09/01/01 10:38:52
「ま~いたん」
不意に声をかけられて、麻衣は弾かれたように顔を上げた。
目を覚ましたばかりの麻衣は、ぼんやりと二人の男たちを見つめた。
夢と現実がごっちゃになっていて、自分が置かれている状況がよくわか
らないらしい。ゆっくりと地下室の中を見回して、やっと自分が置かれ
ている異常な状況を悟ったようだった。
「いったい、あなたたちは…」
「俺達はあんたのファンさ。ゆうべから、麻衣ちゃんを見ながら、
ずっと涎を垂らしてたんだぜ」
男たちは本当に涎を垂らしそうにいやらしく口を歪め、ペロリと唇の
まわりを舐め回してみせた。そして、両手を胸の前に出して握ったり開
いたりしながら、ジリジリと距離を詰めてくる。
「やめて…」
イヤイヤをする様に麻衣はかぶりを振った。