美少女戦士セーラームーン連載中 ☆3at CSALOON
美少女戦士セーラームーン連載中 ☆3 - 暇つぶし2ch650:マロン名無しさん
09/02/25 11:11:13
>そして土萌教授のゆがんだ心が この異界の者たちをよびよせてしまったこと

真のラスボスはほたる父だったのか‥

651:ネプチューン
09/02/25 11:14:03
>>646
いえ私のですから

652:マロン名無しさん
09/02/25 11:17:44
外部三戦士は随分サターンのことを誤解していたみたいだな
ほたるが死のうが結局サターンは目覚めたし
サターンの優先順位は
再生(セーラームーン)>>>>>>>>>>>破滅(自分)
だったし

653:マロン名無しさん
09/02/25 11:20:25
「破滅の神に救われた地球」がこの先伏線になってきそうな予感

654:マロン名無しさん
09/02/25 11:23:10
自殺、ダメ、ゼッタイ。

655:マロン名無しさん
09/02/25 11:42:54
「―美しいわ 滅びる刹那のその悶え―」
けっこうプッツンな性格みたいだなサターン(笑)
そうじゃなきゃ破滅の神なんてやってられないか。

656:マロン名無しさん
09/02/25 23:23:57
それにしても変態は何をやっても変態だな

657:マロン名無しさん
09/02/26 02:16:55
変態のシルクハットに続きマスクまでもが行方不明になった件
みんな変態に恐れをなして逃げてゆくw

658:マロン名無しさん
09/02/26 02:22:37
娘ほたると師ファラオ90が心中するなんて
土萌教授から見たら最悪の結末だったな

659: ◆P9MoonSjzo
09/02/26 21:41:47
Act38-2

「サタアアアン」プルートの涙の絶叫がこだまする。時空の扉は静かに消えて行った。

“―いつでも終焉とともに 希望と再生がはじまるのです”
瓦礫の上に跪いていたスーパーセーラームーンはサターンの遺した言葉を思い出し涙する。セーラームーンはふわり、とセレ二ティのドレス姿に変化した。
柄の部分が長く伸びたハートムーン・ロッドをかざすと、なんとみるみるうちに街が、人々が甦っていった。

―ネオ・クイーンセレ二ティ……?

タキシード仮面は夢に見たその光景に見とれてしまう。―救世主(メシア)― ……きみだったのか セレ二ティ……!

不意に赤ん坊の泣き声が聞こえ、ネプチューンが声のもとへと駆け付けた。ウラヌスとプルートも後を追う。
そこには何も身にまとっていない赤ん坊が寝かされていたのだった。額に一瞬サターンのマークが光る。
「……ほたる?」「……生まれかわってきたのか…?」ネプチューンはじっと抱き上げた赤ん坊を見つめていたが……
「……もしもこの子がひとりぼっちなら ……あたしたちで育てましょう あたしたち三人が親になって」「そうね」

「ウラヌス!ネプチューン!プルート……!」「プリンセス……!」「その赤ちゃんは……」
三戦士は神妙な面持ちになった。「あたしたちはいきます ―また新しい使命をさずかったから たいせつなあなたから……!」ウラヌスの目に涙が光った。
「いっちゃうの?」「……そうね 遠くかもしれないし 近くかもしれない」「……また会える?」
「ええ もちろん スーパーセーラーちびムーン……!わたしたちは仲間ですもの かならずまた会えますわ」
「……そうだよね 仲間だもんね 同じセーラー戦士だもんね すぐにまた会えるよね ゼッタイ……!」
セーラー戦士達はみんな知らず知らずのうちに涙を零す。


660: ◆P9MoonSjzo
09/02/26 21:43:15
「小さなプリンセス あなたが大好きだったわ かならずまたあなたがたのもとへ帰ってくるわ 約束のしるしよ」「ネプチューン…!」
ネプチューンはちびムーンにタリスマンであるディ―プ・アクア・ミラーを手渡した。
「この鏡にたくさんあなたをうつして いつか会うときまでにもっともっと強い戦士になって あたしたちのたいせつなプリンセスを守って」
三戦士と赤ん坊の姿は風とともに消えてしまった。「ウラヌス!!ネプチューン!プルート!!」
スーパーセーラームーンは溢れる涙を止められなかった。

変身を解いたうさぎ達は天王洲のはるかの部屋を、亜美と美奈子は海王洲のみちるの部屋を、レイとまことは冥王洲のせつなの部屋を訪れた。
しかしそこはすでにもぬけの殻だった。バリバリバリ、と音を立てて上空の三つのヘリコプターが飛び立った。
うさぎ達はそれを眩しそうに見つめる。

―またきっと会えるわ はるかさん みちるさん せつなさん ……そして ほたるちゃん  また きっと かならず……!
●to be continued●





661:マロン名無しさん
09/02/26 22:49:52 xEv+XO5Y
セラムン世界における人気キャラの復活は生き返るのではなく生まれかわるんだね

662:マロン名無しさん
09/02/26 22:51:55
ほたるが生まれ変わってきたのは嬉しいけど、両親はだれ―?

663:マロン名無しさん
09/02/26 22:53:52
ウラヌス→ほたる父代行ネプチューン→ほたる母代行

あれ?一人余るけど…?

664:マロン名無しさん
09/02/26 22:55:29
外部太陽系がログアウトしました

665:マロン名無しさん
09/02/26 23:33:15
俺の好きだったほたるは
やはり帰ってこないようだ・・・

666:マロン名無しさん
09/02/26 23:36:12
>>663
年齢的におばあちゃん代行で

667:マロン名無しさん
09/02/26 23:53:01
>>665
まぁ、もうでっかくはならないからな

次は新章だが、このスレ来ると読み返してみたくなるから不思議w

668:マロン名無しさん
09/02/27 00:14:35
>>666
いくらなんでも酷すぎるだろ
年長者は敬わないと



















ひいひい婆ちゃん代行で

669:マロン名無しさん
09/02/27 00:17:23
>>666
奥様は高校生




お婆様は大学生w

670:マロン名無しさん
09/02/27 00:19:19
ほたるには土萌教授の遺伝子は必要無かった件

671:マロン名無しさん
09/02/27 00:21:53
成長したほたるとちびうさの感動の再開が見てみたいけどそれまで連載続くかなー

672:マロン名無しさん
09/02/27 01:43:35
別次元にサターン行ってしまったのに、どっから来たのほたる…

673:マロン名無しさん
09/02/27 02:14:13
>>672
タウ星系は重力の墓場(=ブラックホール?)らしいから、吸い込まれたら助からないんじゃない?
で、速効生まれ変わってきた、と。
両親はどうしたのっていう疑問は残るけど

674:マロン名無しさん
09/02/27 02:17:29
>>672
三つのタリスマンに引き寄せられた可能性が大きいと思う

675:マロン名無しさん
09/02/28 15:07:41
ネプチューン、サブマリンミラーをちびムーンに渡しちゃったけど、今度行った先で戦いがあったらどうするんだろう…。
サブマリンリフレクション撃てなくなるよ…。

676: ◆P9MoonSjzo
09/02/28 21:50:21
≪ちびうさ絵日記≫ 
虫歯にご用心! (「るんるん」1995年3月号掲載)

とある月野家の一日。
3:00 PM ちびうさ帰宅。ママがたくさんのおやつを用意して待っていた。「きょうのおやつはドーナツとレモンパイよvチョコレートもあるのっv」「わあっ」
8:00 PM 夕食後、育子ママは皆にデザートを勧める。「夕食後のデザートは プリンとアイスクリームよっv」「わあいっv」
9:30 PM うさぎとちびうさはそろそろ宿題をやる時間なのだが…。「ねえみんなv栗むし羊羹とシュークリームあるんだけど…どっちたべる?」
「「「もちろん両方!!!」」」

朝が来て、ちびうさが桃子と一緒に登校するも、ちびうさの顔は腫れてひどいことになっている。
「……ちびうさちゃん だいじょうぶ?頭痛だなんて ガッコやすめばよかったのに」「カゼかなあ」
「も―もっ!」ジュースを飲んでいた桃子は、九助にスケッチブックでどつかれて思わず吹きだす。
「いた――いっ!九助ッ!ナニすんのよーっ」「買い食いセンセーにいーつけてやろっv」
「このジュースは家からもってきたのよっ!」桃子が笑顔でちびうさに缶ジュースを手渡す。
「ちびうさちゃん?飲む?つめたいジュース スッキリするよ」ところがちびうさがジュースを口に含んだとたん、歯にしみて激痛が走ったのだった。

亜美がちびうさの口の中を診察する。「……ちびうさちゃん コレは 頭痛やカゼじゃなくて 虫歯よ」
亜美によって、うさぎまで虫歯ということがバレてしまった。ちびうさはきょとんとする。「ムシバ?……ムシバってナニ?」
「え―ーっ ちびうさいままで虫歯になったことないのっ?すごいじゃんっっ」と美奈子。「歯にあながあいて痛くなるコトよ」レイが説明する。
「ええっっ!?歯にあなっっ!?なにそれっっ そんな原始的なビョ―キッ 三十世紀にはなかったわっっ」
ちびうさがネオ・クイーンセレ二ティに食べさせてもらっていたおやつは、糖分は合成化学甘味料で
ビタミン・カルシウムたっぷり、かつ太らないお菓子だったらしい。


677: ◆P9MoonSjzo
09/02/28 21:51:16
「ちびうさちゃん 虫歯っていうのはね ストレプトコッカス・ミュータンスと乳酸桿菌っていうコワーイ細菌が
口の中の砂糖をエサに繁殖して そのせいで歯にあながあく病気よっ」歯医者もたのしそーねーふふっ、と亜美が怖い目つきでほくそ笑む。
美奈子も一緒になって脅かす。「ちびうさ!虫歯はほっとくといつかアゴの骨がドーロドロとけて死ぬ コワーイ病気なんだぜっ」ちびうさは大ショック
―そんなオソロシー奇病が世の中にあったなんてっっっ あたしは30セーキのプリンセスよっっ そんな太古の奇病にかかってしまったのっっっ
「とにかくすぐ歯医者へいかなきゃ」亜美の一言にうさぎは泣きつく。「おっお代官さまそれだけはおゆるしを~~~っっ」

「それというのも みんなみんな育子ママのおやつコーゲキのせいよ~~っっ」うさぎはそう言い訳する。謙之パパは一か月で五キロ太ってしまったらしい。
「あなたたち」振り返るまでもなく、背後に鬼の形相をした育子ママが立っていた。
「虫歯ですって?ママがあれほどいったのに 歯みがきをきちんとしなかったわね?」
「「ごめんなさ~~いっ だってめんどくさくて~~っ ハミガキキライ~~ッッ」」
「食べたあとちゃんと歯をブラッシングするのはオトメの身だしなみ!」なんと育子ママは生まれて36年間一本も虫歯がないという。
「しばらくおやつはヌキッ!あしたパパに歯医者へつれてってもらいますからねっ」うさぎ大ショック。

部屋のベッドで泣きじゃくるうさぎをよそに、ちびうさはほっと安心する。「なあんだ はいしゃへいけばなおるのねムシバって
はやくなおしてもらわなきゃ!こんな奇病で死にたくないわっっ あたしは30セーキのプリンセスだものっっっ」
うさぎはだらだら冷や汗を流しながら、こちらを振り向いた。「ちびうさっっ わらっていられるのもいまのうちよっ
歯医者ってゆーのはねぇ ものすごーくっ オソロシイトコなのよっっ 歯医者へいって生きて帰ってこれると思ったらおーまちがいよっっ」
さすがにちびうさとダイアナもそれを聞いてびっくり。





678: ◆P9MoonSjzo
09/02/28 21:52:03
次の日、うさぎとちびうさは謙之パパに連れられて十番歯科医院にやってきた。寛永六年からここで歯科医をしている由緒正しき超一流の歯科医だそうだ。
一行は泣きながら病院を出てきた子どもたちとすれ違った。「ママはボクを殺すつもりなんだ あんなゴーモンうけさせるなんてっっ」
「砂糖は悪魔の粉 悪魔の粉 もう一生クチにしてはいけない」尋常ではないその様子にうさぎとちびうさは息を呑んだ。

「いらっしゃ~~い 何名様?」中からヨボヨボの老人が出てきた。「にっにっ二名ですうううっ」「一分まってて いま歯をぬくとこだから」
なんとその年老いた医者は、長いタコ糸の先を患者の虫歯に結びつけると、そのタコ糸を開いたドアのノブに縛り付けた。
その状態でドアを勢いよく閉めれば苦しまずに(?)抜けるという寸法らしい。

これを見てしまったちびうさは放心状態で木にしがみつき、うさぎはびーびー泣き出した。
「かえる―っっ あたしかえるうっ アゴがとけてしんだほーがましよおお~~っっ」
ちびうさもシクシク泣きだした。「……こんなにオソロシイところがあったなんて」
「まあまあ二人ともキゲンなおして ホラあんみつでも食べてくか?」謙之パパが誘う。「だってあまいものはダメだってママが……」
「ママにはナイショなvそのかわりあすはぜったいいけよ 歯医者」謙之パパの計らいで、うさぎとちびうさは至福のひとときを満喫したのだった。
帰り道、うさぎと謙之パパはがっくりと肩を落とした。
―あーそれにしても若くてカッコイイ医者が
―美人な助手さんが
―いるとこを歯医者っていうんじゃなかったっけ

すっかり日が落ちた十番歯科に邪悪な気配が漂っていた。“わらわはこの地に巣くう地霊(ゲニウス・ロキ)レジン
寛永六年からこの地でぬかれてきたあわれな虫歯たちの怨念がわたしの養分 さいきんどうも怨念があつまらないわっ
もっともっと虫歯をふやさねば!”レジンの指先から出た光が十番歯科を包みこんだ。




679: ◆P9MoonSjzo
09/02/28 21:52:37
「うさぎっ!あれから十番歯科いった!?すごいカッコイイ若い院長になったんだって!?チラシ見た?あたしも実はムシバだらけなのよおっっv」
興奮した美奈子から電話があり、謙之パパとうさぎ・ちびうさ・美奈子はこぞって十番歯科へと赴いた。

「え――っ いつこんなキレイなビルになっちゃったの―」うさぎ達はびっくり。
謙之パパな美人助手に鼻を伸ばし、うさぎ達は美形の院長に胸をときめかせる。
「おいしいケーキとチョコレートをどうぞvこれからどうせ治療ですし 安心してお食べになってv水わりつくりましょーかっ?」
美人助手に勧められるまま、うさぎ達はお菓子とお茶をいただいた。
謙之パパはまったりくつろいでいる。「ああっ 白い待合室 お茶の香り さりげないBGM なにげなくラリックのおきものなんかおいてあったりして
美人助手のさわやかな青年医師 歯医者はこーでなくっちゃな」しかしダイアナだけは、なんだか怪しいと疑っている。
うさぎ達はなんだか気持ちよくなって、ソファに倒れ込むように眠りこんでしまう。

「月野うさぎさん 診療室へどうぞ」ちびうさじゃトロンとした目で診療室に入っていった。
可愛いゾウさんの椅子に腰掛けると……なんと椅子から拘束具が出てきてちびうさの手足を固定してしまった。
院長と助手は大きなノコギリと注射器をもってにやにやしながらこちらを見つめてくる。「さあ~~あ はじめましょうか」―ひえええええ~~っ
「安心してね あたしたちぬいたりしないから だって虫歯ちゃんばかりイジメちゃかわいそーだもの
まずこの虫歯ゴーストを注射してぜーんぶの歯を公平に虫歯ちゃんにしてから たのしい治療をしましょーかっv」
「ぎええ~~っ パパ―っ うさぎ~~っ 美奈P―ッ ルナP―ッ ダイアナ~~~ッ」

「スモール・レディッ!!」ダイアナはなんとかドアを押し破ると、口にくわえたケーキを助手の顔面に投げつけた。
「ダイアナッv」ダイアナは拘束具のスイッチをOFFにした。「スモール・レディ!!変身よっっ」
「ムーン・クライシス!メイク・ア―ッップ!」


680: ◆P9MoonSjzo
09/02/28 21:53:57
「大好物はプリンッ!あまいものを愛するここをやさしきおとめっ!愛と正義のセーラー服美少女戦士ッ!
スーパーセーラーちびムーンとはこのあたしのことよっっ!正体をあらわしなさいッ!あやし―ヤツッ!」
“わたしはこの歯医者に巣くう地霊(ゲニウス・ロキ)レジン 歯医者の必殺アイテム!このタービン攻撃にたえられるかしらっ!?”
「いたたたっ 音が歯にひびくう~~っ」

「イタ~~イッ ムシバがっ ムシバがっっ うずくよ~~んっっ」ちびムーンが泣きだすと、髪飾りが反応し、超音波が放たれた。
「くそ―っ 超音波攻撃かっ 泣くのをやめろーっっっ」

院長がさっきのおかえしとばかりにケーキをこちらに向けて投げつけてきた。ケーキは見事ちびムーンの顔面に直撃。
「ああっ ケーキがっ なんてもったいない!ああっもう三日も食べてないプリンがっ!そーいえばさっき食べたケーキなんて五日ぶりっっ!」
ちびムーンはふらふらしながら溶けかけのプリンに手をつけようとした。「ああっvこのあまい香りっvちょっとだけ……」

そこへダイアナに叩き起こされた二人が駆け付けてきた。「まちなさ~~いっ!」
「おとめとおやつの友ッ!!愛と正義のセーラー服美少女戦士」
「コードネームセーラーV!!」「スーパーセーラームーン!!」「「よっ」」
「ちびムーン!あんたまだまだ修行がたりないわよっ!!」「デブのセーラー戦士になってもいーのっ!?
二人がケーキやパイを投げつけると、機器類が糖分で溶けていった。「ちびムーン!!いまよっっ!」
「ピンク・シュガー・ハート・アターッック!」
「わあっ ピンクの砂糖がっっっ」美人助手ことレジンは砂になって消えてしまった。美形院長は年老いた院長が若返っただけだったようだ。
「セーラーマーズがいないても 悪霊退散できたわっv」
ところがスーパー戦士二人を虫歯の痛みが襲ったのだった。

「―それで?どーしたの?そのムシバ」「……ぬいてもらいました 十番歯科で もちろん例の方法で」
「うさぎちゃんっ シンプルな治療にはあたしも大賛成よっっ」と後ろで亜美が言っている。美奈子は恐れをなして近所の別の歯医者に行くようだ。


681: ◆P9MoonSjzo
09/02/28 21:54:32
が言っている。美奈子は恐れをなして近所の別の歯医者に行くようだ。
ちびうさが歯茎の痛みを引きずりながら帰宅すると、育子ママがいつものように笑顔で出迎えた。
「きょうのおやつはね 咀嚼機能も身につくもちろん虫歯にならないおやつ!するめと生やさいの丸かじりとにぼしよっv」
「…しばらくおやついりましぇーん」
●The End●


682:マロン名無しさん
09/02/28 22:54:56 ttjPwPNK
砂糖で溶ける機器類w

683:マロン名無しさん
09/03/01 02:01:12
治療法シンプルすぎるw

684:マロン名無しさん
09/03/01 02:58:22
>>675
ウラヌスが命がけでネプチューンを守るだろ
どーせ

685:マロン名無しさん
09/03/01 02:59:23
>セーラーマーズがいなくても 悪霊退散できたわっ!

マーズ(´・ω・`)

686:マロン名無しさん
09/03/01 03:14:59
>>683
亜美ちゃんがこの原始的な治療法に賛成ってのもびっくりw

687:マロン名無しさん
09/03/01 10:00:03
その前に育子ママの栄養バランス感覚どーなのよ

688:マロン名無しさん
09/03/01 12:36:06
えっとドーナツとレモンパイとチョコレートとアイスクリームとプリンと栗蒸し羊羹とシュークリームだっけ?

これ1日で食べるってどこのフードファイターだよw

689:マロン名無しさん
09/03/01 23:04:24
>>685
プリンセス うさぎ
プリンス(?) 衛
内部戦士 亜美 まこと 美奈子
外部戦士 はるか みちる ほたる

もうこれでよくね?w

690:マロン名無しさん
09/03/01 23:06:04
>>688
育子ママはうさぎとちびうさを太らせて食べる気です本当にry

691:マロン名無しさん
09/03/01 23:07:16
糖尿病ホイホイ

692:マロン名無しさん
09/03/01 23:09:52
>>688
つーかよくこんだけ冷蔵庫に入ったよなw

693:時をかける兎
09/03/01 23:13:29
※ネタバレ※
育子ママは実はうさぎとちびうさが戦士であると気づいている
必要以上に栄養を取らせようとしているのはそのため

694:マロン名無しさん
09/03/01 23:15:23
>>675
みちる「プルートを盾にするから大丈夫よ^ ^」

695:マロン名無しさん
09/03/01 23:19:16
寛永六年てw
マジレスすると、虫歯が歯茎まで達してる場合はあの治療法じゃだめだと思うが‥

696:マロン名無しさん
09/03/01 23:22:19
>デブのセーラー戦士

そういえばそろそろぽっちゃり系の戦士が出てきてもいい頃なんじゃないか?
戦隊でいうところの黄色ポジションが欲しい気がする

697:マロン名無しさん
09/03/01 23:26:20
亜美がSの片鱗を見せた件

698:マロン名無しさん
09/03/01 23:28:14
今回の戦闘楽しそうだなあ
自分もこっそりパイ投げで参加したかった

699:マロン名無しさん
09/03/02 06:50:14
>>696
ほたるがぽっちゃり体型に成長したりして‥

700:マロン名無しさん
09/03/02 08:13:20
>>699
いやああああああああああ

701:マロン名無しさん
09/03/02 08:17:14
ちびムーンの超音波なにげに初登場じゃない?

702:マロン名無しさん
09/03/02 08:19:28
さすがるんるん掲載だけあって美奈子ちゃん優遇されてるね
セーラーVが出てくると特した気分になる

703:マロン名無しさん
09/03/02 08:21:58
>>696
次シリーズでムチムチボディのセーラーサンが登場すると予想
コスチュームは黄色で

704:マロン名無しさん
09/03/02 08:25:34
>>675
みちるがタリスマンをちびうさに渡したのは、
ほたるを今度こそ幸せな普通の女の子として育てたかったからじゃない?
タリスマンが手元に3つ揃ってると、セーラーサターンとして目覚めてしまう可能性があるわけだし‥

705:マロン名無しさん
09/03/02 08:27:46
>コワーイ病気なんだぜっ

美奈子ちゃん語尾、語尾―!!

706:マロン名無しさん
09/03/02 08:29:18
今回まことがレイよりも空気だった件

707:マロン名無しさん
09/03/02 08:31:09
そういや自分もそろそろ歯医者の定期検診行かなきゃいけないんだったorz

708:マロン名無しさん
09/03/02 08:33:28
歯科医の使うあの恐ろしい兵器はタービンっていうのか‥

709:マロン名無しさん
09/03/02 08:35:47
今回変態がでてこなかったのは美人に鼻をのばす場面を描くのはまずいと判断したからだろうな

710:マロン名無しさん
09/03/02 09:57:19
ビーナスになってもVちゃんに変身は可能なんだろーか

711:マロン名無しさん
09/03/02 10:50:51
可能みたいだね
ミメットと戦う話でVちゃん時代のコンパクト使ってたし

712: ◆P9MoonSjzo
09/03/02 21:38:41
Act39 夢1 日食ドリーム

『ぜんりゃく おとうさまおかあさまvわたくしうさぎ・SL・セレ二ティことスーパーセーラーちびムーンは
おかげさまでりっぱなせんしとなりました!このたびめでたくしゅぎょうをおえて4月1日に30せいきへかえることにしました。
はやくあいたいです。おむかえよろしくvかしこ。』

「う―さぎ―っ!ぼ―っとしてるとおいてくぞ――っ」満開の桜のもとに集結したうさぎと美奈子達。ちびうさは大きなリュックをしょっている。
みんなは仲良く腕を組む。「えへへ―」「なによおうかれちゃって」
「だってだってうれしーんだもんっvあたしたちっ無事みんなっ!コ―コーセーッッにt!なれたのよっvもっともっとよろこぼーよおv」

「あのあと死にものぐるいで受験勉強したかいあったよなっ」まことは目を潤ませる。
「すご―いっ!漢字のかけないうさぎがコ―コーセー!?“幻の銀水晶”の力!?」とちびうさ。
「採点ミスじゃない?合格したの」とレイ。「人間死ぬ気でやればできないコトはないのよ」と亜美。
なにもそこまでいわなくても、とうさぎ涙目。「でもうれしい―っvアタシもこんどこそうさぎたちとおんなじ十番高校かよえんのねっ」
美奈子とうさぎは泣きながら手を取り合う。「みなこちゃんっ」「うさぎっいっしょに追試うけよーねっ赤点なかまができてうれしいーっっv」

「あたしねっvバレー部入るんだ―vそしてこんどこそ部活にもえるの そんでもって週末は アイドルのオーディションをうけまくるのよっv」
美奈子は夢を膨らませる。「部活かあvあたしは料理研究部かなっvりょーりじょーずのあいされるおよめさんになるためにっ」と目を輝かせるまこと。
「あたしはコンピューター部に入ろうかな」と亜美。「レイちゃんは?」「あたしは弓道部 ずっとやろうってきめてたの」
「うさぎは?」「あたし?あたしは… まんがいっぱいよめるからまんがイラスト同好会かなっ」
そこへ衛も姿を見せた。「―まもるさんもKO大学医学部の一年生か あたしもがんばらなくっちゃ」と亜美。



713: ◆P9MoonSjzo
09/03/02 21:39:15
「じゃああたしたちちびうさをおくってからいくね」うさぎとちびうさは笑顔で衛のもとに歩み寄る。
「……そっか きょう三十世紀へ帰るんだっけ ちびうさ」「まーたどーせすぐこっちくるんでしょ?こんどは三十世紀のおみやげかってきてよ☆」
美奈子がウインクして見せる。「またきて まってるわちびうさちゃん」笑顔で送り出す亜美。
「こんどはあたしんちとまりにおいで ゼッタイだよ」とまこと。「パパとママによろしくね 帰り道気をつけて」髪を?き上げながらレイが微笑む。
「じゃね ちびうさ!またね!」「うんっ またね みんな!」ちびうさは笑顔で美奈子達と別れのあいさつをした。

「―よし じゃ一の橋公園いくか」「……まもちゃんあのねっ おねがいがあるのっ」ちびうさが目をうるうるさせてお願いのポーズを取った。
「……☆しょーがないなっ?だっこか?おんぶか?あまえんぼめ」ちょっと照れながらちびうさを担ぎあげる衛。
「わすれものないか?」「うんっ」「あんた育子ママのかってくれた日記帳もった?」「うん」「アドレス帳は?」「もった」
「レイちゃんのくれた火川神社のおまもりは?」「リュックの中入れた」「プリンス プリンセス ほんとうにいろいろありがとうございました」
「気をつけてな またこいよダイアナ」「ハイッv」ルナとアルテミスは辛いからと司令室にいるようだ。
ちなみに最近出番のないルナPはリュックの中に入っているらしい。

一の橋公園は人々で溢れかえっていた。「ああ!そういえばきょうは今世紀最大の皆既日食の日だって朝テレビでやってたな」
「怪奇にっしょく?」「太陽のまえを新月がよこぎって太陽の全面をおおいかくす現象だよ こんなビッグ・ショーを三人でいっしょに見れるなんてついてる」
うさぎは神妙な顔つきになる。―太陽を 新月がおおいかくす―
十番天文愛好会の人から黒い下敷きを受け取り、うさぎ達は下敷きをかざしながら太陽を見つめた。
「わあ 太陽が欠けはじめた!」「なんだかうすぐらくなってきたわね」



714: ◆P9MoonSjzo
09/03/02 21:39:45
ちびうさはふと耳をすませた。……すずの音?……なんてすんだキレイな音……
「……けて…」「え?」うさぎとちびうさが振り向くと、なんとそこは深い森だった。翼の生えた白い馬が二人に語りかける。
「……たすけて…… ―乙女よ …乙女よ…」白い馬は陽炎が揺らめくようにそのまま消えてしまった。

「……おとめ?」二人は顔を見合わせる。「「もしかして あたしのことっ!?」」「あたしよっ」「あたしのことよっっ」
「ババァのことをおとめとはいわないっっ」「ガキのことをおとめとはいわないっっ」喧嘩を始めてしまった二人。
「……森と 白い馬が―」どうやら衛にも先ほどの光景は見えたようだ。
歓声が上がる。皆既日食が始まったのだ。―太陽を ―新月がおおいかくす―…!

美奈子達は皆既日食を笑顔で眺めていた。「いまごろうさぎたちも見てるかな」「こんな好条件で皆既日食が見れるなんて きっと数百年に一度よ」
ある親子がこんな会話をしている。「ほーらみほちゃん 日食ってね流れ星なんかよりずーっとずーっとめずらしいことなのよ
なにかおねがいごとしてみたら?かなっちゃうかもよ?」「みほね 女優さんになりたいの!女優さんになれますよーにっ」
これを見ていた美奈子が、その子の真似をして上空に祈った。「あたしの夢はアイドルッ!超売れっコの!アイドルになれますよーにっ!」
「美奈ったら」レイがくすくす笑う。「よ~~しっ」まことも一緒に祈りだした。
「あたしの夢はおよめさん!できれば花屋さんかケーキ屋さんをやりながら しあわせなおよめさんになりたいなあv」
亜美も続く。「あたしの夢はお医者さん りっぱな医者になれますよーにv」レイもその後に続いた。
「あたしはおじいちゃんのあとをついで 火川神社のりっぱな宮司さんになれますよ・う・にv」

「―どんどんうすぐらくなってく……」「……長いわね」
一の橋公園にいた衛も違和感に気付いた。「―ヘンだな」突然、衛の胸にちくんと痛みが走った。衛はガクッとその場に崩れた。
「まもちゃん!?」「まもるさまっ!?」「―だいじょうぶ ダイアナ ちょっとたちくらみしただけだよ」―なんだ?いまの痛みは


715: ◆P9MoonSjzo
09/03/02 21:40:18
そのまま皆既日食を見ていると、なんと大きな新月をバックに、派手な飛行船がこちらに向かってくるではないか。
“―さあ さあ!サーカス団がやってきたよ ―美しい夢にあふれた光の街よ あこがれの地よ!この時をずっとずっとまっていたよ
―われら デッド・ムーンサーカス団のおでましだよ”

うさぎと衛とちびうさは口をあんぐり開けてしばらく呆然としていたが、ごしごしと目をこすると、あの飛行船の姿は消えてしまっていた。
「いまっ!日食の中から船がっっっ デッド・ムーンサーカス団って歌がっっっっ」
「……見まちがいじゃないみたいだな ―森と白い馬と空とぶ船―― おまけに歌まで 白昼夢か?」
衛の胸が、またちくんと痛んだ。―夢なんかじゃない ―いやな予感がする―

「―見た?」レイが尋ねた。「……見たわよバッチリ ……なんなの?いまの空とぶ船はっっ」美奈子が顔をしかめる。
「飛行船…にしちゃ こった形してたよなあ」とまこと。「―デッド・ムーンサーカス団 ―たしかにそんな歌がきこえたけど」
亜美は周囲を見渡す。「あたしたちだけに―?」

そこへフォボスとディモスが現れ、新聞を広げると、皆既日食の記事にくちばしを突きたてた。あるタロットカードも添えて。
―タロットの“月”のカード ―“不安 悪い予感” 千年に一度の―呪われた皆既日食「―そういいたいの?フォボス ディモス」
―イヤな予感がする ―邪悪なにおい―…「一の橋公園へいきましょう!うさぎたちが心配だわ!」
―新たな敵の予感―!

一の橋公園では、日食が終わったのにもかかわらず、人々はなかなか帰るそぶりを見せない。こう人が多くてはちびうさが未来に帰るのは無理だ。
衛の提案で、十番商店街にいってすこし時間をつぶすことにした。
商店街は“サーカス団来日バンバンセール”なるものが開催されており、まるでお祭りのようだった。


716: ◆P9MoonSjzo
09/03/02 21:41:03
うさぎはチラシを手にとった。「“秘境!アマゾンからの大サーカス団!神秘のデッド・ムーンサーカス!世界じゅうを回り いよいよ上陸!”へええ~っ」
「この歌!サーカス団の歌!?もしかしてさっきは十番で流れてたのがきこえたの?いちのはしこーえんすぐそこだしっ」とちびうさ。

「おじょうさんたち!めずらしい万華鏡はいかが?」「わあv」「駄菓子もあるよ」ガラスの万華鏡を見つめ、うさぎとちびうさはポーっとしてしまう。
衛が険しい顔をしてチラシを見つめている。「―“狸穴坂公園にて大公開!」―デッド・ムーンサーカス団?いつのまに―?
「まもちゃん!」衛ははっと我に返った。「コレホシ―イッ」「あのねっ万華鏡さんがあたしたちに“買って買って”っておねがいしてるのっ」
うさぎのちびうさのうるうる攻撃に、衛はノックアウトされた様子。「…いくらですか?」「二つで千円だよ」「わあ~~いっv」

「なんだよそれ」「ガラスの万華鏡よvスッゴクキレイなの!」「まもちゃんありがとうっ!たいせつにするねっv」
「おそろいでまもちゃんに買ってもらったの はじめてだねっv」「見て見てダイアナ!くるくるかわるんだよ」
仲良く談笑する二人を見て、衛はくすりと笑う。陰からこの様子を見ていた美奈子たちはほっとした。
「―よかった 三人ともぶじみたいだな」「―デッド・ムーンサーカス団―… こんなのが十番にくるなんてハナシはじめてきいたぞ」「あやしいわね」

十七時の鐘が鳴っても、一の橋公園はまだ人で賑わっていた。「ちびうさ あすの朝帰ったら?夜おそいとあぶないし」
「じゃそーする!」「きょう帰るって三十世紀にさきに手紙おくってあるんだろ?」
「だあいじょぶv手紙の日付きょう四月一日にしといたし どーせママのことだからエイプリルフールだと思って信用してないと思う」
うさぎと衛は思わずずっこける。
「ちびうさ そのかーしっ!心配させないよーにあしたははやおきして朝イチで帰ろうね そいでちゃんとわけを話していやまるんだよ ママたちに」
「わかった」うさぎとちびうさはまたまた揃ってうるうる攻撃を炸裂させた。「まもちゃんっ」「それでねっ おねがいがあるんだけどっっ」




717: ◆P9MoonSjzo
09/03/02 21:42:36
ちびうさは衛の部屋で、衛のパジャマを着て、みちるの手鏡を見ながら鼻歌まじりで髪をとかしている。
うさぎは育子ママに電話を掛けた。「あ ママ?きょうさっそく高校で宿題でちゃったさ―っ まこちゃんちでいまやってるの
うんうん と ま るかもしんないっ じゃねっv」
うさぎとちびうさはベッドの上に寝転び、万華鏡を覗きこんだ。「わ――っ 中にいろんな石が入ってる!」
「キレイねえv万華鏡って あたしこーゆーのずーっとほしかったんだーv」そんな二人の顔面に枕が直撃した。

「ちびうさ!あしたは五時おきだぞ はやくねろ」「え~~ 五じ~~~!?」「うさ おまえももちょっとしたら家へ帰るんだ オレの信用なくすだろ?」
「「帰りたくな~~いっっ」」
二人のうるうる攻撃に、衛は溜息をついてベッドに寝転んだ。その胸にぴとっとちびうさがくっつく。

「あーあ あたしもちびうさみたいにちっさくなりたーい コドモってトクだよな― どーどーとあまえられるし あまやかしてもらえるし」
いつ堂々と甘えてなかったんだ!?と内心思ってしまう衛だった。
「え―っ あたしはおとなのほーがいいっ!コドモなんて都合悪いと仲間はずれだし できないコトおーいし ソンばっかし☆」
ちびうさはすっくと立ちあがった。
「あたしはねっ はやくおとなのオンナになりたいのっ なんたってことし903歳だしっっ
そしたらそしたらちゃんとまもちゃんに一人前の女性として見てもらえるでしょ?」
「な―にいってんのよ まもちゃんのム ス メのクセにっ!くやしかったらアタシみたいにまーもちゃんちにじぶんのパジャマおいてみなさいよっ」
この一言はグサッとちびうさの脳天に直撃した。「たのむからねてくれっ」

……ホントはあたし うさぎみたいになりたいの 細く長くスラッとのびた足 ふかふかのムネ やわらかくってながーい髪
…いいなあ あたしもはやくこんなふうになりたいなあ どうしてあたしはいつまでたってもチビなまんまなのかなあ


718: ◆P9MoonSjzo
09/03/02 21:43:08
「ねむれないの?」うさぎがパチッと目を開け、ちびうさはたじろいだ。「あしたは三十世紀だもんな」と衛。
「ねえ お話しして う―んとちっちゃいころ あたしがねむるまで よくママがまくらもとでお話をしてくれたの」「どんな話を?」
「海にしずんだ大帝国やピラミッドのナゾ のろわれたダイヤモンドの話 人造人間や 吸血鬼や ―鏡のお話とか」
「鏡の話?」「あのね 鏡の向こうにはね まっくらなもうひとつの世界が存在するんだって だから新月のまっくらな夜に鏡をのぞいちゃいけないの
鏡の中のもうひとつの世界にひきこまれてしまうから」「ヨーロッパの古いいいつたえか」と衛。

うさぎはふと机の上の鏡を見て、背筋が寒くなり、布団の中に潜りこんでしまった。「や―んっ あたしもう夜に鏡みれなーいっ おやすみっっ」
ちびうさは静かに寝息を立てていた。「ちびうさのほうがオトナだな」衛が微笑む。
―まもちゃんそれホント?あたしねホントっにはやくオトナになりたいんだよ

サーカスのテントの中で、老婆が杖をついて歩いている。「―どっこいしょっと」
目玉に羽根のついた化け物がパタパタと飛んできて、老婆の杖の上に降り立った。
「おおジルコン この年よりには日の光はまぶしすぎて腰にはくるわ目にはひびくは昼は気のもむことばかり
夜になるとホッとするわい 闇の中だけじゃおちつけるのは はやいとここの街でわがサーカスの興業を成功させねば 夜もおちおちねむれぬわ
このジルコニアのいうこと きこえているかえ?小娘ども」「わかってるよバアさん」「この玉使いのアマゾネス・カルテットにまかせときv」
「まずはあたくしたちへの営業妨害をさけるためにも」「めざわりなムシが一ぴきでも出入りするのはゆるせねえな!」
「出入り口はしっかり封じておかないとねv―“玉の冠(こうぶり)”!」
●to be continued●


719:マロン名無しさん
09/03/02 22:12:00 +g3fX5ET
森の中に白い馬が佇んでる有名な絵あるじゃん?あれをモチーフにしたのかな

720:マロン名無しさん
09/03/02 22:14:11
ちびうさは結局ほたるちゃんと再会する前に帰っちゃうのか
残念

721:マロン名無しさん
09/03/02 22:29:27
万華鏡が次の武器か

722:マロン名無しさん
09/03/02 22:58:26
>>721
でもガラスの万華鏡だよ?
いくらなんでももろすぎない?

723:マロン名無しさん
09/03/02 22:59:28
まてまて。預かったタリスマンも未来に持ってくつもりだったのか?

724:マロン名無しさん
09/03/02 23:00:47
「おとめっ!?」















変態「もしかしてあたしのことっ!?」

725:マロン名無しさん
09/03/02 23:03:35
>>723
そういえばwww
でもこれで永遠にタリスマンが三つ揃わなくなるから、
半永久的に破滅はやってこなくなるんじゃない?
めでたしめでたし

726:マロン名無しさん
09/03/02 23:05:05
白い馬は変態専用のペットじゃないだろうな
一応王子だし

727:マロン名無しさん
09/03/02 23:07:21
>>721
武器というより聖杯のようなパワーアップアイテムとみた

728:マロン名無しさん
09/03/02 23:08:56
万華鏡でどうやって戦うんだ

729:時をかける兎
09/03/02 23:11:19
※ネタバレ※
衛は狭心症を発症して倒れる
かぐや姫の恋人はその伏線

730:マロン名無しさん
09/03/02 23:12:35
>>728
うさぎ&ちびうさ「ビッグライト~」

731:マロン名無しさん
09/03/02 23:14:46
>>722
よく酔っ払いが割れたビール瓶持って襲いかかってきたりするじゃん?
つまりそういうこと

732:マロン名無しさん
09/03/02 23:16:32
>>730
うさぎが万華鏡の光を浴びて巨大化して、ウルトラセーラームーンになるんですね、わかります

733:マロン名無しさん
09/03/02 23:27:43
>>719
東山魁夷の「緑響く」かな?

734:マロン名無しさん
09/03/03 00:16:12
今までと逆パターンだったら面白いかも
ちびうさがパワーUPしてうさぎを守るとか

735:マロン名無しさん
09/03/03 10:35:00
ブラックレディ見ると成長したちびうさって
うさぎ以上に超ナイスバディの美女じゃね?
将来が楽しみですね

736:マロン名無しさん
09/03/03 18:52:55
じゃあダメだな。
10歳くらい成長したら止めて貰わないと。

737:マロン名無しさん
09/03/04 15:19:13
ちびうさって900年生きてるんでしょ
体は子供でも中身は十分大人じゃん
変身した時だけうさぎと同じサイズになるとかは?


738: ◆P9MoonSjzo
09/03/04 21:40:33
Act39-2

『…女よ ―乙女よ』―まもちゃん?―そう!そうなの あたし ずっと乙女になりたかったのよ

鈴の音がして、ちびうさが振り向くと…「―あのときの ―ユニコーン?―ううん ペガサス?」
『―美しき夢をもつ乙女よ』乙女と呼ばれて、ちびうさは感無量だ。「おとめっ!?乙女ってやっぱしあたしのことっ!?」
『―さあ わたしの背中にのってください』「え?」『さあどうぞ』

ペガサスはちびうさを乗せると、ふわりと空高く舞い上がった。「わあっ スゴーイスゴーイ!空をとんでる!なんてキレイな夜景なの!?」
ちびうさはふと違和感に気付いた。「―あそこだけまっくらだわ ヘンなの 穴でもあいてんのかしら」
『あの黒いところはいままであなたがいた街ですよ』「え?あそこが十番商店街!?どうして十番だけまっくらなの?ほかはあんなに明るいのに……」

『乙女よ この景色が気に入りましたか?』「うん!」『あなたがのぞむならわたしはまたこうしてあなたに力をかしましょう 手を出してください』
ちびうさの手の上に、ハート型の装飾が施された鈴が現れた。『―わたしが必要であれば その鈴でまたわたしをよんでください』
「―あなたは だあれ?」『わたしは ― 一角天馬(ペガサス)エリオスです ―乙女よ かならずあなたの力になりましょう
―だからどうか わたしにあなたの力をかしてください エリュシオンを救いたいのです ゴールデンクリスタルが 必要なのです』
エリオスの後ろに鳥かごのようなものが現れ、エリオスの姿はどんどん遠ざかっていった。

ドテッ

ベッドから落っこちて、ちびうさは目が覚めた。傍らにはエリオスのくれた鈴が転がっている。―夢なんかじゃない―
ちびうさは身支度を整えると、そっと部屋から出て行った。



739: ◆P9MoonSjzo
09/03/04 21:41:09
うさぎと衛は同時に目を覚ました。「……夢の中で」「……ちびうさとあのペガサスがたのしそうに……」
うさぎはびっくり。「まもちゃんもその夢見たの!?」ところが衛は胸を押さえてうずくまってしまった。
「まもちゃん!?」「―…う」「どうしたの?苦しいの!?」「―だいじょぶ 大学で飲み会がつづいててすこし胃をやられてて
胃薬飲んでるし つらくなったら病院いくよ」「ホント?」「ああ」うさぎは自分も辛そうな顔になる。―まもちゃん?……ホントに?

うさぎはふとベッドの横の手紙に気が付いた。
“ひとりでかえりますvしんぱいしないでね。またあそびにきます。じゃあねっv ちびうさより”
「まもちゃん これ―」

外に駆けだしたちびうさは、買ってもらった万華鏡を見つめ、不意に足を止めた。……帰りたくないな
時空のカギをどこにしまったかと、ポケットをガサゴソと漁っていると、時空のカギと一緒にあのときの鈴が出てきてちびうさはドキリとする。
―エリオスが敵か味方か何者かもわかんないのに どうしてあんなカンタンに背中にのっちゃったんだろう
“エリュシオンを救いたいのです ゴールデンクリスタルが 必要なのです”
―シンケンな目だった エリュシオン?ゴールデン・クリスタルって?―たすけをもとめているように見えた

ちびうさはネオ・クイーンセレ二ティの言葉を思い出した。
“スモール・レディ すべてをやりおえて りっぱに成長したあなたが帰ってくる日を たのしみにまっているわ”
また、ちびうさの鼓動が速くなる。ちびうさはみちるの手鏡を取り出し、眺めてみた。
“小さなプリンセス いつか会うときまでにもっともっと強い戦士になって あたしたちのたいせつなプリンセスを守って”
―このまま帰っていいの?あたしの修行はおわったの?ホントにりっぱな戦士になれた?



740: ◆P9MoonSjzo
09/03/04 21:41:49
動揺しているちびうさを、傍にいたダイアナが心配そうに見つめる。ちびうさは構わず時空のカギを空に掲げた。
「“―時の衛人よ 時空の扉天空を裂きわれに開け放て われはなんじの真の名を呼ぶ 全能なる時の神 衛人の父クロノスよ
われを導きたまえ われを守りたまえ 光の道をわれに!”」ところが、なんの変化も起こらない。―え!?
「“光の道をわれに”」ちびうさの体を、バチバチと電流のようなものが襲った。「きゃああっ」―帰れない 時空のカギが作動しない!?

「ちびうさ!」そこへうさぎと衛が駆け付けてきた。時空のカギと一緒に地面に落ちていた鈴が鳴り、なんとまたエリオスが現れた。
『―乙女よ』「エリオス!?」『力をかして……』エリオスはそう言い残し、籠といっしょにフッと消えてしまった。
ダイアナがうさぎ達に必死に状況を説明する。「うさぎさま!まもるさま!時空のカギが作動しないんです!これはいったい―!?」
「うさぎ!まもちゃん!あたしいいの帰れなくても それより見えたでしょ?あのペガサス
あのペガサスが助けをもとめてるみたいなの なにかがおこってるみたいなの 調べなくちゃ」

アマゾネス・カルテットの一人、パラパラが玉を両手で包んでなにやら念じている。
「感じる ―感じるわ いまさっそくなにかが封じた出入り口を強行突破しようとしたわ」
同じくアマゾネス・カルテットのベスベスが鞭を手に、凶暴な虎のいる檻を開けた。
「トラの目ちゃんvおいき!あやしいヤツらのシッポをつかんでくるのよ!」

うさぎがちびうさに問いかける。「―そのエリオスってペガサスが “エリュシオンを救いたい”“ゴールデン・クリスタルが必要”そういったの?」
ちびうさは黙って頷く。うさぎは真剣に考え込んでいる。
「何者なのかしら あのペガサス いますぐ協力するのはキケンよ ―正体をつきとめてからでないと」
「それにしても時空のカギが作動しないなんて―」とルナ。―まさか……時空間に結界―!?



741: ◆P9MoonSjzo
09/03/04 21:42:27
なんだか外が騒がしい。司令室を出ると、元基と宇奈月が揃って話しかけてきた。
「たいへんなのよ!丘の上の公園にきたばっかのサーカス団から トラが一頭脱走して商店街へにげこんだの」
うさぎとちびうさはその話を聞くやいなや、血相を変えて駆け出していった。「うさ!?ちびうさ!?」
後を追おうとした衛の胸に、また痛みが走った。―まただ!このトゲさすような痛み ―どうしたんだ いったい―!

うさぎとちびうさは、虎が人々に襲いかかっている現場に到着した。「いたわ!ちびうさ!変身よッ」
「ムーン・コズミックパワ―」「ムーン・プリズム・パワ―」「「メイクアップ!!」」

ところが、なんの変化も起こらない。―変身できない!?「どうして!?」二人の前に二つの聖杯が現れたかと思うと、儚く消えていってしまった。
……ああ… もう聖杯があらわれてわたしたちをパワーアップさせてくれることは…ない
聖杯は九戦士がそろい 九つの力が結集しあらわれいでたもの― あの三人はもうここにはいない―

―でも あたしたちは戦わなくちゃ ―ホラ あたしたちの中に いままでちがう力が あふれてくる
たしかにいままでとちがうあたらしい力―
「「ムーン・クライシス・メイク・アップ!」」
「愛と正義のセーラー服美少女戦士 スーパーセーラームーン!」「そしてセーラーちびムーン!参上!」

無事変身した二人が現場に舞い戻ると、そこには虎を一緒にベスベスとパラパラもいたのだった。
パラパラが玉を掲げる。「“玉呼ばい”」するとなにやら黒い生きものがわらわらと集まってきた。
「悪夢の権化 レムレスどもよ くらいついておやり!」レムレスは一斉にセーラームーン達に襲いかかってきた。「きゃああっ」
―攻撃しなきゃ!こいつらをたおす武器を!



742: ◆P9MoonSjzo
09/03/04 21:43:00
ちびムーンの手の中に、エリオスがくれた鈴が現れた。―鈴が―… 『呼んでください わたしを』「エリオス!?」
『あなたに力をかします乙女よ 呼んでくださいわたしの名を ―そして叫んで トゥインクル・エールと』
ちびうさはぎゅっと鈴を握りしめた。「―エリオス!おねがい!あたしたちに武器を!おねがい!トゥインクル・エール!!」
すると光とともにエリオスが現れ、セーラームーンとちびムーンの手の中に衛が買ってくれた万華鏡が出現した。
『いま そのクリスタルの万華鏡があなたがたの強い思いと力で魂をもちはじめています
それは最初からあなたがたと強い結びつきをのぞんでいました』

光輝く万華鏡は次第にロッドへと形を変えた。“―わたしはムーン・カレイド・スコープ”“そしてわたしはちびムーン・カレイド・スコープ”
―武器(アイテム)が意志を!?“さあ!叫んでください!”“ムーン・ゴージャス・メディテイション! と!”
「「ムーン・ゴージャス!メディテイション!!」」大量のレムレス達は一瞬にして粉砕されてしまった。
ベスベスとパラパラは思わず眼をみはり、消えて行った。『乙女たちよ その輝ける力やはり……』エリオスは幻のようにふっと消えてしまった。

衛がやっとのことで、息を切らしながらやってきた。―エリオス―… ―なんだろうなつかしいその響き……
「まもちゃん!?」衛はドサッとその場に倒れ込んでしまった。

大きな鏡の中からなにか声が聞こえる。“おおお……!!まさしくあれは満月の力 白く輝ける光の力―!
―白い月の王国の者が この世界に転生していたか……!”ジルコニアがアマゾネス・カルテットを叱り飛ばす。
「小娘ども!われらが女王ネヘレニアさまはたいそうおいかりじゃ!ハデなふるまいはつつしむのじゃ!
あれは白い月の者たちじゃ やつらは不老不死のカラダと おそるべき聖石の無限のパワーをもっておる
正面からぶつかれば互角どころかあやつらにふっとばされるぞ!この地を そしてこの星をわれらのものとする計画 失敗はゆるさぬ!
あやつらともども ジワジワと すべてをわれらのものにしてゆくのじゃ」


743: ◆P9MoonSjzo
09/03/04 21:44:38
「あのババア このオレの好きにしていいっていったクセによ!」「ジュンジュンvあたくしはババさまの意見に賛成よん
やっと外に出れたんだもの たのしまなくちゃソンですわんv」「そうねセレセレ この街がどんな街か あいつらがどんなヤツらか
あたしもたあのしみっvベスベスあなたもそう思うでしょ?」「もちろんよ パラパラ」

「トラの目ちゃんv」ベスベスに呼ばれて檻の中のトラはびくりと体を震わせる。
「タカの目ちゃんvそしてカワイイウオの目ちゃんvおまえたち人間の姿になりたいかい?」
虎と鷹は勢いよく首を縦に振り、熱帯魚は目をハートにしてパシャパシャと跳ねてみせる。
「ホホッ おりこうさんねvパラパラ!」パラパラは高く玉を掲げた。「“玉の輿”!!」

ボボン、と煙幕が上がり、三匹は一瞬にして人間の姿になった。「うそ―やったわんっv」
「人間よ人間ッvついにアタシの時代がきたわね」「きゃーんうれしいっ 人間の姿よおっv」
ベスベスが指示を出す。「わがデッド・ムーンサーカス団の腕の見せどころよ!―この悪夢のかたまりレムレスの好物は輝く美しい夢
この街にあふれるすべての美しい夢をくいつぶし この街を暗黒の夢でうめつくすのよ!」
「このタイガーズ・アイ 夢はアーティスト!おまかせよっv」「このホークス・アイにおまかせよvおねえさまがた アタシだてに年はくってませんわ」
「まかせてまかせてっvこのフィッシュ・アイ があんばっちゃう きゃ―んっv」

アマゾネス・カルテットは小さな鏡を覗きこんだ。鏡には倒れた衛に必死に呼び掛けるセーラームーンとちびムーンが映っている。
「―さて この二人の美しい夢は いったいなにかしら」
“―しっかりしなきゃ!もっともっとおとなにならなきゃ!”とセーラームーン。
“あたしまだおとなになんてならなくていい!もっといっぱい修業をつまなくちゃ!”とちびムーン。


744: ◆P9MoonSjzo
09/03/04 21:45:10
パラパラは高く玉を掲げた。「いつの時代もホンネの叫びはコトバとウラハラなところにあるもの!その願い承知!“逆玉”ッ!!」

「まもちゃん!しっかりして!」「変身をといていそいでまもちゃんを病院につれてくのよ!!」「わかった!!」
二人が変身を解くと同時に、飛んできた大きな光の玉が二人に激突した。「……え?」うさぎの制服が突然ぶかぶかになり、
一方ちびうさは服が破れかけている。うさぎはちびうさ並みの子供に戻り、ちびうさはうさぎ並みの容姿に急成長してしまったのだった。
●to be continued●




745:マロン名無しさん
09/03/04 21:51:07
エリュシオンというとハーデスの真の肉体が眠っているところか。

746:マロン名無しさん
09/03/04 23:38:18
ペガサスと言うがユニコーンも入っとるな。
なんと贅沢な一品。

747:マロン名無しさん
09/03/04 23:44:38
魚の目…?
ひどい名前だ

748:マロン名無しさん
09/03/04 23:56:15 W6Mdd1s4
変態終了のお知らせ?

749:マロン名無しさん
09/03/04 23:58:10
>>747
せめてサカナの目にしとけばいいものを‥
直子、薬剤師ならそんくらい気づいてくれ

750:マロン名無しさん
09/03/05 00:02:23
ゴールデンというくらいなんだから多分幻の「銀水晶」の対の聖石なんだろうな

ということはおのずと所持者が見えてくるというもの。
ついにセーラームーン最大のライバルであるセーラーサンが、満を持して登場するんじゃないか?

751:マロン名無しさん
09/03/05 00:04:23
ちびうさは髪おろした方がかわいいな

752:マロン名無しさん
09/03/05 00:07:50
>夢はアーティスト

>夢はアーティスト

>夢はアーティスト



なんて夢いっぱいな虎wwwww

753:マロン名無しさん
09/03/05 00:09:07
遠藤「ようやく呪いが効いてきたようだな」

754:マロン名無しさん
09/03/05 00:10:54
ちびうさは本当にタリスマンを未来に持ち帰るつもりだったみたいだな

755:マロン名無しさん
09/03/05 00:13:13
>大学で飲み会がつづいてて すこし胃をやられてて

未成年なのに飲酒とはさすがですね王子!

756:マロン名無しさん
09/03/05 00:17:48
時空間に結界を張ることができたということは つまり

パラパラ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>時空の戦士セーラープルート

757:マロン名無しさん
09/03/05 00:21:27
予想
ベスベス 猛獣使い
パラパラ 魔法使い
ジュンジュン 体術使い











セレセレ ぱふぱふ使い

758:マロン名無しさん
09/03/05 01:40:57
>>745
ギリシャ神話からきてるみたいだね
ギリシャ神話におけるエリュシオンは死後の楽園で、神に愛された英雄たちの魂が暮らす世界
中世における別名は幸福諸島‥らしい

759:マロン名無しさん
09/03/05 01:44:02
>時空のカギどこやったっけ

転生前のプルートの形見の品‥(´・ω・`)

760:マロン名無しさん
09/03/05 01:46:09
NAOKOは本当に都会の夜景が好きだな

761:マロン名無しさん
09/03/05 01:48:24
>>745
星矢かw星と神話をモチーフにしてるだけあってなにかとカブるなw

>>746
そんな馬刺みたいに言うなよ

762:マロン名無しさん
09/03/05 01:49:45
※変態はコスプレしないと死んでしまう病にかかったようです※

763:マロン名無しさん
09/03/05 01:50:58
ヘタレ虎がかわいい

764:マロン名無しさん
09/03/05 01:53:13
今週のまとめ

ペガサスがなかまになった!
新必殺技がつかえるようになった!
衛はしんでしまった!

765:マロン名無しさん
09/03/05 01:56:46
入れ替わったのがうさぎとちびうさでよかった
もしこれがちびうさと変態だったら大惨事だ

766:マロン名無しさん
09/03/05 01:58:56
鏡の中にいた自称女王はベリル?生まれ変わってきたのか?

767:マロン名無しさん
09/03/05 12:40:14 1+nXcoLn
しかし敵の名前もちっとマシにならなかったのか

768:マロン名無しさん
09/03/05 13:18:46
>>767
いまさら直子のネーミングセンスに期待するなよ‥
つラモスボンバー

769:マロン名無しさん
09/03/05 21:27:24
そういや登場人物の誕生日とか発表されてたっけ?

…いや、黄金聖闘士に当てはめてみようとか考えていませんよ?

770:マロン名無しさん
09/03/06 03:15:03
ホークス・アイって女?

771:マロン名無しさん
09/03/06 04:42:59
>>769
前に「今日6月30日はうさぎとちびうさの誕生日だ。」ってのがあった。


蟹座か…

772:マロン名無しさん
09/03/06 09:20:04
>>771
ちびうさ、学校でいじめられないといいな

773:マロン名無しさん
09/03/06 09:26:23
>>769
この前発売された単行本九巻に誕生日と血液型が載ってた

うさぎ&ちびうさ 蟹座
亜美 乙女座
レイ 牡羊座
まこと 射手座
美奈子 天秤座
変態 獅子座
はるか 水瓶座
みちる 魚座
せつな 蠍座
ほたる 山羊座


よって亜美が最強(☆矢的に考えて)

774:マロン名無しさん
09/03/06 09:28:02
ユニコーンとペガサスの違いをkwsk

775:マロン名無しさん
09/03/06 09:29:46
今度の敵は悪夢をあやつる夢魔?
ラスボスはバクと見た

776:マロン名無しさん
09/03/06 09:31:08
>>770
あの体つきは男だろ…網タイツ履いてたけど

777:マロン名無しさん
09/03/06 09:33:14
パラパラが万能すぎる

778:マロン名無しさん
09/03/06 09:36:37
>―でも あたしたちは戦わなくちゃ
―ホラ あたしたちの中に いままでとちがう力があふれてくる
たしかにいままでとちがうあたらしい力―

このくだりはちょっと強引だった気がする
理由付けを放棄した感が…

779:マロン名無しさん
09/03/06 09:37:14
レムレス=まっくろくろすけ

780:マロン名無しさん
09/03/06 09:45:44
変態はエリオスと前世でなにか関わりがあるらしいな
月の王国のプリンセスのお付きは猫だが、
地球の王子のお付きはペガサスなんじゃないか?

781:マロン名無しさん
09/03/06 09:47:17
のろわれたダイヤモンドの話って
マリーアントワネットが持っていた青いダイヤのことか?

782:マロン名無しさん
09/03/06 17:18:59
占星術では、各星座にルーラーという守護星みたいなものがあるらしい
月…蟹座
水星…双子座、乙女座
金星…牡牛座、天秤座
火星…牡羊座
木星…射手座
土星…山羊座
天王星…水瓶座
海王星…魚座
冥王星…蠍座
太陽…獅子座

>>773のデータと変態を除いて一致してるな
実は変態は地球の王子じゃなくて、「俺は太陽の子、仮面タキシードブラッ!アッ!エッ!」
って名乗りを上げる展開があるのかも

783:マロン名無しさん
09/03/06 18:25:24
>>782
知らなかった
目からウロコ情報ありがとう

784:マロン名無しさん
09/03/06 19:26:23
>美奈子 天秤座
だからうさぎのように一途でなく、
崇拝するアイドルがかわるのか。

785: ◆P9MoonSjzo
09/03/06 21:44:21
Act40 夢2 マーキュリー・ドリーム

―息ができない――… なにかがオレの胸につまって……
大輪の薔薇がザアアッと散っていくビジョン。
J医科大学病院のベッドの上で、衛は目を開けた。「まもちゃん―!」「……うさ… …ちびうさ……?」
「まもちゃん……?」「……よかった!」付き添っていたうさぎとちびうさは涙が止まらない。
美奈子とまこととレイが心配して駆け付けてきた。「うさぎ?ちびうさ!?」「まもるさんは!?たおれて救急車で運ばれたって……」
「みんな!」「いままもちゃん目がさめたの 先生がたいしたことはないって……」

くるりと振り返った二人を見て、美奈子たちはきょとんとする。―あ あれっ?……なんかちょーっと違和感がっ……
衛も二人をじっと見つめる。―……そういえばっ……
美奈子達の目はちびうさの髪型に釘付けになる。「そのアタマッ!ブラック・レディッッ??」
バッと飛びのく美奈子達。ブラック・レディと聞いて、うさぎも後ずさる。ところが当人は…
「えっえっ!?なになにっ!?なんでみんな遠ざかるのっ??ブラック・レディってだれだれっっ??」
ちびうさの様子に呆れつつも、ブラック・レディではないようだとうさぎ達はひと安心。

「ええっっ!!?トツゼンうさぎがちっさくなって ちびうさがおっきくなったあ!?」
「変身をといたとたんなにかがとつぜんあたしたちにぶつかって こうなっちゃった」
「なにかってなにが!?」「だからぜんぜんわかんないのよっ!なんでこうなっちゃったのかっ」
「まさか敵!?」とルナ。「そうだ!敵があらわれたのよ!サーカス団からにげだしたトラを追いかけてったら!」
「デッド・ムーンサーカス団―!!やっぱり……!」


786: ◆P9MoonSjzo
09/03/06 21:45:08
「ごめんなさいおそくなって まもるさんのぐあいはどう?」亜美は病室に入ってくるなり、ちびうさを見てぎょっとした顔になった。「ちびうさちゃん!」
おおっ!!さすが亜美ちゃん、と感心している美奈子達だったが…。「―のまねっこしてるの?うさぎちゃんたら」やはり亜美も気づいていなかった。

「ええっ!?二人の身長があべこべになった!?」「まあね なんか中身はかわってないみたいで そとみだけ変化しちゃったの」
「それはたいへんだわ!ついでに二人ともすぐ検査しましょ!」うさぎとちびうさは“ついで”というのがどうも引っかかる様子。
「いまね まもるさんの検査をママを通してたのんできたの ウチのママ この病院の内科にいるのよ」
そこへショートヘアの美人女医が病室に入ってきた。「亜美 地場衛さんの検査の用意できましたって」
亜美の母はにこやかに美奈子達に挨拶した。「いつもどうも 結果もすぐでます おまちになってね」

「―あの姉妹はとくに異常はありませんでしたよ ―地場さんのほうなんですが……」医者は続ける。
「―肺に影?」衛は固い顔をして聞き返した。「うーん……それがね ちょっとありえないところにね 見たこともない影がうつってて……
影といっていいかどうか なにしろはじめてのケースでね きょうみたいにたおれることがよくあるの?
もうすこしくわしく検査したほうがいい つぎはいつこれる?」「―あ じゃあ 授業の休める日を調べて…… 受付で予約を入れます」

部屋から出た衛に、うさぎとちびうさが駆け寄る。「まもちゃん!どうだったの」「―異常ないってさ うさたちも結果きいた?」
「……異常ナシ…」「……よろこぶべきかかなしむべきか……」「―でもでっかくなって ちびうさもずいぶんキレイになったな」
衛に微笑みかけられて、ちびうさは顔がボッと熱くなるのを感じた。
「とにかく二人をなんとかもとにもどさなきゃ」と亜美・まこと。「どうやって?」美奈子に突っ込まれ、二人はしどろもどろ。
レイからはシビアな一言。「ずーっともとにもどんなかったりして」「そんなーっっ」



787: ◆P9MoonSjzo
09/03/06 21:46:16
「あたしっっ!!」ちびうさが顔を赤らめたまま大声を出した。「さきに家へ帰って育子ママとけんじパパごまかしとく!
このままじゃ家にもかえれないもん うさぎはまもちゃんを家まで送って!あたし 夜うさぎをむかえにいくから!」
「あらっ きゅうにしっかりして」と美奈子。うさぎも感心。「ちびうさおとなじゃんっ」

ちびうさはそーっと家のドアを開けた。「……ただいま」「あらっ その声はちびうさちゃん?おかえり」
ところがちびうさの姿を見て、育子ママは固まってしまった。ちびうさがサッとルナPを取り出す。
煙幕が上がり、育子ママは目をぐるぐる回しながらちびうさを迎え入れた。「あ―ら うさぎ おそかったのね」

「……なんかちょっと罪悪感☆ごめんねいくこママ」―でも……“キレイになったな”
衛に褒められたことを思い出し、ちびうさは顔を赤らめ、くるりと回った。ところがその拍子に鈴がカシャンと床に落ちてしまった。
リン…と鈴が鳴り、ちびうさの両手の中にエリオスの幻があらわれた。『―乙女よ』「エリオス!」
『その姿は……!成長したのですね!―美しい!やはりあなたはわたしが求めていたとおりの乙女―!!』
ちびうさは顔を赤らめながらも、あわてて訂正した。「ちょ ちょっとまって!ちがうの!これは!」

『―では とつぜん大きくなってしまったと?』「うん」「これはきっと新しい敵の妖術だわってルナはいってたケド
どーしよホントこのままもとにもどんなかったら」『残念ながらいまのわたしには邪悪な影を感じとる力はない
―だが あなたがたにそんな術をかけるなんて…… まさしくやつらのしわざですね』
「やつらって!?」ダイアナが尋ねる。ちびうさも一緒に尋ねた。「エリオス あなたは敵のことを―知ってるの?あなたはいったい ―だれ?」
『―わたしのほんとうの姿は―… ……いいえ いまはいえません でも乙女よ あなたの力が必要なのです ―信じてください』


788: ◆P9MoonSjzo
09/03/06 21:46:54
『―わたしを いいえ すべてを救ってくれるカギをもつ乙女よ ―美しい夢をもつ 月の光に守られた 王女(プリンセス)にして戦士
―ゴールデン・クリスタルの封印をとく聖石(クリスタル)をもつ 選ばれたる乙女―』エリオスは鳥籠のようなものと一緒に、フッと消えてしまった。
―それエリオスのさがしている乙女のことなの?―それがホントに あたし……?
ちびうさはバッと部屋を飛び出した。―まもちゃんとこにいかなきゃ!エリオスがあらわれたことをいわなきゃ!

「まもちゃん なにかほしいものない?」「だいじょうぶだよ」ベッドの傍でうさぎは内心ほくそ笑む。
―ラッキーvどさくさにまぎれて二人っきりになっちゃったvひさびさだわっv
「うさ」「えっっ なっ なにっ?」「おまえだってたいへんなときに ごめんな ―あのサーカス団 デッド・ムーンサーカス団―
やつらはきっとこの街をターゲットにしてる 一刻も早くなんとかしなきゃな」二人の視線が間近で交差するが…ニコッ、と笑いあうしかなかった。
お互いなんだか調子が狂ってしまうようだ。

「……ねえまもちゃん ……ちょっとだけそばにいっても……いい?」「いいけど……」
うさぎは真っ赤になった衛の胸に抱きつくと、チャンスとばかりにじっと目を見つめた。
「―だいじょぶ きっとすぐ もとの姿にもどるさっ」衛はヘラッと笑うと、うさぎの頭を撫でた。―っだめだっっ なんかちびうさを見てるよーでっ…
うさぎは内心イライラ。―ちくしょ―っっっ!せっかく二人っきりになったのに どーしてもあまいムードになれなーいっっ ―やっとやっと
長すぎた春がおわってコ―コーセー的ッ展開にもちこめると思ったのにっ なんでこんな姿になっちゃうのよ~ もとにもどんなかったらど~~しよ~っっ

「……なんかいつもあたしたちのカンケイって ちびうさにジャマされてるよーな気がする」
「うさ そのいいかたはあんまりじゃないか?」「……ごめん 失言でした☆」「ちびうさがさみしがりやだって知ってるだろ?
いまだって三十世紀へ帰れなくなって心細いのを必死にがまんしてるはずだよ さっきだってしっかりしたようすみせたりして いじらしいじゃないか」


789: ◆P9MoonSjzo
09/03/06 21:47:36
「安心して ちびうさに心細い思いなんてさせないから!敵もあらわれたことだし あのコはあたしがしっかり守るわ!」
衛は微笑みを見せたが、突然胸を押さえて苦しみだした。「まもちゃん!?」「―だいじょうぶ すこし休むよ」
衛はベッドに横になった。「うさ ……オレはおまえに負担ばかりかけてるな」……オレにはきみの力のカケラさえも ない
―それどころか 足をひっぱるいっぽうだ「―オレたちの未来はもう きまってるだろ?オレはこのさきずっと おまえの輝ける夢や未来の
足でまといにしかならないんじゃないかって ……ときどき思えてくるんだ」

衛の寝顔を見ながら、うさぎは涙を零した。……まもちゃん… …未来なんて あたしたちの手で いくらでもかえられるよ
―あたしがそばにいるとまもちゃんをまきこんでしまう ……つらい思いばかりさせてしまう ……あたしはそばにいないほうがいいのかな
うさぎはそっと、衛の唇にキスをした。……あたしの夢はね まもちゃん ずっとそばにこうして いられればいい ただそれだけなの……

仲良く抱き合って眠る二人を見て、ちびうさは衛の部屋を出た。……わかってる… そんなに好きでもまもちゃんは ……あたしの未来のパパなの
―まもちゃんにはうさぎがいるの
空が暗くなっても公園のブランコに座っているちびうさを、ダイアナが心配そうに見つめる。「スモール・レディ……」
「……いまのあたしはスモールじゃないわよ」「……レディ」「よろしい!」「でもほんとうに たとえ敵の妖術でもこんなにりっぱに成長して…!
キングとクイーンがごらんになったらさぞお喜びに…」ダイアナは目をうるうるさせている。「どーせもとのあたしはチビよ」「あははっごめんなさーい」
……あたしの夢はね いつかほんとうのおとなになること ―すてきなレディになることなの そしていつか あたしだけの王子さまに あうこと―…

『王子(プリンス)……』衛の部屋の鏡の中からエリオスが抜け出てきて、眠っている衛に訴えかける。
『……ゆるしてください ……エリュシオンを守りきれなくて エリュシオンだけではなく あなたの体まで…
さがしだしてください ゴールデン・クリスタルを…… ……王子』衛はふっと目を覚ました。そこには誰もいない。―夢……?



790: ◆P9MoonSjzo
09/03/06 21:48:10
亜美が自宅のパソコンで調べ物をしている。―あのサーカス団を中心に 十番商店街を包むこの異常な気(オーラ)―!
―まさか結界!?デッド・ムーンサーカス団のしわざ!?いつのまに!?

亜美はせつなの言葉を思い出していた。
“―亜美 つねに敵に備えつねに冷静な判断をくだせるようになりなさい そしてみんなが安心してあなたをたよれるように自信をもって
目をとじればあなたの中に いつでも正しい答えが用意されているわ あなたはみんなの中枢(ブレーン)なのだから”
―せつなさん…… ―セーラープルート とても大きくすべてを知る人― あたしたちにたいせつなことをたくさん教えてくれた
でももうここにはいない ―たよることはできない― しっかりしなくちゃ!
もしもやつらが敵ならばきっとまた攻撃をしかけてくる―!とにかく十番の人たちを守る それが一番だわ

―このごろカラダの奥底でさらさら音がする― フシギ― 新しい水の流れを感じる―

深夜、亜美の母が帰宅した。「ママ?」「まだおきてたの?もう一時よ」「おかえりなさい おそかったのね」
「病院でトラブルがあってね つかれたわ 食事は?したの?」「てきとうにつくって食べたわ 安心して」
「……あなたはホントにしっかりしてるわ それをいいことにいつも家にひとりにさせて母親失格ね
自分の家庭をほっといて 他人を救う仕事にうちこもうなんてまちがってるわね」

……ママ…… …あたしのパパは日本画家 のんびりした生活と自然が好きでスケッチ旅行ばかりしてた ママとはなにもかもが合わなかった
―そしてある日 パパは緑の中のアトリエにずっとこもることをきめ それきりもどらなかった
いまでもあたしの誕生日に パパは絵ハガキを送ってくれる パパもあたしのことよくしっかりしすぎて子どもらしくないっていったっけ


791: ◆P9MoonSjzo
09/03/06 21:49:31
“―ジルコニア 白い月の王国の者たちが この世界に転生しているとわかったいま ほおっておくわけにはいかぬ”
「わかっておりますとも!ネヘレニアさま!」ジルコニアはアマゾネス・カルテットを呼びだした。
「小娘どもよ!レムレスをけちらした月の王国の者たちのあのパワー あれこそが太古のむかし われらデッド・ムーンの一族が苦しめられた聖石の力
無限の力 月の王国の聖石“幻の銀水晶”!白い月の王国の者たち!あやつらこそわれらの憎むべき敵
やつらを抹殺せぬ限り この世界を支配することはできぬ!やつらをまず悪夢のえじきにしてしまえ 光あるものはすべて消し去ってしまえ!
それがわれらデッド・ムーンサーカス!」「うふふんvジルコニアさま このフィッシュ・アイに おまかせあれv」

「さあカガミさんvうつしてちょうだいv夢多き街の者たちを 光もの者たちを 白い月の王国の者たちを ―そしてそれを守護する者たちを」
鏡に映し出されたのはパソコンに向かう亜美の姿だった。「―見つけたわ あたしとおなじ水の流れをあやつる 美しい夢をもつ者」
●to be continued●


792:マロン名無しさん
09/03/06 21:52:56
>>782
双子座はいないんだな
いたら最強確定だったのにw

793:マロン名無しさん
09/03/06 21:55:35
>>784
コードネームはセーラーVで、何千回も初恋記録作ってたもんね美奈子ちゃん…
でも天秤座はカリスマ性ある人が多いらしいと聞いた
頑張れリーダー!

794:マロン名無しさん
09/03/06 21:57:41
>>774
ユニコーンは処女を好み、ペガサスは勇者や英雄が乗ると
以前、老師にお聞きしたことがある。

>>780
天馬より三角木馬の方が変態にはお似合い。

795:マロン名無しさん
09/03/06 21:58:02
>やっとやっと長すぎた春がおわってコーコーセー的ッ展開にもちこめると思ったのにっ

kwsk

796:マロン名無しさん
09/03/06 22:00:58
>>794
紫龍乙

木馬wwwしかしペガサスは一応変態を慕ってるようだったぞ

797:マロン名無しさん
09/03/06 22:03:40
ルナPで術をかけるときのちびうさの表情かわいい

798:マロン名無しさん
09/03/06 22:05:03
ちびうさはもう少し物を丁寧に扱ったほうがいいな
もし銀水晶も落として割れたりしたらどうすんだ

799:マロン名無しさん
09/03/06 22:06:38
でかうさのスカートがスカートの役目を果たしていない件

800:マロン名無しさん
09/03/06 22:09:53
亜美とせつなに交流があったことにびっくり
だって外部三戦士とはちびうさが倒れた後に和解して、そのまま最終決戦に突入、
戦いが終わるやいなやヘリで飛び立っていったし…いつの間に?

801:マロン名無しさん
09/03/06 22:11:30
1ページまるまる使った、冒頭の薔薇のアップが意味深

802:マロン名無しさん
09/03/06 22:13:33
「―胚に影?」


\(^o^)/

803:マロン名無しさん
09/03/06 22:14:43
訂正

×胚
○肺

804:マロン名無しさん
09/03/06 22:44:09
>>800
今後は、レイ・まこととはるかみちるの後付関係だな。
美奈子はほたるとの後付関係が出たら雑魚続行。
無ければ主役補正上昇。

805:マロン名無しさん
09/03/06 22:54:44
>>804
美奈子はほたると口利いたこともなさそうなのでここはひとつ主人公補正強化希望

思い返せば美奈子って、戦士のリーダーで、
クインベリルを刺し殺したこともあるのに、最近ヤムチ…雑魚化が激しいよな

806:マロン名無しさん
09/03/06 22:57:39
>>782
変態が仮に太陽の守護をうけた戦士だとしたら、この弱さはなんなんだwww
月はおろか、冥王星にも負けてるぞwww

807:マロン名無しさん
09/03/06 23:01:24
変態が肺ガンになったと聞いて

808:マロン名無しさん
09/03/06 23:03:07
>>801
薔薇=変態
散る=あぼーん

つまりこれは変態の死亡フラグを暗示していたんだよ!!

809:マロン名無しさん
09/03/06 23:07:06
ブラックレディネタは地味に嬉しかった
ちびうさはブラックレディ時代の記憶は忘れちゃってるのかw

810:マロン名無しさん
09/03/06 23:09:30
>>794
変態にはおまるで十分だ
しかしうさぎとちびうさが全然もとに戻る気配ないが大丈夫なのか?

811:マロン名無しさん
09/03/06 23:11:13
変態の死ぬ死ぬ詐欺は今に始まったことじゃないけどな

812:マロン名無しさん
09/03/06 23:12:53
うさぎ「バーローwwwwwww」

813:マロン名無しさん
09/03/08 21:11:12
>>806
リンかけではアポロンは12神から外されていた。

814: ◆P9MoonSjzo
09/03/09 21:37:56
Act40-2

次の日、うさぎとちびうさが泣きながら亜美に電話してきた。「あみちゃ―ん」「―そう やぱり夜があけても変化ナシ……か
もしかして一晩たてばもとにもどってるなんて夢みたいな話そうそうあるワケないか」
二人はとりあえず今日は仮病を使って学校を休むようだ。亜美は静かに受話器を置いた。―はやく二人をなんとかしてあげなくちゃ

亜美が小雨の中歩いていると、立ち入り禁止と看板が出ているサーカス団のテントが目に入った。
―デッド・ムーン・サーカス団―いったいどんなヤツらなの?
傍には、“ディスカス・ファーム”という名の熱帯魚屋があった。亜美は興味を引かれ、中に入ってみた。
……キレイ まるで水の中にいるみたい
「しあわせそうなカオしてるわ」店員が亜美に話しかけてきた。「人が水を恋しいと感じるのは 欲求不満のしるしなんだそうよ」
亜美は思わず赤くなる。「おさかななんかかってみたらいかが?コレなんかおすすめよ」
「ふふっカワイイv」―パパのくれた絵ハガキの魚みたい そうねママもよろこぶかも
「ありがとーございましたーv」店を後にする亜美を見送ったあと、店員―パラパラはふふっと黒く笑った。

部屋に戻った亜美は、満足そうに水槽の中の熱帯魚を見つめた。「ママおどろくかしら はやく見せたいな」
亜美はそのまま水槽の前に突っ伏して眠りこんでしまった

ふと物音がして、亜美は目を覚ました。「ん……」亜美は眠い目をこすりながら、部屋のドアを開けた。「ママ?」
そこにはスーツ姿の男と熱いキスを交わす亜美の母の姿があった。亜美は衝撃を受ける。―ママ?
「―娘さん まだ起きてるんじゃないの?」「勉強しか興味ない子よ あたしとはカンケーないわ」
亜美はショックのあまりその場から動けなかった。



815: ◆P9MoonSjzo
09/03/09 21:39:03
亜美はなにかを感じ取り、壁にかかっている鏡をみつめた。なんとそこには幼少時代の亜美の姿が映っていた。―あたし!?
“パパ パパ”“亜美 もうついてこないでくれ パパはつかれたんだ ママにもおまえにも
勉強にしか興味のないおまえにひきとめられてもパパの気持ちは動かないよ さようなら”
―パパ!ちがうわどうしてわかってもらえないの?いつだってあたしはパパとママのことこんなに考えてるのに!

次に鏡に映ったのは、身長があべこべになったままのうさぎとちびうさ、衛の姿だった。―うさぎちゃん!?
“あたしたちいつだって三人いっしょよ このままでもすごく幸せよ ほかにはなんにもいらないわ”
楽しそうに笑いあううさぎ達を見て、亜美は目の前が真っ暗になる。思わず涙が溢れてくる。

水槽の中の熱帯魚は、フィッシュ・アイへと姿を変え、後ろから亜美を抱きしめた。
「―ねえ がまんなんかすることないわ うらやましかったんでしょ?あの三人が ホンネをいっちゃいなさいよ」
亜美は鏡に手を伸ばした。―そう あたし ずっとさびしかった あたしの夢はだれでもいいから だれかに愛されること―
鏡に映るのは、フィッシュ・アイにキスされようとしている自分―

「いやっ!!」亜美はバッと鏡から離れた。―うそよ!ちがうわ!たすけて!ママ!
ところが亜美の母と男の姿は醜く歪んで見えた。―ママ!?ちがう!ママじゃない!しっかりするのよ亜美!!これは幻覚よ!
亜美は玄関を飛び出し、外へ出ようとしたが、そこにはレムレスの大軍が待ち構えていた。―敵!?まさかマンションの中に!?
亜美は通信器でう即座にうさぎに連絡を入れた。「うさぎちゃん!きこえる!?」“亜美ちゃん!?”「敵よ!!」
レムレス達が、一斉に亜美に襲いかかってきた。「!!」“亜美ちゃん!?”
―あたしったらいつもだれかにたよってばかり…… ―これは悪夢だわ
後ずさった亜美の肘が、不意に固いガラスにぶつかった。そしてそのまま亜美は後ろに倒れ込むように、その中へと吸い込まれていった。


816: ◆P9MoonSjzo
09/03/09 21:39:35
「そう これは邪鬼レムレスの甘い悪夢vすでにこのマンションは丸ごとレムレスが支配してるわ
いまは草木もねむる丑三つ時 だあれもおめめをさまさないvわがデッド・ムーンサーカスのすってきなプレ・イベント!
悪夢の館をひとつここにつくりだしてあげましょう」そう言って、フィッシュ・アイはおどけて笑った。

―そう あたし 自信がないの ―たよることしかできない あたし…… ―ねむい…… カラダに力が入らない……
このままねむらせて だって とてもここちいいんだもの ―だあれも あたしをおこさないで

『―プリンセス』深い水の世界に力なく落ちていく亜美を、小さな声が呼んだ。『―プリンセス・マーキュリー』
亜美が目を開けると、目の前にいたのは、まるで人形のように小さな姿をした「セーラーマーキュリー」だった。
「……“あたし”?」「そう “わたし”は“あなた”の分身 目をさますのです プリンセスマーキュリー
敵の作りだす悪夢のいいなりになってはダメ あなたのほんとうの夢を思い出して」―あたしの ほんとうの夢?
マーキュリーの分身はにっこりと微笑んだ。「あなたはそんなに 弱くはないはずです」

……あたしの ほんとうの夢―?

……ああ そうよ あたしには愛する大好きな人たちがたくさんいる その人たちをもっともっと愛したい ―守ってあげたい
そのために勉強するの そしてあたしの夢 一人前の戦士になってみんなを守ること

亜美は自力で水の世界から抜け出した。「なにっ!?」―だって それがあたしの使命だもの!
亜美の胸に、ハート型の青いブローチが輝いた。「マーキュリー・クリスタル・パワ―・メイクアップ!!」
傍にたて琴が現れ、マーキュリーに話しかけた。“わたしはマーキュリーハープ」―武器(アイテム)が意志を!?


817: ◆P9MoonSjzo
09/03/09 22:14:18
“さあ!悪夢をけちらすのです!”「マーキュリー・アクア・ラプソディ―ッ!」パァンと鏡を割ると、マンションはレムレスの魔の手から解放された。
亜美の母と一緒にいた男は消え去り、亜美の母は床に倒れ込んだ。「ママ!」

「マーキュリー!」うさぎとちびうさが駆け付けてきた。「うさぎちゃん!ちびうさちゃん!」
「イチかバチか!変身するわよちびうさ!」「うん!」「「ムーン・クライシス!!メイクアッップ!!」」
バチッと弾かれるような音の後、二人の体は光に包まれ、無事にスーパーセーラームーンとスーパーセーラーちびムーンに変身することができた。
身長が戻って、二人は大喜び。「いくわよちびムーン!!」「「ムーン・ゴージャス・メディティション!!」」
光の洪水が直撃し、フィッシュ・アイは一瞬で塵と化した。

「フィッシュ・アイ!!」テントから鏡で様子を見ていたベスベスが声を上げる。パラパラも驚く。「あたしの逆玉の術を やぶって変身した!?」
パラパラは不敵に笑う。「おもしろいじゃないの!」

「マーキュリー!!」「スーパーセーラームーン!ちびムーン!よかった!もとの姿に……!」
「やったわね!ちびムーン!」余裕でガッツポーズを決めるセーラームーンを、ちびムーンは息を切らしながら複雑な思いで見つめる。
―やっぱり強い―!どんなときも敵を一瞬にふきとばすスーパーセーラームーン―
どんなときもみんなに必要とされる 強くて美しいうさぎ ―そう うさぎがいなくちゃダメなんだ
ずっと感じてた 同じ“幻の銀水晶”をもっていても 同じ武器(アイテム)をもっていても
セーラームーンナシであたしがその力を発揮することはない あたしひとりじゃなんの役にもたたない―!

「トゥインクル・エール!!」「ちびムーン!?」鈴を高く掲げると、エリオスがすぐに現れた。『乙女よ』
「エリオス やっぱりちがうよ あたしにはセーラームーンのような強い心も力も美しい姿もない―!エリオスのさがしてる乙女はあたしじゃないよ!」



818: ◆P9MoonSjzo
09/03/09 22:14:58
セーラームーンにはその話は初耳だった。「エリオスのさがしてる―乙女?」少しの間のあと、エリオスが説明を始めた。
『―わたしのさがしている ―乙女とは 美しい夢をもつ 月の光に守られた 王女(プリンセス)にして戦士
―そしてゴールデン・クリスタルの封印をとく聖石(クリスタル)をもつ 選ばれたる乙女のこと』

ちびムーンは固く目を瞑った。―そう―… エリオスのその言葉を聞いた瞬間に もうわかっていたの
マーキュリーがぽつりと呟いた。「―まさか その乙女って…… セーラームーン ―いいえ プリンセス・セレ二ティのこと?」
『―では スーパーセーラームーン あなたが ―プリンセス・セレ二テイ?』
ちびムーンは目の前が真っ暗になった。―エリオスのさがしている乙女はあたしじゃない― 必要なのはあたしじゃない―
「ちびムーン!?」傷心のちびムーンはそのままどこかへ走っていってしまった。すると後を追うように、エリオスもスッと消えてしまった。
●to be continued●



819:マロン名無しさん
09/03/10 00:03:20
まさかの百合展開

820:マロン名無しさん
09/03/10 00:36:17
プリンセス・マーキュリー??
どゆこと?

821:マロン名無しさん
09/03/10 00:37:28
ちび亜美は先代のセーラーマーキュリーか?

822:マロン名無しさん
09/03/10 00:40:00
亜美母が男作ってなくて本当によかった

823:マロン名無しさん
09/03/10 00:45:40
次回予想

ちびうさが再びグレてスーパーブラックレディと化し、皆の前に立ちはだかる
どさくさに紛れて変態がまたまた洗脳される
手も足も出ないセーラー戦士たちだったが、ちびうさはエリオスのキスで元に戻る

824:マロン名無しさん
09/03/10 00:46:55
マーキュリーとハープの組み合わせいいな
人魚みたいだ

825:マロン名無しさん
09/03/10 00:50:11
>>820
「きみこそ俺のたった一人のプリンセスなんだ」
ってセーラー戦士全員を口説いて回る変態が浮かんだ

826:マロン名無しさん
09/03/10 00:52:37
>王女(プリンセス)にして戦士

実は亜美のことだったりしてな

827:マロン名無しさん
09/03/10 00:54:17
>>823
>どさくさに紛れて変態がまたまた洗脳される

普通にありえるから困る

828:マロン名無しさん
09/03/10 00:56:02
これちびうさが一人になったところをまた敵につけ込まれるパターンだろ

829:マロン名無しさん
09/03/10 00:59:39
>>826
最初の頃に、亜美の母は宝石類(ダイヤの指輪等)を腐るほど持ってるってちらっと出てきたよな
実はゴールデンクリスタルは亜美の家にあったりしてw

830:マロン名無しさん
09/03/10 01:00:13
あたしの夢は だれでもいいから だれかに 愛されること……
の魚の目が男に見えた
いや男か

831:マロン名無しさん
09/03/10 01:06:23
>>830
だれでもいいから=同性でもおk
ってことかと思った

832:マロン名無しさん
09/03/10 01:09:56
ウオノメの声優が今から楽しみ

833:マロン名無しさん
09/03/10 01:13:45
>>830
確かに目の書き方は男っぽいが、首が華奢なので女に100ウオノメ

834:833
09/03/10 01:16:12
間違えた
「魚の目」で一つの単語か
紛らわしいな

835:マロン名無しさん
09/03/10 23:51:17
まさか、セーラー戦士全員がそれぞれの惑星のプリンセスってことなのか?
もしそうなら月以外の星にも王国があったことになるが…

836:マロン名無しさん
09/03/11 00:35:53
>>835
プリンセスが自分の星を離れて、
ほかの星のプリンセスのために命を賭けるなんて可哀想
守護戦士達の親はどんな気分で娘を送り出したんだろう…

837:マロン名無しさん
09/03/11 00:39:44
>>835
多分外部太陽系戦士は違うとオモ
プリンセスがあんな孤独な場所に追いやられるなんて哀れすぎる

838:マロン名無しさん
09/03/11 00:43:23
月の王族=本家
他の惑星に散らばった王族=分家

ということか?
オーストリアのハプスブルグ家みたいだな

839:マロン名無しさん
09/03/11 00:47:04
>>835
まさかwいくらなんでも地球外生命体いすぎw

840:マロン名無しさん
09/03/11 00:50:24
変態とエリオスの関係はマリオとヨッシーみたいなものだと予想

841:マロン名無しさん
09/03/11 01:00:13
うさぎとちびうさはあっさり元に戻ったな

つーか変身するだけで元に戻れるんだったらもっと早く試せばいいのにw
…ってのは禁句なんだろうな

842:マロン名無しさん
09/03/11 01:02:18
>>840
エリオス…月
変態…すっぽん
でFA

843:マロン名無しさん
09/03/11 01:08:53
ちびうさはうさぎにひどく劣等感を感じてしまっているようだが、
ちびうさにはちびうさにしかないいいところがあるんだからいいじゃないか
ちびうさのおかげでほたるは最後に小さな幸せを手に入れることができたんだ もっと自信もて







みたいなことを、次回変態が偉そうに言うんだろうな(´・ω・)

844:マロン名無しさん
09/03/11 01:11:58
エリオスの性別がまだわからないのがもどかしい

845:マロン名無しさん
09/03/11 01:13:26
>>842
エリオス…月
変態…すっぽんぽん
でFA

846: ◆P9MoonSjzo
09/03/11 21:39:34
[受験戦争編]
第1話 まこちゃんのユーウツ (「るんるん」1995年5月号掲載)

素敵な一軒家で、女の子らしい可愛い服にエプロンを着たまことが、お皿を持って微笑む。スーツ姿の主人が帰宅したのだ。(顔は見えないが)
「ただいまーっvうーん おいしそーなニオイがするぞーっ」「おかえりなさいセンパイッv
きょうはセンパイとのケッコン一周年記念日だから ごちそういっぱいつくったのよv」
「わー たのしみだなーっvボクもお祝いにキミの好きなピンクのバラを買ってきたよっv」「や~~んっっ うれしーいっ」
「でもまこちゃん なんかコゲくさいニオイがするよ」「うう―んセ・ン・パ・イvこのアタシがこがすワケないじゃない コゲくさいニオイなんか…」
座ったまま眠りこけていたまことは、ガバッと起き上がった。「しまったああっ」

危機一髪、まこちゃん特製ミートローフ大成功。オーブンから取り出し、味見をして、まことは頷く。
―あたし 木野まことv15さいvちゅーさんv シュミはバーゲンv特技はお料理v
―苦手なモノは……飛行機☆ ……というカヨワイオ・ト・メv

五時ジャストに玄関のチャイムが鳴り、うさぎ達が揃ってやってきた。―あたしたちただいま花の受験生v
゚・*:.。.花 .。.:*・゜の女子高生になるためにっ!今日から週一回 亜美ちゃんの指導のもと 勉強会をすることにしたのv
―これはあたしたちの愛と感動っ!!の受験戦争の記録ですっっ!

「へ~~っvまこちゃんたら しばらくこないうちにおへやがいちだんとラブリーになったわねーv」
「ハイッvお茶ドーゾv」「わ――っvカワイイカップ!」お茶の味・香りともにうさぎ達に好評だ。まことがうっとりと解説する。
「それカモミールティーなのっ リラックス効果があってね それを飲むとぐっすり眠れるのよ」
「……ぐっすりねむれる?」亜美がキラーンと目を光らせた。
「それはよくないわ!お茶はもうこのぐらいにして さあ!ガンガンはじめましょっ!」うさぎ達は亜美の迫力を前にして小さくなるばかり。


847: ◆P9MoonSjzo
09/03/11 21:40:38
シーンと静まりかえった部屋で、みんながテーブルを囲んで各自問題集を解いていると、まことが一人そわそわし始めた。
ちらっと横目でみんなの様子を窺うと、にっこり笑って切りだした。「……ねえっvそろそろ夕ごはんにしない?」
レストランで出てくるような、綺麗に盛りつけされたオードブルを見て、皆は感嘆の声を上げる。
「わ~~っvすっごいごちそう!おいしそ―っv」「下ごしらえたいへんだったでしょ?」
「まあね ちょっと一晩v」「一晩ッ!?」亜美は度肝を抜かした。「だめよまこちゃん!受験勉強にさしつかえるわっっ もうこんな気をつかわないでよ」
「うんvでもどーしてもみんなに食べてほしくってv」顔を赤らめてそう告白するまことに、うさぎ達は思わず感動してしまう。

“あなたもジャルーで沖縄へ!”「きゃあっ」つけっぱなしだったテレビに飛行機が映り、まことはカーテンにしがみついて青くなる。
「まこちゃんっ!?」「あ CMか☆ごめんねみんな アタシ飛行機の音がダメなの☆アタシの両親アタシがちいさいころ飛行機事故で死んじゃったの
だからアタシの手料理囲んでこーしてみんなで家族みないに食べられるのってすっごい幸せなコトなのっ」
キラキラと目を輝かせるまことに、うさぎ達はまたもや感動してしまう。

気づくと、時計は十一時を指していた。「いけない!もうこんな時間?」「ひきとめてごめんっ☆」
「またお茶とごはん食べにきてネv」まことは笑顔で手を振る。パタン、とドアが閉まり、うさぎ達は我に返った。
「……お茶とごはんを“食べに”??」「あたしたちなにしにきたんだっけ」亜美はノートを見てひとりショックを受けている。
「なんてことっ!予定の半分も進まなかったわ!次からはガンガンやるわよっ!」

「さあ!やっとあとかたづけおわったわ」隅々まで掃除が終わり、キッチンはピカピカに光っている。「いけない!もう一時!はやくねなきゃ!」
まことは笑顔で床についた。「これまで三月まで毎週勉強会かぁ でもま!亜美ちゃんとゆー つよ―い味方もいることだし
受験なんてラクショ―ねっv」



848: ◆P9MoonSjzo
09/03/11 21:41:32
そんな中、学校のテストが返ってきた。木野まこと、40点。突き付けられた現実に、まことはショックを隠せない。
100点の亜美に激励されても、なんだか余計に落ち込んでしまうまことだった。
まことは肩を落としたまま、園芸部に顔を出した。「…こんにちは―」「あれ― まこちゃんセンパイッ?
ど―したんですか?三年は受験でもう部活は禁止ですよ」そのことをすっかり忘れていたまことはまたもやショックを受ける。
和気あいあいをしている男子部員たちを見て、まこと涙目。「……くっすん☆ツライわ受験生って」

フルーツパーラー・クラウンで、宇奈月がにっこり微笑みかけた。「ね?まこちゃんうさぎちゃん イケるでしょっ?
宇奈月ちゃんおススメのハイビスカスティーよっv」「すっぱ――いっ」「勉強中に飲めばすっぱくてきっと目がさめるわよっv」
「これならきっと亜美ちゃんにも気に入ってもらえるわ!どこに売ってるの?」

宇奈月に連れられて、うさぎとまことはPRIvPRIというお店に辿りついた。「わ― こんなラブリーなお店が十番にあったの?」
ところがハイビスカスティーは売り切れてしまっているようだ。「……それより ホントにまこちゃんて ……すきなのねえ」呆れる宇奈月。
「や―ん このクッションカワイイッvこの宝石箱キレ―ッvあ!カワイイピアス!」まことは店内のあらゆる商品に完全に目を奪われてしまっていた。

店内でお茶を飲みながら、まことが愚痴りだした。「アタシねえ みんなでお茶したり ラブリーなお店いったりが 学校帰りのいちばんの楽しみだったの☆
でもいま受験でそーゆーのもガマンしなくちゃでしょ?ああっ!みんなでお茶したーいっ」…してるじゃない、いま。うさぎは心の中で突っ込んだ。
「まこちゃん!」宇奈月ががしっとまことの手を握った。「゚・*:.。.花 .。.:*・゜の女子高生になれば好きなだけ!
お茶も飲めるし道草もおっけーよ!がんばるのよっ!」「宇奈月ちゃんっ!」既に女子高生を満喫している宇奈月の言葉には説得力があった。



849: ◆P9MoonSjzo
09/03/11 21:43:02
今週もまことの家で勉強会が開かれた。「……ねえみんなっvちょっとだけお茶にしないっ?」まことはそう言ってにっこり笑う。
部屋を出て行こうとするまことのスカートを、亜美がはっしと掴んだ。
「きょうはあたし緑茶持参できたの あたしがお茶を入れるからまこちゃんはつづけてて」亜美はそう言ってにっこり笑う。
……オニッ☆とまことは心の中で悪態をついた。「心おきなく問題解いてネv」亜美はにこにこ笑っている。
……しかし さきから二オってくるこの香りは
うさぎと美奈子は敏感に察知した。まことがにっこりと微笑んだ。「……ねえっvそろそろ夕ごはんに……しないっ?」

今回は懐石料理のようなご馳走が皆の前に並べられた。「ひえ~~っっ」「このゴ―カな料理の数々はっっっ☆」
「まこちゃん~~」亜美がまことに詰め寄る。「わーんごめんっゆるしてっ また一晩かけてつくってしまいました~~っ」
「まこちゃん!受験生の友はカップラーメンときまってるのよ!料理してるヒマに一問でも解くのよっっ」ちなみに亜美は五人分ちゃんと持ってきたらしい。
美奈子も説得を試みる。「そーよまこちゃんっ!いくらなんでも部活をしてないこの時期にこんなに栄養とったら デブのセーラー戦士になっちゃうわよっ」
デ ブ の セ ー ラ ー せ ん し っ ??
この言葉はまことに重―くのしかかったのだった。

亜美はピカピカの棚の上を指でサッと拭いてみる。そこには塵ひとつつかない。「まこちゃん おへやのおそーじがとってもゆきとどいているようだけど」
ギクッと冷や汗をかくまこと。実は丸二日かけて掃除をしていたのだ。
「そーいえば なんかこのまえよりもラブリ――なグッズが へやのなかにふえたような」まことはさらに顔をひきつらせる。
「……学校帰り道草をくってるわね?」「ひ~~~っ ごめんなさ~~~いっっ」ボソっとジト目のレイに言われて、まこととうさぎは揃って謝った。



850: ◆P9MoonSjzo
09/03/11 21:43:46
まことはついに弱音を吐いた。「……アタシ…… ……高校いくの やめようかな むいてない気がするの 受験勉強
やらなくちゃと思えば思うほどっ!お茶が飲みたくなるのっ!料理がしたくなるのっ!おそーじがしたくなるのっ!ラブリーなものがほしくなるのっっ
アタシってただお料理とお茶とお花とカワイイものを めでるセーカツができればそれでいいのよっ」手を組んでキラキラウルウルするまこと。
「まこちゃん それはね」“図説 社会心理学”というタイトルの本のページを捲る、眼鏡をかけた亜美。
「た ん な る 逃 避 よ」その瞬間、まことは脳天に巨石が落下してくるのを感じた。
「あっ死んでる」「まこちゃーんっお―いっっ」「さあっ!死んでるヒマはないわっ!ガンガン解くわよっ」美奈子は亜美の怖さに震えている。

あのラブリーグッズのお店、PRIvPRIに中華風のお化けがぼわんと湧いて出た。
“うふふんv我この地に巣くう地霊(ゲニウス・ロキ) 中国四千年の味vト―ヒーチャンv
うう―んvあま―い糖気がジューマンしてるアルvト―ヒをしてる若いrものがこのショップにたくさん出入りしてるアルv
この糖気を使ってもっともっとト―ヒしてるコちゃんをあつめるよろしv”

学校でテストが帰ってきた。まことの50点のテストを見て、うさぎはその長氏、と励ます。ちなみにうさぎは35点だ。
まことはげっそりした顔つきで、とぼとぼと帰路についた。「……ああ 点数も上がったのに ……うれしくない 体調もよくないし」
―ああ寄り道がしたい お茶したい ラブリーなものが見たい でもまっすぐ帰って勉強しなくちゃ
すると、どこからかいい香りが漂ってきた。……なにかしら いいニオイvああ 足がかってに……

辿りついたのはあのPRIvPRIだった。なんと大バーゲンを開催しているようだ。「いらっしゃ~~いvご来店大カンシャッ!」
「バーゲンバーゲンv」まことはうずうずして店内を見回す。「あなた大ラッキーあるねv本日の大セール品帰るなんて!
スペシャルハーブティーとチャイニーズ・スコーンにブラウニーvいまならセットで百円ナリv」「うっそーっv買ったっっっv」



851: ◆P9MoonSjzo
09/03/11 21:44:19
「だいたい亜美ちゃんはキビシすぎるのよ☆」うさぎが思わずこぼした。亜美は本を片手に反論する。
「“知識は我々が天に飛翔する翼である”ってシェイクスピアもいってるわ!学ぶことを恐れちゃダメよ!みんなで高校へ入学するために!勉強するのよ!」
「……でも“学問に時間を費やしすぎるのは怠惰である”ってベーコンがいってるわよ」何気にレイが本を片手に応戦。
うさぎと美奈子は、ベーコンはあの食べるベーコンかしら、とまるでわかっていない。

突然、レイが大声を上げた。「妖気!あの店からあやしげな芳香が!みんなのようすがヘンだわ!」
うさぎは慌てる。「あのお店!まこちゃんがよくいく店よ!」

家に帰ったまことは、久し振りのお茶とお菓子にありついた。「……ああvなんてオイシイお茶にケーキvし・あ・わ・せv
いいのアタシvこのままデブのセーラー戦士になっても高校いけなくても」まるで酔っぱらってしまったように、まことの目はトロンとしている。
「まこちゃんっ!?」バン、と勢いよく扉を開けて、うさぎ達が駆け付けてきた。まことは床にぶっ倒れてしまっている。
「わ~~~っ まこちゃんっっ!?」

“我は地霊ト―ヒーチャンvこのムスメの糖気で満たしたカラダもらうアルv」「敵!?」レイは身構える。
「死んじゃダメ~~~ッッ まこちゃ~~~ん」うさぎが泣きながらまことの体を揺さぶるが、なんの反応もない。
「あたしたち゚・*:.。. 花.。.:*・゜の高校生になってケータイもって渋谷いって寄り道しまくってコンパしてカレシをつくるのよっっ
゚・*:.。. 花.。.:*・゜の高校生になるのよっ まこちゃんっ」まことの脳裏に、高校の制服を着た自分のビジョンが浮かび上がった。
まことはパチッと目を開けた。「そうよっ そうだったわっ!ジュピタープラネット・パワー メイクア―ッッップ」


852: ◆P9MoonSjzo
09/03/11 21:44:54
「゚・*:.。. 花.。.:*・゜の高校生になって思いっきり寄り道してお茶するまでは死ねないわっっっ ジュピター・ココナッツサイクロンッッ」
ジュピターの攻撃を喰らって、霊はあっさり消えてしまった。「やったわね!ジュピター―!」スーパーセーラームーンはまだウルウルしている。
「もちろんよっ!まけないわっアタシッ」しかしなぜかジュピターの顔はちょっと赤い。

ジュピターはフラッと床に倒れ込んで眠ってしまった。「……敵もたおしたことだし これで受験もバッチリよv」そんな寝言を漏らしながら。
「ジュピタ―!敵をたおしてもまだ勉強がのこってるわよっっ!」泣き付くマーキュリーにセーラームーンは呆れ顔。
「まこちゃんがのんでたハーブティー 酒でもはいってたんじゃないの?」マーズが突っ込む。
「うう~~ん セ・ン・パ・イv高校入学祝いはバラの形のゆびわがいいわ……v」

―そして春。無事、十番高校に入学したまことの姿があった。
●The End●




853:マロン名無しさん
09/03/11 21:50:25
スイーツ(笑)











だがまこちゃんなら許す

854:マロン名無しさん
09/03/11 21:51:42
なんかレイに続き亜美までアニメと性格が離れてきてるなw

855:マロン名無しさん
09/03/11 21:54:22
まこと ヒロイン
うさぎ 親友ポジション
亜美 天然
レイ 突っ込み
美奈子 空気


…あれ?リーダーwww

856:マロン名無しさん
09/03/11 21:56:32
亜美ちゃんいいキャラしてるなw
冷静なクールなレイちゃんも何気にいい味出してる

857:マロン名無しさん
09/03/13 14:31:03
セレブな亜美ちゃんでもカップラーメン食べる時があるんだなぁ…と感心してしまったwwww

858:マロン名無しさん
09/03/13 20:22:25
カップラーメン五人分って学生鞄に入らないだろうから多分リュックで来たんだろうなw

859:マロン名無しさん
09/03/13 20:24:18
ベーコンの格言で亜美に対抗するレイw
何気に成績よさそう

860: ◆P9MoonSjzo
09/03/13 21:54:52
Act41 夢3 マーズ・ドリーム

―ああ にげだしたっていじけたって なにもかわるわけじゃないのに ……バカみたい ……わかってるのに
ちびムーンはエリオスの言葉を思い出した。“ではスーパーセーラームーン あなたがプリンセス・セレ二ティ?”

立ち止まって変身を解く。ちびうさはすっかり落ち込んでしまっていた。―やっぱりうさぎだった
エリオスのさがしている乙女は ……あたしじゃなかった ……くるしいよ “乙女よ”そうよばれてうれしかった
“力をかしてください わたしをよんでください”―あたしでもなにかできるかもって思った
“美しい夢をもつ 月の光に守られた 王女(プリンセス)にして戦士 ゴールデン・クリスタルの封印をとく聖石(クリスタル)をもつ乙女―”
―でもやっぱりダメなんだ チビで力もないあたしじゃ―

鈴が小さく鳴り、ちびうさの前に翼を広げたエリオスが現れた。「……エリオス…」雨が降りだした。雨粒に交じって、ちびうさの目からも雫が落ちる。
「……いつか ……あたしも必要とされるときが ……くるのかな ……大きくなって りっぱな戦士になって すてきなレディに……
いつか…… あたしの夢がかなうときが くるのかな……」

エリオスはこの場所にいながらうさぎ達の様子を視ていた。うさぎと亜美は大慌てで衛やレイ・まこと・美奈子と合流していた。
「ちびうさが!?」「大ぶりになるぞ!さがしにいこう!」「ちびうさ―っ」

エリオスは、立ちつくしたまま顔を両手で覆って泣き続けるちびうさを優しい目で見やると、そばに寄って来た。
そしてそのまま、ちびうさにそっと口づけた。驚いて目を開けたちびうさの視界に入ってきたのは、ペガサスではなく、美少年の顔だった。
「―泣かないで 小さな乙女よ」エリオスはちびうさの傍に跪いた。「あなたの助けあってこそ スーパーセーラームーンは いま全力で戦えるのです
みんなあなたを心配してさがしています ―あなたは いつだってこんなにもとめられている あなたのまわりは 愛にみちあふれています」
ちびうさは真っ赤になって口を手で覆った。


861: ◆P9MoonSjzo
09/03/13 21:55:25
「……この姿では これが限界―… 小さな乙女よ またきっと会いにきます だから泣かないで…」美少年はそのまま儚く消えてしまった。
そこへうさぎ達が駆け付けてきた。「ちびうさ!」うさぎはぎゅっとちびうさを抱きしめた。「よかった……!カゼひくよ 帰ろ」
ちびうさは赤くなって上の空だ。「ちびうさ?」ちびうさははっと我に返った。「……エリオスは?」
傘をさした亜美が答える。「あのあとすぐ消えちゃったの 話はきけなかったわ」
ちびうさの胸は高鳴った。……エリオス?……いまのは エリオス……?

美少年は深い深い闇の中に堕ちていった。闇の底にある籠の中のペガサスの中にふわりと入りこむと、荒い息をした。
“……ほう わたしの呪縛からぬけだしていたとは たいしたものよのう だが おまえもこの地もすでにわたしのもの
やがて地上もやがてはすべてわたしのものとなる かってなマネは許さぬぞ クククッ”
『……この地とカラダとらわれても まだわたしは心までは支配されてはいない―!
邪悪なおまえなど王子(プリンス)が そして王女(プリンセス)が かならず消し去ってみせる!』エリオスは勇敢に啖呵を切った。
“なまいきな!”女は歯ぎしりすると、籠の中のエリオスにバシッと攻撃を加えた。
……はやく ゴールデン・クリスタルをさがさねば この地をもとにもどさねば この星までもが……

ジルコニアは大きな鏡を見つめ、歓声を上げた。「……おお!何度見ても まるで水晶球のように美しいこの星……!」
“今度こそここに われらの時代がはじまろうとしているのだ ジルコニア 白い月の王国の輝きは いまやあそこには存在しない
あの月の王国に守られていないこの星など 転生した月の王国の者どもなぞ赤子同然 この星と
―そしてやつらのもつ 無限のパワーを秘めた聖石「幻の銀水晶」を手に入れるときが やってきたのだ”



862: ◆P9MoonSjzo
09/03/13 21:56:34
「ですがネヘレニアさま “聖石”は真の所有者でなければあつかえぬという……」
“ジルコニア このわたしが デッド・ムーンの美しき偉大なる女王ネヘレニアと知って その口きいているのであろうな”
「失礼をいたしました!あなたこそ真の月の女王 月の王国の聖石“幻の銀水晶”の真のもち主 そしてすべてを手に入れるおかたでございます」

T.A女学院での弓道部で、レイが鍛練に励んでいる。レイの放った矢は、見事に的に命中した。
「火野」顧問が呼びとめる。「どうした?きょうは屋に迷いがでてるぞ」

「レイちゃ~~~ん☆そうやってると まるで亜美ちゃんみたいだよ~~~☆」みんなとの下校中、レイは“神社の経営法”というタイトルの本を読んでいる。
「おじいちゃんがね カゼひいてたおれちゃって いま動けないの 世の中不景気だし 効率いい経営法をさがしてるのよ」
「人をやとえば?」と亜美。「ダメ!人件費がかかる!ムダガネはいっさい使わない主義なの」

意外にも美奈子が食いついてきた。「レイちゃん!いい方法があるわvてっとりばやく ムコ養子をとればいーのよっv」
レイはわなわなと青筋を立てる。「ムコよーしぃ?ジョーダンじゃないわっっ なんでアタシがっっ」
「レイちゃんがオトコギライなのはよーくわかってるって ようはね ケッコンしたって思わなきゃいーワケ
神社のためにタダで人にきてもらったって思えばいーのよっvもちろんその人におじいちゃんのアトついでもらって
神社の仕事ぜーんぶやってもらって レイちゃんは好きなことしてくらすのvレイちゃんのしもべだと思えばいーのよっ」
「しもべ……vいいかもそれ……v」美奈子に乗せられて、楽でいいかもと思ってしまうレイだった。
「……二人とももっと学生らしいこといったら?」と本を読みながら亜美が突っ込む。



863: ◆P9MoonSjzo
09/03/13 21:57:09
「学生らしいことといえばっ」美奈子とまことが身を乗り出してきた。「「ああっ カレシがほしいっっ」」
「……そればっかし」本を読みながらレイが呆れる。「あらっ それが正しい女子高生の欲求よっっ」

「おとりこみ中のとこもうしワケないけど」「ルナ!アルテミスダイアナv」「あしたはいよいよ デッド・ムーンサーカス団の公演の初日!
のりこむわよみんな!」「おつでもおっけーよっ!」みんなは気合十分だ。

火川神社の戻ったレイは、臥せっている祖父の様子を見に行った。「熱が下がらんなんてそろそろワシもお陀仏っ南無阿弥陀仏…」
「……おじいちゃん ウチは神社なんですケド☆」レイが突っ込む。「まあしばらくは あととり孫娘のアタシにまかせて ゆっくり休んでくださいませ」

「すんませーん 縁むすびのおまもり二つくださーいv」「どうぞ 八百円です」レイが笑顔で接客する。「どーもおv」
客の後ろ姿を眺めながら、ぼんやりとレイは思う。―カレシってそんなにほしいものかしらねえ
“夢はおよめさんv”“あたしの夢は医者”“あたしはアイドル!”……あたし は このままおじいちゃんのあとをついで 火川神社の宮司になる
ここにずっといる それがあたりまえだとばくぜんと思ってた みんなあんなにはっきりしたビジョンをもっている ―あたしの夢……

鏡を覗きこんでみると、映ったのは空を飛ぶフォボスとディモスだった。レイは傍に落ちていた先の丸い矢を手に取ってみる。
“きょうの弓はまよいがでてたぞ”
「おいで!フォボス!ディモス!」レイは持っていた矢を高く投げた。しばらくして、矢をくわえたフォボスとディモスがレイの方へと戻ってくる。




次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch