美少女戦士セーラームーン連載中 ☆3at CSALOON
美少女戦士セーラームーン連載中 ☆3 - 暇つぶし2ch50:マロン名無しさん
09/01/07 01:45:22
>>33
みんな吸収合併繰り返して大組織になってから攻めてくればいいのにw

51:マロン名無しさん
09/01/07 02:00:22
ヘリで通学ってこち亀の中川みたいでかっこ悪いと思うんだけど…

52:マロン名無しさん
09/01/07 07:08:57
あれ?
確か無限学園の回りに住居があったはず…

53: ◆P9MoonSjzo
09/01/07 21:43:25
Act27-2

「この異生物がこのコにとりついてたワケね」ルナが司令室のモニターで映像を確認する。「―先祖返り―」ルナは何か引っかかる様子。
「今朝のニュース見たでしょ?怪物に変身し人を襲った“先祖返り”のニュース たしかそれも無限学園の生徒だったわ」
それを聞いてうさぎ達は考え込む。「あやしいニオイはするわね 無限学園と先祖返りか」と亜美。
美奈子が切り出した。「コレは無限学園をしらべにいくっきゃないわね」

「ただ―いまっv」夜遅く、うさぎが上機嫌で帰宅した。「まこちゃんちでみんなでごはんたべてきちゃった おいしかったあv
(ローストビーフのサンドイッチ サーモンのマリネ カボチャのポタージュ ニース風サラダ デザートはミルフィーユよっv)」

「まもちゃん じゃあじゃああしたゼッタイねっv」ちびうさは満面の笑顔で電話をしている。
「コラッ ちびうさ まさかまもちゃんちでんわしたの?なあんの用よっ」「ナ・イ・ショっだよ~~んっ」
ほっぺたをむにーっと引っ張り、舌を出すちびうさにうさぎがキレた。「あんたね~~~っっ」「イターイッ うさぎのばかーっ」

「やめなっさ~~いっっ あんたたちはも~~っ」掴み合いの喧嘩を始めてしまった二人を見かねて育子ママが止めに入った。
「ちびうさちゃん あした放課後おともだちと遊園地いくんですって ママ婦人会でいけないし 子どもだけじゃあぶないでしょ?ヘンな事件も多いし」
「まもちゃんとーっ ムゲン・C・パークの海の上のジェットコースターのるんだもおんっv」ちびうさはボロボロになりながらもうきうきしている。
「え~~っ もしかして新しい遊園地!?ずっるううう~~いっっつ」

うさぎは衛に電話をかけた。衛曰く、育子ママは押しが強くて断れなかったらしい。「じゃ あたしもいくっっ」
「たしかあした無限学園へ偵察にいくっつってなかった?」まさしくその通りだった。うさぎはショックのあまりびーびー泣き出す。


54: ◆P9MoonSjzo
09/01/07 21:44:24
「うさ 話題の新しい遊園地“ムゲン・C・パーク”って例の三角洲にあるんだ」その一言にうさぎはぴたりと泣きやむ。
「そう 無限学園のある “無限洲”に 遊園地は学園のすぐとなりだ 通信器で連絡とれるようにしとく 何かあったらすぐ行くから」

―“三角洲” 東京湾埋め立てプロジェクトの中心地 天王洲 海王洲 冥王洲とよばれる三つの埋め立て地が三角形に並ぶため そうよばれる
オフィスビル・住宅がたちならぶ 完成された都市である そして三角洲の中心に“無限洲”とよばれる 無限学園のある埋め立て地がある

「失敗作が世にでたようね」黒服の女が叱咤する。「ダイモーンを解放するとは……」「もうしわけございません」
「―“器(うつわ)化”…… 失敗作のダイモーンばかりふえて なかなかうまくゆかぬ
だがそのおかげで師(マスター)のおっしゃった異物の正体がつかめた」女は五枚のカードを宙に出現させた。
―セーラー戦士 星の守護をもつもの…… ―この星を守る者―

「おまえたちに 新しい使命をあたえよう 目障りな異物は消去せよ ダイモーンを使ってもかまわぬ みごと消去できた者のレベルを上げてもよい
レベルを上げ勝ちのこった者 わが師“ファラオ90(ナインティ)”とじかにコンタクトし タイオロン・クリスタルの恩恵をうけることのできる
私と同じ“秘術師(マグス)”の地位を与えよう」五人の女幹部は野望をたぎらせる。―“秘術師” 師とコンタクトし
いのちの源タイオロン・クリスタルの恩恵をうけられる地位―!
「そして“器(うつわ)”を “聖体(オスティ)”を われらの存続のために集めよ!」「秘術師カオリナイト このウイッチーズ5にどうぞおまかせを!」

うさぎ達は無限学園へとやってきていた。「このビルが“無限学園”―か」「―気(オーラ)を感じる 強い気の力(パワー)がみなぎってる」とレイ。
「―この一帯 正しい空間の密度じゃない 歪みがあるわ」と亜美。「ただのビル風じゃないな 風が乱れてる ―嵐の予感だ」とまこと。
美奈子はまた誰かの視線を感じ、振り返った。


55: ◆P9MoonSjzo
09/01/07 21:45:34
ちびうさと桃子たちはジェットコースターに乗って楽しそうに歓声を上げている。「まもるセンパイものってくればいーじゃないスか」浅沼が勧める。
「…いや オレは基本的にあーゆーのはちょっと…… すまんな浅沼 キチョ―な放課後を」
「二度もジェットコースターのるなんて ちびうさたちもものズキだよなー」と九助。九助や空野それに金髪の美少年はみんなちびうさと同じクラスらしい。
「ジュースもっとかってきてやるよ まってな」衛は笑顔でその場を離れた。

「あ」ジェットコースターに乗っていたちびうさの帽子が宙に舞った。「あたしぼうしとってくるね」ジェットコースターを降りたちびうさが桃子に言う。
「え―っ じゃあたしもいく!」「おちた場所見えたしヘ―キ!みんなとあそんでて!すぐもどる!」
戻ってきた桃子を見て、ちびうさは?と衛が聞く。「ぼうしとりに遊園地の 外へでたっ!?」衛は面食らい、子供達を浅沼に任せてちびうさを探しにいった。

「―無限学園 幼等部・初等部・中等部・高等部・大学・大学院 一貫教育の新設校
競技会 芸能分野 国際的にもさまざまな分野に優秀な人材を輩出し そのエリート教育が話題になっている―」
入口には警備員が立っていて、最新の防犯システムが備え付けられているようだ。うさぎはあることを閃いた。
「あたしが中に入りこむわ!まかして!」「うさぎ?」うさぎは久々に変身ペンを取り出した。「ムーンパワー 無限学園の生徒にチェーンジッ!!」
うさぎは眼鏡をかけた秀才(?)っぽい女子学生に変身した。美奈子達は呆れている。
「そこでまってて ちょっと中を見てくる!」「ちょっとうさぎ~~っっ」「…だいじょうぶかなあ☆」「知らないわよ~~ も~~ うさぎは~~」



56: ◆P9MoonSjzo
09/01/07 21:46:33
「わ~~ スゴイッ☆ さっすが私立☆」―六十階だてのビルが学校なんて信じらんないわっ☆ゴーカッ☆
しかし一見特に変わったところは見受けられない。すると、どこからか美しい音楽が運ばれてきた。その調べは美奈子達や、衛、ちびうさの耳にも届いた。
―なんて キレイな音色 バイオリン? ―魅かれる ―だれ? だれがひいてるの?―甘い 波のような調べ

うさぎが音色につられて向かった広場には、中央でバイオリンを奏でる海王みちるがいたのだった。
うさぎに気付いたみちるは弓を動かす手を止めた。ぱたりとやんだ演奏に衛とちびうさは違和感を感じる。
美奈子がまたも視線を感じ、振り返るより速く、突然背後に人影が飛び出してきた。―しまった!
その意外な人物に美奈子達は戸惑いを隠せない。彼はあの天王はるかだった。

みちるはうさぎに忠告する。「こわいもの知らずなのね こんな所へくるなんて キケンだわ いつか身を滅ぼすわよ」
はるかも美奈子達を牽制していた。「―あまり首をつっこまない方がいい きょうのところは無事に帰してやるけど ジャマをするならオレは容赦しない」

「そこで何をしてるの!?学年クラス氏名をいいなさい!」うさぎの背後に他の生徒が現れた。―やばい!
うさぎは生徒の制止を振り切り、逃げだした。―一瞬 あの人の目がつきさすような暗くつめたい瞳になった ―体じゅうがビリッときた

―まさか……敵!?

うさぎは無我夢中で走っているうちに、無限学園のビルの裏側に来てしまった。―みんなのところへもどんなくっちゃ

同じくちびうさもビルの裏側へとやってきていた。「あ!よかったあvいくこママにかってもらったぼうしvあったあv」
帽子を拾い、ふと見ると目の前には「土萌研究所」と書かれた施設があった。―なんてよむんだろ ……けんきゅーじょ?
ちびうさは施設の門の隅でうずくまっている少女に気がついた。



57: ◆P9MoonSjzo
09/01/07 21:47:31
そのころ衛は必死でちびうさを探していたが、見つからない。―どこにいったんだ はやく見つけないと……

「―ねえ?だいじょうぶ?しっかりして」ちびうさが苦しげに荒い呼吸をする少女に声を掛けるが、その手はパシッと振り払われてしまった。
「……いつもの発作だから…… すぐおさまる…… ほっておいて ―ここは立ち入り禁止区域よ」
そこへ息を切らしたうさぎがやってきた。「ちびうさ!?」「うさぎ!?」「ナニやってんの!?こんなところでひとりで!!あぶないじゃないの!」
「いくこママにかってもらったぼうしをおとして…… そしたらこの人が…… 苦しそうなの ねえ だいじょうぶかな」
うさぎは少女に目をやる。―無限学園の制服……

二人ははっとする。―“幻の銀水晶”が反応してる!?
なんと物陰からこの前と似たような怪物が現れ、ちびうさに襲いかかった。―“先祖返り”!? 「ちびうさ!!あぶない!!」

遠くから、一人のセーラー戦士と一人のマントの戦士らしき影が、この様子を見守っていた。
●to be continued●


58:マロン名無しさん
09/01/07 21:57:27 /nZjD/Ev
浅沼苦労人だな
先輩の誘いは断れないよな…合掌

59:マロン名無しさん
09/01/07 22:02:29
学校が六十階建てのビルで隣に遊園地だと……?
くさい……くさすぎるぞ!

60:マロン名無しさん
09/01/07 22:07:22
新設校なのに既に優秀な人材を輩出してることについては突っ込んだら負けなんだろうな

61:マロン名無しさん
09/01/07 22:11:12
ちょw怪物どっから出てきたw

発作で苦しんでた少女は髪の長さからして冒頭の
破滅のはじまりなり→クワッ(゚Д゚)

の子か?

62:マロン名無しさん
09/01/07 22:22:00
絶叫系乗れないって点で初めて変態に感情移入した\(^o^)/

63:マロン名無しさん
09/01/07 22:36:00
無限学園て偏差値98くらいありそうだなw

64:マロン名無しさん
09/01/07 22:39:34
>>51
今回の無限学園の厨スペックといいナヲコの感覚ってホント昭和の漫画家なんだよな。
顔出ししてなかったら秋本と同年代くらいとか言われても納得してしまいそう。

65:マロン名無しさん
09/01/07 22:41:10
>>63
変態「オレの…負けだorz」

66:マロン名無しさん
09/01/08 02:03:49
先祖返りは失敗作?
成功するとどうなるんだろ

67:マロン名無しさん
09/01/08 02:07:12
はるかが美奈子達をストーキングしてる理由ってなんだ?
まさか正体知ってんのか?

68:マロン名無しさん
09/01/08 02:17:15
今後の展開予想

はるかとみちるが融合した姿こそ、デスバスターズのボス ファラオ90だった!
しかしはるかはうさぎに、みちるは衛に恋をしてしまい、二人の融合がうまくいかなくなる

恋の力は無限だからです←結論

69:マロン名無しさん
09/01/08 02:49:07
はるかとみちるは実は恋人ではなく兄弟と予想
実は体をダイモーンに改造されてしまっていて、最終的にはファラオ90に吸収されます

70:マロン名無しさん
09/01/08 02:51:00
>>66
成功例
つはるか&みちる

71:マロン名無しさん
09/01/08 03:22:33
つーかレベル上げしてる敵って。
向こうも先祖返り殺して経験値貯めてるのかな
これはしばらく出会わないかもな

72:マロン名無しさん
09/01/08 07:23:14
何にせよ今度の敵には長生きしてほしいよ
あまりに個性出す間もなくアッサリ死んでしまうと
アニメでロリ、ホモ、オカマ等酷いキャラ付けをされかねないからな

73:マロン名無しさん
09/01/08 08:48:00
>>72
長生きしててもロリコンな奴がレギュラーキャラに一人いるけどなw

74:マロン名無しさん
09/01/08 21:47:35
>冥王洲とよばれる埋め立て地
心霊スポットになりそうな名前なんか付けるなよ…

75:マロン名無しさん
09/01/08 22:20:42
きっと先のシリーズで死んだあの人が時空を超えて埋められているのさ

76:マロン名無しさん
09/01/08 22:31:58
変身ペン忘れてなかったんだw
新シリーズに入ってなんたらオスティとか用語が増えたなぁ~。
おじさんなかなか付いて行けないよ~


77:マロン名無しさん
09/01/08 23:46:01
冥王ってことはプルート復活かな

78:マロン名無しさん
09/01/09 00:27:42
>>76
おじさん言うなw
そんなこと言ったら2ちゃんねらーの殆どがなかよしの読者と比べてry

79:マロン名無しさん
09/01/09 00:30:15
>>77
クイーンがプルートにはクリスタルパレスでの永遠の眠りを約束するって言ってなかったか?

80:マロン名無しさん
09/01/09 00:35:34
>>75
冥王洲のどこかに、禁忌を犯した古の時空の番人の墓がひっそりと立っているんだそうだ…
月が見えなくなった夜だけ、「変態王‥ 変態王‥」とすすり泣く声が聞こえてくるって噂だぜ

81:マロン名無しさん
09/01/09 01:08:21
先日死んだあの人は30世紀のプルート。
この時代にもプルートが居るんじゃないか?

82:マロン名無しさん
09/01/09 02:48:30
>>81
なるほど!
しかし時空の扉は三十世紀だけにしかないってことはない気がする
二十世紀のプルートには二十世紀の時空の扉を守る役目があるんじゃないか?

83:マロン名無しさん
09/01/09 03:10:34
猫でも借りてきて守らせとけばおk

84: ◆P9MoonSjzo
09/01/09 21:42:22
Act28 無限2 波紋

「ムーン・コズミック・パワー」「ムーン・プリズム・パワー」「「メイクアップ!!!」」
「愛と正義のセーラー服美少女戦士 セーラームーン参上!!」「そしてセーラーちびムーン参上!!」

怪物が少女に襲いかかる。「あぶない!!」少女を庇い、ちびムーンが怪物の攻撃を受けてしまった。「きゃああっ」「ちびうさ!!」
セーラームーンはロッドを手の中に出現させた。「―ネオ・クイーンセレ二ティよ わが杖(ロッド) ハートムーン・ロッドに力を!」
「ムーン・スパイラル・ハート・アタッック!!」怪物はいとも簡単に粉砕された。―ネコ!?ネコに怪物がとりついてた!?

それまで苦しそうに呻いていた少女がはっと顔を上げ、二人を凝視した。「……う ―あなたたちは!? ―だれ!?」―しまった!!
固まっているセーラームーンをよそに、ちびムーンはにこやかに少女に手を差し出した。
「正義の戦士セーラームーンとセーラーちびムーンよ!だいじょうぶ?ケガしなかった?」ちびムーンの行動にセーラームーンは度肝を抜かれる。
「……あなたのほうがケガ してるわ」少女は表情を変えず、静かに言った。「え?あつっ……☆ホントだ☆」
見ればちびムーンの右肘に血が滲んでいる。少女はスッと近づき、患部を両手で覆った。

背後で物音がして、セーラームーンはばっと振り向く。「だれ!?」―まだ敵が!?
月夜に浮かぶ二つの影。それはウエーブがかった髪のセーラー戦士と、マスクを着けタキシードを着た男だった。
二人はこちらを振り向きながら、ふわりと空を飛んでいった。美奈子達、そして衛もその姿を目撃した。―あれは……!?―あの姿は―

「―うさぎ!見て!キズが……」なんと少女が手で覆っていたちびムーンの傷は綺麗に消えてしまっていた。少女は患部にハンカチを巻いた。
「もどってからちゃんと消毒したほうがいいわ ―不気味よね ちいさいときから ―こんなヘンな力があるの」


85: ◆P9MoonSjzo
09/01/09 21:43:15
そこへやっと衛が駆け付けてきた。「―はやくここから立ち去ったほうがいいわ ここは警備がうるさいの みつかったらめんどうよ」
「―ありがとう ―ねえ あの よかったらおしえて?なまえ」ちびムーンがどきどきしながら尋ねた。
「―土萌ほたるよ」少女は初めて微笑んだ。―ほたるちゃん

ほたるは土萌研究所に入るなり、玄関でガクンと座りこんでしまう。そこへ女が駆け付けてきた。
「ほたるちゃん!?まあどうしたんです!?また発作!?」女はほたるの体を労わり、支えようとする。「おくで休んだほうがいいわ」
「はなして!自分でいけるわ!」ほたるは女を振り払った。奥から騒ぎを聞いてか白衣の男が姿を見せた。

「どうしたね?ほたる カオリくんまでそんなところで」「教授!なんでもありませんわ あたくしがちょっと出過ぎたマネをしてしまって」
「ほたる ママが死んでからカオリくんにはずいぶん世話になっている あまりわがままをいってこまらせるのはよくないな」
「―そうやってパパにとりいってればいいわ パパの秘書だか助手だか知らないけど
立場をわきまえるべきだわ!うちの家庭の中にまで入ってこないで!」ほたるはバタバタと奥へと走っていってしまった。
「母親が死んでからあまやかしすぎてしまったようだな」「気にしてませんわ 教授」

深夜になっても、ベッドの中のほたるを発作の苦しみが襲った。ノックをして、教授がほたるの部屋に入ってきた。
「―ほたる?どうした?発作がとまらないのか?」「パパ―!」「薬は飲んだのか?」「……飲んだけど ……きかないの」
「時間がたてばきいてくる だいじょうぶだよ」教授はほたるの頭を優しく撫でた。


86: ◆P9MoonSjzo
09/01/09 21:44:38
「ほたる おまえにこれをあげよう わが家に代々伝わるアミュレット(おまもり)だよ 死んだママももっていた
これをもっていればゆっくり眠れるよ またあとでようすを見にきてあげよう おやすみ」教授は部屋を後にした。……パパ…あんなにつめたい手だった?
ほたるは教授から貰ったアミュレットを両手で握りしめた。……ふしぎ…… ……発作がとまった…… ―なんだか こわい―
―このごろ あたしの体はへん…… まえはこんな発作もなかったし こんなに気分が不安定になることもなかった……
―あたしの体 いつまでもつのかしら……

司令室のモニターで映像を見たルナとアルテミスは信じられない様子。「うそじゃないわ!」美奈子が主張する。「見まちがえるはずない!―あの姿」

―セーラー戦士とタキシード仮面!?

「まちがいないわ あの二人―!」―軽々と空をとんでいった―… ―まさか 新しい戦士!?
「まって!遠くから見た姿だけで確信するのは危険だわ!」亜美が忠告する。「そうよ!セーラー戦士ならなぜあたしたちのまえから姿を消すの!?
会いにきてくれないの!?」とうさぎ。衛も同意する。「―そうだな オレたちから逃げるように姿を消すなんて―」
「―敵かもしれないってことか」まことは戦慄する。「―また あらわれるかしら」レイも考え込む。

―先祖返りの怪物や無限学園にかかわりだしてから感じてた ―見張られているような視線―
まさか あれはあのセーラー戦士とタキシード仮面―!?「敵にしろ味方にしろ あらわれるわ きっとまた!」
「要注意だな」「わかってる」アルテミスに言われ、美奈子は頷く。「そして要注意人物はほかにもいるわ!あの無限学園の二人も要マークよ!」
“キケンだわ いつか身を滅ぼすわよ”“ジャマをするならオレは容赦しない”―あの二人…… なぜあんなことをあたしたちに―!?


87: ◆P9MoonSjzo
09/01/09 21:45:53
「そうねあの二人― 無限学園の正体もわかってないし 近づかないほうがいいかも」亜美は冷静に見極める。
「もしかしたら あいつらも敵かもしれないしな」まことの一言で、うさぎははるかを思い浮かべる。―敵?そんな……あの人が敵だなんて……
うさぎの頭の中で、はるかとみちると昨夜の戦士の姿が交互に思いだされた。―まさか ……ね

帰り道、手をつなぎながら、うさぎはちびうさに話しかけた。「ねえ ちびうさ よっぽどでない限り もうむやみに正体をあかしちゃダメよ
敵はどんな姿でまぎれこんでるかわかんないんだから」「……ごめん だってなんか あの子と友だちになれそうな気がして
ほたるちゃん すきとおるようなまっしろい肌してたよね キレイなコだったよね」「―雪花石膏のような白さっていうんだよ」衛が教える。
「せっかせっこう?」「雪をかためたみたいなキレイな石のことだよ」うさぎは考え込む。―おとなびたコだった
それにちびうさのキズをなおしたあの力は……?

深夜、衛とルナとアルテミスは司令室で無限学園について調べていた。「まもちゃん あの無限洲と無限学園の所有者は同じ人だわ “土萌創一”という人よ」
“土萌創一(遺伝子工学教授) 株式会社無限洲 株式会社土萌研究所 学校法人無限学園 代表 199X年現在 東京在住”
「土萌創一 ―無限洲 土萌研究所 無限学園か―」

「―ふうん おかしいと思ったら 研究所からにげだした失敗作のダイモーンを あの小娘ほたるの目のまえでセーラー戦士がつぶしたか……」
カオリナイトが水鏡に映る映像を観察している。―これが師(マスター)ファラオ90のおっしゃっていた タイオロン・クリスタルに近しい
光の力(パワー)―!?―いや― それ以上のなんと強い力―!この力を手に入れれば 師はきっとお喜びになる―!
―だがそのまえに 師のおっしゃっていた われらを破滅に導くという光の正体 一刻もはやくつきとめねば

カオリナイトは水面に教授がほたるに渡したアミュレットと全く同じものを浸した。―水鏡よ うつしだせ
―渦まく光― ―一つ ―二つ ―三つ……


88: ◆P9MoonSjzo
09/01/09 21:46:44
“―集まれ ―3つの魔具(タリスマン)― その導く光 ―破滅のはじまりなり”衛ははっと目を覚ました。
「!!」その瞬間、カオリナイトが見ていた水鏡はざあっと水しぶきを上げた。―三つの光―?あとすこしでなにかが読みとれそうだったのに
―読みそこなった だれかがジャマをした!?

衛はベッドの上で考えを巡らせた。横ではうさぎとちびうさがまだ熟睡している。―まただ この夢……
―だれかはべつのだれかにめざめよ―と よびかけている夢― 破滅?三つの魔具(タリスマン)?オレたちに集めろといっているのか?
―それとも 破滅をよびおこすものなら オレたちに手にするなといっているのか?

「どうした?」「鏡占いをしようと思ったらジャマが入って鏡がくもったの でもすぐふき消したわ」
はるかはみちるを後ろから抱き締めた。「―みちる ……オレたちのやろうとしてることは ムダなことかもしれない
―なにをしても もう手おくれかもしれない……」「それを承知ではじめたことよ はるか」
「運命の歯車はまわり出してしまったの あらたな覚醒はやがてすぐくる 三つの魔具をそろえるしかないのよ」
●to be continued●


89:マロン名無しさん
09/01/09 22:07:21 6alcWtBE
セーラーちびムーンてw
なんか土萌研究所が怪しすぎるんだが
ほたる大丈夫か‥?

90:マロン名無しさん
09/01/09 23:18:50
ほたるちゃん心臓が弱いのかな‥?

91:マロン名無しさん
09/01/09 23:20:30
よくわからんが変態が敵の安眠妨害したってことでおk?

92:マロン名無しさん
09/01/09 23:23:37
>三つの魔具(タリスマン)?オレたちに集めろといっているのか?
>それとも 破滅をよびおこすものなら オレたちに手にするなといっているのか?

電波発信した奴涙目

93:マロン名無しさん
09/01/09 23:29:58
新たな敵が現れたことより新たな変態が誕生してしまったことにgkbr

94:マロン名無しさん
09/01/09 23:32:49
今月号のまとめ

はるか「今ならセットでもれなく変態がついてくる!」
うさぎ「間に合ってますから」

95:マロン名無しさん
09/01/10 00:05:17
>研究所からにげだした失敗作のダイモーンを

研究所って土萌研究所だよな?
土萌教授がファラオ90なのか?

96:マロン名無しさん
09/01/10 11:32:09
ほたるのヒーリング能力発覚で衛また没個性化だw

97:マロン名無しさん
09/01/10 14:58:26
ネタバレ:はるか、みちる、ほたるはセーラー戦士
はるかは実は女でセーラーウラヌス、みちるはセーラーネプチューン
ほたるは破滅の戦士セーラーサターン

98:マロン名無しさん
09/01/10 15:27:23
はるかはあの体格で女なわけねーだろ

99:マロン名無しさん
09/01/11 16:17:18
偽ムーンと偽変態仮面が本物以上に本物らしい件
特に偽仮面はかっこいい!
……あれ?変態も顔はよかったんだっけそういえば

土萌教授のおかしなメガネと、熟年夫婦のような雰囲気で
一緒に寝てる中学生と高校生とは思えんうさぎ・衛と
高校生とは思えんエロさをかもしてたはるか・みちるには
誰も突っ込まないのかw

100:マロン名無しさん
09/01/11 18:48:27
みんな突っ込みが追いつかないんだよw

101:マロン名無しさん
09/01/11 18:50:50
ネタバレ:ファラオ90は土萌教授











のメガネ

102:マロン名無しさん
09/01/11 19:06:48
>>96
予知夢見る能力だってマーズと被ってるしなw
おまけに偽物登場でどうなる変態

103: ◆P9MoonSjzo
09/01/11 21:38:24
Act28-2

衛は本屋で有名私立学校ガイドを買い、読みながら道を歩いていた。「無限学園のことを調べてるの?」振り向くとみちるが立っていた。
「学園のオーナーの土萌教授はとても高名な教授よ もっとも ずいぶんとむかしに学会を追放されたけれど」―追放?
「無限学園は一部ではね 魔法使い養成学校とよばれてるのよ ―知ってた?多芸多才な人が集まってきてるからかしら それとも…」
「あの― バイオリニストの海王みちるさんですか?」女の子がみちるに近づいてきた。「ええ」「ファンなんです!サインしてくださいっv」
衛は色紙にサインするみちるを見て微笑む。―バイオリニストの海王みちる―
「―そして きみも 多芸多才な魔法使いのひとりってわけ?」「そうだわ こんどコンサートがあるの ぜひいらして チケットさしあげるわ」

そこへ偶然うさぎが通りがかった。―あれは……まもちゃん?―どうして二人が いっしょにいるの?
―あの人は要注意人物だっていってたのに…… ……なにはなしてるの?まもちゃん?
うさぎの頭に、あのときのセーラー戦士のシルエットがよぎった。―あの人……

うさぎがゲームセンタークラウンに入ると、いきなり誰かにぐいと髪を引っ張られた。
「やっほvおだんご また会ったな よくこのゲーセンくんの?」―天王はるかさん…… ―にてる あのときのマスクの戦士に……
うさぎはどきどきしながら尋ねた。「―ねえ あなた……もしかして セーラー戦士?」はるかはずっこけ、吹きだした。
「はあ?なにそれ セーラーせんし?」―わ~~ バカバカうさぎのまぬけっっ そーよこのヒト オトコなのにっっ


104: ◆P9MoonSjzo
09/01/11 21:39:01
「―そーゆーこと好きなんだな “戦士”とか“戦う”とか おまえも おまえの友だちもさ 戦いごっこでもしてんの?」
「戦いごっこなんかじゃ……」「うさぎに近づかないで!」振り向くと険しい顔をした美奈子達が立っていた。
「―ったく…… しかたねーな」はるかはふいと顔を背けて去っていってしまった。

フルーツパーラークラウンでちびうさがパフェを食べながら楽しく学校の話をしている。
「へ― じゃちびうさちゃん 新しいクラスで委員長なんだ―」「そだよっv」「クラス代表で入学式にも出ちゃったv新入生の子たちねかわいかったあv」
「ちびうさがいいんちょねぇ」うさぎは渋い顔。なんかわかる気するわ、と亜美。ふてぶてしートコとこなまいきなトコ生かせるわねっと美奈子が笑う。

「ちびうさも二年生 あたしたちもとーと中三かあ」うさぎ達は一斉に溜息をつく。「あー ゆーうつだな―っ 受験が目の前だよーんっ」
「いま敵なんかあらわれたらまちがいなく留年だわ アタシッ」うさぎと美奈子は暗い顔。まことが話題を変える。

「まーまーそんな暗い話はおいといてーっ ホラ!あそたは四月十七日!レイちゃんのたんじょーびvみんなでお誕生会しよーよvねっv」
しかしそう言えばレイの姿が見当たらない。美奈子がまことに教える。「レイちゃんならきのうからM山で修行よっ
十五の誕生日は山でお清めしたいんだってさ」「そんな~~っっ せっかくパーティーしよーとオモッてたのに~~っ」まことの叫びがこだまする。
「見ろよルナ」「なあに?」アルテミスに言われ、ルナが新聞を見る。「―無限学園恒例の M山新入生キャンプ?」

「―カオリナイト まずはウイッチーズ5このユージアルにおまかせを 無限学園哲学クラス礼儀作法担当―この有村ゆうことして
生徒たちに学園の規律を徹底指導し そしてわが師のために―器(うつわ)と聖体(オスティー)をささげさせることを 誓わせますわ」
「まかせたぞ ユージアル」


105: ◆P9MoonSjzo
09/01/11 21:39:36
レイが滝で身を清めている。カオリナイトは水鏡を見つめた。―!? 水鏡に波紋が…… ユージアルと同じ場所から なにかの思考が入りこんでくる
“―目覚めよ 時はきたれり ―破滅のはじまりなり― 集めよ!―三つの魔具(タリスマン)を!―”
レイとカオリナイトは同時に目を見開いた。―三つの魔具!?カオリナイトはその言葉をふかくこころにきざみこんだ。
―それがわれらを破滅に導く光の正体か―!?どこにある―!?三つの魔具!さがしだしてつぶさねば―!!
レイも考えを巡らせた。―破滅とはなに!?なにがはじまるの!?三つの魔具?それがこんどの敵を破滅に導くキイ・ワードなの!?

「レイちゃあ~~ん」突然聞こえた声に、レイはずっこける。美奈子たちがぜいぜい言いながらレイのいる山の頂上までやってきたのだ。
「レイちゃん十五歳のお誕生日おめでと―っ」ひとまずみんなで乾杯をする。まことは手作りのケーキを、美奈子はカサブランカの花束を、うさぎはローラ・アシュレイのペアカップを、亜美は絶対お勧めの問題集をレイにプレゼント。

「―もしかして レイちゃん知ってた」まことがレイに切りだす。「無限学園の新入生の合宿 このM山のロッジでやってんだよ」
「―まあね ホントのところ半分はちょっとそれに興味があってここへきたの」「なんでひとこといってくれないんだよ!ひとりでくるなんて」
「―ちょっとね イヤな予感がしたのよ ―あたしたち しっかりうさぎを守らなくちゃいけないわ
あたしたちで未然に防げることなら防がなければ ―うさぎをまきこまずに そう思って」「―うん」

そうしているうちにどこからか威勢のいい掛け声が聞こえてきた。「なっ なにっ!?」「むこうのロッジで無限学園が柔道のけいこしてるんだわ」
みんなでロッジを覗きにいくと、なんとはるかとばったり出くわした。「―なんだよおまえら☆っとによく会うな かくれてないででてこいよっ」
うさぎはドキドキが止まらない。―うそ☆なんで また…会っちゃうの!?
「なにしてんの?こんな山奥で おまえらも合宿してんの?ぐうぜんだなあ」
まことがムキになって言いだした。「わるいけど!あたしたちもこの山で修行してんだよっ☆」


106: ◆P9MoonSjzo
09/01/11 21:40:03
「修業かあ ねえせっかくだからだれかオレとけいこしない?きたえてやるよ 柔道ってやったことある?」「~~やってやろーじゃんっ」
まことは柔道着に着替え、はるかと向かい合った。―こんななまっちょろいヤツ……
ところがはるかは一瞬でまことの間合いに入りこみ、見事な一本背負いを決めたのだった。
「まこちゃん?」「ひどいっ かよわい女のコをホンキで投げるなんてっ」美奈子が抗議する。
「―男女差なんかカンケーないよな ―女だから 男に勝てなくてとうぜんって思ってんのか?そんなんで たいせつな人を守れるのかな」
はるかにこう言われてしまい、まことはぎゅっと拳を握り締める。……くやしい 女だから負けたなんて思いたくない―!

「そこでなにをしてるの!?」有村ゆうこが騒ぎを聞いて駆けつけてきた。うさぎ達は全速前進で逃げ出す。
「なんでもないです べつの学校にきてた子たちと話してただけ」はるかの説明にゆうこは納得したようだ。

夜中に物音がして、まことは目を覚ました。レイが起き出して、そっと外の光景を見守っている。
(しっ!)(レイちゃん!?)(こんな真夜中に集会をはじめるみたいよ 見て ―滝で身を清めてるわ)
地面に描かれた大きな魔法陣の前に、有村ゆうこ―ユージアルが立っている。

「―では 新入生のオリエンテーションをはじめます よりよい学園生活のために わが無限学園の教義をいっしょに学びましょう
ひとつ 学園を愛し学園のためにつくす ―ひとつ 学園の指導者にさからってはいけない ―そして
学園の創始者 ―わが師ファラオ90にその身も心もささげよ わが師ファラオ90に その身も心も」
煌々と燃え盛る炎の中に黒い星のマークが浮かび上がった。生徒達の額にも黒い星がポッと灯る。


107: ◆P9MoonSjzo
09/01/11 21:40:34
「わが師のために ―われら存続のために 優秀な“器”となるようこれから日々鍛練を積むのだ そしてすこしづつ
その魂と生気―“聖体(オスティ)を!ささげていくのだ!」生徒達の生気が抜かれていこうとするその時、物音がしてユージアルは振り向く。

「あやしい宴はそこでおわりよ!」「火の星火星を守護にもつ戦いの戦士セーラーマーズ!」
「雷の星木星を守護にもつ保護の戦士セーラージュピター」「「参上!!」」「あらわれたねセーラー戦士!
レベル78 デス・バスターズ ウイッチーズ5のこのユージアル あんたたちを倒してレベルを上げさせてもらう!」―デス・バスターズ!?
「蛇火炎(マーズ・スネイク・ファイア)!!」炎に焼かれ、ユージアルは見るもおぞましい怪物に変身した。
「ムーン・スパイラル・ハート・アタ―ッック!」駆け付けたセーラームーンによってユージアルは粉砕された。

“消えたか”“ウイッチーズ5を名のる資格もないわね”“炎の武闘家ユージアルもかたなしか”―強い!セーラー戦士!!

「―デス・バスターズ そういったわ」セーラー戦士は互いに向かい合い、決意を固める。―デス・バスターズ!!それがこんどの―敵!?
背後に視線を感じ、セーラームーンとヴィーナスは振り向いた。そこにいたのは、ショートヘアのセーラー戦士だった。
●to be continued●


108:マロン名無しさん
09/01/11 22:38:48 Mrg/3GOf
いきなりレベル78って高すぎないか?

まこちゃんはパーティー好きなのはいいけど
わざわざ山の頂上までデコレーションケーキ持ってくんなよw

109:マロン名無しさん
09/01/12 00:40:43
ジュピターが力自慢で負けるとは‥
はるかが強いのかそれとも‥

110:マロン名無しさん
09/01/12 00:43:49
器(うつわ)=肉体
聖体(オスティ)=魂

みたいなものか
ただ「器化」がよくわからん

111:マロン名無しさん
09/01/12 01:22:21
ちびうさが委員長はハマってると思う
ガキ大将の九助を軽くいなしてたし
伊達に900年間いじめられてないな

112:マロン名無しさん
09/01/12 06:43:49
また瞬殺か…

113:マロン名無しさん
09/01/12 08:25:53
直子の敵の使い捨てっぷりは異常。
戦隊の敵感覚なのかな。

114:マロン名無しさん
09/01/12 09:01:13
月刊連載でザコキャラ引っ張らなくてもいいよ。

>>110
言葉通りに取れば、体からオスティ(魂)を抜き取ったら器になるわけで、
器というからには、魂の抜けた体に何かを代わりに入れるんだろ。
だから「器化」なんだろう。

器に何かを入れたのがダイモーンじゃね?

115:マロン名無しさん
09/01/12 09:18:39
来月から今度はまこちゃん修行編かな

なんだかはるかは敵のような気がしてきた
セーラー戦士がデス・バスターズに総攻撃かけるときにみんなの前に立ちはだかりそう


まこちゃん「あいつはあたしが倒す!ここはあたしに任せて先に行け!」
→はるかあぼーん
まこちゃん「フラれてからも敵とわかってからも‥
本当はずっとずっと好きだった‥ありがとうセンパイ‥さよなら」

116:マロン名無しさん
09/01/12 10:24:45
>>113
「炎の武闘家」らしいのに肉弾戦もせずに死んじゃうなんてw

117:マロン名無しさん
09/01/12 10:43:47
そもそも火や電撃やビームを飛ばす相手に格闘戦などナンセンスだw

118:マロン名無しさん
09/01/12 12:13:00
>>114
人間の体から魂だけ取ってカラにしちゃう=器化なんだ~
ずっと分からなかった…。

119:マロン名無しさん
09/01/12 15:20:46
>>118
ん?魂抜いてカラになった体に代わりになにか入れることが器化じゃね?多分邪悪なエナジーかなにかを

120:マロン名無しさん
09/01/13 00:57:20
最後のページにほんとに突然登場した新戦士(?)は何者?直子ひょっとして迷走してる?

121:マロン名無しさん
09/01/13 01:46:31
>>120
ふるちゃん兄さんの双子の妹に一票

122:マロン名無しさん
09/01/13 01:50:32
海野の姉でセーラーネプチューンだろJK

123:マロン名無しさん
09/01/13 02:05:12
予想

はるかとみちるは前世の衛の両親の生まれ変わり(コスプレ癖あり)
姿を公にしないのは陰ながら衛の成長を見守るため
今月号ラストで出てきた新戦士は陰の戦士セーラーアース
最終兵器タリスマン(地球破壊爆弾)を持っているのはこの三人

124:マロン名無しさん
09/01/13 11:31:55
正義に目覚めたセーラーネメシス(ワイズマン)だろ

125:マロン名無しさん
09/01/13 13:19:22
空っぽになった器に魂を入れるのは別の名前があるのでは…?
なんだろ…サルベージはエヴァだし…

126:マロン名無しさん
09/01/13 14:25:53
>>124
ネメシスはないw
セーラームーンとちびムーンに星ごと消されただろw
復活しようがないw

127:マロン名無しさん
09/01/13 14:30:23
みんなネタで言ってる?w
誰も言わないから言っちゃうけど、普通に考えてはるかの双子の妹でしょ

128:マロン名無しさん
09/01/13 15:02:14
セーラーサンこと日野ひかり(仮)と予想

129:マロン名無しさん
09/01/13 15:10:32
>>126
いや、星ごと消されたのは未来での話で、この時代ではまだ存在している…筈

130:マロン名無しさん
09/01/13 15:51:31
>>126
うさぎ「どうして!?お前は確かにあたしがこの手で葬ったはず‥‥!」










ネメシス「伊達にあの世は見てねーぜ!」

131:マロン名無しさん
09/01/13 15:52:52
セーラージェダイトだろ

132:マロン名無しさん
09/01/13 15:57:29
>>129
なるほど
デスファントムに殺される前のセーラーネメシスですね、わかります

133:マロン名無しさん
09/01/13 16:53:00
話の流れからしてプルートの生まれ変わりだと思う
おまいらがオバサン年増変態うるさいから
懸命に若作りしてイメチェン図ったんだろ

134:マロン名無しさん
09/01/13 17:25:47
>>130 フガシ出てくるなw

135:マロン名無しさん
09/01/13 21:15:57
ネメシス「あれが地球だよパパ」

136: ◆P9MoonSjzo
09/01/13 21:45:30
Act29 無限3 NEW SOLDIERS

こちらを振りかえりながら高く跳躍するショートヘアのセーラー戦士の姿が、月の光に照らされて浮かび上がった。
謎の戦士はそのまま凄い勢いで茂みの中を突っ切っていく。「まって!!」彼女を追って、セーラームーンも茂みの中に飛び込んだ。
「うさぎ!!」ヴィーナスが叫ぶ。セーラームーンは全速前進するがなかなか距離は縮まらない。―なんてはやい!まるで風のよう ―追いつけない!
セーラームーンはとうとう彼女を見失ってしまった。

「このあたしに追いついてくるなんて計算外だったな」背後から突然掛けられた声に驚き振り向くと、
謎の戦士は木の枝の上に座ってこちらを見下ろしていた。彼女の素顔が月下のもと、セーラームーンの前に晒された。

「―あなたは……」「おだんごちゃん」彼女は微笑みながらセーラームーンの前に降り立った。
「あたしたちのジャマをしないで 戦いごっこはキケンよ」謎の戦士はセーラームーンの唇を奪うと、一瞬で何処かへ消えてしまった。
「セーラームーン!!」遅れてヴィーナス達が駆け付ける。セーラームーンは思わず手で口を覆う。―あの人はまさか…… ―セーラー戦士!?

司令室ではルナ・アルテミス・ダイアナが戦士達の帰りを待っていた。「セーラー戦士と!?コンタクト(接触)したの!?
それで!?むこうは自分の名を―なんて?」うさぎは俯く。「名のらなかったわ」「ほかにはなにか―!?」「ジャマをするな って」
「―それで?」うさぎの脳裏にあのときのキスシーンが甦った。思わず胸の鼓動が高鳴る。「―それだけ」
「顔は?見たの?」月下に晒された彼女の顔がうさぎの瞼に焼きついていた。うさぎはドキドキしながら答える。「暗くてよく…… 見えなかった」

「―信じられないわ ほんとうにセーラー戦士だなんて……」とレイ。「セーラー戦士なら あたしたちとは別行動をとってるってこと!?」と亜美。
「まだ本物のセーラー戦士かわからないわよ」美奈子が凛として言い放つ。「そいつらをつかまえて 正体をつきとめるまではね」


137: ◆P9MoonSjzo
09/01/13 21:47:02
家に帰ったうさぎは、雑誌に載っていたはるかの顔を見つめた。―天王はるか……はるかさん ―にてる “おだんごちゃん”“おだんご”

“よおおだんご”うさぎが振り返ると、そこにははるかがいた。はるかはいきなりうさぎの唇を奪った。
ところが唇を放してうさぎの顔を見つめるのははるかではなく、知らない女だった。“―だれ?”女はセーラー戦士に姿を変え、うさぎに背を向けた。
“まって!どうしていつも逃げるの!?わけを話して!”“そんな時間はないんだ あたしたちには使命が ―を”“え?”“―魔具(タリスマン)を―”

うさぎ達がそれぞれ自分の部屋で眠っている。“―集めなければ 3つの魔具を 破滅の神のために”
セーラームーン達は見えない何かに襲われ、悲鳴を上げた。うさぎ・衛・美奈子達は同時に飛び起きた。―いまの夢は―!?―タリスマン!?
レイは顔を強張らせる。―いやな夢……いやな予感がする ―魔具を集めてはいけない―!

「おはよう うさ おそいぞ」朝、待ち合わせていた衛と会って、うさぎはドキリとする。「お おはよ」
うさぎは夢の中でのはるかとのキスを思い出す。―やだな なんか顔があげられない……
衛はじっと壁に貼ってあるポスターを見ている。―海王みちる!?あの人だわ すごーい☆バイオリニストだったのね
うさぎは一人切なくなる。―まもちゃん…… みちるさんが…気になるの?

放課後、うさぎは珍しく追試も掃除もなく、早い時間に帰路についた。まことは英語の追試があり、亜美は物理部に顔を出していくので遅くなるらしい。
―なんかひさびさにゲームやってスカッとしたいな
ゲーセンの前には、なんとはるかが居たのだった。―あ…… 「―お前の友だちにも近づくなっていわれたし もうここへくるつもりなかったんだ」
「でも 会いたくなって」……どうしてこんなにドキドキするの?あんな夢を見たせいだわ
―ヘンなの この人が…… 男にも女にも 見える……


138: ◆P9MoonSjzo
09/01/13 21:48:13
「オレ まだ名まえもいってなかったよな」「―知ってる 天王 はるかさん 有名人だもん あなたもみちるさんも」
はるかは壁に貼ってあるみちるのリサイタルのポスターを背に微笑む。「みちるのバイオリンは一度きくとやみつきになる
―あいつは楽器と曲を生きものにする魔法使いだよ 興味あるなら ききにくる?」はるかはうさぎにチケットを差し出した。

「おだんごの名まえ おしえてよ」「………月野 うさぎ……」心臓が高鳴る。―知りたい この人たちのこと まもちゃんもそう思ったの?
―知りたい ―この人のこと 「うさぎ か カワイイね」突然、ザァッと風が巻き起こった。「―はるかさん!?」
そこにはもうはるかの姿はなかった。―まるで 風みたいな人…… ―天王はるかさん
赤くなるうさぎを、物影から衛が見つめていた。

ゲーセンで、ルナ達が新聞を読んでいる。「“無限学園敷地内に無限記念ドームついに完成 日本一の多目的巨大ホール”」
「“無限学園のとなりにはホテル・コンドミニアムも完成予定 東京湾埋め立てプロジェクトは無限洲を中心に建設ラッシュ” だって」

「ごめーんおそくなって」「あー うさぎがやっときたきたv」既に店内には美奈子達が勢揃いしている。
なにやら壁にたくさん貼ってあるポスターの前に人だかりができている。「無限学園の生徒しか入れないの!?ずるーいっ いきたいのにー」
「無限学園の生徒のためだけの羽生美々(はにゅうみみ)のコンサートだって!」「ちくしょー このコンサートいくために無限に転校するかっ」
「それしかないわよねっ」見れば美奈子も会話に参加している。

「どしたの?美奈ちゃん」「うさぎ!!今度できた無限学園記念ドームのこけらおとしが羽生美々のコンサートなのよ こんどのにちよーびっっ!」
「羽生美々?」「んもーっ☆ドラマやCMにたくさんでてる いまいちばん売れてるアイドルよ 羽生美々!
声がスゴイカワイイのvゼッタイコンサートいきたーいっ☆」「ったく☆おっかけでもあるまいし ホント好きだよな美奈は」アルテミスは呆れる。
「なによっ!このコンサートもぐりこめば偵察もできるし一石二鳥でしょ!?」美奈子はムキになるが、どう見ても偵察は二の次だ。


139: ◆P9MoonSjzo
09/01/13 21:49:12
そこへ衛もゲーセンにやって来た。「となりのポスター見て!バイオリニストの海王みちるもコンサートやるみたいよ」ルナが指摘する。
うさぎは頬杖をつき、ぼんやり考えている。―みちるさんのコンサートも無限学園記念ドームなんだ
「……いこうかな コンサート」うさぎがポソッと呟く。「え!?羽生美々のコンサートにっ!?」物凄い勢いで食いつく美奈子にうさぎも呆れる。
「…海王みちるのコンサートよ」「チケットあんの?」「うん ちょっと人にもらったの ホラみんなの分も」
「あたしみちるさんのバイオリン好きよ」と亜美。レイは心配そうだ。「みんなでようす見にいくか」まことが提案する。

実は衛もみちるからチケットを貰っていたのだが、言い出せずにいた。“チケット二まいさしあげる だれかといらして”
みんなでいけばコワクないっvとはしゃぐうさぎを見て、衛は照れ隠しに頭を指でポリポリと掻く。

「海王みちると羽生美々のコンサートは同じ日なのね ふうん」「しかも二人とも無限記念ドームのホールで か」
「両方ともあやしいわよ 羽生美々のコンサートもいったほうがいいと思うわ」
「でしょでしょ!?ダイアナちゃんいーことゆーわっっ」美奈子がすかさず賛成する。

カオリナイトは水鏡にセーラームーンの姿を映していた。―セーラー戦士 ああもたやすくウイッチーズ5のユージアルがやられてしまうとは
―手ごわい ―あの光のおそろしいパワー タイオロン・クリスタルに近しい力(パワー)― ―ほしい!
―だがそのまえに 水鏡の占いにでた ―破滅に導く三つの魔具(タリスマン) ―それの正体をつきとめねば
―そして一刻も早く手にいれ つぶさねば……

「カオリナイト」「ユージアルが失敗した分を取り戻さねばならぬ」「このウィッチーズ5 ミメットにおまかせを
無限学園芸能クラス担当 ファンクラブもあるアイドル羽生美々として わたしのこの天使の歌声で “聖体(オスティー)”を
師(マスター)ファラオ90(ナインティ)のために 確実に集めます」


140: ◆P9MoonSjzo
09/01/13 21:50:00
ミメットはみちるのポスターを水鏡に写し出す。「―これは?」「わがデス・バスターズへのいけにえをもっと集めるために
この世界的に有名なバイオリニストを使って 無限学園に人を集めるのです このバイオリニスト あとで“器(うつわ)化”をしてもよいかと……」
「ふむ だが けしていそぎすぎ やりすぎてしくじるな われらはこのオメガ・エリアを なんとしても第二のタウ星系にしなければならぬ
師ファラオ90の“器化”が完了するまでは 失敗はゆるさぬ セーラー戦士はかならずまたジャマをしてくる 心してかかれよ」

港区立十番小学校にて。桃子が写真を持ってちびうさのところへやってきた。「ちびうさちゃーんv無限・C・パークいったときの写真できたよ」
「わー ヘンなカオ☆」「たのしかったねv」「ちびうさちゃん あのとき途中で帰っちゃうんだもん びっくりしたよ」
―そいえば……ほたるちゃんどうしてるかな ハンカチかりてたままだ

ちびうさは綺麗にラッピングされた新しいハンカチを持って土萌研究所を訪れた。―門がしまってる だれもいないのかな
―とつぜんきても会えるとはかぎんないよね ほたるちゃんまだ学校から帰ってないかもしんないし……

そこへ偶然ほたるが帰ってきた。「あ!ほたるちゃん!」ほたるは驚き顔を上げる。「あのね ハンカチ返しにきたの あのときはありがとう
ハンカチ血がとれなかったから これ新しいハンカチなの」ほたるは目を見開き、心動かされた様子だった。
「それだけのために わざわざ…きたの?」―まだパパもカオリさんも研究所にこもってる時間…… 「―よければ どうぞ」

通されたほたるの部屋はランプがたくさん置いてあり、幻想的な雰囲気が醸し出されていた。
「ランプがいっぱい…… ロマンティックな部屋だね ほたるちゃんの部屋」「―うす暗いところが好きなの」
「服も黒っぽいのが好きなの?このまえも黒いタイツはいてたね」「―むかし事故にあって キズがたくさんあるのよ」
どこか遠くを見るような寂しげなほたるの横顔にちびうさは見とれてしまう。「ねえ ほたるちゃんちって研究所なの?なんの研究してるの?すごいね」


141: ◆P9MoonSjzo
09/01/13 21:50:45
ほたるは二つのカップが乗ったお盆をガシャンと落とし、突然胸を押さえて苦しみだした。「ほたるちゃん!?」
「……いつもの発作だから……」「くすりは……」「アミュレットを」「え?」「つくえの上のアミュレットをとって」
ほたるはアミュレットを握り締め、荒い息をする。「もう帰って…… あたしなんかに近づかないほうがいい……
そのうちに あたしはあたしでなくなるから……」咳込み出し、ますます苦しそうなほたるを見てちびうさはおろおろしていたが、やがてある決意をした。

ちびうさは胸のブローチを開けて、幻の銀水晶を取り出した。「ほたるちゃん 目をとじて こんどはあたしがたすけてあげる」
―苦しさがとまった……あたたかい…… 力がわいてくるよう…… 「……それがあなたの アミュレットなの?」
「アミュレット?」「ふしぎな力であなたを守ってくれるおまもりのことをそうよぶの」
「―うん これはあたしのたいせつなおまもりよ でもあたしだけじゃなくて ほたるちゃんも守ってあげられる力だよ」

にっこり笑うちびうさを見て、ほたるは目を潤ませる。「……あたし 名まえもきいてなかったね」
「あたし月野うさぎ みんなちびうさってよぶよ ちびじゃないけどねっv」ほたるもつられて微笑みを浮かべた。
「―ちびうさちゃん あたしだれにもいわないわ ちびうさちゃんのアミュレットのことも セーラーちびムーンのことも……」

「……あやまらなきゃいけないことが あるの あなたたちをおそった怪物― あれはたぶん パパの研究所からにげだした実験動物だと思う
―パパは変わり者なの 不気味な研究をしてるの ―でもおねがいだれにもいわないで」ほたるはキュッと唇を噛みしめた。
「パパがわるいわけじゃないの むかし事故にあったあたしを救ってくれたのも…… パパなの」
「―だれにもいわないって 約束する 二人だけのヒミツだよね」

ほたるの部屋の窓の向こうで、木の上から二人の女が一部始終を見守っていた。
●to be continued●


142:マロン名無しさん
09/01/13 21:59:36 3mpBHT+e
>われらはこのオメガ・エリアを なんとしても第二のタウ星系にしなければならぬ
師ファラオ90の“器化”が完了するまでは 失敗はゆるさぬ

Ωエリア?τ星系?
ボスを器化するってどういうことだ?

143:マロン名無しさん
09/01/13 22:11:16
え?なにこれ‥
はるかは水をかぶると女になるとかいうオチ?

144:マロン名無しさん
09/01/13 22:40:27
>>143
はるか1/2

乱馬→はるか
らんま→春花
あかね→うさぎ
シャンプー→みちる








パンスト太郎→変態

145:マロン名無しさん
09/01/13 22:42:03
ほたるかわええ
一体何の病気抱えてるんだ

146:マロン名無しさん
09/01/14 05:40:59
>声がスゴイカワイイのv
声優選びにプレッシャーかけてきたな

おそらくまた使い捨てられるだろう敵に誰を当てるんだか

147:マロン名無しさん
09/01/14 10:27:51
司令室で「あいつらをつかまえて正体をつきとめるまではね」ってキリッと言った美奈子と
アイドルに目を輝かせる美奈子の落差がw
まるで別人のようだ

148:マロン名無しさん
09/01/14 11:46:57
新戦士とうさぎがキス‥
直子は無敵って言葉が好きみたいだが
なかよしで百合シーンを描いてしまう直子こそ無敵です本当にry

149:マロン名無しさん
09/01/14 12:49:45
せめて無限学園の男子制服のままキスさせれば問題はないかもね

150:マロン名無しさん
09/01/14 21:23:44
>>147
二重人格者だから。

151:マロン名無しさん
09/01/14 22:33:10
>>150
一瞬ビビったが、セーラーヴィーナスとセーラーV二つの顔を持つということか
なるほど

152:マロン名無しさん
09/01/14 22:36:39
アニメスタッフ泣かせな展開だなw
ゴールデンタイムのアニメに百合はねーよw直子自重しろww

153:マロン名無しさん
09/01/14 22:39:22
>>146
個人的にはDBのビーデルの人がいい

154:マロン名無しさん
09/01/14 23:05:07
>>152
アニメは原作にもないホモをやっておいて今さら百合ごときでガタガタ抜かすなw

155:マロン名無しさん
09/01/14 23:28:25
>>154
直子の逆襲だなw

疑問に思ったんだが、はるかとみちるは登校するのにはヘリ使ってんのに
なんで下校するときは歩きなんだ?

156:マロン名無しさん
09/01/14 23:59:18
ぶっちゃけその場の思いつきだけの捨て設定だからです

157:マロン名無しさん
09/01/15 01:57:43
>>155
学校帰りにデートするのが楽しみなんじゃね?

158:マロン名無しさん
09/01/15 02:11:47
>>142
デスバスターズはタウ星とかいうとこから来たっぽいな
どうも師ファラオ90(=眼鏡変人?)の器化が最終目的らしいがよくわからん
無限学園の生徒から集めた生気を吸って、
そのあとで空になった生徒達の体をバリバリ食う=師の器化とか?
まさかな……

159:マロン名無しさん
09/01/15 02:21:16
最近変態が空気だな
このままうさぎとはるかがくっ付いても驚かない

160:マロン名無しさん
09/01/15 02:31:10
朝はスケジュールが詰まってるってだけなんじゃないか?
プールはともかくレース場から無限学園までは相当距離がありそうだ

161:マロン名無しさん
09/01/15 02:33:17
新セーラー戦士ははるかの妹なのか?
それともはるかは、変身ペンみたいなので男に変身して…
元が女だとすると、うさぎへのキスやみちるとの艶めいたふいんきが…

「おだんご」ってうさぎを呼ぶと初期の変態とかぶる
マジで変態リタイアですかな

162:マロン名無しさん
09/01/15 02:45:14
>>159
プルート「うはwwチャンス到来www」

163:マロン名無しさん
09/01/15 02:50:41
>>161
逆に考えるんだ
はるかは本来は男だけど変身ペンで一時的に女になっているのかもしれん

164:マロン名無しさん
09/01/15 04:36:32
やっぱセーラー戦士ははるか本人なのかね?
女体化…

165:マロン名無しさん
09/01/15 05:09:09
>>162
なんというドロドロとした人間集団…

166:マロン名無しさん
09/01/15 06:07:08 mnnFH1NE
プルートが惚れてたのは「未来の」キングじゃね?

167:マロン名無しさん
09/01/15 11:36:20
もし土萌教授が敵でタウ星人だとすると娘のほたるちゃんもそうなのかな
ヒーリング能力持ってたのはそのため?

168:マロン名無しさん
09/01/15 19:16:43
>>163
そうか、セーラー戦士=女とは限らなくて男なら無問題!…なのか?

仮に男だとすると、現代にも扉の前にいるであろうプルートのように
昔から存在してるわけじゃなく、うさぎたちのように転生したってことか
…エンディミオンもセレニティもちゃんと男女に生まれ変わってよかったな

169: ◆P9MoonSjzo
09/01/15 21:41:48
Act29-2

土萌研究所を出たちびうさは、ブローチに手を当てて思わず笑みがこぼれる。―二人だけのヒミツ…… アミュレットかあ
―まっくらになっちゃった☆うさぎかまもちゃんにでんわしよっかな どうやって帰ろ……

すると突然轟音とともにヘリコプターが近づいてきた。ヘリコプターに乗っていたのはみちると、はるかに似た女だった。
「ちびうさぎちゃん うさぎちゃんのところに帰るならおくってあげるわ」はるかに似た女が身を乗り出した。「……だれ!?うさぎの―友だち!?」
「むこうはあたしたちを知らないかもしれないけど あたしたちは―よく知ってるわ」

「すご―い!あたしヘリコプターなんてはじめて乗ったよ!」ちびうさは機内で感動している。
「ちびうさぎちゃんはほたるちゃんと仲よしなのね」「どんなハナシしたの?」
「ナ イ シ ョ」素知らぬ顔をするちびうさにみちる達はぺースを狂わされる。「………。アミュレットのはなし したの」「アミュレット?」
「ふしぎな力で守ってくれるおまもりのことそうよぶんだって あたしもほたるちゃんもアミュレットをもってるの
おねーさんは?そーゆーのもってる?」みちるは手鏡を取り出した。「あたしはこの鏡がおまもりかな」「じゃあそれがアミュレットよ」
みちるはクスッと笑った。「あたしのこの手鏡は そんなかわいらしいものじゃないわね」
「これは タリスマンというの」「タリスマン?」

「なあに?なんの音?外がうるさいわねえ」育子ママが驚いて外に出てきた。うさぎも一緒だ。
みちる達はちびうさを月野家の前に降ろした。「ちびうさぎちゃん きょうあたしたちに会ったことも 話したことも ナイショよ」
二人はそう言い残し、ヘリコプターは再び上昇を始めた。月野家周辺はちょっとした騒ぎになっている。育子ママも口をあんぐり。


170: ◆P9MoonSjzo
09/01/15 21:42:31
「ちびうさ!?」「うさぎ!ほたるちゃんのところへいって送ってもらったの おねーさんたち うさぎをよく知ってるっていってたよ」
何も知らないちびうさは笑顔だが、ヘリコプターの入口に腰掛けてこちらを見る人物を見て、うさぎは固まった。
「おやすみ おだんごちゃんたち」はるかに似た女はそう言って微笑んだ。ヘリはそのまま何処かへ飛んでいった。
うさぎはちびうさの体を抱きよせる。「―なにを話したの?」「ほたるちゃんのことしか話さなかったよ」「ホントに?」「ホントだよ」
―あの二人―!?いったい……!?

ついにコンサート当日がやってきた。ちびうさはみちるのポスターを見て目を瞬かせる。―ヘリコプターでおくってくれたおねーさんだわ
―まちがいない!バイオリニストだったんだ
衛とちびうさはばったりうさぎ達に遭遇した。「まもちゃん…!」「よお」「ちびうさとコンサートくるなんてひとことも……」
「みちるさんにチケット二まいもらって…… 誘おうと思ったらうさもチケットもってるって」その一言にうさぎはむくれてしまう。

みちるの演奏が始まり、うさぎはうっとりと聞き惚れる。―渦巻く海流 うちよせてはきえる波 ―まるで 海の底にいるみたい……
うさぎはホールの奥の隅にはるかが立っているのに気づく。

“すばらしいわね 海王みちるの演奏”“彼女のもつあの「海の聖堂―マリン・カテドラル」という名のストラディバリ 五億円近いそうよ”

美奈子は一人でこっそり羽生美々のコンサートに潜入しようとしていた。―やっぱこれはうさぎを見習って奥の手で入りこむっきゃないでショー
―Vちゃん時代のコンパクトでv「ムーンパワー!無限学園の男子生徒にへんしーんっv」美奈子はまんまとコンサートに潜り込むのに成功した。

「ありがとう!きょうはあたしのたいせつな学園のみんなのために歌えて 美々!しあわせです!
あたしはこの無限学園もみんなも大好き 学園のためならなんでもできるわ この身をささげることも みんなもそうでしょ?
―さあみんな目をとじて ―リラックスして あたしがみんなのためにつくったこの曲を静かにきいて」


171: ◆P9MoonSjzo
09/01/15 21:43:16
美奈子を急に眠気が襲う。体が思うように動かない。「あたしと わが師ファラオ90にその身も心も ―魂も ささげて」
美奈子はふらつきながらもなんとか会場を抜け出す。―クソッ…!羽生美々!敵だわ!
「どこへいく!?」美奈子は男子学生に見つかってしまった。「ちょっとトイレに……」「コンサートの途中で席を立つことはゆるさん!」
男子学生は恐ろしい形相で美奈子の肩を掴んだ。美奈子は男子学生を蹴り倒すと、廊下に出た。

「ヴィーナス・プラネット・パワー メイクアップ!」ヴィーナスはドアを勢いよく開けて会場に乱入した。ヴィーナスはマイクを取り出す。
「愛らしい虚像と美声のウラは醜い悪の権化よ!みんな!だまされちゃダメ!」「だれ!?」「美の星金星を守護にもつ愛の戦士セーラーヴィーナス参上!」
はるかとみちるは素早く異変を感じ取った。演奏の途中だったのにも関わらずスウッと舞台の幕が下りる。
「―え!?どうしたんだ!?もうおわり?」「みちるさんひっこんじゃった」「ようすがヘンだわ」
そこへヴィーナスから通信器で連絡が入った。“うさぎ!アイドル羽生美々は敵よ!!きて!”

「みんな!目をさまして!いまならまだまにあうわ!ヴィーナス・ラブ・ミー チェ―ンッッ!」
会場にいた無限学園の生徒達は皆正気に返った。ヴィーナスは照明を落とし、マイクで呼びかける。「外へ避難するのよ早く!」

「セーラーヴィーナス!レベル40!このあたしミメットが相手よ!チャーム・バスターッ!」
「ヴィーナス・ウインク・チェーン ソード!!」ヴィーナスの攻撃に押され、ミメットはひるむ。そこへセーラームーン達が駆け付けてきた。

「くっ!!」ミメットは杖の★を口元に当てて呼びかけた。「カオリナイト!わたしに力を ダイモーンの加勢を!
「なさけないヤツめ 貴重な“卵”をうえつけた“器”ども― “器化”に成功しわが同胞となるには 時間をかけねばならぬものを
ちっ 残念だが失敗作のダイモーンとなってもらうか」水鏡の前にいたカオリナイトは高く杖を振り上げた。「めざめよ!ダイモーン・パワ―」


172: ◆P9MoonSjzo
09/01/15 21:44:07
「……ぐ グウ……」女子生徒の背中からボコボコと怪物が現れた。「グウウ……」ミメットが叫ぶ。「食い殺しておしまい!ダイモーンたちよ!」
セーラームーンはハートムーン・ロッドを掲げた。「ムーン・スパイラル・ハート・アターッック!!」
ダイモーンは奇声を上げてミンチになり、二人の女子学生の体から分離した。
それに気をとられていると、背後に潜んでいた別のダイモーンが襲いかかってきた。「タキシード仮面!セーラーちびムーン!!」ヴィーナスが叫ぶ。

「深水没(デイ―プ・サブマージ)!!」間一髪、ダイモーンは粉砕された。「おのれ!」ミメットが逆上し、力を炸裂させようと身構えた。
「天界震(ワールド・シェイキング)!!」ドオンと凄い音がして、ミメットは見るも無残な姿になって消えた。

セーラームーン達は二つのシルエットに釘付けになる。「―だれ!?」
「―海の星海王星を守護にもつ深海の戦士 ―セーラーネプチューン」
「そして ―風の星天王星を守護にもつ天空の戦士 セーラーウラヌス 参上!」
●to be continued●


173:マロン名無しさん
09/01/15 22:19:50
何気にセーラーVキックが健在で嬉しい

ところで今さらだが変態の帽子はどこに消えたのか

174:マロン名無しさん
09/01/15 23:08:50
ウラヌスとネプチューンかこいい!!!
結局はるかさんが実は女だったってことか?


175:マロン名無しさん
09/01/15 23:29:31
>>174
だとするとあの偽変態仮面は何者?

176:マロン名無しさん
09/01/15 23:32:37
ヘリの音が敵組織に聞こえなかったか気がかり
てゆーかヘリが月野家に着いたのまさか夜中じゃないよな?
自分が受験生だったらキレる

177:マロン名無しさん
09/01/15 23:38:54
・コスプレ(タキシード着用)
・うさぎにいたづら
・不法侵入
・女の子の部屋を覗く

はるかはもうみちる一筋でいいから余計なことすんなよw
このままだと第二の変態を襲名してしまうw

178:マロン名無しさん
09/01/15 23:44:57
ミメットレベル40てwレベル70いくつのユージアルで勝てなかったのにw
敵組織はもう少しよく考えるんだ

179:マロン名無しさん
09/01/16 06:41:51
敵が弱い順に出てくるのはおかしいという直子なりの反抗だろう

美奈子が男子生徒に変身したな。
はるかも同じ手を使ってると解釈していいのかな?

180:マロン名無しさん
09/01/16 09:27:34
>>177
みちる「はるかを変態なんかと一緒にしないで下さらない?」

181:マロン名無しさん
09/01/16 12:00:06
はるかが本当は女だとしたらまさかみちると…











従姉妹?

182:マロン名無しさん
09/01/16 19:51:17
>181
さてはお前アメリカ人だろう

183:マロン名無しさん
09/01/17 01:45:24
>>182
変態「私はアッー!!ロリカ人DA☆」

184:マロン名無しさん
09/01/17 01:50:04
>>168
亀だがそれは盲点だった
エンディミオンとセレニティ両方男に生まれ変わってたりしたら大惨事にw

まてよはるかは前世では男でみちると恋人だったんじゃないか?
タキシード仮面のコスプレをしたり、男に変身(?)できるのはその名残だったりして

185:マロン名無しさん
09/01/17 01:58:28
ヘリで送り届けるとかw近所迷惑でしょw苦情がくるわw
五億のストラディバリウス持ってたりとその財力はいったい……

186:マロン名無しさん
09/01/17 02:06:15
三つのタリスマンの内一つがはるか達(第三勢力?)が持っているってことは
もう一つはデスバスターズが、もう一つはセーラームーン側が知らず知らず持ってるのかもな

でもアンティーク集めてるっぽいほたるの部屋も怪しいんだよな…

187:マロン名無しさん
09/01/17 09:19:02
ほたるのアミュレット=タリスマンなのか?

188:マロン名無しさん
09/01/17 10:23:34
夜の住宅地の真ん中にヘリで行くなwww
ん?高校生がヘリのパイロットになれるものなのか?

今回、ノーマルにタキシードを着てた変態
マントなし、シルクハットなし、仮面なし、タキシードのみ
…あれ?変態ってもしかしてかっこいい?
--------------------
【URL】スレリンク(csaloon板)
【名前欄】
【メール欄】sage
【本文】↓
正雄の表紙すげー見たい
むしろ最終巻まで正雄でいいくらいだ!
--------------------
【URL】スレリンク(bobby板)
【名前欄】
【メール欄】sage
【本文】↓
期待せずに撮った昨日と先週の金ロー
まだ見てないけど、見ることなく消すかもしれないな

189:マロン名無しさん
09/01/17 13:44:10
むしろ変態イケメン設定がおまいらの記憶から数年消えてたことに笑うw

190:マロン名無しさん
09/01/17 13:46:03
>>187
カオリナイトが全く同じものを持ってたのが気になる

191:マロン名無しさん
09/01/17 13:56:56
>>188
ロリコプターがどうしたって?

192: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:45:27
Act30 無限4 SAILORURANUS 天王はるか  SAILORNEPTUNE 海王みちる

―セーラーネプチューン セーラーウラヌス―!?ヴィーナスが目を白黒させる。「―うそどういうこと!?新しい戦士なの!?知らないわ」
「知る必要はない」ウラヌスが冷たく言い放つ。―二人からなにも感じとれない なんのデータも……!

「あの手鏡は…… ―タリスマン…!」ちびムーンはネプチューンの持つ手鏡を見て思わずそう口走ってしまう。
セーラームーン達は一斉に振り向く。―タリスマン!?「―あの手鏡がタリスマンなのか!?ちびうさ!?」タキシード仮面が詰め寄る。
「また会ったわね ちびうさぎちゃん」―セーラーネプチューン!ヘリコプターにのせてくれたみちるおねーさん!?

マーズが尋ねる。「―タリスマンを集めよという不吉な夢を見せていたのは まさかあなたたち―?どういうことなのいったい……」
「夢?」ウラヌスは意外そうだった。「―そう あなたたちも感じとっているのね 不幸の予感を 破滅の危機を」
「なにか知ってるのならおしえて!……いったいこれからなにがおこるの!?」マーズが詰め寄るが、ウラヌスは冷たくあしらう。
「カンちがいしないで おまえたちといっしょに戦うつもりは ない」セーラームーンはショックを受ける。「仲間じゃ……ないの?」
「仲間だといった覚えは ない」マーキュリーが割って入る。「まって!あなたたちだってデス・バスターズを追っているんでしょ?
やつらの目的は!?なんなの!?」

倒れていた無限学園の生徒達が意識を取り戻しかけている。ネプチューンはバイオリンを取り出した。「話すことなどないわ」
バイオリンを弾き始めたネプチューンを見て、タキシード仮面ははっとする。―海王みちる!!


193: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:46:03
頭が割れるようなノイズ音に、セーラームーン達と無限学園の生徒達は苦しみ出す。タキシード仮面が遠くの二人に手を伸ばした。
「まて!きみたちが…オレたちを破滅に……導くのか?答えろ!」
「天界震(ワールド・シエイキング)!」突然の攻撃に、セーラームーン達は皆倒れてしまった。―セーラー戦士が…… 攻撃するなんて……

うさぎはベッドの上で目を覚ました。美奈子達が心配そうにうさぎを見守っている。「―ルナ……!」ルナは決心したように話し出す。
「―話していいのかわからないけど ―あの二人は 本来ならこんなところにいるはずのない戦士よ
―プルートのように 同じセーラー戦士でも役目も管轄もちがう 遠いところにいるはずの出会うことのない戦士……」
うさぎは目を見開く。―プルートのほかにもまだそんな戦士が……?

―遠く彼方でシルバー・ミレニアムを守りつづけているという ナゾにつつまれた伝説の戦士― まさかほんとうに存在してたなんて
「まさか転生していたなんて 姿をあらわすなんて なにか非常事態がおこってるんじゃ…」
亜美は考え込む。……非常事態……「―デス・バスターズの侵略のこと?それともほかになにか―!?」
―それにしたって あたしたちを攻撃するなんて……「あの二人は敵じゃないよね 仲間の戦士だよね」うさぎが迫る。
「理由も話さずあたしたちを攻撃する それは敵と同じよ」頬の傷を押さえ、美奈子が苦々しげに吐き捨てる。「これがあいさつがわりってヤツか」とまこと。

美奈子が真剣な顔つきになる。「どんな事情があろうと 仲間じゃないってはっきりいったわ またあたしたちを攻撃してくるようなら
―戦うしかないよね 二人と」うさぎは現実を受け入れられずにいた。“仲間だといった覚えはない”

帰り道、ちびうさは衛と手を繋ぎながら歩いていた。「まもちゃん あのおねーさんたちね あたしをおくってくれたよ
あたしたちと戦おうだなんて思ってないよ ゼッタイ」


194: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:46:40
うさぎとちびうさは仲良くベッドで眠ってしまった。その寝顔を横で衛が見守る。―あの二人の目的は?いったい……!?
衛はぎゅっと、眠るうさぎの手を握った。

気づくと衛は無数の瓦礫の中に立っていた。―津波!?―これは……!?なにがおこったんだ!?
衛は崩れたビルの上に立つ人物に気がついた。遠くて顔が見えない。―だれだ?―おまえが ―破滅の神 なのか?

衛とうさぎは同時に目を覚ました。しばし顔を見合わせる二人。「―まもちゃん あたしたちいま同じ夢を……!?」「いまの夢は…?」「破滅の神…?」
レイは火に向かって祈祷をしていた。―タリスマン ネプチューンのもつ鏡―!破滅をもたらす三つの魔具― ―あと二つはいったいどこに?

放課後、うさぎは一の橋公園のベンチで衛を待っていた。―あれから姿を見せない…… セーラーウラヌス ネプチューン―
不意に後ろから手で目隠しをされ、うさぎは笑顔で振り返った。「まもちゃん?」そこにいたのは、なんとはるかだった。
「もうオレの帰り道でウロチョロすんなよな とってくっちまうぞ」はるかはそのまま踵を返す。「―!まって」

「セーラーウラヌス!」はるかは無表情で振り返った。「はるかさんが―ウラヌスでしょ?同じ風のニオイがするもん
あたしたち仲間でしょ?同じセーラー戦士でしょ?どうしてなにも話してくれないの?」
「……できれば なにも知らないままもこの姿で 会っていたかった うさぎと」「はるかさん……」はるかがうさぎの顎に手をやる。
うさぎはドキドキしながら尋ねる。「……はるかさんは 男なの?それとも女なの?」はるかはコツンと額をくっ付けてきた。
「男とか女とか そんなにたいせつなコト?」二人の顔がさらに近づいていく。

「うさ!」険しい顔で衛が立っていた。はるかはうさぎをそっと開放する。「王子さま登場だ」はるかはそのまま風とともに去っていった。
ぽろぽろ泣きだしてしまったうさぎを衛が抱き締める。「―うさ どうしたんだ?なにかされたのか?あいつに」


195: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:47:40
「ううん そうじゃない ……そうじゃないの」……どうしてナミダがでるんだろう ……苦しいよ…
衛はさらに強くうさぎを抱き締めた。

「こんにちはー まもちゃんいるっ?」ちびうさがゲーセンにやってきた。「やっほvちびうさちゃん きょうはきてないよ」と元基。
「委員長のクセに“まもちゃん”“まもちゃん”ばっかいってっと クラスのみんなにバカにされっぞ ちびうさ」
「まこちゃんのいじわるーっ☆なんだー せっかく宿題てつだってもらおとおもったのにー」「宿題?」
「図工でね 粘土で好きなものつくるんだったの うまくできなくて宿題になっちゃった☆」「コレ?コーヒーカップ?」「ちがうよ!」

「コレはね “伝説の聖杯”なの」美奈子達四人は目を丸くする。「“伝説の聖杯”?ナニそれ」ダイアナが説明する。
「ネオ・クイーンセレ二ティが 若いころおもちになっていたという聖杯のことです」―危機が訪れるとふしぎな力がその聖杯からわきでて
―ネオ・クイーンセレ二ティに力をあたえ 人びとを救ったという
「あのね ママの部屋で絵を見たことがあるんだ それは宝石がいっぱいついててキラキラしてて あたしもあーゆーのほしいなってずっと思ってたの」
「ママってセーラームーンがもってたもの?」「武器かなんかに使ってたの」ちびうさとダイアナは顔を見合わせる。

「知らない ママの部屋ってホントは入っちゃいけなかったから だれにもきーたことなかったし」「あたしもルナとアルテミスにちょっときいただけです」
―ママの部屋って大きな絵や本や宝石や めずらしいものがいっぱいあったの ママもまっしろのベッドはふかふかで
―そこにねころんでいろんなものながめたっけ「よく二人で入りこんだよね ダイアナ」ポロッと、ちびうさの目から涙が零れた。
まことがちびうさの頭を撫でる。「帰りたい?」「ううん りっぱな戦士になるまで帰らないって 約束したの ママに」ちびうさは笑顔で答えた。

雨がしとしと降っている中、うさぎは衛の家に上がった。「コーヒーでいい?」ネクタイを外しながら衛が聞く。うさぎは笑顔で応えたものの…。
向かい合って座った二人の間に気まずい空気が流れる。……まもちゃんどう思ったかな あたしがはるかさんといっしょにいて


196: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:48:31
衛はそっぽを向いてテレビを見ている。―おこってる?でもでもしかたなかったんだよ だってはるかさんはセーラーウラヌスで……
「まもちゃんっ あのっ ねっ」うさぎが勇気を出して話しかけようとするが……。

「まーもちゃんvおげんかんあいてたから入ってきちゃったっっv」ちびうさの乱入に、うさぎはずっこけ、衛はコーヒーを吹きだす。
ちびうさはちょこんとうさぎの膝に乗る。(……ケンカでもしたの?)静まりかえった部屋に違和感を感じたのか、ちびうさが小声で話しかけてきた。
(ちっ ちがうわよっ)(でもまもちゃんなんかおこってない?)(や やっぱし?)(まもちゃんがおこるよーなことしたんでしょ うさぎ)(えっ?)
(たとえば うわき とかさ)ふき出しがグサリとうさぎの頭に刺さる。……うわき…… うわきってゆーのかな こーゆーの……
衛とうさぎはお互い黙ったまま物思いにふける。

「ちびうさ なんか用あってきたんじゃないのか?」衛が尋ねた。「あのね宿題てつだってほしくて」
「宿題ッッ!!やばいっっ英語の問題集!!←これでも受験生」とぼとぼと先に帰ろうとするうさぎのスカートを、ちびうさががしっと掴んだ。
「帰っちゃダメ!うさぎもいっしょにてつだって!ね?」「へ!?」

「で?なにを粘土でつくるつもりでいたんだ!?」衛が聞いてみる。「聖杯!」「聖杯?またどこでそんなこむずかしいモノを……」
「“伝説の聖杯”をつくるの!きめたの!」ちびうさは前で目を組み、涙目で目をキラキラさせる。
「せーはいつくってvおねがいまもちゃんっ」こうかはばつぐんだ!衛はあっさりと折れた。

「聖杯ってなあに?なにするもの?」うさぎが質問する。「古代から伝わる神聖な杯のこと 神聖な儀式のときにワインや聖水を入れて
それで体を清めたりする 特別な杯のことだよ。
衛が百科事典をめくると、そこには豪勢な聖杯の写真が載っていた。「あ!コレ!こーゆーのつくりたいの!そいで宝石いっぱいつけたいの!」
「へー コレが聖杯ってヤツかあ」うさぎが提案する。「ボタンやさんにうってるビーズやカラーストーンいっぱいつければ?」「うさぎナ―イスッv」


197: ◆P9MoonSjzo
09/01/17 21:49:08
「だからってどうしてあたしがっっ」うさぎはパシリに行かされて一人文句を言うのだった。
「ただいまー アイスもかってきたよーv」買い物から戻ってくると、衛が一生懸命粘土をこねくり回していた。その姿にうさぎは思わず笑顔になる。

「わ―vちびうさ!見て見てカワイ―ッv」「ホラ!聖杯がやっとできたぞ!」「「ちびうさ……」」
うさぎと衛が同時に振り向くと、ちびうさはそしらぬ顔で気持ちよさそうに眠ってしまっていた。二人は揃ってクスッと笑う。
場の緊張はいつの間にか消えさっていた。

うさぎはうしろから衛に抱きつく。「…まもちゃん…… ごめんね はるかさんとあんなふうにいっしょにいて……」
「オレはうさを信じてるよ」ツン、と額を突かれ、うさぎは真っ赤になる。
「あたし まもちゃんとみちるさんがいっしょにいたとき すごくしっとしちゃった バカみたいだよね あれくらいのことで」

衛は屈んでうさぎと目線を合わせた。「―オレだって いっぱいやいてるよ やきもち…… あいつに
でもなんかきっとワケがあるんだよな いつもおまえになにかいいたげなカオをしてるよ あいつ
とても苦しいワケがあるんだと思う あの二人には」衛の腕の中でうさぎは表情を曇らせる。「そう そうだよね まもちゃん」
―そうなの ―あのときはるかさんの苦しさがせつなさが伝わってきて 思わずナミダがでたの
衛は目を細めると、ぎゅっとうさぎを抱き締めた。「ちびうさをおこさなきゃ いいよ」「え?」「とまってけば いいよ」

ちびうさは毛布からもぞっと顔を出し、二人の様子をちらりと見やると、布団の中でこっそりダイアナとウインクし合った。
「仲なおりしたみたいだね」「そうね」
●to be continued●


198:マロン名無しさん
09/01/17 22:04:10
はるかカッケエェェェェェェェェェ!

まもうさの邪魔するちびうさが嫌いだったが今回はGJ!

199:マロン名無しさん
09/01/17 22:23:55
今更だけど、>>188の後半は代行ミスなのでスルーお願い

>>189
え、イケメン設定覚えてた?

696 マロン名無しさん sage 2008/12/20(土) 01:26:30 ID:???
未来の地球の王の輝かしい遍歴

・変身能力を持たないただのコスプレイヤー
・夜な夜な怪盗の真似事
・女子中学生にいたづら
・悪の組織に荷担
・何の落ち度もない遠藤を殺害
・女子中学生を拉致
・幻の銀水晶強奪
・女子中学生に刺される
・なんちゃって失明詐欺
・生身で月面旅行
・熟女と不倫
・「うさこ…!かならずオレが助け出す(口だけ)」
・再び悪の組織に荷担
・近親相姦
・DV←new!!

なのに?

200:マロン名無しさん
09/01/17 22:38:50
>>199
変態は変態だってことを忘れれば超イケメン

201:マロン名無しさん
09/01/17 22:43:37
ウラヌス強杉だろ
天界震を一発放っただけでセーラームーン側(計7人)全滅とかw
本当にこのまま敵対してしまったら勝ち目はないな

202:マロン名無しさん
09/01/17 22:47:28 C1sh12Em
よく考えたら五億相当のバイオリンでジャイアンリサイタルできるネプチューンも凄いなw

203:マロン名無しさん
09/01/17 22:55:48
聖杯はセーラームーンが持つ最大最強のタリスマンとみた
あと一つはやっぱりほたるちゃんが持ってる気がするなあ

それにしてもあの粘土の聖杯は完成度高すぎて親が作ったってバレバレw

204:マロン名無しさん
09/01/17 23:05:53
>気づくと衛は無数の瓦礫の中に立っていた。―津波!?―これは……!?なにがおこったんだ!?

どう見てもネプチューンの仕業です
本当にry

205:マロン名無しさん
09/01/17 23:09:51
「また会ったわねちびうさぎちゃん」という台詞で、
バイオリンの音色でみちると確定した2人。
お約束だけど、顔を隠してるわけでもないのに
何で顔を見て分からないんだろう…

…あれー?うさぎが22歳で即位して30世紀まで変態キングと
ラブラブなのは確定してるのにますますはるかといい感じだよ?
と思ったけどそんなことはなかったね。最後で。
ていうか最後がこそばゆすぎるwww


206:マロン名無しさん
09/01/17 23:16:20
>>200がイイコト言った!

207:マロン名無しさん
09/01/17 23:18:36
ウラヌスとネプチューンがプリンセスであるうさぎを攻撃したのはクーデター?
それとも二人には別にプリンセスがいるのかな?

208:マロン名無しさん
09/01/17 23:23:08
>>205
みんな露わになった太ももに釘付けで顔なんざ見ていません

209:マロン名無しさん
09/01/17 23:59:56
>>208
と変態が言っています

210:マロン名無しさん
09/01/18 00:06:59
>>204
破滅の神=ネプチューン
というのはあり得ると思う

破滅とは日本が沈没してしまうことではないか
征服すべき地が無くなれば敵にとっても「破滅」だろう

そのことを知ったはるかは苦悩し、みちるを刺して自分も自害を…あれ?

211:マロン名無しさん
09/01/18 00:19:08
>>207
>遠く彼方でシルバー・ミレニアムを守りつづけているという ナゾにつつまれた伝説の戦士

だそうだ


でも実は月の王国のやりかたに反発するようになって
破滅の神に魂を売って地球もろとも月側の人間を消してしまおうかと
悩み苦しんでいる可能性も

212:マロン名無しさん
09/01/18 00:22:17
ネプチューンはバイオリンと手鏡両方持って戦うの大変だなw

213:マロン名無しさん
09/01/18 00:25:12
はるかのタキシード仮面コスはなんだったんだ

214:マロン名無しさん
09/01/18 00:45:20
うさぎがコーヒー飲めるのなんか意外
最後の仲直りの場面はほわんと暖かい気持ちになったよ





しかし終盤でまた洗脳されてうさぎを泣かせるのが変態クオリティ

215:マロン名無しさん
09/01/18 00:47:30
>>213
一時の気の迷い

216:マロン名無しさん
09/01/19 03:43:35 OBKkuPlM
>>214

こういう感想好きw

217:マロン名無しさん
09/01/19 03:53:08
ごめんなさい

あげちゃったorz

218:マロン名無しさん
09/01/19 12:41:13
>>213
はやくも黒歴史になりつつあるw

219: ◆P9MoonSjzo
09/01/19 21:42:22
Act30-2

校内に学力テストの結果が貼りだされている。亜美は今回も全教科満点だ。「雨が多くてゆううつね この季節は」
「ホーント 中間・学力・期末!テストばっかでゆーうつだよ~~ん」33点のテストを手にしてうさぎは暗い顔。
「テストが多くてあたりまえ!あたしたち受験生よ!」「そーでした」ずーんと打ちのめされるうさぎ。

「ね いっしょに新しくできた予備校いかない?」「亜美ちゃん そんなとこいく必要ないじゃない~ ホントスキなんだからもーっっっ」
「もしかして 無限予備校?」まことが尋ねた。「亜美ちゃんここのテストだけはいつもうけてるよな」
「まあね 予備校の生徒でいつも必ず一位をとる人がいるの どうしても追いぬけないのよ 無限学園の生徒の“美堂ゆい” 会ってみたいわ」

亜美は無限予備校を訪れた。「入学試験満点なんてだれかと思ったら あの天才少女の水野亜美さんね うちの予備校に通いたいなんて光栄だわ」
教室内はすごい熱気で満ちている。「テストで二十位以内は無限学園へ学費免除で入学できるの だからみんな必死なのよ」
亜美の前に美堂ゆいが現れ、話しかけてきた。「はじめまして水野亜美さん わたしは美堂ゆい この予備校の天才少女というところかしら
無限予備校ももちろんいいけど やっぱりわが学園のシステムにはかなわないわね
ねえ!水野さん あなたも無限学園へこない?自分の苦手な科目を好きなだけ選択でき集中的に克服できる
他校でマネのできないカリキュラム 完璧な環境 ―水野さん わが学園へ 体験入学してみない?」

「無限学園へ体験入学!?敵のワナよ!」美奈子が驚いて止める。「だいじょうぶ そんなカンタンにつかまりはしないわ」「亜美ちゃん」
「なにかあったら連絡入れるから OK?」「―わかったわ」 


220: ◆P9MoonSjzo
09/01/19 21:43:02
亜美は中等部十三階の三年サイエンスクラスに通された。そこでは美堂ゆいが亜美を待っていた。
「おまちしていたわ 水野さん」「―これは…?」「キレイでしょう?これは箱庭宇宙 わがサイエンスクラスが実験でつくったものなの タウ星系よ」
ゆいに肩を掴まれ、亜美ははっとする。―一瞬すいこまれるかと思った……

「わが学園は各学年ごと 哲学 芸能 サイエンス フィジカル そしてプロフェッショナルの五つのクラスにわかれ
各教科の教師のほかにわたしのような優秀な生徒が担当教官となり 無限学園の教義を指導しているの
―失礼 つぎの講義どうしてもはずせなくて まっていてくれるかしら」ゆいは教室を出て行った。
亜美は箱庭宇宙を遠巻きに眺める。―これはホログラムなのかしら タウ星系…… きいたことないわ

カオリナイトは天井に設置されている防犯カメラを利用し、亜美の姿を水鏡に映していた。
―水面から異常なパワーを感じる…… ―このパワー ― まさか―星の守護をもつもの ―セーラー戦士!?
「単身でのりこんできたのか」「カオリナイト サイエンスクラス 担当美堂ゆい ―このビリユイにおまかせを
レベル40のミメット レベル78のユージアルでは戦うまえから負けはあきらか
レベル202 このビリユイのシステムで セーラー戦士の“聖体(オスティー)”を手に入れてみせましょう きっと師におよろこびいただけますわ」

「セーラー戦士の“聖体”― さぞかし強いエネルギーであろうな」カオリナイトは水鏡に映る亜美の姿を眺めていたが……。
突然、水面がバシャッと荒れた。防犯カメラに亜美の投げたボールペンが刺さったのだ。

亜美は立ち入り禁止の地下実験室へと急いだ。その姿をはるかとみちるが目撃する。地下実験室は動物実験室になっていたが、奥にもう一つドアがあった。
亜美が「DANGER!」と張り紙がされているドアの上部の窓から中を覗くと、そこには「先祖返り」と称された醜い怪物が檻に閉じ込められていた。
―やっぱり ここは敵の―!?


221: ◆P9MoonSjzo
09/01/19 21:43:51
亜美は後ろから肩を掴まれた。美堂ゆいが冷たく笑う。「授業に入りましょうか 水野さん」―しまった!!
無限学園の生徒達が亜美の両腕をがっしりと捕らえた。「その授業であなたの“聖体”をいただき “器化”をしましょう」
―なに!?なんのことをいってるの?
「その“器化”とやら オレたちもとてもキョーミがあるな」なんとそこにはるかとみちるが現れた。
「とらえよ!三人ともわたしのクラスへ!」はるか達もたくさんの生徒に両腕を掴まれ、亜美ともども3年サイエンスクラスへと連れていかれてしまった。

「ちょうど演算がはじまったところよ わたしのプログラム中のナノ・ロボットが 人体から“聖体”をどんどんとりこんでゆくの
わたしのシステムを通して わが師ファラオ90に“聖体”をささげ のこった空の体をわが同胞に“器”としてささげる!なんと光栄なこと!」
亜美がバッと腕を振りほどいた。亜美は走りながら通信器でうさぎ達に連絡を入れた。「無限学園はやっぱり 敵!デス・バスターズがあやつってるわ!」

亜美はそのまま勢いよく窓の外へ飛び降りた。「ばかな!ここは十三階だぞ!」「マーキュリー・プラネット・パワー メイクアップ!!」
マーキュリーは無事に真下のプールへと落ちた。隙を見てみちるも腕を振りほどき、はるかも群がる生徒を蹴りあげた。「にがすな 追え!!」
騒ぎを聞いてスーツ姿のカオリナイトがやってきた。「なにを大さわぎしているの!?」「学長!」
「たいせつな“器”をにがすことはゆるさぬ!セーラー戦士ともどもかならず!とらえよ!」「はっ!」

はるかとみちるは木の上で身を潜めていた。「もう学園にはいられないな」「そうね」「よけいなことを してくれたな」

「水の星水星を守護にもつ知の戦士セーラーマーキュリー 参上!」
「天才少女の正体はおまえかセーラーマーキュリー!レベル202このビリユイが相手よ!!」「マーキュリー・アクア・ミラージュ!!」
ビリユイはなんとか持ちこたえた。「モザイク・バスタ―!!」マーキュリーの体に無数の細かい何かがパリパリとくっ付いた。



222: ◆P9MoonSjzo
09/01/19 21:44:29
「うふふ痛いかい?このビリユイのプログラムから抽出した目に見えないナノ・マシンが おまえのカラダにくいこみ分解しようとしてるのさ
あとにのこるはおまえの美しい魂“聖体”だけ!」―カラダが動かない……!いや……っ!
「さあわが師に!セーラー戦士のその強く美しい“聖体”をささげるのよ!あはははっ」

「マーキュリー!」セーラームーン達が駆け付けてきた。「ダイモーン!ゆけ!」ビリユイが複数の怪物―ダイモーンをけしかけてきた。
「ネオ・クイーンセレ二ティよ わが杖(ロッド)ハートムーン・ロッドに力を!」

突然、はるかとみちるがスッと現れた。「ウラヌス・プラネット・パワー」「ネプチューン・プラネット・パワー」「「メイクアップ!!」」
「わが魔具タリスマン 汝の御力示したまえ われを保護せよ!宇宙剣乱風(スペース・ソードブラスター)!!」
ウラヌスの攻撃により、ビリユイとダイモーンたちは一掃された。ナノ・マシンから解放されたマーキュリーはドサリと倒れ込む。

マーズは目をみはる。―セーラーウラヌスの宇宙の剣(スペース・ソード)!?―あれが ―二つ目の魔具(タリスマン)!?
「まって!ウラヌス!ネプチューン!」去っていく二人に、セーラームーンが呼びかける。―助けてくれたの!?あたしたちを……

KO大学理学部。元基が顔を赤くしてレイカを誘っている。「レイカさーん きょうみんなで飲みにいこうっていってるんだけど」
「ごめーん古幡くん きょう鉱物研あるの」「そっかあ」元基はがっかり。―あら となりのオンボロ研究室 だれかがつかうのね
「助手さんですか?」白衣の女性にレイカが話しかけた。「いえ学生です理学部の こちらの研究室のおてつだいをさせていただくことになって」
「あたしも理学部よ となりでときどき鉱物研やってるの 二年の西村レイカ よろしくね」
「理学部一年 基礎物理学科理論物理学専攻 冥王せつなです よろしく」
●to be continued●


223:マロン名無しさん
09/01/19 21:57:42
>はるかとみちるは木の上で身を潜めていた
変身したマーキュリーはともかく
この2人は生身で飛び降りて平気なのか?

224:マロン名無しさん
09/01/19 21:59:44
なんか敵はホイホイ倒されていくなあ…。
レベル上がっているのに

結局魔具はなんなんだか

225:マロン名無しさん
09/01/19 23:12:29
>冥王せつなです よろしく
門番は猫に任せてきたのか

226:マロン名無しさん
09/01/19 23:42:31
プルートキター(゚Д゚)
物理学専攻ってらしいなw
ふるちゃん兄さんが実は慶○ボーイだったことに驚いたのはナイショだ

227:マロン名無しさん
09/01/19 23:47:14
冥王せつなって名前、神秘的で好きかも
意味はおいといて

228:マロン名無しさん
09/01/19 23:52:05
参謀であるはずの亜美が真っ先に敵陣に攻めいったのには驚いた
意外と行動的なんだな

はるかとみちるは亜美のせいでこれ以上潜入捜査出来ないってこぼしてたが
亜美の姿を見て見ぬふりすればよかっただけの話だよな

229:マロン名無しさん
09/01/19 23:54:53
>>223
はるかはまことを力で負かしてたくらいだし四守護神より身体能力高いんじゃね?
みちるは知らんけど

230:マロン名無しさん
09/01/20 00:48:27
亜美は敵に正体バレちゃったけどいいのか?
っていうかなんではるかとみちるは亜美がセーラー戦士ってこと知ってるんだ?
そもそもあれでバレるのなら、今まで敵にはるか達がセーラー戦士だとバレなかったのが不思議なんだが

231:マロン名無しさん
09/01/20 00:50:08
>>224
今回はマーキュリー一人じゃヤバかったっぽいけどな

232:マロン名無しさん
09/01/20 00:52:00
>だいじょうぶ そんなカンタンにつかまりはしないわ

つブラックムーン編

233:マロン名無しさん
09/01/20 04:43:38
カオリナイト学長だったんか…

234:マロン名無しさん
09/01/20 09:50:32
>>224
そもそもレベルってなんなんだろう…

235:マロン名無しさん
09/01/20 09:52:42
>>225
ネコでも十分に務まる仕事というわけか

236:マロン名無しさん
09/01/20 09:54:15
なあ…防犯カメラにボールペンって刺さるもんなの?
いや、亜美かっこよかったけどさ

237:マロン名無しさん
09/01/20 19:06:09
>>223
敵の目が亜美に向いてるうちに
二人で優雅にエレベーター乗ってたりして

238:マロン名無しさん
09/01/20 19:08:45
「だめよ!」「キケンだわ!」ばっかり言ってる亜美が
今回は一人で暴走したのが面白かった

239:マロン名無しさん
09/01/20 19:10:30
>>234
十分間にできる腹筋の数

240:マロン名無しさん
09/01/20 19:17:47
今回のまとめ

水星無双~はるみち巻き添え編~
帰ってきた冥王星
変態レギュラー枠没収

241:マロン名無しさん
09/01/20 23:37:08
亜美アッサリ捕まったりせずに、もっと活躍して欲しかったな。

242: ◆P9MoonSjzo
09/01/21 21:46:58
Act31 無限4 SAILORPLUTO 冥王せつな

「うーむ…… たしかにこの一帯異常なデータはでているが ちょっと飛躍しすぎじゃないか?冥王 空間がゆがんでいるなんて」
「そうですね ―わたしどうしてそんなこと思いついたのかしら なんとなく…… ふっとそんな気がして」
二人はじっとパソコンの画面を眺める。「わからんな ここの空間のデータは ほんとうにふしぎなピークを描いている この形はいったい……」

「せつな!」研究室にレイカと元基がやってきた。「レイカさん」「おそくまでたいへんね まだかかりそうなの?夕ごはんいっしょに食べにいかない?」
「ごめんなさい 先生とさっき食べちゃった」「なあんだあ☆」研究室にはたくさんの観葉植物が置かれている。
「すごいなあ ミドリがこんなにいっぱい まこちゃんが見たらよろこびそうだな」「だれよ古幡くん まこちゃんて!」レイカが詰め寄る。
「ゲーセンによくくる子だよ 十番中学の子 植物がとっても好きな子なんだ やだな~~っ」「ふうう~~ん いーけどっ」
「あっ じゃ せつなちゃん またねっ」機嫌を損ねたレイカに連れられ、元基は研究室を後にした。

「ねっキレイな子でしょ?冥王せつなちゃん きっとウチの大学イチよ」電車の中でレイカが笑顔で話し掛ける。
「うん!ホントに!おとなっぽくてユーガで 知的美人ってカンジだよなっ」赤くなる元基の耳を、レイカが思いっきり引っ張った。
「いててっ 彼女なんの研究てつだってんの?あの先生たしか反重力の研究でアメリカの“フィジカル・レビューレターズ”にのったよな」
「うーん 二人してあの三角洲のあたりの空間がヘンだとかいって 環境をいっしょうけんめい調べてるわよ」窓の外には噂の三角洲が見える。

「レイカさん 三角洲へごはん食べにいこーよ あそこおシャレなビルやレストランたくさんできたんだよ」
三角洲を見つめるレイカに寒気が走る。「レイカさん?」「あ…… ねえべつの場所にしない?」「なんで?」
「だって…… 見て三角洲のほう ヘンな黒い雲があんなに…… ちょっとこわいわ」「ははっ レイカさんはこわがりだなー きっと雨雲だよ」
「このごろヘンな天気ばっかりね 梅雨はちっとも明けないし」


243: ◆P9MoonSjzo
09/01/21 21:47:41
土萌研究所の研究室で、土萌教授がなにやら実験をしている。巨大な瓶のような装置の中で、小動物が苦しみながら先祖返りの怪物に変身した。
土萌教授は舌打ちをする。「またなりそこないのダイモーンに変化したか」カオリナイトが声を掛けた。「教授 そろそろコンタクトの時間ですわ」

“―おお 命の源タイオロン・クリスタルの光が弱まっていく とろけるような人間どもの聖体(オスティー)をもっともっと集めよ まだまだたりぬ”
跪いたカオリナイトが詫びる。「もうしわけございません師(マスター)ファラオ90 つぎまでには必ずや大量の“聖体”をここへ」

“―いま この世界でわれらが活動する唯一の手段 「器化」は進んでいるであろうな”
同じく跪いた土萌教授が答えた。「“聖体”をぬきとった人間のカラダに卵をうえつけ器化を試みていますが このところ異物がジャマを
実験でも90%が先祖返りとなる すべてをわれらのような完全体とするにはまだ時間が…… それに貴重な完全体も異物セーラー戦士がつぎつぎ破滅を」
“異物セーラー戦士 星の守護をもつものどもか 一刻も早く!消去せよ!すべてこのわたしが力をとりもどし 「器化」を行うまでのしんぼうだ
この地をわれらの第二の母星とするのだ ジャマはさせぬ……!”
「必ずや!星の守護をもつものセーラー戦士!一刻もはやく消去を!」カオリナイトが誓う。

“―セーラームーン… ダイモーンどもを一瞬にして消し去るあの強烈な光 なんという輝き!あれはセーラームーンの「聖体」なのか!?
人間どもの聖体などくらべものにならぬあのパワー われらが命の源― タイオロン・クリスタルと同じ輝き!
―だが 破滅を導く不吉な光がそのそばに見えかくれする…… 星の守護の光の中に めざめのときは近い―”
カオリナイトは師の言葉に耳を傾ける。―破滅を導く光 ―三つの魔具(タリスマン)のことか 星の守護の光の中に!?
“セーラームーンのあの輝き ―あの無限の力を一刻も早く手に入れよ われらの復活のために!われらに近づく破滅など消し去るのだ!
われらの手でセーラー戦士とこの星の人間どもを破滅に導くのだ ククク……“


244: ◆P9MoonSjzo
09/01/21 21:48:51
「師は異物セーラー戦士があらわれてからきげんがいいと見える」喉の奥で笑う教授の後ろ姿を、カオリナイトは苦々しい思いで見つめる。
―わたしの苦労も知らずにかってなことを セーラー戦士のあのパワーの秘密も 破滅を導くタリスマンの正体も
わたしの水鏡ではまったくつかめぬというに…… セーラー戦士…… やっかいなやつらめ……!

「カオリナイト」「師が望んでおられる“聖体”を大量に手に入れねばならぬ」「学園ではフィジカル(体力)クラス担当 植物園もまかされてましたわ
ビリユイのような中途ハンパがあたしはいちばんキライですの レベル404 このテルルが極上の聖体を手に入れましょう
師ご所望のセーラー戦士の聖体を!そしてタイオロン・クリスタルに近しい力を手に入れてみせますわ!」

港区立十番小学校で、先生が笑顔で授業をしている。「みんな!廊下に展示したこのあいだの図工のねん土細工は ほかのクラスのみんなや先生がたにも
とっても好評でした 展示がおわった自分の作品 みんな手もとにもどったかな ―さて!今週の目標は“たいせつな人におくりものをしよう”です みんなが作った作品を大切な人にプレゼントしましょう
たとえばお父さんお母さん親友に日ごろのカンシャをこめてね」
ちびうさは目を丸くする。―そっかあせっかく作ったのに“伝説の聖杯”だれかにプレゼントしなきゃなんないのかぁ

桃子はちょうど母の誕生日なのでプレゼントにするようだ。九助がゴン!と自分の作品をちびうさの机に置いた。
「ちびうさ!やる!」桃子が感嘆の声を上げる。「セーラームーンのペン立てだ!すごーい九助器用ッ!」
「どうしてあたしにくれるの?」ちびうさにじっと見つめられ、九助は頬を赤くして狼狽する。 
「おまえのこと悪友ってみとめてるしな 友だちのしるしだよ」―友だちのしるし……

「……あたしは ほたるちゃんにあげよっかな」「ほたるちゃん?最近知りあった無限学園のセンパイって人?」桃子が尋ねる。
「そう!あのね すっごくキレイで神秘的な人なの!」「…ふ ふーん」桃子と九助はちょっぴり嫉妬しているようだ。


245:マロン名無しさん
09/01/21 21:50:52
“六年の土萌さんよ カバンもってるわ また早退?”“カラダ弱いんでしょ?あの人って一年中長そでにタイツでしょ”
“なんかクライ人だよね いつもうつろーなカオしてて”“変わりものって有名だよ”“あたりまえだよ 父親が変わりものの教授なんだから”
“あの人友だちっていないんじゃない?”

ほたるはドサッと鞄を落とし、ふらつきながら地べたに座り込んでしまった。開いた鞄の中から飛び出たペンケースを、ある女子生徒がわざと踏みつけた。
「あーらごめんなさい土萌ほたる先輩 ひろうのてつだいましょうか?」後ろで他の女子生徒がくすくす笑っている。
ほたるは下を向いて黙っている。「―…」「土萌先輩?」ほたるはペンケースを拾い上げると、恐ろしい表情で、それを片手で握り潰した。
女子生徒達はぎょっとする。「なっ…なに!?カンペンをにぎりつぶしたわよ!?」
「あの人があんなカオしてニラむなんて…」―まるで 別人みたいだった……!?

うさぎが学校で雨を見ながらぼんやりしている。「元気ないなあうさぎ 恋わずらいってよーなカオしちゃって」まことがふざけてうさぎの頭を叩く。
「そんなんじゃ……ないもん」もしかして…と、まことの頭の中に×印の付いた衛の顔とハート印の付いたはるかの顔が浮かび上がる。
「……あたし はるかさんとみちるさんに 会いたい 二人の住んでるとこさがしだそうよ 二人に会って話がしたいの
同じセーラー戦士なのに どうしてこんなケンカしてるみたいな状態つづけなくちゃいけないのか 会ってききたいの!」

そのときチャイムが鳴りだし、まことと亜美は我に返る。「あ いけねっ部活でなきゃ」「きゃっ あたしもっ」
うさぎはそんな二人の様子にカチンときて、しまいには泣きだしてしまった。「二人とも……つめたい…」
「なるようにしかならないさ うさぎ」「あたしたちはいまできることを とりあえずしたほうがいいわ」まことと亜美が慰める。
「うさぎちゃん補習があったんじゃなかった?」フキダシがうさぎの頭に直撃し、うさぎはとぼとぼと去っていった。


246:マロン名無しさん
09/01/21 21:53:30
園芸部で、まことが後輩の男子生徒と一緒に植物の世話をしている。「まこちゃん先輩がきてから 花だんも温室も新しい品種ふえましたよね
花もかならずさくようになったし」「そっかあ?」「まこちゃん先輩の好きな花ってなんですか?」
「さざんかだよ」まことは自分の世界に入ってしまう。―さざんかといえば…… やだなあ思い出しちゃう 先輩のこと……

「まこちゃん先輩の部屋って植物だらけってホントなんですか?」「うん でも最近みんな元気ないんだよな 観葉植物も花たちも
きゅうに暑かったりさむかったり ヘンな天気がつづいてるせいかな」「おすいえば知ってますか?いますっごいはやってる観葉植物 テルルン」
「テルルン?なんだそりゃ」「水をやらなくても育つんです 空気中の水をすいとって育つって木 いま大人気なんですよ
無限植物園にいっぱい売ってましたよ あそこめずらしい植物がいっぱいあるんです 広いし こんど部でいきましょーよ」「……ふーん」

司令室で、亜美が語る。「―思ったとおり 無限学園は敵デス・バスターズが巣くってたわね」
「敵のアジトになってるかもしれないわけか 学園の経営者がすでに敵とか?」美奈子が考え込む。「土萌教授?うーん」
「どの程度の人たちが敵に洗脳されてるかわからなかったけど 無限学園は表むきはふつうの学園よ ふつうの生徒もいる いまのままじゃ手は出せないわ」
「ぐずぐずしてるとこのまま勢力を拡大されるおそれもあるわね」とレイ。「ブラック・ムーンのときみたいに
知らないうちに人びとのあいだにどんどん敵がおくりこまれふえてくワケか そりゃーヤバイわね!」と美奈子。

ルナとアルテミスはモニターとにらめっこしている。「―三角洲のあたりって まえからそうだったけど 異常なエネルギー値がでてるのよね
とくに無限洲のあたり なんのデータをとってもおかしな値ばかり…… 敵がなにをしてるのか……不安だわ」


247:マロン名無しさん
09/01/21 21:55:28
うさぎは一人でパソコンを使って調べていた。「土萌教授かあ なーんかうさんくさいカオしてるじゃないのっ
遺伝子工学教授 無限洲オーナー 土萌研究所 無限学園代表 へえ ムスメがひとりいるって!」
“土萌ほたる 無限学園初等部6年 199X年1月6日生 AB型”―土萌ほたる?この子はまえにちびうさと助けたあのフシギな子ほたるちゃん?
―え―!?ちびうさってばほたるちゃんと仲よくなったっていってたよね 家にも遊びにいったことあるって だいじょうぶなのっ!?

うさぎ達は雨の中帰路に着いたが、「テルルン入荷」の張り紙を見て、まことがフラワーショップMAMIANAの前で立ち止まった。
―これだわ 水がなくても育つ植物テルルン 無限植物園からでまわってるのか?
「それね いますごく売れてる木よ ラクですよー お水いっさいあげなくていーの 一週間でとてもキレイなピンクの花つけますよ」
まことは店員に勧められるままテルルンの鉢植えを購入した。「まこちゃんホントに植物好きなのねー」「ちょっと気になるんだよコレ 見たことない品種だし」

うさぎが家に帰ると、ちびうさが靴を履いてどこかへ出かけようとしていた。「あれっ?ちびうさどこいくの?」「ほたるちゃんち」
「!!あたしもいっしょにいく!」「え―っ!?」「だってあんた!この雨の中 外もうまっくらよ!いっしょにいくわよ!」

ちびうさは土萌研究所に勝手に上がりこんだ。「ちょ ちょっとちびうさっ こんなかってに入っちゃってアンタッッ」
「だってインターホン見つかんないし こんにちはー」二人の背後にスッとカオリナイトが現れ、二人を睨みつけた。
「この研究所になんの用?不法侵入者のおふたりさん」うさぎとちびうさは固まってしまう。
「その人たちはあたしのお客さまよ カオリさん!」「ほたるちゃん!」カオリナイトは探るような目で睨んだ。―めずらしいわね あの子に客なんて

ほたるは二人を自分の部屋に通し、お茶を出してくれた。「どうしたの?きょうはおふたりであたしになんの用かしら」
ちびうさが切りだした。「あのね 学校の図工でこれ作ったの ほたるちゃんにプレゼントしようと思って」何も聞いてなかったうさぎはびっくり。


248:マロン名無しさん
09/01/21 21:56:43
「あ~~~っ ちびうさっっあんたそれはっっ あたしとまもちゃんがあーんなに苦労して作った“聖杯”!!」
「今週“たいせつな人におくちものをしよう”週間なの あたしの友だちはママにあげたけど あたしはなんとなく
友だちのしるしに ほたるちゃんにプレゼントするのがいーかなーと思って」「ふーん あんたそれまもちゃんにプレゼントしなくていーの?」
「だって うさぎとまもちゃん両方にてつだってもらって まもちゃんだけにあげたら不公平じゃん」

「ちびうさちゃん たいせつな人に作ってもらったんでしょう?それはあたしがもつべきものじゃないわ
あなたたちの手もとにおいておかなくちゃ ありがとうちびうさちゃん」―すいこまれそうな黒く深い目…… ―まるでなんでも知っていそうな……

うさぎはトイレを借りに部屋から出て行った。ほたるは突然がくりと膝をつく。「ほたるちゃん!?」
―発作の回数が多くなってる ―だれかがアタマの中でよぶ声がする…… きょうも学園でこんなふうに気が遠くなって そのあとの記憶が……
「ほたるちゃん!?」ほたるの目が妖しく輝いた。ほたるはスッとちびうさのブローチに触れた。ちびうさはドキッとする。
「ああ…… ちびうさちゃんのアミュレットにふれていると 気分がどんどんよくなる 力がわいてくるわ」「ホント?」
「あたしのアミュレットの何百倍ものパワーだわ これはなに?なんの力なの?」「―“幻の銀水晶”よ」
「ま ぼろ し の  ぎ  ん ずい し ょ う…」

「ほたるちゃん?」ほたるははっと正気に返った。―なに!?いまのは!?―いまむしょうにちびうさちゃんのアミュレットがほしくなった……
―どうして!? ―いま まるで あたしの中にだれかが…… しゃべったみたいだった

カオリナイトがドアの影でこっそり聞き耳を立てていた。―“幻の銀水晶”―?
●to be continued●




次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch