09/04/26 00:18:13
以上です。
どうも失礼しました
301:マロン名無しさん
09/04/26 01:03:44
アイマス面白そうかも
302:マロン名無しさん
09/04/26 10:56:25
ヤンマガ系の雑誌の雑誌で連載されてた
「闘破蛇烈伝DEI48」のストーリーをラストまで詳しく教えてください。
ちなみに自分が知っている簡単な内容は
顔にヘビのアザがあるいじめられっこの高校生男子の主人公が実は
秘伝の格闘技の継承者で、身も心も強くなっていくという話です。
格闘漫画で成人漫画ではないのですが、技が伝授される時に
美女と48手の体位でSEXしなければならないため
SEXシーンがたくさん出てきます。
絵がすごく上手いし、女性の絵も可愛いのに、全然ヌケませんw
303:マロン名無しさん
09/04/26 10:57:33
漫画版のアイマスって、ゲームのアイドルマスターとは世界観が一緒の
完全オリジナルストーリーなんですね
304:マロン名無しさん
09/04/26 20:54:12
アイマスはいくつか派生のコミックが出ていてどれも設定違うからねー
ゼノグラシアはまぁ別としてw
上に書いたRelationsは比較的シリアス&熱血路線で設定も千早だけ既にトップアイドルだったりとかなり違う。
その他は現在単行本が出てるのだと
・アイドルマスター ユア・メッセージ
アイドルのデュオ×5組による友情話のオムニバス形式。
喧嘩やトラブル発生→悩む→片方のアイドルにプロデューサーからの激励メール→立ち直って友情を育むみたいなパターン。
プロデューサーはメールだけで姿は出てこない。
一部では百合漫画とも言われたり。
・アイドルマスターブレイク!
アイマス版ネギま。社長が倒れたため緊急で社長兼プロデューサーに社長の孫(高校生)が選ばれて、みたいな話。主人公はショタ系。
でもアイドル達が集まってワイワイみたいな雰囲気は描かれているのでゲームのノリに一番近いかも。
但し一部のアイドルはそもそも出てこない…
305:マロン名無しさん
09/04/28 10:29:43
エロ漫画家が描いてた奴もあったよね>アイマス
306:マロン名無しさん
09/05/01 10:19:26
あげ
307:マロン名無しさん
09/05/01 12:36:11 UvAZf/Jy
皆川亮二が描いてる女ジャガーノートのストーリーが知りたいです。
面白そうなら買います。ちなみにピースメーカーは買ってます。
308:マロン名無しさん
09/05/03 00:20:04
>>307
ADAMASでいいんだよな?
以下とりあえず一話目投下します。
309:ADAMAS
09/05/03 00:22:09
アルバイト中の流崎レイカを、リムジンに乗った老人が迎えに来た。
流崎家の元執事・溝口はレイカに大きなダイヤモンドを見せる。
レイカは簡単に、そのダイヤモンドの品質や産地を当ててみせた。
そのダイヤモンドは、殺されたヒーラ社の情報屋が持っていたもの。
秘密裏に発見されたダイヤモンド鉱床をめぐる争いがあるようだ。
ヒーラ社は世界のダイヤ流通を管理していたが、現在は力を失い、その隙に闇シンジケート・シャニが勢力をのばしている。
今回の事件にもシャニが関係しているようだと言うことだった。
の能力にが仕事の依頼を持ってきたのだった。
早速現地ブラジルへ向かったレイカは、現地でダイヤモンドの原石をポケットに入れた男たちに出会った。
明らかにシャニの関係者である男たちをぶちのめした後、彼らから奪った原石からダイヤモンド鉱床の位置を読み取ったレイカは証拠写真を撮ることに成功する。
その直後、シャニの連中に取り囲まれてしまうが、レイカは余裕綽綽。
「ダイヤモンドの名前の由来、アダマスの意味知ってる?征服できないって意味よ」
ダイヤモンドを支配できるレイカは、ダイヤモンド鉱床の中では無敵の存在。
ダイヤモンドの宝石パワーで男たちは思うように動くこともできず、
逆にパワーを増したレイカのダイヤ付きカイザーナックルに一方的にタコ殴りされたのだった。
落着後日本に帰ったレイカは、シャニに奪われた実家の屋敷と取り返すことと、
行方知れずになった父を見つけることを改めて誓うのだった。
310:ADAMASキャラ
09/05/03 00:31:29
流崎麗華 大財閥・流崎の娘だったが、シャニの陰謀でグループは潰され、普段はアルバイト中心の貧乏暮らし。
父・好夫も行方が知れなくなった。
宝石と心を通わせたり、宝石パワーを自在に操ったり感じとったりできるジュエルマスターで、
宝石絡みの特殊な事件解決などを請け負ったりしている。
得意技は両手にダイヤ付きカイザーナックルをはめて、敵をひたすらぶん殴ること。
シャニをつぶすこと、父を捜すこと、実家の屋敷を取り戻すことが当面の目標。
311:309
09/05/03 00:33:26
>309の9行目は見なかったことにしてください。
312:マロン名無しさん
09/05/03 14:49:44
名前がお蝶婦人w
313:マロン名無しさん
09/05/03 15:40:02 WT4CLKL1
>>308
おお!ありがとうございます。ずっと気になってたんですがまだ読んだこと無かったので。
皆川作品は好きなので買ってみようと思います。
314:マロン名無しさん
09/05/05 00:00:25
まとめサイトにある竹宮恵子の「アンドロメダ・ストーリーズ」が1巻で終っているので
どなたかご存知の方、続きを書いていただけないでしょうか。お願いします。
315:マロン名無しさん
09/05/05 08:56:12
未解決から「花になれっ!」いきます。
地味でダサくて目立たない真面目だけがとりえのいじめられっこな女の子・もも。
彼女はたった一人の肉親の祖母をなくし、天涯孤独になってしまいます。
ショックで雨の街を彷徨っていた彼女を助けたのは同じ高校の蘭丸というイケメンでした。
彼女に何かを感じた蘭丸は、ももをイメチェンさせハウスキーパーとして自分の家に住まわせます。
巨乳美少女としてかわいくなったももですが、ここでとんでもない事実が判明します。
なんとももは人の形をした花である「花人」であり、その中でも男を無意識に惹きつけてしまう
極上の香りの持ち主である超珍しい純系花人なのでした。(ついでに蘭丸も花人)
正直ここからはほぼ最終巻まで以下のループが続きます。
新しい男キャラ登場or既存の男キャラ再登場
↓
ももの香りに惹きつけられる
↓
もも、エロい事される
↓
「くやしいっ!でも感じちゃうなんて…!ビクビク」
性コミの様にセクロスまではいきませんが、「マーガレットにこれ載せていいのか!?」な描写はオンパレードです。
愛撫や乳首責めや人前で服が脱げるは当たり前、コスプレ・野外・縛りや果ては赤ちゃんプレイまでありました。
何度もいいますがエロ漫画ではありません。多分。
ごくたまに蘭丸にライバルの女の子キャラが登場したりもしますが、ももの香りは男女問わずで女の子も
ももにメロメロになってしまいます。(百合展開は流石にないですが、フツーにべたべた仲良し程度)
最後はうろ覚えですが、ももと蘭丸がセクロス→結婚でおしまいだったと思います。(話の割と早い段階で二人は両思いになってます)
316:マロン名無しさん
09/05/05 21:33:36
>>315
痴漢プレイもあったな>花になれっ
ヒロインのももに、下着をつけないで服を着せて、満員電車に乗せて
触られるようにするとか。
ただしセッ○スは徹底して無かった。
(ラストまで読んでないので最終回近くでももと蘭丸が
○ックスして結婚でハッピーエンドというのは知らなかった)
セッ○ス以外のきわどいプレイは何でもあり。
ももを狙う男達は全員EDだったのかもしれない。
そしてお約束のように「もも」は抵抗できない。
あと、きわどいシーンも、乳首が描かれていなかった。
花人(はなびと)は異性を惹きつけるフェロモンを生まれながらにして
もっていて、発情すると花の香りがするという設定。
そのフェロモンのせいでももはたくさんの男に狙われるようになる。
「もも」は生理が来たのが遅くて高校生になってから初潮が来たので
初潮が来なかった頃は花人としての能力を発揮していなかった。
317:マロン名無しさん
09/05/06 09:03:41
>>916
丸のぼかしトーンやらでごまかしてたけど、突起らしきものwは描いてたよね。
痴漢もあったw確かモデルか何かの練習だった気が…。
ねーよwwwwとは思ったけど作者はエロが描きたかったんだろうね。
途中までしか知らないけどラブモンもメインストーリーよりもエロ描写ばっかだった。メイちゃんはどうなんだろ。
318:マロン名無しさん
09/05/06 09:05:32
ごめん。916じゃなくて316だった。
319:マロン名無しさん
09/05/06 10:05:15
花になれっは、1巻の頃のもも
(三つ編みおさげをシャギーが入って内巻きになっている
ショートボブヘアーにしてダサモサを脱出した後)は
綾波レイ風の大人しく陰のある美少女だったけど
巻が進むにつれて作者の女の子を描く時の絵柄がロリ化して
ももは、カードキャプターさくら風のロリ美少女になってったな。
320:マロン名無しさん
09/05/06 10:11:38
>>317
そうそう。
ショーに出るプロのファッションモデルは下着をつけないので
モデルになるために下着をつけない特訓が痴漢プレイ。
「ねーよwwww」と思った。
2chの少女漫画板や、少女漫画ツッコミサイト等では
少コミ・CheeseのH描写はよく話題にされていたけれど
花になれっは、web上で少女漫画について語るのが好きな人の間では
チェックしている人が少なかったせいで
知る人ぞ知るH少女漫画だった
321:マロン名無しさん
09/05/06 11:05:59
天禁が途中で止まっているようなので投下。
前の方々みたく全部書くととてつもないので、わかりやすさを第一に簡素&時系列順に書きます。
ついでに複線や補足とかは(※1)とまとめて箇条書きにしてます。それでも長くなってしまった…。
尚、展開はコミックス版準拠。雑誌掲載時とは展開同じですが加筆されたりコマが入れ替わってるとの事。
322:マロン名無しさん
09/05/06 11:07:06
天使禁猟区・至高天 神性界(アツイルト)編 Act1.受胎告知
ルシファーとの一件の後、刹那達はラファエルとミカエルに協力してもらおうという事に。
紗羅を本気で好きになってしまったラファエルは、手放したくないが故に彼女を屋敷に閉じ込める。
刹那も刹那で紗羅の事第一なので話し合いは決裂、「アイツは俺の女なんじゃー!」とばかりに殴り合いにまで発展。
そこをミカエルが止める。「いつものお前らしくない」と一喝されうなだれるラファエルだった。(※1)
が、そんないざこざの最中にロシエルの元から逃げ出してきたサンダルフォンが紗羅を襲う。
異変に気が付いた刹那達がかけつけるが、あと一歩の所でサンダルフォンの悪夢に取り付かれてしまう。
体をのっとられているメタトロンの助けや謎の声が弱点を教えてくれたりで攻撃を続ける刹那達。
その甲斐あってメタトロンの体からサンダルフォンを引き離す事に成功したが、その小さな体を突如現れたルシファーが貫く。
メタトロンの役割。彼は力がない代わりにサンダルフォンの封印の鍵だったのだ。
ルシファーは全て知った上でわざと紗羅をエサにし、刹那にサンダルフォンを攻撃させたのだった。(さっきの謎の声もこいつ)
怒り爆発の刹那。そこに加藤も現れ「こいつはもう吉良なんかじゃない」と叫ぶ。(※2)
ロシエルの眼前でサンダルフォンの本体(でかい生首。かなりキモい)が血を吐き、悲鳴をあげる。
それでも尚、向かってくるサンダルフォンをロシエルは悠々と吸収する。
一方、ルシファーに攻撃され川に投げ捨てられたメタトロンは、ライラと廃竜の幻に助けられて一命を取り留める。
看護婦に頭をなでられ、「おうかんやおおきなイスよりもあのてのあたたかさだけがしんじつだったんです かみさま」と
自分がライラに愛されていたことをかみ締めて涙を零すのだった。
323:マロン名無しさん
09/05/06 11:08:03
(※1)ここでラファエルの女タラシ&ミカエルになつく理由が判明。
まだ彼が真面目で清廉潔白だった頃、堕天前の帽子屋(ベリアル)のレズ行為を見てしまいトラウマに→屈折して女タラシに
帽子屋の大量薬殺やハレンチ行為でスキャンダル→でもミカエルだけは以前と変わらず接してくれた(多分何も考えてないだけだが)
(※2)この時点で加藤の体にはかなり限界が来ている。吉良にやられた傷がふさがっていない上に左腕が腐り落ちている。
彼は吉良との決着を付ける為&以前のようなクズでいたくない為に、誰にも言わずこうしているのだった。
ちなみに研究対象の約束として(形成界編参照)左手はリウェトに義手をつけてもらっている。
324:マロン名無しさん
09/05/06 11:09:00
Act.2灰葬
やっとルシファーを倒す決意をした刹那。強い思いの賜物か、羽の数が増えて金髪碧眼に覚醒する。(※1)
一方サンダルフォンを吸収したロシエルだったが、その姿は少年のようになり体中には痣の様な痕がいくつも浮かんでいた。
逆成長(ディジェネレーション)。ロシエルは年月が経てば経つほど若返っていく特異体質を持って産まれたのだった。
(人々が「以前よりも若く見える」といっていたのはこのせい)
ロシエルは腐敗した体をアレクシエルから移植し、再び美しい体を取り戻す為に全能の力をもつ「天の板」が
おかれた神性界・神の塔(エテメナンキ)を目指すのだった。
同じく彼らを追って神性界を目指す刹那たちは、帽子屋に助けられパワーアップした九雷と再会。
彼女も加わり、まずは神性界を開く為の鍵となる黄道十二宮天使達を説得しようと言う事になる。
ちなみにここまでの各個人の様子
ロシエル&ルシファー:ロシエルの替え玉を置いて秘密裏に行動中
カタン:ロシエルの様子がおかしいことに気が付くが、逆にロシエルに身を案じられお付役解雇
帽子屋含め悪魔達:刹那達とは不可侵条約を結んだが天界に奇襲中
紗羅:サンダルフォンの残留思念に乗っ取られている為、想像妊娠してしまう。刹那は化物に見える。
ラファエル:刹那に協力。自分のせいで紗羅がああなってしまったと、彼女の保護に当たる。
ラジエル:悪魔の侵攻を抑えるため天界で防衛中。
ミカエル・ウリエル・九雷・加藤:刹那に同行。
325:マロン名無しさん
09/05/06 11:10:11
ウリエルは隠れて自分の体を傷つける加藤を目撃、問い詰める。
霊体の彼は自分が自分であると意識することで体を保っているのだが、それも限界で自傷する事で何とかふんばっている状態だった。
彼を帰そうとするウリエルだったが、最終的には加藤の意思を汲み協力する。
そして白痴状態の紗羅はサンダルフォンに操られ、監視役の天使達を惨殺し、神性界を目指すのだった。(※2)
黄道十二宮天使の元へ辿りついた刹那達。しかし彼らはルシファーによって殺された後だった。
ついでにルシファーの部下であり妻でありその上元ミカエルの下士官だったバルベロという悪魔まで襲ってくる。(※3)
幻術を使う攻撃に一同は苦戦するが、ミカエルと加藤がそれを倒す。
とどめの攻撃に加藤がウリエルからもらったアイテムでメテオを起こすがルシファーは傷一つ付かず、むしろ
見方に攻撃がいくというとんでもない事態に。(ウリエルは神の加護があるものには通用しないと思っていたようだ)
加えて門が閉まり始めようとする。絶体絶命の事態に加藤が義手と折れた不知火で門を支える。(※4)
「誰だかわかんねーけどバカはほっとけねえんだよ じゃあな せっちゃん」
無常にも目の前で閉まる門。残された不知火を手に取り涙を流す刹那。苦い顔のほか面々。
降り注ぐ大量の流星の中、閉じた門を背に加藤はタバコに火をつける。
「やっと戦ったじゃん」
うなだれる加藤の側には、いつもの様に微笑む吉良の姿があるのだった。(※5)
(※1)ラファエル曰く「どこか懐かしい」その姿は、恐らくアダム・カダモンに近くなった事に由来していると思われる。
アレクシエルの生まれ変わりではなく真の救世主として目覚めた証拠との事。ちなみに潰れた目も引き千切られた翼も復活。
(※2)サンダルフォンの目的は自分の体を得る事。「天の板」を使えばそれも可能なので。
(※3)バルベロはミカエルと出来のいいルシファーを比較しないただ一人の人だったが、結局はルシファーに
密かに片思いしていて、後に彼を追って堕天。その為ミカエルは女嫌い(というか不信?)になった。
(※4)この直前のシーンで加藤は吉良に攻撃しているが、まだ吉良の意識も残っている描写がある。
(※5)最後の吉良(作者曰く幻だそうです)は加筆。
326:マロン名無しさん
09/05/06 11:11:54
Act3.落園(エデン)
紗羅の下へようやく追いついたラファエル、そして副官バービエル。
銃を構え彼女を追い詰めるバービエルだったが、隠していたラファエルへの思慕を読み取られ、攻撃を受けてしまう。
周りの部下達も次々に襲われ、あわやと言う時に尚もラファエルを庇うバービエル。
結局紗羅を止められず、ラファエルはもう大事な存在をなくしたくないと息も絶え絶えにバービエルの蘇生を行おうとする…。
そしてロシエルの身を案じ続けるカタン。近付こうとして逆に反逆者の汚名を着せられてしまうが、
それでもロシエルを救いたいと武器を手に神性界へ一人向かった。
多くの犠牲がありながらも刹那も神性界へとたどり着く。
懐かしいその場所にアレクシエルの記憶が甦り、彼女がいた「義の園(エデン)」へ向かう。
そこにいたのは勿論ロシエルとルシファー。ロシエルは激しい感情を刹那にぶつけてきた。
ここで以下の事が判明。
・エデンは大きな木を浮島として成り立っている。その木の実は人面で食べてはいけないような気がする…。
・アレクシエルは創世神の手によってエデンに幽閉されていたらしい。
・ロシエルは逆成長により産まれた時は三重苦の老いた肉塊のような姿だった。
・それでも同じ双子の姉のアレクシエルを慕っていたが、彼女に拒絶され逆上→アレクシエルの体を奪う
・容姿が似ていたのは双子だからでなく、アレクシエルの体のパーツをそのまま移植したから。
327:マロン名無しさん
09/05/06 11:13:08
ロシエルの命令で刹那を攻撃するルシファー。だが、その時を止めて現れたのはアレクシエルだった。
彼女は淡々と自分と、そしてルシファーの過去を語りだした。
・ルシファーは創世神から「いずれ絶対悪となる」と告げられた。
・アレクシエルは木の実が本当は何であるか知っていて口にしていた。
・木の実はアダム・カダモンの眼球を栄養として出来たもの。それはアレクシエルの力を抑える効果があり、
同時に彼女に「母食い」の罪の意識を植え付けることで二重に拘束していた。
・黙って幽閉されていたのも、創世神の言う通りにしていたのも、全て人質に取られていたロシエルを守る為。
・ルシファーが予言を受けたその日、早速反逆してアレクシエルを襲うが逆に自分と同じものを感じ気に入ってしまい、
後に彼女をエデンから救い出し、以後ストーカーとして見守る。
・本当はアレクシエルもルシファーを思っていた。
そして神の塔が開く。意識を取り戻した刹那と九雷(あとのメンバーとははぐれ中)は上を目指すのだった。
328:マロン名無しさん
09/05/06 11:14:01
Act4.君のための至上の賛美歌
玉座のような場所で対峙する創世神、ロシエル、カタン、そして刹那達。
ロシエルの逆成長は更に進み、精神も絶対的な「父」である創世神を前に更に狂気に追い込まれていた。
カタンはそんなロシエルを救おうと手を伸ばすが、創世神の言葉で錯乱したロシエルはカタンを殺してしまう。
そこに現れるルシファー。彼の言葉で何もかもが創世神のシナリオだった事が判明する。
ルシファーが創世神を攻撃する。あっさりと息絶えたその姿はまるで大きな像だった。
それでも尚父に縋りつくロシエル。彼が狂ったのは創世神の洗脳のせいなのだ。
混乱する刹那達の前に、ついに創世神の呪縛から解き放たれたアダム・カダモン「セラフィタ」が現れる…。
ここで以下の事が判明。
・創世神とはもともと宇宙のエネルギーの集合体
・それが意思を持ち、自分を崇める王国を作ろうと遺伝子実験を繰り返し人や天使をつくった。
・やがて知恵をつけた人間を滅ぼそうとした時、セラフィタがそれに反対→失敗して幽閉される。
・セラフィタは残った力でロシエルとアレクシエルをつくりだした。
・物質界の崩壊プログラムも人間を失敗作と見なした創世神の計画。
「何もかもから救ってあげる」とロシエルに手を伸ばすセラフィタ。
そこへミカエルとウリエルが「セラフィタに気をつけろ そいつは狂っている」と殴りこんでくる。
が、それも届かずセラフィタはロシエルの胸を貫き、その力の源である水晶と紗羅を手中にしてしまう。
倒れたロシエルは手にかけてしまったカタンの生首を見てしまい、恐慌+暴走のどうしようもない状態へ。
涙を流すアレクシエルの亡骸。彼女の思いを知った刹那はあえてロシエルの攻撃を受けた。
目覚めたアレクシエルは今までの真実を語り、孤独感に苛まれるロシエルに「愛している」と手を差し伸べる。
抱き合う二人。そして今度こそ逃げずに七支刃でロシエルを貫いた。
安心したようにロシエル、ついでにカタンもアレクシエルの子宮へ還っていく。
最後の最後でロシエルは自らの3枚の羽を刹那に手渡していった。
329:マロン名無しさん
09/05/06 11:14:56
※かわりやすいルシファーまとめ
いずれ魔王になると創世神から予告(悪は絶対神に勝てないと知らしめる為)
↓
自暴自棄気味だったがアレクシエルとの出会いで彼女を解き放つ&創世神をブッ倒す事を決意
↓
堕天→地獄に自分の身代わりを置いて秘密裏に天界へ(地獄編での魔王の魂を奪った黒衣の男=ルシファー。つまり自作自演)
↓
創世神に逆らうが反撃されて魂を七支刀に封印される
↓
ルシファーを探していたアレクシエルとようやく出会う
↓
ロシエルを封印する際に七支刃は砕け散り、再び離れ離れに
↓
アレクシエルは裁判にかけられ非業の転生を繰り返す羽目に。そしてそれをストーカーするルシファー。
長い転生の道のりでアレクシエルを追う事は覚えていても、自分の真の正体は朧になってゆく。
↓
アレクシエルは刹那として転生。ルシファーは吉良朔夜と契約。刹那達との出会いで一層人間くさくなる。以下本編。
330:マロン名無しさん
09/05/06 15:53:23
合流した一同は逃げたセラフィタとルシファーを一旦置いて真実を知る事に。
そこは封印が施された大きな卵と天使の胎児がいくつも入った培養ポッドだらけの部屋。
そして割られた卵の中には目と口に太いチューブがつながれた、老いた大きな生首。
それこそが本当のセラフィタの姿だった。(※1)
先ほどのセラフィタは乗っ取られ、力を得た霊体。そして神の虚像は皆が思い描くイメージの実体。
神に反対したセラフィタは四肢を裂かれ、こうして天使の栄養供給体になり永遠の責め苦を受けているのだった。
セラフィタはこの体を閉じてしまえば創世神は力を使えないという。(※2)
封印はその他メンバーにまかせ、刹那はセラフィタの導きで最終戦へ。
そこには意思を持ったマザーコンピューターの創世神、攻撃され瀕死のルシファー、そして紗羅の姿が。
ルシファーは何故か加藤の不知火を持っている。どうしてと聞く刹那に「さあ…俺にもよくわからない」と言う。
錯乱し刹那を攻撃する紗羅だったが、すんでの所で自我を取り戻した。これはバグだと慄く創世神。
隙を見て内部に侵入しコントロール回路を切断したルシファーが叫ぶ。「刹那!そいつを殺れ!俺の最後の願いを叶えろ!」
泣きながら七支刃を構え、ついに創世神が倒れたと同時に封印も完了する。
蹲るルシファーの前にアレクシエルが現れる。「ばかな男…」そう言って二人は抱き合う。
セラフィタの残した最後の祈りのプログラムが色んな所に流れていく。
崩壊する塔の中、よろよろと紗羅を抱えて脱出する刹那。「力を分けてあげようか?」声を掛けるロシエルとカタンの幻。(※3)
「いいんだ、俺には必要のない力だから。紗羅だけ頼む」そう言って、絶対みんなで幸せになると改めて思う。
崩壊する塔を見つめる九雷達。ここからは今までの登場人物がダイジェストのように出てきます。
(※1)このビジョンは形成界編・月華夜の冒頭で出てる刹那の見た悪夢の複線。
母体を食べているので天使はみんな生まれながらに母食いの罪を背負って産まれてくる。ルシファーが言う「罪」とはこの事。
(※2)あくまで創世神は膨大な力の存在。使うには天の板を通じてセラフィタという門が必要。
(※3)アレクシエルとルシファーは書き下ろし。またカタンの幻も掲載時にはなかったとの事。
331:マロン名無しさん
09/05/06 15:56:22
ラジエル:ウリエル達と協力して天界の新体制を作る為尽力
ドール:星幽界でネジがきれ、動物の体を借りつつひとりウリエルの帰りを待ち続けている。
ノイズ:相変わらず九雷を心配している。
リル:紗羅がいなくなった事を聞かされるが、それでもジブリールに仕えると言う。
ウリエル:今回の戦いでようやくアレクシエルへの思いを断ち切り、自分を大事に思ってくれるドールの待つ星幽界へ。
ラファエル:バービエルの蘇生に成功したものの、力を使い果たしコールドスリープ中。目覚めるのはいつになるやら。
ミカエル:眠るラファエルの隣で「俺は気が短いんだぞ」と言いつつその目覚めを待つ。
アレクシエル:亡骸はウリエルが管理する事に。いつか真実の目覚めが来るだろう。
そして物質界では創世神の召還した天使の胎児が全て雪(霊感のある人は羽に見えてる)となって降っていた。
キリエに殺された廃工場で目を覚ました紗羅は、刹那を探して走り出す。
出張に向かう途中だった吉良の父親。振り返った先には黒い羽と大きな羽音。
思わず涙を流す父のその背中を死んだ朔夜の霊体が優しく抱きしめる。(※1)
『大丈夫…これからも色々あるけど…二人の息子が貴方を守るから 貴方の幸せだけを願っていくから…』
それを見届ける黒い翼と「あれでよろしいのですか?」と尋ねる一羽の黒い蝶。
上空では龍に乗った九雷が「これからどうするんだ」みたいな事を刹那に言っている。
力はなくなってしまったし、吉良は刀ごと消えて加藤の件は迷宮入り。現実的な問題は何も変わっていない。
二人とも血の繋がった兄妹で一生二人で親や世間の目から後ろ指を刺されて生きていかなければならないのだ。
だけど一生二人で生きられるなんて幸せだという刹那。それでこそおれの好きになった刹那やと思いながら、
ノイズと二人必ず一族の生き残りを見つけて国を再建するという九雷。
彼女は最後に触れるようにキスをして刹那を地上へ送り出す。
最後はFF8のムービーばりに刹那と紗羅が抱き合っておしまい。(※2)
332:マロン名無しさん
09/05/06 15:57:47
(※1)書かなかったけどAct.3で朔夜は出て来ている。ルシファーのとてつもない力に飲まれてるけど
ちゃんとその中に吉良朔夜としての意識(朔夜バージョンも吉良バージョンも)は残ってるらしい。
(※2)あとがきで加藤は成仏して転生の準備に入ってるとの事。
333:マロン名無しさん
09/05/06 21:17:28
乙。
途中までしか読んでなかったけど、すごいことになってたんだね。
しかしここまで迷走した作品をこんなすっきりまとめるとは…激しく乙。
334:マロン名無しさん
09/05/07 00:26:05
加藤ってあのチンピラだっけ
よく憶えてないけどあいつだけは好きだったわ
335:マロン名無しさん
09/05/08 08:03:46
>>322
超乙。
かわりやすいまとめが特にわかりやすかったです。
天使禁猟区って
神や天使や悪魔や人類を巻き込んだ壮大な話のようだけど
**********************
実の兄妹が禁断の恋に落ちてしまい
周りから白眼視され、数多くの邪魔が入りながらも
二人で愛しあいながら生きていく道を選びきました。
**********************
と今来た産業でまとめられる話だったんだな。
「罪に濡れたふたり」「僕は妹に恋をする」系の。
336:マロン名無しさん
09/05/08 12:52:17
天禁書いた人間です。わかりやすかったみたいでよかった。
>>335
かわりやすいじゃなくてわかりやすいだった。ごめん。
確かに3行でまとめるとそうけど、天禁って必ずしもメイン二人の恋愛中心だけじゃないと思う。
大部分はそうかもしれないけど人間的な成長も最終的なテーマかなと。
337:マロン名無しさん
09/05/08 22:22:38
そもそも主人公と妹は序盤以外はほぼ別行動だもんなw
338:マロン名無しさん
09/05/11 01:41:22 foz2OIDA
ほ
339:マロン名無しさん
09/05/13 21:11:51
保守
340:マロン名無しさん
09/05/15 18:35:14
ほ
341:マロン名無しさん
09/05/15 21:55:41
尾崎かおりの「メテオ・メトセラ」のストーリーを教えてください。宜しくお願いします。
342:マロン名無しさん
09/05/16 21:49:51 HU6D2obO
だれかワンナウツお願いします
343:マロン名無しさん
09/05/17 23:27:41
ほしゅほしゅ
344:マロン名無しさん
09/05/18 15:23:45
砂漠の途中までしか読んでないから、先週の読んだら意味不明だった
ワンピよろ
345:マロン名無しさん
09/05/20 08:22:03
水城せとなの「「同棲愛」」お願いします。
ホモ漫画としてはじまって腐女子を散々釣りつつ、
最終的にはほとんどのキャラが異性同士でくっついたと聞いたのですが、
どんな感じなのか詳しくお願いします。
346:マロン名無しさん
09/05/22 09:17:17
遠藤淑子「エヴァンジェリン姫」シリーズをなるべく詳しくでお願いします。
あと、できればでいいんですが……、これは先に
知ったら面白くないだろうなぁ、てのがあったら
適当にぼかしてもらえるとありがたいです。
判断はお任せします。
よろしくお願いします。
347:マロン名無しさん
09/05/22 23:49:18
なんだその矛盾してる依頼は
348:マロン名無しさん
09/05/23 05:23:30
別に矛盾はしてないだろ
349:マロン名無しさん
09/05/23 08:12:13
矛盾してるよ。
350:マロン名無しさん
09/05/23 08:23:16
なるべく詳しくで
適当にぼかしてもらえると
351:346
09/05/23 09:35:18
ぼかしてもらえたらありがたいのは、いわゆるミステリーにおける
犯人の名前みたいなやつです。知ったら台無し~的な。
その手のネタバレがシリーズ内に存在するかは分からんので判断は書き手にお任せします。
なので「適当に」ぼかしてもらえたらありがたいなぁと。
でも別に書かれてても文句いわない。
そんな筋合いも権利もないし。
好きな小説のヒロインの元ネタがエヴァンジェリン姫らしくて気になってたので
どなたかお願いできたら嬉しいです。
352:マロン名無しさん
09/05/24 13:40:58
未解決から「セキホクジャーナル」いきます。超なつかしい。
■セキホクジャーナル(作者は小坂理恵。講談社るんるん掲載。全4巻)
基本は一話完結で、高校の新聞部を舞台に恋愛ありーの、友情ありーのでドタバタする
コメディもの。ほのぼの読めて、ほのかに可笑しく、ちょっとじーんとする所もある。
ヒロイン(主人公)がなんつーか実に小市民的で、それが独特の雰囲気を
かもしだしてるように思う。
■主な登場人物
<一年生>
●宮野柚枝(みやのゆえ)
主人公。怖がりなのに霊感があるせいで「心霊関係記事」担当にされてしまう。
まじめで素直ながんばり屋。
●佐久間藤吾(さくまとうご)
たいていポーカーフェイスだけど、その代わりか感情が行動に
でやすい男子部員。クールに見えて熱血漢。
●上島実香留(うえじまみかる)
柚枝の親友。気が強くて時に毒舌。
メンクイで先輩の毅太郎に惚れている。
<二年生>
●安原玄(やすはらげん)
スキンヘッドで新聞部の部長。手がでる足がでる暴言がでる、と
色々ひどい鬼部長だが、なんだかんだ部員からは信頼されている。
●叶浅葱(かのうあさぎ)
新聞部きっての才女。柚枝たちにも優しい先輩でしっかり者。
ひそかに毅太郎に思いを寄せているがそれを隠そうとしている。
●篠田毅太郎(しのだきたろう)
飄々としたイケメン。いつもクールであまり物事に動じない。
353:セキホクジャーナル
09/05/24 13:41:41
■第1話
セキホクミステリー特集という企画を組んだ新聞部。
部員達は各々、トップ記事をかけて噂の怪談話や心霊写真、謎の霊の声など
持ち寄って披露していた。怖がりの柚枝はそれらを前にすっかり怯えてしまう。
(みんな怖すぎるよ~。ミステリー特集だからってなんで
もっとお茶目にできないの~!?)
霊感少女として期待されるものの、極力怖いネタには触れたくない柚枝は
近所の猫にお面をかぶせて撮影した手作り人面猫の写真でお茶を濁そうとしていた。
「オマエその記事本気?」
そう声をかけてきたのは同じ学年の部員、藤吾だ。
部屋の隅でこそこそと、手抜きのネタを持ってきた時の部長の恐ろしさは
知ってるだろ、と忠告される。だが当の藤吾も、納豆と牛乳とみそをミキサーで
混ぜて作るミステリージュースなるものの作り方を披露して部長の鉄拳の犠牲となっていた。
「さー期待の柚枝ちゃんの記事はどうかな」
おずおず見せるが、当然部長がヤラセの人面猫で納得するはずがない。
柚枝は以前から(心霊的に)ヤバイと思っていた屋上に突撃取材をさせられる羽目になる。
「出そーな所がわかるんなら最初からそこいきゃいいのに。この手抜きっこめ」
藤吾にいわれ柚枝は必死に訴える。
「手抜きじゃなくてコワイんですっ!」
なんだかんだ結局屋上に行かされた柚枝はそこで、くっきりはっきり幽霊を見てしまう。
「ご、ご、ごめんなさい! 興味本位で記事にしようとしたりして
もーしません許してください!」
(ナニカと話してる……コワすぎるぜこの女…)
恐怖にかたまりながら幽霊に向かって必死に謝る柚枝の姿に、マジもんを
感じて怯える部員一同。
354:セキホクジャーナル
09/05/24 13:46:14
だが当の幽霊は怒って姿を現したわけではなかった。
むしろ、波長のあう柚枝に見つけてもらいたくて現れたのだという。
今までも、気付いてもらうためアピールを繰り返していたのだが誰も気付かなかったという。どうも部員たちが集めた心霊ネタの正体は皆この幽霊の仕業だったらしい。
幽霊の名は康子(やすこ)。彼女は2ヶ月前に事故で死んだ関北高校の生徒だという。
彼女の気弱な弟、宗也(そうや)が今わの際に言った
「おれ、学校でえらい目にあってんだぞ!気になるだろ、だったら死なないでよ姉ちゃん!」
という世にも情けない言葉が気になって成仏できていないのだという事だった。
康子は勝手に柚枝にとりつくと、この方が説明しやすいからと柚枝の口から部員に自己紹介をする。
そして弟の言葉の意味を知るため幽霊となってさ迷う康子が見たのは、クラスメイトにひどくいじめられている弟の姿だった。
「高校生にもなってとんでもないのがいるなー」
「イジメはよろしくない」
加害者に呆れながら康子の弟に同情する部員だったが、康子の次の言葉に絶句した。
「いや、でもイジメられる側にも問題はある……場合もある。アタシどっちかつーといじめる側だったから気持ちわかる」
おいおい、と思う部員達に康子は言う。弟の宗也は暗いし気弱だし、根性ないし皆がムカつく気持ちも分かるのだと。
だが結局の所、康子はそんな弟が心配でたまらないのだ。
何度か直接弟にも会いにいったが、弟は幽霊となった姉にさっぱり気がつかないのだった。
弟がしっかりしてくれれば康子も安心して成仏できるのでは……と思う部員たちはできる事をする、と康子に約束した。
康子の気持ちを思い、どうにかしたい柚枝はさっそく彼女の弟宗也に会いにいって彼を励ます。
「おとなしくしてたら相手がつけあがるだけだよ、勇気ださなきゃ!」
「……勇気出すってどうすんのさ」
先生に訴える、と提案すれば後で仕返しされると返され、部活に入って先輩を
味方につける、とアドバイスすれば、部活なんか入ったらまたそこでも
いじめられると宗也はウジウジしている。歯痒く思う柚枝は
「そんなんじゃお姉さん、あなたが心配でいつまでも成仏できないよ!」と叱咤する。
355:セキホクジャーナル
09/05/24 13:48:00
宗也は、柚枝が姉を知ってることに驚きつつも幽霊になって心配している、という話をまったく信じない。
「なにもかももう遅いんだよ……お姉ちゃんはぼくが悲しませながら死んじゃった」
あの事故の後、苦しい息の下で弱々しいVサインを作りながら、姉は宗也に
がんばって生きるって約束して、と頼んだ。だが彼はその最後の望みに応えてやれずむしろ
困らせてしまった。姉に心安らかな最期を迎えさせてあげられなかった事を宗也はひどく後悔していた。
柚枝にはどうしたらいいのかわからなかった。それでもなお自分の力で解決しようとする彼女に、
なぜかわざわざ同行してきた藤吾が冷静に指摘する。
「……お前駄目だよ、全然見当違いなんだもの。先生に言えだの、先輩味方につけろだの。
康子さんの心残りである宗也が弱い人間だという問題の解決策からはおよそかけはなれている」
「ああもうっ頭にくるなーっ、指摘が具体的すぎて!」
だが柚枝にはどうしても言えないのだ。あんなに小さな体で気弱な彼に、やられたらやり返すような
強い人間になれなどという事は。人間、そう簡単にかわれるものじゃない。
おまけに彼は姉に負い目を感じ、ずいぶんと悩んでいる。
(もう遅い。お姉ちゃんは死んじゃった)
だったら当の康子さんから、直接は無理でも柚枝の体を貸して話をすれば何か変わるかもしれない。
そう気づいて柚枝は康子の元へ急いだ。
そんな時、宗也はクラスメイトから、彼が女子―しかもちょっと有名な柚枝に
かまわれていたという理由でクラスメイトに因縁をつけられていた。
柚枝の中に入った康子は、それを見つけて新聞部の面々に助けを求める。
急いで助けに行った先輩の毅太郎や藤吾が間に入って康子の弟は助けられる。
心配する康子だが、見た目が柚枝なので宗也は彼女を邪険にする。
「や、やめろよ。元はといえばキミと話したからこんなはめに……」
「なんだとてめえっ!」 激昂して弟の頬をはる康子。
「てめえの情けなさ棚にあげてなんて言い草だ!
この子はお前のために必死になって、体まで貸してくれたんだぞ!」
356:セキホクジャーナル
09/05/24 13:56:33
宗也は柚枝の中に姉がいることをなかなか信じきれないようだったが
弱々しいVサインの話に、彼は姉がここにいる事をやっと理解する。
「お姉ちゃん!」 溢れる思いから康子に抱きつく弟。
だが外身は柚枝なので藤吾がひどく動揺する。毅太郎から中身は康子さんだから落ち着けと
いわれるが、めそめそ柚枝に泣き付く宗也に「分かったから離れろ」と剣呑な視線を向けていた。
「おれ、ずっと後悔してた……。お姉ちゃんが成仏できないのはおれがこんなんだからなの」
「……そうだよ」 弟を奮起させるため、あえて突き放す康子。
あまりに長くとりついていると柚枝の体がおかしくなる。康子は一旦柚枝の体から出て行った。
康子は消えたが、宗也は考えていた。姉はもういない。現状を変えるには自分が変わるしかないのだ。
宗也は突如立ち上がると、逃げたいじめグループを追いかけ、彼らに詰め寄った。
「おれの嫌いな所を言え! 全部なおすから。さあ、言え!
おれ変わんなきゃいけないんだ、約束しなきゃならないんだ!」
呆れて小馬鹿にするいじめグループの面々だが、宗也の剣幕に鼻白むとその場を去っていった。
康子はそれを全て見ていた。ありったけの勇気を振り絞り、自分への悪意と対峙した宗也の姿を。
彼女は思わず涙を流す。その瞬間、頭上から光が射した。
「すごいじゃん!宗也くん、言い負かしちゃったよ」
宗也の成長に喜ぶ柚枝。こんなんじゃまだだめだ、お姉ちゃんが安心できない…と首をふるが
他の部員たちも、大きな声ではっきりものを言う相手をいじめる奴はいないと励ます。
「……だってさ。簡単なことだったじゃん」
宗也は驚いた。それは康子の声だった。顔をあげると、今まで姿を見ることも
声を聞くこともできなかった懐かしい姉の姿がそこにある。
357:セキホクジャーナル
09/05/24 13:58:22
「宗也のおかげで、もう安心していけるよ」
康子の頭上にはあたたかくやわらかな光が射していた。宗也は泣いた。別れの時が近づいているのだ。
「お姉ちゃん!!」
少しずつ消えていく康子に宗也は力強くVサインを見せる。
〔がんばって生きるって約束して〕
今度こそ、宗也は姉の願いに応えたのだ。
*
一方新聞部では部長が怒りの声をあげていた。
「なに~~っ、記事にしない!?」
柚枝は康子の事を記事にして、彼女をさらしものにしたくないと思ったのだ。
しかも柚枝だけでなく他の部員も自分のネタが康子の事だったため、載せないと言っている。
「そんな事言って、もう人面猫しかネタが残ってないんだぞ!!」
「記事ならここにありましてよ部長」
そんな中、おもむろ記事を差し出したのは藤吾だった。シンデレラかおまえは!とつっこみが入る。
彼は関北高校につたわる七不思議を調べあげ、興味深い記事を書いていた。
こんな立派な記事ができてるのに、なぜ藤吾はミステリージュースなど披露したのか。
不思議に思った柚枝だったが、あっと気付くように、その理由に思いたった。
〔手抜きのネタを持ってきたときの部長の恐ろしさを知ってるだろ〕
彼は自分が先に部長の怒りを発散させることで、柚枝をかばってくれたのだった。
「藤吾くんっ、ありがとう!」
その事を理解した柚枝は藤吾に感謝する。柚枝に礼を言われた藤吾は彼女の見ていない所で、上機嫌に喜んでいた。
そして後日。廊下でいじめグループの一人とすれ違う宗也。
ぎっとにらまれ一瞬ひるんだが、気を取り直すと彼は笑顔で明るく挨拶をする。
相手はどうにも毒気をぬかれてしまい、元気よく走っていく宗也の後ろ姿を眺めていた。
彼は、変わり始めたようだった。
(おしまい)
358:マロン名無しさん
09/05/24 14:09:23
結局ミステリー特集は七不思議より人面猫の方が大ウケだったという
オチがつくんだけど、漫画で読んでると面白いんだけど、文章にしたら
なんか不憫だったので省きました。
あと長くてごめんなちい。でも大好きな漫画だったので超楽しい。
せっせと書いて2話以降書いたらまた来ますノシ 全25話です(確か)
359:マロン名無しさん
09/05/27 00:37:13
セキホクジャーナル第2話。作者の名前間違えてた。
小坂理絵です。
360:セキホクジャーナル
09/05/27 00:38:31
■第2話
前回のミステリー特集が好評だったため、部長のゴリ押しで第2弾を行うことになった新聞部。
「……それは2番せんじもいいところなのでは?」
「前回ので出し切っちゃってミステリーネタなんかもう残ってねーよ」と藤吾と毅太郎含め
部員は全く乗り気でない。怖がりの柚枝もぜったいやりたくないと思っていた。
だが部長はあきらめない。「うるせえ!時代は今、ミステリーなんだよ!!」
そう言うともう決まっているというテーマも発表する。
「心霊研究会潜入24時!!」
心霊研究会というのは新聞部の隣の部屋で不気味なオーラを放ちながら活動している同好会のことだ。
具体的に何をやっているのかは新聞部は知らない。
「では宮野先生、いってらっしゃい!」またもやお鉢がまわってきたのは柚枝にであった。
激しく抵抗するが、結局取材をするはめに。部室からむりやりしめだされ「こんな目にあってまで
わたしはなぜ新聞部に……」と自問自答しながらむなしく部室の扉を引っかいていた。
だがどうにか気を取り直し、心霊研究会の扉をたたく柚枝。
「……はぁい」「きゃーーーっ!」
にゅうっと扉からでてきたのは不気味な人物だった。
思わず悲鳴をあげてしまった柚絵だったが、怯えながらも取材をしたい旨を伝えると部室に入った。
「あああ~っ、降霊かなにかやってるでしょーっ!」
そこはどんよりとした空間で、彼女の目にはあちこちに暗い影が見えていた。
「おお分かりますか……簡単ですよ。紙と十円玉があればすぐ……」
「コックリさんじゃないですか!」
柚枝はコックリさんなんか駄目!ぜったい!と窓を開けると近くの幽霊たちを追い出しはじめた。
しぶしぶ出て行く浮遊霊達。(ホントにしぶしぶと書いてある)
それを見て心霊研究会のメンバーは色めき立つ。霊を目視でき、除霊までできる柚枝は
それこそ心霊研究会に必要なメンバーだと柚枝に転部を勧めてくる。
まったくもって嫌だが、はっきりそうも言えずに新聞部を理由に断る柚枝。
361:セキホクジャーナル
09/05/27 00:42:09 mhYfg0zf
だが、同好会会長の沖は「新聞部が納得すればいいんですね」とつぶやくと新聞部へと行き、
そこで柚枝と「3年はネタに困らない!セキホク大スクープ集」というあやしげなブツとの交換を迫る。
うっかり取引成立してしまい、それを沖から聞いて柚枝はショックをうけた。
そんな彼女に声をかけてきた人物がいた。
「きみ、幽霊がみえるんだろ? 誰だってそんな変なやつ仲間にしておきたくないんだよ。
でもここの人は違うよ。君の能力も、僕の能力も肯定して、必要としてるんだ」
それは同好会員の神林(かんばやし)だった。彼には予知能力があると聞き、驚く柚枝。
会長の沖やもう一人の会員は、特別な力への憧れをしきりと語る。それを聞いて、柚枝は
ずっと嫌だった霊能力も良いものに思えるようになるのかも……と自分に言い聞かせはじめていた。
その頃新聞部では。
「これも、これも! これも!全部ガセネタじゃないですか!」
くだんの「セキホク大スクープ集」はまったくもって使えない代物であった。
こんなものを中身も確認せず部員を引き換えにするなんて、と藤吾は部長に向かって怒りをあらわにする。
「まぁまぁ、安原ばっかり責められないだろ。3年はネタに困らないなんて聞いたら誰だってグラっと」
「きませんよっ! スクープなんて俺らが走り回ってもめったに取れないのに
あんなコックリさんなんかやってそうな奴らにできるとでも思ったんですか!」
取り成す毅太郎だったが、藤吾の剣幕にそれもそっすね…と思わず引いてしまう。
「……ええいっ、とにかく契約は無効だ! 大手をふって柚枝ちゃんを奪回するぞ!」
立ち直った部長は額に青筋を浮かべて、部員を引き連れ心霊研究会の部室へと向かった。
またもや心霊研究会のメンバーはコックリさんをやっている。おキツネさまが降臨なさっちゃってるのを
見てあわてて柚枝がそれを止める。
「すごいね。ホントに幽霊が見えるんだ……」
感心する神林だが、柚枝は予知能力のほうがすごいと思う、と伝える。だが、彼にはぴんとこないようだ。
「いつからなんだろう……昔はそんなの全然なかったのに」
362:セキホクジャーナル
09/05/27 00:44:36
そうぽつり語る神林はなぜかさみしげであった。それが放っておけず柚枝は
「でも同士が近くにいるのはいいかも。新聞部なんて冷たいんだもん」と
神林にあわせるように話をする。すると神林は「そうだよ、異質なものは除外されるんだ」と暗い顔で語った。
その言葉と彼の表情に柚枝はすっかり戸惑ってしまう。
(異質なものは除外だなんて、そこまでわたしも気味悪がられてはいないと思うけど……)
「おお新聞部といえば」
会長の沖はあわてて部室に鍵をかける。するとほとんど同じタイミングで新聞部員が
部室にやってきて、開かない扉を乱暴に扉を開けようとしていた。
「おらっ!うちの“霊感少女Y”返しやがれ!!」(……なめられてはいるけど)
柚枝は売られた恨みから硬い声で叫ぶ。「なんの用ですか! いっかい売った者に!!」
「柚枝~、ごめんね。あたしたちが悪かったから帰ってきてー」
浅葱のやさしい声に一瞬ぐらっとくる柚枝だったがここで折れては…とためらっている。
すると新聞部員達は「完全にへそ曲げとるな、それも無理もない」一旦その場から帰ってしまった。
柚枝は本当は新聞部に帰りたいのになぜか心霊研究会に残ることになってしまい小さくため息をついた。
期末テスト前。柚枝はわからない所があり、勉強の得意な浅葱に教えてもらおうと
ついつい無意識に新聞部の部室に向かってしまう。あわてて心霊研究会の部室にいくと中から話し声がする。
「―では神林くん。次は日本史の問題を頼むよ」
会長の声だ。試験勉強中かな? とのぞいた柚枝は、中の光景に思わず息をのんだ。
椅子に力なく座っている神林になにかタチの悪いものがついている。
それは下級霊のようだったが、これが彼の予知能力の正体だったらしい。
その霊の言葉を復唱するように神林は試験の内容を口にしている。
研究会のメンバーは彼の能力を試験の問題のカンニングに使っているのだった。
(神秘の力なんてもちあげて、ずるっこに使いたいだけじゃない。許せない!記事にしてやるっ!)
思わずいつも持っていたメモに書き付ける柚枝。ってちがうわー!と思わずメモを投げ捨てる。
すっかり新聞部員としての習性が染み付いてしまっているのだった。
363:セキホクジャーナル
09/05/27 00:46:11
急いで部室に入り、柚枝は神林の肩を掴んで揺り起こす。
「やめなよ! あなたこんなことに利用されてくやしくないの!?」
神林は表情をなくした顔で、絶望的につぶやいた。
「……予知能力がついてから……みんなに気味悪がられて疎外された…。
ぼくの力を必要としてくれたのは……彼らだけだった」
「こんな事に必要とされたって……」 柚枝は義憤にかられ、思わず涙ぐむ。
「よし柚枝ちゃん奪還、第二弾! ほーらゆえちゃんでておいでっ! 藤吾が面白いことやってるよー!!」
そこに、とんでもないタイミングで新聞部が空気を読まずにやってきた。
「ええいこんなときにっ。天照かわたしは!!」
「きみはいいよ……、多少異質でもあんなによびかけてくれる人たちがいるんだから…」神林はさみしくつぶやく。
「メ……ヤスバコノ…」
「だまらっしゃい! 何が目安箱じゃ」
これまた空気読まない下級霊を一喝して、柚枝は神林に向き直った。
「神林くん、あなたの予知能力は天性のものじゃないのよ。変な下級霊のイタズラよ!
あなたが気をしっかりもってなくそうと思えばなくせるものなのよ!」
心霊研究会のメンバーは余計な事をと柚枝を批判するが、彼の力をカンニングに使ってるような
彼らに言われたくない。そんな事いえた義理ですか!と柚枝は怒っていた。
(なくせる……? こんな、悪用しかされないような力が、なくせる……?)
それを聞いた神林は強く願った。こんな力、消えてしまえと。柚枝も一緒になって祈る。
その強い意志は少しずつ、黒い影のようだった神林の憑き物を遠ざける。
下級霊はオオオ…と低い悲鳴をあげながら彼から離れていった。
「やった…」 思わずつぶやく柚枝。神林はこれで普通に戻れる。
それが分かり、すっかり喜んでいる彼に柚枝は一緒に喜びつつも、仲間を一人なくしてしまったようだ、と
複雑な気分であった。だが神林は柚枝にいう。
「能力もってるやつばっかりが仲間じゃないだろ。きみも帰りなよ。
君を、必要としている仲間のところに……」
364:セキホクジャーナル
09/05/27 00:48:50
柚枝はようやく新聞部へと帰っていった。柚枝の帰還を喜ぶ部員たち。
「よかった、このままでてこなかったらどうしようかと思ったよ」
「みなさん……そんなに…」
(ほんとね神林君、わたしこんなに幸せものだったのね)
思わずじーんと感動してしまう柚枝だったが、どうも様子がおかしい。
「まったく待ちくたびれたぞ! このメモの真偽をたしかめたくてな!!」
部長が掴んでいる紙切れは、柚枝が神林の予知を前にして思わず書き付け捨てたメモだった。
「ユーレイのテスト問題予知!」「特ダネじゃん!」
興奮している部長や部員達とは反対に柚絵の感動のテンションが一気に下がっていく。
「そーですか……待ってたのはあたしじゃなくてこのメモについてですか。
へーへー、ほーほー…」
「このネタ、ホントよね、柚枝」「ねっねっ」
目を輝かせながら迫る部員たちの前で柚枝はメモを破り捨てる。
神林が元に戻った今、それを蒸し返すようなネタを記事にするわけにはいかない。
「いえ、ガセでした」
すわ特ダネか、と思っていただけに部員たちもショックだったようだ。
うぎゃー、などと奇声を発している。
「ええい仕方ない、企画変更だ!」
部長が、叫ぶなり拳を振り上げて宙に吼えた。
「お次は聖なる霊地。恐山体験レポートだ!!」
「「宮野先生、ご無事で!!」」
「……心霊研究会に帰らせていただきます」
今回のことにまったくこりない新聞部一同なのであった。
(おしまい)
365:まとめの人
09/05/27 11:14:43
乙。セキホクジャーナル懐かしい。
ここまでのあらすじと未解決リストまとめておきました。
366:マロン名無しさん
09/05/27 13:56:31
まとめwiki見て、トライガン マキシマムが連載当時のあらすじしか載ってなかったからまとめようと思うのですが、需要あるかな?
367:マロン名無しさん
09/05/27 15:35:14
>>366
おながいします。
368:366
09/05/28 01:18:40
>>365
遅ればせながらまとめ乙です。
>>367
レスサンクス。
では書かせてもらいます。
今原作を読み返しながらせこせこ書いていますが、
一巻書くだけでももう少し時間かかりそう…。
近日中に投稿します。
369:TRIGUN MAXIMUM
09/05/29 04:13:43
読み返しながら書いているので巻ごとのまとめになります。
まずは簡単な説明から。
■トライガンとトライガン・マキシマムについて
トライガンは掲載していた少年キャプテン(徳間書店)が廃刊となり、
GUNG-HO-GUNSの3、ドミニク・ザ・サイクロプス戦の途中で連載が中断。
その後、ヤングキング・アワーズ(少年画報社)という青年誌に移り、
トライガン・マキシマムとして10年に及ぶ長期連載作品となりました。
(物語の空白部分は徳間書店から増刊号として発表)
トライガンは徳間書店版(全三巻)、少年画報社版(全二巻)があるので注意されたし。
内容は表紙、読み切り作品の掲載順、あとがき漫画くらいしか違わなかったはず。
マキシマムはトライガンのラスト、ヴァッシュが五番目の月に大穴を穿った、
『フィフス・ムーン事件』の二年後から始まります。
370:TRIGUN MAXIMUM
09/05/29 04:17:50
■主要登場人物
ヴァッシュ・ザ・スタンピード
…かつて七都市の一つを瓦礫にし、五番目の月に大穴を明けたとされる伝説のガンマン。
逆立てた金髪(マキシマム開始後は下半分が黒髪になっている)と、真紅のロングコートがトレードマーク。
母のように、恋人のように慕っていたレムを殺したナイブズを追っている。
ニコラス・D・ウルフウッド
…前作の終盤で出会った関西弁の巡回牧師。
その実、パニッシャーという十字架型の銃器を扱う殺し屋でもある。
ある目的のためにヴァッシュの前に現れ、彼を再び血と硝煙の日々に連れ戻した。
メリル・ストライフ
…ベルナルデリ保険協会に勤める女性。
局地的災害に指定されたヴァッシュの監視とリスク回避を命じられ、共に旅をしていた。
2年ぶりに姿を現したヴァッシュ監視の任に再び就くことになる。
ミリィ・トンプソン
…ベルナルデリ保険協会に勤める女性。
メリルの後輩であり、2年前の仕事も一緒にこなしていた。
大柄でゆったりとした大らかな性格をしているが、妙に勘の鋭いところもある。
ミリオンズ・ナイブズ
…ヴァッシュの仇敵。『大墜落(ビッグ・フォール)』の原因を作った男。
ロスト・ジュライ事件の際にヴァッシュに瀕死の重傷を負わされるが、
ジュネオラ・ロックでプラントから再誕生することにより復活した。
レガート・ブルーサマーズ
…ナイブズへ絶対の忠誠を誓っている腹心。
怖気がするほどの美形であるが、その内面は狂気と狂信に満ちている。
前作で勝手にヴァッシュを殺そうとしたため、ナイブズにより体を縦に潰されてしまった。
371:TRIGUN MAXIMUM
09/05/29 04:18:58
『フィフス・ムーン事件』後、ヴァッシュはエリクスと名を変え、姿も生き方も変え、
助けてくれた少女・リィナとその祖母を家族として静かに暮らしていた。
ところが二年後、街は偽ヴァッシュ率いる郎党に襲われていた。
そこへ、旅の途中で出会った巡回牧師のニコラス・D・ウルフウッドが訪れる。
聖職者ながら巨大な銃器・パニッシャーを扱う彼と偽者一味を壊滅させた。
ついてこい、とにかくおまえの力が必要なんや、というウルフウッド。
彼はこの二年間、ある目的のためにヴァッシュを探していたのだ。
それを拒否するヴァッシュに、奇妙な連続集団失踪事件を話す。
生活の風景を残し住人だけが忽然と消えた街。そのモニュメントにはナイブズの名が残されていた…
仇敵のナイブズが関わっているとなれば放っておけない。
復讐に来た偽者一味の残党を脅し、家族と街の平和を約束させたヴァッシュは、ウルフウッドと共に旅立つ。
同じ頃、第二都市・ディセムバのベルナルデリ保険協会。
23歳になったメリルは上層部に呼び出され、ある男の写真を見せられた。
金髪だった頭の下半分だけが黒髪になっていたのを除けば、二年前、共に旅したヴァッシュだった。
ヴァッシュを出汁に金を巻き上げようとしていた同僚を懲らしめたメリル&ミリィは、
再び訪れる忙しい日々まで、束の間の休暇を楽しみにニューマイアミへ。
150年前に大型移民船団が砂の星へ墜落、あるいは不時着した『大墜落』の夢を見るヴァッシュ。
『大墜落』を起こした張本人のナイブズを「お前は人間じゃない」と断じる。
その言葉に激昂したナイブズはヴァッシュに激しい暴行を加えた。
「見てろよ、ゴミ共―この星に我々以外は残さない。」
ヴァッシュは船団を救うために犠牲となったレムに誓う。
いなくなってしまった君のかわりに、君が命をかけて救ったものを僕が守るよ…
そこで目覚め、日課の朝のトレーニングをこなした彼はウルフウッドから街の状況を聞く。
墜落した船団の残骸から生きているプラントが発見されたこの街は、
利権をめぐり二つの地主・フェリス家とポロ家が血で血を洗う争いを繰り広げているらしい。
この話にどうしてこんな悲しい事が起きるのかと涙するヴァッシュに、
ウルフウッドは、よくある話やないか、とそっけない。
372:TRIGUN MAXIMUM
09/05/29 04:19:57
物騒な雰囲気の街からすぐにも発ちたいウルフウッドだが、ヴァッシュには待ち人があった。
小柄で柔和な表情の老人、通称・先生とその護衛役でやってきた大柄で強面の青年・ブラド。
彼らはある隠れ里の代表として、新たな義手とコートを届けに『外』の世界にやってきたのだ。
ヴァッシュは先生にナイブズが自分も知りえない体の秘密を知っていること、
その所為で『ロスト・ジュライ』、『フィフス・ムーン事件』がおきたことを告げる。
同じ時、街に停泊していた砂蒸気(サンドスチーム)がフェリス家の集団に襲われる。
乗客の中にいるポロ家の四男を狙ってのことだった。
野次馬するウルフウッドは人ごみの中でヴァッシュを見つける。
状況を心配するヴァッシュに対し、現実的で冷ややかな結末を予測するウルフウッド。
彼は人生を制限時間付きの絶え間ない問題集に例えて諌める。
「選らばなアカンねや!一人も殺せん奴に、一人も救えるもんかい。」
どこか苦々しい表情のウルフウッドを否定するヴァッシュ。
「…それはやっぱり言葉だ。今そこで人が死のうとしている。僕にはその方が重い。」
真紅いコートを纏ったヴァッシュ・ザ・スタンピードがそこに居た。
単身、砂蒸気に乗り込んだヴァッシュは鮮やかな手並みで郎党達を倒してしまう。
しかし、ポロ家の四男を拘束している男は銃口を放さない。
男の娘は四男たちの手によって強姦され、挙句、惨く殺されていたのだ。
復讐を果たそうとする男だが、思い悩んだ末に行動に出たヴァッシュに阻害され未遂で終わる。
突入した憲兵隊はフェリス家の郎党とヴァッシュを連行した。
その夜、拘留所をウルフウッドがバイクで襲撃。ヴァッシュと娘の敵を討てなかった男を連れ出す。
もう街にはいられない男と家族を逃がす事を歓迎するヴァッシュに、
「幸運とゴリ押しはいつまでも通用せえへん。いつかおどれにも『選ぶ日』が必ずやってくる」
と、ウルフウッドは釘を刺さすのだった。
どこかの砂漠。フェリス家の郎党を指揮していた男と黒衣の老人。
老人が鞄を開けると男の体がいくつにも分解し、鞄の中に吸い込まれていく。
彼は別の場所にいる青年の口を通し、ヴァッシュを発見したことをレガートに報告する。
373:TRIGUN MAXIMUM
09/05/29 04:22:20
>>371-372が1巻の内容。以下2巻。
ジュネオラ・ロックで受けた制裁により両手両脚が使い物にならなくなったレガート。
さらに狂気を増した彼と、尋常ならざる力を持つヴァッシュとナイブズを目の当たりにした
GUNG-HO-GUNSの一員、ミッドバレイ・ザ・ホーンフリークは保身に走り、銃を向ける。
が、レガートの他人の体を自在に操る能力により、動きを封じられてしまう。
その上で彼は居合わせた6人のGUNG-HO-GUNSに目的が変わったことを告げる。
ヴァッシュ・ザ・スタンピードを倒すのではなく、人間の手で『最高の苦しみ』を与える事―
これはナイブズの指示であり、今後、彼らはこれに無条件に従う事となる。
連続集団失踪事件の現場へ向かうヴァッシュとウルフウッド。
何故、ナイブズの名前を知っているのか問い詰めるヴァッシュだったが、はぐらかされてしまった。
現場の街に着くと、一人のサムライ…GUNG-HO-GUNSの9、雷泥・ザ・ブレードが待ち構えていた。
雷泥とウルフウッドは面識があるようだ。これからの『死合い』に手出しは無用、と断る。
当然、『死合い』を嫌がるヴァッシュだが、
ローラースケートと刀を駆使した雷泥の攻撃を凌いだ事で、逆に彼を煽ってしまう。
戦いが激しくなる前に用件を伝える雷泥。
ヴァッシュに『最高の苦しみ』を与える事。そして、そのために彼と縁深い隠れ里の場所を掴んだ事。
隠れ里と聞いて目の色が変わるヴァッシュは、雷泥を殺そうとするウルフウッドの加勢を拒み、
愛銃や左腕の義手に内蔵されたマシンガンなどのギミックを駆使し、サシで決着を付ける。
勝負に納得のいかない雷泥は背後から襲いかかろうする。
しかし、ウルフウッドの銃撃を受け死亡。
救われたはずのヴァッシュは彼を殴り、もしも攻撃されてもその時退ければ良いと言う。
その主張に、自分の手は汚さずに綺麗事ばかりぬかす偽善者だと苛立ったウルフウッドは、
ヴァッシュに拳銃を握らせ、自らの額に銃口を当て撃たせようとする。
自分の死をきっかけに邪魔者を消すのに躊躇しなくなるのなら安い。命くれたる。
そんな彼を「何でもかんでもあっさり見限り過ぎる」とヴァッシュは悲しげに返すのだった。
374:TRIGUN MAXIMUM
09/05/29 04:41:12
バカンスから戻り、ヴァッシュ監視の任に就いたメリルとミリィ。
同乗させてもらったトマ牧場のトラックの上を謎の人工物が通過。
中には気を失っている女の子―ブラドの幼なじみのジェシカがいた。
隠れ里に危機が迫り、救命ポットで射出されたのだ。
サイドカーで故郷の孤児院の夢を見るウルフウッド。
子供達に人気の様子だが、その血塗られた手では抱きしめることが出来ない…
ここでバイクが派手に転倒し目が覚める。
6日間、交替で走り通しの疲れが祟り、ヴァッシュが気を失ったのだ。
辛くも近くの街の宿屋にたどり着いた二人。
その宿屋はイカサマ博打のかたに母親を奪われ、一人で取り戻そうとする父親と、ついていこうとする息子が口論している最中だった。
結局、話を聞いていたヴァッシュの協力もあり、家族は無事に母親をゴロツキから取り戻した。
自分を省みず、他人のために危険を犯した彼にウルフウッドは、実は死なないのではないか、と恐怖心を抱く。
砂の霧を伝うロープウェイの先、砂の海に突き刺さるように移民船・シップが残っている。
完全な状態で残っていることに驚くウルフウッド。
対照的に『最高の苦しみ』が引っかかり暗い面持ちのヴァッシュ。
意を決して中に入ると、そこには緑の芝生の上で平和に暮らす隠れ里の住人達の姿があった。
安堵で涙ぐむヴァッシュだったが、次の瞬間、住民達の体はばらばらになり崩れ落ちた。
彼らは砂蒸気篭城の犯人と同じく、GUNG-HO-GUNSの4、レオノフ・ザ・パペットマスターの手による人形だったのだ。
彼は本物のように接し、人形と知り絶望したヴァッシュの反応を賞賛、
人形達はモデルになった者は生きながらにして腑分けられた超絶細密技巧芸術作品だと誇る。
その時、ヴァッシュから風が吹いた。血の涙を流す彼の威圧にレオノフもウルフウッドも身を凍らす。
おんどれ、やっぱり違うものなんか― 恐れるウルフウッドを別の脅威が襲う。
地面から突き出した巨大な手。GUNG-HO-GUNSの8、グレイ・ザ・ナインライブズのものだ。
その手の上のウルフウッドと、ヴァッシュの視線が一瞬交差する。いつもの信条を取り戻したかのような瞳に怒りの絶叫。
ヴァッシュvsパペットマスター、ウルフウッドvsナインライブズの戦いが始まる。
(つづく)
375:374
09/05/29 04:48:11
今回はここまで。
ちょいちょい出てきた用語については次回簡単な用語解説載せるつもり。
続きが出来たらまた投下します。
376:マロン名無しさん
09/06/02 09:46:42 MUERg1G+
ほ!
377:NieA_7
09/06/03 15:10:30
初書きなので至らぬところあるかも。
全二巻+画集で番外編。
ニアやまゆ子は作者の同人で初出、当時はあんまり設定が無かったり
色々違ってたりだった。
ニア
最下層「_7」の宇宙人。
一般的な宇宙人には付いているアンテナが無いため、宇宙人からも爪弾きにされている。
まゆ子が荏の花の部屋に越してきた時に会った。
茅ヶ崎まゆ子
岐阜出身の貧乏な浪人生。洋食屋「かるちえ」でバイトもしているが、給与は遅配気味。
成績優秀だが不器用な性格。銭湯「荏の花湯」に住み込み、ニアと一緒に住んでいる。
普段は大人しいが、食べ物のことになると多少荒っぽくなる。
ちあ紀が言ったコンパの意味を色々間違えちゃうぐらい田舎モノ
まゆ子の弟
実家の方におり体が弱く学校を長期休んでいる。行った時に馴染めるかどうか不安に
感じている。
まゆ子もどう励ましていいかわからない。
小松ちあ紀
まゆ子と同じ予備校の浪人生。宇宙人オタク・PCオタクであり
独自にサイトを運営するほど没頭。勉強そっちのけのため、成績は今一つ。
(その名前と趣味から、キャラクターのモデルは脚本家の小中千昭と思われる。)
378:NieA_7
09/06/03 15:24:31
樋山言実
まゆ子の下宿先「荏の花湯」の現オーナー。
会社OLをしながら掛け持ちで「荏の花湯」を経営しているが経営はかなり苦しいらしい。
吉岡稔持
通称「ヨシネン」。「荏の花湯」のボイラー係。
火を見ると暴走気味になる。言実に思いを寄せる。 寡黙な男がいつまにやら爆発キャラに・・・
染谷源蔵
まゆ子の1つ年下の幼馴染。現在岐阜から東京に出てきている。年下だがまゆ子を「茅ヶ崎」と名字で呼び捨て。
まゆ子の事が気になるらしく、しばしば実家(米屋)からの差し入れを持って「荏の花湯」に現れる。
チャダ
インドかぶれの宇宙人。濃い目の色の肌に髭、ターバンと、見た目もインドに拘っているが
その多くの知識は誤解の塊でできている。全てカレー味がする食品のみを販売するコンビニ「AM11PM7」を経営。
カーナ
中国かぶれの宇宙人。チャダと同じく、かなり中国を誤解している。
荏の花再開発を求める活動をしている。ニアを「下等なアンテナ無し」とあからさまに差別する。
ジェロニモ本郷
イケメンで高ランクのアイドル宇宙人。ニア達と関わってから日に日に落ちぶれていく。
他にも荏の花の物静かなおばーさんやかるちぇの頼りないマスター、しっかり物の娘などなど。
舞台は宇宙人が移民してきた遠い未来の世界。舞台となる荏の花地区にはクレーターと呼ばれる窪地がある。
そこには低ランクの宇宙人が集住するスラムのような場所があり、一種の被差別地域となっているという設定。
また宇宙人が大量に入植したと思われる巨大な宇宙船もあるらしい。全体的にギャグ一部メランコリックな表現。
379:NieA_7
09/06/03 16:37:45
ニアとまゆ子が暑い~と部屋で言う所から話は始まる。
基本は貧乏ネタ、宇宙人ネタでコメディタッチの日常が進み
二人の日常は貧乏ながらもニアが巻き起こす騒動や荏の花の人達、チャダ、カーナなど
個性的な面々もでてきて賑やかなものになる。
初期は人間の宇宙人差別がストレートに出てきてカキ氷を
ニアに売れないと言う親父なんかも出てくる。
(怒ったまゆ子はニアの注文どおりに買ってあげた)
その後は差別的な言葉がでてきてもニアの明るい性格も相まってライトな感じになる。
そんな日々の中実家から電話がきて、弟と話をする。弟の事で悩むというまゆ子に
それを聞いてサクッと合格してお手本になってあげれば?という言実。
ある日、ニアが屋根の上で母船の方から声が聞こえると言う。
あれ壊れてんじゃないの?というまゆ子
そんな予備校の2学期が終わるころ、
まゆ子の傍からニアが居なくなる。まゆ子はニアを探すが、どこにもいない。
ニアが壊した屋根が直ってしまったらみんなニアのことなんて忘れて
しまうんじゃないか。
380:NieA_7
09/06/03 17:08:40
ニアなんて初めから居なかったんじゃないかと思うくらいネガティブな気持ちになってしまう。
ニアが居なければ孤独な日々を過ごしていたとも。
もしこの先の授業を受けないなら弟の面倒を見ながら実家で勉強した方が良いし・・・
自分はいい子でいなければならないといつの間にか思ってしまった。
そして越してきた時いい子のふりをしなくていいニアと出会った。
気づいたら自分の部屋で寝ていた。
どうやら栄養失調で倒れていたのをちあ紀や源蔵に助けられたらしい。
勉強の事など自分に気を使ってくれる源蔵をうれしく思い感謝を伝える。
そして結局押し入れの中で寝ているニアが見つかる。
381:NieA_7
09/06/03 17:11:56
大宇宙花火大会の日、ちあ紀、源蔵と共に屋根で花火をみる。宇宙人たちや
荏の花の人たちも賑やかな時間を過ごす。ジェロニモは酷い目にあったが。
その時電話で弟と話す。色々ふっきれたまゆ子は弟を励ます。
すると母船の方が爆発?し火柱が。テレビ中継されていたので弟も驚く。
またしてもニアになにか言葉が聞こえニアもどこかの言葉を喋っていたが
何故かまゆ子はその言葉の意味が少しわかった。
荏の花は再開発されることなくまたいつもどおりの毎日が。缶がぶつかって完。
画集の番外編 鍋の話。UFOっぽい部品を鍋にして、各自怪しい材料なんかも
あったりして鍋を作る。まゆ子の鍋奉行ぷりが発揮され豆腐の壁で怪しい材料は
隔離されたり、ちあ紀が持ってきた良いお肉の前にはこだわりなどなくなったり。
ガスで火をつけようとした時に、危機を感じるがそのネタはアニメでやったので、と安心するが
鍋はなぜか空へ飛んでいってしまう。悔やむ、まゆ子(特に肉を)。
そしてニアが「宇宙人は実在する!」 おまえが今更いうなー!
最初の人物削ればよかったw
382:マロン名無しさん
09/06/06 20:57:53 /bHDNgOx
保守
383:マロン名無しさん
09/06/07 21:49:40
山岸涼子の汐の声のストーリーを教えてください
384:マロン名無しさん
09/06/08 01:00:58 J4FzJ7yS
ニアアンダーセブン乙です
番外編読んだこと無かった
385:汐の声
09/06/08 01:42:17
うろ覚えな部分もあるが
主人公は霊感少女として芸能界に売り出されている女の子(中高生ぐらい?)
でも幽霊なんて全く見えない。番組などは全てやらせで、飽きられはじめて最近では干され気味。
芸能界を引退したいと思いながらも、内気な主人公は強引な母親に言われるがままになっている。
他の霊能タレントらと共に、幽霊屋敷のロケに行くことになるが、主人公は帰りたくて仕方がない。
いつも母の手製の料理ばかり食べていた主人公は、嫌いなものばかりでロケ弁当がほとんど食べられないし、
スタッフらとのコミュニケーションもあまり取れず、母がいなければなにもできない自分を恥じる。
貫禄ある他の霊能タレントたちは「あの子にはなんの力もない」と言って露骨に主人公を見下す。
スタッフたちも、干され気味な上に世間知らずな主人公を軽く見ている様子。
そんな居心地の悪さからか体調も悪く、主人公は鬱々としていた。
霊能タレントは半ば詐欺であることを割り切っている、霊能力などないただのタレントで、
スタッフたちも本当に霊現象を扱いたいわけではなく番組をつくることにしか興味がないと主人公は知っていき、
自分だけが世間に嘘をついているわけではないのだとホッとする。
しかし、屋敷内から謎の粉薬が見つかったり、視界のはしに女の子が映るなど、妙なことが起こる。
もしかしたら本当になにかいるのかもしれないと主人公は恐れ訴えるが、周りは笑うだけ。
畳から女の子の顔が生え、苦しい苦しいとうごめいている姿を目撃した主人公は泣き叫んで怖がる。
スタッフらは、干され気味の主人公が開き直ってやらせを熱演するようになったのだと解釈し、主人公に対しカメラを構える。
演技ではなく本当に恐怖して泣く主人公の姿はカメラ映えした。
主人公はしばらくして落ち着くと言った「ベルトを強くにぎったんです そしたらバックルが指に刺さってとても痛かったんです」
妙に無感情な様子で主人公は淡々と言う。誰も意味が理解できない。
主人公はカメラを連れながら、屋敷内のあちこちに行っては意味不明なことを言った。
386:汐の声
09/06/08 01:44:11
いきなり主人公はまた泣き叫ぶ。目の前に、何度も目撃した女の子の後姿がはっきりと見えたからだった。
女の子は前にいる、母親らしき女性の首をベルトで絞めて殺そうとしていた。
あんなに小さな女の子がなんであんなことを、主人公はそう思いながら見ていた。
女の子は力をこめたはずみで、ベルトのバックルを指に刺さらせ血を流した。
それでもかまわずに女性を絞殺し終えると、女の子は主人公の方を振り向いた。
女の子は、体こそ幼児のものだったが、アンバランスに顔は中年女性のものだった。
「おまえはわたしだ」
女の子はそう言って主人公に迫って来た。
一際大きな叫び声をあげると主人公は倒れた。
迫真の演技だと驚きながら近づいたスタッフたちは、主人公が死んでいることに気づいた。
番組の企画自体が中止となり、撮影したものは全てがお蔵入りとなった。
テープをスタッフたちが再生してみたところ、画面のあちこちに見知らぬ女の子の姿が映っていた。
その女の子に見覚えのあるスタッフがいた。女の子は、かつて一世を風靡した子役だった。
子役はいつのまにか芸能界から消えていっていたが、ある噂だけは残っていたという。
「あの子はお母さんに、子役を続けさせるために成長しなくなる薬を飲まされていたって」
スタッフたちは、主人公には本当に霊感があったのかもしれないと認め、主人公を馬鹿にしていた自分たちを悔いた。
暗闇の中で、主人公は女の子に追いかけられていた。
母に助けを求めながら主人公は逃げ、女の子は追い、それを永遠に続けていくのだった。
細部に捏造入ってると思うけど、大筋はこんな感じ。
主人公に霊能力があるかどうかはわからないが、
「母に強制されて芸能界にいる」などの類似点から女の子と共鳴してしまったらしい。
主人公が冷静に屋敷内の意味不明な説明をしていたところは、
女の子と一時的に存在が重なっていたせい。
女の子しか知らない事柄を説明し、指の痛みも共用した。
屋敷で見つかった薬は成長を抑制させるためのもので、
女の子の苦しそうな顔は、薬の副作用を起こしてるところ?
薬のせいで芸能界から去った後も成長できず、体格は子供のまま顔などは老化した
その顔は松井秀樹に似てるとよく作者スレでは言われている。
387:マロン名無しさん
09/06/08 12:53:00
>>385
ありがとうございます
松井www
388:マロン名無しさん
09/06/09 07:03:39
梅津かずおの「神の右手悪魔の左手」のストーリーリクエストします。
まとめサイトにも未解決リクエストにも載ってないので。
この漫画、ものすごく怖くて私は読めないのです。
友達に「漫画で怖いって言ってもたかが知れてるだろ?pgr」
と言う人がいたので、
「じゃあ読んで私にストーリーを教えて」
とお願いしたところ、その友達も怖くて挫折した。
このスレ住民さんにストーリー解説お願いしたいです。
389:マロン名無しさん
09/06/09 07:04:25
388のタイトル間違ってました
神の左手悪魔の右手
です
390:マロン名無しさん
09/06/09 08:09:46
388に便乗。
「わたしは真悟」のストーリーもリクエスト。
これはホラーじゃなく、まことちゃんみたいな糞便ギャグでもなく
主人公の小学生の男子と女子と、
二人が自分の子供として名づけた産業ロボットが意思を持つ話で
SFで怖くなかったと思う。
主人公の一人の女の子が変態男に狙われるあたりは怖かったが。
今来た三行な短いバレではなく詳細バレだとウレシス。
391:まとめの人
09/06/09 10:33:46
あらすじ書き手さんいつも乙です。
ここまでのあらすじ・未解決まとめておきました。
最近すぐにwiki編集できなくて申し訳ない。
>>390
「わたしは真悟」ですが、すでに未解決リストに挙がっていたので今回は入れていません。
392:マロン名無しさん
09/06/09 13:56:51
まとめさんおっつんー
393:マロン名無しさん
09/06/10 10:01:34
>>391
乙です!
394:マロン名無しさん
09/06/11 01:09:04 yg0oggr/
>>391
お疲れ様です。
このwikiがあることで助かってます
395:マロン名無しさん
09/06/13 21:22:47
保守
PCの規制が解除されたら
何か投下します
396:マロン名無しさん
09/06/15 22:36:49 FPbIL89N
保守
397:TRIGUN MAXIMUM
09/06/16 00:36:47
■補足用語解説
『ロスト・ジュライ』
…ヴァッシュが600億$$もの賞金をかけられることとなった事件。
大都市だったジュライを一夜にして瓦礫の山にかえ、生存者はヴァッシュ以外には確認されず。
このため、殺人と器物損害の犯人として指名手配されていた。
ヴァッシュは事件の際の記憶を失っている。
『フィフス・ムーン事件』
…前作の最後、ナイブズとの邂逅により右腕が巨大な銃に変形させられたヴァッシュが、
地上を薙ぎ払わせようとしたナイブズの意思に抵抗し、銃口を空へ向け発砲。
五番目の月に巨大なクレーターを開け。
これを境に、ヴァッシュは二年間、公式記録から姿を消す。
GUNG-HO-GUNS
…前作でレガートが提案した殺人ゲームの相手となる12人の超人集団。
トライガンでは3人のGUNG-HO-GUNSを退けている。
マキシマム開始時点では未登場の2名がいるため残存は7名。
プラント
…プログラミング次第で何でも生み出せる技術。
砂の星で人々が生活できるのは偏にプラントあってのことである。
巨大な電球型の中に天使像と呼ばれる女性型生体ユニットがいる。
前作ではヴァッシュと意思の疎通らしきことをしていたため、彼女達にも意思があるようだが…。
パニッシャー
…ウルフウッドの愛銃。といっても背丈ほどもある十字架型の銃器で、
十字の長い方には機関銃、短い方には小型ミサイルが内蔵されたかなり強力な武器である。
このほか、ハンドガンも携帯している。
398:TRIGUN MAXIMUM
09/06/16 00:46:18
地面から現れたナインライブズと共に落下するウルフウッド。
これまで目にしたヴァッシュの偽善者的行為に憤り、殴りかかる腕にパニッシャーを撃ち込む。
パペットマスターと対峙するヴァッシュ。
人形が組み合わさり巨大化したモノが襲い掛かろうとも静かに討ち帰した。
彼の人間には堪えられない虚を抱えた瞳に賛辞を送るパペットマスター。
「裏切り者!URAGIRIMONO…!ユルサナイ、許さない!」
繰り返し叫ぶナインライブズに、これかてビジネスのうちや、と応える牧師。
手に付けた球体から発射された直撃コースの弾丸を見切って、再びパニッシャーで応戦する。かまわずに突進する巨躯。
通路を後退しながら撃ち続ける。明らかに致命傷を与えても怯みまない相手を恐れた一瞬、球体のパンチを喰らう。0距離の発射を砲門が開く音で気付きかわすが、肋骨は折れていた。
三度の繰り出された弾丸をハンドガンで撃ち抜き、迫る左腕を非常用シャッターで切断する。
安堵も束の間、切断した左腕が動きシャッターの開閉ボタンを押したのだ。ウルフウッドはダメ押しの小型ミサイルを命中させた。
それでも血と内臓を滴らせ、あばら骨をむき出しにしながら迫るナインライブズに「不死身の化物」を見、パニッシャーを体に突き刺し乱射。
一方、パペットマスターの「ショウ」に招かれたヴァッシュ。
人形にされてしまった住人が襲い掛かる中、一人紛れた生身の少女を誤射してしまう。
全てが私の人形だとは限らない、と勝ち誇ったような声を、
「はしゃぎ過ぎだぜ、プレイヤー・エミリオ。」と制す。
その名に覚えはないが懐かしくも感じるパペットマスター。続けて数人の名前を口にするヴァッシュ。どれにも反応を見せなかった老人が、イザベラという名に強く反応。
総力を挙げて彼を己のものにすべく、人形のパーツを集合させる。
数十体の武装した人形の中には先生の姿もあり、ヴァッシュを指して仕留めよと命じた。
逃げながらも相手の技量を逆手に取った作戦を思いつく。手榴弾を撃ち抜き火災スプリンクラーを作動させた。
大量の人形を操れることが徒となり、膨大な水滴の重みが集中した指が切れてしまった。
倒れるパペットマスターに昔の事、イザベラの事を語りかけるヴァッシュだが、やはりその名に反応した彼を逃がしてしまう。
399:TRIGUN MAXIMUM
09/06/16 00:57:28
死闘の末、ついにナインライブズを沈黙させたウルフウッド。
生きてる事を安堵し、孤児院の子供たちの顔が脳裏をよぎる。しかし、巨体から顔を出した小人を激しく殴打、意識が遠のきながらも首を締める。
後ろでは別の小人が失神した彼を狙う。実はナインライブズは小人が九人がかりで動かしていたものだったのだ。
絶体絶命のピンチを、天井ごと落下してきたメリルとミリィが小人を潰すことで救った。
独り探索するブラドは大量に積み上げられた箱の上、綺麗に飾られた女性の人形を見つける。
そこへパペットマスターが追いつく。人形を見て驚愕していると、床が傾いていく。ブラドが区画ごと落下させたのだ。
人形が入った箱を糸で留めるパペットマスター。宙吊りの彼を支えるのがヴァッシュだった。しかし、耐え切れず人形が落下してしまう。
イザベラの名を叫び、最後の力でヴァッシュを攻撃。落ちていく最中、少年時代に告白を勧めた金髪の青年を思い出した。
病院で目覚めたヴァッシュはジェシカとメリル・ミリィに再会。
住人から被害状況を聞き己を責めるが、やってきたルイーダに諭される。指揮を執るのが先生ではないのに気付き、安否を聞くが彼女は答えなかった。
その夜、気がついたウルフウッドは、相手を殺したにもかかわらずヴァッシュに礼を言われ気を悪くする。
回復したヴァッシュは人形の残骸が差し出したコインの片割れを受ける。
ちょうどやってきたメリルとミリィを伴って、地球からの移民たちが眠る階層へと降りた。
レムを想うヴァッシュの横顔から、様々な表情を思い出し感傷に浸るメリル。
ルイーダを訪ねるウルフウッド。彼女にヴァッシュの過去を問う。
80年前、左腕を失い倒れていたのをシップの民が保護したのが始まり。驚くほどの回復を見せた彼は船内を懐かしく見回ったという。
ヴァッシュは不老不死であるのか苦悩する彼を、傷が消えていれば本物の不死身だ、と否定した。
同じ頃、生き残った小人の二人が脱走、メリルとミリィを襲うがヴァッシュが阻み、その隙に牧師に踏みつけられて失敗。
ルイーダが彼の生き方を、身内が死に、同士討ちし、自分に銃を向ける地獄だと言う。
しかし、いつものように笑うヴァッシュを呆れながらも認めつつあるウルフウッドだった。
(つづく)
400:TRIGUN MAXIMUM
09/06/16 00:58:35
以上、3巻の内容でした。
さらに補足。
メリルとミリィは意識を取り戻したジェシカに導かれシップに到着していました。
2巻にシップと外界を繋ぐロープウェイに到着した姿が描かれています。
401:400
09/06/16 01:02:06
>>391
まとめさんご苦労様でした。
1巻2レスって長いですか?
もっと簡潔にまとめた方がいいのか…。
それにしても調べたのにレスが長すぎというエラーが出るのがなんとも…。
402:マロン名無しさん
09/06/16 03:53:18
昔なかよしに掲載されていた
あいりんドリーム(猫部ねこ著)のストーリーお願いします
この話はK様の正体が重要だと思うのですが序盤しか読んでなくてまったく分からなかった
(作者スレでは最後の方に出てくるキャラで序盤だけでは分からないと説明されたんですが)
できるだけ詳しく頼みます
403:マロン名無しさん
09/06/18 01:20:07 Bsj6isHE
>>401
詳しい方が読み応えがあって好きだな
404:マロン名無しさん
09/06/18 08:25:38
私は文章力が無いので自分では詳しいまとめが書けないのだけど
長文読むのは全然苦にならないタイプなので
簡易まとめより詳しいまとめのほうが好き。
読んだことある漫画や、好きで全巻持ってる漫画でも
まとめが載ってると必ず読む。
文章の上手い人が書いた詳しいまとめを読むと
「ああ、そこってそういう解釈だったのか。気づかなかった」
「私より、このまとめ書いてくださった人のほうがずっと
深く読み込んでるなぁ」
「なるほどなー」
と感心することが時々あるよ。
難解なテーマの漫画や、読解力の必要な漫画の場合は、特にそうなる。
405:マロン名無しさん
09/06/18 11:32:21
このスレの姉妹スレとしては
ゲームやエロゲーのストーリーを教えてもらうスレはあるけれど
映画のストーリーを教えてもらうスレって無いんだろうか?
見たけど難解で意味わかんなかった映画を
誰かの書いた、最初から最後まで載っている
長文あらすじで読んでみたいんんだよなー。
406:マロン名無しさん
09/06/18 11:34:48
ググったら「あの映画のココがわからない」ってスレとまとめサイトがあったけど
「ストーリーを教えてもらうスレ@映画板」はやっぱり無いみたいだ。
407:マロン名無しさん
09/06/18 11:40:59
映画のあらすじは「goo映画」で検索するとごく最近の映画以外は出てくるよ。
それも随時更新されていってるから、3~4年くらい前の映画なら既に載ってると思う。
少し前までは「映画の結末教えてスレ」があったと思うけど最近なくなったのかな?
DVD出てるような映画ならレンタルで数百円、2時間ほどあれば見られるんだし
それくらい見ろってことかもしれないなw
408:マロン名無しさん
09/06/18 11:52:35
ちなみにここ↓
URLリンク(movie.goo.ne.jp)
409:マロン名無しさん
09/06/18 13:25:58
>>405
まずはgoo映画を調べた方がいいと思うけど、ノンジャンルでのスレが他板にあるよ
映画・小説・ドラマetc.の最初~結末が知りたいスレ
スレリンク(kankon板)
あの映画・小説・ドラマ,etc.の結末が知りたい 15
スレリンク(kankon板)
テンプレにここへのリンクも貼ってある
410:マロン名無しさん
09/06/18 14:25:36
>>407-409
みなさん、レスありがとうございます。
goo映画は知ってた(せっかく教えてくださったのに気持ちを踏みにじったみたいでごめん)けど
2ch内にもそういうスレがあったんだね。
見てみたら簡単なバレじゃなくて、長文バレオケみたいだったので読むことにします。
411:400
09/06/18 18:44:49
>403
>404
レスありがとう!
そう聞いてちょっと安心しました。
またまとめたらきます。
412:マロン名無しさん
09/06/21 22:41:55 tfPjMRsg
保守
413:マロン名無しさん
09/06/25 03:20:59 1eH5Q7kc
保守
414:マロン名無しさん
09/06/27 21:05:27 DTU2pHUO
ほ
415:マロン名無しさん
09/06/27 21:39:11
情報ツウは得をする!
⇒ 情報サイト URLリンク(sho-zai.com)
416:マロン名無しさん
09/06/30 03:14:45 HF78XhOL
乙橘「少年メイド」をお願いします
417:マロン名無しさん
09/07/04 02:16:24
保守
418:マロン名無しさん
09/07/07 23:28:48 4+4ReNwg
hosyu
419:マロン名無しさん
09/07/11 13:09:21 p3Yagb0j
hosyu
420:マロン名無しさん
09/07/14 02:19:38 r4nsA93O
hosyu
421:マロン名無しさん
09/07/14 05:46:42
ヤングガンガンで連載していた
「すもももももも~地上最強の嫁~」お願いします。
桃子と優介の結婚式に、孝士が乱入して再対決をしてる最中まで見ました。
日光菩薩が戦いを見ながら「いかん、そのままでは百鬼封檻を使えないぞ」
みたいな事を考えてる話まで見たのですが、知らぬ間に連載終了していました。
・どうやって決着したのか
・各主要キャラのその後
を箇条書きで良いのでお願いします。
422:マロン名無しさん
09/07/17 23:55:21 rdXnhuc0
hosyu
423:マロン名無しさん
09/07/18 17:14:47 gd9XAzKL
DCコミックスのウォッチメン
第一章~第六章まで
*登場人物
・ロールシャッハ(コバックス):違法に活動している唯一のヒーロー
・コメディアン(ブレイク):政府公認ヒーロー 太平洋戦争、ベトナム戦争を経験した特殊工作員
・Drマンハッタン(ジョン):政府公認ヒーロー 世界ただ一人の“超人” アメリカの切り札
・オジマンディアス(ヴェイト):引退し、大企業の社長となったヒーロー 世界一の天才であり、肉体を完璧に制御できる
・ナイトオウルII世(ダニエル):引退したが、現役時代を忘れられないヒーロー ロールシャッハの元相棒
・2代目シルクスペクター(ローリー):初代(母親)に無理やりヒロインにさせられた 引退した現在はDrマンハッタンの恋人
*世界観
1930年代に“本物の”ヒーローがあらわれた以外は、まったく現実と同じ世界。
つまりヒーローは基本的にコスチュームを着て鍛えただけの生身の人間。
しかし1950年代に“超人”Drマンハッタンが誕生し、アメリカの力が強大に。
ベトナム戦争に勝利し、ウォーターゲート事件は隠蔽され、ニクソン大統領が現役続行。
結果的にソビエトとの関係は悪化しており、核戦争の危険性はより高まっている。
更に70年代には警察のストライキをきっかけにヒーロー排斥の暴動が発生。
ヒーロー禁止法『キーン条例』が作られ、二人の公認ヒーローを除いて他は違法になってしまった。
そんな世界の1985年、金曜の夜に起きた殺人事件から、全てが始まる。
424:WATCHMEN
09/07/18 17:15:44
*第一章『真夜中、全てのスパイが……』
1985年、金曜日の夜、ブレイクという男がビルから突き落とされて殺された。
調査に乗り出したロールシャッハは、ブレイク=コメディアンであった事を突き止める。
彼はこれを何者かによる陰謀であると考え、かつての仲間へ警告して回る。
ダニエル「強盗の仕業って線もあるんじゃないかな?」
ヴェイト「彼はナチス並に憎まれていたから、誰が殺してもおかしくはない」
マンハッタン「ソ連の陰謀じゃないか? 人間は死んでも分子構造は変わらないから、些細な問題だ」
ローリー「ブレイクは私の母をレイプしようとしたから死んで当然」
しかし芳しい結果は得られず、ロールシャッハは一人調査続行を決意する。
一方、ロールシャッハの訪問に苛立ちを覚えたローリーは、ダニエルを食事に誘っていた。
ヒーローへの情熱を捨てきれないダニエルは、ロールシャッハの訪問で沈んでおり、これに同意。
しかしヒーロー活動に多くの時間を割いてきた二人の共通の話題は、やはりヒーロー時代の事ばかり。
「ごめんなさいね、最近笑える話が無くって」「そりゃそうさ。コメディアンが死んだんだから……」
425:WATCHMEN
09/07/18 17:16:32
*第二章『ここにいないダチ公』
エドワード・ブレイク=コメディアンの葬式が開かれるその日、ローリーは母の元を尋ねていた。
既にブレイクの事を許しているという母の言葉にローリーは激昂するが、彼女は寂しげに呟く。
「あれから40年。人生は続くのよ、ハニー。どんな思い出でも、人生を明るく輝かせてくれるのよ……」
1940年代、ヒーローの黄金期。ミニッツメンの撮影会の直後、彼女はコメディアンにレイプされたのだ。
「そんな侮辱を受けてどうして黙っていられるの、母さん!」「あんたが世間のイメージを気にするなんてね。水爆と寝てるのに……」
雨の降り続く墓地では、参列していたヴェイト、ダニエル、マンハッタンもまたコメディアンの事を回想していた。
1966年、オジマンディアスが新たにヒーローチームを結成しようとした際に、コメディアンはこう言い放った。
「俺達が戦ったところで何もかわらねぇ。30年もしないうちに水爆が皆燃やして、残ったオジーが世界一賢い男になれるのさ!」
ベトナム戦争に合衆国が勝利した夜、捨てられた情婦がコメディアンを襲い、彼が女性を射殺するのをマンハッタンは目撃していた。
「あんたは止められた筈なのに何もしなかった。人間なんて虫けら同然なんだろ? ドク。くそ、あんたまでおかしくなっちまうなんて……神よ、救いたまえ」
キーン条例制定前夜、ヒーロー排斥の暴動を起こした市民達へ躊躇無く発砲するコメディアン。あまりの惨状に呆然とするナイトオウル。
「故郷で仕事するのはウォーターゲート以来だ」「この国は、アメリカンドリームは、どうなってしまったんだ?」「アメリカンドリーム? こいつがそうさ!」
426:WATCHMEN
09/07/18 17:17:18
葬式会場から立ち去った一人の老人。彼が帰宅すると、待ち伏せていたロールシャッハによって襲撃されてしまう。
老人はかつて暗黒街の顔役だった悪漢モーロックだったのだ。何故そんな人物が宿敵コメディアンの葬式に訪れたりするのか。
「行かなきゃならん気がしたんだ。あの夜……彼がわしの部屋を訪れたものだから……!」
死の直前、コメディアンはモーロックの部屋を訪れ、「ある島で目撃したもの」のせいで泣き崩れたのだという。
「俺はひでぇマネばかりしたさ。だが、俺はあんなマネだけは……聖母様、お許しください、お許しください。
……何がおかしいんだ、わからねぇ、わからねぇよ……誰か、教えてくれよ!」
―こんなジョークがある。一人の男が精神科医を尋ねてこう言った。「人生に希望が持てないんです」
「それなら有名なピエロのパリアッチのショーを見なさい。明るくなりますよ」
すると男は突然泣き崩れた。「私がパリアッチなんです!」上出来のジョーク。ドラムロール、そしてカーテン。
かつての宿敵以外誰も花をたむけないブレイクの墓前に立ったロールシャッハは、彼の仇討ちを決意するのだった。
427:WATCHMEN
09/07/18 17:18:05
*第三章『世をあまねく裁かるる御身』
一方その頃、人々の関心は今夜の番組にDrマンハッタンが生出演する事だった。
しかしローリーは、自分とベッドを共にしている間も分身して平行で研究を進めていたと知って激昂、彼に別れを告げる。
またかつてDrマンハッタンことジョンの恋人であった女性は病身でありながら新聞社のインタビューを受け、彼を辛らつに罵った。
「彼はなんでも知っているような顔をしているけど、人間の事はわかっていない。私が死んだって、彼は哀しまないわ」
そして生放送の最中。Drマンハッタンに関与していた人物百名以上が、重度のガンを患っているという事実が突きつけられる。
かつての親友、かつての恋人、そして幾度と無く対決した悪漢モーロック、それらがガンになった原因はDrマンハッタンにあるというのだ。
口々に罵られ、吊し上げられるという酷く猥雑な状況から逃れるべく、Drマンハッタンは火星へとテレポートしてしまう。
同時刻、ヒーロー活動を嫌っているのに頼れる友人はヒーローしかいないと泣きながら、ローリーはダニエルの家を訪ねていた。
彼女を落ち着かせようと、初代ナイトオウルとの思い出話に誘うダニエルだったが、その途中でチンピラ達に襲撃を受けてしまう。
往年の活躍がある為、そこらの不良に負けるような二人ではなかったが……戦い終わった後、心地よい高揚感に浸っている事に気付くのだった。
そして状況は刻一刻と悪化しつつあった。アメリカ防衛の切り札であったDrマンハッタンが消失した事で、ソビエト連邦はアフガン侵攻を決意。
アメリカ合衆国への攻撃される可能性も高く、ニクソン大統領は一週間が経過してもDrマンハッタンが戻らぬ場合は先制攻撃すると宣言する。
全面核戦争―世界の滅亡は、時間の問題となりつつあったのだ。
428:WATCHMEN
09/07/18 17:19:20
*第四章『時計職人』
火星へとテレポートしたDrマンハッタンは、自分の今までの人生を振り返っていた。
平凡な時計職人の息子として生まれたジョン・オスターマンは、父親の教育方針から原子力科学者への道を歩む。
最新鋭の研究施設で得た親友、恋人、恩師との素晴らしい日々。だが、不幸な事故がオスターマンから全てを奪った。
放射線実験の事故によって肉体が原子レベルにまで分解され、しかし再構築に成功した彼は世界唯一の『超人』になってしまったのだ。
実在したスーパーマン、合衆国防衛の要、あらゆる原子を分解再構築できる超人、Drマンハッタン。
しかし彼の過去、未来、現在の全ての時間軸が入り乱れ、同時に目の前に現れる「量子学的認識」を理解してくれる人物はおらず、
恋人とも疎遠になり、友人はおらず、ヒーロー達も彼を受け入れてはくれず、新たな恋人であるローリーからも拒絶されてしまった。
またその認識故に、彼が徐々に人間性を喪失し―最後の騒動で、もはや人類にも愛想が尽きた事を自覚する。
Drマンハッタンは火星の砂を用いて巨大なガラスの城―時計を作り、そこから火星へと降り注ぐ流星群を眺めるのであった。
429:マロン名無しさん
09/07/18 17:24:44 vCP5dG/B
支援
430:WATCHMEN
09/07/18 17:24:53
*第五章『恐怖の対象形』
一人、孤独に調査を継続していたロールシャッハ。
彼は再度モーロックを訪問し、様々な情報を整理していくが進展はみられない。
コメディアンが画家や芸術家の集まっている島で見たものとは何か。ガン疑惑者のリストを作ったものは誰なのか。
傷心のローリーに家へ泊まるようダニエルが誘っているのを見て、彼女が事件を仕組んだのかとまで疑うようになる。
街を行くのは退廃に浸りきった屑どもばかり。誰かが何とかしなければならないのだと、ロールシャッハは呟く。
一方その頃、ヴェイトもまた危機的状況に陥っていた。会議の為に社長室を出たところを暗殺者によって襲撃されたのだ。
だがオジマンディアスとしての腕前は鈍っておらず、秘書を殺害されるものの、みごと撃退。しかし暗殺者には自害されてしまう。
この事件を知ったロールシャッハは、同時に送られてきたモーロックからの協力要請を関連付ける。
しかし約束の時刻にモーロック宅を訪れたロールシャッハを待ち受けていたのは、眉間に銃弾を受けた彼の死骸。
ハメられた事に気付くも、既に警察はモーロックのアパートを完全に包囲している。降伏? そんな事をするわけもない。
果敢に反撃を試み、幾人もの警官を叩きのめしていくロールシャッハ。だが多勢に無勢。やがて路上に押さえ込まれ、マスクを剥がされてしまう。
「俺の顔をかえせぇっ!!」 現れたのは、今まで幾度と無く物語の片隅に登場していた、小汚い赤毛の醜男だった。
彼を連行しながら警察は呟く。「因果って奴だな。物事の帳尻はいつか必ず……合うことになってるんだ」
431:WATCHMEN
09/07/18 17:25:48
*第六章『深淵もまた見つめる』
「このカードは何に見える?」「綺麗なチョウチョ」「じゃあこれは?」「花束」
ロールシャッハこと本名ウォルター・コバックスの診察を担当した精神科医。
彼から突きつけられたカードの模様に、コバックスは過去の記憶を呼び覚まされる。
―頭の割れた犬。 そして寝室で交わる娼婦の母と、客の男の姿。 母に虐待される自分。
囚人達からは罵られ、時として襲撃も受ける。刑務所の中でコバックスは孤立無援だった。
やがて彼は、精神科医に対してロールシャッハの誕生経緯を告白しはじめる。
不良を返り討ちにし、一人を失明させた事から虐待の事実が発覚し、施設へ引き取られたコバックス。
施設を出た後は服飾工場で働きだし、白と黒の模様が流動し続けるという特殊なドレスを製作する。
しかし注文した女性はレイプされて殺されてしまい、衆人環視の中であったにも関わらず誰も彼女を助けなかった。
その事実を知ったコバックスは、ドレスをマスクへ改造。ロールシャッハとなって犯罪社会と戦い始める。
「なるほど、だけどその事件だけで人間がみんな腐っていると判断するのはどうかな? いい人だっているよ」
「あんたみたいに? 心の中では自分が善人だと思ってるんだろう? なら他の患者も診ろよ。そうしないのは……俺が有名だからだろ」
精神科医はプライベートでは幸福な生活を送っていた。愛しい妻。大切な友人達。
しかしコバックスの診察にのめり込むにつれて、その環境にも亀裂が入り始める。
それが決定的になったのは―全てを聞いた日の夜だった。
432:マロン名無しさん
09/07/19 00:49:44
乙。面白い。
433:マロン名無しさん
09/07/19 11:05:02
海外のヒーロー物に新風を巻き起こした名作だよなあ
434:マロン名無しさん
09/07/20 04:43:52
続きが気になるな。うまい書き方だと思う。
早く続きを教えてくれ。
435:SEED X ASTRAY
09/07/21 03:26:28
ガンダムエースで連載されたガンダムSEED X ASTRAYを投下
SEED本編で出てくる用語や設定に付いて説明を省いている部分もありますので、
分からない用語などがあった場合はwikiなども参考にしていただけるとありがたいです。
○用語○
■コーディネイターとナチュラル■
遺伝子操作で高い能力を持った人間がコーディネイター、それ以外がナチュラルと呼ばれる。
コーディネイターは半ば地球を追い出される形で宇宙コロニー群(通称プラント)に移住した。
コーディネイターの軍がザフト、ナチュラルの軍が地球連合。
■ニュートロンジャマーとニュートロンジャマーキャンセラー■
ニュートロンジャマーは核兵器を使用不能にするため地球にばら撒かれた機械(通信やエネルギー生産にも影響を与える)、
ニュートロンジャマーキャンセラーは文字通りその効果を無効にする機械。
どちらもプラントで開発されたもの。
キャンセラーが地球連合に渡ってしまうと、核兵器使用可能・モビルスーツの使用時間無制限となり戦争が泥沼化すること必至。
■大西洋連邦とユーラシア連邦■
簡潔にいうと、この二つは同じ地球連合所属なのに仲が悪い。
436:ガンダムSEED X ASTRAY
09/07/21 03:28:52
■ガンバレルとドラグーン■
地球連合で使用された有線のもの(ガンバレル)とザフトで使用された無線式のもの(ドラグーン)という違いはあるが、
どちらも機体から離れて飛び回り攻撃する兵器。
扱うには高い空間認知能力が必要。
主要登場人物
■カナード・パルス■
遺伝子操作によってコーディネイターすら超える能力を与えられた存在、「スーパーコーディネイター」の実験作。
失敗作として処分されそうになったところを逃げ出してユーラシア連邦軍に拾われ、地球連合の特務兵として戦っている。
SEED本編の主人公、キラ・ヤマトは「スーパーコーディネイター」の唯一の成功例であり、
カナードはキラと良く似た顔立ちをしている(余談だがゲームに出た際の声優もキラと同じ)。
成功作のキラに憎悪を燃やしている。
■プレア・レヴェリー■
マルキオ導師という人物のもとで暮らす孤児。
その出自には大きな秘密がある。
マルキオの指示で、宇宙からとあるMSをマルキオの元へ運ぶことになった。
■ロウ・ギュール■
戦争で生まれた鉄くずを回収したりするジャンク屋。
仲間と一緒に宇宙でジャンク回収などの仕事をしている。劾やマルキオと知り合い。
■叢雲劾(ムラクモガイ)■
「サーペントテール」という傭兵部隊のリーダー。ロウとは知り合い。
■風花(かざはな)・アジャー■
「サーペントテール」メンバーの娘で、幼いながら自らもメンバーとして働いている。
437:ガンダムSEED X ASTRAY
09/07/21 03:29:37
マルキオ導師にとあるMSの運搬に付き添うよう頼まれた少年・プレアは、「ドレッドノート」というそのMSが積まれた宇宙船に乗っていた。
しかし、その宇宙船は傭兵部隊「サーペントテール」の襲撃を受け、ドレッドノートの頭部が奪われてしまう。
マルキオの頼みで、プレアの乗る船と接触する予定だったジャンク屋のロウとその仲間は、プレアから詳しい事情を聞き、驚愕する。
ザフトから持ち出されたドレッドノートは、核動力モビルスーツ(以下MS)開発のため頭部にニュートロンジャマーキャンセラー(以下NJC)を積んでいたというのだ。
マルキオは、エネルギー不足に陥り苦しむ人々の為に、実験終了で解体されるはずだったドレッドノートごと、NJCを地球へ運び込もうとしていた。
もちろん、争いのために使われることがないよう地球連合には秘密で。
そして、劾率いるサーペントテールは、マルキオに協力したプラント側の人間から「NJCを渡す事で軍事に利用されたり混乱が起きたりしないか見極め、NJCの処遇を決めてほしい」と依頼を受け、NJCの積まれたドレッドノートの頭部を奪ったのだ。
ドレッドノートのロウたちのもとへ、現状確認のためにサーペントテールの風花がやってきたが、そこへドレッドノートを奪還しようとするザフトと、NJC搭載MSの情報を掴んだ地球連合(ユーラシア連邦)の両方が現れる。
ザフトと連合の争いは「ハイペリオンガンダム」に乗る特務兵・カナードの圧倒的な実力によって連合の勝利に終わり、ロウの船はカナードたちに占拠されてしまう。
窮地に陥るプレアたちだが、そこへドレッドノートの頭部を持った劾が駆けつける。
NJCのデータが地球連合(大西洋連邦)に流出してしまったため、劾たちの任務は必要なくなったという、最悪の報せと共に。
任務が終わった劾はこれ以上介入せず引き上げようとするが、風花は自分の意思でプレアのもとに残ることを決める。
プレアはロウの協力を得て、返還された頭部を「ドレッドノート」に戻して起動させ、カナードたちを船から追い出すことに成功。
怒りに燃えるカナードは尚もドレッドノートを奪おうとするが、プレアの高い空間認知能力を活かした攻撃により撤退を余儀なくされる。
438:ガンダムSEED X ASTRAY
09/07/21 03:31:33
ロウは戦闘の疲労で倒れてしまったプレアを連れ、ジャンク屋の組合の補給ステーションで補給を受けるが、ロウが知り合いに呼び出され離れた隙に、三度カナードが現れる。
成功作であるキラを倒し自分が成功作になる、そのためにはまず自分を倒したプレアを倒さなければいけない、と敵意を燃やすカナードに対して、
争いを望まないプレアは風花を説得して一人ドレッドノートに乗り、投降する。
ひとまず上司の指示通りドレッドノートを手に入れたカナードだが、既に大西洋連邦にデータが渡ってしまったためドレッドノートは必要なくなっており、
ユーラシア連邦が大西洋連邦に遅れを取った責任を上司に押し付けられ、捕えられそうになる。
元々忠誠心のなかったカナードはドレッドノートとハイペリオンを乗せた戦艦ごと逃亡し、仲間の基地を攻撃して量産されたNJCを奪い取り、ハイペリオンに搭載する。
なぜ仲間を攻撃するのか問い詰めるプレアに、カナードは「ドレッドノートのNJCを奪うとお前と戦って倒すことができない」と答える。
苦悩するプレアのもとへ、劾がロウからのメッセージを持って現れる。呼び出しのあった知り合いからデータを渡され、ドレッドノートをパワーアップさせるパーツを作ったというのだ。
カナードに「パワーアップしたドレッドノートで俺と戦え」と言われ、一時的にロウのもとへ戻されたプレアは、ロウから「思い次第でドレッドノートは兵器ではなくなる」と諭され、
カナードの心を救うためにドレッドノートに乗って戦うことを決意する。
そんなプレアを見て、ロウは新たな装備としてXの形にドラグーンを搭載したドレッドノートを、「兵器としての王道を外れているもの、Xアストレイ」と呼ぶ。
439:ガンダムSEED X ASTRAY
09/07/21 03:32:13
そして、ドレッドノート改めXアストレイとハイペリオンの戦いが始まる。
プレアとの戦い、殺し合いを求めるカナードに対し、プレアは自らの秘密を明かす。彼は、とある地球連合兵のクローンだったのだ。
スーパーコーディネイターの実験体であるカナードも、クローンである自分も、決して戦うためだけの存在ではない、と訴えるプレア。
それを否定しようとするカナードのハイペリオンを、プレアはドラグーンで作り出したシールドで包み込む。
無理に殻を割ろうとせず、ただひたすらに包み込むというプレアの思い。
その思いを感じながらも受け入れることを拒否するカナードは、ハイペリオンを包むシールドに最大火力の砲撃を浴びせる。
それはシールドを破壊し、同時にハイペリオン自体にも深刻なダメージを与えた。
廃棄コロニーへの墜落と砲撃のダメージによって核エンジンが暴走を始めたハイペリオンのコックピットで、死を覚悟するカナード。
しかし、プレアはいつ爆発するかもしれない機体に迷いなく近付き、カナードを助け出した。
機体でカナードを爆発から庇ったプレアは、Xアストレイから降りてカナードに歩み寄ろうとするが、そのまま地面へ倒れてしまう。
プレアは欠陥を抱えた不完全なクローンあり、余命幾ばくもない身体だったのだ。
カナードに人と人の繋がりの大切さを伝え、静かに息を引き取るプレア。
「他人を殺してでも生き残る、それを望んでいたはずだ。だが、これが本当に求めていた勝利なのか?」
駆けつけた風花の前で、カナードはプレアの亡骸を抱え慟哭する。
全てを見届け劾の元へ報告に戻った風花も、プレアの死に大粒の涙を零した。
440:ガンダムSEED X ASTRAY
09/07/21 03:37:52
―そして、数ヵ月後。
マルキオのもとへ、カナードがNJCを届けに訪れる。
プレアの思いが受け継がれている、プレアはあなたと一緒にいる、というマルキオの言葉を噛み締めるカナード。
マルキオの家を後にし、砂浜を歩いていたカナードは、向こうからやってくる二人組みに気付く。
友人と話しながら、砂浜を歩いてくる少年。
それは間違いなく彼が誰より憎んだ存在、キラ・ヤマトその人だった。
キラが、カナードのすぐそばを通り過ぎていく。しかしカナードはその後を追おうとはしなかった。
キラを殺しても自分が別の人間に変われるわけではない、というプレアの言葉を思い出していたからだ。
夜空を見上げ、カナードは、自分の生きる道を探すための第一歩を踏み出した。
441:ガンダムSEED X ASTRAY補足
09/07/21 03:39:06
以下は本筋にあまり関らないちょっとした補足です
○劾の依頼者○
依頼者はシーゲル・クライン(本編にも登場したラクス・クラインの父)。
○ロウを呼び出した人物○
SEED本編に登場するアンドリュー・バルトフェルド。
○プレアの正体○
高い空間認知能力を持っている、夢に月のクレーターでの戦闘の様子が登場する、などの要素から、
プレアはSEED本編に登場するムウ・ラ・フラガ(月のクレーターの戦闘で壊滅したガンバレル部隊の唯一の生き残り)のクローンと思われる。