
>>450
まもる先輩…!まこと先輩…!ちくしょう…俺にも力があったら大切な人を守れるのに…!

ある日突然変態仮面としての才能が開花

二代目変態仮面襲名



((((゜д゜;))))ガクガクブルブルガクブルガクガク

455:マロン名無しさん
09/05/01 00:07:32
>>452
なら真っ先に衛が殺されたのも合点がいくなwww

456:マロン名無しさん
09/05/01 00:08:18
「タキシード浅野仮面!」
ってアニメの海野か

457:マロン名無しさん
09/05/01 00:09:38
>>447
それなら星野とキャラが若干カブっているはるかが一番危ないんじゃ…

458:マロン名無しさん
09/05/01 00:10:57
そういえば海野となるちゃんって最近見ないな

459:マロン名無しさん
09/05/01 00:13:52
スターライツが濡れぎぬ着せられすぎてさすがに可哀想になってきた

460:マロン名無しさん
09/05/01 00:16:03
なんか懐かしいキャラが出てきて嬉しいな
あれだろ星野の歌ってた「プリンセス」って














プリンセスDじゃね?

461:マロン名無しさん
09/05/01 00:20:03
このままじゃいつかうさぎが屋上から飛び降りるんじゃないかとヒヤヒヤする
苦しいだろうけど早く立ち直ってほしい

462:マロン名無しさん
09/05/01 00:25:00
アニメから入ったはるかファンは、
原作のはるかが語尾に「~のよ、~だわ」って付けて
喋ってるのを見たら卒倒するだろうなw

463:マロン名無しさん
09/05/01 00:28:45
自分達もショックだろうに、放心するうさぎと叫び喚く美奈子を
正気に返したはるみちはやっぱり大人だなーと思った

464:マロン名無しさん
09/05/01 01:52:50
ピンチになったらセーラーファラオ90達が助太刀に来てくれるよ

465:マロン名無しさん
09/05/01 22:40:18
>>464
www

なんかセーラーベリルとか普通に出てきそうだ















タキシードデマンドは勘弁してほしいが

466:マロン名無しさん
09/05/01 22:42:04
新たな時代に誘われて
セーラータキシード仮面参上!

467:マロン名無しさん
09/05/01 22:43:18
セーラーファラオ90「勘違いするなよ… 貴様を助けに来たわけじゃない
いつかの借りを返したまでだ」

468:マロン名無しさん
09/05/01 22:46:55
星矢世界の聖衣=セラムン世界のセーラーふく

469:マロン名無しさん
09/05/01 22:48:46
セーラーメタリア
セーラーファントム

響きだけなら新戦士で登場しても違和感が無い

470:マロン名無しさん
09/05/01 22:51:21
ギャラクシア=ギャラクシー=銀河というのは解る
だがアイアンマウスとかアルーミナムセイレーンってどこの星だよw

471:マロン名無しさん
09/05/01 22:54:26
>>469
セーラーファントムって名前だけならかっけー

472:マロン名無しさん
09/05/01 22:57:01
>>468
ギャラクシアが黄金セーラー戦士ですねわかります

473:マロン名無しさん
09/05/01 23:41:25
タキシードメタリアってかっこよくね?

>>472
積尸気水平波!

474:マロン名無しさん
09/05/02 01:14:05
>>473
うさぎは蟹座だなそういえば…
対して変態は獅子座なんだよな
交換すればちょうどよくね?w

475:マロン名無しさん
09/05/02 01:14:54
宇宙にはセーラーベジータとかいるんだろうか

476:マロン名無しさん
09/05/02 01:16:20
もうなんでもありだなwwwww

477:マロン名無しさん
09/05/02 01:22:36
ここは間を取ってセーラーミストレス9で

478:マロン名無しさん
09/05/02 01:26:43
>>447
ちびうさもあっさりリストラされちゃって…
殺されるのと忘れられるのだとどっちがマシだろ

479:マロン名無しさん
09/05/02 08:28:13
>>471
それだけ聞くと幽霊船長っぽいなw

480:マロン名無しさん
09/05/02 10:46:52
かもめのセーラーサン!

481: ◆P9MoonSjzo
09/05/02 23:49:00
Act52-2

“思い出せ”駆けだすうさぎの目から大粒の涙が溢れた。“きみのまもるは ―まもるは”「やめて!」
―星野くんの 耳元に残るあの少し低い声 すいこまれそうな瞳 思い出してしまう ……にてる まもちゃんに

「どうしてあのコに かまうの」夜天と大気が星野に尋ねた。「―にてるんだ あの人に」

うさぎは家に着くなり郵便受けを確認する。―まもちゃんからのエアメール!またきてる!
―まもちゃん?―いつも差出人の名まえのないこの手紙は ほんとうに ―まもちゃんから?
中に入っていたのは、銀河を映したカードだった。―銀河(ギャラクシー)シャドウ・ギャラクティカ―
うさぎはひらりとカードを落としてしまった。―銀河の影(シャドウ・ギャラクティカ)―

ある星の宮殿では、シャドウ・ギャラクティカの幹部らしきセーラー戦士が、跪いてギャラクシアに詫びていた。
「ギャラクシアさま セーラーアイアンマウスにつづくセーラーアル―ミナムセイレーンの失態 どうかおゆるしを
すべてこのわたくしの責任でございます」「―だが 二つのセーラークリスタルを手に入れたこと ほめてつかわすぞ よくやった」
「わが配下 セーラーアニマメイツに与えてくだすったギャラクシアさまのパワーにちかって!かならずやのこりのセーラークリスタルも」

「ククッ ―セーラーアニマメイツが セーラースターライツと 太陽系のセーラー戦士どもの敵ではないことはわかりきったこと」
「―最高のクライマックスを ギャラクシアさまがごぞんぶんにおたのしみになれますよう
やつらが真の戦いのリングに上がるまえに かならずやのこりのセーラークリスタル すべてこの手に!」




482: ◆P9MoonSjzo
09/05/02 23:49:58
「無敵のセーラークリスタルをもちながら 人間としてのもろいスターシードにしがみついているとは
人間どものスターシードなど まさに目に見えぬちりのようなもの― 」
「ギャラクシアさま セーラーアニマメイツ第三の戦士 このセーラーレッドクロウが セーラームーンを 美しき舞台へひきずり出してみせましょう」

せつなと共にいたほたるは、大勢のカラスが狂ったように羽ばたいているのを見て、呟いた。「―もう とめられないかもしれない……」「ほたる?」

次の日、レイが十番高校へやってきた。美奈子はバレー部のユニフォームに着替え、自分の制服をレイに渡した。
「レイちゃーん にあうじゃ―んvアタシのセーフク・ピッタシvT.A.女学院潜入事件を思い出すわねっv」
「うさぎは?」「なるちゃんやはるかさんたちとお昼だよん すこしはゲンキあるフリできるみたいね」

「で ウワサのアイドルくんたちは?」美奈子は“みなこのスリーライツ超シークレットvメモvノート”を取り出すと、パラパラ広げて見せた。
「……なにこれ」「スリーライツの超?ノートッvvスリーサイズからうたの歌詞までっっv
三人は昼休みは五限体育の水曜日以外 かならず本館の屋上にいるのよっ これはいまんとこけっこ― トップシークレットなデータよっっ!」

ところが、向かった屋上には人っ子一人いなかった。「で?」「そんな―っっっ なんでだれもいないの~~~っっっ」喚く美奈子。
「ま 昼休みはじまったばかりだし まちましょ」「ちくしょ―っ ハラがへった― 昼ヌキなんだぞ―っ 早くこい~~~っ」

「―あたしも 十番高校えらべばよかったな そうすればみんなといっしょの高校生活おくれたのに」「なに?きゅうに」
レイがあるタロットカードをピッと投げた。「今朝のタロットで このカードがでたの」―死に神……!



483: ◆P9MoonSjzo
09/05/02 23:51:06
「―わかるの いままでの戦いとはちがう 今度こそ帰っては」―これない予感が―
「ストップ!!」美奈子がレイの唇に左手の人差し指を当てた。
「誓ったよね 二人を助け出すって あたしたちはいつだって同じ 仲間を助け!敵をたおし!たいせつな人を守る!今度も同じ!
そしてかならず生きてここへ帰ってくる!」美奈子の顔がパァッと輝いた。
「そして高校生活へ復帰して!今度こそカレシをつくるっっ!!これでキマリッ!!」レイは毎度のことに呆れながらも、額に青筋を浮かせた。

「やっぱオトコよっv中学んトキもけっきょく一人もできなかったし― そんなヒマなかったしー
だから今度こそスリーライツみたいなかあっこいいダーリンをつくるのっ!もちろんキープくんも!!
そんでもって思いっきりデートしまくっていちゃいちゃしまくって フツーの女子高生するのよっっっっ
あたしたちの究極の夢ッッ!やっぱこれしかないでしょ―っ!!」

「うそばっかり」
突然聞こえた声に、レイと美奈子はバッと臨戦態勢に入った。「もう心にきめた人が いるクセに」夜天がクスッと笑う。星野と大気も一緒だ。
「その人のために生きるってきめてるクセに」「……ばれちゃあ ……しょーがないわね」美奈子はフッと息を吐き出すと、態度を改めた。
「そうよ もうとっくにあたしには 命をささげたたった一人の人がいるわ」レイは驚いて美奈子の顔を見つめた。―美奈……!
二人の心に浮かぶのはたった一人、女神のように微笑むうさぎの姿だった。
「―そうよ だからあたしたち 男なんかおよびじゃないのよ」レイが髪を靡かせ、きっぱりと言い切った。「わるい?」

夜天がクスッと笑う。「いや それでこそ真のセーラー戦士―!!」レイが問う。「では あなたたちは!?」
「―もしボクらが ニセモノだったら?」「イコール!あたしたちの敵!!」美奈子が断言する。「敵は倒す!!」
「ヴィーナス・クリスタル・パワ―ッッ」「マーズ・クリスタル・パワ―ッッ」「「メイクアップ!!」」




484: ◆P9MoonSjzo
09/05/02 23:53:01
「あたしたちは無差別に戦いをいどむつもりはないわ!あなたたちの正体が知りたいだけ セーラー戦士を名乗るなら
あたしたちと同じように目のまえで変身して見せて!さあはやく!!」ヴィーナスの剣幕に押され、三人は星形のアクセサリーを取り出した。
「ヒーラー・スター・パワ―」「ファイター・スター・パワ―」「メイカー・スター・パワ―」「「「メイクアップ!!」」」

―感じる 星のパワーを ―これはまちがいなくスターパワーをもつクリスタル
―まちがいなく あたしたちのクリスタル・パワーと同じセーラー・メイクアップ―!

ファイターが語る。「わたしたちや 敵のセーラー戦士たちが 名を語るだけのニセモノのセーラー戦士とは限らない」
「だってそれじゃ本物のセーラー戦士なら……」「あなたたちはどこからきたの?」マーズが尋ねた。
「セーラーマーズ」メイカーがカードを投げて寄こした。「“死に神”のつぎのカードよ」―銀河―!!
そう言って、スターライツは屋上を飛び下りた。ヴィーナスが急いで下を見下ろすと、スリーライツが女の子に囲まれて普通に歩いていた。
―あなたたちは銀河からきたの!?この銀河にはあたしたちのほかにもセーラー戦士がいるの―!?

ザァッと突風が吹き、二枚のカードを運んで行った。―なんて禍々しい気の流れ―!あれは牛(うま)の方角― 火川神社のあたり―!?

火川神社に、怪しげな人影が舞い降りた。
「おまえたちのスターシードの光 すぐわかったわ いいかげんに姿を見せたらどう?フォボス!ディモス!」
名を呼ばれた二匹は、フワッと人間の姿に変化した。
「ひさしぶりね フォボス ディモス!」「―レッドクロウ……!」
●to be continued●



485:マロン名無しさん
09/05/03 09:26:34 xYHuLgZb
美奈子が久しぶりにかっこいい!















…これなんて死亡フラグ?

486:マロン名無しさん
09/05/03 09:27:54
>>480
一瞬何のことかわからなかった自分は負け組

487:マロン名無しさん
09/05/03 09:31:54
うさぎ→まもちゃんに似てるから星野が気になる
星野→「あの人」とやらに似てるからうさぎが気になる


これって恋愛って呼んでいいのか…?

488:マロン名無しさん
09/05/03 09:34:16
わるい?に痺れた

489:マロン名無しさん
09/05/03 09:38:16
なんでスリーライツは普通にうさぎ達の正体知ってるんだ?

490:マロン名無しさん
09/05/03 09:42:43
男性アイドルのスリーサイズってw

491:マロン名無しさん
09/05/03 09:49:13
すっかり屋上がスリーライツのジャンプ台と化してるw

492:マロン名無しさん
09/05/03 19:59:26
>ひさしぶりね フォボス ディモス!
背景みたいなキャラとのフラグとは

493:マロン名無しさん
09/05/03 20:18:57
>>492
背景みたいなキャラが急に目立ったら…フラグだよなこれ…

494:マロン名無しさん
09/05/03 20:26:25
どこぞのシュラク隊みんなで「そんなことないよ!」

495:マロン名無しさん
09/05/03 21:24:19
美奈子とレイの忠誠心が凄いわー

>>487
アニメだと恋愛感情に近かったみたいだけど、原作はどうなんだろうね

496: ◆P9MoonSjzo
09/05/04 22:17:07
Act53 スターズ4

「フォボス ディモス 銀河一神々しく輝く太陽系の火星のプリンセスにその力選ばれ その名と同じ星を与えられ
プリンセスのパートナーとなったラッキーな双子―!むかしはおたがい夢見る訓練兵だったわね」レッドクロウは鞭を取り出し構えた。
「でももうあのころとはちがう!わたしはセーラーレッドクロウ セーラー戦士よ!」―セーラー戦士!?

「銀河に生きるものはすべてスターシードをもつ そしてその中でも選ばれたスターシード セーラークリスタルをもつ者は
セーラー戦士を名のることができる!」
フォボスとディモスが言い返す。「コロニス星でセーラー戦士を名のれるのは わが星コロニスの守護をうけた セーラーコロニスだけよ!」

「ギャラクティカトルネイド!」レッドクロウが問答無用で攻撃してきた。二人は飛び上がって交わすが、後には大きな爆発音が轟いた。
―このパワーは!?
「クククッ そうよ!わたしはギャラクシアさまからセーラークリスタルのパワーを手に入れた!
そして太陽系のセーラー戦士たちのセーラークリスタルとひきかえに こんどこそ本物のセーラー戦士となって新たによみがえること
そしてわたしだけの星をもつことを ギャラクシアさまは約束してくださった!
わたしはギャラクシアさまに忠誠を誓うセーラーアニマメイツとなったのよ!」

信じられない様子の二人。「母星やわたしたちの仲間を わたしたちの誇りセーラーコロニスをうらぎったの!?」
「仲間もセーラーコロニスももういない!母星ももうないわ!」レッドクロウはすごい剣幕で言い放ったかと思うと、怒涛の攻撃を浴びせた。
「フォボス!ディモス!」マーズとヴィーナスが駆け付けるが、間に合わなかった。二人の体は粉のように散っていってしまった。






497: ◆P9MoonSjzo
09/05/04 22:17:58
「マーズ!フレイムスナイパー!!」ところが、レッドクロウはマーズの一撃を己の技で相殺してしまう。
そして、マーズの隙を突いて素早く背後に周り込むと、腕で首を絞めつけた。
「マーズ!!」「おっと!動いたら あっというまにフォボスとディモスの二の舞よ!」
レッドクロウはマーズを捕らえたまま二人のスターシードを手中に収めると、ギャラクシアの元に転送した。「あはははっ」
ヴィーナスはどうすることもできず、ただただ叫ぶしかなかった。「ちくしょ―ッッ セーラームーン!!」
それぞれ授業を受けていたうさぎ・はるか・みちるは咄嗟に異変を感じとった。―ヴィーナス!?

レッドクロウは鞭を構え、今にもマーズを絞め殺そうとしている。「まずは火星のプリンセスからかしら それとも金星のプリンセスから?」
「いいえ!おまえが先よ!」そこには、大きく翼を広げたセーラームーンが立っていた。
「スターライト・ハネムーン セラピ―・キ―ッッス!!」セーラームーンによって、レッドクロウは呆気なく粉砕された。

「セーラームーン!!」安堵したマーズとヴィーナスが、セーラームーンに向かって駆けだした、その瞬間。
二人は背後に現れたギャラクシアに撃たれ、セーラームーンの目の前でボロボロと砕かれていった。
セーラームーンの瞳に、マーキュリーとジュピターが滅んでいった光景がフラッシュバックした。
そして次に浮かんでしまったのは…。“うさ 愛してる”

駆け付けた外部太陽系三戦士はあまりのことに目を疑い、同じころスタジオで仕事をしていたスリーライツも異変を察知した。
「ククッ アハハハハッ」ギャラクシアは二人のセーラークリスタルとともに、再び姿を消してしまった。







498: ◆P9MoonSjzo
09/05/04 22:19:56
呆然自失のセーラームーンは、見えないものを掴むかのように、思わず宙に手を彷徨わせた。
「……ヴィーナス?マーズ?」―ジュピター マーキュリー
そして、衛の体が粉々に崩れていったビジョンが、セーラームーンの瞳にはっきりと映し出された。―まもちゃん……!
セーラームーンはそのまま意識を失って倒れ込んでしまった。

一方、30世紀のクリスタルパレスでは、盛大な宴が催されていた。大勢の客人が、ドレスを着たちびうさを祝福している。
「乾杯!!」「プリンセス うさぎ・SL(スモールレディ)・セレ二ティに乾杯!!」「おかえりなさい!プリンセス!」
キングが、ちびうさに大きな花束を差し出した。クイーンも傍に寄り添っている。
「スモール・レディ 今夜のパーティ―のヒロインはきみだ おかえり すてきなプリンセス」「ありがとう ママ!パパ!」

だが、しばらくすると外から雷鳴が聞こえてきた。「―雷雲?さっきまでは晴れていたのに……」
ベッドの中に入ったちびうさは、なんだか気がかりで寝付けないようだった。―三十世紀にもどってから 空がずっと不安定だ―
―そうだ このお花 あしたプルートのところへもっていこう なにかかわったことはないかきいてみよう

花束を抱えて廊下を歩いていると、ある部屋から明かりが漏れているのに気づいた。ちびうさは思わず覗きこむ。
部屋の中にいたのはクイーンと、跪いてなにやら報告をしているプルートだった。「―時空がゆがみはじめている―!?」
「―遠い時空のかなたで巨大な渦が力を発しています そして過去に異変がおこっています
このままでは……歴史がかわってしまうかもしれない―!」「―過去になにがおこっているの?」「それは……」
そこでクイーンとプルートは一斉に気配に気づき、ドアから覗くちびうさを凝視した。





499: ◆P9MoonSjzo
09/05/04 22:21:28
―過去に異変!?―歴史がかわるかもしれない!?
―まさかセーラームーンたちになにか―!?みんなは無事だろうか 知ってるんだろうかこのことを ―もどらなきゃ!みんなのもとへ!

「―スモール・レディ あなたの修行はもうおわったのです 時空のカギはプルートへ返しました」クイーンが柄の長いロッドを手に論した。
「あなたはこれからこの三十世紀で多くのことを学ばねばなりません」「でも!」「さあ もうお休みなさい」
「あすは月島の離宮で教育カリキュラムを開始します」ちびうさはドレスの裾を広げてお辞儀をした。「……はい ママ」―そんな……

―もう過去へもどれないの?
―巨大な渦ってなに?敵なの!?いったい過去でなにがおこってるの!?歴史がかわるほどのことってなに!?
―もどりたい みんなのもとへ いやな予感がする―
ダイアナは、そんなちびうさを見て心を痛めていた。―スモール・レディ……

―もどりたい!

●to be continued●





500:マロン名無しさん
09/05/04 22:27:21
ほたるが復活したのにちびうさは来られないとはカワイソス
そのうち来ることになるだろうけど。

501:マロン名無しさん
09/05/04 22:33:45
あーん!なんかもういろいろ死んだ!
セーラー戦士よいしょ本&一期生F.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…美形薄命だ…

・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代はフォボスとかゴッドマーズとか闘神ダイモスとかヴィーナスだ!」の葉書きを出してまだ2週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんなギャラクシアンごときに殺られるなんてっ!!
アニメと差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・

私はあのおそろしく鈍い彼女らが(たとえド噛ませ犬でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
レッドクロウさまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
先生のカバッ!!え~ん・゚・(ノД`)・゚・

502:マロン名無しさん
09/05/04 22:39:10
プルートは女子大生と門番を兼業してるの?
ハードすぎるだろ。いつ寝るんだ。

503:マロン名無しさん
09/05/04 23:15:55 Cd+ZGpi4
>>502
時をかけるせつなさんなら
レポートや論文の締切も楽勝なのです

504:マロン名無しさん
09/05/04 23:35:01
プルえも~ん
一日が50時間になる道具出して~

505:マロン名無しさん
09/05/04 23:55:06
>>501
さり気なくレッドクロウも追悼w

506:マロン名無しさん
09/05/04 23:56:59
>>502
女子大生なのが二十世紀のプルートで、
門番やってんのが三十世紀のプルートなんじゃない?原作では

507:マロン名無しさん
09/05/05 00:00:03
門番のプルートのコスチュームが
デスバスターズ編のころのもの(ハート形のブローチ)に戻ってるのは何故?

508:マロン名無しさん
09/05/05 00:02:34
コードネームはセーラーV・完

509:マロン名無しさん
09/05/05 00:04:38
>>504
はいっ!時空の扉(ドア)ぁ~

510:マロン名無しさん
09/05/05 00:07:06
三十世紀のはるか・みちる・ほたるマダー?

511:マロン名無しさん
09/05/05 00:14:10
果敢にクインベリルを討伐した頃のヴィーナスが好きだっただけにいっそう泣ける
ここ最近のヤムチャ化といったら…

512:マロン名無しさん
09/05/05 00:18:21
>月島の離宮で教育カリキュラムを開始

↑これすごく気になったんだが
月島ってなんだ?そんな島東京にあったか?それとも月に浮かんでる島?

513:マロン名無しさん
09/05/05 00:27:38
ギャラクシアンはうさぎの目の前で殺すことにこだわっているみたいだな
よっぽどうさぎに恨みがあるのかなんなのか

514:マロン名無しさん
09/05/05 00:30:21
変 態 王 が 三 十 世 気 で 普 通 に 生 き て る 件

515:マロン名無しさん
09/05/05 00:40:16
レイオタ・美奈子オタお気の毒…
自分の好きなキャラはまだ無事だけど、明日は我が身かな(;´д⊂)

516:マロン名無しさん
09/05/05 00:40:22
>>514
じゃあ生き返るんだろうな

517:マロン名無しさん
09/05/05 00:49:52
復活フラグ早すぎwww

518:マロン名無しさん
09/05/05 14:23:02
>火星のプリンセスにその力選ばれ その名と同じ星を与えられ
プリンセスのパートナーとなったラッキーな双子―!

たまたま名前と同じ星を貰ったのかよ

519:マロン名無しさん
09/05/05 14:25:28
ギャラ串餡こえー
どこにでも出てくんのな

520:マロン名無しさん
09/05/05 14:31:34
フォボスとディモスがコロニス星人?
普通に火星人だと思ってた
どんだけ中央集権制だよ

521:マロン名無しさん
09/05/05 14:33:22
あの、はるみちは…ほたるは死にませんよね?((((゜д゜;))))

522:マロン名無しさん
09/05/05 14:35:09
マーズフレイムスナイパーって、タイガーズアイを倒しただけでもうお蔵入りか

523:マロン名無しさん
09/05/05 14:55:35
美奈子追悼スレやっぱ荒れてんな
セーラーV時代からの古参ファンが暴走してる模様

524:マロン名無しさん
09/05/05 14:56:48
運営「そろそろ追悼スレ乱立ウザい」

525:マロン名無しさん
09/05/05 15:33:55
今年度いっぱいで元々の主役は全員退場
来年度から新たに、飛行機や車に変形するセーラー服を纏った戦士が戦う
「スチールセーラー」が始まる

という夢を見たんだ

526:マロン名無しさん
09/05/05 22:25:56
>>525
むぅ 出たな 鳳凰幻魔拳

527:マロン名無しさん
09/05/05 22:38:46
>>525一輝乙

528:マロン名無しさん
09/05/05 22:40:14
>>525
セーラー服デカとヴィーナスデカ参戦ですね、わかります

529:マロン名無しさん
09/05/05 22:42:09
フォボスとディモスってほんと空気だったよな…合掌

530:マロン名無しさん
09/05/05 23:08:31
みんなが復活するときに
なんとなく忘れられそうな気がする空気カラス

531:マロン名無しさん
09/05/06 00:49:09
>>530
普通にありそうだから困る

532:マロン名無しさん
09/05/06 00:50:23
レイってほんと空気だったよな…合掌

533:マロン名無しさん
09/05/06 00:52:31
急逝した亜美まこに比べて
レイ美奈はこれでもかって死亡フラグ立ってたから
みんな心の準備できてよかったかもね

534:マロン名無しさん
09/05/06 00:53:35
月島の離宮についてkwsk

535: ◆P9MoonSjzo
09/05/06 22:16:20
Act53-2

はるか・みちる・せつなは、倒れたうさぎを家まで送り届けた。
「―あたしたちのキャッスルへもどろう そして太陽系内にシールドをはろう」はるかがそう言った。
「あたしたちの力(パワー)だけでシールドなんてムリだわ!星系のバランスがくずれるかもしれない キケンよ!」みちるが反対する。

「守護力精霊(セーラーパワーガーディアン)の力をかりる これ以上の侵入者を防ぐには それしかない
そして ―セーラースターライツに 協力してもらおう 銀河じゅうのセーラー戦士のデータを集めるんだ
―なにがおこっているのかたしかめるんだ」
三人は決意したように視線を交わす。「今度の戦いはあたしたちだけのレベルの話じゃなさそうだ」
「ルナ アルテミス すこしの間 プリンセスとほたるをたのむわ」「気をつけて」ルナとアルテミスを抱いたほたるに見送られ、三人は宇宙へ飛び立った。

「さあ どうぞ」育子ママがスリーライツの三人を家の中へと招き入れる。
「すぐ目をさますと思うわ ホントにどうしちゃったのかしらね きゅうにたおれたりして」
うさぎの部屋に入ると、うさぎはちびちびに付き添われてベッドで眠っていた。星野はちびちびを見た瞬間、何かを感じ取った。―この子―?
「まあちびちびちゃん うさぎの部屋にいたの?おやつたべる?」「たべる―っっ」ちびちびは育子ママに手を引かれて部屋を出て行った。

横になっていたうさぎは、気配を感じてか、フッと目を開けた。「……思い出したわ」―空港でまもちゃんは あたしの目のまえで……
うさぎは両手で顔を覆った。……信じたくなくて あたし…… 自分で自分の記憶を……
「……あいつ…… わらってまもちゃんを…… ヴィーナスとマーズを…… ……あいつがギャラクシアなのね?」
「そう きっと いままでで最強の きみの敵―」「どこにいるの?ギャラクシアは」星野は口をつぐんでしまった。
「あいつもセーラー戦士なの?なぜセーラー戦士なのにあたしたちをおそうの!?戦いをいどんでくるの!?」


536: ◆P9MoonSjzo
09/05/06 22:17:37
代わって大気が口を開いた。
「―あなたたちだけじゃない ギャラクシアは銀河じゅうのセーラー戦士をおそってるのよ おそらくセーラー戦士の頂点に立つために」
―銀河じゅうのセーラー戦士?
「―銀河に あたしたちのほかにもセーラー戦士がいるの―?」
「そう わたしたちのようにね そしてぼくらの星も ぼくらのプリンセスもギャラクシアにおそわれた―」
うさぎは僅かに動揺した。―おそわれて……

「……おしえて まもちゃんやヴィーナスたちの体は みんなの体は滅んだって ……どういうことなの?」「―人間としての“死”だ」
“死”―?

―死んだ―?

「滅んだのは肉体だけだセーラームーン」夜天が勇気づける。
「セーラー戦士のすべてはセーラークリスタルのうちにある 未知の力の結晶 セーラークリスタルは消えたりしない!
だからこそギャラクシアはセーラークリスタルだけをねらってくるんだ!」

「三人とも!」ルナがここでストップをかけた。「これ以上はもういいわ きょうはもう帰って」見ればうさぎは体を丸めて小さく震えていた。
部屋を出る時、星野は棚に香炉が置いてあるのに気づいた。―!?
「セーラームーン」星野は、一枚のカードをベッドに向かって投げた。「ギャラクシアは そこにいるよ」
―燃えるような大きな星 ここは……銀河―?銀河(ギャラクシー)の中心―!?
うさぎは溢れ出る涙を止められなかった。……いままでとどいたカードは ……まもちゃんじゃなくて 星野くんだったの……?

スリーライツは外から月野家を眺めた。「―まちがいないのか?」「かすかにキンモクセイの残り香があった それにあの香炉― まちがいない」






537: ◆P9MoonSjzo
09/05/06 22:19:01
「出席をとる!相川!」「ハイ!」「愛野!―愛野?」うさぎは、はっとして叫んだ。「やっ 休みです!」「そうか」
うさぎは悲しみで胸が押しつぶされそうだった。……みなP…… あみちゃん……!まこちゃん……!レイちゃん……!

「えー とつぜんだが転校生を紹介する ―リビアからきた」「鈴にゃんこで~~すvよろしくうっv」
星野が警戒してちらりと鈴を見やった。―転校生?
「鈴は家が貿易商で三年間リビアにいたそうだ 授業や校内のことなど教えてあげるように」

休み時間、にゃんこがうさぎのところへ寄ってきた。
「ねえねえん そのおだんごアタマカワイ~~イvにゃんこもそれしたいにゃあっv今度結い方教えてね うさぎちゃんv」「えっ うん いいよ」
スリーライツの周りは今日も人だかりが出来ている。「なあに?うるさいにゃ~~あ」
うさぎの友人が説明する。「知らないの?あの三人スリーライツって超人気アイドルなの やっぱりすこしまえに転校してきたのよ」
「ふーん」にゃんこは明らかに面白くなさそうだ。すると、あす眼鏡の男子生徒が好意的に話しかけてきた。
「ねね 鈴さん にゃんこってカワイイ名まえだね ネコが好きなの?」とこどが、にゃんこは顔を背けて思いきり無視してしまった。
うさぎはなんて露骨な、と思わず呆れる。「あたしね やっぱり信じあえるのは女のコどーしだけだと思ってるからv」

「でもねーえ うさぎちゃん」にゃんこがスリーライツを見てキラリと目を光らせた。
「女のクセにオトコのカッコしてるヤツらのいうことは 信用しないほうがいいかにゃv」うさぎはぽかんとしてしまう。―鈴さん?
うさぎの友人はびっくり。「えっえっ ダレのコトッ??うさぎってヅカファンだったのっ??」






538: ◆P9MoonSjzo
09/05/06 22:20:22
スリーライツは屋上から教室の様子を眺めていた。「あの転校生 異星人(エイリアン)のフェロモンをプンプンさせやがって」
「ボクたちもヒトのコトはいえないケドね☆」夜天が突っ込む。「学校の中まで入りこんでくるとはね」
「それより」「うん!」「いきましょう!」三人は一斉に屋上から飛び下りた。

外部太陽系三戦士は、それぞれ自分たちの城へと辿り着いた。
「なつかしいわ このカロンキャッスルにふたたびやってくる日がくるなんて」プルートはどこか嬉しそうにしている。
―この太陽系を統べる シルバー・ミレニアムの女王クイーンセレ二ティが わたしたちの誕生のとき与えてくださったわたしたちの城(キャッスル)―

「おまちしておりました プリンセスプルート」ガーディアン・プルートが出迎える。「プリンセスウラヌスから通信が入っています」
『プルート すぐにシールドの用意を!』「まって 流星のデータを調べたいの」『流星?』
「―ここ数か月地球にふりそそいでいたあの異常な いて座α流星雨よ」
―すべての流星が太陽系からの脱出速度を超えている ありえない流星雨―!
―この星たちのパワーは―!太陽系にはないパワーだわ ―まさか ―太陽系よりもっと遠く離れた星間からやってきた星たち―?

「そんな……!流星雨になりすまして地球に入りこんでいたなんて……!」とネプチューン。
「それで?プルート シャドウ・ギャラクティカの兵士どもは いったいどこから?」「―銀河よ ―銀河から―」
突如、プルートの背後にギャラクシアが現れた。「だれ!?」振り向いたプルートは、そのまま光に飲まれた。「プリンセス!?」ガーディアンプルートが叫ぶ。

「プルート!?」通信していた画面が砂嵐になり、ウラヌス・ネプチューンも異変を察知した。
一方、ほたるはルナとアルテミスと共に、砂遊びをするちびちびの面倒を見ていたが…。
突然、吸い寄せられるようにどこかへ消えてしまった。「ほたる!?」
―ウラヌスネプチューンプルートたちになにかおこった―!?



539: ◆P9MoonSjzo
09/05/06 22:21:22
うさぎは一人、屋上に佇んでいた。“―人間としての「死」だ”―死んだ まもちゃんが あみちゃん まこちゃん レイちゃん みなPが
―信じられない― “滅んだのは肉体だけだ”―死ってこんなにとつぜんあっけなくおとずれるものなの?
“―セーラー戦士のすべてはセーラークリスタルの内にある”―あたしたちにとって肉体は重要じゃ なかったの?

―コワイ…… あたしたち これからどうなってしまうの―?

ルナとアルテミスは、うさぎの高校へ向かっていた。「―アルテミス」「ルナ……!」
―感じる まさか…… でも― どうしてこんなところにあたしたちとおなじパワーをもつ者が―…!

「うさーぎちゃんっv」「ひえっ☆」にゃんこがぎゅうっとうさぎに抱きついた。「にゃんこちゃんっ?」
「ねええ」にゃんこの指が、うさぎのブローチをなぞり、うさぎはドキっとする。
「きょううさぎちゃんちへ あそびにいきたいにゃあ 夕ごはんはスズメちゃんがいいちゃあv」
「ダメよ!!」現れたルナが叫んだ。「正体をお見せ!この化けネコッ!!」

月野家では、ちびちびが香炉を目の前に置いてうたたねしていた。「その香炉をわたしてもらおう」「!」スリーライツの三人が、姿を見せた。
「さあ」「……だめ だめだめだめ~~っっ」

そのとき、香炉から、ふわりと人影が現れた。「―だいじょうぶよ ちびちびちゃん この者たちはわたしのたいせつな友だちなの」
「―プリンセス!」
●to be continued●





540:マロン名無しさん
09/05/06 22:58:43 MZcCMAwo
え…ほたる死んだ……?

541:マロン名無しさん
09/05/06 22:59:57
--_─ - ─_-_─ -  ─- ̄─ - ─_-_─ - _--
            -  ̄─_─ ̄─ -- = ─ -- = ─- ̄-
              ─ ̄ ---- ─- ̄─---- ̄--
            -  ̄─_─ ̄─ -- = ─ ─- ̄-
              ─ ̄ ---- ─---- ̄--
           ∧∧
           /⌒ヽ)   逝ってくる・・・・
         三三三
        三三 ザブザブ....

542:マロン名無しさん
09/05/06 23:17:16
みんなリタイアしすぎでカナシス

543:マロン名無しさん
09/05/07 00:32:10
はるかとみちるは無事ですよね???

544: ◆P9MoonSjzo
09/05/08 21:53:09
[美少女戦士セーラームーン番外編]
ヒミツのハンマープライス堂(「なかよし」1996年8月号掲載)

(※1995年8月、フジテレビの人気バラエティー番組『ハンマープライス』に『セーラームーン』登場。
武内先生の原作マンガへの登場権が200万円で落札される。
「なかよし」1996年8月号に『ハンマープライス』用の特別マンガが掲載され、落札者をモデルにした『でぶっちょ仮面』が登場する。)


「ちっびうっさちゃ―んっv」月野家の門の前で、ほたるが元気よくちびうさを呼んだ。
「あvほたるちゃーんvいまいく―っv」―あたしv月野うさぎv通称ちびうさ 区立十番小三年一組園芸委員よっvでも年は902歳!
―きょうは日曜日 これからショッピングへいくのv
すると、ちょうど衛と彼の腕にぎゅっと抱きついたうさぎのカップルに出くわした。
「あら あたしたちもこれからまもちゃんがハーバードへもっていくもの買いにいくのよvとちゅーまでいっしょにいこっか―v」

「ここでクラスの子とまちあわせしてるんだけど」ちびうさがキョロキョロと辺りを見回す。
しばらくして、轟音と共に現れたのはなんとド派手なオープンカー。ゲゲッ☆ハコ乗りッ!?まさかレディース!?と衛・うさぎはドン引き。
車を降りてきたのは、超露出度高めな服を着た、やけに発育の良い小麦肌の少女二人だった。
「ちっびうっさちゃ~~~んっっv」「なるるあ→んどるるな参上―→っっv」
居合わせた衛は鼻血を勢いよく吹きだした。「わ~~~っ まもちゃ~~んっっ」

二人は悪びれる様子もなく、ぎゅうっとちびうさに抱きついた。「おくれてごめ―→んっv」「もしかしてチョ―→MM(マジムカツク)ッ!?」
よく見ると、二人はアイスクリームを持っている。「ちょっととちゅうでハゲッちゃって―」
「ハゲる!?」怪訝に眉をひそめるほたるに、ちびうさが説明する。「ハ―ゲンダッツのアイスを食べることなんだって」

ちびうさがほたるに二人を紹介する。


545: ◆P9MoonSjzo
09/05/08 21:54:15
「こちら同じクラスの大阪なるるちゃんと」「なるるで―→すっv」「神戸るるなちゃんv」
「るるなで―→すっvちびうさちゃんのチョーMD(マブダチ)よっv」さらによく見ると、二人は紙袋をいくつも持っている。
「そーいえばハゲったあとに―っ ついブランドっちゃってえー フクいっぱい買っちゃってえー」
「あたしたちってチョーDH(ダイヒンシュク)―→ッ!?」
ちびうさが補足する。「二人のシュミはファッションショーなのvしかも超ブランド品の」
「ふ→ん」ほたるはちびうさにベタベタする二人がおもしろくないようだ。

「なるるちゃんるるなちゃん こちら三組のほたるちゃんv」ほたるは負けじとぎゅうとちびうさの腕に抱きついた。「ちびうさちゃんの大親友よっ!」
「ふ―→ん」「ふ―→ん」なるるとるるなはぐいっとちびうさの腕を引っ張った。ほたるも片方の腕をぐいぐい引っ張る。
両者の間には馬血馬血(バチバチ)と熱い火花が飛んだのだった。
「じゃ あたしたちはこれでっっ」「コドモのテンションについてけないので」恐れをなしたのか、うさぎと衛は去っていった。

「で?きょうはどこいくの?」この一言に、なるるとるるなは一斉に振り返った。「もちっ いつもの質屋よっ!」「質屋??」
二人に連れられて向かったのは、その名も「ハンマープライス堂」という小さな店だった。
「?質屋ってなに屋さんなの?」ちびうさが質問する。「なんでも屋さんよっ」「いろ→んなものを売ったり買ったりしてくれるのっv
とくにブランド品や超レアものがっ!」「ふーん 質屋ってなんでも屋さんかあっ」ちびうさはこの説明で納得してしまったようだ。


546: ◆P9MoonSjzo
09/05/08 21:55:11
ところが店の中に入ると、ぽっちゃり系の男性店員をチンピラ連中がなにやら脅しているではないか。
「おらおら 今度くるときはきっちりおとしまえつけてやるぜっ」リーゼントの男に蹴られ、店員はコロコロと転がっていってしまった。
ちびうさが慌てて声を掛ける。「だっ だいじょうぶですかっ!?」「ヘ―キへ―キ これくらいだいじょーぶなのv」
店員は目を回しながらもVサインをして見せた。ふらふらと店の奥に引っ込む店員を見て、ちびうさは心配そうにしている。

店内には、それはたくさんの品物が整然と飾られていた。「わああ~~ 質屋さんって ホントにいろんなもの売ってるのねえ」
なるるとるるなは歓声を上げる。「さがしてたチャンネルのうきわがある~~っっっ」「グッチッチッのまな板がある~~っっvチョレア~~ッv」
ほたるは頭に疑問符を浮かべている。「チャンネル?(←テレビ??)グッチッチ??(←ぬいぐるみ??それはモンチッチ)」

「チャンネルってゆーのはねえっ ガブリエルナタデココが1909年にパリでスタートさせたフランスの超人気ブランドッ!」とるるな。
「グッチッチってゆーのは1906年グチ子グッチがフィレンツェではじめた高級馬具商がはじまりのイタリアの超人気ブランドッ!」となるる。
「あたしたちは小学生チャンネラ→よっ」「グッチャッチャ→よっっv」どこか嬉しそうな二人。

ほたるは頭を抱えた。「チャネラー!?(←まさかブラックムーンのコーゲキがっっ)グチャグチャ??」
ちびうさがここで補足する。「“チャンネル”ってブランドの大ファンの人たちのことを“チャンネラー”
“グッチッチ”ってブランドの大ファンの人たちのことを“グッチャッチャー”ってゆーのよほたるちゃん
(ちなみにセーラーチームのファンの人たちのコトは“セーラーチーマー”かしらあっv)」







547: ◆P9MoonSjzo
09/05/08 21:55:52
なるるとるるなはきゃぴきゃぴとはしゃぎ出す。「つまりあたしたちって―→」「チョ―→コギャルってヤツ―→ッッ!?vv」
「ふ→ん」ほたるはそんな二人を冷めた目で見つめた後、「死語」と一蹴してしまった。

ちびうさは、ふと店内に人だかりが出来ているのに気づいた。ほたるも違和感を感じたようだ。
―あのひときわクライ人だかりは! ―妖気!まさか敵ッ!?
ちびうさとほたるはもぞもぞと群衆の足を潜り、前へと出てみた。「わああっvセーラーVの等身大のお人形さんっっ!」
ちびうさは思わずニヤける。―超レアモノ~~ッ みなPに見せたい―っ よく見るとヘンな服きてるしーっっっ
「わ― ちびムーン人形もある!人形がいっぱいだあっv人形のコーナ―なのねっっ」カワイイ、とほたるも見とれている。

突然、ひときわ大きな歓声が上がった。声の主はもちろんなるるとるるな。
「見て見てッ エターナルセーラームーンのワンピ売ってる―うっv」
「こっちは原作にしかでてこないニューバージョンのマーキュリーのワンピ―ッッvvv」
「あのねほたるちゃん なるるちゃんとるるなちゃんはブランドだけじゃなくってアニメのキャラのファッションショーもスキなのよ」とちびうさ。
「かわいくってレアな服ならなんでも着てみたくなっちゃうんだって オンナのサガよね―っ」
見れば、なるるとるるなはさっそくコスプr…試着を済ませている。

「ふ―→ん」ほたるは、先ほどの人形コーナーに群がる男達を横目で見たあと…
「おたく[御宅] (代)①相手の家・家庭・夫・会社を言う敬語 対義:うち あなた。you」この一言に、なるるとるるなはピシッと石化した。
「キサマ―ッッ タイマンはるか―→っっ ブッ殺すっっ」「まあまあ」




548: ◆P9MoonSjzo
09/05/08 21:56:44
この様子を、影から先ほどの店員が覗き見ていた。……よかった よろこんでもらえたなのv
―ボクは凡松浦マコト 10月27日生まれのB型なのv趣味はししゅうなのvこの質屋ハンマープライス堂の第十八代当主なのv
―あの二人 こないだきた時に
「こんどのイベントのコスプレど→するう?セーラームーンってつくるのチョーかったり→っ!」
「どっかに売ってないかな→ マーキュリーのニューバージョンのフク→ッッ!」―だからきっと気に入ってもらえると思ったなのv

なるるとるるなは満面の笑顔でお会計しに店長の元へやってきた。「これくださ―→いっ」
「もちろん天下ムテキの パパのゴールドカ→ドでっ」「コーポレートカ→ドでっ」「…泡(バブル)」ついていけん、とほたるはキレ気味だ。

店長のシャツとエプロンには、ルナ・アルテミス・ダイアナの可愛らしい刺繍が施されていた。
「店長~~っ そのシャツとエプロンチョカワイ~~ッv」「それどこで売ってるの?チョホシ~~ッ」
「ああこれはねボクのお手製なのvボクっししゅうがシュミなのvよかったらあしたまでにこれと同じヤツ四着つくっておくなのvいるなの?」
四人は大喜び。「じゃ 明日とりにきまーすっv」

外に出ると、店の隣に古めかしい蔵が建っているのに気が付いた。
「わ―っ 古い蔵☆なんかコワーイッ」「蔵は質屋の命なのvむかしは質草を保管しておいたなのv
いまはこれから店に出す予定のたいせつな商品をしまってあるなのv」なるるとるるなはもしかして宝の山?とドキドキしている。

店長は、四人に手を振って見送った。―ボクの夢は…… ―この質屋ハンマープライス堂を
―あの四人のようなフツーの女のコたちが気軽にこれるカワイイショップにするコトな・の・




549: ◆P9MoonSjzo
09/05/08 21:57:34
次の日―。「ごっめ~~ん オニH(ヒンシュク)→ッ?」「んも―っ☆なるるちゃんるるなちゃん三十分のちこくよっ☆」ちびうさが文句を言う。
(わるいけどほたるはチョバブよっっ☆三十分もまたせやがってっっ)
「ごめ~~~ん ちょっととちゅうで ドトっちゃって―→っ」
「ドトる?(←トド?)」「……ドトールでお茶してきたんだって」寄り道魔コンビめ、とちびうさは呆れ顔。

しかし、店の前では店長がチンピラ共にヤキを入れられていた。
「いつまでイキがってんだあ?コラあ きょうこそ立ちのいてもらうぜっっ」「ココにハンコおした土地の引き渡し書も ちゃあんとあんだぜっ」
女たちが、店の脇でひそひそと噂話に花を咲かせている。「あそこの質屋 先代さんが上にバカがつくほど人がよくて」
「うっかり悪徳不動産屋にだまされて いまひどい地上げにあってるらしーわよっ」確かに、この質屋が建っているのは一等地だ。

「おらおら いつまでムリしてられっかなあ?」チンピラ共が、建設車両を引きつれてきた。
「なるるちゃん!るるなちゃん!あぶないっっ!!」咄嗟に、店長が二人を突き飛ばした。「あぶな―いなのねっっっっ」
店長は頭をぶつけてのびてしまった。「きゃ~~っっ 店長ッ しっかりして~~っっ」
店長がなんとか顔を起こすと、目に入ってきたのはすっかりひしゃげてしまった。「ああっ 店があっ☆☆なのねっっ」なおも建設車両は猛烈な勢いで突っ込んでくる。
「わああっっ☆関東大震災でもびくともしなかった ウチの蔵があっなのねっっ☆」

亀裂の入った蔵から、突如禍々しい妖気が立ち上った。ちびうさとほたるが身構える。―妖気!?
なんと悪霊はほたるの体に入りこみ、ほたるは髪の長いおぞましい魔物に変化してしまった!
「ほっっほたるちゃんっっっっ!?」
“わちきはこのお蔵に巣くう地霊(ゲニウス・ロキ)プリティーvゴーストおたクーラさまじゃv
神聖なるわちきの眠りをさまたげるやからは ゆるさんぞええ~~”「わ~~~んっ ほたるちゃ~~ん」ちびうさ涙目。


550: ◆P9MoonSjzo
09/05/08 21:59:38
そこに偶然うさぎが通りかかった。「ゲゲッ☆またゴーストが出たの?」

「なるるっ!」「るるなっ!」なるるとるるなはガシッと手を組んだ。「あれも地上げ屋のしわざっ!?」
「もしかしてこれはチョ→MY(マジヤバッ!?)」
うさぎとちびうさが意気込む。「これはまさしくっ!」「「あたしたちの出番だわっっ!」」とセリフを横取りしたのは…なるるとるるな!?

「変身よ!ちびうさ!!シルバー・ムーン・クリスタル・パワ―ッッ!」「ピンク・ムーン・クリスタル・パワ―ッッ」
「「メイクア―ッップ!!」」うさぎとちびうさはそれぞれセーラームーンよセーラーちびムーンに変身した。
「さあ!あたしたちがきたからには地上げ屋だろーがゴーストだろーがry」「「おまちなさ―→い!!」」二人は拍子抜け。

「ひとりボッチャ―→なおたくのオアシス!あ→んど!あたしたちコギャルの心のやすらぎ」「質屋ハンマ→プライス堂を地上げっちゃお→なんて!」
「「チョべリバMM(マッハムカツク)―→ッッ!!」」「なんだコラあ おまえらはっ」チンピラ共が振り向いた。
「小学生コスプレイヤ―→ るるなっv」「あ―→んどなるるよっv」
いつ着替えたのか、セーラー戦士をパク…リスペクトしたキワドイ格好に、チンピラとついでに店長も鼻血噴出。
「せっかくるん2気分でここへきたのにあ―→んたたちのおかげで」「「あたしたち超(チョーッ)ホワイト・キックよ―→ッッ」」
キックが炸裂し、チンピラ達はあっけなくのびてしまった。

すると、店にいたオタク達からどどっと歓声が上がった。「新キャラッ??」「アイドル??」「チェーック!」
すっかりその場は撮影会場と化してしまった…。
「ちなみにホワイト・キックで白(しら)・ける……」「アンタ主役の座があやうしーっっなトキになにいってんのよ~~っっっ」
セーラームーンがちびムーンに涙目で突っ込む。



551: ◆P9MoonSjzo
09/05/08 22:00:40
ついに地霊の堪忍袋の緒が切れた。「ここはコスプレパーティー会場じゃな~~~いぞえっっ おたク~~ラッみんなまとめて」
「おクラ入り~~~っっっ」まるで蔵がブラックホールにでもなったように、皆を吸い込んでいく…。
店長は必死で電柱にしがみついた。「わわわっ これはまさしく小さいころばあちゃまのいっていた……」―お蔵の守り神さまのたたりなの~~っっ!!
「主人公なのにおクラ入りなんてそんなバカなっっ」店長は、セーラームーンとちびムーンが曲がった道路標識にぶら下がっているのに気づいた。
―あれはセーラームーン!?ちびムーン!?なのっっっ!?
「せっかくのコスプレがお蔵入りなんてイヤ~~ンン」なるるとるるなは今にも蔵に吸い込まれそうになっている。
―こうしちゃいられないっ!なのっっ!!よおお~~~~し!!なのっっっつ!!

突然、なるるとるるなは網にくるまれ、安全な店内に引き上げられた。放りだされた二人を受け止めたのは、ぽよんという心地よい感触。
「この感触は」「あなたは……」そこに現れたのは、なんとマスクをつけ、頭に薔薇を挿し、全身マントでくるまった小太りの男。
「わたしの名はでぶっちょ仮面 ……とでもしておいてほしいなのv」なるるとるるなはうっとり。「「でぶっちょ仮面さま……v」」

でぶっちょ仮面(?)はガラリと戸を開けて外に舞い戻った。
「セーラームーン!ちびムーン!いまなの!!お蔵の守り神さまをしずめてほしいなの!」
「やった!出番がまわってきたわよちびム―ン!!」「「スターライト・ハネムーン!!ダブル・セラピー・キーッッッス!」」
「ほたるちゃんにとりついた悪霊ッッ!きえろ~~~っっっ」
すると地霊は成仏し、ほたるは我に返った。「あっあれっっ!?あたしいままでナニして…!?」





552: ◆P9MoonSjzo
09/05/08 22:01:27
「うそ―→っうそ―→っ」「モノホンのセーラームーン!?ちびムーン!?チョラッキ―→ッ チョベリグ―→ッッ」
なるるとるるなははっとした。「でぶっちょ仮面さまッ!?」しかしそこには彼の姿はなかった。
店内を見回すと、チンピラが目を回して倒れている。二人は土地引き渡し書をビリビリに破いた。
「バンザ―イッッ これであたしたちのハンマープライス堂も」「安泰よ~~ 超AS(あんしん)―→ッv」

しかしこの騒ぎで店はグシャッと全壊してしまい、数か月後、見事新装オープンを果たした。
「しょえ~~っっ☆あのハンマープライス堂がこーんなにキレイなビルになっちゃうとは☆」感心するちびうさ。
店のシンボルの大きな羽は店長が彫ってつくったらしい。もちろん蔵はキレイに直して火川神社でおはらいしてもらったようだ。

「ごっめ―→ん あたしたちってばま→たちこく―→っ!?」しかしなるるとるるなはやはり悪びれる様子がない。
「ちょっととちゅうで」「オケっちゃって―→っv」「オケる?」聞き返すほたるに、ちびうさが説明する。「カラオケボックスいってたんだって」
そこへあらわれたのは、なんとうさぎの親友のなるだった。「あ― なるるっ!きょうは塾の日でしょ!?まーたカラオケいってサボッたの!?」
「ゲゲッッ おね―→ちゃんっっ」なんとなるるはなるの妹だったようだ。

「ねねっほたるちゃんっ!」なるるとるるながほたると内緒話を始めた。
「あのトキあのさわぎでちびうさちゃんさがせなかったケド ほたるちゃんも見たでしょ!?セーラームーンとちびムーン!!」
「このコトはあたしたちだけのヒ・ミ・ツ・ねっv」「ちびうさちゃんてさ ちびムーンににてると思わないっ?」
「あ!でもこれもちびうさちゃんにはナ・イ・ショよっ」ほたるはくすりと微笑んだ。「もちのろんよっv」
「それにしても……vでぶっちょ仮面さま……v」「いったいどんなヒトなのかしら……v」夢見るなるるとるるなの傍を、店長が普通に通りすぎていった。



553: ◆P9MoonSjzo
09/05/08 22:04:06
「あ なるるちゃんるるなちゃん 蔵にあったボクの大作お店に出したなのv見てほしいなのvv」
「チャンネルの十二単~~っv」「グッチッチのゆかただ~~っv」大歓声を上げる二人。

「そーだ!ほたるちゃん!ナイショだけど」「セーラームーンもどうやらこの質屋の客だったみたいよ!」
「「だってエターナルセーラームーンの背中の羽 この店のシンボルのあの羽根と同じだったもんっ!」」
まさかセーラームーンのコスチュームは店長作!?そんな疑問を残し、無事に事件は解決したのだった。
●The End●


おまけ

「小学生コスプレイヤーるるなっ」「あ―→んどなるるっっ参上ッッv」突風が吹き、二人のミニスカが豪快にめくれてしまった。
そこに通りかかったのはなんとタキシード仮面。
「ワハハハッ わたしの名はタキシード仮面ッ!!ぱんっ2(つー)○(まる)見えだっっ さらばだっっっ!!」
「あれがタキシード仮面さま―→っっ!?」「チョーヤガモ―→ッッ」二人は胸キュン。

「さーてコマもなくなってきたしこれからど→するう?」「ちょっとトリってくう―→?」
「ヤガモ??トリる???」疑問を浮かべるほたるに、ちびうさが答える。
「ヤガモは矢がムネにささること トリるはケンタッキーにいくことだって」
しかし衛の言動にちびうさはまたも涙目だった。



554:マロン名無しさん
09/05/08 22:30:56
変態キタ――――( ゜∀ ゜)――――!!

555:マロン名無しさん
09/05/08 22:38:33 vKCXFjOx
スカートめくりきたああああああ

556:マロン名無しさん
09/05/08 22:41:05
変態w久々だからって自己主張しすぎwww

557:マロン名無しさん
09/05/08 22:44:35
でぶっちょ仮面はないわ~

558:マロン名無しさん
09/05/08 23:01:55
なるちゃんキター

559:マロン名無しさん
09/05/08 23:06:47
来月号からヒロインはでぶっちょ仮面でお送りいたします

560:マロン名無しさん
09/05/08 23:09:12
ほたるが生きてるしゃべってるゥゥ――!!

561:マロン名無しさん
09/05/08 23:11:48
二百万円出してでぶっちょ仮面って‥‥
松浦さんとやらはこれで満足できたんだろうか

562:マロン名無しさん
09/05/08 23:15:47
>ふーん 質屋ってなんでもやさんかあっ

これ読んだ子同じ勘違いしたりしないか?w

563:マロン名無しさん
09/05/08 23:17:09
不覚にもサンバなおばけで吹いた

564:マロン名無しさん
09/05/08 23:18:38
変態…私達のことはもういいんだよ
安らかにおねむり

565:マロン名無しさん
09/05/08 23:22:55
こうして小学生のパンチラを拝んで心残りが無くなった変態はあの世へと帰っていった…

~美少女戦士セーラームーン・完~

566:マロン名無しさん
09/05/08 23:27:16
ダメだ
ヤクザ二人が幽助と桑原に見える

567:マロン名無しさん
09/05/08 23:30:01
ついにセーラームーンにもコギャル旋風がやってきたか
まあほたるがガングロになったりしなければ許す

568:マロン名無しさん
09/05/09 00:10:49
トドやオケを連想する
ほたるかわええ

569:マロン名無しさん
09/05/09 00:14:56
これで小三ははねーわw
変態でなくても鼻血出るw

570:マロン名無しさん
09/05/09 00:50:35
小学三年といえばちびまるこ

571:マロン名無しさん
09/05/09 01:30:59
なんだこれは

572:マロン名無しさん
09/05/09 01:57:17
パパのカードを子供が支払いに利用できるのだろうか
家族カードなら未成年でも大丈夫?

573:マロン名無しさん
09/05/09 09:46:29
>>561
その回見てたけど確か石橋が松浦さんの容姿を見て「でぶっちょ仮面なんてどう?」って勧めてなかったっけ
つまり直子はその言葉通りにしただけ

574: ◆P9MoonSjzo
09/05/10 21:52:51
Act54 スターズ5

「―こんな こんな近くにいたなんて」スリーライツの三人は、女性の前にかしずいた。
「ずっと…… ずっとさがしておりました わが姫君」
中華風のドレスを身に纏った女性は、涙ぐみながら三人と対面した。
「……星野 大気…… 夜天…… やっと会えた……!ずっと聞こえていました あなたたちの歌声が 心の声が
―何度もあなたたちのもとへゆこうと思いました でも体の回復に思ったより時間がかかってしまって……」

「ちびちびちゃんがわたしを 助けてくれたの」女性がちびちびを皆に紹介する。
「あなたたち三人のことも教えてくれたわ そしてセーラームーンのことも ずっとわたしを守ってはげましてくれていたの」
驚いて星野が顔を上げた。「ちびちび……?おまえはいったい……?」

女性は優しくちびちびを見つめた。「感じたわ あなたの癒しの星のパワー あなたもまたセーラー戦士なのでしょう?ちびちびちゃん」
ちびちびはニコッと笑うと、片手を上げて叫んだ。
「ちびちび・クリスタル・パワ―ッ!!メイクア―ップ!!」驚くことに、ちびちびもセーラー戦士に変身した。

一方、ルナ・アルテミスと対峙していたにゃんこはぺロリと舌舐めずりをしてみせた。
「現れたわね 裏切り者ッ!」「なに!?」「あたしが化け猫なら おまえたちも化け猫よっ!」言うが早いが、にゃんこは攻撃を繰り出した。
「ルナ!アルテミス!!」うさぎが叫ぶ。ルナとアルテミスは空中でくるりと一回転すると、人間の姿へと変化した。
屋上に着地した二人を見て、にゃんこは舌打ちする。「ちっ にがさないわよ!」

―にゃんこちゃん!?いいえ 敵!?
「シルバー・ムーン・クリスタル・パワー メイクアッップ!!」
にゃんこは、すぐにルナ・アルテミスとの距離を縮めた。「ギャラクティカ」にゃんこがブレスレットを二人に向ける。「パペット!!」
咄嗟に、セーラームーンが二人を庇って盾になった。「セーラームーン!!」


575: ◆P9MoonSjzo
09/05/10 21:53:53
「アタシとお友だちになりたいのねセーラームーンvじゃ自己紹介といきましょうかv」
なおも攻撃を繰り出しながら、にゃんこが続ける。「あたしはセーラーティンにゃんこv」
その言葉にルナが反応した。「やっぱり!マウ星人!?神聖なセーラー戦士の名を語るなんて!
わがマウのたったひとりの英雄セーラーマウの誇りにキズをつけるようなマネを!」
アルテミスも勢いよく攻め立てる。「平和を愛するマウ星人が得体のしれないやつらに身を売るなんて どういうことだ!?」

「なにも知らないくせに!」にゃんこが言い返す。「あんたたちだってマウ星をすてた裏切り者じゃないか!マウ星はもうないわ!
シャドウ・ギャラクティカに死の星にされたわ!」「……なんですって?」信じられない様子の二人。「どういうこと!?なにがあったの!?」
「うるさい!あたしはこの戦いに勝ち残り このブレスレットをはずしてもとの完全な肉体をもらうのよ!
そしてギャラクシアさまにセーラークリスタルをもらい わたしだけの星を手に入れ ほんもののセーラー戦士になるのよ!!」
―ルナとアルテミスがマウ星人―!フォボスディモスと同じように二人には母星が―!

「わああっ!!」ティンにゃんこがやりきれない思いを抱えたまま、猛烈な勢いで急襲を仕掛けてきた。「ルナ!!アルテミス!!」
―そして二人は遠いふるさとをはなれ 太陽系へとあたしたちのために―
放たれた攻撃が二人を襲う前に、一つの人影が目の前に飛び出した。
「やめて!!同じ星の仲間なのに」「ダイアナ!?」「パパちゃま!ママちゃま!」
二人の身代わりとなって、攻撃はダイアナの額の三日月に直撃した。「きゃあぁ」力を失ったダイアナは、みるみるうちに猫の姿へと戻っていく…。
「ダイアナ!?」セーラームーンは力を発現させパペットをぶち破った。

30世紀のクリスタルパレスでは、ちびうさがダイアナの危機を察知していた。「ダイアナ!?」部屋の籠の中は、空だった。「ダイアナ?どこ!?」





576: ◆P9MoonSjzo
09/05/10 21:54:35
額を負傷したダイアナは、普通の猫と同じように、ニャーニャーと弱弱しく鳴くばかり。―しゃべれない!?いまの攻撃で!?
セーラームーンは手の中にエターナルティアルを出現させた。「目をさますのよ!にゃんこちゃん!!」
「ククッ!」にゃんこはいくつも分身を始め、セーラームーンを翻弄する。
ブレスレットの力で放たれた攻撃は、セーラームーンの脇を擦りぬけていった。そして、恐怖で抱き合うルナ・アルテミスの方へ真っ直ぐ向かっていく。
二人はダイアナと同じように額の三日月を狙われ、苦しみながら猫の姿へ返っていった。「ルナ!!アルテミス!!」

セーラームーンは咄嗟に駆け寄り、ルナとアルテミスを抱きしめた。「あうっっ」
「ダイアナ!!ルナ!アルテミス!しっかりして!!」―あたしのせいだ あたしがいつもみんなをこんな運命にまきこんでしまう!
「バカな!自らとびこんでくるなんて」驚愕するにゃんこ。

「スタ― シリアス レイザ―ッ!!」バッと飛び上がり、なんとか直撃を免れたにゃんこはそのまま姿を消してしまった。
セーラームーンが駆け付けた仲間たちの名を呼んだ。「スタ―ファイタ― スターヒーラー スターメイカ―」
そしてもう一人。セーラー戦士となったちびちびも一緒だった。「ちびちび!?」
メイカーが三匹を抱き上げる。「まだ息はある わたしたちの家へ――」
●to be continued●







577:マロン名無しさん
09/05/10 22:10:01
また意味の分からん設定が出来た

578:マロン名無しさん
09/05/10 23:58:27 T7ikNbi3
ルナとアルテミスは月の王国の者じゃなかったの!?
どんな事情があったのかkwsk

579:マロン名無しさん
09/05/11 00:05:30
リストラを免れたぬこ三匹ツヨス

580:マロン名無しさん
09/05/11 00:42:33
>>578
遠い昔に親に反対されて駆け落ちした、に一票

581:マロン名無しさん
09/05/11 00:44:20
>>578
冬の間の出稼ぎに1スモーキングボンバー

582:マロン名無しさん
09/05/11 07:05:03
確かに同じ星の仲間から見たら裏切り者だよな…

583:マロン名無しさん
09/05/11 07:06:20
セーラーちびちびw
ちびちび星から来たのか?

584:マロン名無しさん
09/05/11 22:19:45
癒しの星の力を持ってるってことは、ちびちびが死んだみんなを助ける、って展開もありそう。
スリーライツ達のプリンセスも一度死んで生き返ったっぽいし。

585:マロン名無しさん
09/05/12 01:21:03
セーラー戦士量産しすぎで有り難みないなぁ

586:マロン名無しさん
09/05/12 16:29:38
>>584
それだ!!
いままで回復系能力者いなかったし
…でも、十人近くの人を生き返らせるなんて可能なんだろうか
なにか代償がありそう

587:マロン名無しさん
09/05/12 16:30:32
ネタバレ

ちびちび=ドラ●ンボール

588: ◆P9MoonSjzo
09/05/12 21:49:23
Act54-2

うさぎは傷ついたルナ達を抱きかかえてスリーライツの住むマンションの一室を訪れた。
部屋では、星野達がプリンセスと呼んだ女性が優雅に腰掛けて皆の帰りを待っていた。
「あなたは……」「わたしは火球―」彼女はそのままの姿勢で言いかけたが、うさぎの前に跪き、両手を胸の前で合わせて丁寧に挨拶した。
「キンモク星(せい)の丹桂(たんけい)王国第一皇女 火球ともうします」

火球のそばにはスリーライツが一歩下がって控えている。
「この者たちの無礼 どうかおゆるしください この者たちは 三人ともわがキンモク星系の守護戦士なのです
はじめましてセーラームーン ―いいえ シルバー・ミレニアムの次期女王ネオ・クイーンセレ二ティ」

「なぜ あたしのことを……」「太陽系の強く美しい守護戦士たちは 銀河にちらばるセーラー戦士たちのあこがれです」
火球は、うさぎ達がデッド・ムーンを滅ぼした直後の戴冠式のように美しい光景を思い浮かべた。
「あなたがプリンスの手をとり この星の次期キングとクイーンの輝きを見せたあの一瞬―
その生命力にあふれた星の光のパワーは 時空をこえて銀河じゅうにつたわりました
それは見たこともない強く白く熱い 太陽系からのメッセージでした ―ずっとお会いしたかった あなたに」
火球はにっこり笑って手を差し伸べた。うさぎは心動かされた様子で、なんだか赤くなってしまう。

火球はカゴの中に寝かされているルナ達三匹を受け取った。「よかった まだ息がある……!手あてを」
そう言って、火球は片手を三匹の方にかざした。「この者たちのスター・シードも まるでセーラークリスタルのようなパワ―と輝きがある―!」
火球は静かに微笑みながら涙を零した。「無事でよかった…!」




589: ◆P9MoonSjzo
09/05/12 21:50:06
星野が報告する。「プリンセス 敵はとどめをさせずに逃げ帰りました 心までは支配されていなかったようす―」
「セーラームーン」火球は振り返り、決然とした表情を浮かべた。「どうかこの銀河を救ってください」

「いま銀河はおそろしいことになっているのです セーラーギャラクシアが銀河じゅうのセーラー戦士のいる星をおそいはじめたの
セーラー戦士たちはセーラークリスタルをうばわれ 人々も街もおそわれ 星はつぎつぎと破壊されていった
そしてギャラクシアは野心と力をもつ若者たちをつぎつぎと狩り出し配下にしてゆき “シャドウ・ギャラクシア”という名の恐ろしい帝国を築いたの
いままであなたがたをおそってきた者たちは みな真のセーラー戦士ではありません
ギャラクシアのブレスレットに支配され利用されている 罪なき者たちばかり―
セーラー戦士でないゆえ そのギャラクシアのブレスレットの力におしつぶされ命を失った者も……」
「―銀河のセーラー戦士たちが母星をおそわれ ギャラクシアに命を……!?」半ば呆然とするうさぎ。

「セーラーギャラクシア それは 破壊の戦士―!」

「ギャラクシアにおそわれた星は 命ある者もない者も すべて滅ぼされ死の星になる」
火球は目を閉じ、両手で顔を覆った。―あの人も…… 目の前で……
星野も自分のことのように辛そうな表情を見せた。

「でも 幾多の星をおそってきたのは太陽系へたどりつくまでのギャラクシアのほんの小手調べ― 彼女の最終目的はきっと あなた―」
「……なぜ ……あたしなの?」「それは」




590: ◆P9MoonSjzo
09/05/12 21:51:23
「あなたが銀河一の力をもつセーラークリスタル シルバームーン・クリスタルをもつ戦士だから」

衝撃の言葉に、うさぎの心はざわついた。うさぎは、ブラック・ムーンのサフィールが言ったことを思い出した。
“「幻の銀水晶」とおまえの存在が歴史をくるわせるんだ”
……いつも …すべてあたしのせい あたしがもっている力のために みんなをまきこむ ―戦いが おこる

「ギャラクシアはどこにいるの?」顔を伏せたまま、うさぎがぽつりと口にした。
「……あたしの一番たいせつな人たちのクリスタルも …奪われたわ 仲間のクリスタルをとりもどさなければ……
いかなければ ギャラクシアのもとへ……!」火球はそんなうさぎを見て、しばらく迷っているようだったが…。
「―わたしが道を案内しましょう」「プリンセス!?」思いもかけない言葉にスリーライツは驚く。
「この銀河を救えるのは セーラームーンあなただけ― ギャラクシアのいる場所は銀河の中心です」―銀河の中心―!

空が段々と暗くなってきた。私服に着替えた星野はおもむろにグランドピアノを奏で、大気と夜天はそれを見守っている。
うさぎは膝の上にちびちびを抱き上げると、彼らに話しかけた。「……銀河には この太陽系のような星系が たくさんあるのね」
大気が答える。「太陽系は特別な場所です こんなにバランスよく育ち完成された星系は ほかにはない
とちゅうでうまく育たなくなり死んでしまう星もたくさんあります」

「“育つ”?」「星はみんな“種(スターシード)から育つんだよ」と夜天が教えてくれた。
「星だけじゃない ―大きさも形態もその名もさまざまだけど 命あるものはみんな“種”から育つんだ
この星もこの星の人たちも“種”をもってる ぼくらの星もそう ―そして」うさぎの胸のブローチをこつんとつつく。
「ぼくたちセーラー戦士ももちろん“種”から育つんだよ」



591: ◆P9MoonSjzo
09/05/12 21:52:36
「特別な“種”として生まれたセーラークリスタルは 選ばれた星にそれぞれとばされたときいている
そして星といっしょに育ち やがて守護戦士となってその星を守るんだ
きみらを最初におそってきたアイアンマウスの星 チュウ星はセーラーチュウが アルーミナムセイレーンの星 マーメイド星はセーラーマーメイドが
コロニス星はセーラーコロニスが マウ星はセーラーマウが―」

―そして 太陽系の
うさぎの目からぼろぼろと涙が溢れ出てきた。―水星はセーラーマーキュリーが 金星はセーラーヴィーナスが
―火星はセーラーマーズが 木星はセーラージュピターが そして地球はあたしとまもちゃんが……

星野はピアノを弾く手を止め、そっとうさぎを抱きよせた。それを見た大気と夜天はちびちびを連れ、部屋を後にした。
「……だいじょうぶ もう泣かないわ これからギャラクシアとの戦いがまっているんだもの」
星野はその横顔に見とれた。……きみは いままでも ずっとこんな重い翼を背負ってきたんだろうか
「……プリンセス火球も 最愛の恋人をギャラクシアに…」うさぎははっとして星野を見つめ返した。

「セーラームーン ―銀河でどんな戦いがまっていても」星野はうさぎの手を取ると、キスを落とした。
「ぼくらはきみのそばについて力になる かならずきみを守る」「……ありがとう」うさぎの目にはまだ堪え切れない涙が残っていた。
……もしも あたしがセーラー戦士でなかったなら こうして仲間たちに手をさしのべてもらうことも 出会うことさえもなかったのかしら
……もしもシルバームーン・クリスタルが存在しなかったなら あたしも生まれることはなかったのかしら



592: ◆P9MoonSjzo
09/05/12 21:53:45
「……肉体(カラダ)も永遠に消えなかったらいいのに」切なげに口にするうさぎを見て、星野は衝動に駆られ、吸いよせられるように唇で唇に触れた。
「また 生まれてくればいい」うさぎは不思議そうに星野を見つめた。
「もうおそい おくっていくよ」「だいじょうぶ 二人で帰れるわ …ありがとう」
……銀河一身分ちがいな 片思いかもしれないな セイヤ

帰り道、公園の前を通ると、ちびちびがはしゃいでブランコの方に行ってしまった。
「ちびちびっ☆もう「帰らないとママが心配するわよ」「ちょっとだけ―っっv」「んもーっ」
ちびちびは嬉しそうにブランコで遊んでいる。「…フシギなコね あんたってば あたしにはなーんにも教えてくれなくて」
―だけどみょうになつかしくてにくめなくて 安心する なんにもいわなくてもなにかがわかるような……

「ちびちびもセーラー戦士だったなんてびっくりしちゃった …いったいおまえはどこからきたの?おまえはだあれ?」
ちびちびはニコッと微笑んだ。「あたしは あたしよ」―あたしは あたし……
うさぎははっと我に返った。「コラッ☆またはぐらかしたわねっ ちゃんとこたえなさい ちびちびっ☆」




593: ◆P9MoonSjzo
09/05/12 21:54:34
ブランコを降りてふざけて逃げるちびちびをうさぎが追いかけようとすると…。
不意にこちらにダイヤの形をしたクリスタルが転がってきた。
ふと見ると、うさぎからやや離れたところに、ウエーブがかった長い髪のロングスカートの女性が立っているのに気が付いた。……だれ?
うさぎがクリスタルを拾い上げ、女性に手渡す。「ありがとう」ルナとアルテミス・ダイアナを抱き上げたちびちびを見て、女性が言った。
「……いつでも たくさん友だちがいるのね ―その特別なセーラークリスタルがひきよせるのかしら」女性は口の端で笑った。

すると突然爆発音とともに、女性を中心に力の渦が巻き起こった。まるで嵐のように吹き荒れる力は、うさぎを圧倒する。
―!?だれ!?なんて力!!この強いパワーは!!―いままでの敵をちがう!!―だれ!?

うさぎは火球の言葉を思い出していた。
“セーラーギャラクシア それは 破壊の戦士―!”
まさか―!

―まさか―!!

●to be continued●



594:マロン名無しさん
09/05/12 23:38:26 HPYG/HQZ
ギャラクシア「きれいなお姉さんは好きですか?」

595:マロン名無しさん
09/05/12 23:39:31
まさかのサフィールktkr
直子忘れてなかったんだな~感慨深い

596:マロン名無しさん
09/05/13 00:04:13
サフィール懐かしすぎるw

それにしてもちびちび可愛いわー

597:マロン名無しさん
09/05/13 00:09:43
火球
これ名前なのか

598:マロン名無しさん
09/05/13 00:27:04
火球
かきゅう
カキュー
かQ

…だめだ どうやっても可愛く見えない

599:マロン名無しさん
09/05/13 01:38:53
カッキュン

600:マロン名無しさん
09/05/13 02:02:47
球ちゃん

601:マロン名無しさん
09/05/13 02:05:28
キュンキュン

602:マロン名無しさん
09/05/13 12:50:01
>「……いつでも たくさん友だちがいるのね」

実は寂しがりやなんだろうかギャラクシアは

603:マロン名無しさん
09/05/13 22:42:29
>>602
シャドウギャラクティカ(?)のトップなのにいつも単独行動してるよなそーいや

604:マロン名無しさん
09/05/14 16:31:58
>キンモク星(セイ)

>キンモク星(セイ)

>キンモク星(セイ)

605:マロン名無しさん
09/05/14 17:03:23
キンモク星の周りを3つの人口衛星が回っていて、それらの守護戦士がスターライツってこと?
それとも地球に月が3つあるような感じ?

606:マロン名無しさん
09/05/14 17:05:57
「ずっとおあいしたかった あなたに」


このシーン好き

607:マロン名無しさん
09/05/14 17:08:27
見ず知らずのルナ達が無事だったのが嬉しくて泣くなんて、火球は心優しい姫様なんだな

608:マロン名無しさん
09/05/14 17:11:37
>銀河一身分違いな 片思いかもしれないな セイヤ

星野は結局うさぎと火球どっちが本命なんだ?
初恋が火球で次に惚れたのがうさぎってことか?

609:マロン名無しさん
09/05/14 17:14:56
>命ある者もない者も すべて滅ぼされ死の星となる

命ないもの=植物?

610:マロン名無しさん
09/05/14 17:23:25
>>602
ギャラクシア「べ、別に寂しくなんかないんだからね!」

611:マロン名無しさん
09/05/14 17:25:36
つーかスリーライツの部屋豪華すぎじゃね?
火球の寝てるベッドといいグランドピアノといい

612:マロン名無しさん
09/05/14 17:27:44
ここにきて幻の銀水晶が銀河最強なのが発覚w
インフレというかなんというか…

613:マロン名無しさん
09/05/14 17:30:23
ブラックムーン編(長寿化政策問題)がここにきて生きてきたな

614: ◆P9MoonSjzo
09/05/14 21:44:18
Act55 スターズ6

まるで竜巻に襲われたように、周囲の建造物がボロボロと崩れていく。―街が!!ふきとばされる―!
―まにあわない―!!あたしひとりじゃもちこたえられない―!なんて力 いままでの敵の比じゃない!!
―ウラヌス!ネプチューン!!プルート!!
窮地に立ったうさぎは、普通に喋れていたころのルナの言葉を思い浮かべた。
“三人は侵入者と銀河周辺部を調べるために自分たちの城(キャッスル)にいったの すぐに連絡が入ると思うわ”
―ウラヌス!ネプチューン!プルート!返事をして!敵が現れたの!お願い あたしに力をかして!!

次の瞬間、うさぎの瞳に映ったのは、グシャグシャに潰れた外部太陽系三戦士の躯だった。―!?
ギャラクシアは愉快そうに笑った。うさぎは自分に言い聞かせる。―これは……幻覚よ!!三人は― きっと無事よ!!
うさぎはちびちびを抱きよせると、両手を前にかざし、聖杯を出現させた。
―みんなのクリスタルをとりもどし みんなをもとの無事な姿でとりもどし あたしたちは一刻もはやく ひとつになってこの星を守るのよ!!

「―できるかしら?」
ウエーブがかった長い髪の女性―ギャラクシアが、ヌッとうさぎの領域に侵入し、うさぎの意識下に働きかけた。
「ふたたび仲間が集結し 仲間の肉体(カラダ)はもとどおりになるの?」
うさぎはその言葉に心が不安定になる。―だって あたしたちはいつでもひとつになって…… 未来まで戦いつづけて……
うさぎの心を反映してか、聖杯はみるみる輝きを失ってゆく。「ほんとうに あなたの知る未来は“未来”なの?」
うさぎは頭が真っ白になった。

―ほんとうに あなたの知る「未来」はやってくるの?

ギャラクシアにトン、と軽く額を押され、うさぎは力を失って深い意識の底へと沈んでいった。
「どうしたの?これでおわり?これではこの星は ふきとんでしまうわよ」

615: ◆P9MoonSjzo
09/05/14 21:45:39
そのとき、ちびちびが立ちあがった。バサリ、とちびちびの背中に天使のような羽が生える。
ちびちびはうさぎの両手を支え、手のひらを上向かせると、聖杯に眩い光を灯した。
「!?」その凄まじい光は崩壊しかけていた街を見事に甦らせ、ギャラクシアを圧倒した。
「くっ!!」ギャラクシアは、そのままやむなく撤退していった。

「セーラームーン!!ちびちび!!」異変を察知したスリーライツの三人が公園に駆け付けた。
倒れているうさぎの傍に、ルナ達を抱いたちびちびがちょこんと座っている。ちびちびは大きく息を吐き出し呼吸を整え、笑顔を浮かべた。
「―だいじょぶ」「襲ってきたのね 敵は」「きえちゃったの!」「街が もとどおりに……!」
大気がうさぎを抱き起こす。「まさか変身せずに!?なんて再生力なの」
星野が呟いた。「ギャラクシアと互角に戦える これがシルバームーン・クリスタルの力か―」

ある星の荒野の一角、セーラー戦士の戦闘服を身にまとったギャラクシアがバーで酒をロックで飲んでいると、ある男たちの話が耳に入った。
「―星の生まれるところを知っているか?強い星も弱い星も 光も力も すべてそこから生まれるんだ」
話を聞いた男は酒瓶を片手にガタッと立ち上がった。「そこはどこだ!?そこを手にいれれば星を自由にあやつれるってことか!」
客はどっと沸いた。「星を支配できれば宇宙はオレのものだ!オレは神になれるぞ!こんな人生とはおさらばだ!!」
ギャラクシアは飲みかけのグラスを置くと、冷めたように言い放った。「クズは 死ぬまでクズのままよ」
ざわめく客達を残し、ギャラクシアは席を立ち去った。

―どこへいってもクズばかり クズな星ばかり ここもわたしの星じゃなかった
―ありあまるわたしのこの力― ―わたしこそ神に選ばれた者なのだ
―もっと強大な力がほしい どこかにあるはずなの わたしにもっと力を与えてくれる わたしにふさわしい輝ける星が―


616: ◆P9MoonSjzo
09/05/14 21:46:34
「―星の生まれるところ?」ある星の道端で、占い師らしき者―ワイズマンにそっくりだ―が男と話をしているのが聞こえてきた。
「おお!知っているとも」ギャラクシアは驚いてそちらを凝視する。
「銀河の故郷 星々の種が泉となって湧きいずる場所 ―いて座ゼロ・スターだ ―そこは 銀河の中心だ」―銀河の中心

“―おいで おいで かわいいわたしの子どもたち おまえのもとめる真の星がどこにあるのか 教えてあげよう この母なるわたしが”
―教えてやろう このカオスが すべてを

ギャラクシアは、ベッドの中で目を覚ました。―夢…… 居場所をもとめてさまよっていたころの ……昔のつまらぬ夢か
―もうすぐセーラームーンがここへくる わたしがカオスに呼びよせられてここへきたように ―真実を知るために
―はやくおいでセーラームーン そんなちっぽけな星は わたしたちの戦いの舞台にも おまえにさえもふさわしくないわ
―はやくおいで わたしのもとへ おまえとわたしの真の力の開放のために!

「ギャラクシアさま アニマメイツのティンにゃんこが……”側近のセーラー戦士が取り次いだ。
「もうしわけございませんギャラクシアさま!!」にゃんこは恐ろしさのあまりガクガクと震えている。
「あと一度!あと一度だけチャンスを!こんどこそ!」
「恥をさらしにおめおめと帰ってきたの?」ギャラクシアは、スッとにゃんこを指さした。
「クズは星にはなれないのよ」「ギャラクシアさま!」にゃんこのブレスレットはパチンと外され、にゃんこの体はボロボロと崩れていった。
●to be continued●


617:マロン名無しさん
09/05/14 22:11:06 tu+aoHkZ
誰一人殺せずに粛清されたにゃんこは実はいい奴な気がしてきた

618:マロン名無しさん
09/05/14 22:13:00
真のラスボスはカオス?ワイズマン?

619:マロン名無しさん
09/05/14 22:14:08
ちびちび強すぎじゃね?何者?

620:マロン名無しさん
09/05/14 22:17:08
あんな格好でバーに入り浸って飲んでるギャラクシア様がシュールでワロタ

621:マロン名無しさん
09/05/14 22:47:48
サフィールに続きワイズマンも再登場か

622:マロン名無しさん
09/05/15 01:03:39
どこのサイヤ人だ

623:マロン名無しさん
09/05/15 02:17:48
あれは話の流れ的にワイズマンじゃなくてカオスとかいう新キャラだと思う
そっくりだけど

624:マロン名無しさん
09/05/15 02:20:01
外部太陽系無残…(;´д⊂)
面影すらない

625:マロン名無しさん
09/05/15 02:22:08
変態はあの世でハーレムだな

626:マロン名無しさん
09/05/15 02:28:38
星を花火にするのはフリーザだろ

627:マロン名無しさん
09/05/16 20:17:24
>>587
光り輝くキ○肉バ○ターでギャラ様を抱えて
エタムンの目の前に落下してギャラ様をKOしている
某STGゲームのガチムチが出て来る画像があったけど
ちびちびの特殊能力で異次元空間で呼び出されたのかな?

何か怪しい画像だけど。一撃で全身破壊で即死してたみたい。
屁のツッパリが要らん人の7000万パワーマッスルスパーク以上のインパクトだったw

628: ◆P9MoonSjzo
09/05/16 21:48:41
Act55-2

―ここは どこ?―水の音―?
次の瞬間、うさぎは光に飲まれた。―ここは
地の底の方から、ある女が囁いた。“いて座ゼロ・スターの ギャラクシーコルドロン”
女―ギャラクシアは、宙に浮くうさぎの足首を握った。“おまえの墓場よ”

うさぎははっとして目を開けた。「うさぎ!!」手を握っていたちびちびが嬉しそうに微笑む。―夢!?
スリーライツと火球もずっと寄り添っていてくれたようだ。
―ひきずりこまれるかと思った あの暗い意識の中へ ―ギャラクシーコルドロン― あれはいったい―!?

うさぎは、ずっとちびちびが手を握ってくれていたことに気が付いた。
「ちびちび― おまえが助けてくれたのね」―ずっと感じてた あたしの手をひっぱるやわらかくてあたたかい手
「ありがとうちびちび ホントふしぎでたよりになるコね おまえって おまえがセーラー戦士だからかしら?」―仲間だから?
「―ちびちびはたよりないあたしに 未来からみんながおくりこんでくれた天使かもね」

うさぎは高鳴る鼓動を押さえながら、星野を見つめた。……そう ……目ざめると いつも仲間が見守ってくれている
「無事でよかった」星野がフッと笑みを漏らす。―どんなときも仲間が命をかけてあたしを守ってくれる

―たとえそれが あたしがシルバームーン・クリスタルをもつ戦士だからだとしても―

うさぎの目から、もう零さないと決めた涙が一粒落ちた。「セーラームーン……」夜天も心配そうにうさぎを見つめる。
―受けとめなきゃ どんな「あたし」もあたしなの ―そんなあたしだからこそ あたしにしかできないことが あるの



629: ◆P9MoonSjzo
09/05/16 21:50:15
「星野くん 夜天くん 大気くん」うさぎが語りかけた。
「あたしたちはセーラークリスタルにだけ価値があるわけじゃない このカラダも“あたしたち”よ
この体ごと見つめ合い 声をかけ合い 手をつなぎ合って力は増幅するの この体があって
はじめてあたしたちの力がひとつになれるの それがセーラー戦士なの」

“ほんとうに仲間の肉体はもとどおりになるの?―ほんとうに あなたの知る「未来」はやってくるの”ギャラクシアの言葉がフラッシュバックする。

―やってくるわ ―あたしは信じてる!みんなは死んでなんかいない!かならずあたしたちの「未来」はやってくる!!
―あたしのもてる力のすべてをつかって みんなを助け出すの!!平和をとりもどしてみせる!かならず―!
―セーラーギャラクシア 何者なの!?なぜこんな戦いをはじめたの!?―いかなければ 一刻もはやくギャラクシアのもとへ―!!

朝食の支度をしていた育子ママは、ありえない人物がしっかり制服を着て台所に現れたことに驚き、開いた口がふさがらない様子。
「おはようママ」「うさぎ!?どうしたの?こんなはやおきして!☆」
コーヒーを飲みながら、うさぎが切り出した。「ねえママ ルナのほかにまたネコ飼ってもいい?」
「まあ☆そのおねだりではやおきしたの?しょうがないわね ちゃんと世話できるかしら☆ルナちゃんのお友だちなの?」

「だんなとコドモなの」うさぎは三匹を抱えて育子ママに見せた。
―三日月にうけたキズがなかなか治らない そのせいでずっとしゃべれないままだけど ―家になら安心して残していける
「グレイはね ダイアナ ルナのコドモ 白いネコちゃんがアルテミス ルナのだんなよ」
うさぎは切なげに微笑んだ。「アルテミスは美奈Pのネコなんだけど ……ちょっと事情があって すこしの間だけ」
「いいわよ」育子ママはにっこり微笑んだ。


630: ◆P9MoonSjzo
09/05/16 21:51:23
「よかった」うさぎは三匹を育子ママの腕の中に託した。「ママ」
うさぎは儚く微笑んだ。「いっぱいごはんあげといてね」
「いってきまあーす!」うさぎは普段の調子を取り戻し、元気いっぱいに出かけていった。
「ママ?」そのまま立ちつくしている育子ママを見て、謙之パパが声を掛けた。
「……へんね」育子ママの目から、ポタポタと涙が落ちる。「うさぎが…… もう帰ってこないような気がして……」

セーラームーン、セーラーちびちび、セーラースターライツ、プリンセス火球は準備を整え、夕暮れ時の一の橋公園に集結した。
「―では 三人はいまそれぞれの母星の城(キャッスル)に?」「あのね ほたるちゃんもね とんでったの 三人のとこへ」ちびちびが補足する。
ヒーラーが一言。「おっ ちびコロ フツーにしゃべってやんの」「ちびコロじゃないもん ちびちびだもんっ」
メイカーが尋ねる。「彼女たちの城には何度も?」セーラームーンが儚げに答えた。「いいえ みんなの母星にはいったことはないわ」
―みんなはいつもこの星で この星とあたしを守っていてくれたから ―あたしはみんなに守られて ただこの星を守っていればよかったから

「―四人からはなんの連絡もない なにかあったんだと思う」「…外部太陽系までどのくらいでたどりつけるか」―四人に はやく会いたい
火球が振り返り際に微笑む。「天王星海王星 冥王星までなら すぐよ」
火球の背中から、バサリと天使のような羽が生えた。「ナビならわたしにまかせて」スターライツの背中からも。
ファイターが手を差し伸べた。「手を」セーラームーンは顔を赤らめる。「だいじょうぶ!足出まといにならないように がんばってついてくわ!」
「―いいんだ きみは プリンセスだから 守られていいんだよ ―プリンセスは 守られて強くなってゆくものだから」
「いきましょう」ちびちびとセーラームーンの背中にも羽が広がる。―三人の城へ―!


631: ◆P9MoonSjzo
09/05/16 21:52:46
五人は天王星の城を訪れたが、そこには人影すら無かった。「ウラヌス!?ガーディアン・ウラヌス!?」
床に灰が散らばっているのに気づき、セーラームーンはドキリとする。―ウラヌス!?
「ネプチューン!?プルート!?サターン!?」―四人はどこ!?「海王星にいってみましょう」火球が進言する。

「ネプチューン!!ガーディアン・ネプチューン!?」やはり、床には灰が落ちていた。
―こわれた通信システム だれもいない ―ウラヌスの城とまったく同じ ―まさか…… まさか四人は……

最後の希望を残し、一行は冥王星を訪れた。「プルート!!ガーディアン・プルート!サターン!?」
突然眩しい光に襲われ、セーラームーンは目を疑った。そこには、ギャラクシアにまさに体を滅ぼされる瞬間のプルートと変身前のほたるがいた。
「プルート!?サターン!?―いやああっ」ファイターがセーラームーンを落ち着かせる。「セーラームーン!!残像システムだ!!」
ヒーラーが通信システムを触ってみた。「ビジュアルレコーダーが記録を!」「ここにもギャラクシアが……!!」

―ギャラクシアが ウラヌスとネプチューンを プルートとサターンを
「……あたしのクリスタルが目的なら あたしをねらえばいいのに なぜみんなを……!」―ゆるさない
「―つれていって!プリンセス火球!いて座ゼロ・スターへ!」「セーラームーン!?いて座ゼロ・スターのことを!?」
セーラームーンはグッと拳を握り締めた。「教えてくれたわ ギャラクシアが」
セーラームーンは顔を上げ、決意したように前を見据えた。―いますぐいくわ!ギャラクシア!あなたのもとへ!

“はやくおいでセーラームーン わたしのもとへ もっともっとうちのめして もっともっとうばってあげる そして最後に残ったおまえのひとかけらに”

“―わたしが 真実を 教えて あげる―――!!”
●to be continued●


632:マロン名無しさん
09/05/16 22:04:21
なんでほたるはすぐ死んでしまうん?

633:マロン名無しさん
09/05/16 23:37:06
ちびちびかわゆす
うさぎかわいそす

634:マロン名無しさん
09/05/16 23:45:42
サターンまであっさりやられるとかないわー

635:マロン名無しさん
09/05/17 12:21:09
ほたるは変身前でサイレンスグレイブ持ってなかったから仕方ない気もする

636:マロン名無しさん
09/05/17 12:30:26
サターンは以前と比べて体が小さいし力も落ちちゃってるんじゃないかな
仲間がいなくなるという展開上、サターンが強すぎるのは困るから、直子はほたるを完全には成長させなかった気がする

637:マロン名無しさん
09/05/17 12:34:14
はるかとみちるの扱いorz

638:マロン名無しさん
09/05/17 12:48:55
>「うさぎが…… もう帰ってこないような気がして……」




あああああああああ

639:マロン名無しさん
09/05/17 12:51:22
ほたるが冥王星に飛んだのは自分の意思?プルートの意思?それともギャラクシアの力?

640:マロン名無しさん
09/05/17 20:09:12
>>639
仮にほたるがプルートの危機を察知してワープしたとしたらすごくね?
変身しないで生身で冥王星に飛んじゃうなんてw

641:マロン名無しさん
09/05/17 20:11:53
>>638
これ以上ない死亡フラグ…

642:マロン名無しさん
09/05/17 20:13:00
髪下ろしたギャラ様が無駄に美人な件

643:マロン名無しさん
09/05/17 20:20:25
ウラヌスとネプチューンの死に顔が酷すぎる
その点プルートとほたるは恵まれてるよ…

644:マロン名無しさん
09/05/17 20:26:22
>>627
殺された内部・外部戦士達のオタは
ギャラクシアをそんな目に合わせてやりたい気分だろうなw



つ牛丼

645: ◆P9MoonSjzo
09/05/18 23:23:09
「―大きな光が近づいてくる」
「―たたかいがはじまる ―こわいわレテ」
「―だいじょうぶよムネモシュネ あなたはわたしが守ってあげる」
「2人の平和で幸せな未来のために ―ここから先へは一歩も進ませないわ―」

Act56 スターズ7

セーラームーンとちびちび、スターライツ、火球は銀河の中心へと飛んだ。火球が皆に説明する。
「―あのひときわ星の密集しているところが 銀河の中心 いて座A(アルファ)・スター
そしてさらにいて座・スターの中心部が いて座ゼロ・スター ―星の生まれるところよ」「―星の生まれるところ?」
「銀河のすべての星の種(スターシード)は あのいて座ゼロ・スターから生まれるのよ」
―星の種の生まれるところ…… 銀河にちらばる星々のすべてが ―地球もあたしたちも あそこから生まれたの?

「シャドウ・ギャラクティカがあそこにあるということは ギャラクシアは銀河の星の盛衰のシステムを支配するつもりで―?」とファイター。
「おそらくね」火球は皆の手を取った。「さあ 一気にゼロ・スターまで飛ぶわ 無事に着陸できるか保証はないけれど」
ヒーラーがペロッと舌を出す。「覚悟はできてますよプリンセス なんたって未知の領域 ―おまけに敵地のドまん中だもんね」

眩い光を浴びて、セーラームーンは思わず眼を瞑った。そして目を開けると、目の前には暗黒の扉が待ち構えていた。
扉は一行を認識してか、重く開き始めた。―ゼロ・スターへの扉(ゲート)―!?

扉を抜けると、そこには一面の砂漠が広がっていた。火球とちびちびは咳き込む。「―なんだか のどがカラカラ……」
すると、目の前にボートに乗った人影が見えてきた。「わたしはレテ この砂漠川の渡し守」フードをすっぽりと被った人物はそう名のった。
「おのりなさい 異邦人たち」

646: ◆P9MoonSjzo
09/05/18 23:24:20
言われるまま、一行はボートへと乗った。ボートは砂漠の上をゆっくりと進んでいったが……突然、砂漠が水に変化した。―!?
水は瞬く間に浸水し、セーラームーンを飲みこんでしまった。―プリンセス!!ちびちび スターライツ!!

ふと気がつくと、うさぎは制服を着た姿で公園のブランコに腰掛けていた。「……ここは…」……あたし…?…いつのまに ……ここへ…?
いつのまにか目の前に立っていたセーラー戦士が尋ねた。「あなたのネコなの
」足元にはルナ・アルテミス・ダイアナがいた。「……あたしの ネコ?」
「ネコを飼ってかわいがると死んだときさみしいわ ひとりのほうがずっといい そう思わない?」―ひとりのほうが……?

「……いいえ ひとりはさみしいわ ―だからあたし 友だちを いっぱいつくったような気がする……」
「さみしがりやなのね それで?どんな友だちを?」―あたしの友だち― 友だちは…… よく 思い出せない
セーラー戦士がうさぎの左薬指の指輪に触れた。「恋人は?いるの?」―あたしに恋人?……いたかしら この指輪はだれから……?

―あたしは「だれ」……?―思い出せない なにも―

セーラー戦士は黒く笑った。「人としての記憶にたいした価値などない この肉体(カラダ)だってただの入れもの わたしたちに価値があるのは」
女は片手に力を込めた。「力(パワー)だけよ!!」「!?」セーラー戦士の攻撃はルナ達三匹の体を破壊した。

三十世紀では、ちびうさが胸を押さえてうずくまっていた。「!!」―胸が痛い―!!―なに!?なにがおこったの!?この痛みは―!?
ふっと眼の前に、グシャリと潰れるダイアナのビジョンがよぎった。―ダイアナ!?




647: ◆P9MoonSjzo
09/05/18 23:25:29
「ママ!ママ パパ!」クイーンは、ルナとアルテミスと一緒にいた。「スモール・レディ……!」
「―何日もまえからダイアナの姿が見えないの ―どこにもいないの ダイアナは どこに?」
籠の中では、ルナとアルテミスが苦しげに荒く息をしていた。「!!ルナ!?アルテミス!?」二匹の体はいまにも消えそうに透けてしまっている。
「まさか まさかダイアナは―」―まさかダイアナは!「もう消えてしまって……!?」

「スモール・レディ ダイアナには時空の異変の調査の任務で 過去に飛んでもらいました」―過去へ!?
“お願いです どうかわたしをもう一度過去へ!時空をこえたこの異変は セーラームーンたちの戦っている攻撃のせいなのでしょう!?
セーラームーンのもとへゆき敵をたおし もとの平和をとり戻す手助けをしたいのです!”
ちびうさは真っ青になる。「―ダイアナの身になにかあったんだわ わかるの 感じるの いったいなにがおこってるの?おしえて!ママ!」

クイーンは躊躇している様子だったが、ちびうさを皆が眠る部屋へと連れていった。
四守護神は力なく倒れ、胸の中央が光輝いている。―みんな!?みんなのクリスタルが光って!?
キングとプルートも同じように倒れてしまっている。―みんなのクリスタルがあんなに輝いて…… みんなの体が消えかかってる―!

―まさか ―過去の異変って 過去でみんなの命が―!?


648: ◆P9MoonSjzo
09/05/18 23:26:12
「―ママ あたしいくわ 過去へ!!」「スモール・レディ!なにをいうの!?危険なのよ!!」
「ママ ママがこの三十世紀を守らなければいけないように いまのあたしにはセーラームーンを助けて戦うという 使命があるの」
―あたしの体がいかなきゃって叫んでる みんなが呼んでる ―そう この胸の痛みは時空のかなたのみんなの痛みなの!!
「ピンク・ムーン・クリスタル・パワー メイクアップ!!」

ちびうさが変身すると同時に、見憶えのある四人の戦士が光の中から現れた。「おまえたち……!」
「セーラーセレス!」「セーラーパラス!」「セーラージュノー!」「セーラーベスタ」「「「「セーラーカルテット ―参上!」」」」
「いってくるわママ 三十世紀をどうか守って」「―ゆきなさい 時空をこえて 銀河のかなたへ」クイーンは哀しそうに時空のカギを手渡した。
「銀河のかなた!?」「いってしっかり見とどけてきて 銀河のかなたでなにがおこっているか―」
●to be continued●


649:マロン名無しさん
09/05/19 00:12:51 mfqisSuA
燃える展開きたあああああああ

650:マロン名無しさん
09/05/19 01:02:36
うさぎもちびうさもえらい成長したなあ

651:マロン名無しさん
09/05/19 01:05:40
そういえばうさぎの時代にダイアナが居るのに
疑問を感じなかった

652:マロン名無しさん
09/05/20 19:45:14
未来のネオクイーンセレニティは全部知ってるって事?

653:マロン名無しさん
09/05/20 20:14:20
>>652
もしや未来の他のセーラー戦士たちも変態すらも知ってるってことか…?

654: ◆P9MoonSjzo
09/05/20 22:00:37
Act56-2

川の底。うさぎはブランコの前にぺたんと座り、ただルナ達の残骸を眺めていた。
「……どうしてこんなかんたんに 殺したり…できるの?みんな 生きるために生まれてきたのに」
セーラーレテが挑むように言った。「命あるものは 死ぬために生まれてくるのよ」
レテがオールを振りかざす。「ギャラクティカ!ミュソーティス・アルぺーストニス!!」「きゃあああっ」
うさぎは力なくその場に倒れ込んだ。この光景を川の淵から見ていたもう一人のセーラー戦士は、見ていられず顔を背けた。

「……どうして!?あたしを殺そうとするの……?」ぽつりと言ううさぎ。
「おまえがここへすべてを失いにきたからよ」
―名まえも命も すべてを失いに…… ……いいえ ちがう あたしには失いたくないたいせつな友だちがたくさんいたわ
―あたしの名まえも命も その友だちの ―仲間のためにあった
…―そうだ あたしは失うためにじゃなく 仲間をとりもどすためにここへ―…
「この忘却の川の底では だれもわたしに勝つことはできない」レテがブレスレットを構えた。「さようならセーラームーン」

そのとき、もう一人のセーラー戦士が止めに入った。「!?」「やめてレテ!」「ムネモシュネ!!」
ムネモシュネはぎゅっとレテに抱きつく。「セーラームーンはもうこんなに傷ついてるわ 最後の審判はギャラクシアさまにおまかせして」

……セーラームーン?
うさぎは、この会話をはっきりしない頭で聞いていた。―セーラームーン…… その名まえは
うさぎの額に三日月の印が浮かび上がる。―そうだ あたしはセーラームーン!!すべてをとりもどすためにここまできたの!!
うさぎは一瞬で変身を済ませると、川底を見渡した。そこには、スターライツと火球、ちびちびが気を失って横たわっていた。―みんな!?


655: ◆P9MoonSjzo
09/05/20 22:01:30
セーラームーンは意識を取り戻したちびちびを抱いて、川に浮かびあがると大きく息を吸った。
「このレテの忘却の川で記憶をとりもどすなんて!!おのれ!」「レテ!!お願いもうやめて!!」
ムネモシュネは川底に沈んでいたスターライツと火球を一瞬で岸に移動させた。
「うらぎるの?ムネモシュネ」
「あたしはただ これ以上あなたにあたしと同じセーラー戦士を傷つけてほしくないだけよ」

ふと、火球が起き上がったが、彼女はふらふらとして意識が覚醒しきらないようだった。
「わたしの記憶の川の水を」「ムネモシュネ!」レテが止めるのも聞かず、ムネモシュネが火球に水を飲ませると、火球はようやく意識を取り戻した。
「セーラームーン!?ここは―」「プリンセス!」セーラームーンは安堵する。

「―あたしは殺し合いをしにきたんじゃない 仲間のセーラークリスタルをとりもどしにきたのよ みんなのクリスタルはどこに―!?」
レテが答える。「セーラークリスタルはここにはない ここは帝国シャドウ・ギャラクティカのギャラクティカ・パレスを二重に守る広大な外堀“砂漠川”」
「わたしは忘却の川の番人 レテ星(スター)のセーラーレテ」「―わたしは記憶の川の番人ムネモシュネ星のセーラームネモシュネ」
レテは両手をクロスし、ブレスレットを構えた。「おまえをここから先へはいかせないわセーラームーン 生きたままではね」
「レテ!」「見たくないなら目をつぶりなさいムネモシュネ!」

「忘れたの!?二人の平和と幸せを手にするためにギャラクシアについてゆくときめた誓いを!」
―わたしたちの星は小さくまずしく いつも争いがつづき混沌としていた
―ギャラクシアが現れ わたしたちの星に 死と静寂があとずれたときも わたしたちはついてゆくしかなかった
レテとムネモシュネは強く抱き合った。「
―けれど この戦いに勝ちのこり ギャラクシアが銀河を統一すれば
二人の新しい未来がきっと― 今度こそ平和と幸せがやってくるわ ムネモシュネ」


656: ◆P9MoonSjzo
09/05/20 22:02:17

火球が反論する。
「破壊の戦士のもとに平和と幸せがあるわけないわ!知っているでしょう!?ギャラクシアがどれだけ多くの人を殺してきたか!
この先も彼女のもとには 破壊と殺戮があるだけよ!!」

「ではセーラームーン おまえのもとに平和で幸せな未来はあるの?戦いのない未来があるの?
セーラームーン おまえのもつ力は戦いを呼びよせる!おまえが存在するかぎり戦いはおわらない わたしたちにとってはおまえこそが“敵”!
きっとどちらが勝っても未来は同じ いまこの戦いをおわらせて ムネモシュネと二人だけの平和と幸せさえ手にはいればいい それだけよ」
「……もしもそれでその戦いがおわるのなら」

「あたしを殺して」

セーラームーンの目から大粒の涙が溢れた。
「あたしも 戦いをおわらせるために ここへ きたの」
―そう 戦いを終わらせるために戦う それがセーラー戦士の使命と願い(セーラー・マインド)―!
―願いは いつも みんな 同じなの ―たとえ どんな未来が 待っていようとも

二人のセーラー戦士はしばらく考えあぐねているようだったが…
ムネモシュネがすっと道を開けた。「―どうぞ いってくださいセーラームーン」「セーラー・ムネモシュネ」
レテも悔しそうにブレスレットを下げた。「わたしたちがたおさなくても おまえが死んでも死ななくても 戦いはおわらないわ」「セーラーレテ……!」

657: ◆P9MoonSjzo
09/05/20 22:04:03

「おろかで役立たずなやつらめ」突然、新たな二人のセーラー戦士が現れた。「!!」セーラームーンと火球は身構える。
二人のセーラー戦士は長い杖に力を込めると、一瞬にしてレテとムネモシュネの体を打ち砕いた。
「レテ!!ムネモシュネ!!」セーラームーンの声が空しく響き渡る。
「レテ…」「ムネモシュネ…」二人は手と手を取り合うと、灰と化して崩れていった。

つづいて、彼女たちはこちらに総攻撃をしかけてきた。ちびちびが急いでガードするが…離れたところに倒れていたスターライツが攻撃を受けてしまった。
「!?ヒーラー!!メイカー!!ファイター!!」「ホホホホッ」
セーラー戦士達はスターライツのセーラークリスタルを抜き取ると、フッと消えてしまった。
―しまった!!三人のセーラークリスタルが!?
●to be continued●




658:マロン名無しさん
09/05/20 22:48:49
スターライツまでやられたか。
何のためのために出たんだろうこいつら。

659:マロン名無しさん
09/05/21 00:06:50 ypt07wq1
>>658
本来の仲間を失ったうさぎの束の間の支えじゃない?

660:マロン名無しさん
09/05/21 00:08:06
今回のまとめ

百合
ゆり
Yuri

661:マロン名無しさん
09/05/21 00:09:01
ムネモシュネ可愛いいいいいいいい

662:マロン名無しさん
09/05/21 00:09:59
レテ「べ、別にお前が死んでも戦いは終わらないんだからねっ!」

663:マロン名無しさん
09/05/21 00:11:44
ツンデレと清楚な美少女という最強コンビだったのに使い捨てはもったいないだろ常考
ぶっちゃけスターライツよりこっちにレギュラー化してほしかった

664:マロン名無しさん
09/05/21 00:12:40
生き残ってしまった火球の動向が気になる

665:マロン名無しさん
09/05/21 03:12:58
双子かわいぃいいい
シプリンプチロルといいこの人の描く双子はやばい

666:マロン名無しさん
09/05/21 19:41:40
マジでこの二人には活躍して欲しい!
あああぁぁぁ可愛いよおぉぉぉ!
直子に復活希望ファンレター100通出してくる!

667:マロン名無しさん
09/05/22 02:22:52
服装も精霊っぽくて可愛い!
神様直子様、変態を生け贄に捧げますのでなにとぞレテとムネモシュネの復活を!

668:マロン名無しさん
09/05/22 17:21:04
そう言うこと言うなよ…>生け贄

669:マロン名無しさん
09/05/22 18:16:23
ごめん

670:マロン名無しさん
09/05/22 18:17:12
終盤に向かってどんどん重い展開に…

671: ◆P9MoonSjzo
09/05/23 01:14:28
わたしたちはいつでも あなたのためにうたう あなたのためにこの命ささげる ―それがわたしたちセーラースターライツ

Act57 スターズ8

「ヒーラー!!メイカー!!ファイタ―!!」「プリンセス火球!!」「はなして!スターライツたちが!!助けなきゃ!!」
駆け寄ろうとする火球をセーラームーンが必死に止める。
「あの青い火を消して!三人の体が……!!」みるみるうちにスターライツの体は朽ちていった。
「ヒーラー!メイカー!ファイター!いやあぁっ」セーラームーンもショックを受ける。―三人の体が―!!

セーラームーンは夜天の言葉を思い出す。
“セーラー戦士のすべてはセーラークリスタルの内にある 未知の結晶セーラークリスタルは 消えたりしない!”
―消えたりしない!
「プリンセス火球!!」セーラームーンは泣き暮れる火球の手を取り、力強く言った。
「いきましょう!とりもどすのよ!セーラークリスタルを!」
「セーラークリスタルさえとりもどせば 三人の体はかならず再生できるわ!」「セーラームーン……!」

三人は背中に翼を羽ばたかせ、砂漠川の上を飛んだ。しばらくすると、向こうに光が灯っているのが見えた。
光の中央には、立派な西洋風の城がそびえ立っていた。ところが、近づいてみると、城は幻のように消えてしまった。
少しして、今度は別の場所に城が立っているのが見えたが、またすぐに消えてしまった。

672: ◆P9MoonSjzo
09/05/23 01:15:18
―近づいても 近づいても 消えてしまう たどりつけない
「セーラームーン……!」疲れて息を切らす火球の体をセーラームーンが支える。―蜃気楼なの!?幻!?
―いいえ!ギャラクシアもあたしたちと戦うことを 心まちにしているはず たどりつけないはずはない ―どこにいるの?
―どこであたしたちを見ているの!?ギャラクシア!!
―みんなのセーラークリスタルはどこにあるの!?

ギャラクシアは愉快そうに笑った。「セーラームーン ついにここまで ギャラクティカ・パレスまでやってきたか」
「ギャラクシアさま」レテとムネモシュネを討った二人のセーラー戦士が跪く。
「セーラーレテとムネモシュネの失態 どうかおゆるしを ―二人のセーラークリスタルはここへ」
二つのクリスタルは、人間の何倍もあろうかという大きなクリスタルのオブジェに吸い込まれていった。

「何度見ても美しい― 銀河中のセーラークリスタルの輝き―!
まるでセーラー戦士たちが この巨大ガーデンクリスタルの中で息づいているかのよう
本来ならばその肉体と心が滅んでしまったセーラークリスタルなど 微々たる力(パワー)しかもたぬもの
こうして強力な力を発揮できるのも すべてわが銀河の女王ギャラクシアさまの青金石(サッファー)クリスタルパワーのおかげですわ」

ギャラクシアは満足そうに微笑んだ。
「もうすぐ銀河一のセーラークリスタルが手に入る このわたしのもつ 銀河一の破壊力の青金石クリスタル
そしてセーラームーンの 無限の再生力をもつシルバームーン・クリスタルがそろえば わたしは無敵だ
全銀河 ―いいや 全宇宙を手にしたも同じ―!」
「ギャラクシアさま セーラースターライツのクリスタルもここへ」三つのクリスタルも、大きなクリスタルに吸収されていった。
「つぎのステージで残りの者どものクリスタルもかならずやこの手に!」「おまかせを!」二人の幹部はそう言って下がっていった。



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