09/01/25 21:46:49
≪ちびうさ絵日記≫
七夕にご用心! (「るんるん」1994年7月号掲載)
今日6月30日はうさぎとちびうさの誕生日だ。みんなに祝福されて二人は満面の笑顔。今回のまこと作のケーキはとびきり出来がいいようだ。
「これであんたも901歳だっけ」うさぎがにやにや笑う。「ちがうもんっ902歳だもんっ」
美奈子達がプレゼントした服を着ていたちびうさは、似合うと褒められて嬉しそうだ。うさぎも彼女たちから星のブレスレットを貰ってにっこり。
「ちびうさちゃん あたしからはね絵本 ちびうさちゃん本スキでしょ?星座の伝説の本なの」「ももちゃんありがとう―v」
続いて衛がウインクしながら小さな箱を取り出した。「ちびうさ お誕生日おめでと オレからのプレゼント」
「セーラームーンの腕時計 オッシャレーッv」ちびうさは大感激。「まもちゃんオモチャ屋へ買いにいったの?エライじゃん」美奈子が冷やかす。
衛いわく、昨日オモチャ屋の前を通ったとき、フードで顔を隠した売り子に呼び止められたのだという。
“カッコイイ おにーさんおにーさんvもしかして女のコへのプレゼントさがしてるの?”“ええまあ…”“いいのがあるわよv”
美奈子達は大ブーイング。「あっやし~~いっ しんじらんないっそんなの買うなんてっ☆」「でもちゃんとした時計だったしちびうさ好きそーだったからっ」
「まもちゃんっ あたしへのプレゼントはっ??ティファニーのペンダントがい~~っ」うさぎが泣きつく。「見にいくヒマがなかったんだよ」
「わあっvちびうさちゃん この時計 中がロケットになってるよ!」桃子が歓声を上げる。「ロケット?」
「知らないの?ココにね好きなヒトの写真入れるのv」「へーっv」うさぎは衛の腕をがしっと掴み牽制する。
「あんたまもちゃんの写真いれるつもりでしょっっ まもちゃんはあたしのよっ」
301: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:47:27
区立十番小学校にちびうさが元気に登校すると、腕時計をした桃子が話しかけてきた。
「見て見てvあたしも買っちゃったの!」「あ!セーラームーンのロケット時計!」「なんかいま人気みたいよコレ みんなも買ったんだって!」
みんなも持ってるなんてちょっと残念、とちびうさは内心思ってしまうのだった。
「やだ!みかってばその時計に九助の写真入れてるの?」「だって好きなんだもんっ」「あんな女のコをイジメるよーなヤツどこがいーの」
思わずムキになる桃子。「ももは?だれの写真?」「三井不動くんよvエへへッつv」「カッコイイもんね―v」
「すっごいおっきな不動産会社の社長のムスコでしょ?将来有望よねーっv」「ちびうさちゃんは?だれの写真入れてるの?」
「ナ・イ・ショ・だよ~~んっv(もちろんまもちゃんっv)」
短冊のたくさん付いた笹を持ってきゃっきゃとはしゃぐちびうさ達は、無限学園の女子学生の制服を着たはるかとみちるにばったり出くわした。
「ちびうさ!」「はるかおねーちゃん みちるおねーちゃん」「もしかしてそれ七夕の笹?」
「そvもうすぐ七夕でしょ?ガッコでみんなでたんざくに願いごとかいたの」ところが短冊を読んだはるか達はドン引き。
「ゲゲッ☆ナニコレ オトコのことばっかし」「えーだって」「あたしたちはやくカレシほしーもんv」
「もし そこゆくあなたがた 七夕の伝説を知ってる?」フードで顔を隠した怪しげな女が一行のもとに近づいてきた。
「牽牛との新婚生活を満喫したばかりに天帝のいかりをかい 夫とひきさかれ 一年に一度しか会うのをゆるされなくなった
美しくもはかないはた織りの娘織女の伝説―」ところが桃子達は予想外に冷めていた。「しんっじられないよねーっ
一年に一度しか会えなくてがまんできるなんて」「あたしならそばにいてくれるべつのヒトさがしてのりかえちゃうなっ」思わず女はずっこける。
「そいえばあたしー一組のさとーくんと五組の五味くん両方に告白されてーまよってるんだーv」
「五味クンにしなよ!あの人んちでっかいビルいくつももってる地主だよ!」ちっちかごろのガキはっっ、と大人三人は呆れ顔。
302: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:48:00
「やっぱ男はそばにいてくれて財力のあるヤツよっ」そう力説する桃子を見てちびうさも引き気味だ。
はるかがふと隣を見ると、いつの間にかさっきの女は消えていた。「なんだったんだ?いまのあやしげなオバサンは」
「あらみんな カワイイ時計してるのね」みちるがおそろいのセーラームーンの腕時計に気が付いた。
「いーでしょーvセーラームーンの腕時計なの」「ロケットになってるんだよ いまはやってるのv」カワイイトコもあるじゃない、とみちるはくすりと笑う。
その様子を物陰から見ていた九助は悪態をつく。「けっ なーにが男は財力よ だ 男は体力だよっ!」
「でも九助さん ケッコンを考えると やはし体力がなくなったときモノをいうのは財力では……いててっ」「うるせーぞぐりっ!かえるぞ!」
二人はさっきの女が出店で腕時計を売っているのに気づいた。「アレちびうさちゃんたちももってましたね はやってるんですね」
「あんなババアが道ばたで売ってんの?へんなの!」腕時計を買ってはしゃぐ女の子達を眺め、売り子の三人の女達はほくそ笑んだ。
「“七夕”“織女と牽牛の伝説”」ダイアナが星と星座の伝説の本を読んでいる。
“天帝の娘織女はとてもはた織りが好きで毎日はた織りばかり 見かねた天帝は天の川のむこう岸の牛飼い牽牛と結婚させました
二人は結婚したとたん遊んでばかり 仕事をなまけてばかり 天帝はおこって二人をひきはなし 年に一度七月七日の夜だけ会うことをゆるしました”
レイがちびうさに教える。「七月七日ってね いつもまだ梅雨で雨の日が多いのよ ことしも雨で 二人はまた会えないんじゃないかしら」
ここで亜美の天文教室開講。「織女とはこと座のぺガのこと 光度0.1等 全天で四ばんめにあかるい星よ 中国ではぺガとすぐ北東にある
ゼータとイプシロンで織女三星ともよんでいるの 牽牛はわし座のアルタイルのこと光度は0.9等 二つとも夏の夜空高くに見える星よ
二つの星は十六光年もはなれてるの」
「十六光年もはなれてるの!?とおい~~☆」ちびうさびっくり。「そんなに遠くて一年も会わずにおたがいガマンできるのかしら」ダイアナが呟く。
303: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:48:32
「えっ(°Д°)?」今度は亜美先生が驚く番。「電話とかしてんのかな まいにちナニしてるか気になるよね」
「おたがいのコト信じられなくなるキョリよね」「えっえっ(°Д°;;)」「やっぱえんきょりレンアイってダメだと思うなあ」溜息をつくちびうさ&ダイアナ。
「ちっ ちびうさちゃんっ ダイアナちゃんっ でもコレ伝説だからっ ねっ」亜美とレイは懸命に弁解に回るのであった。
深夜、ちびうさが眠っていると、枕元に置いてあった腕時計の蓋が突然開いた。“七月七日 12時 イチノハシ公園 集合せよ”
「集合セヨ 集合セヨ」ちびうさはぶつぶつ呟きながら、まるで夢遊病者のようにふらふらと部屋を出て行こうとした。
「スモール・レディ!?どうしたの!?目をさましてっ!!」ダイアナが思いきり腕に噛みつき、ちびうさは正気に返った。
「この腕時計見てたら気が遠くなったのよ~~ ダイアナ!ヘンよこの時計!」「とにかく一の橋公園へいってみましょ!スモール・レディ!!」
一の橋公園では、売り子をしていた三人の女がたくさんの少女達を扇動していた。
「これからは女ひとりで生きる時代 手に職をもち 女も自立して仕事に生きましょう!」フードを被った女が呼びかける。
「オトコなんて信用できなーいっ」「お―っっ」「男なんていらないぞーっ」「お―っ」
ちびうさは仰天する。「なっなんなのっあのおばさんっっ みんな洗脳されてるわ!!」―もしかして敵!?
「スモール・レディ変身よ!」「わかってる!」「ムーン・プリズムパワ― メイクア―ッップ!!」
「オトコなんていなくても生きていけーるっ!」「ちょお―っとまったっ!!女のコの味方 愛とセーギのセーラー服美少女戦士セーラーちびムーン参上!
おばさんっまちがってるわよ!男の人がいなきゃ子孫はふえないもん 女だけじゃ生きてけないわよ!」ちびムーンがそう指摘するが……。
「うるさいわね!このアタシ!」女はバッと体を覆っていた布を脱ぎ捨てた。「女の子の味方いま人気のセーラームーンがゆーんだからまちがいないのよ!」
なんと女はセーラームーンの衣装を着こんでいたのだった。―ええ!?セーラームーン!?うっそお!?
304: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:49:04
「そーよそーよ!」「セーラームーンのいうことにまちがいはないわ!」女の子達を味方につけ、コスプレ女は高笑いをする。
「うそよっっっ!セ ー ラ ー ム ー ン は そ ん な お デ ブ さ ん な 足し て な い も ん っ っ 」たぷたぷの太ももをした女は大ショック。
「うっうっ そんなハッキリいわなくてもっ」女はがくりと膝を付き、瞬時に古来の姫装束姿に変わった。
「そうよ アタシは織女七夕の化身 毎日はたを織るためにすわりっぱなしで 夫には会えず たのしみはテレビとたべることだけ
いつのまにかこんなに太っちゃったのよ」「織女さまあ」大泣きする織女を、取り巻きの女二人が慰める。
「アタシは化粧をしないとこんなカオだし セーラームーンのよーなハデな顔があこがれだったのよ」化粧が落ちた織女の顔はなんともシンプルだった。
「ある年 夫にスッピンを見られて以来 なんかあの人つめたいし 毎年七夕は雨 今夜もこんなにくもってきっと雨よ
雨だと天の川も増水して会いにいけないし あたしに会いたくなくてあの人が雨をふらせてるのよっ どーしてあたしばっかり不幸なの~~っ」
「そーそー オトコなんてけっきょく若くてキレイな子が好きなのよ」「牽牛さまもきっと若いキャピキャピギャルと会ってるにきまってますわ」
取り巻きの女二人が唆す。「男なんて信用できないわ」「エンキョリレンアイなんてまじめで損をするのは女ばかり」
「だから織女さまははた織りと食べる楽しみにせいを出していればよいですわ」「そのあいだにあたしたちがこうして地球の若い子の」
「ピチピチエナジーをいただいちゃうわっv」「そしていつかぷっくり太った織女さまのエナジーもv」
ダイアナがふと気が付いた。「思い出したわ あんたたちはマーキュリーのいってた織女三星のゼータとイプシロン!?あんたたちのしわざね!」
「ゆるさな~~い!ピンク・シュガー・ハートアタ~~ッック!」ゼータとイプシロンの化身はあっけなく消されてしまった。
雲が切れて、美しい三日月が顔を出した。泣いていた織女はすっと空に昇っていく。そこでは牽牛が織女を迎えにきてくれていた。
「織女!」「牽牛!」「オレたち三千年めの夫婦だろ?信じておくれ キライになるワケないじゃないか」
305: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:50:40
牽牛がキラキラしたオーラを出しながらそう言うが、織女はじとーっと牽牛を睨みつける。
「電話しても留守電ばっかし いそがしいなんていいわけでしょ!ちゃんと仕事しておカネためてるのっ!?遊び歩いてんじゃないのっ!?」
「いや~~っっ かんがえすぎだよ~~っ」ぽかんと成り行きを見守っているちびムーンに、牽牛はちらりと好奇の目を向ける。
「そりゃ レンアイするなら 若くて!!かわいくて 足の細い女のコのほうがいっけど」びったんっ☆織女のビンタが牽牛の顔面に炸裂した。
ひりひりと腫れた顔で牽牛は笑顔を作った。「女房はしっかりものがいちばんv」
その夜、ちびうさは衛の写真を抱えて眠りについた。
『7月7日 くもりのちはれ
きょうは七夕。しゅくじょとけんぎゅうが一年にいちどあう日。ふたりとも16光年もはなれてていろんなコトもあるけどケンカしないで長つづきしてね。
でもあたしは好きな人はまいんちそばにいるほーがいいけどね。おわり。』
「へええーっ まもちゃんのくれたあのセーラームーンの腕時計が妖魔のしわざだったの?あんたひとりで倒したなんてエライじゃんっ」
うさぎの首元に輝く、衛の贈ったペンダントをちびうさは黙ってじろじろ見ている。
「ごめんっちびうさっ ほんとーに!わるかった!まさか妖魔のしわざなんて夢にも思わなかったんだよっっ」必死で頭を下げる衛。
ちびうさはそんな衛を横目でちらりと見る。「……じゃあさ もっかい誕生日プレゼント買ってくれる?」
「もちろん!なんでもほしいもの買ってやるよ」「ホント!?」ちびうさはころりと態度を豹変させ、満面の笑顔になった。
「あたしあたし パールとゴールドのペンダントがほしいっっvヴァン・クリのうさぎのペンダントなのお!!財力のあるまもちゃんダイスキ―ッッv」
衛、撃沈。うさぎもショック。「あんたあたしより高いモノねだったわね~~っっ」
●The End●
306:マロン名無しさん
09/01/25 23:27:09
あんなあからさまに怪しいやつを敵を見抜けないとは…ますます立場ないな変態
307:マロン名無しさん
09/01/25 23:47:59 wvlzeaqC
変態(金銭的に)終了のお知らせ
308:マロン名無しさん
09/01/25 23:53:44
「もう学園にはいられないな」とか言ってたはるかが
無限学園の、しかも女子生徒の制服を来てるw
これは読者を喜ばせようとしてるのか悲しませようとしてるのか…
309:マロン名無しさん
09/01/26 00:01:37
>>299
ロッドを手に入れる前のちびムーンは今回のコスプレ織姫と大差なかったわけだw
310:マロン名無しさん
09/01/26 00:13:28
ちびうさのオバサン並みの図々しさに吹いた
さすが902年も生きてるだけのことはあるな
311:マロン名無しさん
09/01/26 00:18:03
ゼータとイプシロンはネメシス同様に星ごと消されたのだろうか((((゜д゜;))))
312:マロン名無しさん
09/01/26 00:24:21
>ゲゲッ☆ナニコレ オトコのことばっかし
はるかさんは男には興味ないんですね、わかります
313:マロン名無しさん
09/01/26 00:28:17
>>308
直子「サービスサービスぅ」
314:マロン名無しさん
09/01/26 00:39:34
はるか登場当初と同一人物だとはもう思えないな
315:マロン名無しさん
09/01/26 01:24:32
直子先生
はやくはるかの性別の謎を明らかにしてください><
316:マロン名無しさん
09/01/26 01:28:34
一年前に掲載されたちびうさ日記と比べると、ちびうさも成長したよね
当初はももちゃん達のこと、お節介でウザい☆みたいに言ってたのに
今ではすっかり親友だもんね
317:マロン名無しさん
09/01/26 01:38:45
>>311
さよなら琴座(つд`)
そういえば某聖闘士漫画って琴座の戦士いたっけ?
いたらなんかかわいそう…
318:マロン名無しさん
09/01/26 02:05:01
途中までてっきりセーラー織姫とセーラー彦星の話かと
セーラーネメシスがいなかったように、
セーラー戦士は月+水金地火木土天海冥にしか存在しないのかもな
319:マロン名無しさん
09/01/26 02:09:56
このスレ最近はるかの話がよく出るな
それにひきかえ変態…おまえ…話題にも登らなくなったらおしまいだぞ
320:マロン名無しさん
09/01/26 02:15:39
パールとゴールドのアクセサリーをねだる小学生…先行き不安すぎる
っていうか衛はバイトしてる素振りもないのにどっから生活費を捻出してるんだ?
同じくまこともはるかもみちるも金の出どころが謎すぎるんだが
321:マロン名無しさん
09/01/26 12:55:22
衛も地球の王子だから。地球人からの税金だったりして(笑)
322:マロン名無しさん
09/01/26 20:54:16
>>317
ハーデス編に琴座のオルフェってのが出てきた。
琴座の神話通り+追加話だったけど…
323:マロン名無しさん
09/01/26 22:44:01
うさぎとちびうさは蟹座だから☆矢の世界に迷い込んだら弱体化しそうだな…なんか
>>322
変態とうさぎの夢に出てきた「破壊の神」=ハーデスだったりしてw
324:マロン名無しさん
09/01/26 22:48:04
>>321
ちょwww税金で愛人に贈り物するとかどこの悪徳役人だよwww
だれか仕置人呼んでこいw
325:マロン名無しさん
09/01/27 09:52:44
未来の地球の王の輝かしい遍歴
・変身能力を持たないただのコスプレイヤー
・夜な夜な怪盗の真似事
・女子中学生にいたづら
・悪の組織に荷担
・何の落ち度もない遠藤を殺害
・女子中学生を拉致
・幻の銀水晶強奪
・女子中学生に刺される
・なんちゃって失明詐欺
・生身で月面旅行
・熟女と不倫
・「うさこ…!かならずオレが助け出す(口だけ)」
・再び悪の組織に荷担
・近親相姦
・DV
・税金泥棒(疑惑)←NEW!!
326:マロン名無しさん
09/01/27 10:35:50
直子はなんでわざわざうさぎとちびうさの誕生日を同じにしたんだろ
327:マロン名無しさん
09/01/27 10:39:11
一の橋公園って何気にすごいよな
未来人が降ってくるわ織姫彦星が降臨するわ
328:マロン名無しさん
09/01/27 11:21:04
>すわりっぱなしで
>たのしみはテレビとたべることだけ
いつのまにかこんなに太っちゃったのよ
NA☆O☆KOのことか――!!!
329:マロン名無しさん
09/01/27 18:28:21
>>327
あと七年したら取り壊されてクリスタルパレスが建てられます
330:マロン名無しさん
09/01/27 18:32:21
>>326
月の王国のクイーンはある決められた日に代々子供を…生むわけないか
331: ◆P9MoonSjzo
09/01/27 21:43:37
Act32 無限6 3戦士
「プルート!!」信じられない思いで、ちびムーンはプルートに走り寄った。プルートは優しく微笑みながら、そんなちびムーンをぎゅっと抱き締めた。
「―プルート!ホンモノなの!?プルートなの!?」ちびムーンの目から涙が溢れる。
「スモール・レディ ―いいえセーラーちびムーン わたしはあなたの美しき母君 ―偉大なるネオ・クイーンセレ二ティの力を借り
転生してきたのです ―重大なる使命のために」「―重大な使命?」―なんだか いままでのプルートとはちがう もっと強くて もっと大きな……
突然、セーラームーンはセレ二ティのドレス姿にふわりと早変わりした。額に煌々と輝く月の刻印を見て、
ウラヌス達三人は一瞬眩しそうに目を細めた後、畏まってセレ二ティの前に跪いた。
「―はじめまして われらが新しき女王となるおかた プリンセス・セレ二ティ」
「外部太陽系 風の星 天王星 を守護にもつ 天空の戦士セーラーウラヌス」「同じく外部太陽系 海の星海王星を守護にもつセーラーネプチューン」
「―そして 冥界の星冥王星を守護にもつセーラープルート」「外部太陽系われら三戦士―参上!」
「わがプリンセス わたしたちの無礼の数々どんな償いもする覚悟はできております ―ですが すべてあなたとこの星を守るため どうかおゆるしを」
プルートは語る。「―われらもまた太古の昔から 遠く宇宙からの侵入者と戦う戦士として はるかかなたでシルバー・ミレニアムを守ってきました
―プリンセスが そしてシルバー・ミレニアムがこうしてまたこの世によみがえり わたしたちもまた あなたがたと同様 転生を約束された者となり
この星に新たに目ざめることとなった ―しかし遅すぎたようです わたしたちが完全な覚醒をし 危機を感じとったときには
すでにやつらは侵入していました ―深く静かに あの要塞に巣くっていたのです 今回の敵の侵入は見のがしてしまった わたしたちのミスです」
332: ◆P9MoonSjzo
09/01/27 21:44:19
「デス・バスターズは やつらはどこから…?」ヴィーナスの発言にネプチューンが反応する。「デス・バスターズ?彼らは自分たちをそう呼んでいるの?
―やつらは異空間からこの星を侵略しようとやってきた異星人よ」「―タウ星系 ―そういってたわ やつらはそこから?」とマーキュリー。
「―そう 遠い時空から この地の巨大な力(パワー)にひかれて ね」プルートは長いロッドの先端の珠を外し、じっと見つめる。
「―この無限洲のエリアは不思議な力を秘めた巨大な気(オーラ)につつまれてるわ やつらはたぶんそれにひきよせられてきたんでしょう」
「故意か偶然か― ここの時空にねじれが発生しています やつらはそこから侵入したらしい はやく時空のねじれを消してしまわなければ
この星はどんどん侵略されてしまう」ウラヌスが深刻な顔をして呟いた。「―そして “あいつ”を倒さなければ この星は破滅に追いこまれる―!」
「あいつ?」「―わたしたちがたおすべき 最大の敵―」ウラヌスは続ける。「―生徒をよそおって やっと無限学園に入りこみ
あと少しというところだったのに だれかさんたちにジャマされて学園にいられなくなるなんてね」「はるか!」ネプチューンがたしなめる。
「あなたたちまでまきこんで申しわけないと思ってるわ」「だって!あたしたち同じ仲間の戦士じゃない!ね?」セレ二ティが訴えかける。
「でも今度の敵デス・バスターズは わたしたちがカタをつけねばならぬ相手 手だしは無用よ」
「あたしたちだっててつだうわ!」ヴィーナスがそう主張するが…。
「ジャマだ」「なっ……!」ウラヌスの一言に四守護神は息を飲む。「あなたたちにはムリなことだわ」とネプチューン。
「そんな!いままでだって戦ってきたわ!あたしたちだってセーラー戦士よ!」セレ二ティが必死に訴えかける。
「いままでとはちがう!デス・バスターズが真にどんな姿形をし どんな侵略をすすめてるかもまったくナゾだ」
「―それに最大の敵を倒すことは あなたたちにはできない これは あたしたちの管轄よ」
333: ◆P9MoonSjzo
09/01/27 21:45:28
セレ二ティは途方に暮れてしまう。―そんな……!「―手助けさえもできないの?」
「プリンセス わたしたちは時間をムダにせず 円滑に使命をはたさなければならない」とネプチューン。
「なんだよ!それじゃまるであたしたちが足をひっぱってるみたいじゃないか!」それまで黙っていたジュピターが頭にきて思わず文句を言った。
ウラヌスが大声で言い返す。「学園を去ったわたしたちをかぎつけて 敵はねらってくるかもしれないんだ!そんなに危険なめにあいたいのか!?」
「わたしたちはあのコンドミニマムに住み 無限洲を常に監視してる 失敗はしない ―そ うかならずわたしたちの手で“あいつ”を―」
黙って哀しげな眼を向けるセレ二ティを見て、ウラヌスは顔を曇らせた。「……そんな顔をしないでプリンセス
―あなたを混乱させるつもりなんかなかった」ネプチューンがそっとウラヌスの腕を取った。
「プリンセス ウラヌスは男でもあり女でもある どちらの性もどちらの強さもあわせもつ戦士なのです」
「―わたしたち三人は あなたたちにはない特殊な力をもつ より強い力も より強いアイテムも わたしたちは授けられているのです」
「わたしたちにまかせて」「―まて」タキシード仮面が口を開いた。「“最大の敵”とはどんなやつなんだ?それほど強大な敵なのか?」「プリンス」
「きみたちのもつ より強いアイテムとは 破滅を導く三つのタリスマンのことか?」マーズも一緒に尋ねる。
「ずっと不吉なお告げがでてたわ タリスマンを集めてはいけない と あなたたちの武器タリスマンとはいったいなに!?―あなたたちの使命は…」
「―わたしたちのもつタリスマンと わたしたちの使命は 最大の敵 ―“破滅の神”をほうむり去ること」―破滅の神―!?
朝が来て、ルナは今日も朝刊を読んでいた。無限学園の記事と一緒に、土萌教授の顔写真も載っている
「“―無限学園あいつぐ生徒の行方不明 ―問われる責任”“無限植物園で死体!園は閉鎖 湾岸開発はストップ”か」
―つぎはどうでる?デス・バスターズ ―そしてウラヌスネプチューンプルートどうするつもりなの?
―“破滅の神”そいつの正体はいったいなんなの―!?
334: ◆P9MoonSjzo
09/01/27 21:46:00
続いて謙之パパがバサリと新聞を開いた。「お このマッドサイエンティストがまた世間を騒がしてるのか」
「パパ 知ってんの?そのヒト!」マグカップを持ったうさぎが尋ねる。「世界的に有名な遺伝子工学の教授だったんだよ 七 八年まえくらいは
でもたしかいきすぎた研究を発表して 学会を追放されたんだよ」謙之パパは雑誌編集者なので、本人が言うにはなんでも知っているらしい。
司令室で、衛がパソコンを操作している。「どこをさがしても土萌教授の過去のデータがなくてね やっと学会関連のネットにアクセスして見つけたんだ」
『土萌創一 SOUICHI TOMOE ライフワーク―「超生物」 ―いきすぎた動物実験 遺伝子操作をくり返し 6年まえに学会追放処分
―その実験ノウハウを企業に売り 無限地区を買い占める ―二年後 無限地区のビル建設中の大火災で 妻 螢子(32)死亡 娘 ほたる(8)重体
―その後 教授は表舞台から姿を消す』
ルナが切り出す。「ねえちびうさ あなたにほたるちゃんのようすをうかがっててほしいの あたしたちは戦士として敵地をさぐり
敵の正体をつかみ抹殺しなければならない 敵の侵略は潜行してるわ なんとしてもとめなければ ―土萌教授はやはりあやしいと思うわ
危険でつらい役目かもしれないけど できる?」ちびうさは認められたような気がして嬉しくなる。―戦士として……「わかった あたしもがんばる!」
“……おお 生命(いのち)の源タイオロン・クリスタルが…… やせ細ってゆく…… ―はやく ―はやくかわりを手に入れなければ
ちっぽけな人間の「聖体(オスティー)」など すぐに食いつくしてしまう わたしの復活のためには
無限の光を放つ タイオロン・クリスタルに近い光を 手に入れねば!―星の守護の光よ あつまるがいい ククッ
破滅など消し去ってみせる!やっと見つけたこの安住の地は だれにもわたさぬ!”
カオリナイトが水鏡に映るたくさんの光を苦々しい思いで見つめている。―光がどんどんこの地にあつまってくる この地の気にひきよせらせて
―なにかがおこる― !?この新たな三つの星の守護の光は― ―不吉な!いままでになく強いこの光―
335: ◆P9MoonSjzo
09/01/27 21:48:18
次に水鏡に映ったのはウラヌスネプチューンプルートだった。―これが三つのタリスマンをもつ者たち!?―破滅への道はもうとめられぬのか―!?
バシャリと不意に水が跳ね上がった。―わたしの水鏡をいつも混乱させる なんと強烈な星の光のうず!!
―それともこの混乱は この地の増大してゆく異常な気の力のせいなのか?―師ファラオ90 この聖地 ―オメガ・エリアの異常な気に
そして強烈な星の守護の光たちにとらえられ 逃れられぬのは われらのほうなのでは―
「カオリくん」教授の声にはっとして、白衣のカオリナイトはビーカーを床に落としてしまった。「すいません教授 ボンヤリしてましたわ」
「きみは 師のお気に入り異物セーラー戦士消去のことだけ 考えていればよいのだよ 師のお望みをすべてかなえるのは
どうやらきみときみの手下ではムリのようだからね わたしもタイオロン・クリスタルに近しいパワーをもつ光とやらには興味があるが 研究があるのでね
兵士のムダづかいは“卵”のムダづかい 師のお怒りを買わぬようにな」
教授が部屋を出ていくと同時に、カオリナイトは試験管立てを床に叩きつけた。床に広がった液体からシュウシュウと怪しげな気体が発生する。
―教授にはわからないわ!あたしの苦労なんて!
「カオリナイト!」「シプリン おまえにはこれまでウイッチーズ5がさらした恥の尻ぬぐいをしてもらわねばならぬ」
「ウイッチーズ5最後の魔女 このシプリンがかならずやセーラー戦士を消去し その極上の“聖体”を
そして タイオロン・クリスタルに近しい光を手にいれてみせましょう 師ファラオ90にお喜びになっていただくために」
「まかせよう」カオリナイトはほたるのアミュレットと同じ物―小型のタイオロン・クリスタルをシプリンに手渡した。
「だがそのまえに わが学園のコンピューターをかきかえ 学園から姿を消した生徒がいる ―この学園から逃げだせる輩がいようとは
“器”には最適の人材であったが 危険な異物!」カオリナイトははるかとみちるを思い浮かべる。―あいつら…… ―もしや……
「ゆるせぬ!ただちにさがし出し消去せよ!」
●to be continued●
336:マロン名無しさん
09/01/27 21:51:07
なんか土星だけスルーされてるんだがいつ出てくるんだ。
ウラヌスは両性具有とか少女漫画じゃ言えないような設定なんすか?
337:マロン名無しさん
09/01/27 21:55:31
>―ウラヌスは男でもあり女でもある
どちらの性もどちらの強さもあわせもつ戦士なのです
ママーこれってどおゆうこと―??
338:マロン名無しさん
09/01/27 21:57:33
>>336
やけに引っ張るよな土星…
あと太陽も
339:マロン名無しさん
09/01/27 21:59:20
>妻 螢子(32) 死亡
幽助涙目
340:マロン名無しさん
09/01/27 22:04:44
ほたるパパは洗脳されてるだけの一般人かと思ってたのに
もともとちょっとイカレた人だったなんて…
でもほたるちゃんだけには優しいから、まだ改心の余地はあるよね?
341:マロン名無しさん
09/01/27 22:27:00
男でもあり女でもある戦士、Mr.セーラーサタンはいつ出るんだろう
342:マロン名無しさん
09/01/27 23:08:58
>>341
ちょwwwやめいwwwそんなのでてきたら変態が霞むwww
343:マロン名無しさん
09/01/27 23:15:25
>>337
ここのシーンのウラヌスのポーズw
なんかぶりっk…女っぽすぎてらしくないな
344:マロン名無しさん
09/01/27 23:44:20
>>341
Miss.セーラーサタンJrなら許す
345:マロン名無しさん
09/01/27 23:49:49
最後のタリスマン所持者がプルートだったとは意外
三種の神器的に考えて、剣・鏡ときたら残るは玉なんだが…
玉?まさか…まさかプルートまで玉が付いてうわなにするやめry
346:マロン名無しさん
09/01/27 23:57:39
デスバスターズが時空のねじれからやって来たってことは
侵入を見逃しちゃったのは時空の戦士であるプーだよね
プー…(´・ω・`)
347:マロン名無しさん
09/01/28 00:16:12
四年前に起きた無限地区のビル大火災がくさいな
この時にデス・バスターズが侵略してきたんじゃないか?
だとしたら教授は妻を(恐らく)殺した奴らによく協力できるよな
ほたるを人質に取られて無理やり従わされてる雰囲気でもないし
やっぱ洗脳されてんじゃね?
348:マロン名無しさん
09/01/28 00:33:23
ウラヌスの態度
VSうさぎ 「あなたを混乱させるつもりなんかなかった(´・ω・`)ショボーン」
VS四守護神 「ジャマだゴルア(゚Д゚)」
この差はいったいw
349:マロン名無しさん
09/01/28 15:38:18
なーんか第2部のラストのクィーンが言ってた
「例え歴史が変わっても」ってのが妙にひっかかるんだよね
ここに繋がってるような気がする
350:マロン名無しさん
09/01/28 19:08:07
>>349
クイーンとセーラームーンが誘惑に負けて話をしてしまったばっかりに
時空にゆがみが生じて、二十世紀に破滅の神が突如出現したということか?
「歴史が変わる」とはどの程度の規模なのか知らないが、
最悪な場合、破滅の神によって地球滅亡、ということもありうるな
351:マロン名無しさん
09/01/28 19:51:34
>無限植物園で死体!
何気にデスバスターズ編初の犠牲者が…
銀水晶で生き返したりできそうな気もするけどなぁ
遠藤しかりシスターしかり
352:マロン名無しさん
09/01/29 00:14:47
ウラヌスとジュピターの犬猿ぷりは異常
353:マロン名無しさん
09/01/29 08:39:48
どうも破滅の神ってセーラー戦士とデス・バスターズ共通の敵みたいだよな
この両者がひとまず休戦して協力すれば神だって倒せんじゃね?
354:マロン名無しさん
09/01/29 08:43:54
平氏滅亡のときみたいに、三種の神器(タリスマン)を海に沈めちゃえばよくね?
なんで三戦士が手放さないのかわからない
355:マロン名無しさん
09/01/29 08:52:29
敵のパワー源であるタイオロン・クリスタルとやらが
銀水晶に近い力を持つってのはヤバいよな
デスファントムは銀水晶を手に入れても使うことが出来ずに、
使い手であるセーラームーンとちびうさも手に入れようとしてたけど
デスバスターズは直接銀水晶を使えるんじゃないか?
356: ◆P9MoonSjzo
09/01/29 21:39:34
Act32-2
「育子ママ!あたしきょう放課後みんなと映画見にいくの 帰りおそくなるよ」ちびうさが大好きな牛乳を飲みながら笑顔で報告する。
「へい いーなー ナニ見んの?」「ナイショ!」うさぎは尚も食らいつく。「だれといくのよっっ まさかまもちゃんとっっ!?」
「あのね ほたるちゃんのほうから電話くれたの さそってくれたんだ 映画」
『ちびうさちゃん?』「ほたるちゃん」『―こんど映画見にいかない?……ううん映画じゃなくてもいいの
ちびうさちゃんの友だちもいっしょに みんなでどこかへ遊びにいかない?』
「教授のハナシとかきけたらいいよね」ちびうさは無邪気ににっこり笑う。「おーい ちびうさ キレイだなvこれなんだ?」
「あ!けんじパパ それね うさぎとまもちゃんにつくってもらった“伝説の聖杯”よ!」まもちゃん、という単語に謙之パパは血管を浮き上がらせる。
「ねえ けんじパパ “聖杯”っていうのはねえ 知ってる?神聖な儀式のときに ワインや聖水を飲む特別な杯なんだよ」
ダイアナはルナとクスクス笑いあう。「戦士らしくしっかりしてきましたよね スモール・レディも」「ホントね」
うさぎがふと窓の外の景色を見ると、そこに広がっていたのはどんよりとした雲。今にも雨が降り出しそうだ。育子ママは溜息をつく。
「このごろ毎日昼でもうす暗いのよねえ どうしちゃったのかしら」
ほたるとの約束の日が来て、ちびうさは桃子や九助、空野とともに映画館の前で待っていたが、ほたるは一向に現れる様子がない。
「ちびうさちゃん 映画はじまっちゃうよ」―ほたるちゃん こない…… もう一時間近くまってるのにどうしたのかな
ちびうさは桃子達に先に映画館に入っているように勧め、ほたるの部屋の電話にかけてみるが、誰も出なかった。
胸騒ぎがちびうさを襲う。―もしかして また倒れて 連絡できないのかも……
ちびうさは心配のあまり土萌研究所まで様子を見に行った。……なんだかさむい 黒い雲があんなに……
357: ◆P9MoonSjzo
09/01/29 21:40:18
「新しいパーツの使いごこちはどうだい?」「いいわ パパ なじんでる」「新開発の細胞(セル)と神経組織(ニューロン)だ
素材も受容器(リセプター)も最新型(タイプ) もうアクシデントをおこすことなどありえないよ」
ほたるはパタンとドアを閉め、自分の部屋へと急いだ。―いそいでいかなきゃ もうちびうさちゃん帰っちゃったかな こんな大遅刻になるなんて
部屋に戻ったほたるは試しに腕をゆっくりと曲げてみた。微かな機械音とともに動いた腕。タンクトップを着ていたため露わになったその腕は、
まるで人工模型のように筋が浮き出て、細いコードがいくつも通っていた。
視線を感じ、不意に目が合う。窓の外からこちらを凝視していたのは、ほたるのたった一人の友だちだった。
ほたるとちびうさ、二人の時間が止まった。
「―ちびうさちゃん」驚きのあまり、ほたるがガタンと立ち上がった。ちびうさもショックのあまりまともに言葉が紡げない。
「―ごめんなさい あたし……っ かっ かってにはいりこんだりして……」ちびうさはそのまま振り向くことなく駆けていってしまった。
「ちびうさちゃん!」ほたるが必死で叫び、呼び止めようとするが、胸にパキイと引き裂かれるような痛みが走った。
ほたるは窓辺でがくりと座りこんでしまう。―また…… 発作が……
四年前のことだった。燃え盛る業火の中、母がほたるを呼ぶ声が遠くに聞こえた。「ほたる!」「ママあ あついよお」
ほたるはベッドの上で目を開けた。「……パパ?」「おはよう ほたる 目がさめたかい?調子はどうだ?」
全裸のほたるはシーツを体に巻きつけ、起き上がった。腕と足には異質な人工の細胞が埋め込まれていた。―コレは……?
発作の苦しみ、そして孤独の苦しみがほたるを苛む。涙がじわじわと溢れてくる。―血の通わない こんな冷たいカラダのヒミツを知られたくなくて
ずっとひとりぼっちだった パパは研究ばかり このままひとりで死んでゆくだけかと思ってた
“友だちのしるしに ほたるちゃんにプレゼントするのがいーかなーと思って”……やっとできた友だちだったのに
358: ◆P9MoonSjzo
09/01/29 21:41:04
―こんなカラダになってまで どうして生きる理由があるの?
―あたしに 生きる意味は あるの―?
ピシッ、とほたるの額に衝撃が走った。―額が……いたい!まるで燃えるよう額を押さえ、苦しみ悶えながら、ほたるがやっとのことで顔を上げると、
窓の外に辛そうな顔をしたはるか・みちる・せつなが立っていた。「―だれ?……あなたたちは 死に神なの?」
また涙と熱いものがこみ上げてくる。「どうしてそんなあわれみの目であたしを見るの!?」ほたるは思わずはるか達に向かって
アミュレット―タイオロン・クリスタルを投げつけるが、彼らの姿は陽炎のように消えてしまった。
―くるしい…… 額から…… カラダの中からだれかが外へでたがっている ……だれかがあたしを乗っ取ろうとしてる…
ちびうさは一目散に走り続けていた。―どうしよう 見ちゃ いけなかったのかもしれない
“―むかし事故にあって キズがたくさんあるのよ”……あたしびっくりして… ―どうしよう
逃げてきちゃった…… ――ほたるちゃんをキズつけた……!?
突然、真夏にもかかわらず、空からパラパラとひょうが降ってきた。―しびさる!力がはいらない…… この“ひょう”ヘンだ!!
一緒に歩いていたうさぎと衛は偶然にも、道端で倒れているちびうさの姿を見つけ、異変に気付いた。
はるかは自室の窓から無限洲を監視していた。―黒い雲が無限学園のほうから広がっている……!
「無限学園脱走者 天王はるか!見つけたわ」急にべランダにシプリンが現れ、魔法攻撃で大きな一枚張りの窓ガラスを粉々にぶち破った。
「―くっ!やってきたね デス・バスターズ!!ウラヌス・プラネット・パワ― メイクアップ!!」
ネプチューンとプルートははるかが襲われたことを察知し、救援に駆け付けた。「星の守護をもつもの!新たなるセーラー戦士!あらわれたね!」
359: ◆P9MoonSjzo
09/01/29 21:42:57
「アルテミス!モニターを見て!」司令室で、ルナが呼びかける。モニターに映っていたのはウラヌス達が敵と対峙している姿。
そこへ美奈子達が駆けこんできた。「みんな!?」「ルナ!アルテミス!たいへんよ!町じゅうが…… “ひょう”が町を襲ってきたと思ったら
町じゅうの人が突然殺気立って……!!」「無限洲上空でウラヌス達が敵と戦ってるわ!」「―あんなやつら助ける必要はないよ」まことはそう言うが…。
「いこうよみんな!」「うさぎ!」「町の人たちもあの三人も助けるのよ!」うさぎはちびうさに、激しい戦いかもしれないからここで待つよう言った。
「うさぎ!」「まかせて!まもちゃん ちびうさをお願い!」
「無限学園魔女養成クラスプロフェッショナル!レベルあるてみアルテミス999(スリーナイン)の このシプリンの魔法をかわせた者はいない!
リボンバスタ―ッッ!!」ウラヌス達はシプリンの猛攻に押されている。「蛇火炎(マーズ・スネイク・ファイア)!!」
マーズが放った技は、シプリンのリボンを粉砕した。駆け付けたセーラームーン達。「おまえたち!!どうしてここへ……!?帰れ!!」
「逃がさないわ!」シプリンの渦のような魔法攻撃を喰らい、ウラヌス達の眼つきが冷たく変貌した。
「―おまえたちそんなに死にたいの?」「それならわたしたちが戦ってやろう 死なせてあげるよ」「殺してあげるわ わたしたちが」
ヴィーナス達も正気を逸している。「あたしたちをバカにしたな!?」「おまえたちこそ殺してやる!」
「みんな!?」セーラームーンが止めに入ろうとする。「どうしたの!?しっかりして!」―シプリンの魔法にかかった!?
シプリンはほくそ笑む。―ククッ あたしの魔法は心の奥底に巣くってる黒い心を増幅すること 本音をさらして共食いしあえ!あはははっ
「ムーン・スパイラル・ハート・アタッック!」セーラームーンの必殺技で、シプリンは倒された…かと思いきや、なんと二人に分裂した。
「あたしはシプリン」「そしてプチロル 二人でひとつvの魔女」「どこがタイオロン・クリスタルに近しいパワーなの?シプリン」
「わざわざ二人で手をくだすまでもないわ プチロル セーラー戦士どもだって ホラ」ヴィーナス達とウラヌス達は、全力で技をぶつけ合おうとしている。
360: ◆P9MoonSjzo
09/01/29 21:43:28
「みんな!目をさまして!ケンカしないで!仲なおりして!」駆け付けたちびムーンとタキシード仮面が間に入る。「ピンク・シュガー・ハート・アタック!!」
「ジャマをするな!」ジュピターとマーキュリーの攻撃を浴びて、二人は傷を負ってしまう。「タキシード仮面!ちびムーン!」セーラームーンが叫ぶ。
「みんなやめてぇぇ!!」内部戦士と外部戦士の死闘は収まる気配が無い。―どうしてあたしたち 争わなきゃいけないの?
―みんな心の中で敵対しあってるから!?―いいえ!!
いつだって三人はあたしたちを助けてくれたわ “はるかかなたでシルバー・ミレニアムを守ってきました”―大切なものを守るために戦う―!
あたしたち戦う目的は同じはずよ まどわされてはダメ 心をひとつにしなきゃ 心をひとつにして戦うのがあたしたちセーラー戦士よ
ロッドを持つセーラームーンの手を、タキシード仮面とちびムーンがぎゅっと握った。―心を ひとつにして―
重なった手の中から次第に暖かな光が生まれた。目を閉じたセーラームーンの額には月の刻印が透けて見える。
光はやがて輪郭をともない、うさぎと衛が丹精込めて作った粘土の聖杯にそっくりのものが生まれ出たのだった。
●to be continued●
361:マロン名無しさん
09/01/29 21:51:22 G5ccRoCM
ぎゃああああああああああほたるううううううorz
362:マロン名無しさん
09/01/29 21:54:45
えええ??一見生きてるように見えるほたるの体は死体なの…?
363:マロン名無しさん
09/01/29 21:57:16
聖杯キタコレ
なんかすごそうだがこれでどうやって戦うんだ?
364:マロン名無しさん
09/01/29 21:59:28
変態が非戦闘員に成り下がった件
365:マロン名無しさん
09/01/29 22:01:42
>>363
柄を持って力一杯殴る
技術指導:変態(第二部参照)
366:マロン名無しさん
09/01/29 22:49:11
>>362
死体っていうか、サイボーグ化されて生きてるんでしょ
その上今回でまたダイモーンに乗っ取られかけてる可能性濃くなったし
どんだけ不幸なんだほたる…(;_;)
せめてちびうさと仲直りができれば…
367:マロン名無しさん
09/01/29 22:49:17
土萌教授のライフワーク「超生物」がほたるというわけか
教授がほたるに優しかったのは娘として愛していたからではなく
「超生物」の最高傑作だったからなんだな
ほたるかわいそすぎる
368:マロン名無しさん
09/01/29 22:55:59
友だちの腕が人体模型みたいになってるの見ちゃったら神経細い女性なら失神ものだな
その友だちのことを好きであれば好きであるほど、ショックは大きいよな…
369:マロン名無しさん
09/01/29 23:01:07
シャー‥‥、ピッ という機械音がもう°・(ノД`)・°・
腕や足だけじゃなくて頭も改造されてるのかな‥
370:マロン名無しさん
09/01/29 23:03:40
はるかの部屋が半壊しとるw
でも多分来月になったらなにもなかったように元通りになってるんだろうな
371:マロン名無しさん
09/01/29 23:08:16
ピンクシュガーハートアタックが本編では一度も効いてない件について
372:マロン名無しさん
09/01/29 23:11:48
ほたるの運命を変えた火災は間違いなくデスバスターズによるものだろうな
ついでに長沢んちも
373:マロン名無しさん
09/01/30 21:19:31
なんではるか達はわざわざ三人揃ってほたるの様子を見に来たんだ?
もしかして、ほたるを乗っ取ろうとしてるのはダイモーンじゃなくて破滅の神?
374:マロン名無しさん
09/01/30 23:13:43
うーん…自分はダイモーン説に一票
デス・バスターズのシンボルであるタイオロンクリスタルを
教授がほたるにアミュレットと偽って与えたのは
ダイモーン化を早めるためだと予想
375:マロン名無しさん
09/01/30 23:18:47
アルテミスって希少な♂キャラだけど扱いが悪いのか印象薄いな…。
376:マロン名無しさん
09/01/30 23:18:52
破滅の神は恐らくセーラームーン・ファラオ90両者をも凌駕する力を持っているんだろうな
幻の銀水晶VSタイオロン・クリスタルVS神…。
この三つの力がぶつかり合った時に地球が耐えられるか心配
377:マロン名無しさん
09/01/30 23:22:36
>>375
しかもまともな♂キャラだしな
どっかの王子とは違ってw
ちびうさやレイの番外編はあったんだから美奈子&アルテミスの番外編もやってほしいところ
378:マロン名無しさん
09/01/30 23:26:39
>>377
それはセーラーVでは(笑)
379:マロン名無しさん
09/01/30 23:29:39
あれほどまでにのた打ちまわって苦しむほたるを見てたら、安楽死問題を想起した
ほたるは好きだけど、四年前の事故で静かに永眠していたなら
こんなに苦しむことなかったのに…と思うと複雑
380:マロン名無しさん
09/01/30 23:35:11
>>378
じゃあるんるんの読み切りでルナとアルテミスが恋して結ばれる話が見てみたい
タイトルは「ダイアナ絵日記」で
…無理か。万が一やるとしても亜美まこと美奈子ついでに変態の番外編の後だな。一体いつになることやら…。
381:マロン名無しさん
09/01/30 23:39:43
>>373
大穴
ほたるが破滅の神に勝てる唯一の少女でセーラーサタン。ジョーカー的存在。
ところが寿命があと僅かしかないため、気を揉んだはるか達が様子を見に来た。
382:マロン名無しさん
09/01/30 23:41:37
ああ苗字が土か。
男でも女でもない教授の方がセーラー戦士でいいんじゃない?
383:マロン名無しさん
09/01/30 23:48:29
>>376
ブラックムーン編で、2つの銀水晶が接触すると世界が滅びるって設定があったじゃん?
世界が滅びる=破滅の神が降臨するってことじゃね?
タイオロンクリスタルとやらは幻の銀水晶に非常に近いものらしいから、
この2つが接触しても破滅の神が生まれる気がする
384:マロン名無しさん
09/01/30 23:53:04
>>382
みちる「ふた●りは間に合っていてよ」
385:マロン名無しさん
09/01/31 00:03:22
>>373
敵の最終目的である「ファラオ90の器化」とは
ファラオ90がほたるに寄生することを指すんじゃないか?
ほたるを選んだのは地上で最も清らかな心の持ち主だったため
386:マロン名無しさん
09/01/31 00:10:42
>>382
ちょw土萌創一教授は希少な♂だってwww
387:マロン名無しさん
09/01/31 00:13:58
>>382
実は土萌螢子さん(享年32)こそセーラーサタンの生まれ変わり
もうお亡くなりになられたので話には絡んできません
388:マロン名無しさん
09/01/31 00:20:22
>>387
土萌夫人が天に召されて破滅の神になった可能性もあるな
389:マロン名無しさん
09/01/31 00:24:30
土萌教授=Mr.セーラーサタン
ほたる=セーラーサタンjr
こうですか!?わかりません!
390: ◆P9MoonSjzo
09/01/31 21:57:21
Act33 無限7 変身 SUPER SAILORMOON
―みんなの 心をひとつに―
聖杯がセーラームーンの手の中で輝いている。―みんな―
ヴィーナス達、ウラヌス達は皆正気に返った。―セーラームーン!?
―心をひとつにして戦うのが あたしたちセーラー戦士よ
セーラー戦士達は光輝く一点を見つめた。―セーラームーンが わたしたちをよんでる
外部太陽系三戦士のもつタリスマンもキラキラと輝き始めた。
―わたしのタリスマン ディープ・アクア・ミラーが……
―わたしのタリスマン スペース・ソードが……
―わたしのタリスマン ガーネット・オーブが……
共鳴をはじめた!?
聖杯の蓋がふわりと開いた。三戦士はその中に力を送りこむ。―セーラームーンに力を
四守護神も続く。―力を――
セーラームーンはまるで聖水を飲みほすような仕草をすると、聖杯を空高く掲げた。「―クライシス!メイクアップ!!」
一瞬、セーラームーンの背中に天使の羽が生えたかと思うと、コスチュームが華やかなものに変わった。
セーラー戦士達の胸のリボンの中央のブローチもハート型に変化した。―セーラームーン!?―いいえあれは……
「スーパーセーラームーン!?」ちびムーンが叫んだ。ちびムーンは三十世紀でのひとときを思い出す。
“セーラームーンは無敵だよ”“ママ!やっぱりセーラームーンは無敵だったわ!ママとこのクリスタル・トーキョーを助けてくれたもの
あたしもセーラームーンみたいな戦士になるわ ゼッタイに!”“がんばって修行にてらっしゃいスモール・レディ
あなたはいつかもっともっと強いセーラームーンに出会えるわ スーパーセーラームーンに”“スーパーセーラームーン!?”
391: ◆P9MoonSjzo
09/01/31 21:58:17
セーラー戦士達は一斉にセーラームーンを凝視した。―スーパーセーラームーン!?
カオリナイトは水鏡でこの様子を見て驚く。―セーラームーン!パワーアップした!?
「―おお!」土萌教授は窓の外を見て感嘆の声を上げる。―なんという巨大なエネルギー このパワーの中心にいてなんのダメージもうけないのか!?
―信じられない!セーラームーン!!このパワーはいったい!?
ほたるは今も額を押さえ、苦しんでいた。―額がいたい―!われるよう はき気がする くるしい……
―のどから額から 体じゅうから何かが外へでたがっている―でてはダメ
――ダメ!!
“―なんという光の渦!なんと巨大な気(オーラ)!天までつらぬくエネルギーの柱が見える!!
かつてわが母星でタイオロン・クリスタルが 最もエネルギーに満ちた その何万倍ものパワー!
おそろしい数の星の光があの中に見える セーラームーン!おそるべきパワー なんの力だ!?すべてに生気(パワー)を与えるあれは!?”
はたるは部屋の壁にもたれかかり、苦しみに耐えていたが……突然、キラリと妖しい眼差しに切り替わった。
「幻の銀水晶の力ですわ 師ファラオ90」
セーラームーンはハートムーン・ロッドを取り出した。「―もうまどわされない!」―もう迷わない!
「虹色月心激(レインボー・ムーン・ハートエイク)!!」シプリンとプチロルは悲鳴を上げて砕け散った。
カオリナイトは水鏡に杖を叩きつけた。―おのれ!セーラームーン!わたしのたいせつなしもべ ウィッチーズ5の
最後にして最大の魔女 シプリンとプチロルを破るとは!
水鏡が干上がり、杖の周りがパキパキと音を立ててひび割れていく。
―異物などさっさと消去し この地で師とわれらの新世界のはじまりを見るはずだったのに こんなことがおころうとは!
「―このわたしをおこらせたな セーラームーン!」
392: ◆P9MoonSjzo
09/01/31 21:59:04
ほたるはアミュレットータイオロン・クリスタル―を拾い上げると、忌々しげな表情を浮かべるカオリナイトの映像を映した。
“師のパートナーとなるためにも ―だれにもジャマはさせぬ!”「秘術師(マグス)ごときのおまえが師のパートナー?血まよったことを」
ほたるは薄ら笑いを浮かべていたが……突然額にパキッと激痛が走った。―額がわれる!!「ううっ!!」ほたるはドサッと床に倒れ込んでしまった。
スーパーセーラームーンは自分の両手を信じられない思いで見つめる。―あたし……!?パワーアップした!?
―とつぜん現れ そして消えた聖杯から力をもらって……「スーパーセーラームーン!!」皆が上空から地上に降り立ち、傍へ駆けつけた。
―みんなからの力だったわ 聖杯からあたしに注がれてきたのは
タキシード仮面は実感が沸かないでいた。―「伝説の聖杯」!!―これが「伝説の聖杯」のパワー!?
三戦士は呆然とタリスマンを見つめる。「タリスマンがセーラームーンに力を……!」―タリスマンのこんな共鳴ははじめて―!
「―わたしたちのタリスマンに こんな力があったなんて…」
「こんなバカな だって タリスマンが鍵(キイ)となり目ざめるべきなのは…… こんなことがおこるなんて」「ウラヌス!」ネプチューンがたしなめる。
「みんなの心を ひとつにって願ったの ―力をかして と願ったの」―ブローチが 変化している
―一瞬たしかに心が通じあった みんなを助けたい 敵をたおしたいその気持ちはいっしょだった
―そしてあたしたちが 「伝説の聖杯」とスーパーセーラームーンをよびおこしたの
「あたしたちはこんなに一つになれるわ だって同じ戦士だもん 仲間だもんあたしたち」―仲間…… スーパーセーラームーン……!
……わたしたちがどんなにあらがっても タリスマンはこんなに直にセーラームーンに力をかした
―タリスマンがセーラームーンに真実を告げよ といっている
―これ以上真実を告げないまま戦うことはできない ―わたしたちは同じセーラー戦士―!
●to be continued●
393:マロン名無しさん
09/01/31 23:02:42 WtTO1Gvm
スーパーセーラームーンw
シンプルでいいかもな
セーラー服の襟やスカートがどうも虹色をイメージしてるっぽいけど
アニメでそれをどう表現するのか気になる
394:マロン名無しさん
09/01/31 23:12:13
ほたるちゃんが痛々しすぎて見てられない><
395:マロン名無しさん
09/01/31 23:14:10
>>385
星矢信者乙
>>389
DB信者乙
396:マロン名無しさん
09/01/31 23:18:11
忘れてた
>>339
幽白信者乙
ウラヌス達とも打ち解けて、次回全ての謎が明かされそうな雰囲気だな
楽しみだ
397:マロン名無しさん
09/01/31 23:19:33
「虹色月心激(レインボームーンハートエイク)」ってなんだか…なんだかだな
398:マロン名無しさん
09/01/31 23:22:56
ほたるを乗っ取ろうとしてるのは破壊の神かと思ったが
「師ファラオ90」って口にしたということはどうもデスバスターズ側の幹部らしいな
セーラーサタン?鳥●明がいつか気が向いたら描いてくれるさ
399:マロン名無しさん
09/01/31 23:30:20
>>397
カタカナだけじゃ満足できなかったのかなんなのか…
まぁアニメから入った人には新鮮な印象を与えられるからいいかもね
400:マロン名無しさん
09/01/31 23:34:51
>>398
DB連載終了後、鳥●先生が、
セーラー服を着て女装したサタンのイラスト入りの同人誌を発行するんですね、わかります
401:マロン名無しさん
09/01/31 23:39:59
カオリナイト終了のお知らせ
402:マロン名無しさん
09/01/31 23:42:27
>>397
そのうちラモスボンバーも漢字表記になったら笑うw
403:マロン名無しさん
09/01/31 23:48:44
クイーンネタバレ自重
404:マロン名無しさん
09/02/01 00:05:06
>>400
冨樫のことか――!!
405:マロン名無しさん
09/02/01 00:07:38
>>402
変質者出動
態勢万全
乙女渇望
こうですか?
406:マロン名無しさん
09/02/01 00:19:12
これヤバいだろ
ほたるが完全に敵に吸収されてしまったら真っ先にちびうさの銀水晶を奪いにくるぞ
しかもタイオロン・クリスタルと銀水晶は似ているらしいから、
恐らく敵も銀水晶から力を引き出すことができる
もはやちびうさの友情パワーに賭けるしかないな
407:マロン名無しさん
09/02/01 14:42:46
これヤバいだろ
ほたるは小学生なのに巨乳
408:マロン名無しさん
09/02/01 16:59:36
セーラームーンはもはやチート
409:マロン名無しさん
09/02/01 19:15:19
つーかタリスマンが集まってセラムンパワーうpって流れだったけど
本当に集まったら具体的にどうなるのだろう
変態仮面の覚醒?
410:マロン名無しさん
09/02/01 20:07:32
>>409ら
破滅の神=変態www
411:マロン名無しさん
09/02/01 23:37:37
, -―-、 _ -―- 、 __ , -―-、
/: : : : : : :∨|/: : :-―-: :`: : : :`丶|∨: : : : : : ',
l: : : :/⌒キタ/: /: : : : : : : : ィハト、: : : ヾタ'⌒ヽ : l
l: : : :{ /ソ: :/: : : : : : : :// ' l\ : : 寸ヽ }: :j
',: : : :V !: : l: ; -‐>'´/ /‐十‐、1: : | V: :/
\: / /l: : :l/y≠= =≠ミレ}: : :ト、 |イ
l ムl: : :l/ fしハ fしハ Y:/ノⅥノ
j/レハ: :| 弋Yソ , 弋Yソ イイ: : :',
/: :f⌒l(つ 、____, (つf⌒l: : ',
/: : ハ( l }/ ヽ{ l ) ハ: :\
/ : : : : : :rマ人 l l 人7 ): : : : : :\
/: : : : : (\:ハ ∨:> \__/ <: :/ /: :/): : : : \
/: :/: : : : r'\ヽJ V=/ ) 〕 〔( ヽ=7 /// ): : : : : : :\
/: :/: : : : : : : \ ヽ ∨ /h〈 〉ハ V ´ ' /: : : : : \: : : \
///: : : : : /:r―‐' l/ ハl lノ| l 'ー┐: : l: : : :\: : : ヽ
|' l: : : : :/l: :  ̄入 / /Υi⌒iΥ!ヽ二二二}下´ : : :ト、 : l ヽ: : |
|: : : :/ l: : : : {二二二 イ l l l l \ イ人}: l: : | ',: | ヽ:|
∨: / l: : : : /\ / ゝ___ノ 〈 { ∨:/: :/ l:/ リ
∨ ∨: :/ /廴 / 薔 \ 八 ト、V: :/ /′
∨{ / \ }/川1\{ ∧ j卜l/
/} } / } ノハヽ { \ノノ |
ここは「Yes!プリキュア5GoGo!」」の大いなる希望の力・キュアドリームこと夢原のぞみ(CV:三瓶由布子)に萌えるスレです。
412:マロン名無しさん
09/02/01 23:47:00
ちびうさは戦ってる場合じゃないな
いち早くほたると仲直りして力になってやらなきゃ
413:マロン名無しさん
09/02/01 23:55:00
>>410
あのザコで有名な変態が神なわけねーだろww
…と笑い飛ばすところだったが、マジでありかるかもしれないな
「破壊の神」が出てくる夢を見たのは他でもない変態だし
414:マロン名無しさん
09/02/01 23:59:51
そういや全能の神ゼウスって絶倫だよな
神は変態じゃなきゃ務まらないのかもしれんw
415: ◆P9MoonSjzo
09/02/02 21:45:03
Act33-2
セーラームーン達ははるかの部屋へと降り立った。「ウラヌスの部屋 シプリンの攻撃でメチャクチャだわ☆ 窓ガラスもこなごな…☆」
「ガラス代の請求書を見るのがコワイ……☆」ウラヌスは真っ青。「プラス こわれた家具にリフォーム代に カネがいくらあってもたりないな
ココ家賃月百万なんだぜ 夜にげしかないなこりゃ」「百万ッッ!?」
ジュピターも真っ青。「どっ どーしてんのそのおカネッ あったしなんて月五万だよっっ☆ 両親が出してくれんのかっっ!?」
「うふふ わたしたちにはパトロンがいるからカネにはこまんないのさっ」「はるかっ」ネプチューンがたしなめる。
「―スーパーセーラームーン」ネプチューンが話しかけた。「いいえ プリンセス ―わたしたちは たどれる記憶のなかで この三つのタリスマンが
作動するのを見たのは いままでただ一度だけだった ―おぼえていますか?かつてシルバー・ミレニアムが滅んでいったときのコトを―」
エンディミオンが自分を庇って倒れたこと、悲しみのあまり自害したこと、四守護神も皆死んでしまったこと……。
スーパーセーラームーンの脳裏に哀しみの記憶が一気に甦った。
「―あのときわたしたちは 自分の守るべき領域(テリトリー)をはなれることはゆるされず はるか遠くで 見守っているしかなかった
―遠くから はるか母なるふるさと シルバー・ミレニアム最後の悲鳴を」「―いや ……その話をしないで」―胸が……はりさけそう
動揺し涙を零すスーパーセーラームーンを、タキシード仮面が抱きよせる。
「―そのとき わたしたちのもつ 外部太陽系最強の武器タリスマンは 見たこともない共鳴をはじめ わたしたちは集結した
―そして美しく輝くタリスマンは ―禁忌(タブー)の星から 目ざめさせてはいけない 最後の戦士を 召喚した
―破滅の星土星を守護にもつ ―沈黙の戦士セーラーサターン ―そのとき“おわり”がやってきたことを 知った
わたしたちはセーラーサターンのもつ“沈黙の鎌(サイレンス・グレイブ)”が ゆっくりふりおろされるのを
シルバー・ミレニアムが静かに滅んでゆくのを見ながら ―力つきた」
―セーラーサターン―……
416: ◆P9MoonSjzo
09/02/02 21:45:42
「―セーラーサターンは 滅びの瞬間に姿をあらわし すべてを無に帰す死への案内人― ―タリスマンが三つそろうとき
セーラーサターンをよびさます“鍵(キイ)”として真の発動をする わたしたちはその“鍵”の守り人
わたしたちが集結し 三つのタリスマンがそろうとき それはセーラーサターンの目ざめのとき―」
―タリスマンを三つそろえてはいけない― セーラーサターンが目ざめるとき それはこの世の終焉のとき― ―この世の破滅のとき―
マーズは納得する。―破滅に導く三つのタリスマン このことだったのね
タキシード仮面は解せない顔。―だが夢の中でずっとだれかだタリスマンを集めよ―とよんでいた あれは……?
「おたがいの守るべき領域は遠く 本来ならけっして出会うことのないわたしたちは こうしてこの星の人間として転生し また三人出会ってしまった」
―タリスマンがよびあっている 外からの侵入者― 「もうとめられない そう感じたわ」とプルート。
「そして 侵入者を追ううち 見つけてしまった のろわれた三角洲のまんなかに わたしたちの手の中に 敵はいた
滅びの戦士の生まれかわりも―」「まさか……」ちびムーンが信じられない様子で口を開いた。「……ほたるちゃん…?なの?」
―ほたるちゃんがセーラーサターン!?
「セーラーサターンの目ざめはちかい―あの子の体(ボディ)がそれを感じはじめてるわ」
タキシード仮面はここで納得した。―サターンの魂がタリスマンをよんでいたのか―!?
「スーパーセーラームーン ちびムーン!」プルートが呼びかける。「あなたたちも知っているとおり未来はあるわ いまここで破滅がやってくることなど
ありえない これはアクシデントなのよ サターンの魂が転生してくるなど どこかで運命の歯車がくいちがってしまったんだわ」
「どうしてこんなことに…」タキシード仮面が尋ねる。「わかりません……」プルートはうな垂れてしまう。
417: ◆P9MoonSjzo
09/02/02 21:46:22
「―でも!どんなことがあってもセーラーサターンを目ざめさせるわけにはいかない!」ウラヌスがそう言い切る。
「―どうするつもりなの?」ヴィーナスが尋ねる。「殺すわ あの子を そしてサターンを完全に封印する!」
ちびムーンは頭が真っ白になってしまう。「そんな……!ウソでしょ!?」「三つのタリスマンが発動するかどうかはまだわからないわ!」
「タリスマンがあんなに共鳴しあい スーパーセーラームーンをよびおこす力を発した ―力がみなぎっているのがわかる あのときのように」
―シルバー・ミレニアムが滅んだあのときのように 「タリスマンがサターンをよびさますために発動するときは 近い」
スーパーセーラームーンが必死で止める。「だからって殺すなんて!ほかにも方法はあるはずよ!」
「もしもわたしたちが手を下さなくても 長くはないわ あの子の体は あの子の体(ボディ)を見たことあるでしょ?ちびうさぎちゃん」
ウラヌスの一言に、ちびムーンはドキッとする。人体模型のように筋が剥き出しで、醜い腕をしていたほたる……。
「八歳のときの事故で重体― 昏睡状態から奇跡の生還をしたほたる 最高の頭脳をもちながら学会を追放された土萌教授のライフワークの結晶
人間と機械(マシン)との融合― 教授はまるで人形のようにほたるの体を機械化し つくりかえていったんだ あの子の小さな体はもうボロボロさ」
「―助ける方法はないのか?ほたるちゃんを」ちびムーンの肩を抱きながら、ジュピターが尋ねる。
「いまあの子の体が助かる方法はただひとつ セーラーサターンとして目ざめ パワーをもつ戦士となること だがそうさせることはできない」
「サターンを封印するためにほたるちゃんの生をあたしたちの手でたち切る権利はないわ!」マーズがそう主張する。
「世界が滅びの道をたどらずにすむためには いまあの子を殺す 殺してから敵を倒す!あの子を殺さないかぎり サターンは目ざめ 滅びはきっとやってくる すべてが消失する」―そしておとずれる無―
「―わたしたちにはとめられないかもしれない でも いまのわたしたちの使命は 覚醒まえのセーラーサターンを封印すること―」
418: ◆P9MoonSjzo
09/02/02 21:47:30
「―ダメよダメよ!あの子を殺すなんてダメ!!みんな助かる方法はあるわ!サターンは目ざめないかもしれないわ だって未来は存在するわ
どんな形でも世界は滅びたりしない!あたしたちは助かるわ 救えるわきっとすべてを― 殺すなんて…ダメ……!」
スーパーセーラームーンは堪え切れずに涙を流す。
「あなたはそういうと思った だからわたしたちは行動をともにはできない 仲間にはなれないのよ
にくんでもいいわ あなたたちにとって 敵でもいい これしか方法がないから わたしたちはわたしたちの使命をはたし 世界を救う」
三戦士は風とともに何処かへ消えていった。「ウラヌス!ネプチューン!プルート!!」
ちびムーンはショックのあまり呆然としてしまっていた。―ほたるちゃんが 破滅をよぶセーラーサターン ほたるちゃんが “ちびうさちゃん”
―ふしぎな力をもつ深い目をした ―いつもさびしそうだったほたるちゃん
ちびムーンは急いではるかの部屋を出て行った。「ちびムーン!!」―そんなのはダメ!助けなきゃ!ほたるちゃんのところへ!!
―殺させない!
ちびムーンはいつものように研究所の門を乗り越えると、ほたるの部屋目指して一目散に走った。
―こんどはにげない ほたるちゃんがどんな姿をしてても だれであっても どんな運命をせおっていても あたしの友だちだもの!
木の上からほたるの部屋の様子を窺っていた三戦士は驚く。―あれは―セーラーちびムーン!?
部屋の中央に倒れていたほたるの体がピクリと反応した。ほたるはまるで別人のように瞳孔を見開き、バッと起き上がった。
ただならぬ様子にちびムーンは声が出ない。ほたるの目がギラッと光り、見えない触手のようなものがちびムーンに向けて大量に放たれた。
窓ガラスが砕け散り、カオリナイトと教授も異変に気付いた。―なに!?いまの音は!?
「ちびムーン!」スーパーセーラームーンとタキシード仮面が駆け付けてきた。
419: ◆P9MoonSjzo
09/02/02 21:48:19
触手は一直線にちびムーンに襲いかかると、胸のブローチをブチっともぎ取った。変身の解けたちびうさの体はバチバチと痛めつけられ、
そのまま地面に倒れ込んでしまった。「ちびうさ!!」司令室にいたダイアナも異変を感じ取る。―スモール・レディ!?
ほたるの目が妖しく輝き、髪が何メートルにもわたって伸びた。そこに四守護神も空を飛んで駆け付けてくるが、ほたるの猛攻を受け、ひるんでしまう。
「あいつは??あれはほたるちゃんなのか!?」「ククッ クククク」―まさか サターン!?覚醒した!?
しかし外部太陽系三戦士は戸惑っていた。―タリスマンは発動していない!あの姿は―!!
ほたるはちびうさのブローチをぎゅっと握り締める。その額にはデス・バスターズの証である黒い星の印があった。
「手に入れた!手に入れたぞ “幻の銀水晶”を 師ファラオ90よ わたしは目ざめましたぞ ククッ アハハハハッ」
タキシード仮面に抱きあげられていたちびうさの様子がおかしい。「―ちびうさ?」「ちびうさ!?」
―体がつめたい― ちびうさ!? 息をしてない――!?
●to be continued●
420:マロン名無しさん
09/02/02 21:55:15 x0TRupAf
闇ほたる>>>>>>>>>>>>>>セーラーサターン
でFA?
421:マロン名無しさん
09/02/02 21:57:00
ちびうさオワタ\(^o^)/
422:マロン名無しさん
09/02/02 21:58:17
これでほたるを殺すいい口実ができてしまったな…
423:マロン名無しさん
09/02/02 22:01:39
ほたるをころす
ほたるをころそうとするうらぬすたちをころす
→みんなでしぬ
424:マロン名無しさん
09/02/02 22:03:51
サターンの武器かっこええええええ
425:マロン名無しさん
09/02/02 22:05:58
敵に乗っ取られたほたるが髪が伸びる日本人形みたいで怖い
夢に出てきそうだ…
426:マロン名無しさん
09/02/02 23:35:05
サターンとサタンをかけてるんだよな?
427:マロン名無しさん
09/02/02 23:57:21
>>426
自分は今月号見るまでここの住人に乗せられて本当にセーラーサタンだと思ってたw
そういえばマーズが出てくる前もセーラーマルスとか呼んでる人がいたなw
…自分もその一人だけど(´・ω・`)
428:マロン名無しさん
09/02/03 00:02:37
はるか達がこんなに時間をかけて何をしようとしてるのかイマイチわからなかったけど
破滅の神がほたるであるという確証を得るために奔走してたのね
そりゃ人の命を絶つのだから慎重に慎重を重ねる必要があるよね
429:マロン名無しさん
09/02/03 00:05:11
サターンこそ冥界の戦士に相応しい感じがする
サターンのコスチュームかなり気に入ったわ~
あの編み上げブーツ可愛い
430:マロン名無しさん
09/02/03 12:58:31
ネプチューンがなんか外部のリーダーっぽいんだけど
気のせいか?
431:マロン名無しさん
09/02/03 13:07:02
>>430
ネプチューンだけに地球の外に1000人の弟子がいるんだよ
ウラヌスもプルートもその中に含まれる
432:マロン名無しさん
09/02/03 17:57:32
ネプチューンのリーダーは名倉に決まってるだろ
433:マロン名無しさん
09/02/03 19:54:53
パトロンとかさらに黒幕がいるのか?
ウラヌスは口を滑らせすぎだろう。
434:マロン名無しさん
09/02/03 21:27:17
なんか、どっちかというとウラヌスたちのほうに賛同できるなー
>>429
イヤリングもブローチもチョーカーもいいなあ
サターンのテーマカラーは何だろう
435:マロン名無しさん
09/02/03 22:21:15
ウラヌスたちの情報が全てならどのルートでも
HAPPYENDにはならないからウラヌスらの行動が正しいと思うな。
実際は今後別ルートが出てくるんだろうけど・・・。
436:マロン名無しさん
09/02/04 00:40:57
>>430
マジレスすると、ウラヌスは喧嘩腰になりがちだし、
プルートは主人公側(特にちびうさ)寄りで私情が入ってしまうから、
穏便にすませようとネプチューンが説明役を買って出たんだとオモ
437:マロン名無しさん
09/02/04 00:46:08
>>435
ほたるちゃんの聖体(魂)だけ保護してダイモーン(ほたるちゃんの体)を殺し、
別の丈夫な体に移し替えるみたいなことできないかな
例えばルナPの中に移すとか
438:マロン名無しさん
09/02/04 00:52:07
>>429
無の象徴である黒に一票
でもプルートと被るか…
439:マロン名無しさん
09/02/04 03:25:41
>>437
ちょ、ルナPほたる想像したら吹いたwww
武内テンテーそれだけはやめてwww
440:マロン名無しさん
09/02/04 09:11:36
ほたるからネコミミが生えてぷかぷか浮くようになったら可愛いが…(笑)
441:マロン名無しさん
09/02/04 10:26:31
>>440
なんというコペルニクス的転回
442:マロン名無しさん
09/02/04 20:15:22
>>440
なんか生首浮かんでるの想像した…
443:マロン名無しさん
09/02/04 22:48:45
>>442
ヤ-メ-テ-((((゜д゜;))))
444: ◆P9MoonSjzo
09/02/04 23:07:53
Act34 無限8 「無限迷宮(ラビリンス・ムゲン)」1
意識を失ったちびうさはJ医科大学病院へと運び込まれた。無情にも心電図の波は静まっていく。「心停止しました ―ご臨終です」
うさぎは頭が真っ白になってしまう。「―うそ そんな―」「―オレたちだけにしてもらえませんか?」衛の要望通り医者は病室を出て行った。
「ちびうさ!!ちびうさっ!?」―どんどん体が固く つめたくなってく ―ほたるちゃんに セーラーサターンに殺された―…!!
「聖体(オスティー)をぬきとられたな」険しい顔をしたはるか・みちる・せつなが姿を見せた。
「聖体!?」みちるが説明する。「デス・バスターズはターゲットにした人間から 聖体― ―魂をぬきとってしまうのよ」
はるかが続ける。「そして魂をぬきとった体を器として合体する “器化”―人間の体と一体になって活動する それがやつらデス・バスターズなんだ!」
うさぎを嫌な予感が襲う。―魂をぬきとる!?人間と一体になる!?「それじゃ ほたるちゃんは あの姿はまさか―」
「セーラーサターンが目ざめたわけじゃない」「三つのタリスマンはまだ発動していない―」とせつな。
「ほたるはやつらにように“器化”されていたんだ あれはもうほたるなんかじゃない ―敵だ!!
あいつはちびうさの“幻の銀水晶”をうばったとき ちびうさの魂もぬきとっていったんだ」
うさぎは愕然とする。「―ちびうさとほたるちゃんは 二人は……どうなるの!?」
「“器化”したやつらは人間の魂を糧にして生きてゆく だが“器化”に成功しても やつらはやがてダイモーンの姿に先祖返りする
あの姿になってしまったらやつらは―助からない しょせんムリなんだこの世界で生きてゆくのは どんな形をとっても」
―いままでたおしてきたのは“敵”と“人間”の合体した姿― やがてダイモーンの姿になったら ―助からない―!
445: ◆P9MoonSjzo
09/02/04 23:08:25
「ほたるはもう敵にのっとられてしまった かえってやりやすい やがて苦しんで滅んでゆくんだ 苦しむまえにわたしたちの手でやる」
はるかの暴言にうさぎは動揺を隠せない。「そんな―」「ちびうさの魂と“幻の銀水晶”はやつの手元だ!どうなってもいいのか!?
ちびうさを助けたかったら 戦ってたおして奪い返すんだ あいつをやらなければあたしたちがやられる
セーラーサターンが目ざめなくても滅びがやってくる やるかやられるか どちらかを選ぶしかない
いくよわたしたちは ちびうさだけじゃない すべての人を救うために!」
…―そうよ うさぎ この星を救わなければ…… ―いままであたしがたおしてきた敵は 人間と敵の合体した姿― そして ほたるちゃんも……
「―このままではちびうさの体は血液がまわらなくなり ―ほんとうに死んでしまう ―オレの部屋へ運ぼう」
うさぎ達は病院を後にし、衛の部屋のベッドにちびうさの体を横たえた。―時間はない いそいで魂をとりもどさないと… ちびうさは助からない―!
「ちびうさとオレの体をリンクする オレの体を生命維持装置がわりにしてちびうさの体を生かす」
衛はちびうさの手を握ると、力を注ぎ込んだ。ルナが心配そうに見守る。「でもそれじゃ まもちゃんの体に負担が……」
「だいじょうぶ いまオレとちびうさはひとつだ このひとつの体を生かすことぐらい ―なんでもないことだ へ―キだよ」
うさぎはちびうさの傍で心配そうに付き添っている。「―しばらく 三人だけにしてくれないか」衛に言われ、美奈子達四人は部屋を出て行った。
うさぎは胸が締め付けられる思いだった。―ちびうさ ―選べない ちびうさもほたるちゃんもこの星の人々も!見すてることはできない―!
衛はちびうさに力を送り続けている。……いまのオレたちにどちらかなんて選べない ―破滅していくしかないのか?―オレたちも そして世界も
うさぎはちびうさの小さな手を取って耳に当てた。―まもちゃんの心音がつたわってくる まるでちびうさが生きてるみたいに
うさぎの頬を涙が伝う。―どうすればいいの?どうすれば…… 「うさ」衛は自由な方の手でうさぎの手を取ると、口づけを送った。
446: ◆P9MoonSjzo
09/02/04 23:08:54
二人の前に、瓦礫の山の上に立つ長い髪の人物の幻が浮かび上がった。―あまた あのビジョンが
「……とりもどしにいくんだ うさ ちびうさの魂と“幻の銀水晶”を ……いまのオレたちにできることを するしか ない」
―希望をすてずに ……希望を……
―あのビジョン あれは救世主(メシア)?それとも破滅の神―?
ほたるを乗っ取った敵は、ナイフで自分の髪を幾度も切っていた。「切っても切
ってものびてくる うっとおしい髪だな
おまけにせまくて不都合な器だ 居心地が悪い これが人間の体か」教授とカオリナイトはほたるの部屋へと急いだ。
「―おお!―ミストレス9(ナイン)!あなたの到来をおまちしておりました 長かった ―あのとき娘ほたるに卵を移植したものの
ずっと未分化のまま ―目ざめぬかと思っていました」『―そうだったの……』そんな声が聞こえた気がしてミストレス9は耳を疑う。
カオリナイトは一人苦い思いを噛み締めていた。―いまごろになって目ざめるとは……
「長の努め ご苦労であったカオリナイトよ」「!」「これからは師のことは旧世界からのパートナーであるこのわたしにまかせるがよい」
嘲笑うミストレス9に心の内を見透かされた気がして、カオリナイトはカアッと赤くなる。
「おまえには師から賜った重大な使命を 一刻も早くまっとうしてもらわねばならぬ 異物は消去せよ!わたしは失敗はゆるさぬ」
「やってみせますとも!」―わたしだとてこのままひきさがる気はない!
“……おお まちかねていたぞ! ミストレス9!”「―師(マスター)ファラオ90(ナインティ)!」
“目ざめたばかりのおまえにみなぎるこのパワーはなんだ!?こんな聖体ははじめてだ……!おお 体が狂いだしそうだ”
ミストレス9はちびうさのブローチをファラオ90に見せた。「師ファラオ90 これは聖体ではありませんわ ―“幻の銀水晶”です
星の守護をもつものの光の源 やっと手に入れた強大な力を秘める “幻の銀水晶”ですわ!」
447: ◆P9MoonSjzo
09/02/04 23:09:23
ミストレス9はほたるの部屋に戻り、ブローチを宙に浮かべて眺めた。
―ふしぎな光 わがタウ星系の母なる力の源タイオロン・クリスタルとおなじ光 なにかが宿っているような 強くやすらぐ聖なる輝き―
『あたりまえよ あの娘(コ)の無垢な美しい魂に 守られたものなのだから』「―だれだ!?」
―だれかがわたしの内側でわたしを通して呼応している―? ……気のせいか わたしに力を与えてくれる この“幻の銀水晶”があれば
わたしたちにおそれるものは もう何もない―!
「おお!ミストレス9!」研究室を訪れたミストレス9を、教授は歓迎する。
「卵はもう残り少ない 聖体をぬきとり卵をうえつける“器化”は この世界でわれらが生きるための唯一の手段であった
だが師の“器化”完了すればその必要もなくなる われらの新しい世界の誕生はもうすぐだ ククッ あははっ もうすぐだ!」
研究室の隅に浮かんだ一糸纏わぬ姿の少女が、この様子をじっと眺めていた。
カオリナイトは不気味な魔法陣の中心に立つと、生きたコウモリの心臓をわしづかむと、それを握り潰してトロトロと杖の上に落とした。
「ククク わがしもべ ウイッチ―ズ5を甦らせたまえ」続いて蝋燭に火を移し、セーラー戦士をかたどった蝋人形を生みだした。
「蘇りしわがしもべよ あやつらにのろいをかけよ 永遠にとけぬのろいを― ククク」
うさぎが衛の部屋を出ると、美奈子達が外で健気に待っていた。「みんな……!」「いこう ちびうさの魂をとりもどしに!」
「―あたしたちは前へ進むしかないわ」「みんな……!」―無限洲へ―!!
●to be continued●
448:マロン名無しさん
09/02/04 23:21:50
土萌教授、もうほたるを娘と思ってなかったんだな・・・。
ほたるカワイソス
449:マロン名無しさん
09/02/04 23:32:45
ほたる、体を追い出されただけでまだ生きてるっぽいね。
ミストレス9を追い出して元に戻る展開とか普通にありそう。
450:マロン名無しさん
09/02/05 00:32:41
>>449
ミストレス9が逆に体を追い出されて、部屋の隅に真っ裸で浮いてたらホラーだな…
451:マロン名無しさん
09/02/05 00:37:09 L4IFIwF4
>ほたるはもう敵にのっとられてしまった かえってやりやすい
やがて苦しんで滅んでゆくんだ 苦しむまえにわたしたちの手でやる
正論なんだがもうちょっと他に言い方ってものがあるだろ
452:マロン名無しさん
09/02/05 00:42:13
世の中には知らないほうがいいことも存在する
ほたるは優しかった父親の本性を知ってしまう前に
眠りについてしまっていたほうが幸せだったのかもしれない
453:マロン名無しさん
09/02/05 00:49:07
ほたるはデスバスターズにはミストレス9を覚醒させるためのただの養分扱いされ
破壊の神であるためにセーラー戦士側からは敵視され
父親には裏切られてどこにも居場所がない感じだな
ほたるを本当に救えるのはちびうさしかいないんじゃないか?
454:マロン名無しさん
09/02/05 00:53:25
変態がちびうさと合体した件
455:マロン名無しさん
09/02/05 00:57:21
瀕死のちびうさ、てっきり幻の銀水晶が体を包み込んで癒すのかと思ったら、
銀水晶は敵の手元か
そりゃお手上げだな
456: ◆P9MoonSjzo
09/02/06 21:45:51
Act34-2
無限学園のビルは、ツタのような植物にびっしりと覆われてすっかり変貌してしまっていた。
「無限学園がいつのまにこんなに…… これはいったい……!?」とヴィーナス。
「―ものすごいエネルギーが充満してる ―空気も植物も建物も すべてのものがくるってしまうほどの……」マーズはそう読み取る。
「異常なパワーがドーム状にうずまいてる― そう まるで“Ω(オメガ)”の形に……!」マーキュリーが分析する。
「―いくぞ!」ジュピターが凛々しく言った。セーラームーンは切なげに振り返る。―ウラヌスネプチューンプルート
―あたしが選んだ道はまちがってる―?あたしたちはずっとこのままいっしょに戦えないの?
ウラヌス達三人も無限学園へやって来ていた。―セーラームーン 残念だけどわたしたちは三人で ほたるを殺しにいかせてもらうわ!
しかしウラヌスは胸に拳を当てて躊躇している様子。ネプチューンが心配して声を掛ける。「ウラヌス」
「ククク きたな星の守護をもつものセーラー戦士ども!」すんなりと入口が開き、セーラームーン達は無限学園の中へ突入した。
「いらっしゃいませ “無限迷宮(ラビリンス・ムゲン)”へようこそ」なんと受付嬢は制服を着たシプリンとプチロルだった。
それに気を取られていると……いつの間にか、マーズは一面の闇の中にいた。―ここは―!?セーラームーン!!?―みんなはどこ!?
マーズは皆を探して走りだし、ガラリを作法室のドアを開けた。「作法がなってないわね」和室の中央で、なんと制服を着たユージアルがお茶を嗜んでいた。
「無限学園礼儀作法担当 この有村ゆうこが 指導してあげましょう」―ユージアル!?あたしがまえにたおしたはず!
誰もいないのにドアがピシャリと閉まった。―しまった!
457: ◆P9MoonSjzo
09/02/06 21:46:32
―すごい闘気―!「おまえの相手をしてるヒマはないわ」「そうはいかない!炎の武闘家このユージアルの!相手に選ばれたのだからなおまえは!」
ユージアルに思いきり顎を蹴りあげられ、マーズは倒れ込む。
「あなたホントは戦いたくないんでしょう?わかるわ 闘気がないもの セーラームーンのためだけに戦うことなんかないわよ
作法や武芸 占いでもやってるほうが自分のためになると 体じゅうがいってるわよ」ユージアルに言われ、マーズは立ち上がる気力を無くしてしまった。
マーキュリーは一人、廊下を走り回っていた。―迷った!?みんなは!?どこへいっちゃったの!?
マーキュリーは身長の何倍もある巨大な機械の前に辿りついた。―本で見たことあるわ!今世紀最大のシステムをもつ
―人工生命(A・L)タイプのスーパーコンピュータ!!すごいわ!―こんなところに!?
「ようこそ!おぼえているかしら?サイエンスクラスの美堂ゆいよ わが学園の真髄をやっとお見せできてうれしいわ」―ビリユイ!?
突如伸びてきた細い無数のコードが体を絞めつけ、電流がマーキュリーを苦しめる。「あうっ」
「ホラ あなたの体がデータをほしがってる コンピュータに同化して人工生命になりたがってるわ
もっと情報量をふやしたいクセに 自分自身を成長させたいのに 貴重な時間を戦いに狩りだされ セーラームーンのためにその能力を使われる毎日」
……そう ホントはもっともっと勉強したい データがほしい もっと勉強しなきゃ医学部なんてムリ―
―セーラームーンのおかげであたし電気は食うし データはちっともふやせない……
―みんなどこ!?いつのまにどこいっちゃったの!?―だれかの歌声!?頭が割れる―!!この歌をやめて!
ヴィーナスは走りまわる内にコンサート会場へと辿り着いた。―まえにもだれかの歌をきいて こんなふうに体がマヒしたことが……!?
「では!あたし羽生美々の今夜のコンサートのすてきなゲストは セーラーヴィーナス!!」―え!?
「ヴィーナス!!」「セーラーヴィーナスちゃあん!!」観客は歓声を上げて、いつの間にか舞台に立っていたヴィーナスを迎える。
458: ◆P9MoonSjzo
09/02/06 21:47:16
マイクを握ったヴィーナスの体に伸びてきた無数のコードが巻き付き、身動きがとれなくなってしまった。
「どうしたの!?はやく歌うのよ!セーラーヴィーナス!アイドルが夢だったんでしょ!?」―そうだわ アイドルはあたしの夢 これはチャンスだわ
―チャンスさえあればさっさとセーラー戦士をやめようと思ってた セーラー戦士なんてバカバカシイコトはさっさとやめて……
「セーラームーン!?みんな!?おーい!!どこだ!?」ジュピターは走りまわっているうちに植物園にやってきていた。
「ようこそ無限植物園へ!責任者の照野留々よ」「おまえは!?テルル!!」「きょうは戦いはナシよ ね?ゆっくり中を見て!ホラ!」
「わあ!バラがいっぱい!ハイブリッド・ティの最初の品種“ラ・フランス”!こっちは“ソレイユ・ドール”だ!名品の“光彩”がこんなにたくさん!」
……心がなごむ ……あたしいままでナニしてきたんだろう なんだかつかれちゃった ……戦いなんてバカバカしくなってきちゃった
咲き始めた妖しい花々がジュピターを眠りの世界へと誘っていく。―ずっとここにいたい
―あたしの夢はね 好きな人とこんなバラ園で 一生のんびりと……
「―みんな!?」セーラームーンが振り返るが、そこには誰も居なかった。そこに広がるのはただ一面の闇。
―しまった!!―五人バラバラになった!?敵の手の内にはまった!?―ここはどこ!?みんなは……
闇の中にポウッと明かりが灯り、傷ついた四守護神の姿が浮かび上がった。「―マーズ!マーキュリー!ジュピターヴィーナス!!」
「あんたのせいであたしたちボロボロよ もう戦いなんてまっぴらごめんだわ」
四人の体はドロリと溶け、セーラームーンの体に纏わりついた。「ひっ」
「あんたのせいよセーラームーン」現れたちびうさは背後からセーラームーンの首を絞めつけた。「く くるしい…… ……ちびうさ…!?」
「わたしたちもてつだってあげるちびうさちゃん うっとおしいと思っていたのよセーラームーンなんか!」「ウラヌスネプチューン!プルート!!」
「解放されたいんだうさ!ちびうさもほたるもオレが殺してやるぜ」衛はちびうさの体を真っ二つに引き裂いた。「そしてうさ!おまえもな!」「まもちゃん!!」
459: ◆P9MoonSjzo
09/02/06 21:48:02
本物の衛はセーラームーンのピンチを感じ取っていた。―うさ!?まどわされるな!うさ!!
―ちがう まどわされちゃダメ!!これは!!幻覚よ!みんな!!「ムーン・スパイラル・ハート・アターッック!」
幻覚とともに闇は消し飛んだ。セーラームーンは四守護神の姿を求めてさらに学園の奥へと進んでいく。
三戦士は無限学園を覆う植物と戦っていた。「くそっ!!なんだこいつらは!切っても切ってもおそってきやがる!」
―無限学園へ近づけない!!胸さわぎがする!セーラームーン!?
「ウラヌス!プルート!」ネプチューンが呼びかける。ネプチューンのディープ・アクア・ミラーには巨大なロウの塊に埋め込まれた四守護神の姿が。
三戦士はセーラームーン達の危機を知り、顔を見合わせた。
「強行突破するぞ!宇宙剣乱風(スペース・ソードブラスター)!!」三人は無限学園の中へ突入することに成功した。
「セーラーマーズ!!マーキュリー!!ジュピター!!ヴィーナス!!」「ククッ あはははっ」
そこには鏡に映っていたのと全く同じ光景が広がっていた。巨大なロウの前でウイッチーズ5が勢揃いして笑っている。―四人を助けなければ!!
「時空嵐撃(クロノス・タイフーン)」「深海鏡射(サブマリン・リフレクション)!」タリスマンを使った攻撃で、ウイッチーズ5はまとめて溶けて消えた。
「ウラヌス!ネプチューンプルート!!」セーラームーンはウラヌスに飛びついた。「―きてくれると思ってた」
解放された四戦士も荒い息をしながら喜ぶ。「ウラヌスネプチューンプルート!」
ウラヌスはしばらくセーラームーンと抱き合っていた。―ああ そうだほんとうは ―おなじ気持ちだった みすてることなんかできない
―ずっといっしょに戦いたいと思ってた
衛は片手を覗きこむ。―そうだ 力をあわせて戦うんだ そして力が大きくなれば 不可能も可能に近づく
460: ◆P9MoonSjzo
09/02/06 21:48:54
セーラー戦士のブローチがハート型に変化した。皆は手を重ねあう。―あたしたちはセーラー戦士 ひとつになればどんな力も生み出すことができる
聖杯が現れ、セーラームーンは二段変身をした、「クライシス!!メイクアップ!!」
ネプチューンが手鏡で敵の居場所を移す。「スーパーセーラームーン!!上よ!学長室よ!」
学長室にはロウソクを手にしたカオリナイトの姿があった。部屋にはドロドロに溶けた人形が置いてある。―あれは!?あたしたちの形のロウ人形!?
「この秘術師(マグス)カオリナイトの最大の術を解いたか!!われわれのジャマはこれ以上させぬ!!」
カオリナイトは怪物のような醜い姿になり、グアッと襲いかかってきた。―ダイモーン!!
「あたしは救ってみせる!破滅の夢からこの星を!!虹色月心激(レインボー・ムーン。ハートエイク!!)」
カオリナイトは断末魔を上げて滅びた。カラン、とタイオロン・クリスタルが地に落ち、粉々に砕け散った。
―どんな迷宮に迷いこもうとも あたしは希望をすてない― 「さがすのよ!ほたるちゃんを」
―この要塞にたどりつき 秘術師カオリナイトまでふきとばしたか ―スーパーセーラームーン
―時は きた
このオメガ・エリアをわれらの聖地にするときが―!もうわれわれにおそれるものはなにもない この“幻の銀水晶”があれば―!!
ミストレス9はちびうさのブローチから銀水晶を抜きとると、なんとそのまま丸飲みしてしまった。
その瞬間、ちびうさの体がパァッと輝いた。―ちびうさ!?
●to be continued●
461:マロン名無しさん
09/02/06 23:08:18 0WLgfzNT
はるか達→ほたるを殺したい
うさぎ達→ほたるを助けたい
一見和解したように見えても、根本的な問題が解決してないから土壇場で再び決裂する気が
462:マロン名無しさん
09/02/06 23:10:22
変態はなぜ遠く離れたセーラームーンの姿が手にとるようにわかるんだ?
463:マロン名無しさん
09/02/06 23:14:43
まさかちびうさも悪人化しないだろうな。
男手を必要としないのはいつものことだがそれでいいのか未来のプリンス
464:マロン名無しさん
09/02/06 23:24:49
銀水晶はミストレス9の胃液で溶けて消えたのか?
溶けなかったとしたら取り返すためにはトイレタイムを見計らって…げふんげふん
>>263
非戦闘員同士である教授と衛のタイマン戦があったら燃える
465:マロン名無しさん
09/02/06 23:27:29
炎の武闘家(笑)は肉弾戦披露できてよかったな
それにしても蹴りを一発喰らっただけでダウンするマーズ…
466:マロン名無しさん
09/02/07 02:56:07
>>462
変態だからじゃね?w
467:マロン名無しさん
09/02/07 06:00:17
>>462
※変態はセーラームーンのスカートの中に小型カメラを仕込んでいます※
468:マロン名無しさん
09/02/07 09:32:33
内部太陽系四戦士がドロッと溶ける場面や
変態がちびうさを切り裂く場面が怖すぎる
自分が子供なら泣く
469:マロン名無しさん
09/02/07 09:35:27
>>463
ちびうさの体(器)は一応変態が守ってるから敵に乗っ取られる心配は…
…でも変態だしなあ
470:マロン名無しさん
09/02/07 13:08:52
変態「敵に乗っ取られるくらいならオレが乗っ取ってやる」
体はちびうさ!
魂は変態!
ちび変態「待たせたなセーラームーン!」
471:マロン名無しさん
09/02/07 19:08:27
>>470
バーローwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
472:マロン名無しさん
09/02/07 19:13:10
>>464
ケンシロウとヤムチャが戦ったらヤムチャに勝ち目はないだろうw
473:マロン名無しさん
09/02/07 20:13:06
>>470
頭と頭がゴッチンコして中身が入れ替わってしまうんですね、わかります
474:マロン名無しさん
09/02/08 13:38:51
でもマーキュリーの「電気は食うし…」って
つまり色んな計算機械の電気代は亜美もちだから嫌だなって事?
でも第一部でダイヤモンド割ってたよね…?
475:マロン名無しさん
09/02/08 15:42:29
>医学部なんてムリ
亜美ちゃん…あなたIQ300…
確か普通で80~100くらい、超天才のアインシュタインが180でしたよね…
476:マロン名無しさん
09/02/08 17:12:05
>>474
自分はそこ普通に読み飛ばしてて気づかんかった
亜美の使ってる計算機(?)やゴーグル、司令室のパソコン(?)等の
メンテナンスが大変て意味じゃないかな
477:マロン名無しさん
09/02/08 17:20:49
>>470
ゴクリ…そんな危険なこと…さ、させられるかよ!
478:マロン名無しさん
09/02/08 17:23:11
>作法がなってないわね
出会っていきなり蹴り飛ばす奴に言われたくねぇー
479:マロン名無しさん
09/02/08 17:24:58
>チャンスさえあればさっさとセーラー戦士をやめようと思ってた
セーラー戦士なんてバカバカシイコトはさっさとやめて……
ちょwリーダーwww
480:マロン名無しさん
09/02/08 17:28:20
プルートとネプチューン二人だけで
ウィッチーズ5を全滅させた件
タリスマン強すぎだろ
481:マロン名無しさん
09/02/08 17:31:23
>解放されたいんだうさ!ちびうさもほたるもオレが殺してやるぜ
そしてうさ!おまえもな!
プルート「やっと私たち一緒になれるのね」
482:マロン名無しさん
09/02/08 17:34:53
今更ながら気づいた
オメガ・エリアって無限洲のことか
マーキュリーいわくパワーがまるでオメガ(Ω)の形に渦巻いてるらしいから
483:マロン名無しさん
09/02/08 17:46:34
未来の地球の王の輝かしい遍歴
・変身能力を持たないただのコスプレイヤー
・夜な夜な怪盗の真似事
・女子中学生にいたづら
・悪の組織に荷担
・何の落ち度もない遠藤を殺害
・女子中学生を拉致
・幻の銀水晶強奪
・女子中学生に刺される
・なんちゃって失明詐欺
・生身で月面旅行
・タキシード・ラ・スモーキングボンバー
・熟女と不倫
・「うさこ…!かならずオレが助け出す(口だけ)」
・再び悪の組織に荷担
・近親相姦
・DV
・税金泥棒疑惑
・娘と合体←NEW!!
484:マロン名無しさん
09/02/08 17:52:44
ミストレス9がうさぎの銀水晶も飲み込んでしまったら
胃の中で2つの銀水晶が接触して世界が滅びるんじゃね?
破滅の神=ほたるの胃
485:マロン名無しさん
09/02/08 17:55:50
ちびうさが幻の銀水晶のことをほたるに喋っちゃったのが原因でこんな事態になるとは…
個人的にはNAOKOは結構伏線張るの上手いと思う
486: ◆P9MoonSjzo
09/02/08 21:42:11
Act35 無限9 「無限迷宮(ラビリンス・ムゲン)」2
カラカラと音を立てて、中身を失ったブローチが床に転げ落ちた。ミストレス9が銀水晶をごくりと飲み込んだ瞬間、すぐに変化は体じゅうに訪れた。
―おお!―力が!体の奥深くからみなぎってくる 飲みこんだとたんわたしの中にあふれかえる これが“幻の銀水晶”の力!!
“―おお!―感じる この力!タイオロン・クリスタルに近しい生命の光!ミストレス9!解放されたのか!それが「幻の銀水晶」の力か―!”
「師ファラオ90!あなたのために手に入れた力!いますぐあなたのもとへ!」ミストレス9はファラオ90のもとへワープした。
“―おお!なんという輝き!人間どもの聖体(オスティー)の何万倍もの巨大な生命エネルギー!タイオロン・クリスタルなど足元にもおよばぬ力”
ファラオ90は巨大な手を伸ばして祭壇に祀られていたタイオロン・クリスタルをへし折り、グシャッと潰してしまった。
“このわたしがふたたび力に満ちるときがきた!この星をわれらの第二の母星とするための いまこそわたしの「器化」のとき!
クククッ 「幻の銀水晶」よ!もっと!もっとパワーを!”
衛の部屋のベッドの中のちびうさの体が光輝き、衛は当惑する。「ちびうさ!?」―この光は!?なにがおこったんだ!?ちびうさの眼がカッと見開いた。
ミストレス9は更なる力を引き出そうとする。―もっと力を!もっと力の解放を――!ちびうさの体はがくがくと痙攣し始めた。「ちびうさ!?」
『―いけない!おさえなければ ―これ以上力を増大させてはダメ!力を解放させてはいけない!
“幻の銀水晶”の力 おまえなどにたやすく使わせてなるもんですか!!』聖体となったほたるは懸命に制止しようとする。
ミストレス9の額に痛みが走った。「―額が 額がわれるー!やけつくようだ!おおお……!」―だれかがわたしの中でわたしのカラダを
支配している―!わたしをおさえつけようとしている―!もうすこしのがまんだ 師ファラオ90の“器化”さえ完了すれば
こんな不都合な器などいらぬ―!こんなカラダなど食いちぎって この世界を支配してやる―!
『―そんなことはさせないわ!!』
487: ◆P9MoonSjzo
09/02/08 21:43:04
ちびうさの聖体は暗黒の中を彷徨っていた。―ここはどこ?くらくてこわいよ あたしどうしてこんなところにいるの?
―さっきからなにかがあたしを追いかけてくる!―こわい!だれか助けて!
『―ちびうさちゃん』ちびうさが振り返ってみると、そこには幻の銀水晶が浮かんでいた。―あ あたしの“幻の銀水晶”―!
―よかった これがないから不安だったんだ いつのまにか 身につけてないと いてもたってもいられなくなったの もうあたしのカラダの一部なの
『そうよ それはあなたと一心同体のあなたの心臓(ハート)のようなもの もうそれのそばをはなれたりしちゃダメ カンタンに人に見せたりしてもダメ
心にそっとしまって守って』ちびうさはふわりとした感覚に包まれる。―ママ……?―ううんママのうでの中とはちがう
―ひんやりしておおきくて―広くて とても安心する……
ちびうさをそっと抱き締めていたのはほたるだった。『―だいじょうぶ あたしが守ってあげるわ この美しく純粋な魂と“幻の銀水晶”手出しはさせない』
ほたるは決意の眼を向ける。『きっと助けてあげる』
ミストレス9は体の異変を感じた。―“幻の銀水晶”のパワーが弱まった―!!?
ちびうさの体は痙攣が止まり、手にも暖かさが戻ってきた。衛は信じられないようにちびうさを覗きこむ。
―だれかが ちびうさの魂を守ってくれている―!?
「だれもいない!」「こっちもだ!いったいやつらはどこにいるんだ!」ジュピターは焦る。「生徒たちがいなくてよかったわ」とマーキュリー。
「だけどひとっこひとりいないなんて まさかあたしたちまだ迷宮(ラビリンス)の中にいるんじゃ……」ヴィーナスが考え込む。
「建設中のままのビルがあんなに…… ―ここから三角洲と東京湾が一望できるのね」セーラームーンは不安げに窓の景色を眺める。
―まるで黒い怪物がひそんでいそうな廃墟…… 廃墟 あの廃墟のイメージ…… ―あれが未来のビジョンだなんて思いたくない―!
―姿の見えない敵デス・バスターズをはやくたおし こんな不安を感じずにすむ もとの平和をとりもどしたい―!
488: ◆P9MoonSjzo
09/02/08 21:44:26
そのためにもいっこくもはやくほたるちゃんと ちびうさの魂 そしてちびうさの“幻の銀水晶”を助け出さなければ
―セーラーサターンが目ざめるとき それじゃこの世のおわりのとき ……もとどおりの平和なんてとりもどせるんだろうか
ちびうさ……!ほたるちゃん……
マーキュリーがゴーグルを装着し、居場所を突き止めようと計算を始めるが…。
「―だめだわ 内部の構造も座標もつかめない 生命反応もなにひとつとらえられない…」
「この無限洲にはたくさんの強いパワーが集まってるわ それらが強く影響しあい この地はいま混沌としてるのよ」マーズが分析する。
ネプチューンがエレベーターの前に立った。「地下へいきましょう 地下には実験室が集中してる ダイモーンに遭遇できるかもしれないわ」
ヴィーナスが提案する。「ふたてにわかれよう あたしたちはこの56階から一階ずつ調べながら下へおりてく!
セーラームーンはウラヌスたちとエレベーターで地下へいって!」セーラームーンは一抹の不安に駆られる。―ふたてに―
「気をつけて」「あ―…」―マーズマーキュリージュピターヴィーナス……
三戦士はエレベーターに乗り込みセーラームーンを待った。「いきましょう 地下へ!」
土萌教授はなにやら実験をしながらエレベーターの階数表示を見つめ、ほくそ笑んだ。
「くくく 死刑台へのエレベーターにのったようだね 星の守護の光をもつかわいい者たち」―時は来た!長年の私の夢の結晶の晴れの舞台の時が!
わたしのワイフワーク 超生物―!人間の数百倍の頭脳と体力 ―いまの寿命の何十倍もの長命種!
それはほんのすこしの遺伝子操作と薬物投与 そしてサイボーグ化で可能だったのだ 天才であるこのわたしを追放したことを後悔するがいい
わたしが研究のためにこのオメガ・エリアを選んだのも ―そしてあの事故も すべて天が与えもうたチャンスだったのだ
489: ◆P9MoonSjzo
09/02/08 21:45:06
―あの事故のあと ほたるの体を大改造し わたしの夢の結晶「超生物」を誕生させる あの最大の実験中に
“教授!落雷が!!”“カオリくん!!”助手のカオリは雷に打たれ、その後大きな爆発が起こった。
むくりと起き上がったカオリの目はまるで別人のようにギラギラと輝いていた。その背後には異生物―ファラオ90がいたのだった。
―やつらは降臨してきた ―異界から卵をもって―
神がわたしを選んだのだ
ほたるの大改造はしそこなったが かわりにこうして わたしは卵の「器化」をおこなうチャンスを得た
教授はウイッチ―ズ5を思い浮かべる。―美しい完成体もつくりだすことができた
「そしてわが愛するダイモーンよ!われらデス・バスターズにとっては失敗作のなりそこないでも わたしの実験はおまえたちあってこそのものだよ
師自身の“器化”が完成すれば われわれは完全に存続することができる だがわたしはぜひとも“器化”をつづけてゆきたい!
わたしのような完全体をもっとふやすのだ!人間と異生物が合体した まったく新しい生命体“超生物”のわたしは発明者だ!わたしこそ神だ!」
『パパ……』高笑いする土萌教授を、部屋の隅でほたるが哀しそうに眺めていた。
●to be continued●
490:マロン名無しさん
09/02/08 22:43:10
今更だが、「ご臨終です」のあまりの展開に一瞬絶句w
491:マロン名無しさん
09/02/08 23:35:53
>>490
自分もそこ展開早すぎワロタw
アニメじゃ当然改変されるだろうな
492:マロン名無しさん
09/02/08 23:39:09 XgjRhey0
ほたる…自分だって未知の状況の中怖いだろうに、ちびうさを守ろうと頑張っていて健気だ
493:マロン名無しさん
09/02/08 23:43:52
うさぎは果たしてほたるの父を殺せるか心配
殺す殺さないでまたウラヌス達と意見割れそう
494:マロン名無しさん
09/02/08 23:47:09
ほたるは体はボロボロでも魂はこんなに強かったんだな
今までは気力だけでなんとか生きてた状態だったのかもしれん
495:マロン名無しさん
09/02/08 23:50:08
ほたるが銀水晶とちびうさを見つけ出して守ることができたのに対し、
ちびうさからはほたるの姿を見ることすら出来ないのは何故?
496:マロン名無しさん
09/02/08 23:53:42
ほたるパパ…
死ね(#^ω^)
497:マロン名無しさん
09/02/09 00:00:37
>わたしのライフワーク超生物―!
人間の数百倍の寿命と体力―いまの寿命の何十倍もの長命種!
あと七年もすればほぼ全ての地球人が約1000歳まで生きる体になるって死ったら教授は発狂するなw
プルート教えてやれよw
498:マロン名無しさん
09/02/09 00:06:10
学会を追放され何もかもを失った教授に付いてきてくれたカオリさんの末路が悲惨すぎる
雷に打たれて敵に体乗っ取っられて最後はセーラームーンに殺されて…
ちょっと誰か追悼スレ立ててきてくれ
499:マロン名無しさん
09/02/09 00:14:15
土萌教授は自ら進んで悪魔に魂を売ったのか
ほたるを大改造して超生物を誕生させるつもりだったって
まるで実験動物並みの扱いじゃないか
でもほたるが偶然の事故で死にかけるまで大改造をしなかったってことは
やっぱり少しは父親としての愛情があったために躊躇していたんだと思いたい
500:マロン名無しさん
09/02/09 00:15:55
もしかして四守護神に死亡フラグ立った?
501:マロン名無しさん
09/02/09 00:19:15
師ファラオ90の器化って誰の体を乗っ取るんだ?
土萌父?
502:マロン名無しさん
09/02/09 00:44:14
>>501
どうせまた変態が寝返るんだろ
503:マロン名無しさん
09/02/09 00:45:37
>>501
冷凍保存しておいたほたるの母の体に入るんじゃない?
504:マロン名無しさん
09/02/09 00:46:41
>>501
天王はるか
理由:男女どちらも楽しめるから
505:マロン名無しさん
09/02/09 06:57:08
>>501
大穴でセーラームーン
506:マロン名無しさん
09/02/09 09:09:20
>>501
デス・バスターズ編はちびうさがヒロインみたいな感じだからちびうさに一票
で、ちびうさの体を守ってる変態もついでに捕まって洗脳されるパターンだろ
507:マロン名無しさん
09/02/09 09:12:02
>>495
破滅の神の魂はゴキブリ並みにしぶといから
508:マロン名無しさん
09/02/09 20:01:27
つーかほたるちゃんが本気でかわいすぎる…
あんなに健気で頑張ってるなんて本当に泣けるわ
戦えないのに頑張ってちびうさを守り続けるとかすごく萌える
「他人に見せてもダメ」って諭すのがすごくかわいい
509:マロン名無しさん
09/02/09 20:02:30
×すごく萌える
○すごく燃える
の間違いね
510:マロン名無しさん
09/02/10 08:18:17
ほたるがちびうさの魂を懸命に守ってるのを知ったら
ウラヌス達も考えを改めるかもしれないな
でもそしたらセーラーサターンが目覚めて地球が滅ぶか…うーん
511:マロン名無しさん
09/02/10 08:28:20
二手に別れるのになぜ四守護神がセーラームーンと別グループになったのか謎
プリンセスを守る戦士じゃなかったのか
512:マロン名無しさん
09/02/10 18:58:05
どうせ4人一気にやられる為だろ…(´A`)
513: ◆P9MoonSjzo
09/02/10 21:43:06
Act35-2
スーパーセーラームーンと三戦士の乗ったエレベーターは静かに地下へと降りていく。「うっ」突如スーパーセーラームーンはずりずりと崩れおちていく。
「……はっ はきそう」「だいじょうぶ?セーラームーンッ」プルートが心配する。ウラヌスは腕組みをしたままくすりと笑った。
「スーパーセーラームーンも エレベーターにのれば重力にはさからえないらしいな」
……どんどんはやくなる ―まるで 底なしの ―地獄へおちてゆくみたい…… ―こわい…
「……ヴィーナスたちは だいじょうぶかな」スーパーセーラームーンがぽつりと尋ねる。ネプチューンがクスッと笑って励ましてくれた。
「ついていきたかった?彼女たちならだいじょうぶよ」「……三人は こわくないの?」
スーパーセーラームーンはおどけたように笑った。「あたしはダメ☆なんかもうすぐびびっちゃって☆ ―こんな無人のゆうれいビルや
とまらないエレベーターにとじこめられちゃったりするとコーカてきめん☆」―これから大きな敵とたたかう そう思っただけで
「―まるで ひとりぼっちみたいな気がしてきて ―こわいの」―いやな不安ばかりおしよせてくるの……
「こんなものを孤独とはいわないよ 孤独とはもっと 無限にひろがるものなんだ あたしたちのいた場所みたいに」とウラヌス。
「―おしえて ウラヌスやネプチューンやプルートがいたところはどんなところだったの?」
三人は驚いたようにこちらを見ている。やがてウラヌスが静かに口を開いた。「さびしいところさ」
―だれもいない たったひとりぼっち だれも助けてくれない孤独な場所―……
―でも どんなときでも わたしたちはかなたの美しいシルバー・ミレニアムを 美しいクイ―ンとプリンセスの姿を思いうかべた
それはわたしたちにとって ひとすじの光だった