美少女戦士セーラームーン連載中 ☆3at CSALOON
美少女戦士セーラームーン連載中 ☆3 - 暇つぶし2ch154:マロン名無しさん
09/01/14 23:05:07
>>152
アニメは原作にもないホモをやっておいて今さら百合ごときでガタガタ抜かすなw

155:マロン名無しさん
09/01/14 23:28:25
>>154
直子の逆襲だなw

疑問に思ったんだが、はるかとみちるは登校するのにはヘリ使ってんのに
なんで下校するときは歩きなんだ?

156:マロン名無しさん
09/01/14 23:59:18
ぶっちゃけその場の思いつきだけの捨て設定だからです

157:マロン名無しさん
09/01/15 01:57:43
>>155
学校帰りにデートするのが楽しみなんじゃね?

158:マロン名無しさん
09/01/15 02:11:47
>>142
デスバスターズはタウ星とかいうとこから来たっぽいな
どうも師ファラオ90(=眼鏡変人?)の器化が最終目的らしいがよくわからん
無限学園の生徒から集めた生気を吸って、
そのあとで空になった生徒達の体をバリバリ食う=師の器化とか?
まさかな……

159:マロン名無しさん
09/01/15 02:21:16
最近変態が空気だな
このままうさぎとはるかがくっ付いても驚かない

160:マロン名無しさん
09/01/15 02:31:10
朝はスケジュールが詰まってるってだけなんじゃないか?
プールはともかくレース場から無限学園までは相当距離がありそうだ

161:マロン名無しさん
09/01/15 02:33:17
新セーラー戦士ははるかの妹なのか?
それともはるかは、変身ペンみたいなので男に変身して…
元が女だとすると、うさぎへのキスやみちるとの艶めいたふいんきが…

「おだんご」ってうさぎを呼ぶと初期の変態とかぶる
マジで変態リタイアですかな

162:マロン名無しさん
09/01/15 02:45:14
>>159
プルート「うはwwチャンス到来www」

163:マロン名無しさん
09/01/15 02:50:41
>>161
逆に考えるんだ
はるかは本来は男だけど変身ペンで一時的に女になっているのかもしれん

164:マロン名無しさん
09/01/15 04:36:32
やっぱセーラー戦士ははるか本人なのかね?
女体化…

165:マロン名無しさん
09/01/15 05:09:09
>>162
なんというドロドロとした人間集団…

166:マロン名無しさん
09/01/15 06:07:08 mnnFH1NE
プルートが惚れてたのは「未来の」キングじゃね?

167:マロン名無しさん
09/01/15 11:36:20
もし土萌教授が敵でタウ星人だとすると娘のほたるちゃんもそうなのかな
ヒーリング能力持ってたのはそのため?

168:マロン名無しさん
09/01/15 19:16:43
>>163
そうか、セーラー戦士=女とは限らなくて男なら無問題!…なのか?

仮に男だとすると、現代にも扉の前にいるであろうプルートのように
昔から存在してるわけじゃなく、うさぎたちのように転生したってことか
…エンディミオンもセレニティもちゃんと男女に生まれ変わってよかったな

169: ◆P9MoonSjzo
09/01/15 21:41:48
Act29-2

土萌研究所を出たちびうさは、ブローチに手を当てて思わず笑みがこぼれる。―二人だけのヒミツ…… アミュレットかあ
―まっくらになっちゃった☆うさぎかまもちゃんにでんわしよっかな どうやって帰ろ……

すると突然轟音とともにヘリコプターが近づいてきた。ヘリコプターに乗っていたのはみちると、はるかに似た女だった。
「ちびうさぎちゃん うさぎちゃんのところに帰るならおくってあげるわ」はるかに似た女が身を乗り出した。「……だれ!?うさぎの―友だち!?」
「むこうはあたしたちを知らないかもしれないけど あたしたちは―よく知ってるわ」

「すご―い!あたしヘリコプターなんてはじめて乗ったよ!」ちびうさは機内で感動している。
「ちびうさぎちゃんはほたるちゃんと仲よしなのね」「どんなハナシしたの?」
「ナ イ シ ョ」素知らぬ顔をするちびうさにみちる達はぺースを狂わされる。「………。アミュレットのはなし したの」「アミュレット?」
「ふしぎな力で守ってくれるおまもりのことそうよぶんだって あたしもほたるちゃんもアミュレットをもってるの
おねーさんは?そーゆーのもってる?」みちるは手鏡を取り出した。「あたしはこの鏡がおまもりかな」「じゃあそれがアミュレットよ」
みちるはクスッと笑った。「あたしのこの手鏡は そんなかわいらしいものじゃないわね」
「これは タリスマンというの」「タリスマン?」

「なあに?なんの音?外がうるさいわねえ」育子ママが驚いて外に出てきた。うさぎも一緒だ。
みちる達はちびうさを月野家の前に降ろした。「ちびうさぎちゃん きょうあたしたちに会ったことも 話したことも ナイショよ」
二人はそう言い残し、ヘリコプターは再び上昇を始めた。月野家周辺はちょっとした騒ぎになっている。育子ママも口をあんぐり。


170: ◆P9MoonSjzo
09/01/15 21:42:31
「ちびうさ!?」「うさぎ!ほたるちゃんのところへいって送ってもらったの おねーさんたち うさぎをよく知ってるっていってたよ」
何も知らないちびうさは笑顔だが、ヘリコプターの入口に腰掛けてこちらを見る人物を見て、うさぎは固まった。
「おやすみ おだんごちゃんたち」はるかに似た女はそう言って微笑んだ。ヘリはそのまま何処かへ飛んでいった。
うさぎはちびうさの体を抱きよせる。「―なにを話したの?」「ほたるちゃんのことしか話さなかったよ」「ホントに?」「ホントだよ」
―あの二人―!?いったい……!?

ついにコンサート当日がやってきた。ちびうさはみちるのポスターを見て目を瞬かせる。―ヘリコプターでおくってくれたおねーさんだわ
―まちがいない!バイオリニストだったんだ
衛とちびうさはばったりうさぎ達に遭遇した。「まもちゃん…!」「よお」「ちびうさとコンサートくるなんてひとことも……」
「みちるさんにチケット二まいもらって…… 誘おうと思ったらうさもチケットもってるって」その一言にうさぎはむくれてしまう。

みちるの演奏が始まり、うさぎはうっとりと聞き惚れる。―渦巻く海流 うちよせてはきえる波 ―まるで 海の底にいるみたい……
うさぎはホールの奥の隅にはるかが立っているのに気づく。

“すばらしいわね 海王みちるの演奏”“彼女のもつあの「海の聖堂―マリン・カテドラル」という名のストラディバリ 五億円近いそうよ”

美奈子は一人でこっそり羽生美々のコンサートに潜入しようとしていた。―やっぱこれはうさぎを見習って奥の手で入りこむっきゃないでショー
―Vちゃん時代のコンパクトでv「ムーンパワー!無限学園の男子生徒にへんしーんっv」美奈子はまんまとコンサートに潜り込むのに成功した。

「ありがとう!きょうはあたしのたいせつな学園のみんなのために歌えて 美々!しあわせです!
あたしはこの無限学園もみんなも大好き 学園のためならなんでもできるわ この身をささげることも みんなもそうでしょ?
―さあみんな目をとじて ―リラックスして あたしがみんなのためにつくったこの曲を静かにきいて」


171: ◆P9MoonSjzo
09/01/15 21:43:16
美奈子を急に眠気が襲う。体が思うように動かない。「あたしと わが師ファラオ90にその身も心も ―魂も ささげて」
美奈子はふらつきながらもなんとか会場を抜け出す。―クソッ…!羽生美々!敵だわ!
「どこへいく!?」美奈子は男子学生に見つかってしまった。「ちょっとトイレに……」「コンサートの途中で席を立つことはゆるさん!」
男子学生は恐ろしい形相で美奈子の肩を掴んだ。美奈子は男子学生を蹴り倒すと、廊下に出た。

「ヴィーナス・プラネット・パワー メイクアップ!」ヴィーナスはドアを勢いよく開けて会場に乱入した。ヴィーナスはマイクを取り出す。
「愛らしい虚像と美声のウラは醜い悪の権化よ!みんな!だまされちゃダメ!」「だれ!?」「美の星金星を守護にもつ愛の戦士セーラーヴィーナス参上!」
はるかとみちるは素早く異変を感じ取った。演奏の途中だったのにも関わらずスウッと舞台の幕が下りる。
「―え!?どうしたんだ!?もうおわり?」「みちるさんひっこんじゃった」「ようすがヘンだわ」
そこへヴィーナスから通信器で連絡が入った。“うさぎ!アイドル羽生美々は敵よ!!きて!”

「みんな!目をさまして!いまならまだまにあうわ!ヴィーナス・ラブ・ミー チェ―ンッッ!」
会場にいた無限学園の生徒達は皆正気に返った。ヴィーナスは照明を落とし、マイクで呼びかける。「外へ避難するのよ早く!」

「セーラーヴィーナス!レベル40!このあたしミメットが相手よ!チャーム・バスターッ!」
「ヴィーナス・ウインク・チェーン ソード!!」ヴィーナスの攻撃に押され、ミメットはひるむ。そこへセーラームーン達が駆け付けてきた。

「くっ!!」ミメットは杖の★を口元に当てて呼びかけた。「カオリナイト!わたしに力を ダイモーンの加勢を!
「なさけないヤツめ 貴重な“卵”をうえつけた“器”ども― “器化”に成功しわが同胞となるには 時間をかけねばならぬものを
ちっ 残念だが失敗作のダイモーンとなってもらうか」水鏡の前にいたカオリナイトは高く杖を振り上げた。「めざめよ!ダイモーン・パワ―」


172: ◆P9MoonSjzo
09/01/15 21:44:07
「……ぐ グウ……」女子生徒の背中からボコボコと怪物が現れた。「グウウ……」ミメットが叫ぶ。「食い殺しておしまい!ダイモーンたちよ!」
セーラームーンはハートムーン・ロッドを掲げた。「ムーン・スパイラル・ハート・アターッック!!」
ダイモーンは奇声を上げてミンチになり、二人の女子学生の体から分離した。
それに気をとられていると、背後に潜んでいた別のダイモーンが襲いかかってきた。「タキシード仮面!セーラーちびムーン!!」ヴィーナスが叫ぶ。

「深水没(デイ―プ・サブマージ)!!」間一髪、ダイモーンは粉砕された。「おのれ!」ミメットが逆上し、力を炸裂させようと身構えた。
「天界震(ワールド・シェイキング)!!」ドオンと凄い音がして、ミメットは見るも無残な姿になって消えた。

セーラームーン達は二つのシルエットに釘付けになる。「―だれ!?」
「―海の星海王星を守護にもつ深海の戦士 ―セーラーネプチューン」
「そして ―風の星天王星を守護にもつ天空の戦士 セーラーウラヌス 参上!」
●to be continued●


173:マロン名無しさん
09/01/15 22:19:50
何気にセーラーVキックが健在で嬉しい

ところで今さらだが変態の帽子はどこに消えたのか

174:マロン名無しさん
09/01/15 23:08:50
ウラヌスとネプチューンかこいい!!!
結局はるかさんが実は女だったってことか?


175:マロン名無しさん
09/01/15 23:29:31
>>174
だとするとあの偽変態仮面は何者?

176:マロン名無しさん
09/01/15 23:32:37
ヘリの音が敵組織に聞こえなかったか気がかり
てゆーかヘリが月野家に着いたのまさか夜中じゃないよな?
自分が受験生だったらキレる

177:マロン名無しさん
09/01/15 23:38:54
・コスプレ(タキシード着用)
・うさぎにいたづら
・不法侵入
・女の子の部屋を覗く

はるかはもうみちる一筋でいいから余計なことすんなよw
このままだと第二の変態を襲名してしまうw

178:マロン名無しさん
09/01/15 23:44:57
ミメットレベル40てwレベル70いくつのユージアルで勝てなかったのにw
敵組織はもう少しよく考えるんだ

179:マロン名無しさん
09/01/16 06:41:51
敵が弱い順に出てくるのはおかしいという直子なりの反抗だろう

美奈子が男子生徒に変身したな。
はるかも同じ手を使ってると解釈していいのかな?

180:マロン名無しさん
09/01/16 09:27:34
>>177
みちる「はるかを変態なんかと一緒にしないで下さらない?」

181:マロン名無しさん
09/01/16 12:00:06
はるかが本当は女だとしたらまさかみちると…











従姉妹?

182:マロン名無しさん
09/01/16 19:51:17
>181
さてはお前アメリカ人だろう

183:マロン名無しさん
09/01/17 01:45:24
>>182
変態「私はアッー!!ロリカ人DA☆」

184:マロン名無しさん
09/01/17 01:50:04
>>168
亀だがそれは盲点だった
エンディミオンとセレニティ両方男に生まれ変わってたりしたら大惨事にw

まてよはるかは前世では男でみちると恋人だったんじゃないか?
タキシード仮面のコスプレをしたり、男に変身(?)できるのはその名残だったりして

185:マロン名無しさん
09/01/17 01:58:28
ヘリで送り届けるとかw近所迷惑でしょw苦情がくるわw
五億のストラディバリウス持ってたりとその財力はいったい……

186:マロン名無しさん
09/01/17 02:06:15
三つのタリスマンの内一つがはるか達(第三勢力?)が持っているってことは
もう一つはデスバスターズが、もう一つはセーラームーン側が知らず知らず持ってるのかもな

でもアンティーク集めてるっぽいほたるの部屋も怪しいんだよな…

187:マロン名無しさん
09/01/17 09:19:02
ほたるのアミュレット=タリスマンなのか?

188:マロン名無しさん
09/01/17 10:23:34
夜の住宅地の真ん中にヘリで行くなwww
ん?高校生がヘリのパイロットになれるものなのか?

今回、ノーマルにタキシードを着てた変態
マントなし、シルクハットなし、仮面なし、タキシードのみ
…あれ?変態ってもしかしてかっこいい?
--------------------
【URL】スレリンク(csaloon板)
【名前欄】
【メール欄】sage
【本文】↓
正雄の表紙すげー見たい
むしろ最終巻まで正雄でいいくらいだ!
--------------------
【URL】スレリンク(bobby板)
【名前欄】
【メール欄】sage
【本文】↓
期待せずに撮った昨日と先週の金ロー
まだ見てないけど、見ることなく消すかもしれないな

189:マロン名無しさん
09/01/17 13:44:10
むしろ変態イケメン設定がおまいらの記憶から数年消えてたことに笑うw

190:マロン名無しさん
09/01/17 13:46:03
>>187
カオリナイトが全く同じものを持ってたのが気になる

191:マロン名無しさん
09/01/17 13:56:56
>>188
ロリコプターがどうしたって?

192: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:45:27
Act30 無限4 SAILORURANUS 天王はるか  SAILORNEPTUNE 海王みちる

―セーラーネプチューン セーラーウラヌス―!?ヴィーナスが目を白黒させる。「―うそどういうこと!?新しい戦士なの!?知らないわ」
「知る必要はない」ウラヌスが冷たく言い放つ。―二人からなにも感じとれない なんのデータも……!

「あの手鏡は…… ―タリスマン…!」ちびムーンはネプチューンの持つ手鏡を見て思わずそう口走ってしまう。
セーラームーン達は一斉に振り向く。―タリスマン!?「―あの手鏡がタリスマンなのか!?ちびうさ!?」タキシード仮面が詰め寄る。
「また会ったわね ちびうさぎちゃん」―セーラーネプチューン!ヘリコプターにのせてくれたみちるおねーさん!?

マーズが尋ねる。「―タリスマンを集めよという不吉な夢を見せていたのは まさかあなたたち―?どういうことなのいったい……」
「夢?」ウラヌスは意外そうだった。「―そう あなたたちも感じとっているのね 不幸の予感を 破滅の危機を」
「なにか知ってるのならおしえて!……いったいこれからなにがおこるの!?」マーズが詰め寄るが、ウラヌスは冷たくあしらう。
「カンちがいしないで おまえたちといっしょに戦うつもりは ない」セーラームーンはショックを受ける。「仲間じゃ……ないの?」
「仲間だといった覚えは ない」マーキュリーが割って入る。「まって!あなたたちだってデス・バスターズを追っているんでしょ?
やつらの目的は!?なんなの!?」

倒れていた無限学園の生徒達が意識を取り戻しかけている。ネプチューンはバイオリンを取り出した。「話すことなどないわ」
バイオリンを弾き始めたネプチューンを見て、タキシード仮面ははっとする。―海王みちる!!


193: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:46:03
頭が割れるようなノイズ音に、セーラームーン達と無限学園の生徒達は苦しみ出す。タキシード仮面が遠くの二人に手を伸ばした。
「まて!きみたちが…オレたちを破滅に……導くのか?答えろ!」
「天界震(ワールド・シエイキング)!」突然の攻撃に、セーラームーン達は皆倒れてしまった。―セーラー戦士が…… 攻撃するなんて……

うさぎはベッドの上で目を覚ました。美奈子達が心配そうにうさぎを見守っている。「―ルナ……!」ルナは決心したように話し出す。
「―話していいのかわからないけど ―あの二人は 本来ならこんなところにいるはずのない戦士よ
―プルートのように 同じセーラー戦士でも役目も管轄もちがう 遠いところにいるはずの出会うことのない戦士……」
うさぎは目を見開く。―プルートのほかにもまだそんな戦士が……?

―遠く彼方でシルバー・ミレニアムを守りつづけているという ナゾにつつまれた伝説の戦士― まさかほんとうに存在してたなんて
「まさか転生していたなんて 姿をあらわすなんて なにか非常事態がおこってるんじゃ…」
亜美は考え込む。……非常事態……「―デス・バスターズの侵略のこと?それともほかになにか―!?」
―それにしたって あたしたちを攻撃するなんて……「あの二人は敵じゃないよね 仲間の戦士だよね」うさぎが迫る。
「理由も話さずあたしたちを攻撃する それは敵と同じよ」頬の傷を押さえ、美奈子が苦々しげに吐き捨てる。「これがあいさつがわりってヤツか」とまこと。

美奈子が真剣な顔つきになる。「どんな事情があろうと 仲間じゃないってはっきりいったわ またあたしたちを攻撃してくるようなら
―戦うしかないよね 二人と」うさぎは現実を受け入れられずにいた。“仲間だといった覚えはない”

帰り道、ちびうさは衛と手を繋ぎながら歩いていた。「まもちゃん あのおねーさんたちね あたしをおくってくれたよ
あたしたちと戦おうだなんて思ってないよ ゼッタイ」


194: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:46:40
うさぎとちびうさは仲良くベッドで眠ってしまった。その寝顔を横で衛が見守る。―あの二人の目的は?いったい……!?
衛はぎゅっと、眠るうさぎの手を握った。

気づくと衛は無数の瓦礫の中に立っていた。―津波!?―これは……!?なにがおこったんだ!?
衛は崩れたビルの上に立つ人物に気がついた。遠くて顔が見えない。―だれだ?―おまえが ―破滅の神 なのか?

衛とうさぎは同時に目を覚ました。しばし顔を見合わせる二人。「―まもちゃん あたしたちいま同じ夢を……!?」「いまの夢は…?」「破滅の神…?」
レイは火に向かって祈祷をしていた。―タリスマン ネプチューンのもつ鏡―!破滅をもたらす三つの魔具― ―あと二つはいったいどこに?

放課後、うさぎは一の橋公園のベンチで衛を待っていた。―あれから姿を見せない…… セーラーウラヌス ネプチューン―
不意に後ろから手で目隠しをされ、うさぎは笑顔で振り返った。「まもちゃん?」そこにいたのは、なんとはるかだった。
「もうオレの帰り道でウロチョロすんなよな とってくっちまうぞ」はるかはそのまま踵を返す。「―!まって」

「セーラーウラヌス!」はるかは無表情で振り返った。「はるかさんが―ウラヌスでしょ?同じ風のニオイがするもん
あたしたち仲間でしょ?同じセーラー戦士でしょ?どうしてなにも話してくれないの?」
「……できれば なにも知らないままもこの姿で 会っていたかった うさぎと」「はるかさん……」はるかがうさぎの顎に手をやる。
うさぎはドキドキしながら尋ねる。「……はるかさんは 男なの?それとも女なの?」はるかはコツンと額をくっ付けてきた。
「男とか女とか そんなにたいせつなコト?」二人の顔がさらに近づいていく。

「うさ!」険しい顔で衛が立っていた。はるかはうさぎをそっと開放する。「王子さま登場だ」はるかはそのまま風とともに去っていった。
ぽろぽろ泣きだしてしまったうさぎを衛が抱き締める。「―うさ どうしたんだ?なにかされたのか?あいつに」


195: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:47:40
「ううん そうじゃない ……そうじゃないの」……どうしてナミダがでるんだろう ……苦しいよ…
衛はさらに強くうさぎを抱き締めた。

「こんにちはー まもちゃんいるっ?」ちびうさがゲーセンにやってきた。「やっほvちびうさちゃん きょうはきてないよ」と元基。
「委員長のクセに“まもちゃん”“まもちゃん”ばっかいってっと クラスのみんなにバカにされっぞ ちびうさ」
「まこちゃんのいじわるーっ☆なんだー せっかく宿題てつだってもらおとおもったのにー」「宿題?」
「図工でね 粘土で好きなものつくるんだったの うまくできなくて宿題になっちゃった☆」「コレ?コーヒーカップ?」「ちがうよ!」

「コレはね “伝説の聖杯”なの」美奈子達四人は目を丸くする。「“伝説の聖杯”?ナニそれ」ダイアナが説明する。
「ネオ・クイーンセレ二ティが 若いころおもちになっていたという聖杯のことです」―危機が訪れるとふしぎな力がその聖杯からわきでて
―ネオ・クイーンセレ二ティに力をあたえ 人びとを救ったという
「あのね ママの部屋で絵を見たことがあるんだ それは宝石がいっぱいついててキラキラしてて あたしもあーゆーのほしいなってずっと思ってたの」
「ママってセーラームーンがもってたもの?」「武器かなんかに使ってたの」ちびうさとダイアナは顔を見合わせる。

「知らない ママの部屋ってホントは入っちゃいけなかったから だれにもきーたことなかったし」「あたしもルナとアルテミスにちょっときいただけです」
―ママの部屋って大きな絵や本や宝石や めずらしいものがいっぱいあったの ママもまっしろのベッドはふかふかで
―そこにねころんでいろんなものながめたっけ「よく二人で入りこんだよね ダイアナ」ポロッと、ちびうさの目から涙が零れた。
まことがちびうさの頭を撫でる。「帰りたい?」「ううん りっぱな戦士になるまで帰らないって 約束したの ママに」ちびうさは笑顔で答えた。

雨がしとしと降っている中、うさぎは衛の家に上がった。「コーヒーでいい?」ネクタイを外しながら衛が聞く。うさぎは笑顔で応えたものの…。
向かい合って座った二人の間に気まずい空気が流れる。……まもちゃんどう思ったかな あたしがはるかさんといっしょにいて


196: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:48:31
衛はそっぽを向いてテレビを見ている。―おこってる?でもでもしかたなかったんだよ だってはるかさんはセーラーウラヌスで……
「まもちゃんっ あのっ ねっ」うさぎが勇気を出して話しかけようとするが……。

「まーもちゃんvおげんかんあいてたから入ってきちゃったっっv」ちびうさの乱入に、うさぎはずっこけ、衛はコーヒーを吹きだす。
ちびうさはちょこんとうさぎの膝に乗る。(……ケンカでもしたの?)静まりかえった部屋に違和感を感じたのか、ちびうさが小声で話しかけてきた。
(ちっ ちがうわよっ)(でもまもちゃんなんかおこってない?)(や やっぱし?)(まもちゃんがおこるよーなことしたんでしょ うさぎ)(えっ?)
(たとえば うわき とかさ)ふき出しがグサリとうさぎの頭に刺さる。……うわき…… うわきってゆーのかな こーゆーの……
衛とうさぎはお互い黙ったまま物思いにふける。

「ちびうさ なんか用あってきたんじゃないのか?」衛が尋ねた。「あのね宿題てつだってほしくて」
「宿題ッッ!!やばいっっ英語の問題集!!←これでも受験生」とぼとぼと先に帰ろうとするうさぎのスカートを、ちびうさががしっと掴んだ。
「帰っちゃダメ!うさぎもいっしょにてつだって!ね?」「へ!?」

「で?なにを粘土でつくるつもりでいたんだ!?」衛が聞いてみる。「聖杯!」「聖杯?またどこでそんなこむずかしいモノを……」
「“伝説の聖杯”をつくるの!きめたの!」ちびうさは前で目を組み、涙目で目をキラキラさせる。
「せーはいつくってvおねがいまもちゃんっ」こうかはばつぐんだ!衛はあっさりと折れた。

「聖杯ってなあに?なにするもの?」うさぎが質問する。「古代から伝わる神聖な杯のこと 神聖な儀式のときにワインや聖水を入れて
それで体を清めたりする 特別な杯のことだよ。
衛が百科事典をめくると、そこには豪勢な聖杯の写真が載っていた。「あ!コレ!こーゆーのつくりたいの!そいで宝石いっぱいつけたいの!」
「へー コレが聖杯ってヤツかあ」うさぎが提案する。「ボタンやさんにうってるビーズやカラーストーンいっぱいつければ?」「うさぎナ―イスッv」


197: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:49:08
「だからってどうしてあたしがっっ」うさぎはパシリに行かされて一人文句を言うのだった。
「ただいまー アイスもかってきたよーv」買い物から戻ってくると、衛が一生懸命粘土をこねくり回していた。その姿にうさぎは思わず笑顔になる。

「わ―vちびうさ!見て見てカワイ―ッv」「ホラ!聖杯がやっとできたぞ!」「「ちびうさ……」」
うさぎと衛が同時に振り向くと、ちびうさはそしらぬ顔で気持ちよさそうに眠ってしまっていた。二人は揃ってクスッと笑う。
場の緊張はいつの間にか消えさっていた。

うさぎはうしろから衛に抱きつく。「…まもちゃん…… ごめんね はるかさんとあんなふうにいっしょにいて……」
「オレはうさを信じてるよ」ツン、と額を突かれ、うさぎは真っ赤になる。
「あたし まもちゃんとみちるさんがいっしょにいたとき すごくしっとしちゃった バカみたいだよね あれくらいのことで」

衛は屈んでうさぎと目線を合わせた。「―オレだって いっぱいやいてるよ やきもち…… あいつに
でもなんかきっとワケがあるんだよな いつもおまえになにかいいたげなカオをしてるよ あいつ
とても苦しいワケがあるんだと思う あの二人には」衛の腕の中でうさぎは表情を曇らせる。「そう そうだよね まもちゃん」
―そうなの ―あのときはるかさんの苦しさがせつなさが伝わってきて 思わずナミダがでたの
衛は目を細めると、ぎゅっとうさぎを抱き締めた。「ちびうさをおこさなきゃ いいよ」「え?」「とまってけば いいよ」

ちびうさは毛布からもぞっと顔を出し、二人の様子をちらりと見やると、布団の中でこっそりダイアナとウインクし合った。
「仲なおりしたみたいだね」「そうね」
●to be continued●


198:マロン名無しさん
09/01/17 22:04:10
はるかカッケエェェェェェェェェェ!

まもうさの邪魔するちびうさが嫌いだったが今回はGJ!

199:マロン名無しさん
09/01/17 22:23:55
今更だけど、>>188の後半は代行ミスなのでスルーお願い

>>189
え、イケメン設定覚えてた?

696 マロン名無しさん sage 2008/12/20(土) 01:26:30 ID:???
未来の地球の王の輝かしい遍歴

・変身能力を持たないただのコスプレイヤー
・夜な夜な怪盗の真似事
・女子中学生にいたづら
・悪の組織に荷担
・何の落ち度もない遠藤を殺害
・女子中学生を拉致
・幻の銀水晶強奪
・女子中学生に刺される
・なんちゃって失明詐欺
・生身で月面旅行
・熟女と不倫
・「うさこ…!かならずオレが助け出す(口だけ)」
・再び悪の組織に荷担
・近親相姦
・DV←new!!

なのに?

200:マロン名無しさん
09/01/17 22:38:50
>>199
変態は変態だってことを忘れれば超イケメン

201:マロン名無しさん
09/01/17 22:43:37
ウラヌス強杉だろ
天界震を一発放っただけでセーラームーン側(計7人)全滅とかw
本当にこのまま敵対してしまったら勝ち目はないな

202:マロン名無しさん
09/01/17 22:47:28 C1sh12Em
よく考えたら五億相当のバイオリンでジャイアンリサイタルできるネプチューンも凄いなw

203:マロン名無しさん
09/01/17 22:55:48
聖杯はセーラームーンが持つ最大最強のタリスマンとみた
あと一つはやっぱりほたるちゃんが持ってる気がするなあ

それにしてもあの粘土の聖杯は完成度高すぎて親が作ったってバレバレw

204:マロン名無しさん
09/01/17 23:05:53
>気づくと衛は無数の瓦礫の中に立っていた。―津波!?―これは……!?なにがおこったんだ!?

どう見てもネプチューンの仕業です
本当にry

205:マロン名無しさん
09/01/17 23:09:51
「また会ったわねちびうさぎちゃん」という台詞で、
バイオリンの音色でみちると確定した2人。
お約束だけど、顔を隠してるわけでもないのに
何で顔を見て分からないんだろう…

…あれー?うさぎが22歳で即位して30世紀まで変態キングと
ラブラブなのは確定してるのにますますはるかといい感じだよ?
と思ったけどそんなことはなかったね。最後で。
ていうか最後がこそばゆすぎるwww


206:マロン名無しさん
09/01/17 23:16:20
>>200がイイコト言った!

207:マロン名無しさん
09/01/17 23:18:36
ウラヌスとネプチューンがプリンセスであるうさぎを攻撃したのはクーデター?
それとも二人には別にプリンセスがいるのかな?

208:マロン名無しさん
09/01/17 23:23:08
>>205
みんな露わになった太ももに釘付けで顔なんざ見ていません

209:マロン名無しさん
09/01/17 23:59:56
>>208
と変態が言っています

210:マロン名無しさん
09/01/18 00:06:59
>>204
破滅の神=ネプチューン
というのはあり得ると思う

破滅とは日本が沈没してしまうことではないか
征服すべき地が無くなれば敵にとっても「破滅」だろう

そのことを知ったはるかは苦悩し、みちるを刺して自分も自害を…あれ?

211:マロン名無しさん
09/01/18 00:19:08
>>207
>遠く彼方でシルバー・ミレニアムを守りつづけているという ナゾにつつまれた伝説の戦士

だそうだ


でも実は月の王国のやりかたに反発するようになって
破滅の神に魂を売って地球もろとも月側の人間を消してしまおうかと
悩み苦しんでいる可能性も

212:マロン名無しさん
09/01/18 00:22:17
ネプチューンはバイオリンと手鏡両方持って戦うの大変だなw

213:マロン名無しさん
09/01/18 00:25:12
はるかのタキシード仮面コスはなんだったんだ

214:マロン名無しさん
09/01/18 00:45:20
うさぎがコーヒー飲めるのなんか意外
最後の仲直りの場面はほわんと暖かい気持ちになったよ





しかし終盤でまた洗脳されてうさぎを泣かせるのが変態クオリティ

215:マロン名無しさん
09/01/18 00:47:30
>>213
一時の気の迷い

216:マロン名無しさん
09/01/19 03:43:35 OBKkuPlM
>>214

こういう感想好きw

217:マロン名無しさん
09/01/19 03:53:08
ごめんなさい

あげちゃったorz

218:マロン名無しさん
09/01/19 12:41:13
>>213
はやくも黒歴史になりつつあるw

219: ◆P9MoonSjzo
09/01/19 21:42:22
Act30-2

校内に学力テストの結果が貼りだされている。亜美は今回も全教科満点だ。「雨が多くてゆううつね この季節は」
「ホーント 中間・学力・期末!テストばっかでゆーうつだよ~~ん」33点のテストを手にしてうさぎは暗い顔。
「テストが多くてあたりまえ!あたしたち受験生よ!」「そーでした」ずーんと打ちのめされるうさぎ。

「ね いっしょに新しくできた予備校いかない?」「亜美ちゃん そんなとこいく必要ないじゃない~ ホントスキなんだからもーっっっ」
「もしかして 無限予備校?」まことが尋ねた。「亜美ちゃんここのテストだけはいつもうけてるよな」
「まあね 予備校の生徒でいつも必ず一位をとる人がいるの どうしても追いぬけないのよ 無限学園の生徒の“美堂ゆい” 会ってみたいわ」

亜美は無限予備校を訪れた。「入学試験満点なんてだれかと思ったら あの天才少女の水野亜美さんね うちの予備校に通いたいなんて光栄だわ」
教室内はすごい熱気で満ちている。「テストで二十位以内は無限学園へ学費免除で入学できるの だからみんな必死なのよ」
亜美の前に美堂ゆいが現れ、話しかけてきた。「はじめまして水野亜美さん わたしは美堂ゆい この予備校の天才少女というところかしら
無限予備校ももちろんいいけど やっぱりわが学園のシステムにはかなわないわね
ねえ!水野さん あなたも無限学園へこない?自分の苦手な科目を好きなだけ選択でき集中的に克服できる
他校でマネのできないカリキュラム 完璧な環境 ―水野さん わが学園へ 体験入学してみない?」

「無限学園へ体験入学!?敵のワナよ!」美奈子が驚いて止める。「だいじょうぶ そんなカンタンにつかまりはしないわ」「亜美ちゃん」
「なにかあったら連絡入れるから OK?」「―わかったわ」 


220: ◆P9MoonSjzo
09/01/19 21:43:02
亜美は中等部十三階の三年サイエンスクラスに通された。そこでは美堂ゆいが亜美を待っていた。
「おまちしていたわ 水野さん」「―これは…?」「キレイでしょう?これは箱庭宇宙 わがサイエンスクラスが実験でつくったものなの タウ星系よ」
ゆいに肩を掴まれ、亜美ははっとする。―一瞬すいこまれるかと思った……

「わが学園は各学年ごと 哲学 芸能 サイエンス フィジカル そしてプロフェッショナルの五つのクラスにわかれ
各教科の教師のほかにわたしのような優秀な生徒が担当教官となり 無限学園の教義を指導しているの
―失礼 つぎの講義どうしてもはずせなくて まっていてくれるかしら」ゆいは教室を出て行った。
亜美は箱庭宇宙を遠巻きに眺める。―これはホログラムなのかしら タウ星系…… きいたことないわ

カオリナイトは天井に設置されている防犯カメラを利用し、亜美の姿を水鏡に映していた。
―水面から異常なパワーを感じる…… ―このパワー ― まさか―星の守護をもつもの ―セーラー戦士!?
「単身でのりこんできたのか」「カオリナイト サイエンスクラス 担当美堂ゆい ―このビリユイにおまかせを
レベル40のミメット レベル78のユージアルでは戦うまえから負けはあきらか
レベル202 このビリユイのシステムで セーラー戦士の“聖体(オスティー)”を手に入れてみせましょう きっと師におよろこびいただけますわ」

「セーラー戦士の“聖体”― さぞかし強いエネルギーであろうな」カオリナイトは水鏡に映る亜美の姿を眺めていたが……。
突然、水面がバシャッと荒れた。防犯カメラに亜美の投げたボールペンが刺さったのだ。

亜美は立ち入り禁止の地下実験室へと急いだ。その姿をはるかとみちるが目撃する。地下実験室は動物実験室になっていたが、奥にもう一つドアがあった。
亜美が「DANGER!」と張り紙がされているドアの上部の窓から中を覗くと、そこには「先祖返り」と称された醜い怪物が檻に閉じ込められていた。
―やっぱり ここは敵の―!?


221: ◆P9MoonSjzo
09/01/19 21:43:51
亜美は後ろから肩を掴まれた。美堂ゆいが冷たく笑う。「授業に入りましょうか 水野さん」―しまった!!
無限学園の生徒達が亜美の両腕をがっしりと捕らえた。「その授業であなたの“聖体”をいただき “器化”をしましょう」
―なに!?なんのことをいってるの?
「その“器化”とやら オレたちもとてもキョーミがあるな」なんとそこにはるかとみちるが現れた。
「とらえよ!三人ともわたしのクラスへ!」はるか達もたくさんの生徒に両腕を掴まれ、亜美ともども3年サイエンスクラスへと連れていかれてしまった。

「ちょうど演算がはじまったところよ わたしのプログラム中のナノ・ロボットが 人体から“聖体”をどんどんとりこんでゆくの
わたしのシステムを通して わが師ファラオ90に“聖体”をささげ のこった空の体をわが同胞に“器”としてささげる!なんと光栄なこと!」
亜美がバッと腕を振りほどいた。亜美は走りながら通信器でうさぎ達に連絡を入れた。「無限学園はやっぱり 敵!デス・バスターズがあやつってるわ!」

亜美はそのまま勢いよく窓の外へ飛び降りた。「ばかな!ここは十三階だぞ!」「マーキュリー・プラネット・パワー メイクアップ!!」
マーキュリーは無事に真下のプールへと落ちた。隙を見てみちるも腕を振りほどき、はるかも群がる生徒を蹴りあげた。「にがすな 追え!!」
騒ぎを聞いてスーツ姿のカオリナイトがやってきた。「なにを大さわぎしているの!?」「学長!」
「たいせつな“器”をにがすことはゆるさぬ!セーラー戦士ともどもかならず!とらえよ!」「はっ!」

はるかとみちるは木の上で身を潜めていた。「もう学園にはいられないな」「そうね」「よけいなことを してくれたな」

「水の星水星を守護にもつ知の戦士セーラーマーキュリー 参上!」
「天才少女の正体はおまえかセーラーマーキュリー!レベル202このビリユイが相手よ!!」「マーキュリー・アクア・ミラージュ!!」
ビリユイはなんとか持ちこたえた。「モザイク・バスタ―!!」マーキュリーの体に無数の細かい何かがパリパリとくっ付いた。



222: ◆P9MoonSjzo
09/01/19 21:44:29
「うふふ痛いかい?このビリユイのプログラムから抽出した目に見えないナノ・マシンが おまえのカラダにくいこみ分解しようとしてるのさ
あとにのこるはおまえの美しい魂“聖体”だけ!」―カラダが動かない……!いや……っ!
「さあわが師に!セーラー戦士のその強く美しい“聖体”をささげるのよ!あはははっ」

「マーキュリー!」セーラームーン達が駆け付けてきた。「ダイモーン!ゆけ!」ビリユイが複数の怪物―ダイモーンをけしかけてきた。
「ネオ・クイーンセレ二ティよ わが杖(ロッド)ハートムーン・ロッドに力を!」

突然、はるかとみちるがスッと現れた。「ウラヌス・プラネット・パワー」「ネプチューン・プラネット・パワー」「「メイクアップ!!」」
「わが魔具タリスマン 汝の御力示したまえ われを保護せよ!宇宙剣乱風(スペース・ソードブラスター)!!」
ウラヌスの攻撃により、ビリユイとダイモーンたちは一掃された。ナノ・マシンから解放されたマーキュリーはドサリと倒れ込む。

マーズは目をみはる。―セーラーウラヌスの宇宙の剣(スペース・ソード)!?―あれが ―二つ目の魔具(タリスマン)!?
「まって!ウラヌス!ネプチューン!」去っていく二人に、セーラームーンが呼びかける。―助けてくれたの!?あたしたちを……

KO大学理学部。元基が顔を赤くしてレイカを誘っている。「レイカさーん きょうみんなで飲みにいこうっていってるんだけど」
「ごめーん古幡くん きょう鉱物研あるの」「そっかあ」元基はがっかり。―あら となりのオンボロ研究室 だれかがつかうのね
「助手さんですか?」白衣の女性にレイカが話しかけた。「いえ学生です理学部の こちらの研究室のおてつだいをさせていただくことになって」
「あたしも理学部よ となりでときどき鉱物研やってるの 二年の西村レイカ よろしくね」
「理学部一年 基礎物理学科理論物理学専攻 冥王せつなです よろしく」
●to be continued●


223:マロン名無しさん
09/01/19 21:57:42
>はるかとみちるは木の上で身を潜めていた
変身したマーキュリーはともかく
この2人は生身で飛び降りて平気なのか?

224:マロン名無しさん
09/01/19 21:59:44
なんか敵はホイホイ倒されていくなあ…。
レベル上がっているのに

結局魔具はなんなんだか

225:マロン名無しさん
09/01/19 23:12:29
>冥王せつなです よろしく
門番は猫に任せてきたのか

226:マロン名無しさん
09/01/19 23:42:31
プルートキター(゚Д゚)
物理学専攻ってらしいなw
ふるちゃん兄さんが実は慶○ボーイだったことに驚いたのはナイショだ

227:マロン名無しさん
09/01/19 23:47:14
冥王せつなって名前、神秘的で好きかも
意味はおいといて

228:マロン名無しさん
09/01/19 23:52:05
参謀であるはずの亜美が真っ先に敵陣に攻めいったのには驚いた
意外と行動的なんだな

はるかとみちるは亜美のせいでこれ以上潜入捜査出来ないってこぼしてたが
亜美の姿を見て見ぬふりすればよかっただけの話だよな

229:マロン名無しさん
09/01/19 23:54:53
>>223
はるかはまことを力で負かしてたくらいだし四守護神より身体能力高いんじゃね?
みちるは知らんけど

230:マロン名無しさん
09/01/20 00:48:27
亜美は敵に正体バレちゃったけどいいのか?
っていうかなんではるかとみちるは亜美がセーラー戦士ってこと知ってるんだ?
そもそもあれでバレるのなら、今まで敵にはるか達がセーラー戦士だとバレなかったのが不思議なんだが

231:マロン名無しさん
09/01/20 00:50:08
>>224
今回はマーキュリー一人じゃヤバかったっぽいけどな

232:マロン名無しさん
09/01/20 00:52:00
>だいじょうぶ そんなカンタンにつかまりはしないわ

つブラックムーン編

233:マロン名無しさん
09/01/20 04:43:38
カオリナイト学長だったんか…

234:マロン名無しさん
09/01/20 09:50:32
>>224
そもそもレベルってなんなんだろう…

235:マロン名無しさん
09/01/20 09:52:42
>>225
ネコでも十分に務まる仕事というわけか

236:マロン名無しさん
09/01/20 09:54:15
なあ…防犯カメラにボールペンって刺さるもんなの?
いや、亜美かっこよかったけどさ

237:マロン名無しさん
09/01/20 19:06:09
>>223
敵の目が亜美に向いてるうちに
二人で優雅にエレベーター乗ってたりして

238:マロン名無しさん
09/01/20 19:08:45
「だめよ!」「キケンだわ!」ばっかり言ってる亜美が
今回は一人で暴走したのが面白かった

239:マロン名無しさん
09/01/20 19:10:30
>>234
十分間にできる腹筋の数

240:マロン名無しさん
09/01/20 19:17:47
今回のまとめ

水星無双~はるみち巻き添え編~
帰ってきた冥王星
変態レギュラー枠没収

241:マロン名無しさん
09/01/20 23:37:08
亜美アッサリ捕まったりせずに、もっと活躍して欲しかったな。

242: ◆P9MoonSjzo
09/01/21 21:46:58
Act31 無限4 SAILORPLUTO 冥王せつな

「うーむ…… たしかにこの一帯異常なデータはでているが ちょっと飛躍しすぎじゃないか?冥王 空間がゆがんでいるなんて」
「そうですね ―わたしどうしてそんなこと思いついたのかしら なんとなく…… ふっとそんな気がして」
二人はじっとパソコンの画面を眺める。「わからんな ここの空間のデータは ほんとうにふしぎなピークを描いている この形はいったい……」

「せつな!」研究室にレイカと元基がやってきた。「レイカさん」「おそくまでたいへんね まだかかりそうなの?夕ごはんいっしょに食べにいかない?」
「ごめんなさい 先生とさっき食べちゃった」「なあんだあ☆」研究室にはたくさんの観葉植物が置かれている。
「すごいなあ ミドリがこんなにいっぱい まこちゃんが見たらよろこびそうだな」「だれよ古幡くん まこちゃんて!」レイカが詰め寄る。
「ゲーセンによくくる子だよ 十番中学の子 植物がとっても好きな子なんだ やだな~~っ」「ふうう~~ん いーけどっ」
「あっ じゃ せつなちゃん またねっ」機嫌を損ねたレイカに連れられ、元基は研究室を後にした。

「ねっキレイな子でしょ?冥王せつなちゃん きっとウチの大学イチよ」電車の中でレイカが笑顔で話し掛ける。
「うん!ホントに!おとなっぽくてユーガで 知的美人ってカンジだよなっ」赤くなる元基の耳を、レイカが思いっきり引っ張った。
「いててっ 彼女なんの研究てつだってんの?あの先生たしか反重力の研究でアメリカの“フィジカル・レビューレターズ”にのったよな」
「うーん 二人してあの三角洲のあたりの空間がヘンだとかいって 環境をいっしょうけんめい調べてるわよ」窓の外には噂の三角洲が見える。

「レイカさん 三角洲へごはん食べにいこーよ あそこおシャレなビルやレストランたくさんできたんだよ」
三角洲を見つめるレイカに寒気が走る。「レイカさん?」「あ…… ねえべつの場所にしない?」「なんで?」
「だって…… 見て三角洲のほう ヘンな黒い雲があんなに…… ちょっとこわいわ」「ははっ レイカさんはこわがりだなー きっと雨雲だよ」
「このごろヘンな天気ばっかりね 梅雨はちっとも明けないし」


243: ◆P9MoonSjzo
09/01/21 21:47:41
土萌研究所の研究室で、土萌教授がなにやら実験をしている。巨大な瓶のような装置の中で、小動物が苦しみながら先祖返りの怪物に変身した。
土萌教授は舌打ちをする。「またなりそこないのダイモーンに変化したか」カオリナイトが声を掛けた。「教授 そろそろコンタクトの時間ですわ」

“―おお 命の源タイオロン・クリスタルの光が弱まっていく とろけるような人間どもの聖体(オスティー)をもっともっと集めよ まだまだたりぬ”
跪いたカオリナイトが詫びる。「もうしわけございません師(マスター)ファラオ90 つぎまでには必ずや大量の“聖体”をここへ」

“―いま この世界でわれらが活動する唯一の手段 「器化」は進んでいるであろうな”
同じく跪いた土萌教授が答えた。「“聖体”をぬきとった人間のカラダに卵をうえつけ器化を試みていますが このところ異物がジャマを
実験でも90%が先祖返りとなる すべてをわれらのような完全体とするにはまだ時間が…… それに貴重な完全体も異物セーラー戦士がつぎつぎ破滅を」
“異物セーラー戦士 星の守護をもつものどもか 一刻も早く!消去せよ!すべてこのわたしが力をとりもどし 「器化」を行うまでのしんぼうだ
この地をわれらの第二の母星とするのだ ジャマはさせぬ……!”
「必ずや!星の守護をもつものセーラー戦士!一刻もはやく消去を!」カオリナイトが誓う。

“―セーラームーン… ダイモーンどもを一瞬にして消し去るあの強烈な光 なんという輝き!あれはセーラームーンの「聖体」なのか!?
人間どもの聖体などくらべものにならぬあのパワー われらが命の源― タイオロン・クリスタルと同じ輝き!
―だが 破滅を導く不吉な光がそのそばに見えかくれする…… 星の守護の光の中に めざめのときは近い―”
カオリナイトは師の言葉に耳を傾ける。―破滅を導く光 ―三つの魔具(タリスマン)のことか 星の守護の光の中に!?
“セーラームーンのあの輝き ―あの無限の力を一刻も早く手に入れよ われらの復活のために!われらに近づく破滅など消し去るのだ!
われらの手でセーラー戦士とこの星の人間どもを破滅に導くのだ ククク……“


244: ◆P9MoonSjzo
09/01/21 21:48:51
「師は異物セーラー戦士があらわれてからきげんがいいと見える」喉の奥で笑う教授の後ろ姿を、カオリナイトは苦々しい思いで見つめる。
―わたしの苦労も知らずにかってなことを セーラー戦士のあのパワーの秘密も 破滅を導くタリスマンの正体も
わたしの水鏡ではまったくつかめぬというに…… セーラー戦士…… やっかいなやつらめ……!

「カオリナイト」「師が望んでおられる“聖体”を大量に手に入れねばならぬ」「学園ではフィジカル(体力)クラス担当 植物園もまかされてましたわ
ビリユイのような中途ハンパがあたしはいちばんキライですの レベル404 このテルルが極上の聖体を手に入れましょう
師ご所望のセーラー戦士の聖体を!そしてタイオロン・クリスタルに近しい力を手に入れてみせますわ!」

港区立十番小学校で、先生が笑顔で授業をしている。「みんな!廊下に展示したこのあいだの図工のねん土細工は ほかのクラスのみんなや先生がたにも
とっても好評でした 展示がおわった自分の作品 みんな手もとにもどったかな ―さて!今週の目標は“たいせつな人におくりものをしよう”です みんなが作った作品を大切な人にプレゼントしましょう
たとえばお父さんお母さん親友に日ごろのカンシャをこめてね」
ちびうさは目を丸くする。―そっかあせっかく作ったのに“伝説の聖杯”だれかにプレゼントしなきゃなんないのかぁ

桃子はちょうど母の誕生日なのでプレゼントにするようだ。九助がゴン!と自分の作品をちびうさの机に置いた。
「ちびうさ!やる!」桃子が感嘆の声を上げる。「セーラームーンのペン立てだ!すごーい九助器用ッ!」
「どうしてあたしにくれるの?」ちびうさにじっと見つめられ、九助は頬を赤くして狼狽する。 
「おまえのこと悪友ってみとめてるしな 友だちのしるしだよ」―友だちのしるし……

「……あたしは ほたるちゃんにあげよっかな」「ほたるちゃん?最近知りあった無限学園のセンパイって人?」桃子が尋ねる。
「そう!あのね すっごくキレイで神秘的な人なの!」「…ふ ふーん」桃子と九助はちょっぴり嫉妬しているようだ。


245:マロン名無しさん
09/01/21 21:50:52
“六年の土萌さんよ カバンもってるわ また早退?”“カラダ弱いんでしょ?あの人って一年中長そでにタイツでしょ”
“なんかクライ人だよね いつもうつろーなカオしてて”“変わりものって有名だよ”“あたりまえだよ 父親が変わりものの教授なんだから”
“あの人友だちっていないんじゃない?”

ほたるはドサッと鞄を落とし、ふらつきながら地べたに座り込んでしまった。開いた鞄の中から飛び出たペンケースを、ある女子生徒がわざと踏みつけた。
「あーらごめんなさい土萌ほたる先輩 ひろうのてつだいましょうか?」後ろで他の女子生徒がくすくす笑っている。
ほたるは下を向いて黙っている。「―…」「土萌先輩?」ほたるはペンケースを拾い上げると、恐ろしい表情で、それを片手で握り潰した。
女子生徒達はぎょっとする。「なっ…なに!?カンペンをにぎりつぶしたわよ!?」
「あの人があんなカオしてニラむなんて…」―まるで 別人みたいだった……!?

うさぎが学校で雨を見ながらぼんやりしている。「元気ないなあうさぎ 恋わずらいってよーなカオしちゃって」まことがふざけてうさぎの頭を叩く。
「そんなんじゃ……ないもん」もしかして…と、まことの頭の中に×印の付いた衛の顔とハート印の付いたはるかの顔が浮かび上がる。
「……あたし はるかさんとみちるさんに 会いたい 二人の住んでるとこさがしだそうよ 二人に会って話がしたいの
同じセーラー戦士なのに どうしてこんなケンカしてるみたいな状態つづけなくちゃいけないのか 会ってききたいの!」

そのときチャイムが鳴りだし、まことと亜美は我に返る。「あ いけねっ部活でなきゃ」「きゃっ あたしもっ」
うさぎはそんな二人の様子にカチンときて、しまいには泣きだしてしまった。「二人とも……つめたい…」
「なるようにしかならないさ うさぎ」「あたしたちはいまできることを とりあえずしたほうがいいわ」まことと亜美が慰める。
「うさぎちゃん補習があったんじゃなかった?」フキダシがうさぎの頭に直撃し、うさぎはとぼとぼと去っていった。


246:マロン名無しさん
09/01/21 21:53:30
園芸部で、まことが後輩の男子生徒と一緒に植物の世話をしている。「まこちゃん先輩がきてから 花だんも温室も新しい品種ふえましたよね
花もかならずさくようになったし」「そっかあ?」「まこちゃん先輩の好きな花ってなんですか?」
「さざんかだよ」まことは自分の世界に入ってしまう。―さざんかといえば…… やだなあ思い出しちゃう 先輩のこと……

「まこちゃん先輩の部屋って植物だらけってホントなんですか?」「うん でも最近みんな元気ないんだよな 観葉植物も花たちも
きゅうに暑かったりさむかったり ヘンな天気がつづいてるせいかな」「おすいえば知ってますか?いますっごいはやってる観葉植物 テルルン」
「テルルン?なんだそりゃ」「水をやらなくても育つんです 空気中の水をすいとって育つって木 いま大人気なんですよ
無限植物園にいっぱい売ってましたよ あそこめずらしい植物がいっぱいあるんです 広いし こんど部でいきましょーよ」「……ふーん」

司令室で、亜美が語る。「―思ったとおり 無限学園は敵デス・バスターズが巣くってたわね」
「敵のアジトになってるかもしれないわけか 学園の経営者がすでに敵とか?」美奈子が考え込む。「土萌教授?うーん」
「どの程度の人たちが敵に洗脳されてるかわからなかったけど 無限学園は表むきはふつうの学園よ ふつうの生徒もいる いまのままじゃ手は出せないわ」
「ぐずぐずしてるとこのまま勢力を拡大されるおそれもあるわね」とレイ。「ブラック・ムーンのときみたいに
知らないうちに人びとのあいだにどんどん敵がおくりこまれふえてくワケか そりゃーヤバイわね!」と美奈子。

ルナとアルテミスはモニターとにらめっこしている。「―三角洲のあたりって まえからそうだったけど 異常なエネルギー値がでてるのよね
とくに無限洲のあたり なんのデータをとってもおかしな値ばかり…… 敵がなにをしてるのか……不安だわ」


247:マロン名無しさん
09/01/21 21:55:28
うさぎは一人でパソコンを使って調べていた。「土萌教授かあ なーんかうさんくさいカオしてるじゃないのっ
遺伝子工学教授 無限洲オーナー 土萌研究所 無限学園代表 へえ ムスメがひとりいるって!」
“土萌ほたる 無限学園初等部6年 199X年1月6日生 AB型”―土萌ほたる?この子はまえにちびうさと助けたあのフシギな子ほたるちゃん?
―え―!?ちびうさってばほたるちゃんと仲よくなったっていってたよね 家にも遊びにいったことあるって だいじょうぶなのっ!?

うさぎ達は雨の中帰路に着いたが、「テルルン入荷」の張り紙を見て、まことがフラワーショップMAMIANAの前で立ち止まった。
―これだわ 水がなくても育つ植物テルルン 無限植物園からでまわってるのか?
「それね いますごく売れてる木よ ラクですよー お水いっさいあげなくていーの 一週間でとてもキレイなピンクの花つけますよ」
まことは店員に勧められるままテルルンの鉢植えを購入した。「まこちゃんホントに植物好きなのねー」「ちょっと気になるんだよコレ 見たことない品種だし」

うさぎが家に帰ると、ちびうさが靴を履いてどこかへ出かけようとしていた。「あれっ?ちびうさどこいくの?」「ほたるちゃんち」
「!!あたしもいっしょにいく!」「え―っ!?」「だってあんた!この雨の中 外もうまっくらよ!いっしょにいくわよ!」

ちびうさは土萌研究所に勝手に上がりこんだ。「ちょ ちょっとちびうさっ こんなかってに入っちゃってアンタッッ」
「だってインターホン見つかんないし こんにちはー」二人の背後にスッとカオリナイトが現れ、二人を睨みつけた。
「この研究所になんの用?不法侵入者のおふたりさん」うさぎとちびうさは固まってしまう。
「その人たちはあたしのお客さまよ カオリさん!」「ほたるちゃん!」カオリナイトは探るような目で睨んだ。―めずらしいわね あの子に客なんて

ほたるは二人を自分の部屋に通し、お茶を出してくれた。「どうしたの?きょうはおふたりであたしになんの用かしら」
ちびうさが切りだした。「あのね 学校の図工でこれ作ったの ほたるちゃんにプレゼントしようと思って」何も聞いてなかったうさぎはびっくり。


248:マロン名無しさん
09/01/21 21:56:43
「あ~~~っ ちびうさっっあんたそれはっっ あたしとまもちゃんがあーんなに苦労して作った“聖杯”!!」
「今週“たいせつな人におくちものをしよう”週間なの あたしの友だちはママにあげたけど あたしはなんとなく
友だちのしるしに ほたるちゃんにプレゼントするのがいーかなーと思って」「ふーん あんたそれまもちゃんにプレゼントしなくていーの?」
「だって うさぎとまもちゃん両方にてつだってもらって まもちゃんだけにあげたら不公平じゃん」

「ちびうさちゃん たいせつな人に作ってもらったんでしょう?それはあたしがもつべきものじゃないわ
あなたたちの手もとにおいておかなくちゃ ありがとうちびうさちゃん」―すいこまれそうな黒く深い目…… ―まるでなんでも知っていそうな……

うさぎはトイレを借りに部屋から出て行った。ほたるは突然がくりと膝をつく。「ほたるちゃん!?」
―発作の回数が多くなってる ―だれかがアタマの中でよぶ声がする…… きょうも学園でこんなふうに気が遠くなって そのあとの記憶が……
「ほたるちゃん!?」ほたるの目が妖しく輝いた。ほたるはスッとちびうさのブローチに触れた。ちびうさはドキッとする。
「ああ…… ちびうさちゃんのアミュレットにふれていると 気分がどんどんよくなる 力がわいてくるわ」「ホント?」
「あたしのアミュレットの何百倍ものパワーだわ これはなに?なんの力なの?」「―“幻の銀水晶”よ」
「ま ぼろ し の  ぎ  ん ずい し ょ う…」

「ほたるちゃん?」ほたるははっと正気に返った。―なに!?いまのは!?―いまむしょうにちびうさちゃんのアミュレットがほしくなった……
―どうして!? ―いま まるで あたしの中にだれかが…… しゃべったみたいだった

カオリナイトがドアの影でこっそり聞き耳を立てていた。―“幻の銀水晶”―?
●to be continued●



249:マロン名無しさん
09/01/21 22:22:57 Fi7gNSDC
えっほたるちゃん敵なの?
なかなかの良キャラだと思うんだけど

250:マロン名無しさん
09/01/22 01:05:56
♪ さざん~かのやぁあ~ど~~

251:マロン名無しさん
09/01/22 02:07:34
まこちゃんの好きな花っててっきり薔薇かと思ってた
さざんかってどんな花?植木鉢で手軽に育てやすいとか?
誰か園芸に詳しい人おせーて

252:マロン名無しさん
09/01/22 02:20:43
ちびうさとほたるちゃんの絡み大好きだわ。

253:マロン名無しさん
09/01/22 02:21:49
教授は洗脳されてるのか?敵にほたるを人質に取られでもしたらこっちは手も足も出ないな
はやいとこ月野家で保護すべきだと思うんだが

254:マロン名無しさん
09/01/22 02:24:59
>さざんかといえば…やだなあ思い出しちゃう先輩のこと……

まことの番外編サザンカ・メモリーマダー?

255:マロン名無しさん
09/01/22 02:27:40
変態が完全にフェイドアウトした件

256:マロン名無しさん
09/01/22 02:39:39
プルートがちゃん付けされてるのなんか違和感

それにしても元基はセーラー戦士遭遇率恐ろしく高いなw
まるで元基が引き寄せてるみたいだw

元基視点の番外編あったら面白そうだ

257:マロン名無しさん
09/01/22 09:22:41
>>255
うさぎ「変態?だれそれ?」

258:マロン名無しさん
09/01/22 10:01:28
>>252
ナカーマ
自分はちびうさあまり好きじゃないけど
ほたるちゃんとの友情はいいね
応援したくなる

259:マロン名無しさん
09/01/22 14:59:35
>>251
園芸に詳しくないけど山茶花は椿をもすこし花びら多くして一見ピンクの薔薇みたいにみえる冬の花だよ。
でも木に咲く花だから育てやすくはないと思うよ、どっちかっていや盆栽にでもなるんじゃないか?

でもまこちゃんのピアスは間違いなく薔薇なんだよね。

260:マロン名無しさん
09/01/22 19:26:28
>>259
サンクス
まこちゃんの部屋の中に置いてあるのかと思ったけど聞くかぎり無理そうだね

先輩に恋してたころは薔薇のピアスじゃなくさざんかのピアスしてたりしてw
…そんなマニアックなアクセサリー売ってないか

261:マロン名無しさん
09/01/23 18:26:36
教授が作ったのって女ばっかなのかワロタwローゼンと良い勝負だw

ほたるは二重人格か??

262:マロン名無しさん
09/01/23 19:37:52
まさかほたるも教授が作ったダイモーンってオチじゃないだろうな((((゜д゜;))))

263:マロン名無しさん
09/01/23 20:25:45
>>262
あの二重人格のシーンを見ると、その可能性はありそうだよね。
そうするとダイモーンになったほたるとちびうさが戦うという展開もありえるのか?
嫌だなあ。

264: ◆P9MoonSjzo
09/01/23 21:41:25
Act31-2

うさぎは土萌研究所の化粧室で手を洗った。―この研究所のすぐウラが無限学園か
化粧室を出たうさぎは廊下を歩きながら辺りをきょろきょろ見回す。―ここにも亜美ちゃんがいってたような動物実験室がゼッタイあるはずだわ
―ほたるちゃんを助けたとき 怪物はこの研究所からあらわれたんだもん しかしこの研究所 ナンの研究してんのかしら

突然背後から肩に手を置かれ、うさぎはひやりとする。「なにをさがしているんだね?」教授に尋ねられ、うさぎは狼狽する。
「あっ あっ ええ~~とっっ ほ ほ ほたるちゃんの部屋さがしてまよっちゃってっって」「ああ ほたるのお友だちですか」
教授はうさぎを連れてほたるの部屋にやってきた。「ほたる」「パパ」「検診の時間だよ」その言葉にほたるははっとする。
「あっ じゃあ あたしたちこれでっ」うさぎとちびうさはほたるに笑顔で手を振り、研究所を出て行った。
うさぎはぞっとする。―あれが土萌教授 氷みたいなかたくて冷たい手だった まるで人間の手じゃないみたいな……

帰り道、ちびうさは街の人ごみの中にプルートとよく似た人を見つけて目を奪われる。―あれは……
「ちびうさ?」うさぎに声をかけられてちびうさは我に返る。ちびうさはドキドキが止まらない。―まさか…
―まさか…… こんなとこ歩いてるワケないのに……

美奈子はまことの家に遊びに来ていた。「わ~~ まこちゃんちすっごくひさしぶり!」「またグリーンがふえた?」
「でもみんなイマイチ元気なくて 雨がつづいたせいかな」買ってきたテルルンの鉢植えには“品種改良 照野留々 無限学園責任者”の文字が。
まことは大きく欠伸をする。「……なんかねむくなっちゃった」「そうね なんかつかれて……」


265: ◆P9MoonSjzo
09/01/23 21:42:11
……いいニオイがする……“まこちゃん”……息苦しい……“まこちゃん”……だれ?“花がさいたよ……”…二梃木(にちょうぎ)センパイ……?
「まこちゃんてば」美奈子に体を揺すられ、まことは目を覚ました。なんだみなちゃんかとまことはちょっとがっかり。
「まこちゃん見て!コレ!」なんと寝てる間にテルルンがもう蕾をつけていた。周りの観葉植物はみんなしおれてしまっている。
まことが取りだした包丁でテルルンを思いっ切りぶった切ると、テルルンの残骸から妖気が立ち上った。―これは―!?

うさぎとちびうさが無限洲駅入り口にある地図を眺めている。「ふーん 三角洲って 三つのうめたて地がこんなふうにつながってるのね」
うさぎはなんだか切なくなる。―天王洲 海王洲…… はるかさん みちるさんの名字とおんなじ……
そこへまこと達四人が走ってくるのに出くわした。「うさぎ!?ちびうさ!?」「まこちゃん!みんな!どうしたの?どこいくの?」「無限植物園!敵だ!」
そのときうさぎは人ごみの中に私服のはるかとみちるの姿を見つけた。「はるかさん!みちるさん!?」
二人はうさぎに気づくと、走って逃げていった。「まって!」まことの制止も聞かず、うさぎもその後を追って走っていった。

はるかは天王洲コンドミニマムタワーの中へと消えた。……天王洲でいちばん大きなビル…… おんなじ港区に…… こんな近くに住んでたんだ……
1127号室のはるかの部屋のドアの前で、うさぎは立ち尽くす。鍵のかかったドアの裏では、はるかが背を向けてもたれかかっていた。
「はるかさん?―おんなじセーラー戦士なのに どうしていっしょに戦えないの?」うさぎの目から涙が零れる。―どうしてなにもいってくれないの?
まこと達も心配して後を追ってきていた。「うさぎ…… あたしたちがいましなくちゃいけないことは 敵の手がひろがるのをくい止めることだよ な?」

うさぎ達は無限洲へと赴いた。「―無限洲 ここはいつも風が強いな」「―ここへくると カラダがピリピリするわ」と美奈子。
「―ただならぬ妖気―!このまえよりずっと強い!」レイは戦慄する。


266: ◆P9MoonSjzo
09/01/23 21:42:49
無限植物園はまるでジャングルのように緑が生い茂っているところだった。「見て!人がたおれてるわ!」―一面のピンクの花―!
―このあまい毒の香り テルルンの花!?「力がぬけてく……!」「うっ」うさぎ達の足もとがふらつく。
「―うふふ なんて極上の生命エネルギー」「おまえは!?」まことが睨みつける。「星の守護をもつものセーラー戦士みずから
くらいついてくるなんて なんてラッキーv」―うふふ テルルンはこのテルルの分身 生命エネルギーをすいとり美しくさく花
―人間の生命エネルギーの塊“聖体(オスティー)をとりこんだこの花をささげれば 師(マスター)もよろこんで
あたしをカオリナイトと同じ秘術師(マグス)としてむかせてくださるわ!

KO大学理学部の研究室ではテルルンが美しく花を咲かせていた。その横で白衣のせつなが倒れている。「―う……」
海王洲コンドミニマムタワー1306室の自室にいたみちると、天王洲の自室にいたはるかは、同時になにかを感じ取った。
―だれかがくるしんでる ―だれ?わたしたちにとても近い者― ―わたしたちの 仲間―!?

せつなは苦しみ、呻き、救いを求めるように必死で手を伸ばした。―くるしい…… 力がどんどんなくなってゆく……
―たすけて…… ―だれか わたしはこのまま死ぬの!?―いいえまだ死ねない―
―思い出して わたしが生まれてきた意味を 生まれかわってきた意味を
せつなの額にプルートの印が浮かび上がった。はるかとみちるにもそれぞれ守護星のマークが浮かび上がり、なんと二人は瞬時にせつなのもとへ飛ばされた。

―時は きたれり―

ザアッと葉が舞い踊り、路地を歩いていた衛ははっとする。―なんだ これは!?―いま どこかで なにかがめざめた!?


267: ◆P9MoonSjzo
09/01/23 21:44:18
うさぎが叫ぶ。「みんな!変身よ!」「ムーン・コズミックパワー」「ムーン・プリズムパワー」「「「「「「メイクアップ!!」」」」」」
「愛と正義の星 月を守護にもつ神秘の戦士セーラームーン」「そしてセーラーちびムーン参上!」
「正体を現したね!星の守護をもつものセーラー戦士たち!レベル404このテルルが その聖体
そしてタイオロン・クリスタルに近しいその力もらったわ!おまえたちのカラダなぞこなごなにして肥料につかってやる!マンドラゴラバスター!!」
「ジュピター・ココナッツサイクロン!」ジュピターの攻撃を受け、テルルはひるむ。「ムーン・スパイラル・ハート・アタ―ッック!!」

ところがテルルはセーラームーンの攻撃を受け止めてしまった。「うふふ なんと極上のパワー!どうした これしきの攻撃か!」
―!?そんな!!―まよっていてはダメ あたしは全力を出して目のまえの敵をたおさなきゃ でも……ウラヌス ネプチューン―!

ちびムーンはショックを受ける。―セーラームーン… あたしも力がほしい!武器がほしい!
―セーラームーンを助けていっしょに戦いたい!ママ―!!
ちびムーンが強くそう願うと、ふっとルナPが現れ、ロッドに姿を変えた。―これがあたしのロッド?ムーン・ロッド……!?
―フシギ きょうのあたし 力がでてくるよ いままでとはちがう 「ピンク・シュガー・ハートアターッック!」
ところがテルルは怪物に変身し、全力でちびムーンに向かってきた。「ちびムーン!」タキシード仮面が叫ぶ。

「破滅喘鳴(デッド・スクリーム)!!」間一髪、テルルは粉砕された。セーラーちびムーン始め、皆が技の主を凝視する。
―その低い声…… ―その技は……

なんとあのセーラープルートが、ウラヌスネプチューンとともに現れたのだった。
●to be continued●



268:マロン名無しさん
09/01/23 21:49:41
せつなを見る限り、セーラー戦士だと自覚していなさそうなんだが…
仲間になる前の亜美たちみたいな
どういうことだ?ずっと前から扉の番人をしていて、今回は
何かの理由で扉の前を離れたわけじゃないのか?
それともまさか…プルートじゃないのか?

269:マロン名無しさん
09/01/23 21:54:51
実はセーラーポパイなんだよ

270:マロン名無しさん
09/01/23 22:00:27
>>268
「生まれ変わってきた」って言ってるけど、まさか死んだプルートが過去へ転生してきたとか?
でも三十世紀より未来へならともかく、過去へ転生ってできるのか?

271:マロン名無しさん
09/01/23 22:27:23 VR1So2ut
時間をねじまげる力

ネオ・クイーンセレニティ>>>>>>>>>>>>>>>>>>時空の戦士セーラープルート

272:マロン名無しさん
09/01/23 23:14:47
>>270
それは自分も疑問に思った
過去に戻ってやり直す、ってことなのかな
ってか未来のプルートはもう存在しないってこと?

273:マロン名無しさん
09/01/24 00:58:18
プルートは時間がない場所出身なんじゃないのか?
それならどこの時代に繋がっていてもおかしくないが。

274:マロン名無しさん
09/01/24 01:30:46
すると三十世紀の時空の扉は千年後の冥王せつなが守ってるのか?
わからん

275:マロン名無しさん
09/01/24 01:33:03
今更だが敵の技はみんな○○バスターなんだな
だからデス・バスターズなのか?w

276:マロン名無しさん
09/01/24 01:40:50
エンディミオン×ベリル
クンツァイト×ヴィーナス
デマンド×クイーン
海堂さん×レイ
二梃木先輩×まこと
東先輩×美奈子
変態王×プルート

失恋話ないのは亜美だけか?

277:マロン名無しさん
09/01/24 01:45:34
プルートはパレスでの永遠のやすらかな眠りを約束されたんじゃなかったのか
クイーン出てきて説明しろよ

278:マロン名無しさん
09/01/24 01:51:33
はるかを追っかけて自宅まで突き止めたうさぎw
よい子のみんなはまねしないでね!

279:マロン名無しさん
09/01/24 01:54:19
包丁で植木鉢真っ二つにしたまこちゃんにワロタ
もうジュピターの武器は包丁でいいよwww

280:マロン名無しさん
09/01/24 02:00:46
>>272
実は、扉の番人としてのプルートと、
ウラヌス達と一緒に戦う戦士としてのプルートと、
二人に分裂したんじゃね?
DBのピッコロさんみたいに

281:マロン名無しさん
09/01/24 02:04:06
>>278
変態「さすが俺の嫁」

282:マロン名無しさん
09/01/24 02:25:52
>>272
実はプルートこそ二重人格
戦士の記憶を持たない冥王せつなと
あらゆる時代を見聞きしたセーラープルートが同居している

283:マロン名無しさん
09/01/24 02:33:07
>>270
魔族大覚醒ですね、わかります

284:マロン名無しさん
09/01/24 02:36:01
>>268
痴呆症

285:マロン名無しさん
09/01/24 02:40:02
>>270
ネオ・クイーンセレニティによってタブーが廃止されたんじゃね?
で、時間を巻き戻して過去に行く途中、その反動で一時記憶が飛んだとか

286:マロン名無しさん
09/01/24 02:43:19
(パワーアップして)生まれ変わった私!
っていう比喩の可能性もあるぞ
まだ未来から転生してきたとは限らないんじゃね

287:マロン名無しさん
09/01/24 03:27:44
デス・バスターズだっけ?今回の敵は何気にすごいよな
セーラー戦士の正体やすやすと見破ってるし
タイマンばかりじゃなくてちゃんと作戦練れば善戦できると思うんだが

288:マロン名無しさん
09/01/24 03:34:10
>破滅喘鳴(デッド・スクリーム)!!

>破滅

>破滅


プルートが噂の破滅の神なのか……?
時間そのものを消してしまうとか?

289:マロン名無しさん
09/01/24 06:29:19
土萠……

290:マロン名無しさん
09/01/24 08:29:50
うさぎや亜美と同じように地球が一つの国だった頃から
現在に生まれ変わって、
皆の寿命が延びてから扉の管理人になって、30世紀に繋がるのかも。
しかし、回想でネオクイーンセレニティが
幼いプルートに役目を言い渡すシーンと矛盾するか・・・。

291:マロン名無しさん
09/01/24 10:13:07
はるかのスピードにまかれなかったうさぎもすごくね?

292:マロン名無しさん
09/01/24 12:50:07
>>291
確かに
うさぎがはるかではなくみちるを追いかけていたなら追いつけた気もする

293:マロン名無しさん
09/01/24 13:31:39
最近のうさぎ

はるか>>>みちる>ほたる>ちびうさ>美奈子達4人>>元基>なる・海野>>>>>変態

294:マロン名無しさん
09/01/24 13:56:51
>>287
黒月もセーラー戦士側は情報掴めないわ相手に気づかないわだったが
セーラー戦士を見つけて先制攻撃してる。セーラー戦士たち超後手後手。
何で一気に潰さないのかは…さすがに野暮なツッコミかも。

クイーンが力業でプルートを過去に転生→「プーが生きてる世界」が発生→
過去プーが年取れば普通に30世紀にもプーは存在するので
だから時空の扉の前に今もプーはいる(出現、発生)という理屈では?

295:マロン名無しさん
09/01/25 00:14:37
なんだかウラヌスが前面に出てくるようになってから
男はるかがいなくなってしまった…

296:マロン名無しさん
09/01/25 09:00:37
>>295
とりあえず今月号のはるかの胸のでかさには驚いた
結局あの変態コスプレはなんだったのか…

297:マロン名無しさん
09/01/25 16:34:21
ついにちびムーンにロッド出現!これで敵を撃退…できない!
それがセラムンクオリティ

298:マロン名無しさん
09/01/25 17:18:16
ルナP涙目

299:マロン名無しさん
09/01/25 21:22:35
今まで武器も技もなく参加してたのかちびムーン…
つまり 格 好 だ け

300: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:46:49
≪ちびうさ絵日記≫ 
七夕にご用心! (「るんるん」1994年7月号掲載)

今日6月30日はうさぎとちびうさの誕生日だ。みんなに祝福されて二人は満面の笑顔。今回のまこと作のケーキはとびきり出来がいいようだ。
「これであんたも901歳だっけ」うさぎがにやにや笑う。「ちがうもんっ902歳だもんっ」
美奈子達がプレゼントした服を着ていたちびうさは、似合うと褒められて嬉しそうだ。うさぎも彼女たちから星のブレスレットを貰ってにっこり。
「ちびうさちゃん あたしからはね絵本 ちびうさちゃん本スキでしょ?星座の伝説の本なの」「ももちゃんありがとう―v」

続いて衛がウインクしながら小さな箱を取り出した。「ちびうさ お誕生日おめでと オレからのプレゼント」
「セーラームーンの腕時計 オッシャレーッv」ちびうさは大感激。「まもちゃんオモチャ屋へ買いにいったの?エライじゃん」美奈子が冷やかす。
衛いわく、昨日オモチャ屋の前を通ったとき、フードで顔を隠した売り子に呼び止められたのだという。

“カッコイイ おにーさんおにーさんvもしかして女のコへのプレゼントさがしてるの?”“ええまあ…”“いいのがあるわよv”

美奈子達は大ブーイング。「あっやし~~いっ しんじらんないっそんなの買うなんてっ☆」「でもちゃんとした時計だったしちびうさ好きそーだったからっ」
「まもちゃんっ あたしへのプレゼントはっ??ティファニーのペンダントがい~~っ」うさぎが泣きつく。「見にいくヒマがなかったんだよ」
「わあっvちびうさちゃん この時計 中がロケットになってるよ!」桃子が歓声を上げる。「ロケット?」
「知らないの?ココにね好きなヒトの写真入れるのv」「へーっv」うさぎは衛の腕をがしっと掴み牽制する。
「あんたまもちゃんの写真いれるつもりでしょっっ まもちゃんはあたしのよっ」


301: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:47:27
区立十番小学校にちびうさが元気に登校すると、腕時計をした桃子が話しかけてきた。
「見て見てvあたしも買っちゃったの!」「あ!セーラームーンのロケット時計!」「なんかいま人気みたいよコレ みんなも買ったんだって!」
みんなも持ってるなんてちょっと残念、とちびうさは内心思ってしまうのだった。

「やだ!みかってばその時計に九助の写真入れてるの?」「だって好きなんだもんっ」「あんな女のコをイジメるよーなヤツどこがいーの」
思わずムキになる桃子。「ももは?だれの写真?」「三井不動くんよvエへへッつv」「カッコイイもんね―v」
「すっごいおっきな不動産会社の社長のムスコでしょ?将来有望よねーっv」「ちびうさちゃんは?だれの写真入れてるの?」
「ナ・イ・ショ・だよ~~んっv(もちろんまもちゃんっv)」

短冊のたくさん付いた笹を持ってきゃっきゃとはしゃぐちびうさ達は、無限学園の女子学生の制服を着たはるかとみちるにばったり出くわした。
「ちびうさ!」「はるかおねーちゃん みちるおねーちゃん」「もしかしてそれ七夕の笹?」
「そvもうすぐ七夕でしょ?ガッコでみんなでたんざくに願いごとかいたの」ところが短冊を読んだはるか達はドン引き。
「ゲゲッ☆ナニコレ オトコのことばっかし」「えーだって」「あたしたちはやくカレシほしーもんv」

「もし そこゆくあなたがた 七夕の伝説を知ってる?」フードで顔を隠した怪しげな女が一行のもとに近づいてきた。
「牽牛との新婚生活を満喫したばかりに天帝のいかりをかい 夫とひきさかれ 一年に一度しか会うのをゆるされなくなった
美しくもはかないはた織りの娘織女の伝説―」ところが桃子達は予想外に冷めていた。「しんっじられないよねーっ
一年に一度しか会えなくてがまんできるなんて」「あたしならそばにいてくれるべつのヒトさがしてのりかえちゃうなっ」思わず女はずっこける。
「そいえばあたしー一組のさとーくんと五組の五味くん両方に告白されてーまよってるんだーv」
「五味クンにしなよ!あの人んちでっかいビルいくつももってる地主だよ!」ちっちかごろのガキはっっ、と大人三人は呆れ顔。


302: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:48:00
「やっぱ男はそばにいてくれて財力のあるヤツよっ」そう力説する桃子を見てちびうさも引き気味だ。
はるかがふと隣を見ると、いつの間にかさっきの女は消えていた。「なんだったんだ?いまのあやしげなオバサンは」

「あらみんな カワイイ時計してるのね」みちるがおそろいのセーラームーンの腕時計に気が付いた。
「いーでしょーvセーラームーンの腕時計なの」「ロケットになってるんだよ いまはやってるのv」カワイイトコもあるじゃない、とみちるはくすりと笑う。

その様子を物陰から見ていた九助は悪態をつく。「けっ なーにが男は財力よ だ 男は体力だよっ!」
「でも九助さん ケッコンを考えると やはし体力がなくなったときモノをいうのは財力では……いててっ」「うるせーぞぐりっ!かえるぞ!」
二人はさっきの女が出店で腕時計を売っているのに気づいた。「アレちびうさちゃんたちももってましたね はやってるんですね」
「あんなババアが道ばたで売ってんの?へんなの!」腕時計を買ってはしゃぐ女の子達を眺め、売り子の三人の女達はほくそ笑んだ。

「“七夕”“織女と牽牛の伝説”」ダイアナが星と星座の伝説の本を読んでいる。
“天帝の娘織女はとてもはた織りが好きで毎日はた織りばかり 見かねた天帝は天の川のむこう岸の牛飼い牽牛と結婚させました
二人は結婚したとたん遊んでばかり 仕事をなまけてばかり 天帝はおこって二人をひきはなし 年に一度七月七日の夜だけ会うことをゆるしました”

レイがちびうさに教える。「七月七日ってね いつもまだ梅雨で雨の日が多いのよ ことしも雨で 二人はまた会えないんじゃないかしら」
ここで亜美の天文教室開講。「織女とはこと座のぺガのこと 光度0.1等 全天で四ばんめにあかるい星よ 中国ではぺガとすぐ北東にある
ゼータとイプシロンで織女三星ともよんでいるの 牽牛はわし座のアルタイルのこと光度は0.9等 二つとも夏の夜空高くに見える星よ
二つの星は十六光年もはなれてるの」
「十六光年もはなれてるの!?とおい~~☆」ちびうさびっくり。「そんなに遠くて一年も会わずにおたがいガマンできるのかしら」ダイアナが呟く。



303: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:48:32
「えっ(°Д°)?」今度は亜美先生が驚く番。「電話とかしてんのかな まいにちナニしてるか気になるよね」
「おたがいのコト信じられなくなるキョリよね」「えっえっ(°Д°;;)」「やっぱえんきょりレンアイってダメだと思うなあ」溜息をつくちびうさ&ダイアナ。
「ちっ ちびうさちゃんっ ダイアナちゃんっ でもコレ伝説だからっ ねっ」亜美とレイは懸命に弁解に回るのであった。

深夜、ちびうさが眠っていると、枕元に置いてあった腕時計の蓋が突然開いた。“七月七日 12時 イチノハシ公園 集合せよ”
「集合セヨ 集合セヨ」ちびうさはぶつぶつ呟きながら、まるで夢遊病者のようにふらふらと部屋を出て行こうとした。
「スモール・レディ!?どうしたの!?目をさましてっ!!」ダイアナが思いきり腕に噛みつき、ちびうさは正気に返った。
「この腕時計見てたら気が遠くなったのよ~~ ダイアナ!ヘンよこの時計!」「とにかく一の橋公園へいってみましょ!スモール・レディ!!」

一の橋公園では、売り子をしていた三人の女がたくさんの少女達を扇動していた。
「これからは女ひとりで生きる時代 手に職をもち 女も自立して仕事に生きましょう!」フードを被った女が呼びかける。
「オトコなんて信用できなーいっ」「お―っっ」「男なんていらないぞーっ」「お―っ」
ちびうさは仰天する。「なっなんなのっあのおばさんっっ みんな洗脳されてるわ!!」―もしかして敵!?
「スモール・レディ変身よ!」「わかってる!」「ムーン・プリズムパワ― メイクア―ッップ!!」

「オトコなんていなくても生きていけーるっ!」「ちょお―っとまったっ!!女のコの味方 愛とセーギのセーラー服美少女戦士セーラーちびムーン参上!
おばさんっまちがってるわよ!男の人がいなきゃ子孫はふえないもん 女だけじゃ生きてけないわよ!」ちびムーンがそう指摘するが……。
「うるさいわね!このアタシ!」女はバッと体を覆っていた布を脱ぎ捨てた。「女の子の味方いま人気のセーラームーンがゆーんだからまちがいないのよ!」
なんと女はセーラームーンの衣装を着こんでいたのだった。―ええ!?セーラームーン!?うっそお!?


304: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:49:04
「そーよそーよ!」「セーラームーンのいうことにまちがいはないわ!」女の子達を味方につけ、コスプレ女は高笑いをする。
「うそよっっっ!セ ー ラ ー ム ー ン は そ ん な お デ ブ さ ん な 足し て な い も ん っ っ 」たぷたぷの太ももをした女は大ショック。

「うっうっ そんなハッキリいわなくてもっ」女はがくりと膝を付き、瞬時に古来の姫装束姿に変わった。
「そうよ アタシは織女七夕の化身 毎日はたを織るためにすわりっぱなしで 夫には会えず たのしみはテレビとたべることだけ
いつのまにかこんなに太っちゃったのよ」「織女さまあ」大泣きする織女を、取り巻きの女二人が慰める。

「アタシは化粧をしないとこんなカオだし セーラームーンのよーなハデな顔があこがれだったのよ」化粧が落ちた織女の顔はなんともシンプルだった。
「ある年 夫にスッピンを見られて以来 なんかあの人つめたいし 毎年七夕は雨 今夜もこんなにくもってきっと雨よ
雨だと天の川も増水して会いにいけないし あたしに会いたくなくてあの人が雨をふらせてるのよっ どーしてあたしばっかり不幸なの~~っ」

「そーそー オトコなんてけっきょく若くてキレイな子が好きなのよ」「牽牛さまもきっと若いキャピキャピギャルと会ってるにきまってますわ」
取り巻きの女二人が唆す。「男なんて信用できないわ」「エンキョリレンアイなんてまじめで損をするのは女ばかり」
「だから織女さまははた織りと食べる楽しみにせいを出していればよいですわ」「そのあいだにあたしたちがこうして地球の若い子の」
「ピチピチエナジーをいただいちゃうわっv」「そしていつかぷっくり太った織女さまのエナジーもv」

ダイアナがふと気が付いた。「思い出したわ あんたたちはマーキュリーのいってた織女三星のゼータとイプシロン!?あんたたちのしわざね!」
「ゆるさな~~い!ピンク・シュガー・ハートアタ~~ッック!」ゼータとイプシロンの化身はあっけなく消されてしまった。
雲が切れて、美しい三日月が顔を出した。泣いていた織女はすっと空に昇っていく。そこでは牽牛が織女を迎えにきてくれていた。
「織女!」「牽牛!」「オレたち三千年めの夫婦だろ?信じておくれ キライになるワケないじゃないか」


305: ◆P9MoonSjzo
09/01/25 21:50:40
牽牛がキラキラしたオーラを出しながらそう言うが、織女はじとーっと牽牛を睨みつける。
「電話しても留守電ばっかし いそがしいなんていいわけでしょ!ちゃんと仕事しておカネためてるのっ!?遊び歩いてんじゃないのっ!?」
「いや~~っっ かんがえすぎだよ~~っ」ぽかんと成り行きを見守っているちびムーンに、牽牛はちらりと好奇の目を向ける。
「そりゃ レンアイするなら 若くて!!かわいくて 足の細い女のコのほうがいっけど」びったんっ☆織女のビンタが牽牛の顔面に炸裂した。
ひりひりと腫れた顔で牽牛は笑顔を作った。「女房はしっかりものがいちばんv」

その夜、ちびうさは衛の写真を抱えて眠りについた。

『7月7日 くもりのちはれ
きょうは七夕。しゅくじょとけんぎゅうが一年にいちどあう日。ふたりとも16光年もはなれてていろんなコトもあるけどケンカしないで長つづきしてね。
でもあたしは好きな人はまいんちそばにいるほーがいいけどね。おわり。』

「へええーっ まもちゃんのくれたあのセーラームーンの腕時計が妖魔のしわざだったの?あんたひとりで倒したなんてエライじゃんっ」
うさぎの首元に輝く、衛の贈ったペンダントをちびうさは黙ってじろじろ見ている。
「ごめんっちびうさっ ほんとーに!わるかった!まさか妖魔のしわざなんて夢にも思わなかったんだよっっ」必死で頭を下げる衛。
ちびうさはそんな衛を横目でちらりと見る。「……じゃあさ もっかい誕生日プレゼント買ってくれる?」
「もちろん!なんでもほしいもの買ってやるよ」「ホント!?」ちびうさはころりと態度を豹変させ、満面の笑顔になった。
「あたしあたし パールとゴールドのペンダントがほしいっっvヴァン・クリのうさぎのペンダントなのお!!財力のあるまもちゃんダイスキ―ッッv」
衛、撃沈。うさぎもショック。「あんたあたしより高いモノねだったわね~~っっ」

●The End●



306:マロン名無しさん
09/01/25 23:27:09
あんなあからさまに怪しいやつを敵を見抜けないとは…ますます立場ないな変態

307:マロン名無しさん
09/01/25 23:47:59 wvlzeaqC
変態(金銭的に)終了のお知らせ

308:マロン名無しさん
09/01/25 23:53:44
「もう学園にはいられないな」とか言ってたはるかが
無限学園の、しかも女子生徒の制服を来てるw
これは読者を喜ばせようとしてるのか悲しませようとしてるのか…

309:マロン名無しさん
09/01/26 00:01:37
>>299
ロッドを手に入れる前のちびムーンは今回のコスプレ織姫と大差なかったわけだw

310:マロン名無しさん
09/01/26 00:13:28
ちびうさのオバサン並みの図々しさに吹いた
さすが902年も生きてるだけのことはあるな

311:マロン名無しさん
09/01/26 00:18:03
ゼータとイプシロンはネメシス同様に星ごと消されたのだろうか((((゜д゜;))))

312:マロン名無しさん
09/01/26 00:24:21
>ゲゲッ☆ナニコレ オトコのことばっかし

はるかさんは男には興味ないんですね、わかります

313:マロン名無しさん
09/01/26 00:28:17
>>308
直子「サービスサービスぅ」

314:マロン名無しさん
09/01/26 00:39:34
はるか登場当初と同一人物だとはもう思えないな

315:マロン名無しさん
09/01/26 01:24:32
直子先生
はやくはるかの性別の謎を明らかにしてください><

316:マロン名無しさん
09/01/26 01:28:34
一年前に掲載されたちびうさ日記と比べると、ちびうさも成長したよね
当初はももちゃん達のこと、お節介でウザい☆みたいに言ってたのに
今ではすっかり親友だもんね

317:マロン名無しさん
09/01/26 01:38:45
>>311
さよなら琴座(つд`)
そういえば某聖闘士漫画って琴座の戦士いたっけ?
いたらなんかかわいそう…

318:マロン名無しさん
09/01/26 02:05:01
途中までてっきりセーラー織姫とセーラー彦星の話かと

セーラーネメシスがいなかったように、
セーラー戦士は月+水金地火木土天海冥にしか存在しないのかもな

319:マロン名無しさん
09/01/26 02:09:56
このスレ最近はるかの話がよく出るな
それにひきかえ変態…おまえ…話題にも登らなくなったらおしまいだぞ

320:マロン名無しさん
09/01/26 02:15:39
パールとゴールドのアクセサリーをねだる小学生…先行き不安すぎる
っていうか衛はバイトしてる素振りもないのにどっから生活費を捻出してるんだ?
同じくまこともはるかもみちるも金の出どころが謎すぎるんだが

321:マロン名無しさん
09/01/26 12:55:22
衛も地球の王子だから。地球人からの税金だったりして(笑)

322:マロン名無しさん
09/01/26 20:54:16
>>317
ハーデス編に琴座のオルフェってのが出てきた。
琴座の神話通り+追加話だったけど…

323:マロン名無しさん
09/01/26 22:44:01
うさぎとちびうさは蟹座だから☆矢の世界に迷い込んだら弱体化しそうだな…なんか

>>322
変態とうさぎの夢に出てきた「破壊の神」=ハーデスだったりしてw

324:マロン名無しさん
09/01/26 22:48:04
>>321
ちょwww税金で愛人に贈り物するとかどこの悪徳役人だよwww
だれか仕置人呼んでこいw

325:マロン名無しさん
09/01/27 09:52:44
未来の地球の王の輝かしい遍歴

・変身能力を持たないただのコスプレイヤー
・夜な夜な怪盗の真似事
・女子中学生にいたづら
・悪の組織に荷担
・何の落ち度もない遠藤を殺害
・女子中学生を拉致
・幻の銀水晶強奪
・女子中学生に刺される
・なんちゃって失明詐欺
・生身で月面旅行
・熟女と不倫
・「うさこ…!かならずオレが助け出す(口だけ)」
・再び悪の組織に荷担
・近親相姦
・DV
・税金泥棒(疑惑)←NEW!!

326:マロン名無しさん
09/01/27 10:35:50
直子はなんでわざわざうさぎとちびうさの誕生日を同じにしたんだろ

327:マロン名無しさん
09/01/27 10:39:11
一の橋公園って何気にすごいよな
未来人が降ってくるわ織姫彦星が降臨するわ

328:マロン名無しさん
09/01/27 11:21:04
>すわりっぱなしで
>たのしみはテレビとたべることだけ
いつのまにかこんなに太っちゃったのよ

NA☆O☆KOのことか――!!!

329:マロン名無しさん
09/01/27 18:28:21
>>327
あと七年したら取り壊されてクリスタルパレスが建てられます

330:マロン名無しさん
09/01/27 18:32:21
>>326
月の王国のクイーンはある決められた日に代々子供を…生むわけないか

331: ◆P9MoonSjzo
09/01/27 21:43:37
Act32 無限6 3戦士

「プルート!!」信じられない思いで、ちびムーンはプルートに走り寄った。プルートは優しく微笑みながら、そんなちびムーンをぎゅっと抱き締めた。
「―プルート!ホンモノなの!?プルートなの!?」ちびムーンの目から涙が溢れる。
「スモール・レディ ―いいえセーラーちびムーン わたしはあなたの美しき母君 ―偉大なるネオ・クイーンセレ二ティの力を借り
転生してきたのです ―重大なる使命のために」「―重大な使命?」―なんだか いままでのプルートとはちがう もっと強くて もっと大きな……

突然、セーラームーンはセレ二ティのドレス姿にふわりと早変わりした。額に煌々と輝く月の刻印を見て、
ウラヌス達三人は一瞬眩しそうに目を細めた後、畏まってセレ二ティの前に跪いた。

「―はじめまして われらが新しき女王となるおかた プリンセス・セレ二ティ」
「外部太陽系 風の星 天王星 を守護にもつ 天空の戦士セーラーウラヌス」「同じく外部太陽系 海の星海王星を守護にもつセーラーネプチューン」
「―そして 冥界の星冥王星を守護にもつセーラープルート」「外部太陽系われら三戦士―参上!」

「わがプリンセス わたしたちの無礼の数々どんな償いもする覚悟はできております ―ですが すべてあなたとこの星を守るため どうかおゆるしを」
プルートは語る。「―われらもまた太古の昔から 遠く宇宙からの侵入者と戦う戦士として はるかかなたでシルバー・ミレニアムを守ってきました
―プリンセスが そしてシルバー・ミレニアムがこうしてまたこの世によみがえり わたしたちもまた あなたがたと同様 転生を約束された者となり
この星に新たに目ざめることとなった ―しかし遅すぎたようです わたしたちが完全な覚醒をし 危機を感じとったときには
すでにやつらは侵入していました ―深く静かに あの要塞に巣くっていたのです 今回の敵の侵入は見のがしてしまった わたしたちのミスです」


332: ◆P9MoonSjzo
09/01/27 21:44:19
「デス・バスターズは やつらはどこから…?」ヴィーナスの発言にネプチューンが反応する。「デス・バスターズ?彼らは自分たちをそう呼んでいるの?
―やつらは異空間からこの星を侵略しようとやってきた異星人よ」「―タウ星系 ―そういってたわ やつらはそこから?」とマーキュリー。
「―そう 遠い時空から この地の巨大な力(パワー)にひかれて ね」プルートは長いロッドの先端の珠を外し、じっと見つめる。
「―この無限洲のエリアは不思議な力を秘めた巨大な気(オーラ)につつまれてるわ やつらはたぶんそれにひきよせられてきたんでしょう」

「故意か偶然か― ここの時空にねじれが発生しています やつらはそこから侵入したらしい はやく時空のねじれを消してしまわなければ
この星はどんどん侵略されてしまう」ウラヌスが深刻な顔をして呟いた。「―そして “あいつ”を倒さなければ この星は破滅に追いこまれる―!」
「あいつ?」「―わたしたちがたおすべき 最大の敵―」ウラヌスは続ける。「―生徒をよそおって やっと無限学園に入りこみ
あと少しというところだったのに だれかさんたちにジャマされて学園にいられなくなるなんてね」「はるか!」ネプチューンがたしなめる。

「あなたたちまでまきこんで申しわけないと思ってるわ」「だって!あたしたち同じ仲間の戦士じゃない!ね?」セレ二ティが訴えかける。
「でも今度の敵デス・バスターズは わたしたちがカタをつけねばならぬ相手 手だしは無用よ」
「あたしたちだっててつだうわ!」ヴィーナスがそう主張するが…。

「ジャマだ」「なっ……!」ウラヌスの一言に四守護神は息を飲む。「あなたたちにはムリなことだわ」とネプチューン。
「そんな!いままでだって戦ってきたわ!あたしたちだってセーラー戦士よ!」セレ二ティが必死に訴えかける。
「いままでとはちがう!デス・バスターズが真にどんな姿形をし どんな侵略をすすめてるかもまったくナゾだ」
「―それに最大の敵を倒すことは あなたたちにはできない これは あたしたちの管轄よ」


333: ◆P9MoonSjzo
09/01/27 21:45:28
セレ二ティは途方に暮れてしまう。―そんな……!「―手助けさえもできないの?」
「プリンセス わたしたちは時間をムダにせず 円滑に使命をはたさなければならない」とネプチューン。
「なんだよ!それじゃまるであたしたちが足をひっぱってるみたいじゃないか!」それまで黙っていたジュピターが頭にきて思わず文句を言った。
ウラヌスが大声で言い返す。「学園を去ったわたしたちをかぎつけて 敵はねらってくるかもしれないんだ!そんなに危険なめにあいたいのか!?」

「わたしたちはあのコンドミニマムに住み 無限洲を常に監視してる 失敗はしない ―そ うかならずわたしたちの手で“あいつ”を―」
黙って哀しげな眼を向けるセレ二ティを見て、ウラヌスは顔を曇らせた。「……そんな顔をしないでプリンセス
―あなたを混乱させるつもりなんかなかった」ネプチューンがそっとウラヌスの腕を取った。
「プリンセス ウラヌスは男でもあり女でもある どちらの性もどちらの強さもあわせもつ戦士なのです」
「―わたしたち三人は あなたたちにはない特殊な力をもつ より強い力も より強いアイテムも わたしたちは授けられているのです」

「わたしたちにまかせて」「―まて」タキシード仮面が口を開いた。「“最大の敵”とはどんなやつなんだ?それほど強大な敵なのか?」「プリンス」
「きみたちのもつ より強いアイテムとは 破滅を導く三つのタリスマンのことか?」マーズも一緒に尋ねる。
「ずっと不吉なお告げがでてたわ タリスマンを集めてはいけない と あなたたちの武器タリスマンとはいったいなに!?―あなたたちの使命は…」
「―わたしたちのもつタリスマンと わたしたちの使命は 最大の敵 ―“破滅の神”をほうむり去ること」―破滅の神―!?

朝が来て、ルナは今日も朝刊を読んでいた。無限学園の記事と一緒に、土萌教授の顔写真も載っている
「“―無限学園あいつぐ生徒の行方不明 ―問われる責任”“無限植物園で死体!園は閉鎖 湾岸開発はストップ”か」
―つぎはどうでる?デス・バスターズ ―そしてウラヌスネプチューンプルートどうするつもりなの?
―“破滅の神”そいつの正体はいったいなんなの―!?


334: ◆P9MoonSjzo
09/01/27 21:46:00
続いて謙之パパがバサリと新聞を開いた。「お このマッドサイエンティストがまた世間を騒がしてるのか」
「パパ 知ってんの?そのヒト!」マグカップを持ったうさぎが尋ねる。「世界的に有名な遺伝子工学の教授だったんだよ 七 八年まえくらいは
でもたしかいきすぎた研究を発表して 学会を追放されたんだよ」謙之パパは雑誌編集者なので、本人が言うにはなんでも知っているらしい。

司令室で、衛がパソコンを操作している。「どこをさがしても土萌教授の過去のデータがなくてね やっと学会関連のネットにアクセスして見つけたんだ」

『土萌創一 SOUICHI TOMOE  ライフワーク―「超生物」 ―いきすぎた動物実験 遺伝子操作をくり返し 6年まえに学会追放処分
―その実験ノウハウを企業に売り 無限地区を買い占める ―二年後 無限地区のビル建設中の大火災で 妻 螢子(32)死亡 娘 ほたる(8)重体
―その後 教授は表舞台から姿を消す』

ルナが切り出す。「ねえちびうさ あなたにほたるちゃんのようすをうかがっててほしいの あたしたちは戦士として敵地をさぐり
敵の正体をつかみ抹殺しなければならない 敵の侵略は潜行してるわ なんとしてもとめなければ ―土萌教授はやはりあやしいと思うわ
危険でつらい役目かもしれないけど できる?」ちびうさは認められたような気がして嬉しくなる。―戦士として……「わかった あたしもがんばる!」

“……おお 生命(いのち)の源タイオロン・クリスタルが…… やせ細ってゆく…… ―はやく ―はやくかわりを手に入れなければ
ちっぽけな人間の「聖体(オスティー)」など すぐに食いつくしてしまう わたしの復活のためには
無限の光を放つ タイオロン・クリスタルに近い光を 手に入れねば!―星の守護の光よ あつまるがいい ククッ
破滅など消し去ってみせる!やっと見つけたこの安住の地は だれにもわたさぬ!”

カオリナイトが水鏡に映るたくさんの光を苦々しい思いで見つめている。―光がどんどんこの地にあつまってくる この地の気にひきよせらせて
―なにかがおこる― !?この新たな三つの星の守護の光は― ―不吉な!いままでになく強いこの光―


335: ◆P9MoonSjzo
09/01/27 21:48:18
次に水鏡に映ったのはウラヌスネプチューンプルートだった。―これが三つのタリスマンをもつ者たち!?―破滅への道はもうとめられぬのか―!?
バシャリと不意に水が跳ね上がった。―わたしの水鏡をいつも混乱させる なんと強烈な星の光のうず!!
―それともこの混乱は この地の増大してゆく異常な気の力のせいなのか?―師ファラオ90 この聖地 ―オメガ・エリアの異常な気に
そして強烈な星の守護の光たちにとらえられ 逃れられぬのは われらのほうなのでは―

「カオリくん」教授の声にはっとして、白衣のカオリナイトはビーカーを床に落としてしまった。「すいません教授 ボンヤリしてましたわ」
「きみは 師のお気に入り異物セーラー戦士消去のことだけ 考えていればよいのだよ 師のお望みをすべてかなえるのは
どうやらきみときみの手下ではムリのようだからね わたしもタイオロン・クリスタルに近しいパワーをもつ光とやらには興味があるが 研究があるのでね
兵士のムダづかいは“卵”のムダづかい 師のお怒りを買わぬようにな」

教授が部屋を出ていくと同時に、カオリナイトは試験管立てを床に叩きつけた。床に広がった液体からシュウシュウと怪しげな気体が発生する。
―教授にはわからないわ!あたしの苦労なんて!
「カオリナイト!」「シプリン おまえにはこれまでウイッチーズ5がさらした恥の尻ぬぐいをしてもらわねばならぬ」
「ウイッチーズ5最後の魔女 このシプリンがかならずやセーラー戦士を消去し その極上の“聖体”を
そして タイオロン・クリスタルに近しい光を手にいれてみせましょう 師ファラオ90にお喜びになっていただくために」

「まかせよう」カオリナイトはほたるのアミュレットと同じ物―小型のタイオロン・クリスタルをシプリンに手渡した。
「だがそのまえに わが学園のコンピューターをかきかえ 学園から姿を消した生徒がいる ―この学園から逃げだせる輩がいようとは
“器”には最適の人材であったが 危険な異物!」カオリナイトははるかとみちるを思い浮かべる。―あいつら…… ―もしや……
「ゆるせぬ!ただちにさがし出し消去せよ!」
●to be continued●


336:マロン名無しさん
09/01/27 21:51:07
なんか土星だけスルーされてるんだがいつ出てくるんだ。

ウラヌスは両性具有とか少女漫画じゃ言えないような設定なんすか?

337:マロン名無しさん
09/01/27 21:55:31
>―ウラヌスは男でもあり女でもある
どちらの性もどちらの強さもあわせもつ戦士なのです

ママーこれってどおゆうこと―??

338:マロン名無しさん
09/01/27 21:57:33
>>336
やけに引っ張るよな土星…
あと太陽も

339:マロン名無しさん
09/01/27 21:59:20
>妻 螢子(32) 死亡

幽助涙目

340:マロン名無しさん
09/01/27 22:04:44
ほたるパパは洗脳されてるだけの一般人かと思ってたのに
もともとちょっとイカレた人だったなんて…
でもほたるちゃんだけには優しいから、まだ改心の余地はあるよね?

341:マロン名無しさん
09/01/27 22:27:00
男でもあり女でもある戦士、Mr.セーラーサタンはいつ出るんだろう

342:マロン名無しさん
09/01/27 23:08:58
>>341
ちょwwwやめいwwwそんなのでてきたら変態が霞むwww

343:マロン名無しさん
09/01/27 23:15:25
>>337
ここのシーンのウラヌスのポーズw
なんかぶりっk…女っぽすぎてらしくないな

344:マロン名無しさん
09/01/27 23:44:20
>>341
Miss.セーラーサタンJrなら許す

345:マロン名無しさん
09/01/27 23:49:49
最後のタリスマン所持者がプルートだったとは意外
三種の神器的に考えて、剣・鏡ときたら残るは玉なんだが…
玉?まさか…まさかプルートまで玉が付いてうわなにするやめry

346:マロン名無しさん
09/01/27 23:57:39
デスバスターズが時空のねじれからやって来たってことは
侵入を見逃しちゃったのは時空の戦士であるプーだよね
プー…(´・ω・`)

347:マロン名無しさん
09/01/28 00:16:12
四年前に起きた無限地区のビル大火災がくさいな
この時にデス・バスターズが侵略してきたんじゃないか?

だとしたら教授は妻を(恐らく)殺した奴らによく協力できるよな
ほたるを人質に取られて無理やり従わされてる雰囲気でもないし
やっぱ洗脳されてんじゃね?

348:マロン名無しさん
09/01/28 00:33:23
ウラヌスの態度

VSうさぎ 「あなたを混乱させるつもりなんかなかった(´・ω・`)ショボーン」
VS四守護神 「ジャマだゴルア(゚Д゚)」


この差はいったいw

349:マロン名無しさん
09/01/28 15:38:18
なーんか第2部のラストのクィーンが言ってた
「例え歴史が変わっても」ってのが妙にひっかかるんだよね
ここに繋がってるような気がする

350:マロン名無しさん
09/01/28 19:08:07
>>349
クイーンとセーラームーンが誘惑に負けて話をしてしまったばっかりに
時空にゆがみが生じて、二十世紀に破滅の神が突如出現したということか?

「歴史が変わる」とはどの程度の規模なのか知らないが、
最悪な場合、破滅の神によって地球滅亡、ということもありうるな

351:マロン名無しさん
09/01/28 19:51:34
>無限植物園で死体!

何気にデスバスターズ編初の犠牲者が…
銀水晶で生き返したりできそうな気もするけどなぁ
遠藤しかりシスターしかり

352:マロン名無しさん
09/01/29 00:14:47
ウラヌスとジュピターの犬猿ぷりは異常

353:マロン名無しさん
09/01/29 08:39:48
どうも破滅の神ってセーラー戦士とデス・バスターズ共通の敵みたいだよな
この両者がひとまず休戦して協力すれば神だって倒せんじゃね?

354:マロン名無しさん
09/01/29 08:43:54
平氏滅亡のときみたいに、三種の神器(タリスマン)を海に沈めちゃえばよくね?
なんで三戦士が手放さないのかわからない

355:マロン名無しさん
09/01/29 08:52:29
敵のパワー源であるタイオロン・クリスタルとやらが
銀水晶に近い力を持つってのはヤバいよな

デスファントムは銀水晶を手に入れても使うことが出来ずに、
使い手であるセーラームーンとちびうさも手に入れようとしてたけど
デスバスターズは直接銀水晶を使えるんじゃないか?

356: ◆P9MoonSjzo
09/01/29 21:39:34
Act32-2

「育子ママ!あたしきょう放課後みんなと映画見にいくの 帰りおそくなるよ」ちびうさが大好きな牛乳を飲みながら笑顔で報告する。
「へい いーなー ナニ見んの?」「ナイショ!」うさぎは尚も食らいつく。「だれといくのよっっ まさかまもちゃんとっっ!?」
「あのね ほたるちゃんのほうから電話くれたの さそってくれたんだ 映画」

『ちびうさちゃん?』「ほたるちゃん」『―こんど映画見にいかない?……ううん映画じゃなくてもいいの
ちびうさちゃんの友だちもいっしょに みんなでどこかへ遊びにいかない?』

「教授のハナシとかきけたらいいよね」ちびうさは無邪気ににっこり笑う。「おーい ちびうさ キレイだなvこれなんだ?」
「あ!けんじパパ それね うさぎとまもちゃんにつくってもらった“伝説の聖杯”よ!」まもちゃん、という単語に謙之パパは血管を浮き上がらせる。
「ねえ けんじパパ “聖杯”っていうのはねえ 知ってる?神聖な儀式のときに ワインや聖水を飲む特別な杯なんだよ」
ダイアナはルナとクスクス笑いあう。「戦士らしくしっかりしてきましたよね スモール・レディも」「ホントね」
うさぎがふと窓の外の景色を見ると、そこに広がっていたのはどんよりとした雲。今にも雨が降り出しそうだ。育子ママは溜息をつく。
「このごろ毎日昼でもうす暗いのよねえ どうしちゃったのかしら」

ほたるとの約束の日が来て、ちびうさは桃子や九助、空野とともに映画館の前で待っていたが、ほたるは一向に現れる様子がない。
「ちびうさちゃん 映画はじまっちゃうよ」―ほたるちゃん こない…… もう一時間近くまってるのにどうしたのかな
ちびうさは桃子達に先に映画館に入っているように勧め、ほたるの部屋の電話にかけてみるが、誰も出なかった。
胸騒ぎがちびうさを襲う。―もしかして また倒れて 連絡できないのかも……

ちびうさは心配のあまり土萌研究所まで様子を見に行った。……なんだかさむい 黒い雲があんなに……


357: ◆P9MoonSjzo
09/01/29 21:40:18
「新しいパーツの使いごこちはどうだい?」「いいわ パパ なじんでる」「新開発の細胞(セル)と神経組織(ニューロン)だ
素材も受容器(リセプター)も最新型(タイプ) もうアクシデントをおこすことなどありえないよ」
ほたるはパタンとドアを閉め、自分の部屋へと急いだ。―いそいでいかなきゃ もうちびうさちゃん帰っちゃったかな こんな大遅刻になるなんて

部屋に戻ったほたるは試しに腕をゆっくりと曲げてみた。微かな機械音とともに動いた腕。タンクトップを着ていたため露わになったその腕は、
まるで人工模型のように筋が浮き出て、細いコードがいくつも通っていた。
視線を感じ、不意に目が合う。窓の外からこちらを凝視していたのは、ほたるのたった一人の友だちだった。
ほたるとちびうさ、二人の時間が止まった。

「―ちびうさちゃん」驚きのあまり、ほたるがガタンと立ち上がった。ちびうさもショックのあまりまともに言葉が紡げない。
「―ごめんなさい あたし……っ かっ かってにはいりこんだりして……」ちびうさはそのまま振り向くことなく駆けていってしまった。
「ちびうさちゃん!」ほたるが必死で叫び、呼び止めようとするが、胸にパキイと引き裂かれるような痛みが走った。
ほたるは窓辺でがくりと座りこんでしまう。―また…… 発作が……

四年前のことだった。燃え盛る業火の中、母がほたるを呼ぶ声が遠くに聞こえた。「ほたる!」「ママあ あついよお」
ほたるはベッドの上で目を開けた。「……パパ?」「おはよう ほたる 目がさめたかい?調子はどうだ?」
全裸のほたるはシーツを体に巻きつけ、起き上がった。腕と足には異質な人工の細胞が埋め込まれていた。―コレは……?

発作の苦しみ、そして孤独の苦しみがほたるを苛む。涙がじわじわと溢れてくる。―血の通わない こんな冷たいカラダのヒミツを知られたくなくて
ずっとひとりぼっちだった パパは研究ばかり このままひとりで死んでゆくだけかと思ってた
“友だちのしるしに ほたるちゃんにプレゼントするのがいーかなーと思って”……やっとできた友だちだったのに



次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch